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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G03B
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G03B
管理番号 1245481
審判番号 不服2010-15031  
総通号数 144 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-12-22 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-07-06 
確定日 2011-10-17 
事件の表示 特願2006-229401「写真シール作成装置および方法、並びにプログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成20年3月6日出願公開、特開2008-52122〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本件出願(以下「本願」と記す。)は、平成18年8月25日の出願であって、平成22年1月14日付けで拒絶理由が通知され、これに対し、同年3月23日に手続補正がなされ、その後同年4月7日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年7月6日に拒絶査定に対する審判請求がなされると同時に手続補正がなされ、これに対し、平成23年4月27日付けで審尋がなされ、これに対し、同年7月6日に回答書が提出されたものである。

2.平成22年7月6日付けの手続補正についての補正の却下の決定
〔補正の却下の決定の結論〕
平成22年7月6日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。
〔理由〕
(2-1)補正の内容
本件補正は、特許請求の範囲及び明細書を補正するものであって、その補正内容は、特許請求の範囲と前記特許請求の範囲の記載と整合させるべく明細書の段落【0012】、【0013】、【0020】、【0032】及び【0033】を補正するものである。以下に本件補正後の特許請求の範囲の請求項1について記す。
「【請求項1】
写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置において、
前記利用者を含む画像を取り込み、前記利用者を撮影する撮影手段と、
前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者自身の画像を投稿する投稿ゲームが行われる場合、前記利用者の操作に応じて、撮影された前記利用者の画像、または前記編集済みの前記利用者の画像のなかから、人気投票の対象となる投票対象画像を選択する第1の選択手段と、
前記利用者により入力される情報であって、選択された前記投票対象画像に対する情報である投稿用メッセージを受け付ける第1の受付手段と、
選択された前記投票対象画像と、受け付けられた前記投稿用メッセージとを関連付けて記憶させる第1の記憶制御手段と、
前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者とは異なる他の利用者の画像に投票する投票ゲームが行われる場合、記憶されている前記投票対象画像毎に、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージを対応させて表示させる表示制御手段と、
前記他の利用者により入力される情報であって、表示されている前記利用者の前記投票対象画像および前記投票対象画像に対応する前記投稿用メッセージに対する情報である投票用メッセージを受け付ける第2の受付手段と、
前記投票対象画像および前記投票対象画像に対応する前記投稿用メッセージと、受け付けられた前記投票用メッセージとを関連付けて記憶させる第2の記憶制御手段と
を備え、
前記表示制御手段は、前記投票ゲームが行われるに際して、前記利用者の前記投票対象画像に対して前記投票用メッセージが関連付けて記憶されている場合、記憶されている前記投票対象画像毎に、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージおよび前記投票用メッセージを対応させて表示させる
写真シール作成装置。」

(2-2)本件補正の目的
本件補正における請求項1の補正は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である、「前記利用者の操作に応じて、撮影された前記利用者の画像、または前記編集済みの前記利用者の画像のなかから、人気投票の対象となる投票対象画像を選択する第1の選択手段」を「前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者自身の画像を投稿する投稿ゲームが行われる場合、前記利用者の操作に応じて、撮影された前記利用者の画像、または前記編集済みの前記利用者の画像のなかから、人気投票の対象となる投票対象画像を選択する第1の選択手段」に限定し、「記憶されている前記投票対象画像と、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージとを対応させて表示させる表示制御手段」を「前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者とは異なる他の利用者の画像に投票する投票ゲームが行われる場合、記憶されている前記投票対象画像毎に、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージを対応させて表示させる表示制御手段」に限定し、「他の利用者により入力される情報であって、前記投票対象画像に対する情報である投票用メッセージを受け付ける第2の受付手段」を「前記他の利用者により入力される情報であって、表示されている前記利用者の前記投票対象画像および前記投票対象画像に対応する前記投稿用メッセージに対する情報である投票用メッセージを受け付ける第2の受付手段」に限定し、「前記投票対象画像と、受け付けられた前記投票用メッセージとを関連付けて記憶させる第2の記憶制御手段」を「前記投票対象画像および前記投票対象画像に対応する前記投稿用メッセージと、受け付けられた前記投票用メッセージとを関連付けて記憶させる第2の記憶制御手段」に限定し、「前記表示制御手段は、記憶されている前記投票対象画像と、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージおよび前記投票用メッセージとを対応させて表示させる」ことを「前記表示制御手段は、前記投票ゲームが行われるに際して、前記利用者の前記投票対象画像に対して前記投票用メッセージが関連付けて記憶されている場合、記憶されている前記投票対象画像毎に、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージおよび前記投票用メッセージを対応させて表示させる」ことに限定するものであって、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号に規定された特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

(2-3)独立特許要件について
本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反しないか)について以下に検討する。

(2-3-1)引用例
ア.原査定の拒絶の理由に引用された、本願の出願日前である平成12年1月28日に頒布された「特開2000-32249号公報」(以下「引用例1」という。)には、図面とともに、以下の技術事項が記載されている。

(a)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め用意されている画像の中から任意の画像を選択し、これと被撮影者の画像とを合成して作成した映像を印刷できる映像プリント装置、及びこの映像プリント装置用印刷用紙に関する。」

(b)「【0058】このように構成されるコンピュータ7の第1CPU20による、本実施の形態に係る映像プリント装置Aの動作制御について、図5のフローチャート等を参照しつつ説明する。
【0059】映像プリント装置Aの利用者は、まず撮影室Qに入り撮影装置部Pの正面に設けられている料金投入口13に所定の料金を投入することにより撮影動作が開始され、ステップS1に進む。
【0060】ステップS1では、投入された料金の合計金額や撮影を促すメッセージが第1ビデオモニタ1に表示される。表示を行うとステップS2に進む。
【0061】ステップS2では、規定通りの料金が投入されたか判定し、投入が確認されればステップS3に進む。
【0062】本実施の形態では、先述の通り利用者が合成用画像データ40を選択しやすいように、合成用画像データ40のデザインの種類によって幾つかのグループに分けているが、このステップS3では、用意された合成用画像データ40のグループの中から利用者の好みのグループを選択するように促すメッセージが第1ビデオモニタ1に表示され、利用者は操作スイッチ9を操作して、好みの合成用画像データ40のグループを選択する。選択が完了するとステップS4に進む。
【0063】ステップS4では、第1ビデオモニタ1に、ステップS3で選択したグループに属する合成用画像データ40が表示され、利用者は操作スイッチ9の操作により、好みの合成用画像データ40を選択する。選択を完了するとステップS5に進む。
【0064】ステップS5では、利用者は自ら選んだ合成用画像データ40がそれでよいかどうか、操作スイッチ9を操作して決定する。もしよければステップS6に進む。もし変更をしたければ、再びステップS4に戻る。尚、このステップS5で合成用画像データ40を決定すると、後述のように、選択された合成用画像データ40のデザインに合せてビデオカメラ3の撮影画角が、図7に例示するように、ズームアップ51、標準52、ロング(広角)53、のいずれかに自動的に決定される。
【0065】ステップS6では、自身の肖像と合成する、自分の名前やメッセージ等を、第1ビデオモニタ1を見ながら、操作スイッチ9を操作して作成、入力し、合成用画像データ40に含まれるグラフィック画像データ41を作成する。作成が完了すると、ステップS7に進む。
【0066】ステップS7では、図11に示すような画面が第1ビデオモニタ1を介してスクリーン窓4に表示され、利用者は操作スイッチ9を操作して、撮影モードを選択する。またビデオカメラ3のズームレンズは、後述するように、選択された撮影モードに応じて微調整がなされる。尚、このビデオカメラ3の制御用のプログラムは予めCPU20に用意されている。撮影モードを決定すると、ステップS8に進む。
【0067】ステップS8では、利用者は人物画像データ43を作成するための撮影を行う準備として、撮影用のポーズを決定する。ここで本実施の形態では、先述の撮影ポーズ指導手段を利用した撮影指導を行うかどうかの問い合わせが第1ビデオモニタ1に表示され、利用者は操作スイッチ9により、要、不要を決定する。撮影指導を行う、と決定をすると、撮影モードに合せて、かつ利用者が選択した合成用画像データ40に適したポーズを、第1ビデオモニタ1に表示し、同時に音声案内手段により、案内、指導を行う。撮影の準備が完了するとステップS9に進む。
【0068】ステップS9では、先述のように、撮影に適した照明灯が自動的に点灯して、撮影室Q内の利用者Mの肖像撮影を、セルフタイマ方式で所定の回数、例えば4回撮影する。同時に撮影された利用者Mの肖像を人物画像データ43に加工する。所定回数の撮影が終了するとステップS10に進む。
【0069】ステップS10では、所定回数撮影された利用者の人物画像データ43が第1ビデオモニタ1に表示される。そして利用者は、操作スイッチ9を操作して、その中から好みの1枚を選択する。選択が完了するとステップS11に進む。
【0070】ステップS11では、ステップS10で選択された人物画像データ43と、ステップS5で選択された合成用画像データ40と、ステップS6で作成されたグラフィック画像データ41と、を合成して、合成画像45を作成する。
【0071】ステップS12では、ステップS11で作成した合成画像45を登録画像データとして映像プリント装置Aに登録するか否かを問い合わせるメッセージを第1ビデオモニタ1に表示する。そして利用者は操作スイッチ9を操作して登録するか否かを決定する。登録をしない場合はステップS13に、登録をする場合にはステップS17に進む。
【0072】ステップS13では、最近登録された合成画像45や、人気投票によるランキング上位の合成画像45を、図12に例示するような画面で、第1映像データ群及び第2映像データ群として第1ビデオモニタ1に表示する。尚、画面には常に最新のデータが表示される。画面表示がなされると、ステップS14に進む。
【0073】ステップS14では、例えば図12に表示されるような画面から、利用者Mが気に入った登録画像データを、操作スイッチ9を操作して選択し決定する。本実施の形態では1つしか選択できないようにしてあるが、選択可能な数はこれに限定されない。選択が終了すると、ステップS15に進む。
【0074】ステップS15では、ステップS14の人気投票の結果を受けて、登録画像データ蓄積装置24b内の第2映像データ群のデータ更新を行う。データ更新が終了すると、ステップS16に進む。
【0075】ステップS16では、人気投票の結果を第2CPU21に転送する。転送が終了すると、ステップS20に進む。
【0076】また、先のステップS12で合成画像の登録を選択するとステップS17に進むことは説明したが、このステップS17では、利用者が作成した合成画像45を登録画像データ蓄積装置24bに登録する。登録が完了するとステップS18に進む。
【0077】ステップS18では、新たに登録された合成画像45をもとに、登録画像データ蓄積装置24bの第1映像データ群のデータ更新を行う。データ更新が完了すると、ステップS19に進む。
【0078】ステップS19では、データ登録が完了したメッセージを第1ビデオモニタ1に表示する。表示がなされると、ステップS20に進む。
【0079】ステップS20では、利用者が作成した合成画像45を印刷し、印刷物を印刷物取出口10から排出する。
【0080】以上のようにして、本実施の形態における映像プリント装置Aでの印刷物の作成が完了する。」

(c)「【0108】以上のようにして、本発明に係る映像プリント装置Aにより合成画像45が作成され、印刷される。ところで、この合成画像45の印刷を、従来の映像プリント装置のように、シール紙に印刷することも可能であるが、本実施の形態による映像プリント装置では、合成画像45をシール紙ではなく、厚手タック紙Tである印刷用紙Rに印刷するように構成している。」

(d)「【0125】
【発明の効果】本発明の映像プリント装置によれば、常に流行に適した合成用画像データを用意することが可能なので、利用者に飽きられることがなく、また利用率も高く出来るので好適である。またモデル人物・背景画像データやこれに連携させた撮影ポーズ指導手段を設けたので、利用者はこのモデル人物・背景画像データを利用することで予め合成画像のイメージが掴みやすく、また撮影ポーズ指導手段を設けているので、写真撮影に不慣れな利用者が本発明の映像プリント装置を用いても、ごく自然なポージングをとることが可能となり、その結果利用者の満足できる印刷物の作成が可能となる。
【0126】そして、この映像プリント装置に登録された登録画像データが常にビデオモニタに表示されるので、このビデオモニタが、既に登録されている合成画像を見渡たせる電子アルバム的にも利用されることになり、故に利用者が自ら作成した合成画像をこの映像プリント装置に登録すれば、ビデオモニタを利用した自己PRや記念にもなり好ましいだけでなく、他の利用者にも最新の流行や、新しく登録した合成画像が判るので、本装置の利用者同士で連帯感を持つことが出来るようになるのでよい。さらに利用者はこのビデオモニタを通じて人気投票なども行えるので、ゲーム性も有する事となり、つまりはより娯楽性を持たせた映像プリント装置とすることが出来る。」

イ.上記引用例1の記載事項及び図面を総合勘案すると、引用例1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「予め用意されている画像の中から任意の画像を選択し、これと被撮影者の画像とを合成して作成した映像を印刷できる映像プリント装置において、
映像プリント装置の動作制御はコンピュータ7の第1CPU20により行われ、
利用者は操作スイッチ9を操作して、好みの合成用画像データ40のグループを選択し、
第1ビデオモニタ1に、選択したグループに属する合成用画像データ40が表示され、
次に、利用者は操作スイッチ9の操作により、好みの合成用画像データ40を選択し、
次に、利用者は、自身の肖像と合成する、自分の名前やメッセージ等を、第1ビデオモニタ1を見ながら、操作スイッチ9を操作して作成、入力し、合成用画像データ40に含まれるグラフィック画像データ41を作成し、
次に、利用者は操作スイッチ9を操作して、撮影モードを選択し、
次に、撮影に適した照明灯が自動的に点灯して、撮影室Q内の利用者Mの肖像撮影を、セルフタイマ方式で所定の回数撮影し、同時に撮影された利用者Mの肖像を人物画像データ43に加工し、
次に、所定回数撮影された利用者の人物画像データ43が第1ビデオモニタ1に表示されるので、利用者は、操作スイッチ9を操作して、その中から好みの1枚を選択し、
次に、選択された人物画像データ43と、選択された合成用画像データ40と、グラフィック画像データ41と、を合成して、合成画像45を作成し、該合成画像45を登録画像データとして映像プリント装置Aに登録するか否かを問い合わせるメッセージを第1ビデオモニタ1に表示し、
次に、利用者は操作スイッチ9を操作して登録するか否かを決定し、
登録しない場合は、最近登録された合成画像45や、人気投票によるランキング上位の合成画像45を、第1ビデオモニタ1に表示し、表示された画面から、利用者Mが気に入った登録画像データを、操作スイッチ9を操作して選択し決定し、その人気投票の結果を受けて登録画像データ蓄積装置24b内の第2映像データ群のデータ更新を行い、人気投票の結果を第2CPU21に転送したあとに、利用者が作成した合成画像45を印刷し、印刷物を印刷物取出口10から排出し、
登録する場合は、利用者が作成した合成画像45を登録画像データ蓄積装置24bに登録し、新たに登録された合成画像45をもとに、登録画像データ蓄積装置24bの第1映像データ群のデータ更新を行い、データ登録が完了したメッセージを第1ビデオモニタ1に表示したあとに、利用者が作成した合成画像45を印刷し、印刷物を印刷物取出口10から排出し、
上記印刷物はシール紙に印刷されたものである、
映像プリント装置。」

ウ.原査定の拒絶の理由に引用された、本願の出願日前である平成16年3月4日に頒布された「特開2004-72581号公報」(以下「引用例2」という。)には、図面とともに、以下の技術事項が記載されている。

(a)「【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の端末が通信ネットワークを介してサーバに接続された通信ネットワークシステムに関するものである。具体的には、本発明は、キャラクタの人気を調査する通信ネットワークシステムに関するものである。」

(b)「【0120】
画像編集処理(S34)が終了すると、ステップS33にてキャラクタ画像を作成した場合には(S35でYES)、キャラクタ画像を登録キャラクタ画像としてサーバ3に登録するか否かを利用者に選択させる(S36)。サーバ3に登録する場合には、キャラクタ画像データとともに利用者の情報などを登録するために、図14に示されるようなキャラクタ登録画面をタッチパネル21・21に表示する。
【0121】
図14のキャラクタ登録画面には、メールアドレス、電話番号、名前、およびコメントの記入欄が設けられ、各記入欄の左方にはチェック欄が設けられている。利用者は、登録してもよい情報のチェック欄をチェックして、記入欄に記入する。このとき、記入欄には文字を記入することになるから、タッチパネル21・21にキーボートの画像を表示し、キーボードの文字をタッチペン22・22で選択することにより文字を記入することが望ましい。
【0122】
なお、人気のあったキャラクタをキャラクタ商品のキャラクタとして採用したり、そのキャラクタ作成者に懸賞を渡したり、新たなキャラクタの作成を依頼したりするために、そのキャラクタ作成者と連絡をとる必要がある場合には、メールアドレスまたは電話番号と名前とを必須の記入欄とすることが望ましい。
【0123】
記入欄に記入された後、画面の右下隅にある「登録終了ボタン」が選択されると、キャラクタ画像のデータと前記記入欄に記入された情報とが、未登録キャラクタ画像に関する情報として記憶部51に保存される(S37)。保存された未登録キャラクタ画像に関する情報は、前述のように、写真プリント装置1の次回の電源投入後にサーバ3に送信されて登録される。」

(c)「【0126】
図10は、登録キャラクタの投票処理の動作を示している。まず、画像の印刷処理(S60)と並行して、装置本体11の右側面に設けられたタッチパネル23に登録キャラクタの投票画面を表示して、利用者に選択させる(S61)。
【0127】
図15は、登録キャラクタの投票画面の一例を示している。画面の左側には、記憶部51に記憶されている登録キャラクタ画像のリストが表示される。このリストの中から利用者が好みの登録キャラクタ画像を選択すると、選択された登録キャラクタ画像が画面の右側に拡大して表示される。なお、選択したキャラクタ画像に対してメッセージを添えたい場合には、画面の左下に設けられたメッセージ欄を選択して、メッセージを入力することができる。
【0128】
登録キャラクタ画像を選択した後に、画面の右下に設けられた投票ボタンを選択すると、選択された登録キャラクタ画像の選択回数を増加して(S62)、登録キャラクタの投票処理を終了する。そして、プリント排出口19から印刷された写真プリントが排出されて、画像の印刷処理(S60)が終了すると、利用者のプレイ動作が終了する。」

(d)「【0146】
これにより、キャラクタ商品に関心のある若年層の意見を反映させることができるという効果を奏する。また、写真プリント装置にキャラクタ画像の人気投票という新しい遊びを追加できるという効果を奏する。」

エ.上記引用例2の記載事項及び図面を総合勘案すると、引用例2には、次の技術(以下、「引用例2記載の技術」という。)が記載されていると認められる。

「写真プリント装置にキャラクタ画像の人気投票という新しい遊びを追加した装置において、
キャラクタ画像を登録キャラクタ画像としてサーバ3に登録するキャラクタ登録画面には、メールアドレス、電話番号、名前、およびコメントの記入欄が設けられ、各記入欄の左方にはチェック欄が設けられ、利用者は、登録してもよい情報のチェック欄をチェックして、記入欄に記入し、画面の右下隅にある「登録終了ボタン」を選択すると、キャラクタ画像のデータと前記記入欄に記入された情報とが、未登録キャラクタ画像に関する情報として記憶部51に保存され、
登録キャラクタの投票処理においては、登録キャラクタの投票画面を表示し、表示された登録キャラクタ画像のリストの中から利用者が好みの登録キャラクタ画像を選択すると、選択された登録キャラクタ画像が画面の右側に拡大して表示され、選択したキャラクタ画像に対してメッセージを添えたい場合には、画面の左下に設けられたメッセージ欄を選択して、メッセージを入力することができ、登録キャラクタ画像を選択した後に、画面の右下に設けられた投票ボタンを選択すると、選択された登録キャラクタ画像の選択回数を増加して(S62)、登録キャラクタの投票処理を終了する、
技術。」

(2-3-2)対比
本願補正発明と、引用発明とを対比する。
引用発明における「映像プリント装置」は、本願補正発明における「写真シール作成装置」に相当する。
引用発明における「撮影に適した照明灯が自動的に点灯して、撮影室Q内の利用者Mの肖像撮影を、セルフタイマ方式で所定の回数撮影」することは、本願補正発明における「利用者を被写体とする撮影作業」に相当する。また、引用発明は上記撮影を行うことができることから、本願補正発明における「利用者を含む画像を取り込み、」「利用者を撮影する撮影手段」を備えていることは明らかである。
引用発明における「次に、利用者は操作スイッチ9の操作により、好みの合成用画像データ40を選択し、」「自身の肖像と合成する、自分の名前やメッセージ等を、第1ビデオモニタ1を見ながら、操作スイッチ9を操作して作成、入力し、合成用画像データ40に含まれるグラフィック画像データ41を作成」することは、本願補正発明における「前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業」に相当する。
引用発明における「利用者が作成した合成画像45を」「シール紙」に「印刷」することは、本願補正発明における「得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷」することに相当する。
引用発明における「シール紙に印刷されたものである」「印刷物を印刷物取出口10から排出」することは、本願補正発明における「印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する」ことに相当する。
引用発明は「操作スイッチ9を操作して、」「所定回数撮影された利用者の人物画像データ43」「から好みの1枚を選択し、」「選択された人物画像データ43と、選択された合成用画像データ40と、グラフィック画像データ41と、を合成して、合成画像45を作成」し、「該合成画像45を登録画像データとして映像プリント装置Aに登録するか否か」を「操作スイッチ9を操作して」「決定し」、「登録する場合は、利用者が作成した合成画像45を登録画像データ蓄積装置24bに登録」する工程を備えており、登録された合成画像45は「最近登録された合成画像」や「人気投票によるランキング上位の合成画像」として表示されて人気投票の対象となることから、上記工程における「操作スイッチ9」及び「登録画像データ蓄積装置24b」は、それぞれ本願補正発明における「前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者自身の画像を投稿する投稿ゲームが行われる場合、前記利用者の操作に応じて、」「編集済みの前記利用者の画像のなかから、人気投票の対象となる投票対象画像を選択する第1の選択手段」及び「選択された前記投票対象画像」を「記憶させる第1の記憶制御手段」に相当する。
引用発明は「該合成画像45を登録画像データとして映像プリント装置Aに登録するか否か」を「操作スイッチ9を操作して」「決定し」、「登録しない場合は、最近登録された合成画像45や、人気投票によるランキング上位の合成画像45を、第1ビデオモニタ1に表示し、表示された画面から、利用者Mが気に入った登録画像データを、操作スイッチ9を操作して選択し決定し、その人気投票の結果を受けて登録画像データ蓄積装置24b内の第2映像データ群のデータ更新を行い、人気投票の結果を第2CPU21に転送」する工程を備えているので、上記工程における「最近登録された合成画像45や、人気投票によるランキング上位の合成画像45を、第1ビデオモニタ1に表示」する動作制御を行う「コンピュータ7の第1CPU20」は、本願補正発明における「前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者とは異なる他の利用者の画像に投票する投票ゲームが行われる場合、記憶されている前記投票対象画像」を「表示させる表示制御手段」に相当する。

すると、本願補正発明と、引用発明とは、次の点で一致する。
<一致点>
「写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置において、
前記利用者を含む画像を取り込み、前記利用者を撮影する撮影手段と、
前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者自身の画像を投稿する投稿ゲームが行われる場合、前記利用者の操作に応じて、前記編集済みの前記利用者の画像のなかから、人気投票の対象となる投票対象画像を選択する第1の選択手段と、
選択された前記投票対象画像を記憶させる第1の記憶制御手段と、
前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者とは異なる他の利用者の画像に投票する投票ゲームが行われる場合、記憶されている前記投票対象画像を表示させる表示制御手段と、
を備える、
写真シール作成装置。」

一方で、両者は、次の点で相違する。
<相違点>
本願補正発明では、「前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者自身の画像を投稿する投稿ゲームが行われる場合」に「前記利用者により入力される情報であって、選択された前記投票対象画像に対する情報である投稿用メッセージを受け付ける第1の受付手段と、」「選択された前記投票対象画像と、受け付けられた前記投稿用メッセージとを関連付けて記憶させる第1の記憶制御手段」とを備え、
「前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者とは異なる他の利用者の画像に投票する投票ゲームが行われる場合、記憶されている前記投票対象画像毎に、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージを対応させて表示させる表示制御手段と、
前記他の利用者により入力される情報であって、表示されている前記利用者の前記投票対象画像および前記投票対象画像に対応する前記投稿用メッセージに対する情報である投票用メッセージを受け付ける第2の受付手段と、
前記投票対象画像および前記投票対象画像に対応する前記投稿用メッセージと、受け付けられた前記投票用メッセージとを関連付けて記憶させる第2の記憶制御手段と
を備え、
前記表示制御手段は、前記投票ゲームが行われるに際して、前記利用者の前記投票対象画像に対して前記投票用メッセージが関連付けて記憶されている場合、記憶されている前記投票対象画像毎に、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージおよび前記投票用メッセージを対応させて表示させる」のに対し、
引用発明では、「合成画像45を登録画像データとして」「登録画像データ蓄積装置24bに登録」し、「最近登録された合成画像45や、人気投票によるランキング上位の合成画像45を、第1ビデオモニタ1に表示し、表示された画面から、利用者Mが気に入った登録画像データを、操作スイッチ9を操作して選択し決定」するものの、上記発明特定事項を備えていない点。

(2-3-3)判断
上記相違点について判断する。
引用例2には、引用発明と「登録」「画像の人気投票という新しい遊びを追加した写真プリント装置」という点で同一の技術分野に属する装置において、投票の対象となる画像を登録する際に、登録する画像に登録者が入力したコメントを関連付けて記憶し、投票の際に、投票者が投票する画像に対するコメントを入力して添えることができるという、「引用例2記載の技術」が開示されている(上記「(2-3-1)エ.」参照。)。また、登録された画像に対し人気投票を行うものにおいて、投票の対象となる画像を登録する際に、登録する画像に登録者が入力したコメントを関連付けて記憶し、投票者が投票する画像に対して入力したコメントを関連付けて記憶し、画像と共にそれらのコメントを表示することは、周知の技術である(例えば、本件出願前に開始されたYou TubeにおけるWEB上の表示及び入出力インターフェースや、インターネットにおける画像投稿サイトのWEB上の表示及び入出力インターフェース等が本願出願前に知られている。)。上記周知の技術において、コメントが入力されていなければ、記憶されるコメントもなく、そのため記憶されたコメントを表示する際にコメントが無いので表示されないことも当然のことであり、投票者が投票する画像に対して入力したコメントが複数表示されることも当然のことである。ゆえに、引用発明において、合成画像45の登録画像データ蓄積装置24bに登録する際、及び表示された画面から利用者Mが気に入った登録画像データを選択し決定する際に、登録された画像に対し人気投票を行う機能の具体的構成として、同一の技術分野の技術である引用例2記載の技術及び上記周知技術を適用して、上記相違点に係る発明特定事項を得ることは、当業者ならば容易になし得たことである。
そして、本願補正発明の効果は、引用発明、引用例2記載の技術及び周知技術から、当業者が予測しうる程度のものである。

なお、請求人は、平成22年7月6日付け審判請求書及び平成23年7月6日付け回答書において、「所謂リピータを増やすことができる(出願当初の明細書[0019]段落)、という顕著な効果を奏することができる」旨主張しているが、この効果は、引用発明が備えている効果である(上記「(2-3-1)(c)」参照。)。また、同審判請求書及び同回答書において、『「利用者は、他の利用者により投稿された投票用画像に対して、投票意欲をかき立てるような内容の投票メッセージを作成することで、投票した投票用画像が、他の利用者によって投票される可能性が高くなる。その結果、投票ゲームに対する満足度が向上する」ことになる』旨主張しているが、この効果は、周知技術(投票の対象となる画像を登録する際に、登録する画像に登録者が入力したコメントを関連付けて記憶し、投票者が投票する画像に対して入力したコメントを関連付けて記憶し、画像と共にそれらのコメントを表示すること)から当業者が予測しうる効果である。

したがって、本願補正発明は、引用発明、引用例2記載の技術及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(2-4)むすび
以上のとおり、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3.本願発明について
平成22年7月6日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1乃至10に係る発明は、平成22年3月23日付け手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1乃至10に記載されたとおりのものであるところ、請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、次のとおりのものである。

「【請求項1】
写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置において、
前記利用者を含む画像を取り込み、前記利用者を撮影する撮影手段と、
前記利用者の操作に応じて、撮影された前記利用者の画像、または前記編集済みの前記利用者の画像のなかから、人気投票の対象となる投票対象画像を選択する第1の選択手段と、
前記利用者により入力される情報であって、選択された前記投票対象画像に対する情報である投稿用メッセージを受け付ける第1の受付手段と、
選択された前記投票対象画像と、受け付けられた前記投稿用メッセージとを関連付けて記憶させる第1の記憶制御手段と、
記憶されている前記投票対象画像と、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージとを対応させて表示させる表示制御手段と、
他の利用者により入力される情報であって、前記投票対象画像に対する情報である投票用メッセージを受け付ける第2の受付手段と、
前記投票対象画像と、受け付けられた前記投票用メッセージとを関連付けて記憶させる第2の記憶制御手段と
を備え、
前記表示制御手段は、記憶されている前記投票対象画像と、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージおよび前記投票用メッセージとを対応させて表示させる
写真シール作成装置。」

4.引用刊行物記載の発明
原査定の拒絶の理由で引用された引用刊行物並びにその記載事項は、前記「2.」の「(2-3-1)」に記載したとおりである。

5.対比・判断
本願発明は、前記「2.」の「(2-3)」で検討した本願補正発明から、第1の選択手段における「前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者自身の画像を投稿する投稿ゲームが行われる場合、」という構成を削除し、「前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者とは異なる他の利用者の画像に投票する投票ゲームが行われる場合、記憶されている前記投票対象画像毎に、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージを対応させて表示させる表示制御手段」を「記憶されている前記投票対象画像と、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージとを対応させて表示させる表示制御手段」に変更して「前記写真シール作成ゲームとして、前記利用者とは異なる他の利用者の画像に投票する投票ゲームが行われる場合、」という構成を削除し、「前記他の利用者により入力される情報であって、表示されている前記利用者の前記投票対象画像および前記投票対象画像に対応する前記投稿用メッセージに対する情報である投票用メッセージを受け付ける第2の受付手段と、前記投票対象画像および前記投票対象画像に対応する前記投稿用メッセージと、受け付けられた前記投票用メッセージとを関連付けて記憶させる第2の記憶制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記投票ゲームが行われるに際して、前記利用者の前記投票対象画像に対して前記投票用メッセージが関連付けて記憶されている場合、記憶されている前記投票対象画像毎に、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージおよび前記投票用メッセージを対応させて表示させる」を「他の利用者により入力される情報であって、前記投票対象画像に対する情報である投票用メッセージを受け付ける第2の受付手段と、前記投票対象画像と、受け付けられた前記投票用メッセージとを関連付けて記憶させる第2の記憶制御手段とを備え、前記表示制御手段は、記憶されている前記投票対象画像と、前記投票対象画像に関連付けて記憶されている前記投稿用メッセージおよび前記投票用メッセージとを対応させて表示させる」に変更して、本願補正発明から拡張した構成とすることにより得られるものである。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「2.」の「(2-3)」に記載したとおり、引用発明、引用例2記載の技術及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明、引用例2記載の技術及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

6.むすび
以上のとおり、本願の請求項1に係る発明は、引用例1に記載された発明、引用例2に記載された技術及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、その余の請求項に係る発明について論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-08-19 
結審通知日 2011-08-23 
審決日 2011-09-05 
出願番号 特願2006-229401(P2006-229401)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G03B)
P 1 8・ 575- Z (G03B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 吉川 陽吾  
特許庁審判長 神 悦彦
特許庁審判官 伊藤 幸仙
森林 克郎
発明の名称 写真シール作成装置および方法、並びにプログラム  
代理人 稲本 義雄  

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