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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G11B
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G11B
管理番号 1245812
審判番号 不服2009-23501  
総通号数 144 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-12-22 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-11-30 
確定日 2011-10-26 
事件の表示 特願2004-535237「光情報保存媒体及びデータの再生方法」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 3月25日国際公開、WO2004/025632、平成17年12月15日国内公表、特表2005-538488〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成15年9月2日(パリ条約に基づく優先権主張外国受理 平成14年9月10日 大韓民国(KR))を国際出願日とする特許出願であて、平成18年8月31日付けで手続補正がなされ、平成21年1月22日付け拒絶理由通知に対する応答時、同年4月27日付けで手続補正がなされ、同年7月23日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、同年11月30日付けで拒絶査定不服審判請求及び手続補正がなされた。
その後、平成22年12月21日付けで審尋がなされ、平成23年4月4日付けで回答書が提出されたものである。

2.平成21年11月30日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成21年11月30日付けの手続補正を却下する。
[理 由]
(1)補正後の本願発明
平成21年11月30日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)により、特許請求の範囲の請求項1は、
「【請求項1】
リードイン領域と、
リードアウト領域と、
前記リードイン領域とリードアウト領域との間に形成され、ユーザデータが記録されるユーザ領域とを含み、
前記リードイン領域、ユーザ領域及びリードアウト領域にピットが形成され、
前記リードイン領域が第1トラックピッチを有する第1サブ領域と第2トラックピッチを有する第2サブ領域を含み、前記ユーザデータ領域とリードアウト領域のうち少なくとも一つが第2トラックピッチを有し、
前記第1トラックピッチが第2トラックピッチに比べて大きく、
前記第1サブ領域に保存媒体関連情報または複写防止情報が記録されることを特徴とする光情報保存媒体。」
と補正された。
上記補正は、
ア.請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「リードイン領域、ユーザ領域及びリードアウト領域」について、「ピットが形成され」との限定を付加し、
イ.同じく請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「第1トラックピッチ」及び「第2トラックピッチ」の関係について、「第1トラックピッチが第2トラックピッチに比べて大きく」との限定を付加し、
ウ.同じく請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「第1サブ領域」について、「保存媒体関連情報または複写防止情報が記録される」との限定を付加するものである。
よって、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

そこで、本件補正後の上記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項に規定する要件を満たすか)否かについて以下に検討する。

(2)引用例
原査定の拒絶の理由に引用された特開平10-222874号公報(以下、「引用例」という。)には、図面とともに以下の各記載がある(なお、下線は当審で付与した。)。
ア.「【0015】(構成(1))図1は本発明に係る円盤状の光情報記録媒体(光ディスク)のフォーマット及びプリグルーブ(及びそのプリグルーブに記録された記録ピット)の構成説明図である。図1において、光情報記録媒体1には円周に沿って螺旋状の記録トラックが設けられ、内周側から外周側に向けて順にPCA、PMA、Lin、プログラムエリア(Program Area)、Loutの各領域に分けられている。光情報記録媒体1のLin領域にはアドレス情報と記録再生に必要な制御情報(推奨記録パワー、記録可能なアドレス範囲、記録ストラテジ条件、媒体の種類など)がプリフォーマット情報として蛇行したプリグルーブに重畳されている。このプリグルーブは所定周波数を有する基準信号に前記アドレス情報と制御情報とが合成された信号に基づいて蛇行状にウォブルされている(図2?4参照)。プログラムエリアはプリグルーブで構成されており、データを記録することが可能な領域である。光情報記録媒体1のプリグルーブは螺旋状に配列されていて、プリグルーブに重畳されたアドレス情報はPCA、PMA、Lin、プログラムエリアの間で連続している。記録再生ドライブ(記録再生プレーヤと同じ)では、光情報記録媒体1の前記プリフォーマット情報(ウォブルの周波数信号)に同期して、光情報記録媒体の回転数とデータを記録するパルスを制御して記録及び再生が行われる。また、記録条件は、プリグルーブに重畳された制御情報を基にして行われる。」(なお、数字に○を付した記号を、数字に
( )を付した記号で代用した。)

イ.「【0016】光情報記録媒体では、記憶容量を高めるためにトラックピッチを狭く、記録ピットのビットの長さ(ビットサイズ)を小さくする(線密度を高める)手法が取られる。また、従来方式の問題点で説明したように、光情報記録媒体の大容量化に伴い、記録再生するための光ピックアップのビームスポットサイズも小径化する。すなわち、記録再生を安定に行うためには、少なくともトラックピッチよりも小さいビームスポット径が必要となる。また、ビームスポットサイズが大容量化されていないプレーヤで大容量化された光情報記録媒体を記録再生することができないため、このようなプレーヤでは大容量化された光情報記録媒体のプリフォーマット情報から光情報記録媒体の認識ができない。
【0017】そこで、大容量化された光情報記録媒体でも部分的にビームスポットサイズが大きいプレーヤでも再生できる領域を設け、この部分に光情報記録媒体の制御情報を含むプリフォーマット情報を記録すれば、このプレーヤでも大容量化された光情報記録媒体の認識が可能となる。本発明では、この制御情報を含む領域のトラックピッチを広げ、ビームスポットサイズが大きいプレーヤでも再生することを可能にした。本発明の光情報記録媒体の物理的フォーマットの構成例を図2に示す。図2に示すように本発明の光情報記録媒体1では、Lin領域のトラックピッチ(TP2)はPCA、PMA、プリグラムエリアのトラックピッチ(TP1)に比べてトラックピッチを広くしている。」

ウ.「【0019】(構成(3))光情報記録媒体が、図2に示したLin領域のトラックピッチを広くした構成、そして図3に示したLin領域の記録線密度を下げた構成の両方を備えた構成(構成(1)と構成(2)を組み合わせた構成)にすれば、さらにプリフォーマット情報を再生しやすくなり、高い効果が得られることは明白である。図4にLin領域のトラックピッチを広くし、尚且つLin領域の記録線密度を下げた構成の光情報記録媒体の物理的フォーマットの構成例を示す。」(なお、数字に○を付した記号を、数字に( )を付した記号で代用した。)

エ.「【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の光情報記録媒体では、制御情報が重畳された領域(TOC情報を記録するLin領域)のトラックピッチをデータを記録する領域(プログラムエリア)のトラックピッチよりも広くしているので、Lin領域の記録密度が低く、記録再生のビームスポット径に対しプリフォーマット情報を再生しやすくできる。
・・・・・(中 略)・・・・・
【0031】請求項4記載の光情報記録媒体では、請求項1の構成及び効果に加えて、プリフォーマット情報を含むLin領域のトラックピッチがプログラムエリアのトラックピッチよりも広く、尚且つLin領域の記録線密度がプログラムエリアの記録線密度よりも低いので、Lin領域の記録密度が低く、記録再生のビームスポット径に対しプリフォーマット情報を再生しやすくできる。」

オ.少なくともLin領域及びプログラムエリアには記録ピットが形成されている。(図1,2,4)

特に構成(3)に係るものに着目し、上記記載事項及び図面を総合勘案すると、引用例には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されている。
「内周側から外周側に向けて順にPCA、PMA、Lin、プログラムエリア、Loutの各領域に分けられ、
少なくとも前記Lin領域及びプログラムエリアには記録ピットが形成され、
前記Lin領域のトラックピッチ(TP2)は、前記PCA、PMA、プログラムエリアの各領域のトラックピッチ(TP1)に比べてトラックピッチが広くされ、
前記Lin領域には記録再生に必要な制御情報等のプリフォーマット情報が記録されており、記録再生のビームスポット径に対し当該制御情報等のプリフォーマット情報を再生しやすくした光情報記録媒体。」

(3)対比
そこで、本願補正発明と引用発明とを対比すると、
ア.引用発明における「Lin領域」、「プログラムエリア」、「Lout領域」は、それぞれ本願補正発明における「リードイン領域」、「ユーザ領域」、「リードアウト領域」に相当し、
引用発明における「内周側から外周側に向けて順にPCA、PMA、Lin、プログラムエリア、Loutの各領域に分けられ」は、本願補正発明における「リードイン領域と、リードアウト領域と、前記リードイン領域とリードアウト領域との間に形成され、ユーザデータが記録されるユーザ領域とを含み」に相当する。

イ.引用発明における「記録ピット」は、本願補正発明における「ピット」に相当し、
引用発明における「少なくとも前記Lin領域及びプログラムエリアには記録ピットが形成され」によれば、本願補正発明と引用発明とは「[少なくとも]前記リードイン領域、ユーザ領域にピットが形成され」ている点で共通する。

ウ.引用発明における、Lin領域の「トラックピッチ(TP2)」、プログラムエリア等の「トラックピッチ(TP1)」は、それぞれ本願補正発明における「第1トラックピッチ」、「第2トラックピッチ」に相当し、
引用発明における「前記Lin領域のトラックピッチ(TP2)は、前記PCA、PMA、プログラムエリアの各領域のトラックピッチ(TP1)に比べてトラックピッチが広くされ」によれば、結局、本願補正発明と引用発明とは「前記リードイン領域が第1トラックピッチを有する領域を[少なくとも]含み」の点で共通するといえ、また、「前記ユーザデータ領域とリードアウト領域のうち少なくとも一つが第2トラックピッチを有し」「前記第1トラックピッチが第2トラックピッチに比べて大きく」の点で一致する。

エ.引用発明における「記録再生に必要な制御情報」は、本願補正発明における「保存媒体関連情報」に相当するといえ、
引用発明における「前記Lin領域には記録再生に必要な制御情報等のプリフォーマット情報が記録されており、記録再生のビームスポット径に対し当該制御情報等のプリフォーマット情報を再生しやすくした」によれば、本願補正発明と引用発明とは「前記[第1トラックピッチを有する]領域に保存媒体関連情報が記録される」点で共通する。

オ.そして、引用発明における「光情報記録媒体」は、本願補正発明における「光情報保存媒体」に相当する。

よって、本願補正発明と引用発明とは、
「リードイン領域と、
リードアウト領域と、
前記リードイン領域とリードアウト領域との間に形成され、ユーザデータが記録されるユーザ領域とを含み、
[少なくとも]前記リードイン領域、ユーザ領域にピットが形成され、
前記リードイン領域が第1トラックピッチを有する領域を[少なくとも]含み、前記ユーザデータ領域とリードアウト領域のうち少なくとも一つが第2トラックピッチを有し、
前記第1トラックピッチが第2トラックピッチに比べて大きく、
前記[第1トラックピッチを有する]領域に保存媒体関連情報が記録されることを特徴とする光情報保存媒体。」
である点で一致し、以下の点で相違する。
[相違点1]
本願補正発明では、リードアウト領域にもピットが形成されていることを特定するのに対し、引用発明ではそのような明確な特定がない点。

[相違点2]
リードイン領域について、本願補正発明では「第2トラックピッチを有する第2サブ領域」を含む、すなわちリードイン領域中、相対的に広い(大きい)トラックピッチである「第1トラックピッチ」とされる領域(第1サブ領域)のみでないことを特定するのに対し、引用発明ではこのような特定がなく、Lin領域のほぼ全ての領域が相対的に広いトラックピッチである点。

(4)判断
上記相違点について検討する。
[相違点1]について
引用発明においては、少なくともLin領域、プログラムエリアには記録ピットが形成されることが示されており、Lout領域についても、何らかの情報が記録されることは当然のことであるから、Lin領域やプログラムエリアと同様に、記録ピットが形成されるものとすることは当業者がごく普通になし得ることである。

[相違点2]について
引用発明は、記録再生に必要な制御情報が記録されるLin領域のトラックピッチを他の領域よりも相対的に広くし、当該制御情報を再生し易くした、すなわち、光情報記録媒体と関連した重要な情報の再生信頼性を向上させたものであるから、Lin領域に、記録再生に必要な制御情報以外の情報が含まれる領域がある場合にあっては、当該領域のトラックピッチを、制御情報が含まれる領域と同様のトラックピッチとするか、あるいはLin領域以外の領域(プログラムエリア等)と同様のトラックピッチとするかは当業者にとって適宜選択し得る事項にすぎない。
なお、そもそも本願補正発明では、「第2サブ領域」にはどのような情報が記録されるのか何ら限定されていないのであるから、前記「記録再生に必要な制御情報以外の情報が含まれる領域がある場合」が排除されていないことが明らかである。
また、本願補正発明において、リードイン領域中、相対的に広いトラックピッチである「第1トラックピッチ」とされる領域(第1サブ領域)のみでなく、「第2トラックピッチ」の第2サブ領域を有することを特定することにより、引用発明が奏する作用効果よりも際だって優れた効果を奏するものとは発明の詳細な説明(特に段落【0017】)を参照しても見出すことはできない。
以上のことから、引用発明においても、Lin領域中、相対的に広いトラックピッチとされる領域を全ての領域ではなく、一部領域とすることも当業者であれば容易になし得ることである。

さらに付言しておくと、本願補正発明においては、「第2サブ領域」をどの程度設けるのかそのサイズについての限定もなく、例えば「第2サブ領域」が限りなく僅か(きわめて小さい)場合も含まれるので、その場合には、上記相違点は、実質的な相違とはならない。

そして、上記各相違点を総合的に判断しても本願補正発明が奏する効果は、引用発明から当業者が十分に予測できたものであって、格別顕著なものがあるとはいえない。

なお、請求人は平成23年4月4日付け回答書において、特許請求の範囲の請求項1について、請求項2または請求項3に記載の事項である「前記第2トラックピッチを有する領域から検出されたトラッキングエラー信号または位相差トラッキングエラー信号に対する、前記第1トラックピッチを有する第1及び第2サブ領域のうち少なくとも一つから検出されたトラッキングエラー信号または位相差トラッキングエラー信号の比が1.5以上である」ことの限定を加える旨の補正案を示しているところ、改めて補正の機会を与えるべき法的根拠は見出せないが、かかる補正案について一応検討しておくと、
まず、下線を付した「第1及び第2サブ領域のうち少なくとも一つ」なる記載部分は明らかに誤りである。本願補正発明においては、第1トラックピッチを有するのは「第1サブ領域」のみであり、第2サブ領域は第2トラックピッチなのであるから、下線を付した記載部分は単に「第1サブ領域」と記載されるべきである。
そして、たとえ下線を付した記載部分が上記のように正しく記載されたとしても、トラックピッチが広い方がトラッキングエラー信号の振幅(強度)が大きくなくなり、安定したトラッキングを行えることは周知の技術事項〔例えば原査定の拒絶の理由に引用された特開平5-266491号公報の「一般に、トラックピッチが狭くなると、トラッキングに用いられるプッシュプル信号強度が低下する。」(段落【0015】1?3行目)、「また、トラックピッチは比較的大きい方が安定したトラッキングが実現できるため、1.6μm以外には1.5、1.4μm程度がよい。」(段落【0036】5?7行目)なる記載を参照〕であり、トラッキングエラー信号の比を具体的にどの程度とするかはトラッキングの安定性と記録密度とを考慮して当業者が適宜定め得る設計的事項である。そして一方、本願補正発明において、トラッキングエラー信号の比の下限値について「1.5」とすることに格別の技術的・臨界的意義があるとは発明の詳細な説明を参照しても見出すことはできない点も総合的に判断すると、上記補正案における「トラッキングエラー信号の比が1.5以上である」とする限定事項は、当業者にとって容易に想到し得る技術事項にすぎない。

(5)むすび
以上のとおり、本願補正発明は、引用発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。
したがって、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第5項の規定に違反するものであるから、同法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3.本願発明について
平成21年11月30日付の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成21年4月27日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された、次のとおりのものである。
「【請求項1】
リードイン領域と、
リードアウト領域と、
前記リードイン領域とリードアウト領域との間に形成され、ユーザデータが記録されるユーザ領域とを含み、
前記リードイン領域が第1トラックピッチを有する第1サブ領域と第2トラックピッチを有する第2サブ領域を含み、前記ユーザデータ領域とリードアウト領域のうち少なくとも一つが第2トラックピッチを有し、前記第1トラックピッチと第2トラックピッチとが異なって構成されたことを特徴とする光情報保存媒体。」

(1)引用例
原査定の拒絶の理由で引用された引用例及びその記載事項は、前記「2.(2)」に記載したとおりである。

(2)対比・判断
本願発明は、前記「2.」で検討した本願補正発明の発明特定事項であるリードイン領域、ユーザ領域及びリードアウト領域」について、「ピットが形成され」との限定を省き、同じく発明特定事項である「第1トラックピッチ」及び「第2トラックピッチ」の関係について、「第1トラックピッチが第2トラックピッチに比べて大きく」との限定を省き、同じく発明特定事項である「第1サブ領域」について、「保存媒体関連情報または複写防止情報が記録される」との限定を省いたものに相当する。
そうすると、本願発明の発明特定事項を全て含み、更に他の限定事項を付加したものに相当する本願補正発明が前記「2.(4)」に記載したとおり、引用発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)むすび
以上のとおり、本願の請求項1に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、その余の請求項について論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-05-18 
結審通知日 2011-05-24 
審決日 2011-06-16 
出願番号 特願2004-535237(P2004-535237)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (G11B)
P 1 8・ 121- Z (G11B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 小山 和俊▲吉▼澤 雅博  
特許庁審判長 山田 洋一
特許庁審判官 井上 信一
月野 洋一郎
発明の名称 光情報保存媒体及びデータの再生方法  
代理人 伊東 忠彦  
代理人 伊東 忠重  
代理人 大貫 進介  

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