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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1242935
審判番号 不服2008-14270  
総通号数 142 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-10-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-06-06 
確定日 2011-09-07 
事件の表示 特願2002-523163「他のノードのキャッシュに基づくあるノードのキャッシュ内のデータの置換管理」拒絶査定不服審判事件〔平成14年 3月 7日国際公開、WO02/19115、平成16年 4月15日国内公表、特表2004-511840〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、2001年8月30日(パリ条約による優先権主張2000年8月31日、アメリカ合衆国)を国際出願日とする出願であって、平成20年3月3日付けで拒絶査定がされ、これに対し、同年6月6日に拒絶査定不服審判の請求がされるとともに、同年7月4日付けで手続補正がなされたものである。

2.本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成20年7月4日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものと認められる。
「第1のキャッシュおよび第2のキャッシュを含む複数個のキャッシュが存在するノードまたは前記複数個のキャッシュが分散して存在する複数のノードを有するコンピュータシステムであって、
前記第1のキャッシュの第1のバッファに記憶された第1のデータ項目を前記第2のキャッシュに転送する手段と、
前記第1のデータ項目を前記第2のキャッシュに転送することに応答して、前記第1のキャッシュから置換されてもよいデータを前記第1のバッファが含むことを示すデータを生成する手段と、
置換されてもよいデータを前記第1のバッファが含むことを前記データが示すことに基づいて前記第1のキャッシュから前記第1のバッファを置換のために選択する手段と、
前記第1のバッファに記憶された前記第1のデータ項目を第2のデータ項目と置換する手段とを含む、コンピュータシステム。」

3.引用例
原査定の拒絶の理由に引用された「特開平9-26910号公報」(以下「引用例」という。)には、以下の事項が記載されている。
(ア)「【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、少なくとも1つ以上のプロセッサを含み、回線を介して複数の情報処理装置に接続され、それぞれの情報処理装置に内蔵されるメモリに相互にアクセス可能な情報処理装置及びその方法及び情報処理システム及びその制御方法に関するものである。」

(イ)「【0004】ところが、光ケーブルなど、信頼性もあり情報処理装置の内部バスにある程度近い性能を持つ通信媒体が登場してきた。これによれば、ある情報処理装置の物理メモリを直接他の情報処理装置に利用させるような構成も可能となり、どの情報処理装置からも直接アクセス可能にすることができるようなシステムが提案されてきている。
【0005】これは、各情報処理装置に配置されたメモリ(またはその一部)が全体で単一のメモリ空間を構成し、システム全体でNUMA型(Non Uniform Memory Access)型のマルチプロセッサシステムのような形態で動作可能な情報処理システムである。つまり、ある情報処理装置から見て自分自身の情報処理装置に配置されたメモリへのアクセスは高速で、他の情報処理装置に配置されたメモリへのアクセスは速度は落ちるが、全体で単一のメモリ交換を成すためマルチプロセッサシステムとしてもとらえることができる形態である。
【0006】このようなシステムの場合、上述のような情報処理装置の物理メモリの物理ページを該情報処理装置に付随する二次記憶装置または他の情報処理装置にページアウトを行なわなくても、他の情報処理装置上の物理メモリが空いていれば、その物理メモリの物理ページを確保し直接利用することが可能となる(このように他の情報処理装置の利用する物理ページをリモートページと呼び、自分自身の情報処理装置上の利用する物理ページをローカルページと呼ぶ)。」

(ウ)「【0030】ステップS5で、情報処理装置201内の物理メモリ230上のフリー物理ページを一つ確保する。ステップS6で、確保した物理ページの内容を物理ページに設定する。設定方法としては、以下のようにして行なう。メモリフォールト例外の発生した仮想アドレスをもとに、そのアドレスを含む仮想アドレス空間中のページの位置を計算し、それに対応する内容を物理ページに設定する。例えば、設定する内容がテキスト領域や初期化データ領域の一部だった場合には、その内容は二次記憶装置220に記憶されているので二次記憶装置220から読み出し、確保した物理ページにコピーする。また、内容が、非初期化データ領域の一部だった場合には、確保した物理ページをゼロで初期化する。」

(エ)「【0039】ステップS16で、物理メモリ230の使用中の物理ページの中で、使用率の低いページでかつ共有データ領域でない物理ページを選択する。使用率の低いページの選出方法としては、従来のUNIXなどで用いられている近似LRU(Least Recently Used)方式などを利用することで実現できる。ステップS17で、ステップS16で選出した物理メモリ230の物理ページの内容を、ステップS15で確保した情報処理装置301のリモートページにコピーする。コピーが終了すると、ステップS18に進み、情報処理装置201の仮想-物理変換テーブルの設定を切り替えることによって、今まで、選出した物理ページを使用するようになっていたものを、情報処理装置301のリモートページを使用するように切り替える。この処理により、選出した物理メモリ230物理ページはフリーとなる。次に、物理メモリ230のフリーとなった物理ページをもとに、ステップS6に進み、通常のデマンドページングと同様の処理を行なう。」

上記(ア)乃至(エ)及び関連する図面の記載によれば、引用例には以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。
「自分自身の情報処理装置に配置されたメモリおよび他の情報処理装置に配置されたメモリを含む複数個のメモリが分散して存在する複数の情報処理装置を有する情報処理システムであって、
前記自分自身の情報処理装置に配置されたメモリの物理ページ(ローカルページ)の中で、使用率の低いページでかつ共有データ領域でない物理ページの内容を、前記他の情報処理装置に配置されたメモリの物理ページ(リモートページ)にコピーする手段と、
前記コピーが終了すると、前記自分自身の情報処理装置の仮想-物理変換テーブルの設定を切り替えることによって、今まで、選出した物理ページを使用するようになっていたものを、他の情報処理装置のリモートページを使用するように切り替え、前記選出した物理ページをフリーとする手段と、
二次記憶装置に記憶されている、テキスト領域や初期化データ領域の一部である内容を前記二次記憶装置から読み出し、前記フリーとなった物理ページにコピーする手段とを含む、情報処理システム。」

4.対比
本願発明と引用発明を対比すると、以下の対応関係が認められる。
(あ)引用発明の「情報処理装置」は、本願発明の「ノード」に相当し、引用発明の「メモリ」と、本願発明の「キャッシュ」とは、ともに「メモリ」である点で共通するから、引用発明の「自分自身の情報処理装置に配置されたメモリ」を本願発明との対比において便宜上、第1のメモリと呼ぶと、引用発明の「自分自身の情報処理装置」と本願発明の「第1のキャッシュが存在するノード」とは、ともに「第1のメモリが存在するノード」である点で共通する。同様に、引用発明の「他の情報処理装置に配置されたメモリ」を第2のメモリと呼ぶと、引用発明の「他の情報処理装置」と本願発明の「第2のキャッシュが存在するノード」とは、ともに「第2のメモリが存在するノード」である点で共通する。また、引用発明の「情報処理システム」は、「コンピュータシステム」と呼ぶことができる。
したがって、引用発明の「情報処理システム」と本願発明の「コンピュータシステム」とは、ともに「第1のメモリおよび第2のメモリを含む複数個のメモリが分散して存在する複数のノードを有するコンピュータシステム」である点で共通する。
(い)引用発明の「メモリの物理ページ」は、上記(ウ)の「設定する内容がテキスト領域や初期化データ領域の一部だった場合には、その内容は二次記憶装置220に記憶されているので二次記憶装置220から読み出し、確保した物理ページにコピーする。」という処理において用いられている。一般に、情報処理装置において、そのように用いられる手段として「バッファ」が知られているところ、引用発明においては、二次記憶装置に記憶されているデータが、そこから読み出され、「メモリの物理ページ」にコピーされ、その後の情報処理装置の処理に用いられるのであるから、該「メモリの物理ページ」は「バッファ」とみなすことができるものである。そうすると、メモリの物理ページの内容は「バッファのデータ項目」といえるから、本願発明と照らし合わせると、引用発明の「自分自身の情報処理装置に配置されたメモリの物理ページ(ローカルページ)」は、「第1のメモリの第1のバッファ」に、また、引用発明の「自分自身の情報処理装置に配置されたメモリの物理ページ(ローカルページ)の中で、使用率の低いページでかつ共有データ領域でない物理ページの内容」は、「第1のメモリの第1のバッファに記憶された第1のデータ項目」に、それぞれ対応づけることができる。また、当該第1のデータ項目を「他の情報処理装置に配置されたメモリの物理ページ(リモートページ)」にコピーすることは、当該第1のデータ項目を該ローカルページに残しつつ、上記リモートページに転送することに対応するということができる。そしてまた、引用発明の上記「他の情報処理装置に配置されたメモリの物理ページ(リモートページ)」は、本願発明と照らし合わせると、「第2のメモリの第2のバッファ」に対応づけることができ、該第2のバッファは該第2のメモリに含まれるのであるから、上記第1のデータ項目をリモートページにコピーすることは、「第1のデータ項目を第2のメモリに転送すること」に対応するということができる。
したがって、引用発明の「前記自分自身の情報処理装置に配置されたメモリの物理ページ(ローカルページ)の中で、使用率の低いページでかつ共有データ領域でない物理ページの内容を、前記他の情報処理装置に配置されたメモリの物理ページ(リモートページ)にコピーする手段」は、「前記第1のメモリの第1のバッファに記憶された第1のデータ項目を前記第2のメモリに転送する手段」に相当するということができる。
(う)引用発明において、情報処理装置が自分自身の物理ページをフリーにするということは、該情報処理装置が該物理ページに記憶されていた内容を保持することを止め、その後に該物理ページに他のテキスト領域や初期化データ領域の一部である内容などを記憶することを可能とすることであるといえるから、換言すれば、上記物理ページに記憶されていた内容を「置換されてもよいデータ」とし、該物理ページを置換のために選択することであるといえる。そして、上記物理ページをフリーにする処理は、「前記コピーが終了すると」実行される処理であるから、「前記第1のデータ項目を前記第2のメモリに転送することに応答して」実行される処理といえるものである。
したがって、引用発明の「前記コピーが終了すると、前記自分自身の情報処理装置の仮想-物理変換テーブルの設定を切り替えることによって、今まで、選出した物理ページを使用するようになっていたものを、情報処理装置のリモートページを使用するように切り替えることで、選出した物理メモリの物理ページをフリーとする手段」は、「前記第1のデータ項目を前記第2のメモリに転送することに応答して、前記第1のメモリから前記第1のバッファを置換のために選択する手段」に相当するといえる。
よって、引用発明の「前記コピーが終了すると、前記自分自身の情報処理装置の仮想-物理変換テーブルの設定を切り替えることによって、今まで、選出した物理ページを使用するようになっていたものを、情報処理装置のリモートページを使用するように切り替えることで、選出した物理メモリの物理ページをフリーとする手段」と、本願発明の「前記第1のデータ項目を前記第2のキャッシュに転送することに応答して、前記第1のキャッシュから置換されてもよいデータを前記第1のバッファが含むことを示すデータを生成する手段と、置換されてもよいデータを前記第1のバッファが含むことを前記データが示すことに基づいて、前記第1のメモリから前記第1のバッファを置換のために選択する手段」とは、ともに「前記第1のデータ項目を前記第2のメモリに転送することに応答して、前記第1のメモリから前記第1のバッファを置換のために選択する手段」である点で共通する。
(え)本願発明において「第2のデータ項目」は、「第1のバッファに記憶された第1のデータ項目を」「置換する」対象としか特定されていない。また、上記(い)で説示のとおり、該「第1のデータ項目」は、引用発明の「自分自身の情報処理装置に配置されたメモリの物理ページ(ローカルページ)の中で、使用率の低いページでかつ共有データ領域でない物理ページの内容」に対応づけられるところ、この「物理ページの内容」に引用発明の「二次記憶装置に記憶されている、テキスト領域や初期化データ領域の一部である内容」がコピーされる、すなわち置換されるのであるから、引用発明の「二次記憶装置に記憶されている、テキスト領域や初期化データ領域の一部である内容」は、「第2のデータ項目」といえるものである。そうすると、引用発明において、「第2のデータ項目を前記フリーとなった物理ページにコピーすること」は、「第1のデータ項目を第2のデータ項目と置換すること」であるといえる。
したがって、引用発明の「二次記憶装置に記憶されている、テキスト領域や初期化データ領域の一部である内容を前記二次記憶装置から読み出し、前記フリーとなった物理ページにコピーする手段」は、「前記第1のバッファに記憶された前記第1のデータ項目を第2のデータ項目と置換する手段」に相当するといえる。

したがって、本願発明と引用発明の間には、以下の一致点、相違点があるといえる。
(一致点)
「第1のメモリおよび第2のメモリを含む複数個のメモリが分散して存在する複数のノードを有するコンピュータシステムであって、
前記第1のメモリの第1のバッファに記憶された第1のデータ項目を前記第2のメモリに転送する手段と、
前記第1のデータ項目を前記第2のメモリに転送することに応答して、前記第1のメモリから前記第1のバッファを置換のために選択する手段と、
前記第1のバッファに記憶された前記第1のデータ項目を第2のデータ項目と置換する手段とを含む、コンピュータシステム。」である点。

(相違点1)
「メモリ」が、本願発明においては「キャッシュ」であるのに対し、引用発明においては「キャッシュ」であるとは特定されていない点。

(相違点2)
「前記第1のデータ項目を前記第2のメモリに転送することに応答して、前記第1のメモリから前記第1のバッファを置換のために選択する手段」が、本願発明においては、「前記第1のデータ項目を前記第2のメモリに転送することに応答して、前記第1のメモリから置換されてもよいデータを前記第1のバッファが含むことを示すデータを生成する手段」と、「置換されてもよいデータを前記第1のバッファが含むことを前記データが示すことに基づいて、前記第1のメモリから前記第1のバッファを置換のために選択する手段」の二つの手段から構成されているのに対し、引用発明はそのような二つの手段から構成されていない点。

5.判断
(相違点1)について
本願発明の「キャッシュ」は、「第1のキャッシュの第1のバッファに記憶された第1のデータ項目」、及び「第1のキャッシュから前記第1のバッファを置換のために選択する」などの記載から、「少なくとも一つのバッファ(第1のバッファ)を含む物」であると理解されるところ、上記(い)で説示のとおり、「引用発明の『メモリの物理ページ』は『バッファ』とみなすことができるものである」から、引用発明の「メモリ」は、本願発明でいうところの「バッファ」とみなすことができる「物理ページ」を含むものである。
引用例には、【0017】段落に「202、203、302、303、304、402、403は情報処理装置201、情報処理装置301、情報処理装置401に各々1つ以上備えられたMMU(不図示)およびキャッシュメモリ(不図示)を内蔵するCPU(キャッシュ内蔵プロセッサ)である。また、各CPUは、物理メモリ230、330、430を相互にアクセス可能に構成されている。但し、ある情報処理装置のメモリアクセスを行なうCPUは、他の情報処理装置に備わる物理メモリへのアクセスよりも、同一情報処理装置内部の物理メモリへのアクセスのほうが、通信回線101が介在しないため速くなるような構成が一般的である。」と記載されているように、上記「メモリの物理ページ」とは別に、CPU(キャッシュ内蔵プロセッサ)がキャッシュメモリ(不図示)を内蔵することが示されているが、上記プロセッサが備えるキャッシュメモリとは別に、引用発明は上記のとおり、「『バッファ』とみなすことができる『物理ページ』を含むメモリ」を備えているものであるから、該メモリは本願発明でいうところの「少なくとも一つのバッファ(第1のバッファ)を含む物」である「キャッシュ」と同じ機能を備えているといえる。
してみると、引用発明の当該「メモリ」部分を本願発明でいうところの「キャッシュ」と称することは、当業者が適宜なし得ることである。
また、本願発明の作用効果は、引用発明の当該「メモリ」部分をキャッシュと称することによって得られる作用効果を超えるものではないから、引用発明から当業者が容易に予測できる程度のものであって格別のものとはいえない。
したがって、引用発明の当該「メモリ」部分を本願発明でいうところの「キャッシュ」と称すること、換言すれば、引用発明の「メモリ」を「キャッシュ」と特定することは、当業者が容易に想到し得たことである。

(相違点2)について
引用発明は、「コピーが終了すると」、「選出した物理ページをフリーとする」ものであるところ、上記「コピーが終了」した後に、コピーが終了したことにより選出可能となった物理ページがどれであるかを示す情報を保持していなければ、該情報処理装置は当該物理ページを特定し、「選出した物理ページをフリーとする」ことができないことは明らかであるから、引用発明の情報処理装置は、「コピーが終了したことにより選出可能となった物理ページがどれであるかを示す情報」を保持する手段を有するものということができる。
ここで、上記「コピーが終了したことにより選出可能となった物理ページがどれであるかを示す情報」は、コピーが終了したことにより、「自分自身の情報処理装置に配置されたメモリからは置換されてもよいデータとなった第1のデータ項目」を含む物理ページがどれであるかを示すデータ、すなわち「前記第1のメモリから置換されてもよいデータを前記第1のバッファが含むことを示すデータ」といえるものである。
したがって、上記「前記第1のメモリから置換されてもよいデータを前記第1のバッファが含むことを示すデータ」をコピーが終了したときに生成する手段を設け、情報処理装置が、「置換されてもよいデータを前記第1のバッファが含むことを上記データが示すことに基づいて」、選出可能となった物理ページを選択する構成とすることは、当業者が引用発明を構成するに当たり、適宜行い得ることである。
よって、引用発明の「前記第1のデータ項目を前記第2のメモリに転送することに応答して、前記第1のメモリから前記第1のバッファを置換のために選択する手段」を、「前記第1のデータ項目を前記第2のメモリに転送することに応答して、前記第1のメモリから置換されてもよいデータを前記第1のバッファが含むことを示すデータを生成する手段」と、「置換されてもよいデータを前記第1のバッファが含むことを前記データが示すことに基づいて、前記第1のメモリから前記第1のバッファを置換のために選択する手段」の二つの手段からなる構成とすることは、当業者が容易に想到し得たことである。

6.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願は、他の請求項について検討するまでもなく、拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-04-01 
結審通知日 2011-04-05 
審決日 2011-04-18 
出願番号 特願2002-523163(P2002-523163)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 野田 佳邦  
特許庁審判長 岩崎 伸二
特許庁審判官 長島 孝志
池田 聡史
発明の名称 他のノードのキャッシュに基づくあるノードのキャッシュ内のデータの置換管理  
代理人 酒井 將行  
代理人 堀井 豊  
代理人 深見 久郎  
代理人 仲村 義平  
代理人 野田 久登  
代理人 森田 俊雄  

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