• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G03H
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない。 G03H
管理番号 1244270
審判番号 不服2010-18692  
総通号数 143 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-11-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-08-19 
確定日 2011-09-30 
事件の表示 特願2001- 19662「複製用ホログラム原版」拒絶査定不服審判事件〔平成13年12月 7日出願公開、特開2001-337583〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成13年 1月29日(優先権主張 平成12年 3月24日)の出願であって、平成22年 7月 5日付で拒絶査定がなされ、これに対して同年 8月19日に拒絶査定に対する審判請求がなされたものである。

2.本願発明
本願の特許請求の範囲の請求項1-3に係る発明は、平成22年 6月 4日付手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1-3に記載された事項により特定されると認められるところ、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は以下のとおりである。

「干渉縞が形成されているホログラム層若しくはその上に設けられた透明層の表面に、水又は溶剤にて除去可能な材料からなる第1層を設け、さらにその上に光又は熱により硬化可能な硬化型樹脂からなる第2層を設けてなり、前記ホログラム層が金属膜をパターニングした振幅型のホログラム層であり、前記第2層は前記ホログラム層に傷、磨耗、汚れが生じるのを防止する保護層であることを特徴とするホログラム原版。」

3.引用例の記載
原査定の拒絶の理由に引用された、本願優先日前に日本国内または外国において頒布された刊行物である特開平11-212436号公報(以下「引用例1」という。)には、以下の記載がある。

(1a)「【0004】ここで、ホログラム複製用原版の作製としては、まず、ホログラム記録用の感光材料が片面に貼り付けられた透明基板(例えばガラス)の表裏面に対して、所定波長の光を別々の所定角度で照射するように配置し、露光を実施し、所定の光学特性を感光材料に与える。この波長・照射角度等は要求されるホログラム仕様に合わせて設定される。次に、感光材料に与えられたホログラムに対し感光材料の特性に合わせた定着工程が施される。最後に、特にこのホログラムが樹脂材料である場合については、干渉縞をよりハッキリさせるために加熱工程を実施する。
【0005】次に、複製ホログラムの作製では、上記公報に記載のように作製した原版に感光材料を貼り付け、片面から原版と同じ光学系で同じ波長の光により露光する。このようにすることで、入射光とホログラムでの回折光との干渉により複製用の感光材料にホログラムが記録される。その後、複製側の感光材料は原版から剥離され、原版の作製時と同様の工程により製品となる。」

(1b)「【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図1は本発明の実施形態であるホログラム積層体の基本構成の断面図である。この図1において、ホログラム複製用原版1は基板ガラス5上に貼り付けられ、反対面では保護層4が備えられて保護されている。更に、その保護層4の外面ではUV硬化型接着剤3を介してカバーガラス2が備えられ、基板ガラス5の外面では同じくUV硬化型接着剤3を介して黒色吸収体6が備えられ、全体として複数の層構成を成している。
【0019】図3はこのホログラム複製用原版1を用いてホログラム複製を行う工程を示した概略図である。
【0020】このなかで、複製用感光材料フィルム11は支持体フィルム13、14に感光材料12が挟まれた3層構成(図示せず)となっている。この複製用感光材料フィルム11がセットされた巻きだしローラ31から送り出された感光材料フィルム11は、粘着ローラからなるクリーニングユニット44を通ってクリーニングされ、貼り付け・剥離ヘッド32中の剥離ローラ45によって片面の支持体フィルム13が剥離される。剥離された支持体フィルム13は巻き取りローラ33で巻き取られる。一方、感光材料12の面が露出した感光材料フィルム11は、貼り付け・剥離ヘッド32の図3の右から左への移動、及び被写体であるホログラム複製用原版1の上昇・下降によって、ホログラム複製用原版1の表面にラミネートされる。このようにホログラム複製用原版側の支持体フィルムが剥離されるのは、ホログラム複製用原版1との間にゴミ等が挟まれないようにすることと、ホログラム複製用原版1と複製用感光材料12との間に存在する層をなるべく少なくして、内部反射などの影響を排除するためである。
【0021】次に、感光材料フィルム11がラミネートされたホログラム複製用原版1上に無反射コートガラス34を屈折率整合液を介して被せる。そして、紫外光線によるトリミングの後、Arレーザ等の照射によって露光を行い、複製用感光材料12にホログラム複製用原版1と同様の回折画像を記録する。このとき、ホログラム複製用原版1における感光材料フィルム11がラミネートされていない側には黒色吸収体6が備えられ、黒体吸収体6まで届いた入射光は内部反射光による迷光とならない程度にまで吸収され、感光材料フィルム11までほとんど届かない程度まで反射が弱められる。従って、この黒体吸収体6との界面での反射光が感光材料フィルム11の部分で入射光と回折作用を起こすことはほとんどない。
【0022】このような複製記録の後、ホログラム複製用原版1から感光材料フィルム11は剥がされ、感光材料12が露出している面に保護フィルム50がラミネートローラ38で貼り合わされる。感光材料に十分な回折画像を形成させるために紫外線照射装置42により、紫外光露光を行い、巻き取りローラ43で巻き取る。」

(1c)「【0028】ここで通常、多くのホログラム感光材料は透過率Aとして、入射光の波長に対して30?90%を有している。また一般的に、ホログラム複製用原版の回折効率η%は、複製時の入射光と回折光の強度比(RO比)を考えると、50%以上が望ましく、更に、複製における入射角度θ1 は、70°以下が望ましい。そして、黒色吸収体の屈折率nについては、ガラスやホログラム感光材料の屈折率に合わせ、1.5付近とする。すると、上式により、迷光の強度はホログラム感光材料の透過率A、ホログラム複製用原版の回折効率η、複製における入射角度θ1 、黒色吸収体の透過率Xを変数として算出することができる。」

(1d)「【0042】本実施例では、反射率0.2%の低反射(AR)コートガラスを用いて、分光感度曲線図4のPVAカバーシート付きフォトポリマーに、発振波長555nmの色素レーザ光を70°入射させて複製を行った。その結果、黒色吸収体を用いた場合と同様、ノイズ発生がほとんどない高品質な複製ホログラムが得られた。
【0043】ホログラム材料としては、上記の他にポリビニルカルバゾール系などのフォトポリマー、重クロム酸ゼラチン、光レジスト、銀塩などの種々の感光材料を用いることができる。記録光源としては、発振波長を自由に変えられる色素レーザが特に有効である。
【0044】なお、上記実施形態では用いていないが、黒色吸収体に更に低反射(AR)コートを施したものを用いてもよい。
【0045】また、カバーガラス2の最表面からホログラム複製用原版1の基板ガラス側の面までの厚さは、複製時に用いる露光光源(通常はレーザ)の可干渉距離に依存する。具体的には、光源の可干渉距離の1/2以下にすることが必要である。しかし、その厚さが薄すぎると、機械的強度に問題が生じる。この厚さは、好ましくは、1?10mm程度である。複製時の露光光源としては、干渉フィルタを透過した単色光源でも可能であるが、可干渉距離の大きいレーザが好ましい。特に、エタロンにより発振線幅を狭くしたレーザが好ましい。
【0046】また、ホログラム複製用原版1において、接着剤3は、透明度が高く光の散乱が小さい(低ヘイズ)ものが望ましい。また、泡の抱き込みが少なく、かつ、凸凹面に充填しやすい粘性をもつものが好ましい。接着の際には、泡の除去や接着層を均一な厚みにするために、重しを載せ数時間静置した方がよい。接着剤3の硬化形式としては、熱硬化型、紫外線硬化型、2液混合硬化型、熱溶融硬化型(ホットメルト)等が好ましい。また、接着剤3の材料としては、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ホットメルト系等があげられる。本実施例では、カバーガラス2は、厚さ1.1mmのガラス、保護層4は、PVA、接着剤は、紫外線硬化型光学接着剤(米国ノーランド社製NOA-61)を用いた。
【0047】接着剤3の成分がホログラム複製用原版1に悪影響を与えることを防止するために、保護層4をホログラム複製用原版1と接着剤3との界面に介在させる。保護層4としては、PVA、エバールフィルムやPETフィルム等が使用可能であるが、なるべく複屈折性を持たず、屈折率が1.5付近のものがよい。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、ホログラム複製時にホログラム感光材料が密着されるホログラム複製用原版について、内部反射光強度を入射光強度の1/100以下に低減する内部反射光強度減衰部材を積層した構成により、ノイズの少ない高品質な複製ホログラムが安定的に得られるようになる。
【0049】しかも、内部反射光強度減衰部材を複製用光波長に対して透過率38%以下の黒色吸収体又は低反射(AR)コートガラスとすることで、複製用照射光の入射角、迷光強度、回折効率等に対する広い適用範囲値で確実に透過光を吸収でき、内部反射を抑えることができる。」

(1e)「【図1】




(1f)「【図3】



以上の記載事項から、引用例1には以下の発明(以下「引用例発明」という。)が記載されている。

「PVAを用いた保護層4、紫外線硬化型光学接着剤を用いた接着剤3、カバーガラス2、の複数の層から構成されたホログラム複製用原版1」

4.対比
引用例発明の「ホログラム複製用原版1」は、本願発明の「干渉縞が形成されているホログラム層」に相当する。
引用例発明の「PVAを用いた保護層4」は、PVAを用いている。他方、本願発明の「水又は溶剤にて除去可能な材料からなる第1層」はポリビニルアルコール樹脂を塗布して得ている光吸収層3(本願詳細な説明【0019】【0024】参照)である。したがって、引用例発明の「PVAを用いた保護層4」は本願発明の「水又は溶剤にて除去可能な材料からなる第1層」に相当する。
引用例発明の「紫外線硬化型光学接着剤を用いた接着剤3」は、紫外線硬化型光学接着剤を用いているから、本願発明の「光又は熱により硬化可能な硬化型樹脂からなる第2層」に相当する。
したがって、両者は、
「干渉縞が形成されているホログラム層若しくはその上に設けられた透明層の表面に、水又は溶剤にて除去可能な材料からなる第1層を設け、さらにその上に光又は熱により硬化可能な硬化型樹脂からなる第2層を設けてなるホログラム原版。」で一致し、
以下の点で相違する。

(相違点1)
本願発明では、「ホログラム層が金属膜をパターニングした振幅型のホログラム層」であるのに対して、引用例発明の「ホログラム複製用原版1」の記録材料及び記録状態が不明である点。

(相違点2)
本願発明の「第2層はホログラム層に傷、磨耗、汚れが生じるのを防止する保護層である」のに対して、引用例発明の「紫外線硬化型光学接着剤を用いた接着剤3」は「ホログラム複製用原版1」をカバーする「カバーガラス2」を伴うものの、ホログラム層に傷、磨耗、汚れが生じるのを防止する機能を有するかどうかは明らかでない点。

5.判断
5-1.相違点1について
引用例発明の「ホログラム複製用原版1」について、引用例1では「回折効率η%は、複製時の入射光と回折光の強度比(RO比)を考えると、50%以上」(上記(1c)【0028】参照。)と説明され、入射光の一部がホログラム複製用原版において吸収されていることが明らかであるから、「振幅型のホログラム」として記録されていると言える。
また、引用例発明の「ホログラム複製用原版1」について、引用例1では特に感光材料の特定をしていないが、「原版の作製時と同様の工程により製品となる」「複製側の感光材料」(上記(1a)参照。)について、「ホログラム材料としては、上記の他にポリビニルカルバゾール系などのフォトポリマー、重クロム酸ゼラチン、光レジスト、銀塩などの種々の感光材料を用いることができる。」(上記(1d)【0043】参照。)と説明されていることから、「金属膜をパターニングした」ものでも良いことは、明らかである。
してみると、上記相違点1は実質的な相違点ではなく、相違点であるとしても引用例発明において当業者が適宜採用し得た事項である。

5-2.相違点2について
引用例発明の「紫外線硬化型光学接着剤を用いた接着剤3」は、「ホログラム複製用原版1」をカバーする「カバーガラス2」を伴うものであるから、直接に保護する機能を有するわけではないものの、「ホログラム複製用原版1」に傷、磨耗、汚れが生じるのを防止する機能を有することは、明らかである。
してみると、上記相違点2は実質的な相違点ではない。

5-3.作用効果について
本願発明の詳細な説明には、
「【0011】本発明においては、干渉縞が形成されているホログラム層若しくはその上に設けられた透明層の表面に、水又は溶剤にて除去可能な材料からなる第1層を設け、さらにその上に光又は熱により硬化可能な硬化型樹脂からなる第2層を設けてなるので、第2層はホログラム層の保護層として機能し、密着複製工程、その前後の屈折率整合液塗布・除去工程、異物除去工程等でホログラム層に傷、磨耗、汚れが生じるのを防止する。」と記載されている。
しかしながら、引用例発明においても、「紫外線硬化型光学接着剤を用いた接着剤3」は、「ホログラム複製用原版1」をカバーする「カバーガラス2」を伴うものであるから、ホログラム複製用原版1」に傷、磨耗、汚れが生じるのを防止する機能を有することは、明らかである。
また、
「【0011】・・・多量の複製後に第2層に傷、磨耗、汚れが生じたり、第1層又は第2層の形成に失敗した場合等において、ホログラム原版を水又は溶剤にて洗浄又は熱湯で煮沸する等することにより、保護層の第2層が容易に剥離し、その後、再度同様の第1層と第2層をホログラム層上に設けることにより、ホログラム原版を再生することができる。」と記載されている。
しかしながら、上記の作用効果は、「ホログラム原版を水又は溶剤にて洗浄又は熱湯で煮沸する等することにより、保護層の第2層が容易に剥離し、その後、再度同様の第1層と第2層をホログラム層上に設けること」という方法的な手順に基づく作用効果であって、「ホログラム原版」である本願発明とは直接関係がない。

以上のことから、本願発明が奏する効果は、引用例発明から当業者が予測しうる程度のものであって、格別なものではない。

5-4.請求人の主張について
平成22年 8月19日付で提出された審判請求書において、請求人は以下のように主張する。
『(4)平成22年4月19日付け拒絶理由通知書理由2について、平成22年6月4日付け意見書で『審査官殿は、引用文献1記載のものの保護層4が本願請求項1記載の発明の「第1層」に相当し、接着剤3が本願請求項1記載の発明の「第2層」に相当すると認定されましたが、・・・引用文献1記載のものの接着剤3は、原版1の保護層3にカバーガラス2を接着する接着剤であり、本願請求項1記載の発明のように「前記ホログラム層に傷、磨耗、汚れが生じるのを防止する保護層」としては機能しません。』
しかし、上記「5-2.相違点2について」で検討したように、引用例発明の「紫外線硬化型光学接着剤を用いた接着剤3」は、「ホログラム複製用原版1」をカバーする「カバーガラス2」を伴うものであるから、「ホログラム複製用原版1」に傷、磨耗、汚れが生じるのを防止する機能を有することは、明らかである。したがって、上記主張は採用できない。
また、請求人は以下のように主張する。
『そして、本願請求項1記載の発明は、「多量の複製後に第2層に傷、磨耗、汚れが生じたり、第1層又は第2層の形成に失敗した場合等において、ホログラム原版を水又は溶剤にて洗浄又は熱湯で煮沸する等することにより、保護層の第2層が容易に剥離し、その後、再度同様の第1層と第2層をホログラム層上に設けることにより、ホログラム原版を再生することができる」との格別な作用効果を奏するものであるので、引用文献1?2に記載のものに基づいて当業者が容易に想到し得るものと言うこともできないと存じます。」と主張しました。・・・、引用文献1に記載のホログラム原版の本願請求項1記載の発明の第1層に相当する保護層4は、本願請求項1記載の発明のような「水又は溶剤にて除去可能な材料からなる」ものではありません。
本願請求項1記載の発明は、
【0011】
に「多量の複製後に第2層に傷、磨耗、汚れが生じたり、第1層又は第2層の形成に失敗した場合等において、ホログラム原版を水又は溶剤にて洗浄又は熱湯で煮沸する等することにより、保護層の第2層が容易に剥離し、その後、再度同様の第1層と第2層をホログラム層上に設けることにより、ホログラム原版を再生することができる。」と記載されているように、第1層を水又は溶剤にて洗浄又は熱湯で煮沸する等することにより除去して第2層の保護層を剥離させることで、ホログラム原版の再生技術を提供することに特徴があるものであり、このような作用効果を引用文献1に記載のものは有しておりません。
本願請求項1記載の発明は、構成としても、「水又は溶剤にて除去可能な材料からなる第1層を設け、さらにその上に光又は熱により硬化可能な硬化型樹脂からなる第2層を設けて」構成されているため、引用文献1の保護層4は本願請求項1記載の発明の「第1層」には相当しません。』
しかし、上記「4.対比」で検討したように、本願発明の「水又は溶剤にて除去可能な材料からなる第1層」はポリビニルアルコール樹脂を塗布して得ている光吸収層3(本願詳細な説明【0019】【0024】参照)であるから、PVAを用いている引用例発明の「PVAを用いた保護層4」に一致するものである。
そして、「多量の複製後に第2層に傷、磨耗、汚れが生じたり、第1層又は第2層の形成に失敗した場合等において、ホログラム原版を水又は溶剤にて洗浄又は熱湯で煮沸する等することにより、保護層の第2層が容易に剥離し、その後、再度同様の第1層と第2層をホログラム層上に設けることにより、ホログラム原版を再生することができる」としても、それは「ホログラム原版を水又は溶剤にて洗浄又は熱湯で煮沸する等することにより、保護層の第2層が容易に剥離し、その後、再度同様の第1層と第2層をホログラム層上に設けること」という方法的な手順に基づく作用効果であって、「ホログラム原版」である本願発明とは直接関係がない。したがって、上記主張は採用できない。

6.まとめ
以上のことから、本願の請求項1に係る発明は、引用例1に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができないものである。また、本願の請求項1に係る発明は、引用例1に記載された発明に基づいて、当業者が容易に想到し得たものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。
したがって、その余の請求項について論及するまでもなく、本願は、拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-07-25 
結審通知日 2011-07-27 
審決日 2011-08-15 
出願番号 特願2001-19662(P2001-19662)
審決分類 P 1 8・ 113- Z (G03H)
P 1 8・ 121- Z (G03H)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 大橋 憲  
特許庁審判長 木村 史郎
特許庁審判官 住田 秀弘
磯貝 香苗
発明の名称 複製用ホログラム原版  
代理人 内田 亘彦  
代理人 菅井 英雄  
代理人 韮澤 弘  
代理人 蛭川 昌信  
代理人 米澤 明  
代理人 青木 健二  
代理人 阿部 龍吉  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ