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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A61B
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A61B
管理番号 1246862
審判番号 不服2010-12587  
総通号数 145 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2012-01-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-06-09 
確定日 2011-11-10 
事件の表示 特願2001- 29839号「結紮装置」拒絶査定不服審判事件〔平成14年 8月13日出願公開、特開2002-224124号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 I.手続の経緯
本願は、平成13年2月6日の出願であって、平成22年3月2日付けで拒絶査定がなされたところ、同査定を不服として、平成22年6月9日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに、同日付けで明細書についての手続補正がなされたものである。

II.平成22年6月9日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成22年6月9日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1.補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、次のように補正された。
「 生体腔内に挿入可能な導入管と、
この導入管内に進退自在に挿通されたシース部材と、
このシース部材内に進退自在に挿通された操作ワイヤと、
生体組織を結紮して体腔内に留置可能な生体組織結紮用クリップ及び上記生体組織結紮用クリップを上記操作ワイヤに連結する連結部材を含み、上記操作ワイヤの操作によって上記クリップを拡開し、該クリップを拡開後に閉じるようにしたクリップユニットと、
上記導入管の基端付近に取り付けられ、上記導入管と上記シース部材との進退操作を行うための第1の操作手段と、
上記操作ワイヤの基端に連結され、上記シース部材に対し上記操作ワイヤを相対的に移動する操作を行うための第2の操作手段と、
を備え、
上記連結部材を上記操作ワイヤの先端に離脱不能な状態で接続し、更に、上記連結部材は、上記生体組織結紮用クリップが上記操作ワイヤによる操作力によって上記生体組織を結紮することで上記生体組織結紮用クリップの再取り付けが不能となるように変形し、この変形により上記連結部材から上記生体組織結紮用クリップを離脱するようにしたことを特徴とする単回使用の結紮装置。」(下線部は補正個所を示す。)

2.補正の目的の適否及び新規事項の追加の有無
本件補正は、補正前の請求項1に、発明を特定するために必要な事項として記載される、「上記操作ワイヤと上記生体組織結紮用クリップとを連結する連結部材と、」との特定を「上記生体組織結紮用クリップを上記操作ワイヤに連結する連結部材を含み、」と換言するとともに、「上記操作ワイヤの操作によって上記クリップを拡開し、該クリップを拡開後に閉じるようにしたクリップユニットと、」との特定を新たに付加し、加えて、補正前の請求項1に記載された、「上記連結部材は上記操作ワイヤの先端に離脱不能な状態で接続され、」を「上記連結部材を上記操作ワイヤの先端に離脱不能な状態で接続し、」と換言するとともに、補正前の請求項1に記載される「上記生体組織結紮用クリップの再取り付けが不能となるように変形して、」との特定に、さらなる特定を付加して、「上記連結部材は、上記生体組織結紮用クリップが上記操作ワイヤによる操作力によって上記生体組織を結紮することで上記生体組織結紮用クリップの再取り付けが不能となるように変形し、」と限定して特定し、さらに、補正前の請求項1に記載される、「上記生体組織結紮用クリップが上記連結部材から離脱する」を「この変形により上記連結部材から上記生体組織結紮用クリップを離脱するようにした」と換言するものであり、かつ、補正後の請求項1に記載された発明は、補正前の請求項1に記載された発明と、産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるので、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そして、本件補正は、新規事項を追加するものではない。

3.独立特許要件
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)、以下に検討する。

3-1.引用例の記載事項
本願出願前に頒布された刊行物であり、原査定の拒絶の理由に引用された、実公昭53-20957号公報(以下、「引用例1」という。)および特開平8-280701号公報(以下、「引用例2」という。)には、それぞれ以下の記載がある。

3-1-1.引用例1

記載A.
「この考案は体腔内における組織クリツプ装置に関する。」(第1欄第24-25行)

記載B.
「前記緊締具2は、たとえば金属管製で、その内径を前記クリツプ1の後端連結部6を嵌入させ得る程度の寸法としているものである。
前記導入具3は、可撓性を有する外管9の内部に、たとえば密巻コイルなどで設けた可撓性ガイド管10を挿通し、さらにその内部に引紐11を挿通し、上記ガイド管10の先端には保持環12を固着し、また、上記引紐11の先端にはフツク13を固着しているものである。
次に、この実施例における使用例を説明する。
まず、第1図に示すように導入具3のガイド管10を外管9の先端から突出させ、このガイド管10の先端部内側に緊締具2を嵌合させるとともに、引紐11を前方へ押出してそのフツク13を上記緊締具2の先端から突出させ、このフツク13にクリツプ1の後端連結部6を引掛ける。そうして上記引紐11をガイド管10とともに手もとに引き、クリツプ1を外管9内に収納した第2図に示す状態で、この外管9を体腔内に導入し、その先端を治療すべきポリープ14等の組織に近づける。そうして、今度は外管9をガイド管10に対して手もとに引いて上記クリツプ1を外管1の前方に突出させ、次に引紐11を手もとに引く。そうすると、クリツプ1は、その後端連結部6を緊締具2内に挿入し、各挟持片4,7は、その第1の傾斜面4a,5aを上記緊締具2の前端内周部に摺接させてしだいにその間隔を開いていく。そうして第3図に示すように、両頂部4b,5bが緊締具2内に入り、両挟持片4,5の開きが最大となつたら、その両挟持片間でポリープ14を挟むように位置調整し、さらに引紐13を、ガイド管10に対して引張ると、上記両頂部4b,5bが緊締具2の後端から外部に脱し、次に第2の傾斜面4c,5cが緊締具2の前端内周部に摺接するようになる。そうすると、両挟持片4,5は強制的に閉成され、その挟持部7,8間でポリープ14の根元部を十分にクリツプする。そこで、フツク13をクリツプ1の後端連結部6から外しこのクリツプ1および緊締具2を体腔内に残して導入具3を体外に引き出せば、上記クリツプ1に捕獲されたポリープ14はやがて壊死し、上記クリツプ1および緊締具2とともに脱落して体外に排出されるようになるものである。」(第2欄第34行-第4欄第6行)

ここで、図面の記載を併せみつつ、上記記載について検討すると、記載A.には、「この考案は体腔内における組織クリツプ装置に関する。」と、体腔内における組織クリツプ装置を記載する旨記載され、記載B.に、「・・そうして上記引紐11をガイド管10とともに手もとに引き、クリツプ1を外管9内に収納した第2図に示す状態で、この外管9を体腔内に導入し、その先端を治療すべきポリープ14等の組織に近づける。・・」と、外管9は、体腔内に挿入可能なことが記載されている。
したがって、引用例1には、体腔内に挿入可能な外管9を備えた体腔内における組織クリツプ装置が記載されている。

さらに、記載B.には、「前記緊締具2は、たとえば金属管製で、その内径を前記クリツプ1の後端連結部6を嵌入させ得る程度の寸法としているものである。
前記導入具3は、可撓性を有する外管9の内部に、たとえば密巻コイルなどで設けた可撓性ガイド管10を挿通し、さらにその内部に引紐11を挿通し、上記ガイド管10の先端には保持環12を固着し、また、上記引紐11の先端にはフツク13を固着しているものである。・・」と、外管9内部にガイド管10を挿通し、さらにその内部に引紐11を挿通したとの配置関係が記載され、外管9、ガイド管10および引紐11の作動関係として、「・・まず、第1図に示すように導入具3のガイド管10を外管9の先端から突出させ、このガイド管10の先端部内側に緊締具2を嵌合させるとともに、引紐11を前方へ押出してそのフツク13を上記緊締具2の先端から突出させ、・・」および「・・そうして、今度は外管9をガイド管10に対して手もとに引いて上記クリツプ1を外管1の前方に突出させ、次に引紐11を手もとに引く。そうすると、・・さらに引紐13を、ガイド管10に対して引張ると、・・」と、外管9とガイド管10との関係は進退自在であり、ガイド管10と引紐11との関係も進退自在であることが記載され、第1図?第4図に図示される外管9、ガイド管10および引紐11の位置関係も、ガイド管10を基準にみれば、外管9および引紐11の位置は、ガイド管10に対して進退方向に位置を変更して記載されている。
したがって、引用例1には、外管9内に進退自在に挿通されたガイド管10と、このガイド管10内に進退自在に挿通された引紐11が記載されている。

次に、記載B.には、「・・そうすると、両挟持片4,5は強制的に閉成され、その挟持部7,8間でポリープ14の根元部を十分にクリツプする。そこで、フツク13をクリツプ1の後端連結部6から外しこのクリツプ1および緊締具2を体腔内に残して導入具3を体外に引き出せば、上記クリツプ1に捕獲されたポリープ14はやがて壊死し、上記クリツプ1および緊締具2とともに脱落して体外に排出されるようになるものである。」と、クリツプ1は、生体組織であるポリープ14をクリツプして、体腔内に留置されるものであることが記載され、そのクリツプに関して、記載B.には、「また、上記引紐11の先端にはフツク13を固着しているものである。・・このフツク13にクリツプ1の後端連結部6を引掛ける。・・」と、引紐11に固着されたフツク13にクリツプ1に連結することが記載されている。
したがって、引用例1には、ポリープ14をクリツプして体腔内に留置可能なクリツプ1及び上記クリツプ1を引紐11に連結するフツク13が記載されている。

そして、これら引紐11およびクリツプ1の作動等に関して、記載B.には、「・・その先端を治療すべきポリープ14等の組織に近づける。そうして、今度は外管9をガイド管10に対して手もとに引いて上記クリツプ1を外管1の前方に突出させ、次に引紐11を手もとに引く。そうすると、グリツプ1は、その後端連結部6を緊締具2内に挿入し、各挟持片4,7は、その第1の傾斜面4a,5aを上記緊締具2の前端内周部に摺接させてしだいにその間隔を開いていく。・・」と、引紐11の操作によってクリツプ1の挟持片4,7を拡開することが記載され、さらに、これに続いて、記載B.には、「・・そうして第3図に示すように、両頂部4b,5bが緊締具2内に入り、両挟持片4,5の開きが最大となつたら、その両挟持片間でポリープ14を挟むように位置調整し、さらに引紐13を、ガイド管10に対して引張ると、上記両頂部4b,5bが緊締具2の後端から外部に脱し、次に第2の傾斜面4c,5cが緊締具2の前端内周部に摺接するようになる。そうすると、両挟持片4,5は強制的に閉成され、その挟持部7,8間でポリープ14の根元部を十分にクリツプする。・・」と、クリツプ1を拡開後に閉じるようにすることが、前記フツク13に連結されたクリツプ1、緊締具2によりなされることが記載されている。
したがって、引用例1には、引紐11の操作によってクリツプ1を拡開し、該クリツプ1を拡開後に閉じるようにする手段が記載されている。

外管9、ガイド管10および引紐11が相互に進退することは上述の通りであるので、そのための手段について引用例1の記載をみるに、引用例1は、記載B.に、「・・引紐11を前方へ押出して・・そうして上記引紐11をガイド管10とともに手もとに引き、・・今度は外管9をガイド管10に対して手もとに引いて・・次に引紐11を手もとに引く。・・」と、外管9、ガイド管10および引紐11を相互に進退させるために、外管9および引紐11を操作する旨記載されている。
したがって、引用例1には、外管9とガイド管10との進退操作を行うための操作する手段と、ガイド管10に対し引紐11を相対的に移動する操作を行うための操作する手段とを有することが記載されている。

さらに、引用例1の記載を検討すると、フツク13を引紐11の先端に固着することは前記の通りであり、この固着が離脱することを期待するものではないことは明白であるので、引用例1には、フツク13を引紐11の先端に離脱不能な状態で接続することが実質的に記載されている。

重複するが、記載B.には、「・・そうして第3図に示すように、両頂部4b,5bが緊締具2内に入り、両挟持片4,5の開きが最大となつたら、その両挟持片間でポリープ14を挟むように位置調整し、さらに引紐13を、ガイド管10に対して引張ると、上記両頂部4b,5bが緊締具2の後端から外部に脱し、次に第2の傾斜面4c,5cが緊締具2の前端内周部に摺接するようになる。そうすると、両挟持片4,5は強制的に閉成され、その挟持部7,8間でポリープ14の根元部を十分にクリツプする。・・」と、クリツプ1が引紐11による操作力によってポリープ14をクリツプすることが記載され、これに続いて記載B.には、「・・そこで、フツク13をクリツプ1の後端連結部6から外しこのクリツプ1および緊締具2を体腔内に残して導入具3を体外に引き出せば、上記クリツプ1に捕獲されたポリープ14はやがて壊死し、上記クリツプ1および緊締具2とともに脱落して体外に排出されるようになるものである。」と、クリツプした後の事項として、フツク13からクリツプ1を外すことが記載されている。
したがって、引用例1には、フツク13は、クリツプ1が引紐11による操作力によって上記ポリープ14をクリツプし、続いて、フツク13から上記クリツプ1を離脱させるようにしたことが記載されている。

これら事項及び図示内容を総合し、本願発明の記載ぶりに則って整理すると、引用例1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されている。

体腔内に挿入可能な外管9と、
この外管9内に進退自在に挿通されたガイド管10と、
このガイド管10内に進退自在に挿通された引紐11と、
ポリープ14をクリツプして体腔内に留置可能なクリツプ1及び上記クリツプ1を上記引紐11に連結するフツク13と、
上記引紐11の操作によって上記クリツプ1を拡開し、該クリツプ1を拡開後に閉じるようにする手段と、
上記外管9と上記ガイド管10との進退操作を行うための操作する手段と、
上記ガイド管10に対し上記引紐11を相対的に移動する操作を行うための操作する手段と、
を備え、
上記フツク13を上記引紐11の先端に離脱不能な状態で接続し、更に、上記フツク13は、上記クリツプ1が上記引紐11による操作力によって上記ポリープ14をクリツプし、続いて、上記フツク13から上記クリツプ1を離脱させるようにした体腔内における組織クリツプ装置。

3-1-2.引用例2

記載C.
「生体腔内に挿入可能な導入管と、この導入管内に進退自在に挿通された管状の操作部材と、この操作部材の基端に接続され導入管に対する操作部材の進退動作を行なう第1のスライダと、前記操作部材内に進退自在に挿通されたトルク伝達性を有する操作ワイヤと、この操作ワイヤーの基端に接続され前記第1のスライダとラチェット機構によって係合することにより第1のスライダに対して進退しながら操作ワイヤの進退操作を行なう第2のスライダと、前記操作ワイヤの先端に装着されるとともに生体組織を結紮する一対の把持部を有し前記操作ワイヤの牽引操作によって前記把持部を離間させる方向に拡開可能な結紮部とを具備する結紮装置において、
前記操作ワイヤを手元側で回転操作可能な回転操作手段と、前記第1のスライダと第2のスライダとのラチェット係合状態を保持したまま第2のスライダを第1のスライダに対して進退させて操作ワイヤのテンションを解除可能なテンション解除手段とを具備したことを特徴とする結紮装置。」(【請求項1】)

記載D.
「図2に示すように、クリップ装置本体1の前記操作部4は、操作部本体5と、この操作部本体5に対して軸方向にスライド自在に装着された第1のスライダ13と、第1のスライダ13に対しラチェット機構を介して軸方向にスライド自在な第2のスライダ36とから構成されている。そして、前記導入管3の基端部が後述するように操作部本体5に連結されている。」(【0013】段落)

記載E.
「一方、連結板37は、ステンレス製の薄い帯板を打ち抜いて形成したものであり、その一端には図5の(a)に示すようにクリップ45の基端部47に係脱可能に係合するJの字状の鉤51が形成されている。また、連結板37の他端近傍にはフック30(図1及び図3参照)のピン42と着脱自在に係合する係合孔52が形成されている。この係合孔52は、長手方向に延びる長孔52aと、この長孔52aの鉤51方向端部に形成された大径孔52bとから成る。そして、フック30におけるピン42の頭部42aはこの係合孔52の大径孔52bよりも小さく長孔52aの幅よりも大きく形成されており、ピン42の首部42bは係合孔52の長孔52aの幅よりも小径に形成されている。」(【0024】段落)

記載F.
「すなわち、本クリップ装置においては、後述するように第2のスライダ36を手元側に引いてカセット式クリップ2のJ字状の鉤51を伸ばし、カセット式クリップ2とクリップ装置本体1とを切り離してカセット式クリップ2を患部に留置するが、この時、第2のスライダー36にかかっていた力が解除され、第2のスライダー36が急激に手元側に移動し、第2のスライダー36の基端と第1のスライダ13の第1のスリット56の基端とが激しくぶつかる。この際に、ラチェット解除ボタン68の摺動部68aと貫通孔75との間のクリアランスを大きく取っていると、押さえ部材65,65の基端が塑性変形してしまい、貫通孔75が潰されて、係止手段66やラチェット解除ボタン68の摺動部68aの摺動ができなくなってしまう。そのため、このような事態を防止するため、前記クリアランスをほぼなくして、押さえ部材65,65が塑性変形するスペースをなくし、急激な衝突を起こした場合でも、押さえ部材65,65が弾性変形によって衝撃を吸収し、係止手段66及びラチェット解除ボタンの摺動部68aが良好な摺動を行なえるようにしたものである。また、2つの押さえ部材65,65を円筒状のカバー部材122で囲んでいることにより、この衝突による押さえ部材65,65のばらけを未然に防止することができる。」(【0057】段落)

記載G.
「図6に示すように、連結部材59の先端に接続固定された操作管28の基端部開口からは操作ワイヤ33が延出しており、この延出した操作ワイヤ33は第2のスライダ36に回動自在に連結されている。また、操作管28の基端部開口から延出した操作ワイヤ33の外周部位には、複数の管状部材34,53が被嵌されている。」(【0045】段落)

記載H.
「その後、操作部4の第2のスライダ36を手元側に引き、操作ワイヤ33を介してフック30を手元側へ引くことにより、クリップ45の嵌動部48a,48bをクリップ締付用リング46内に引き込む。すると、図16に示すように、嵌動部48a,48bが潰され、結果としてクリップ45の腕部49a,49bが最大に開く。このようにクリップ45の腕部49a,49bが最大に開いた状態で、回転操作部材55を任意の方向に回転させ、クリップ45の開脚方向を所望の向きにする。この際、第2のスライダー36を先端側に3?10mm好ましくは5mm程度移動させることにより、回転操作部材55の回転(操作ワイヤ33の回転)およりスムーズに行なうことができる。これは、クリップ45を開脚させるために操作ワイヤー33にテンションをかけており、このテンションがカセット式クリップ2と連結用リング29との摩擦抵抗を増大させた状態でラチェットにより操作ワイヤー33が固定されているが(図18の(a)の状態)、第2のスライダー36を先端側に3?10mm好ましくは5mm程度移動させることにより(図18の(b)の状態)、そのテンションを解除できるためである。また、この3?10mm好ましくは5mmの移動は、前述した構成で述べたように、ラチェット機構が掛かった状態で行なうことが可能である。
このような操作によりカセット式クリップ2の開脚方向を最適な方向にした後、クリッピングを必要とする生体組織108にクリップ45を押し付ける。そして、再度、第2のスライダー36を手元側に引いて操作ワイヤ33を手元側に引くと、クリップ45の腕部49a,49bがクリップ締付用リング46に当たり、さらに腕部49a,49bがこのクリップ締付用リング46内に引き込まれることにより、クリップ45の腕部49a,49bは閉じ、挟持部50a,50bは生体組織108を挟みつける。
ここで、さらに操作ワイヤ33を手元側に引くことにより、クリップ45は図17の(a)に示すように生体組織108に深く打ち込まれる。このとき、連結板37の鉤51は図17の(b)(c)に示すように引き伸ばされ、クリップ45が連結板37から外れる。なお、クリップ締付用リング46はクリップ45の腕部49a,49bを押し付けているので、図17の(a)に示すようにクリップ45から抜けず、クリップ45とともに体内に留置される。」(【0063】-【0065】段落)

上記記載事項について検討すると、記載C.には、「・・この操作ワイヤーの基端に接続され前記第1のスライダとラチェット機構によって係合することにより第1のスライダに対して進退しながら操作ワイヤの進退操作を行なう第2のスライダと、前記操作ワイヤの先端に装着されるとともに生体組織を結紮する一対の把持部を有し前記操作ワイヤの牽引操作によって前記把持部を離間させる方向に拡開可能な結紮部とを具備する結紮装置において、」と、操作ワイヤの進退により把持部により生体組織を結紮する結紮装置が記載され、記載E.には、「・・連結板37は、ステンレス製の薄い帯板を打ち抜いて形成したものであり、その一端には図5の(a)に示すようにクリップ45の基端部47に係脱可能に係合するJの字状の鉤51が形成されている。・・」と、連結板37を薄い帯板で形成し、クリップ45の基端部に係合させることを記載している。
さらに、カセット式クリップ2のJ字状の鉤51を伸ばすことにより、カセット式クリップ2とクリップ装置本体1とを切り離してカセット式クリップ2を患部に留置すること(記載F.参照)が、引用例2に記載されており、その切り離しの作動として、記載H.に、「その後、操作部4の第2のスライダ36を手元側に引き、操作ワイヤ33を介してフック30を手元側へ引くことにより、クリップ45の嵌動部48a,48bをクリップ締付用リング46内に引き込む。すると、図16に示すように、嵌動部48a,48bが潰され、結果としてクリップ45の腕部49a,49bが最大に開く。・・そして、再度、第2のスライダー36を手元側に引いて操作ワイヤ33を手元側に引くと、クリップ45の腕部49a,49bがクリップ締付用リング46に当たり、さらに腕部49a,49bがこのクリップ締付用リング46内に引き込まれることにより、クリップ45の腕部49a,49bは閉じ、挟持部50a,50bは生体組織108を挟みつける。
ここで、さらに操作ワイヤ33を手元側に引くことにより、クリップ45は図17の(a)に示すように生体組織108に深く打ち込まれる。このとき、連結板37の鉤51は図17の(b)(c)に示すように引き伸ばされ、クリップ45が連結板37から外れる。なお、クリップ締付用リング46はクリップ45の腕部49a,49bを押し付けているので、図17の(a)に示すようにクリップ45から抜けず、クリップ45とともに体内に留置される。」と、記載されている。
そして、ここに「・・生体組織108に深く打ち込まれる。このとき、連結板37の鉤51は図17の(b)(c)に示すように引き伸ばされクリップ45が連結板37から外れる。・・」と記載される「このとき」とは、クリップ45が生体組織108に深く打ち込まれた後に連結板37から外れるように薄い帯板からなる連結板37の鉤51が延びることを言うものであることは、明白である。
また、「連結板37の鉤51は図17の(b)(c)に示すように引き伸ばされ、」と記載される図17(b)には、図1(b)にJの字状に図示される鉤51が緩やかな曲線状に伸ばされた状態で図示されており、この変形に関して、再度の取り付けのためにJの字状に戻すことを期待する記載は、引用例2にはなされていない。
してみると、引用例2には、連結板37の鉤51に生体組織結を結紮するクリップ45を係合させ、操作ワイヤ33による操作力をフック30、連結板37を介してクリップ45に伝えることによって、クリップ45が生体組織を結紮した後、クリップ45と係合する連結板の鉤51がJの字状から伸ばされて変形し、この変形によりクリップ45を離脱させる結紮装置が記載されている。

3-2.対比
本願補正発明と引用発明とを対比すると、各文言の意味、形状、機能、配置等からみて、引用発明の「体腔」は、本願補正発明の「生体腔」に相当し、以下同様に、「外管9」は「導入管」に、「ガイド管10」は「シース部材」に、それぞれ相当する。そして、引用発明の「引紐11」は、その配置関係およびその進退により奏する作用からみて、本願補正発明の「操作ワイヤ」に相当する。
次に、各文言の意味等からみて、引用発明の「ポリープ14」は、本願補正発明の「生体組織」に相当し、それをクリツプすることは、結紮すると換言可能な事項であり、引用発明の「クリツプ1」は、拡開し、該クリップを拡開後に閉じることによりクリツプするものであるから、本願補正発明の「生体組織結紮用クリップ」に相当する。
さらに、引用発明の「フツク13」は、クリツプ1をどのように離脱させるかは、後に検討するとして、引紐11の先端に離脱不能な状態で接続される配置関係にあり、クリツプ1を引紐11に連結する機能を有するものである範囲において、本願補正発明の「連結部材」に相当する。
引用発明の「ポリープ14をクリツプして体腔内に留置可能なクリツプ1及び上記クリツプ1を上記引紐11に連結するフツク13と、上記引紐11の操作によって上記クリツプ1を拡開し、該クリツプ1を拡開後に閉じるようにする手段と、」は、本願発明の「生体組織を結紮して体腔内に留置可能な生体組織結紮用クリップ及び上記生体組織結紮用クリップを上記操作ワイヤに連結する連結部材を含み、上記操作ワイヤの操作によって上記クリップを拡開し、該クリップを拡開後に閉じるようにしたクリップユニットと、」に相当する。
さらに、引用発明が「上記外管9と上記ガイド管10との進退操作を行うための操作する手段と、
上記ガイド管10に対し上記引紐11を相対的に移動する操作を行うための操作する手段と、」を備える点について検討すると、「上記外管9と上記ガイド管10との進退操作を行うための操作する手段」は、その配置箇所について差異を有することがあるとしても、本願補正発明の「上記導入管と上記シース部材との進退操作を行うための」と特定される機能の範囲においては、「第1の操作手段」に相当し、同様に、「上記ガイド管10に対し上記引紐11を相対的に移動する操作を行うための操作する手段」は、その配置に係る差異はさておき、その機能の限りにおいて、本願補正発明の「第2の操作手段」に相当する。
また、引用発明の「フツク13」が、紐11の先端に離脱不能な状態で接続される点は、本願補正発明の「連結部材」が、「操作ワイヤの先端に離脱不能な状態で接続」と特定される点と差異がないことは前述の通りであり、引用発明が「上記フツク13は、上記クリツプ1が上記引紐11による操作力によって上記ポリープ14をクリツプ」することは、本願補正発明が「生体組織結紮用クリップが上記操作ワイヤによる操作力によって上記生体組織を結紮すること」と特定されることと差異はない。さらに、引用発明が、「フツク13から上記クリツプ1を離脱させるようにした」ことと、本願補正発明が「上記連結部材から上記生体組織結紮用クリップを離脱するようにした」こととは、その作動が、結紮の後であることを含めて差異がなく、引用発明には、フツク13をクリツプすることで変形させることの記載はないものの、上記連結部材を上記操作ワイヤの先端に離脱不能な状態で接続し、更に、上記連結部材は、上記生体組織結紮用クリップが上記操作ワイヤによる操作力によって上記生体組織を結紮して、上記連結部材から上記生体組織結紮用クリップを離脱するようにした」点においては、両発明ともに共通している。
そして、上記対応関係の範囲において、引用発明の「体腔内における組織クリツプ装置」は、本願補正発明の「結紮装置」に相当する。
そこで、本願補正発明の用語を用いて表現すると、両発明は次の点で一致する。

(一致点)
「 生体腔内に挿入可能な導入管と、
この導入管内に進退自在に挿通されたシース部材と、
このシース部材内に進退自在に挿通された操作ワイヤと、
生体組織を結紮して体腔内に留置可能な生体組織結紮用クリップ及び上記生体組織結紮用クリップを上記操作ワイヤに連結する連結部材を含み、上記操作ワイヤの操作によって上記クリップを拡開し、該クリップを拡開後に閉じるようにしたクリップユニットと、
上記導入管と上記シース部材との進退操作を行うための第1の操作手段と、
上記シース部材に対し上記操作ワイヤを相対的に移動する操作を行うための第2の操作手段と、
を備え、
上記連結部材を上記操作ワイヤの先端に離脱不能な状態で接続し、更に、上記連結部材は、上記生体組織結紮用クリップが上記操作ワイヤによる操作力によって上記生体組織を結紮して、上記連結部材から上記生体組織結紮用クリップを離脱するようにした結紮装置。」

そして、両発明は、次の点で相違する(対応する引用発明の用語を( )内に付記する。)。
(相違点1)
本願補正発明は、第1の操作手段が導入管の基端付近に取り付けられ、第2の操作手段が操作ワイヤの基端に連結されるのに対し、引用発明の第1の操作手段および第2の操作手段(各操作の手段)は、その配置が不明である点。

(相違点2)
本願補正発明は連結部材からの生体組織結紮用クリップの離脱が操作ワイヤによる操作力によって生体組織結紮用クリップが生体組織を結紮することで上記生体組織結紮用クリップの再取り付けが不能となるように変形し、この変形により離脱するであるのに対し、引用発明の連結部材(フツク13)からの生体組織結紮用クリップ(クリツプ1)の離脱は、操作ワイヤ(引紐11)による操作力によって生体組織(ポリープ14)をクリップ(クリツプ1)が結紮(クリツプ)し、続いて、連結部材(フツク13)から上記クリツプ(クリツプ1)を離脱させるものであるが、連結部材(フツク13)は変形せず、その離脱が操作ワイヤ(引紐11)による操作力によるものではない点。

(相違点3)
本願補正発明の結紮装置は単回使用のものであるのに対し、引用発明の結紮装置(体腔内における組織クリツプ装置)は、単回使用のものとは記載されない点。

3-3.相違点の判断
上記相違点について検討する。

(相違点1について)
引用発明も第1の操作手段および第2の操作手段に相当する各操作の手段を有するものであり、第1図?第4図を見ると、そこに操作手段の具体的な記載はなく、その体腔への挿入方向(各図面において右から左方向)および、体腔内にある図示された構造を体腔外から操作することが通常の操作であることを勘案すると、体腔より体外側である図面右側の省略部分に操作の手段があると解することが自然であり、それぞれが基端部、基端部付近であるかはさておき、導入管に相当する外管9の基端側および操作ワイヤに相当する引紐11の基端側に設けられることは当然の事項である。そして、その配置は、引用例2にも記載D.に、「・・導入管3の基端部が後述するように操作部本体5に連結されている。・・」と、記載C.に、「・・この操作部材の基端に接続され導入管に対する操作部材の進退動作を行なう第1のスライダと、前記操作部材内に進退自在に挿通されたトルク伝達性を有する操作ワイヤと、・・」と、記載G.に、「図6に示すように、連結部材59の先端に接続固定された操作管28の基端部開口からは操作ワイヤ33が延出しており、この延出した操作ワイヤ33は第2のスライダ36に回動自在に連結されている。・・」と記載されるように、周知の配置形式にすぎない。
したがって、引用発明のものにおいて、各操作の手段をそれぞれ基端部に配置することは、当業者がその設計にあたり適宜なし得た事項にすぎない。

(相違点2について)
引用例2には、結紮装置において、連結板37の鉤51に生体組織結を結紮するクリップ45を係合させ、操作ワイヤ33による操作力をフック30、連結板37を介してクリップ45に伝えることによって、クリップ45が生体組織を結紮した後、クリップ45と係合する連結板の鉤51がJの字状から伸ばされて変形し、この変形によりクリップ45を離脱させる技術が記載されている。
そして、この連結板37が、上記の変形の後再度もとの形状に戻して使用するとは解しがたい。
よって、引用発明に引用例2の上記技術を適用し、引用発明の、操作ワイヤによる操作力によって生体組織をクリップで結紮した後、連結部材からクリップを離脱させるにあたり、その離脱を操作ワイヤによる操作力によって生体組織結紮用クリップが生体組織を結紮することで上記生体組織結紮用クリップの再取り付けが不能となるように変形し、この変形によるものとすることは当業者が容易になし得た事項にすぎない。

(相違点3について)
上記相違点2の判断に記載したとおり、引用例2に記載された連結板37は変形の後再度もとの形状に戻して使用するとは解しがたいものである。
すなわち、引用例2の連結板37は単回使用のものと認められる。
一方、一般的にみて、医療用機器自体を単回使用のものとすることは、特段の例示を待つまでもなく通常行われている。
したがって、引用発明の結紮装置を、第1の操作手段が導入管の基端付近に取り付けられ、第2の操作手段が操作ワイヤの基端に連結され、さらに、連結部材をクリップを離脱させるにあたり変形するものとしたものについて、その結紮装置を単回使用のものとすることは当業者が必要に応じてなし得る程度の事項に過ぎない。

そして、本願補正発明による効果は、引用発明ないし引用例2に記載されたもの及び周知技術から当業者が予測し得た程度の格別なものとはいえない。

したがって、本願補正発明は、引用発明及び引用例2に記載されたもの並びに周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるので、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができない。

3-4.むすび
以上のとおり、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

III.本願発明
本件補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を、「本願発明」という。)は、拒絶査定時の平成21年12月7日付けの手続補正書により補正された明細書の、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「 生体腔内に挿入可能な導入管と、
この導入管内に進退自在に挿通されたシース部材と、
このシース部材内に進退自在に挿通された操作ワイヤと、
生体組織を結紮し体腔内に留置可能な生体組織結紮用クリップと、
上記操作ワイヤと上記生体組織結紮用クリップとを連結する連結部材と、
上記導入管の基端付近に取り付けられ、上記導入管と上記シース部材との進退操作を行うための第1の操作手段と、
上記操作ワイヤの基端に連結され、上記シース部材に対し上記操作ワイヤを相対的に移動する操作を行うための第2の操作手段と、を有し、
上記連結部材は上記操作ワイヤの先端に離脱不能な状態で接続され、
上記連結部材は上記操作ワイヤの牽引力によって上記生体組織結紮用クリップの再取り付けが不能となるように変形して、上記生体組織結紮用クリップが上記連結部材から離脱することを特徴とする単回使用の結紮装置。」

IV.引用例の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用例、及び、その記載事項は、前記II.3-1-1.およびII.3-1-2.に記載したとおりである。

V.対比・判断
本願発明は、前記II.1の本願補正発明の特定事項である、「上記操作ワイヤの操作によって上記クリップを拡開し、該クリップを拡開後に閉じるようにしたクリップユニットと、」との特定を省き、本願補正発明の特定事項である、「上記連結部材は、上記生体組織結紮用クリップが上記操作ワイヤによる操作力によって上記生体組織を結紮することで上記生体組織結紮用クリップの再取り付けが不能となるように変形し、」との特定から、一部限定を省いて、「上記生体組織結紮用クリップの再取り付けが不能となるように変形して、」とするとともに、一部表現を変えたものである。
そうすると、本願発明の発明特定事項をすべて含み、さらに、他の発明特定事項を付加したものに相当する本願補正発明が、前記II.3-3に記載したとおり、引用発明及び引用例2に記載されたもの並びに周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである以上、本願発明も、同様に、引用発明及び引用例2に記載されたもの並びに周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

VI.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び引用例2に記載されたもの並びに周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-09-12 
結審通知日 2011-09-13 
審決日 2011-09-27 
出願番号 特願2001-29839(P2001-29839)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (A61B)
P 1 8・ 121- Z (A61B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 石川 薫寺澤 忠司内山 隆史  
特許庁審判長 高木 彰
特許庁審判官 蓮井 雅之
田合 弘幸
発明の名称 結紮装置  
代理人 河野 哲  
代理人 佐藤 立志  
代理人 堀内 美保子  
代理人 市原 卓三  
代理人 村松 貞男  
代理人 峰 隆司  
代理人 中村 誠  
代理人 竹内 将訓  
代理人 砂川 克  
代理人 山下 元  
代理人 福原 淑弘  
代理人 蔵田 昌俊  
代理人 勝村 紘  
代理人 白根 俊郎  
代理人 河野 直樹  
代理人 幸長 保次郎  
代理人 岡田 貴志  
代理人 野河 信久  

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