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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) B41J |
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管理番号 | 1246036 |
審判番号 | 不服2010-12954 |
総通号数 | 144 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2011-12-22 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2010-06-15 |
確定日 | 2011-11-04 |
事件の表示 | 特願2004-138730「インクジェット記録装置におけるインク供給装置」拒絶査定不服審判事件〔平成17年11月17日出願公開、特開2005-319655〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1 手続の経緯 本願は、平成16年5月7日に出願したものであって、平成22年1月25日付けで手続補正がなされ、同年3月15日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年6月15日付けで拒絶査定に対する審判請求がなされたものである。 当審においてこれを審理した結果、平成23年5月25日付けで拒絶の理由を通知したところ、審判請求人は同年8月1日付けで意見書及び手続補正書を提出した。 2 本願発明 本願の請求項1及び2に係る発明は、平成23年8月1日付け手続補正で補正された特許請求の範囲、明細書及び図面の記載からみて、特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された事項により特定されるものであり、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、以下のとおりである。 「インクジェット記録装置における記録ヘッドとメインタンクの間に、記録ヘッドに接続すると共に、インクの消費量に応じてメインタンクからインクを補給して一定の液面を保つようにした背圧タンクをタンク昇降装置にて昇降可能に支持し、タンク昇降装置にて、背圧タンクを昇降することにより記録ヘッドの稼動状態においての記録ヘッドの印字面に対する背圧タンク内の液面の位置水頭を、記録ヘッドの印字時の水頭高さH_(1)を略-30mm、ワイピング時の水頭高さH_(2)を略20mm、パージ時の水頭高さH_(3)を70±30mm、初期充填時の水頭高さH_(4)を略300mmとし、 上記記録ヘッドの稼動時における背圧タンク内の液面の位置水頭の高さは、印字時<ワイピング時<パージ時<初期充填時の順になっていることを特徴とするインクジェット記録装置におけるインク供給装置。」 3 引用刊行物 (a)平成23年5月25日付け当審の拒絶の理由に引用され、本願出願前に頒布された刊行物である特開2004-50674号公報(以下「刊行物1」という。)には、以下の記載が図とともにある(下線は審決において付した。以下同じ。)。 ア 【0017】 図1に示すように、インクジェットプリンタ100は、記録ヘッド11を有するヘッド部1、中間タンク(インク貯留部)21を有するインク供給部2、吸引キャップ(キャップ部材)31と吸引ポンプ32と大気連通弁(大気連通手段)33とブレード34とを有するメンテナンスユニット3、制御部(図2参照)4を備えて構成される。また、図2に示すように、インク供給部2に設けられた中間タンクup/downモータ(以下、「中間タンクモータ」と略する。)22は制御部4と電気的に接続されており、この中間タンクモータ22及び制御部4によって、背圧制御手段が構成されている。 【0018】 インク供給部2は、中間タンク21及び中間タンクモータ22の他に、インクタンク23と、インク補給弁24と、中間タンクセンサ25と、遮光板26とを備えている。 【0019】 インクタンク23は、インクを貯蔵しており、インク流路27によって中間タンク21及びインク補給弁24に連通されている。インク補給弁24は、中間タンク21とインクタンク23との間にてインクタンク23よりの位置に配設されている。そして、インク補給弁24は、制御部4の制御下で開閉されることでインクタンク23から中間タンク21に供給(補給)されるインク量を調節する。 【0020】 中間タンク21は、記録ヘッド11に供給されるインクを貯留する。また、中間タンク21の右側には、遮光板26が固定されている。 遮光板26は、中間タンク21が上下方向Aに移動する際に、中間タンクセンサ25のセンサ領域を遮光することで中間タンクセンサ25の受光量を変化させる。 【0021】 中間タンクモータ22は、制御部4の制御下で駆動することにより、図示しない駆動力伝動機構を介して中間タンク21を略垂直に上下方向Aに移動させる。例えば、中間タンクモータ22は、その駆動により所定方向に回転することで中間タンク21を上方向に移動させ、所定方向と逆に回転することで中間タンク21を下方向に移動させる。 【0022】 中間タンクセンサ25は、上下方向Aに移動する中間タンク21を検知するための光学式のセンサであり、遮光板26によって中間タンクセンサ25のセンサ領域の遮光又は非遮光が切り換えられることで、中間タンクセンサ25の受光量が変化して、これによりセンサ信号の出力状態を切り換える。すなわち、中間タンクセンサ25は、そのセンサ領域に遮光板26が存在する場合に中間タンク21を検知して制御部4に対してセンサ信号を出力し、センサ領域に遮光板26が存在しない場合に中間タンク21を検知せずに制御部4に対してセンサ信号を出力しない。 【0023】 この中間タンクセンサ25は、中間タンクup検知センサ251と、中間タンクdown検知センサ252とから構成されている。これら中間タンクup検知センサ251及び中間タンクdown検知センサ252は、上から中間タンクup検知センサ251、中間タンクdown検知センサ252の順に互いに略上下に重なるように配設されている。 イ 【0026】 上記構成のインク供給部2は、インク供給路5によってヘッド部1に連通されている。 ヘッド部1は、記録ヘッド11の他に、キャリッジup/downモータ(以下、「キャリッジモータ」と略する。;図2参照)12と、キャリッジセンサ13と、遮光板14と、ダンパー15と、上流弁16とを備えている。なお、ヘッド部1の構成要素のうち、記録ヘッド11、キャリッジモータ12、遮光板14、ダンパー15、上流弁16は、図示しないキャリッジに搭載されている。 ウ 【0029】 上記構成の記録ヘッド11による画像形成は、キャリッジの移動に追従して主走査方向に移動する際に、搬送機構(図示略)により副走査方向に搬送され且つノズル面11aの下方においてノズル面11aに対向配置されている記録媒体に対して、制御部4より出力された駆動信号に基づいてインクを吐出していくことにより行われる。 【0030】 また、記録ヘッド11の左側には、遮光板14が固定されている。 遮光板14は、上述した中間タンク21に固定された遮光板26と略同等の機能を具備している。すなわち、遮光板14は、キャリッジが上下方向Bに移動する際に、キャリッジセンサ13のセンサ領域を遮光することでキャリッジセンサ13の受光量を変化させる。 【0031】 キャリッジモータ12は、制御部4の制御下で駆動することにより、図示しない駆動力伝動機構を介してキャリッジを略垂直に上下方向Bに移動させる。例えば、キャリッジモータ12は、その駆動により所定方向に回転することでキャリッジを上方向に移動させ、所定方向と逆に回転することでキャリッジを下方向に移動させる。 【0032】 キャリッジセンサ13は、上述した中間タンクセンサ25と略同等の機能を具備している。すなわち、キャリッジセンサ13は、上下方向Bに移動するキャリッジを検知するための光学式のセンサであり、遮光板14によってキャリッジセンサ13のセンサ領域の遮光又は非遮光が切り換えられることで、キャリッジセンサ13の受光量が変化して、これによりセンサ信号の出力状態を切り換える。具体的には、キャリッジセンサ13は、そのセンサ領域に遮光板14が存在する場合にキャリッジを検知して制御部4に対してセンサ信号を出力し、センサ領域に遮光板14が存在しない場合にキャリッジを検知せずに制御部4に対してセンサ信号を出力しない。 【0033】 このキャリッジセンサ13は、キャリッジ待避検知センサ131と、キャリッジホーム検知センサ132と、キャリッジdown検知センサ133とから構成されている。これらキャリッジ待避検知センサ131、キャリッジホーム検知センサ132及びキャリッジdown検知センサ133は、上からキャリッジ待避検知センサ131、キャリッジホーム検知センサ132、キャリッジdown検知センサ133の順に互いに略上下に重なるように配設されている。 エ 【0053】 また、制御部4は、インクジェットプリンタ100の動作全体を制御するものであるが、中間タンクモータ22を制御することにより、吐出口112内のインクの圧力であるインク背圧を制御する。すなわち、制御部4の制御下で中間タンクモータ22が駆動して、中間タンク21を上下方向Aに移動させることで、中間タンク21内に貯留されているインクの液面の高さを上下動させる。このとき、中間タンク21内のインク液面の高さをノズル面11aと同じ高さとすることによりインク背圧をゼロとし、前記インク液面の高さをノズル面11aより高くすることでインク背圧を正圧として、前記インク液面の高さをノズル面11aより低くすることでインク背圧を負圧とする。 このように、制御部4と中間タンクモータ22とによって、インク背圧を制御する背圧制御手段が構成されている。 オ 【0057】 制御部4は、クリーニング作業の開始タイミングとなると、キャリッジを制御して、クリーニングされる記録ヘッド11をメンテナンスユニット3上方まで移動させて、記録ヘッド11のノズル面11aとメンテナンスユニット3の吸引キャップ31とを対向させる。 そして、図3に示すように、タイミングT0において、制御部4は、大気連通弁33を制御して大気連通弁33を開状態(open)とするのに同期して、キャリッジモータ12を制御してキャリッジの(審決注:「を」は「の」の明らかな誤記であるから訂正して摘記した。)下方向への移動を開始させるとともに、中間タンクモータ22を制御して中間タンク21の(審決注:「を」は「の」の明らかな誤記であるから訂正して摘記した。)上方向への移動を開始させる。このとき、キャリッジdown検知センサ133はキャリッジを検知して、センサ信号を制御部4に対して出力した状態となっている。 【0058】 次に、タイミングT1において、キャリッジdown検知センサ133のセンサ信号の出力状態が出力から未出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、キャリッジモータ12を制御することでキャリッジの下方向への移動を停止させる。このとき、記録ヘッド11のノズル面11aに吸引キャップ31が装着された状態となる(図4(a)参照)。 また、タイミングT1において、制御部4は、大気連通弁33を制御して大気連通弁33を閉状態(close)とする。 【0059】 タイミングT1から所定期間(例えば、200mS)P1経過したタイミングT2において、制御部4は、吸引ポンプ32を制御して記録ヘッド11内部のインクの吸引を開始させる。具体的には、吸引ポンプ32が作動することにより、吸引キャップ31とノズル面11aとにより形成された空間内部を減圧して、吐出口112を介してノズル111内に残留している気泡やノズル面11aに付着したごみ等をインクとともに吸引する。このとき、吸引されたインク(以下、「廃インク」という。)は、インク吸引により泡立って気泡が生じた状態でインク回収部312内に回収される(図4(a)及び図4(b)参照)。 【0060】 インク吸引が開始された後タイミングT3において、中間タンクup検知センサ251のセンサ信号の出力状態が未出力から出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、中間タンクモータ22を制御して中間タンク21の上方向への移動を停止させる。このとき、中間タンク21内のインク液面がノズル面11aよりも所定の高さ高くなった状態となり、インク背圧が正圧となっている。ここで、中間タンク21の上方向への移動は、インク吸引が完了するまでに完了するようになっている。すなわち、中間タンク21が上方向へ移動することでインク背圧が負圧から正圧へと変化するようになっている。しかしながら、インク吸引の完了後に、中間タンク21の上方向への移動が完了していないで、中間タンク21内のインク液面がノズル面11aよりも低くなった状態では、インク背圧が負圧となっており、吐出口112内の圧力が前記空間内部の圧力よりも小さくなる虞があるため、これにより生じることになる吐出口112内へのインクの逆流を防止するためである。 【0061】 そして、タイミングT2から所定期間(例えば、3秒間)P2経過したタイミングT4において、制御部4は、吸引ポンプ32を制御してインクの吸引を停止させる。これによりインクの吸引が完了する。このとき、インク回収部312内は、気泡を含んだ廃インクで満たされた状態となっており、ノズル面11aに気泡を含んだ廃インクが付着した状態となっている(図4(b)参照)。 【0062】 次に、タイミングT4から所定期間(例えば、5秒間)P3経過したタイミングT5において、制御部4は、大気連通弁33を制御して、大気連通弁33を開状態とすることで吸引キャップ31内に大気を連通させる。ここで、吸引キャップ31とノズル面11aとにより形成された空間内部が大気圧に近づくように加圧されることになるため、ノズル面11aに付着した廃インクがノズル111内に吸い込まれる向き(上向き)に圧力が加わることになる。しかしながら、インク背圧が正圧となっているために、吐出口112内の圧力が前記空間内部の圧力よりも大きくなっており、吐出口112を介するノズル111内への廃インクの吸い込みは生じない。 【0063】 その後、タイミングT5から所定期間(例えば、500mS)P4経過したタイミングT6において、制御部4は、キャリッジモータ12を制御して、キャリッジの上方向への移動を開始させることでノズル面11aを吸引キャップ31から乖離させる(図4(c)参照)。ここで、キャリッジが上方向に移動することでノズル面11aと中間タンク21内部のインク液面との高さが変化することになるが、キャリッジが移動範囲の上端となる位置まで移動しても中間タンク21のインク液面の方がノズル面11aよりも高くなるようになっている。これにより、キャリッジが移動範囲の上端に位置してもインク背圧は正圧に保持されることとなる。 【0064】 また、キャリッジが上方向に移動するのに伴って、キャリッジdown検知センサ133、キャリッジホーム検知センサ132、キャリッジ待避検知センサ131の順に、各センサから出力されるセンサ信号の出力状態が未出力から出力へと変化していく。 そして、タイミングT7において、キャリッジ待避検知センサ131のセンサ信号の出力状態が未出力から出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、キャリッジモータ12を制御してキャリッジの上方向への移動を停止させるとともに、大気連通弁33を制御して大気連通弁33を閉状態とする。 また、タイミングT7において、制御部4は、吸引ポンプ32を制御してインク回収部312内に回収されているインクの吸引(空吸引)を開始させるとともに、ワイプ移動モータ36を制御してメンテナンスユニット3を左方向への移動を開始させる。 【0065】 そして、タイミングT8において、ワイプ待避検知センサ371のセンサ信号の出力状態が未出力から出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、ワイプ移動モータ36を制御してメンテナンスユニット3の左方向への移動を停止させる。これにより、ブレード34が記録ヘッド11のノズル面11aよりも左側に待避 した(ワイプ待避)状態となる。 また、タイミングT8において、制御部4は、キャリッジモータ12を制御して、キャリッジの下方向への移動を開始させる。このとき、キャリッジが下方向に移動するのに伴って、キャリッジ待避検知センサ131、キャリッジホーム検知センサ132の順に、各センサから出力されるセンサ信号の出力状態が出力から未出力へと変化していく。 そして、タイミングT9において、キャリッジホーム検知センサ132のセンサ信号の出力状態が出力から未出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、キャリッジモータ12を制御してキャリッジの下方向への移動を停止させる。また、タイミングT9において、制御部4は、ワイプ移動モータ36を制御して、メンテナンスユニット3の右方向への移動(ワイプ行き)を開始することでブレード34によるノズル面11aのワイプを開始させる(図4(d)参照)。なお、ブレード34によるノズル面11aのワイプが開始されることによって、ワイプ待避検知センサ371からのセンサ信号の出力状態が出力から未出力へと変化する。 【0066】 また、ブレード34によるノズル面11aのワイプに伴って、ワイプホーム検知センサ372、ワイプ完了検知センサ373の順に、各センサから出力されるセンサ信号の出力状態が出力から未出力へと変化していく。 そして、タイミングT10において、ワイプ完了検知センサ373のセンサ信号の出力状態が出力から未出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、ワイプ移動モータ36を制御して、メンテナンスユニット3の右方向への移動を停止させる。これによってブレード34によるノズル面11aのワイプを完了する。 また、タイミングT10において、制御部4は、中間タンクモータ22を制御して、中間タンク21の下方向への移動を開始させることで、正圧となっているインク背圧を負圧に近づけるようにする。そして、タイミングT10からしばらく経過すると、中間タンクモータ22の下方向への移動に伴って、中間タンクup検知センサ251のセンサ信号の出力状態が出力から未出力に変化する。 【0067】 また、タイミングT10から所定期間(例えば、500mS)P5経過したタイミングT11において、制御部4は、ワイプ移動モータ36を制御してメンテナンスユニット3の左方向への移動を開始させる。このとき、メンテナンスユニット3が左方向に移動するのに伴って、ワイプ完了検知センサ373、ワイプホーム検知センサ372の順に、各センサから出力されるセンサ信号の出力状態が未出力から出力へと変化していく。 そして、タイミングT12において、ワイプホーム検知センサ372からのセンサ信号の出力状態が未出力から出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、ワイプ移動モータ36を制御してメンテナンスユニット3の左方向への移動を停止させることでメンテナンスユニット3をホームポジションに復帰させる。また、タイミングT12において、制御部4は、吸引ポンプ32を制御して空吸引を停止させる。 【0068】 そして、タイミングT12からしばらく経過したタイミングT13において、中間タンクdown検知センサ252からのセンサ信号の出力状態が未出力から出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、中間タンクモータ22を制御して中間タンク21の下方向への移動を停止させる。このとき、中間タンク21内のインク液面がノズル面11aよりも所定の高さ低くなっているため、インク背圧が適度な負圧となっている。これにより、吐出口112からインクが滲み出ることを防止できる。このようにして、記録ヘッド11が確実にクリーニングされることになる。 上記記載及び図面を含む刊行物1全体の記載から、刊行物1には、以下の発明が記載されていると認められる。 「記録ヘッド11を有するヘッド部1、中間タンク21を有するインク供給部2、吸引キャップ31と吸引ポンプ32と大気連通弁33とブレード34とを有するメンテナンスユニット3、制御部4を備えているインクジェットプリンタ100のインク供給部2において、 インク供給部2に設けられた中間タンクモータ22は制御部4と電気的に接続されており、この中間タンクモータ22及び制御部4によって、背圧制御手段が構成されており、 インク供給部2は、中間タンク21及び中間タンクモータ22の他に、インクタンク23と、中間タンクセンサ25と、遮光板26とを備えており、 インクタンク23は、インクを貯蔵しており、インク流路27によって中間タンク21及びインク補給弁24に連通されており、インク補給弁24は、中間タンク21とインクタンク23との間にてインクタンク23よりの位置に配設され、インク補給弁24は、制御部4の制御下で開閉されることでインクタンク23から中間タンク21に供給(補給)されるインク量を調節し、 中間タンク21の右側には、遮光板26が固定されており、遮光板26は、中間タンク21が上下方向Aに移動する際に、中間タンクセンサ25のセンサ領域を遮光することで中間タンクセンサ25の受光量を変化させ、 中間タンクモータ22は、制御部4の制御下で駆動することにより、中間タンク21を略垂直に上下方向Aに移動させ、 中間タンクセンサ25は、中間タンクup検知センサ251と、中間タンクdown検知センサ252とから構成されており、これら中間タンクup検知センサ251及び中間タンクdown検知センサ252は、上から中間タンクup検知センサ251、中間タンクdown検知センサ252の順に互いに略上下に重なるように配設されており、 ヘッド部1は、記録ヘッド11の他に、キャリッジモータ12と、キャリッジセンサ13と、遮光板14と、ダンパー15と、上流弁16とを備え、 記録ヘッド11による画像形成は、キャリッジの移動に追従して主走査方向に移動する際に、搬送機構により副走査方向に搬送され且つノズル面11aの下方においてノズル面11aに対向配置されている記録媒体に対して、制御部4より出力された駆動信号に基づいてインクを吐出していくことにより行われ、 記録ヘッド11の左側には、遮光板14が固定され、遮光板14は、キャリッジが上下方向Bに移動する際に、キャリッジセンサ13のセンサ領域を遮光することでキャリッジセンサ13の受光量を変化させ、 キャリッジモータ12は、制御部4の制御下で駆動することにより、キャリッジを略垂直に上下方向Bに移動させ、 キャリッジセンサ13は、キャリッジ待避検知センサ131と、キャリッジホーム検知センサ132と、キャリッジdown検知センサ133とから構成され、これらキャリッジ待避検知センサ131、キャリッジホーム検知センサ132及びキャリッジdown検知センサ133は、上からキャリッジ待避検知センサ131、キャリッジホーム検知センサ132、キャリッジdown検知センサ133の順に互いに略上下に重なるように配設されており、 制御部4は、中間タンクモータ22を制御し、中間タンク21を上下方向Aに移動させ、中間タンク21内に貯留されているインクの液面の高さを上下動させることにより、吐出口112内のインクの圧力であるインク背圧を制御し、 以下のクリーニング作業を行うインクジェットプリンタ100のインク供給部2。 ・タイミングT0において、制御部4は、キャリッジモータ12を制御してキャリッジの下方向への移動を開始させるとともに、中間タンクモータ22を制御して中間タンク21の上方向への移動を開始させ、 ・タイミングT1において、キャリッジdown検知センサ133のセンサ信号の出力状態が出力から未出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、キャリッジモータ12を制御することでキャリッジの下方向への移動を停止させ、記録ヘッド11のノズル面11aに吸引キャップ31が装着され、 ・タイミングT2において、制御部4は、吸引ポンプ32を制御して記録ヘッド11内部のインクの吸引を開始させ、 ・タイミングT3において、中間タンクup検知センサ251のセンサ信号の出力状態が未出力から出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、中間タンクモータ22を制御して中間タンク21の上方向への移動を停止させ、このとき、中間タンク21内のインク液面がノズル面11aよりも所定の高さ高くなった状態となり、インク背圧が正圧となっており、 ・タイミングT4において、制御部4は、インクの吸引を停止させ、 ・タイミングT6において、制御部4は、キャリッジモータ12を制御して、キャリッジの上方向への移動を開始させることでノズル面11aを吸引キャップ31から乖離させ、キャリッジが上方向に移動することでノズル面11aと中間タンク21内部のインク液面との高さが変化することになるが、キャリッジが移動範囲の上端となる位置まで移動しても中間タンク21のインク液面の方がノズル面11aよりも高くなるようになっており、キャリッジが移動範囲の上端に位置してもインク背圧は正圧に保持され、 ・タイミングT7において、キャリッジ待避検知センサ131のセンサ信号の出力状態が未出力から出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、キャリッジモータ12を制御してキャリッジの上方向への移動を停止させ、 ・タイミングT8において、制御部4は、キャリッジモータ12を制御して、キャリッジの下方向への移動を開始させ、 ・タイミングT9において、キャリッジホーム検知センサ132のセンサ信号の出力状態が出力から未出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、キャリッジモータ12を制御してキャリッジの下方向への移動を停止させ、 ・タイミングT9において、制御部4は、ブレード34によるノズル面11aのワイプを開始させ、 ・タイミングT10において、ワイプを完了し、制御部4は、中間タンクモータ22を制御して、中間タンク21の下方向への移動を開始させることで、正圧となっているインク背圧を負圧に近づけるようにし、 ・タイミングT13において、中間タンクdown検知センサ252からのセンサ信号の出力状態が未出力から出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、中間タンクモータ22を制御して中間タンク21の下方向への移動を停止させ、中間タンク21内のインク液面がノズル面11aよりも所定の高さ低くなっているため、インク背圧が適度な負圧となっており、吐出口112からインクが滲み出ることを防止できる。」(以下「引用発明」という。) (b)平成23年5月25日付け当審の拒絶の理由に引用され、本願出願前に頒布された刊行物である特開2002-178537号公報(以下「刊行物2」という。)には、以下の記載がある。 カ 【0004】取り分けこの初期インク充填作業に空気/気泡等の残留が発生しやすく、また、一旦発生した空気/気泡の除去が、非常に困難であると言う不都合がある。 キ 【0010】上記構成において、初期インク充填時にノズル開口部からの効率の悪いインク吸引動作だけでなく、インクリザーバのインクを加圧し、前記インク容器から前記記録ヘッドのノズル開口部までの流路内にインクを導入することを併用することでより効果的に空気/気泡の除去が可能になるものである。 (c)平成23年5月25日付け当審の拒絶の理由に引用され、本願出願前に頒布された刊行物である特開平10-138474号公報(以下「刊行物3」という。)には、以下の記載がある。 ク 【0023】このような液室構造を有するインクジェットヘッドにインクを初期充填する場合、インクカートリッジ或いはインクタンクなどからインク供給穴等を介して共通液室34、インク供給路35、加圧液室33へとインクが充填される。このインク充填は、ヘッドノズル側から吸引してインクを引き込むか、あるいはインクを供給する側から加圧してインクを送り込むかするが、いずれにしても、空の状態の液室に完全にインクを充填することは困難であり、そのため、吸引力、或いは加圧力を調整したり、ダミーノズルを設けるなどして充填性を向上させる手法が用いられている。 4 対比 a 本願発明と引用発明とを比較すると、引用発明の「インクジェットプリンタ100」、「記録ヘッド11」、「インクタンク23」、「インク」、「液面」、「中間タンク21」、「『中間タンクモータ22』及び『中間タンク21を略垂直に上下方向Aに移動させ』る部分」、「『ブレード34によるノズル面11aのワイプ』するとき」、「『インクの吸引』のとき」及び「インク供給部2」は、それぞれ本願発明の「インクジェット記録装置」、「記録ヘッド」、「メインタンク」、「インク」、「液面」、「背圧タンク」、「タンク昇降装置」、「ワイピング時」、「パージ時」及び「インク供給装置」に相当する。 b 引用発明の「インクタンク23は、インクを貯蔵しており、インク流路27によって中間タンク21及びインク補給弁24に連通されており、インク補給弁24は、中間タンク21とインクタンク23との間にてインクタンク23よりの位置に配設され、インク補給弁24は、制御部4の制御下で開閉されることでインクタンク23から中間タンク21に供給(補給)されるインク量を調節し」ており「制御部4は、中間タンクモータ22を制御し、中間タンク21を上下方向Aに移動させ、中間タンク21内に貯留されているインクの液面の高さを上下動させることにより、吐出口112内のインクの圧力であるインク背圧を制御」しており、背圧タンクの液面を一定に保つことは技術常識(特開2002-187292号公報、特開2002-103640号公報)であるから、引用発明の「中間タンク21」(背圧タンク)は、記録ヘッドとメインタンクの間にあり、記録ヘッドに接続すると共に、インクの消費量に応じてメインタンクからインクを補給して一定の液面を保つものとなっていることは当業者に明らかである。 c 引用発明の「制御部4は、中間タンクモータ22を制御し、中間タンク21を上下方向Aに移動させ、中間タンク21内に貯留されているインクの液面の高さを上下動させることにより、吐出口112内のインクの圧力であるインク背圧を制御」するものであるから、引用発明は、背圧タンクをタンク昇降装置にて昇降可能に支持し、タンク昇降装置にて、背圧タンクを昇降し、記録ヘッドの稼動状態においての記録ヘッドの印字面に対する背圧タンク内の液面の位置水頭を制御する点で本願発明と共通する。 d 引用発明は「・タイミングT1において、キャリッジdown検知センサ133のセンサ信号の出力状態が出力から未出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、キャリッジモータ12を制御することでキャリッジの下方向への移動を停止させ、記録ヘッド11のノズル面11aに吸引キャップ31が装着され、 ・タイミングT2において、制御部4は、吸引ポンプ32を制御して記録ヘッド11内部のインクの吸引を開始させ、 ・タイミングT3において、中間タンクup検知センサ251のセンサ信号の出力状態が未出力から出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、中間タンクモータ22を制御して中間タンク21の上方向への移動を停止させ、このとき、中間タンク21内のインク液面がノズル面11aよりも所定の高さ高くなった状態となり、インク背圧が正圧となっており、 ・タイミングT4において、制御部4は、インクの吸引を停止させ」るものであるから、少なくともインクの吸引の終了時において、記録ヘッド11は、最下位にあるキャリッジdown検知センサ133に対応する最も低い位置にあり、中間タンク21は、中間タンクup検知センサ251に対応する最も高い位置にあり、記録ヘッドの印字面に対する背圧タンク内の液面の位置水頭高さは、正である。 また、引用発明は「キャリッジが移動範囲の上端となる位置まで移動しても中間タンク21のインク液面の方がノズル面11aよりも高くなるようになって」おり「・タイミングT9において、キャリッジホーム検知センサ132のセンサ信号の出力状態が出力から未出力に変化すると、このセンサ信号の出力状態の変化を契機として、制御部4は、キャリッジモータ12を制御してキャリッジの下方向への移動を停止させ、 ・タイミングT9において、制御部4は、ブレード34によるノズル面11aのワイプを開始させ」るもの、即ち、ワイピング時において、記録ヘッド11は、キャリッジホーム検知センサ132に対応する中間位置にあり、インクの吸引の終了時より記録ヘッド11が上昇しており、その間、中間タンク21は、上下動していないから、記録ヘッドの印字面に対する背圧タンク内の液面の位置水頭高さは、正であるとともに、インクの吸引の終了時より、小さくなっていることは明らかである。 e 上記dから、引用発明と、本願発明の「記録ヘッドの印字面に対する背圧タンク内の液面の位置水頭を、記録ヘッドの印字時の水頭高さH_(1)を略-30mm、ワイピング時の水頭高さH_(2)を略20mm、パージ時の水頭高さH_(3)を70±30mm、初期充填時の水頭高さH_(4)を略300mm」とは、「記録ヘッドの印字面に対する背圧タンク内の液面の位置水頭を、ワイピング時の水頭高さを正とし、少なくともパージ終了時の水頭高さを正とするとともに、ワイピング時の水頭高さより大きく」する点で共通する。 f 上記aないしeより、本願発明と引用発明は、 「インクジェット記録装置における記録ヘッドとメインタンクの間に、記録ヘッドに接続すると共に、インクの消費量に応じてメインタンクからインクを補給して一定の液面を保つようにした背圧タンクをタンク昇降装置にて昇降可能に支持し、タンク昇降装置にて、背圧タンクを昇降し、記録ヘッドの稼動状態においての記録ヘッドの印字面に対する背圧タンク内の液面の位置水頭を、ワイピング時の水頭高さを正とし、少なくともパージ終了時の水頭高さを正とするとともに、ワイピング時の水頭高さより大きくするインクジェット記録装置におけるインク供給装置。」 の点で一致し、以下の点で相違している。 [相違点1]記録ヘッドの印字面に対する背圧タンク内の液面の位置水頭について、本願発明は「タンク昇降装置にて、背圧タンクを昇降することにより」、「記録ヘッドの印字時の水頭高さH_(1)を略-30mm、ワイピング時の水頭高さH_(2)を略20mm、パージ時の水頭高さH_(3)を70±30mm、初期充填時の水頭高さH_(4)を略300mm」とするのに対し、引用発明は、タンク昇降装置にて、背圧タンク(中間タンク21)を昇降するものの、ワイピング時においては、記録ヘッド11の位置を上昇させて水頭高さを変更しており、また、クリーニング作業終了時点では、インク背圧が適度な負圧となっており、吐出口112からインクが滲み出ることを防止でき、ワイピング時の水頭高さは正であり、少なくともパージ終了時の水頭高さが正であるとともに、ワイピング時の水頭高さより大きいものの、記録ヘッドの印字時の水頭高さ及び初期充填時の水頭高さが明らかでなく、ワイピング時の水頭高さ及びパージ時の水頭高さが本願発明のように特定されていない点。 [相違点2]本願発明は「上記記録ヘッドの稼動時における背圧タンク内の液面の位置水頭の高さは、印字時<ワイピング時<パージ時<初期充填時の順になっている」と特定されているのに対し、引用発明は、本願発明のようなものであるか否か明らかでない点。 5 判断 <相違点1についての検討> a 引用発明は、背圧タンク(中間タンク21)とキャリッジ、即ち、背圧タンクと記録ヘッドの両者を上下させることで記録ヘッドの印字面に対する背圧タンク内の液面の位置水頭を変更させているものであって、背圧タンクのみを上下させているものではない。 しかしながら、背圧タンクと記録ヘッドの両者を上下させるためには、両者に対して昇降装置を設けなければならない。部品を省略して簡単な構造とすることは自明の課題であるから、引用発明において、記録ヘッドを上下させず、背圧タンクの上下動だけで所望の位置水頭を得るべく、タンク昇降装置にて、背圧タンクを昇降することにより水頭高さを変更するものとすることは当業者が容易になし得る程度のことである。 b 引用発明は、クリーニング作業終了時点では、インク背圧が適度な負圧となっており、吐出口112からインクが滲み出ることを防止できるものである。記録ヘッドの印字時においても、印字に使用されない吐出口から不要なインクが滲み出てはならないことは、当業者に自明であるから、引用発明においても、記録ヘッドの印字時の水頭高さを負とすることは、当業者が容易になし得る程度のことである。 c 本願発明の「パージ時」が、パージし始めたときから終了までの全時間を意味しているのか、その間の一部の時を指しているのか必ずしも明らかではないが、パージし始めたときから終了までの間の一部の時を指しているものであれば、引用発明も、パージ終了時の水頭高さが正であり、ワイピング時の正の水頭高さより大きいから、パージ時の水頭高さが正であるとともにワイピング時の正の水頭高さより大きいものといえる。 d 本願発明の「パージ時」が、パージし始めたときから終了までの全時間を意味しているものとして以下検討する。 引用文献1の段落【0059】に「吸引ポンプ32が作動することにより、吸引キャップ31とノズル面11aとにより形成された空間内部を減圧して、吐出口112を介してノズル111内に残留している気泡やノズル面11aに付着したごみ等をインクとともに吸引する。」と記載され、段落【0062】に「インク背圧が正圧となっているために、吐出口112内の圧力が前記空間内部の圧力よりも大きくなっており、吐出口112を介するノズル111内への廃インクの吸い込みは生じない」と記載されているように、引用発明のインクの吸引(パージ)動作は、ノズル111内に残留している気泡やノズル面11aに付着したごみ等を取り除くことができる程度に強い正の圧力を要し、ワイピング時においては、廃インクの吸い込みを生じない程度の弱い正の圧力ですむ。引用発明は、吸引ポンプ32と水頭高さの両方の圧力で、気泡やごみ等を取り除いているが、吸引ポンプ32の圧力を小さいもの、或いは吸引ポンプ32を省略し、圧力の大部分を水頭高さの圧力に依存するようにすることは設計事項にすぎず、そうすると、パージし始めたときから終了までの全時間、ワイピング時の水頭高さより高い正の水頭高さを要することは明らかである。 e 引用発明は、初期充填時についての明示がないが、刊行物2、3には、初期充填時には、空気や気泡が入りやすく、それを除くためにインクを加圧することが記載されており、インクタンクが取り外されずにいるパージ時より、初期充填時に空気や気泡が大量に入りやすいことは、明らかである。そうすると、初期充填時の水頭高さをパージ時の水頭高さより大きくすることは、当業者が容易になし得る程度のことである。 f 水頭高さの具体的数値について、本願明細書には、数値限定の臨界的意義について、何等記載されておらず、また、インク流路の径や大きさ、吸引ポンプの大きさ等、インクジェット記録装置の諸条件に応じて、好ましい水頭高さを実験等により選択することは、当業者が容易になし得る程度のことである。 g 上記aないしfから、引用発明において、本願発明の上記相違点1のような構成とすることは当業者が容易になし得る程度のことである。 <相違点2についての検討> 本願発明の上記相違点1のような構成を有する引用発明が相違点2のような構成となることは明らかである。 以上のように、本願発明の相違点1及び2に係る構成は、刊行物1に記載された発明及び刊行物2、3に記載の事項に基づいて当業者が容易に想到することができたものであり、それにより得られる効果も当業者が予測できる範囲のものである。 6 むすび 以上のとおり、本願発明は、刊行物1に記載された発明及び刊行物2、3に記載の事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、本願は、拒絶されるべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2011-09-02 |
結審通知日 | 2011-09-07 |
審決日 | 2011-09-21 |
出願番号 | 特願2004-138730(P2004-138730) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WZ
(B41J)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 牧 隆志 |
特許庁審判長 |
長島 和子 |
特許庁審判官 |
菅野 芳男 桐畑 幸▲廣▼ |
発明の名称 | インクジェット記録装置におけるインク供給装置 |
代理人 | 佐藤 嘉明 |
代理人 | 佐藤 嘉明 |