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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1243985
審判番号 不服2010-19943  
総通号数 143 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-11-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-09-03 
確定日 2011-09-22 
事件の表示 特願2000-365930「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成14年 6月11日出願公開、特開2002-165985〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第一.手続の経緯
本願は、平成12年11月30日の出願であって、拒絶理由通知に対して平成22年4月20日に手続補正書が提出され、その後なされた拒絶査定に対し、平成22年9月3日に本件拒絶査定不服審判が請求されるとともに、手続補正がなされたものである。
また、当審において、平成22年11月17日付けで審査官による前置報告書の内容を添付して審尋を行い、請求人から平成23年1月11日に回答書が提出されている。

第二.平成22年9月3日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成22年9月3日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1.本件補正後の本願発明
本件補正により補正された、特許請求の範囲の請求項1記載の発明(以下「本願補正発明」という。)は次のとおりである。
「 遊技者にとって有利な遊技状態を付与するか否かの各種抽選を行い、この抽選の結果を表示可能な遊技機において、
前記各種抽選として、特定遊技状態を生起させるか否かを決定するための第1の抽選と、前記特定遊技状態を生起させる可能性が向上された状態を生起させるか否かを決定するための第2の抽選と、前記特定遊技状態と比較して遊技価値が低い状態である準特定遊技状態を生起させるか否かを決定するための第3の抽選と、を実行する抽選手段と、
前記第1の抽選の結果の表示制御を実行する第1の表示制御手段と、前記第2の抽選の結果の表示制御を実行する第2の表示制御手段と、前記第1の抽選の結果の表示制御が実行される表示領域及び前記第2の抽選の結果の表示制御が実行される表示領域のそれぞれと比較して小さい表示領域において、前記第3の抽選の結果の表示制御を実行する第3の表示制御手段と、を含んで構成される単一または複数の抽選結果表示制御手段と、
報知演出用装置の動作制御を実行する報知演出制御手段と、
前記抽選手段により実行された抽選の種類に応じて、前記第1の表示制御手段、前記第2の表示制御手段、前記第3の表示制御手段及び前記報知演出制御手段のそれぞれの制御を実行させるための指令処理を実行する処理手段と、を備え、
前記処理手段は、
前記抽選手段により前記第1の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第1の表示制御手段に対して前記第1の抽選の結果の表示制御の実行を指示するとともに、前記報知演出制御手段に対して該第1の抽選の結果の表示制御に対応する前記報知演出用装置の動作制御の実行を指示する処理を実行し、
前記抽選手段により前記第2の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第1の抽選の結果の表示が行われた後に、前記第2の表示制御手段に対して前記第2の抽選の結果の表示制御の実行を指示するとともに、前記報知演出制御手段に対して該第2の抽選の結果の表示制御に対応する前記報知演出用装置の動作制御の実行を指示する処理を実行し、
前記抽選手段により前記第3の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記報知演出制御手段に対する前記報知演出用装置の動作制御の実行の指示を行わず、前記第3の表示制御手段に対して前記第3の抽選の結果の表示制御の実行を指示する処理を実行することを特徴とする遊技機。」
(下線部は補正によって追加された箇所。)
なお、請求項2は補正されていない。

2.補正要件(目的)の検討
請求項1についての補正は、発明を特定するために必要な事項である「この抽選の結果を表示可能」について、その抽選結果の表示として、(i)「前記第1の抽選の結果の表示制御が実行される表示領域及び前記第2の抽選の結果の表示制御が実行される表示領域のそれぞれと比較して小さい表示領域において」を付加する補正、(ii)報知演出制御手段の制御を実行させる「指令処理」について、その内容及びタイミングとして、「該第1の抽選の結果の表示制御に対応する」、「該第2の抽選の結果の表示制御に対応する」及び「前記第1の抽選の結果の表示が行われた後に」を付加する補正である。
してみると、該補正(i)、(ii)は、補正前の発明特定事項を限定する補正であるから、特許請求の範囲の減縮を目的とする補正に相当する。
よって、本件補正は、平成18年法律第55号による改正前の特許法(以下「改正前特許法」という。)第17条の2第4項第2号に該当する。

3.補正要件(独立特許要件:特許法第29条第2項)の検討
(1)引用された文献の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された特開平8-229223号公報(以下「引用文献1」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。
【0008】【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。先ず、図1を参照して実施例に係る弾球遊技機(図示ではパチンコ遊技機)の遊技盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1を示す正面図である。図1において、遊技盤1の表面には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央には、後述するキャラクタ画像表示部60での識別情報(以下、特別図柄という)の可変表示(以下、変動ともいう)を可能にする特別可変表示装置30が配置されている。なお、特別可変表示装置30の詳細な構成については後に詳述するものである。
【0014】また、遊技領域3を含む遊技盤1の表面には、上記した構成以外にも、風車ランプ20aを内蔵した風車20、左右一対の報知ランプ21a・21b、袖ランプ22aを内蔵した入賞口22、サイドランプ23aを内蔵したサイドランプ飾り23、アウト口24、バック玉防止部材25等が設けられている。なお、報知ランプ21a・21bは、特別可変表示装置30の左右側方にそれぞれ設けられ、後述する確率変動中又は短縮変動中の旨を点灯動作により報知するようになっている。また、パチンコ遊技機には、特定遊技状態時あるいは変動時に点灯又は点滅してその旨を報知する遊技効果ランプ及び遊技効果LED(共に図示しない)が設けられると共に、効果音を発生するスピーカ29(符号のみ図7参照)が設けられている。
【0015】次に、本実施例の要部を構成する特別可変表示装置30の構成について説明する。特別可変表示装置30は、前記遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板31を有し、該取付基板31には、長方形状の窓枠部32が形成されている。そして、この窓枠部32の後方には、後述する左・中・右の各特別図柄を可変表示し得るキャラクタ画像表示部60を有するLCD表示器33が臨設されている。なお、このLCD表示器33には、後述するLCD制御回路80(図10参照)を介して基本回路40からの表示制御信号が与えられる。また、窓枠部32の上方には、普通図柄表示器34、普通図柄記憶表示LED35、特別図柄記憶表示LED36、及び飾りLED37(以下、飾りLED-Aという)が設けられ、窓枠部32の左右側方には、サービス図柄表示用の飾りLED38(以下、飾りLED-Bという)及び飾りLED39(以下、飾りLED-Cという)が設けられている。一方、窓枠部32の下方には、飾りLED40(以下、飾りLED-Dという)及び飾りLED41(以下、飾りLED-Eという)が設けられている。
【0018】一方、基本回路40からは、以下の装置及び回路に制御信号が与えられる。即ち、LCD回路47を介して特別可変表示装置30(LCD制御回路80及びLCD表示器33)に表示制御信号が与えられ、LED回路48を介して普通図柄表示器34、特別図柄記憶表示LED36、普通図柄記憶表示LED35、特定玉入賞表示LED19、及び各飾りLED-A?Fに表示駆動信号が与えられ、ソレノイド回路49を介して各ソレノイド6・10に駆動信号が与えられ、ランプ回路50を介して風車ランプ20a、サイドランプ23a、及び袖ランプ22aに表示制御信号が与えられ、音声合成回路51及び音量増幅回路52を介してスピーカ29に音声信号が与えられる。なお、ランプ回路50からは各種のランプ制御データが出力されることで、上記した構成部材以外のランプを表示制御するようになっている。さらに、基本回路42は、情報出力回路53を介して外部(ホールコンピュータや呼び出しランプ等)に情報コモン、有効始動情報、大当り情報、確率変動情報、及び短縮変動情報を出力し、また、賞球個数信号出力回路54を介して外部に各種の賞球個数信号を出力している。なお、上記した装置や回路には、電源回路55から各種の電圧を有する電力が供給されている。また、短縮変動情報とは、普通図柄の短縮変動時(確変時は除く)に出力される情報である。
【0022】次に、上記した遊技制御回路によるシステムメイン処理を図14乃至図21のフローチャートに基づいて以下に説明する。この処理プロセスは、図14に示すように、初期化フラグの判定を行ってMCU内蔵RAMのクリア等を行う初期化処理(S1)、当り玉信号を処理する当り玉信号処理(S2)、警告フラグを監視して警告状態のセットを行う警告処理(S3)、表示データの制御処理を行う出力データ制御処理(S4)、各出力データを出力形式に変換してセットする出力データセット処理(S5)、表示データ等を出力ポートへデータ出力するデータ出力処理(S6)、表示器制御コードの出力を行う表示制御処理(S7)、リーチ動作指定及び各図柄表示用の各種ランダムを更新するランダム更新処理(S8)、普通図柄プロセス処理(S9)、特別図柄のプロセス処理(S10)、スイッチ別の論理判定処理を行うスイッチ処理(S11)、演奏データポインタの更新及び音演奏の各処理を行う音処理(S12)、各情報出力データ信号の設定を行う情報出力処理(S13)、飾り図柄が停止図柄以外又は変動タイマが0以外に飾り図柄の変動を行う飾り図柄処理(S14)、を順次行った後、表示図柄ランダム更新処理(S15)を余り時間内でループ処理する。なお、システムメイン処理は、2mS毎にリセットされることで2mSを1周期とした処理プログラムとなっている。また、S1の初期化処理については、RAMエリアの初期化が終了したか否かをチェックして初期化が終了していない場合、即ち電源投入時のみ実行されるものである。
【0023】上記普通図柄プロセス処理(S9)のプロセスルーチンは、図15に示すように普通図柄プロセス分岐(S16)により、普通図柄通常時処理(S17)、通常時の普通図柄変動処理(S18)、確率変動時の普通図柄変動処理(S19)、外れ図柄の停止処理を行う普通図柄はずれ処理(S20)、当り図柄の停止処理を行う通常時の普通図柄大当り処理(S21)、あるいは当り図柄の停止処理を行う確率変動時の普通図柄大当り処理(S22)のうち何れかの処理プロセスへ分岐してこれを実行する。なお、S16での普通図柄プロセス分岐は、普通図柄用のプロセスフラグ(WFPROF)の値(00H?05H)に基づいて各処理S18?S22への分岐を行う。
【0026】一方、上記特別図柄のプロセス処理(S10)のプロセスルーチンは、図18に示すように特別図柄のプロセス分岐(S55)により、通常時処理(S56)、全図柄変動処理(S57)、左図柄停止処理(S58)、右図柄停止処理(S59)、中図柄停止処理(S60)、フィーバーチェック処理(S61)、大入賞口開放前処理(S62)、大入賞口開放処理(S63)、あるいは大入賞口開放後処理(S64)のうち何れかの処理プロセスへ分岐してこれを実行する。なお、S55での普通図柄プロセス分岐は、特別図柄用のプロセスフラグ(WFPRO)の値(00H?08H)に基づいて各処理S56?S64への分岐を行う。
【0029】次に、前記特別可変表示装置30による特別図柄の変動動作について図22乃至図32に示すタイムチャート及び説明図等を参照して説明する。まず、特別可変表示装置30の変動動作に用いられるランダム数について説明する。特別可変表示装置30では、図22に示すような6種類のランダム数が使用されており、これらのランダム数は、大当り決定用のWCRND1と、左図柄表示用のWCRND_Lと、中図柄表示用のWCRND_Cと、右図柄表示用のWCRND_Rと、リーチ動作指定用のWCRND_ACTと、確変決定用のWCRND_Kと、から構成されている。また、WCRND1は、「0?370」の371通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Lは、「0?14」の15通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Cは、「0?14」の15通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Rは、「0?14」の15通りの数値がWCRNDCの桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_ACTは、「0?127」の128通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Kは、「0?2」の3通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するものである。
【0030】そして、図23に示すように、WCRND1から抽出された値が「3」であり大当りと判定されると、WCRND_L(0?14)のデータにより大当りとなる図柄が決定され、この大当り図柄が特別可変表示装置30のLCD表示器33に表示される。一方、WCRND1で「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると、WCRND_L・C・Rからの各抽出値に対応する図柄が外れ図柄として特別可変表示装置30のLCD表示器33に表示される。なお、WCRNDL・C・Rからの各抽出値が偶然にも大当り図柄と一致した場合には、WCRND_Cのデータに「1」を加算して外れ図柄にして表示するものである。なお、本実施例では、普通図柄と同様に、特別図柄においても大当りの確率変動を行っており、この確率変動時(高確率時)には、WCRND1内の「3・67・173・251・331」の値が大当り決定用のランダム数となる。
【0031】また、上記したWCRND1の抽出後は、大当りの如何に関わらず確変決定用のWCRND_Kの抽出を行う。そして、WCRND_Kの抽出値が「0」のときは確定図柄を赤色に変え、抽出値が「1」のときは確定図柄を青色に変え、抽出値が「2」のときは確定図柄を緑色に変える。そして、WCRND1の抽出に基づく大当り図柄がWCRND_Kの抽出により赤色表示されると確率変動が行われる。なお、変動中の特別図柄は、白抜きにてLCD表示器33に表示されるものである。また、本実施例では、大当りの如何に関わらず確変決定用のWCRND_Kの抽出を行っているが、大当りの場合にのみ確変決定用のWCRNDKの抽出を行う構成としてもよい。このような図柄色調制御の処理プロセスは、図24のフローチャートに示すように、先ず全図柄が停止したか否かを判別し(S101)、全図柄が停止していると次に大当りか否かを判別する(S102)。S102で大当りでないときは、WCRND_Kの抽出値に基づく図柄指定色表示を行って(S103)、処理プロセスを終了する。一方、S102で大当りのときは、後述する確率変動判定表示の変動を行い(S104)、S105でその変動終了が判別されると、WCRND_Kの抽出値に基づく図柄指定色表示を行って(S106)、処理プロセスを終了する。なお、本実施例では、図柄指定色表示をWCRND_Kの抽出値に基づき行っているが、特にこれに限定するものではない。・・・
【0048】次に、前記普通図柄表示器34に表示される普通図柄について説明する。普通図柄は、図44に示すように、「0・2・4・6・8・F」の6種類であり、1図柄の表示時間を0.040秒とした1周期(0.240秒)で変動表示される。また、これらの普通図柄に対しては、図45に示すように、0.002秒毎に1ずつ加算される当り決定用のWCRND2(3?13)と、0.002秒毎に1ずつ加算され且つ割り込み処理余り時間に1ずつ加算される普通図柄表示用のWCRND_F(0?5)と、が設けられている。WCRND_F(0?5)の各ランダム数は、図46に示すように、「0・2・4・6・8・F」の各普通図柄に対応して設けられている。また、WCRND2(3?13)からのランダム数の抽出において、図47に示すように、「3」の値が抽出されて当りと判定されると、普通図柄表示器34にWCRND_Fデータの「5」に対応する「F」の当り図柄を表示して普通可変入賞球装置5を所定時間開放(入賞口の拡大)する。一方、WCRND2で「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると、WCRND_Fデータの値を抽出し、この値に対応する外れ図柄を普通図柄表示器34に表示する。なお、WCRND2で外れと判定されたにも関わらずWCRND_Fで抽出された値が偶然にも当り図柄となる場合には、「0」の外れ図柄を選択してこれを普通図柄表示器34に表示するものである。また、上記WCRND2からの抽出データの判定は、当り確率が通常時の場合であり、高確率時には、WCRND2から抽出された値が「3?12」のうち何れかの値で当りと判定する一方、それ以外の「13」の値で外れと判定するようになっている。

摘記した上記の記載や図面等によれば、引用文献1には、以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。
なお、引用文献1には「基本回路40」と「基本回路42」の記載が混在しているが、「飾りLED40」という記載があること等から、「基本回路40」は「基本回路42」の誤記として引用発明を認定した。
「 大当り決定用のWCRND1から抽出された値が大当りと判定されると大当り図柄が特別可変表示装置30のLCD表示器33に表示される一方、外れと判定されると外れ図柄が前記LCD表示器33に表示され、確変決定用のWCRND_Kの抽出値が「0」のときは確定図柄を赤色に変え、抽出値が「1」のときは確定図柄を青色に変え、抽出値が「2」のときは確定図柄を緑色に変え、赤色表示されると確率変動が行われ、また、当り決定用のWCRND2から「3」の値が抽出されて当りと判定されると普通図柄表示器34に当り図柄を表示して普通可変入賞球装置5を所定時間開放する一方、「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると外れ図柄を普通図柄表示器34に表示するパチンコ遊技機において、
前記LCD表示器33は、長方形状の窓枠部32の後方に臨設されるとともに、LCD制御回路80を介して基本回路42からの表示制御信号が与えられ、
また、前記普通図柄表示器34は、前記窓枠部32の上方に設けられるとともに、LED回路48を介して前記基本回路42からの表示駆動信号が与えられ、
確率変動中又は短縮変動中の旨を点灯動作により報知するようになっている報知ランプ21a・21bが設けられ、また、特定遊技状態時あるいは変動時に点灯又は点滅してその旨を報知する遊技効果ランプ及び遊技効果LEDが設けられ、
前記基本回路42は、
特別図柄のプロセス処理(S10)、普通図柄プロセス処理(S9)等を行い、
前記大当り図柄又は前記外れ図柄を前記LCD表示器33に表示させ、その確定図柄を赤色、青色又は緑色に変える前記特別図柄のプロセス処理(S10)のプロセスルーチンは、特別図柄のプロセス分岐(S55)により、通常時処理(S56)、全図柄変動処理(S57)、左図柄停止処理(S58)、右図柄停止処理(S59)、中図柄停止処理(S60)、フィーバーチェック処理(S61)、大入賞口開放前処理(S62)、大入賞口開放処理(S63)、あるいは大入賞口開放後処理(S64)のうち何れかの処理プロセスへ分岐してこれを実行し、
また、全図柄が停止したか否かを判別し(S101)、全図柄が停止していると次に大当りか否かを判別し(S102)、S102で大当りでないときは、WCRND_Kの抽出値に基づく図柄指定色表示を行って(S103)、処理プロセスを終了する一方、S102で大当りのときは、確率変動判定表示の変動を行い(S104)、変動終了が判別されると、WCRND_Kの抽出値に基づく図柄指定色表示を行って(S106)、処理プロセスを終了する図柄色調制御の処理プロセスを実行し、
前記当り図柄又は前記外れ図柄を前記普通図柄表示器34に表示させる前記普通図柄プロセス処理(S9)のプロセスルーチンは、普通図柄プロセス分岐(S16)により、普通図柄通常時処理(S17)、通常時の普通図柄変動処理(S18)、確率変動時の普通図柄変動処理(S19)、外れ図柄の停止処理を行う普通図柄はずれ処理(S20)、当り図柄の停止処理を行う通常時の普通図柄大当り処理(S21)、あるいは当り図柄の停止処理を行う確率変動時の普通図柄大当り処理(S22)のうち何れかの処理プロセスへ分岐してこれを実行するパチンコ遊技機。」

(2)引用発明と本願補正発明との対比
そこで、本願補正発明と引用発明とを比較すると、引用発明の「大当り」は、本願補正発明の「遊技者にとって有利な遊技状態」又は「特定遊技状態」に相当し、以下同様に、
「確変」又は「確率変動」は「前記特定遊技状態を生起させる可能性が向上された状態」に、
「普通可変入賞球装置5を所定時間開放」は「前記特定遊技状態と比較して遊技価値が低い状態である準特定遊技状態を生起」に、
「パチンコ遊技機」は「遊技機」に、
「報知ランプ21a・21b」、「遊技効果ランプ」及び「遊技効果LED」は「報知演出用装置」に、それぞれ相当する。
さらに、引用文献の記載等からみて、以下のことがいえる。

a.引用発明は、「大当り決定用のWCRND1から抽出された値が大当りと判定されると大当り図柄が特別可変表示装置30のLCD表示器33に表示される一方、外れと判定されると外れ図柄が前記LCD表示器33に表示され」るから、本願補正発明の「特定遊技状態を生起させるか否かを決定するための第1の抽選」を行い、「抽選の結果を表示可能」に相当する機能を有するものといえる。
また、引用発明は、「確変決定用のWCRND_Kの抽出値が「0」のときは確定図柄を赤色に変え、抽出値が「1」のときは確定図柄を青色に変え、抽出値が「2」のときは確定図柄を緑色に変え」るから、本願補正発明の「前記特定遊技状態を生起させる可能性が向上された状態を生起させるか否かを決定するための第2の抽選」を行い、「抽選の結果を表示可能」に相当する機能を有するものといえる。
さらに、引用発明は、「当り決定用のWCRND2から「3」の値が抽出されて当りと判定されると普通図柄表示器34に当り図柄を表示して普通可変入賞球装置5を所定時間開放する一方、「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると外れ図柄を普通図柄表示器34に表示する」から、本願補正発明の「前記特定遊技状態と比較して遊技価値が低い状態である準特定遊技状態を生起させるか否かを決定するための第3の抽選」を行い、「抽選の結果を表示可能」に相当する機能を有するものといえる。
よって、引用発明は、本願補正発明の「遊技者にとって有利な遊技状態を付与するか否かの各種抽選を行い、この抽選の結果を表示可能な遊技機」に相当するものであるとともに「前記各種抽選として、特定遊技状態を生起させるか否かを決定するための第1の抽選と、前記特定遊技状態を生起させる可能性が向上された状態を生起させるか否かを決定するための第2の抽選と、前記特定遊技状態と比較して遊技価値が低い状態である準特定遊技状態を生起させるか否かを決定するための第3の抽選と、を実行する抽選手段」に相当する手段を備えたものということができる。

b.上記a.で述べたことを考慮すると、引用発明の「LCD表示器33」には、本願補正発明の「第1の抽選の結果」と「第2の抽選の結果」に相当するものが表示されるということができ、同様に、引用発明の「普通図柄表示器34」には、本願補正発明の「第3の抽選の結果」に相当するものが表示されるということができる。
そして、引用発明の「LCD制御回路80」は、そのLCD表示器33に表示制御信号を与えているから、本願補正発明の「前記第1の抽選の結果の表示制御を実行する第1の表示制御手段」及び「前記第2の抽選の結果の表示制御を実行する第2の表示制御手段」に相当する。
さらに、引用発明の「LCD表示器33」は、長方形状の窓枠部32の後方に臨設されることから、窓枠部32とほぼ同じ大きさの表示領域を有するものであるとともに、その表示領域に大当り図柄又は外れ図柄を表示し、かつ、確定図柄を赤色、青色又は緑色に変えて表示している。また、引用発明の「普通図柄表示器34」が、大当り図柄又は外れ図柄が表示される領域や、確定図柄が表示される領域と比較して小さい表示領域となっていることは、引用文献1の【図1】及び【図33】?【図37】等からみて明らかである。
そして、引用発明の「LED回路48」は、その普通図柄表示器34に表示駆動信号を与えているから、本願補正発明の「前記第1の抽選の結果の表示制御が実行される表示領域及び前記第2の抽選の結果の表示制御が実行される表示領域のそれぞれと比較して小さい表示領域において、前記第3の抽選の結果の表示制御を実行する第3の表示制御手段」に相当する。
よって、引用発明は本願補正発明の「複数の抽選結果表示制御手段」に相当する手段を備えているということができる。

c.引用発明は、「報知ランプ21a・21b」で確率変動中又は短縮変動中の旨を点灯動作により報知するとともに、「遊技効果ランプ」及び「遊技効果LED」を特定遊技状態時あるいは変動時に点灯又は点滅してその旨を報知するものであるから、本願補正発明の「報知演出用装置の動作制御を実行する報知演出制御手段」に相当する手段を有するものといえる。

d.引用発明において「LCD制御回路80」及び「LED回路48」には、それぞれ基本回路42から「表示制御信号」及び「表示駆動信号」が与えられており、「報知ランプ21a・21b」、「遊技効果ランプ」及び「遊技効果LED」に基本回路42から制御信号が与えられることも、引用文献1の【図6】等の記載から明らかである。
そして、上記b.及びc.で述べたことを考え合わせると、引用発明の「基本回路42」は、本願補正発明の「前記抽選手段により実行された抽選の種類に応じて、前記第1の表示制御手段、前記第2の表示制御手段、前記第3の表示制御手段及び前記報知演出制御手段のそれぞれの制御を実行させるための指令処理を実行する処理手段」に相当するものといえる。

e.引用発明の「基本回路42」は、前記大当り図柄又は前記外れ図柄を前記LCD表示器33に表示させ、その確定図柄を赤色、青色又は緑色に変える前記特別図柄のプロセス処理(S10)を実行している。
また、上記b.で述べたとおり、引用発明の「LCD制御回路80」は、本願補正発明の「前記第1の抽選の結果の表示制御を実行する第1の表示制御手段」及び「前記第2の抽選の結果の表示制御を実行する第2の表示制御手段」に相当するとともに、上記d.で述べたとおり、引用発明の「LCD制御回路80」には基本回路42から「表示制御信号」が与えられている。
そして、上記a.で述べたLCD表示器33における図柄表示の態様を考え合わせると、引用発明の「基本回路42」は、本願補正発明の「前記抽選手段により前記第1の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第1の表示制御手段に対して前記第1の抽選の結果の表示制御の実行を指示する処理を実行し、前記抽選手段により前記第2の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第1の抽選の結果の表示が行われた後に、前記第2の表示制御手段に対して前記第2の抽選の結果の表示制御の実行を指示する処理を実行し」に相当する機能を有するものといえる。

f.引用発明の「基本回路42」は、前記当り図柄又は前記外れ図柄を前記普通図柄表示器34に表示させる前記普通図柄プロセス処理(S9)を実行している。
また、上記b.で述べたように、引用発明の「LED回路48」は、本願補正発明の「前記第3の抽選の結果の表示制御を実行する第3の表示制御手段」に相当するとともに、上記d.で述べたとおり、引用発明の「LED回路48」には、基本回路42から「表示駆動信号」が与えられている。
そして、上記a.で述べた普通図柄表示器34における図柄表示の態様を考え合わせると、引用発明の「基本回路42」は、本願補正発明の「前記抽選手段により前記第3の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第3の表示制御手段に対して前記第3の抽選の結果の表示制御の実行を指示する処理を実行する」に相当する機能を有するものといえる。

以上を総合すると、両者は、
「 遊技者にとって有利な遊技状態を付与するか否かの各種抽選を行い、この抽選の結果を表示可能な遊技機において、
前記各種抽選として、特定遊技状態を生起させるか否かを決定するための第1の抽選と、前記特定遊技状態を生起させる可能性が向上された状態を生起させるか否かを決定するための第2の抽選と、前記特定遊技状態と比較して遊技価値が低い状態である準特定遊技状態を生起させるか否かを決定するための第3の抽選と、を実行する抽選手段と、
前記第1の抽選の結果の表示制御を実行する第1の表示制御手段と、前記第2の抽選の結果の表示制御を実行する第2の表示制御手段と、前記第1の抽選の結果の表示制御が実行される表示領域及び前記第2の抽選の結果の表示制御が実行される表示領域のそれぞれと比較して小さい表示領域において、前記第3の抽選の結果の表示制御を実行する第3の表示制御手段と、を含んで構成される単一または複数の抽選結果表示制御手段と、
報知演出用装置の動作制御を実行する報知演出制御手段と、
前記抽選手段により実行された抽選の種類に応じて、前記第1の表示制御手段、前記第2の表示制御手段、前記第3の表示制御手段及び前記報知演出制御手段のそれぞれの制御を実行させるための指令処理を実行する処理手段と、を備え、
前記処理手段は、
前記抽選手段により前記第1の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第1の表示制御手段に対して前記第1の抽選の結果の表示制御の実行し、
前記抽選手段により前記第2の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第1の抽選の結果の表示が行われた後に、前記第2の表示制御手段に対して前記第2の抽選の結果の表示制御の実行を指示する処理を実行し、
前記抽選手段により前記第3の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第3の表示制御手段に対して前記第3の抽選の結果の表示制御の実行を指示する処理を実行することを特徴とする遊技機。」
の点で一致し、以下の点で相違している。

[相違点1]
本願補正発明の処理手段は、「前記抽選手段により前記第1の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第1の表示制御手段に対して前記第1の抽選の結果の表示制御の実行を指示するとともに、前記報知演出制御手段に対して該第1の抽選の結果の表示制御に対応する前記報知演出用装置の動作制御の実行を指示する処理を実行し、前記抽選手段により前記第2の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第1の抽選の結果の表示が行われた後に、前記第2の表示制御手段に対して前記第2の抽選の結果の表示制御の実行を指示するとともに、前記報知演出制御手段に対して該第2の抽選の結果の表示制御に対応する前記報知演出用装置の動作制御の実行を指示する処理を実行」するのに対し、引用発明の基本回路42は、前記大当り図柄又は前記外れ図柄を前記LCD表示器33に表示させ、その確定図柄を赤色、青色又は緑色に変えるに際して、遊技効果ランプ又は遊技効果LEDに対して図柄の表示や色に対応する点灯又は点滅を指示する処理を実行するか明らかでない点。

[相違点2]
本願補正発明の処理手段は、「前記抽選手段により前記第3の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記報知演出制御手段に対する前記報知演出用装置の動作制御の実行の指示を行わず、前記第3の表示制御手段に対して前記第3の抽選の結果の表示制御の実行を指示する処理を実行する」のに対し、引用発明の基本回路42は、前記当り図柄又は前記外れ図柄を前記普通図柄表示器34に表示させるに際して、報知ランプ21a・21b、遊技効果ランプ又は遊技効果LEDに対して点灯又は点滅の指示を行うか否か明らかでない点。

(3)相違点の検討及び判断
[相違点1及び2について]
相違点1及び2は、密接に関連しているので、合わせて検討する。
原査定の拒絶の理由に引用された特開2000-245901号公報(以下「引用文献2」という。)には、従来技術として「パチンコ遊技機では、スピーカ、ランプ等の補助機器から出される音、光等の状態を、前記表示器での図柄の表示態様の変化に合せて変化させることにより、遊技効果を高めるようにしている。」(段落【0002】)と記載されるとともに、段落【0070】には、「表示態様が切替わる毎に効果音や光の種類を切替えるだけでなく、音や光が出ないようにしてもよい。」と記載されている。
そして、引用発明と引用文献2記載の技術は、いずれもパチンコ遊技機の図柄表示等に関するものであるから、遊技機の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)にとって、引用発明に引用文献2記載の技術を適用することは容易であるところ、引用文献2記載の技術は、
(i)スピーカ、ランプ等の補助機器から出される音、光等の状態を、表示器での図柄の表示態様の変化に合わせて変化させる。
(ii)表示器での図柄の表示態様が変化しても音や光が出ないようにする。
のいずれかを選択できる技術ということができるから、引用発明の大当り図柄又は外れ図柄をLCD表示器33に表示させ、その確定図柄を赤色、青色又は緑色に変える場面(以下「LCD表示変化場面」という。)における遊技効果ランプ又は遊技効果LEDの点灯又は点滅(以下「ランプ等の駆動」という。)及び当り図柄又は外れ図柄を普通図柄表示器34に表示させる場面(以下「普通図柄表示変化場面」という。)におけるランプ等の駆動に引用文献2記載の技術を適用すれば、
a.LCD表示変化場面及び普通図柄表示変化場面においてランプ等の駆動を行う。
b.LCD表示変化場面においてランプ等の駆動を行い、普通図柄表示変化場面においてランプ等の駆動を行わない。
c.LCD表示変化場面においてランプ等の駆動を行わず、普通図柄表示変化場面においてランプ等の駆動を行う。
d.LCD表示変化場面及び普通図柄表示変化場面においてランプ等の駆動を行わない。
の4通りの組合せが考えられる。
ここで、ランプ等の駆動は、遊技者の感情を高揚させることを主な目的として行われることが明らかであるところ、引用発明において、LCD表示変化場面の方が、普通図柄表示変化場面よりも、遊技者にとって関心の高い場面であることは言うまでもないことであるから、LCD表示変化場面において優先的にランプ等の駆動を行うようにすることは、当業者が普通に選択する事項といえる。
そうしてみると、上記b.を選択して、上記相違点1及び2に係る本願補正発明のような構成とすることは、当業者が容易に想到できる。

(4)まとめ
以上のように相違点1及び2は、当業者が容易に想到し得るものであり、本願補正発明の作用効果も、引用発明及び引用文献2記載の技術に基いて当業者が予測できる範囲のものである。
よって、本願補正発明は、引用発明及び引用文献2記載の技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができない。

4.むすび
したがって、本件補正は、改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

第三.本願発明について
1.本願発明
平成22年9月3日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成22年4月20日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「 遊技者にとって有利な遊技状態を付与するか否かの各種抽選を行い、この抽選の結果を表示可能な遊技機において、
前記各種抽選として、特定遊技状態を生起させるか否かを決定するための第1の抽選と、前記特定遊技状態を生起させる可能性が向上された状態を生起させるか否かを決定するための第2の抽選と、前記特定遊技状態と比較して遊技価値が低い状態である準特定遊技状態を生起させるか否かを決定するための第3の抽選と、を実行する抽選手段と、
前記第1の抽選の結果の表示制御を実行する第1の表示制御手段と、前記第2の抽選の結果の表示制御を実行する第2の表示制御手段と、前記第3の抽選の結果の表示制御を実行する第3の表示制御手段と、を含んで構成される単一または複数の抽選結果表示制御手段と、
報知演出用装置の動作制御を実行する報知演出制御手段と、
前記抽選手段により実行された抽選の種類に応じて、前記第1の表示制御手段、前記第2の表示制御手段、前記第3の表示制御手段及び前記報知演出制御手段のそれぞれの制御を実行させるための指令処理を実行する処理手段と、を備え、
前記処理手段は、
前記抽選手段により前記第1の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第1の表示制御手段に対して前記第1の抽選の結果の表示制御の実行を指示するとともに、前記報知演出制御手段に対して前記報知演出用装置の動作制御の実行を指示する処理を実行し、
前記抽選手段により前記第2の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記第2の表示制御手段に対して前記第2の抽選の結果の表示制御の実行を指示するとともに、前記報知演出制御手段に対して前記報知演出用装置の動作制御の実行を指示する処理を実行し、
前記抽選手段により前記第3の抽選が実行された場合には、前記指令処理として、前記報知演出制御手段に対する前記報知演出用装置の動作制御の実行の指示を行わず、前記第3の表示制御手段に対して前記第3の抽選の結果の表示制御の実行を指示する処理を実行することを特徴とする遊技機。」

2.特許法第29条第2項の検討
(1)引用文献記載事項
原査定における引用文献及びその記載事項は、前記「第二.3.(1)」に記載したとおりである。

(2)引用発明と本願発明との対比
本願発明は、前記「第二」で検討した本願補正発明から、
(i)「この抽選の結果を表示可能」について、その限定事項である「前記第1の抽選の結果の表示制御が実行される表示領域及び前記第2の抽選の結果の表示制御が実行される表示領域のそれぞれと比較して小さい表示領域において」という構成を省き、
(ii)報知演出制御手段の制御を実行させる「指令処理」について、その限定事項である「該第1の抽選の結果の表示制御に対応する」、「該第2の抽選の結果の表示制御に対応する」及び「前記第1の抽選の結果の表示が行われた後に」という構成を省いたものといえる。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「第二.3.(4)」に記載したとおり、引用発明及び引用文献2記載の技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明及び引用文献2記載の技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)まとめ
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び引用文献2記載の技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第四.むすび
本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、本願の他の請求項(請求項2)について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-07-20 
結審通知日 2011-07-26 
審決日 2011-08-10 
出願番号 特願2000-365930(P2000-365930)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63F)
P 1 8・ 575- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 安久 司郎瀬津 太朗  
特許庁審判長 小原 博生
特許庁審判官 伊藤 陽
澤田 真治
発明の名称 遊技機  
代理人 田中 秀▲てつ▼  
代理人 森 哲也  
代理人 小西 恵  
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