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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A47L |
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管理番号 | 1247531 |
審判番号 | 不服2010-21503 |
総通号数 | 145 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2012-01-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2010-09-24 |
確定日 | 2011-11-24 |
事件の表示 | 特願2007-230350号「家庭電気器具用ワンド組立体」拒絶査定不服審判事件〔平成20年 1月31日出願公開、特開2008- 18260号〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成14年2月27日(パリ条約による優先権主張2001年3月8、英国)に出願した特願2003-344965号の一部を平成19年9月5日に新たな特許出願としたものであって、 平成22年5月28日付けで拒絶査定がされ、この査定に対し、平成22年9月24日に本件審判請求がなされたものである。 第2 本願発明について 1.本願発明 本件出願の請求項1?11に係る発明は、平成22年3月29日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1?11に記載された事項により特定されるものと認められるところ、請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、次のとおりである。 「【請求項1】 伸張位置と格納位置との間で可動であるように互いに内部で入れ子になるように寸法づけられた複数のチューブと、 複数の前記チューブが内部に格納される格納チューブであって、複数の前記チューブが前記格納チューブ内に後退して前記格納位置に位置し得る、前記格納チューブと、を備え、 前記格納チューブは、複数の前記チューブが後退した時に該チューブのうちの最小径のチューブと係合するように作動する錠止レバーを含み、 これにより、複数の前記チューブを前記格納位置に一緒にして保持するように構成されている家庭電気器具用ワンド。」 2.引用刊行物とその記載事項 (1)原査定の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である実願昭56-109517号(実開昭58-14854号)のマイクロフィルム(以下「刊行物1」という。)には、電気掃除機の吸塵ホ-ス装置に関し、図面とともに、次の技術的事項が記載されている。 (ア)「掃除機本体の吸込み口に着脱自在に接続されるとともに可撓性を有しかつ軸線方向に伸縮可能な吸塵ホースと、パイプ径が互いに異なる複数のパイプ体を順次継ぎ合わせて伸縮自在に構成され使用時には上記吸塵ホースの先端に連結されかつ収納時にはこの吸塵ホースの内側または外側に嵌挿可能な多段式の吸塵パイプとを具備したことを特徴とする電気掃除機の吸塵ホース装置」(実用新案登録請求の範囲) (イ)「吸塵ホース6の先端に環状のホースエンド部材11を取付けてある。このホースエンド部材11には内向きの係止鍔部12を設けてある。」(明細書第4頁第8-11行) (ウ)「他方のパイプ体15bの先端部に環状の摩擦部材20を設けてある。この摩擦部材20は前記した係止鍔部12の内径Dよりも僅かに大きなテーパ状の外周面20aを有し、このテーパ状外周面20aを係止鍔部12に圧入することにより、摩擦係合し得るようになっている。なお、このようなテーパ面による摩擦係合の代りに、ねじ込み式あるいはバヨネット式に固定するようにしてもよい。」(明細書第5頁第19行-第6頁第7行) (エ)「吸塵ホース装置5は、掃除を行う際には第2図に示したように、吸塵ホース6から吸塵パイプ15を引き出して、・・・パイプ体15a,15bを伸ばして締付けリング16により固定する。」(明細書第6頁第13-18行) (オ)「収納時には、一例として第3図に示したように、パイプ体15a,15bを伸ばした状態のまま、ストッパ部17をホースエンド部材11から外し、吸塵ホース6内に押し込めば、吸塵ホース6内に吸塵パイプ15を収納することができる。」(明細書第6頁第19行-第7頁第4行) (カ)「しかも上記集塵ホース装置5によれば、更に小さく縮めた状態で収納することが可能である。すなわち、第4図に示したように、パイプ体15a,15bを最も縮めた状態で締付けリング16によってこれらパイプ体15a,15bを互いに固定するとともに、・・・吸塵パイプ15を吸塵ホース6内に押し込み・・・ホースエンド部材11の係止鍔部12に摩擦部材20を圧入して摩擦係合させ固定する。こうすることによって吸塵ホース6は、芯材7の圧縮反発力に抗して、圧縮した状態に保持され、非常に小さくできるものである。」(明細書第7頁第8行-第8頁第3行) なお、「集塵ホース装置5」は、「吸塵ホース装置5」の誤記と認める。 (キ)「この考案は以上説明したように、伸縮自在な吸塵ホースの内側または外側に、複数のパイプ体からなる伸縮自在な吸塵パイプを嵌挿し、これら吸塵ホースと吸塵パイプを押し縮めた状態で一体化して収納できるようにしたものである。」(明細書第8頁第20行-第9頁第4行) (ケ)記載事項(ア)の「吸塵ホース」は、「吸塵ホースの内側または外側に嵌挿可能な多段式の吸塵パイプ」を嵌挿するものであって、記載事項(オ)の「第3図に示したように、パイプ体15a,15bを・・・吸塵ホース6内に押し込めば、吸塵ホース6内に吸塵パイプ15を収納する」機能及び、記載事項(カ)の「第4図に示したように、・・・吸塵パイプ15を吸塵ホース6内に押し込み・・・ホースエンド部材11の係止鍔部12に摩擦部材20を圧入して摩擦係合させ固定する」機能のものであるので、パイプ体15a,15bを吸塵ホース6内に押し込んで吸塵ホース6内に吸塵パイプ15を収納するものといえる。 (コ)記載事項(ア)の「吸塵ホースの先端」は、記載事項(イ)の「環状のホースエンド部材11を取付けてある」先端であり、かつ、その「ホースエンド部材11には内向きの係止鍔部12を設けてある」ものである。 対して、記載事項(ウ)では、「パイプ体15bの先端部に環状の摩擦部材20を設けてあ」り、「この摩擦部材20は前記した係止鍔部12の内径Dよりも僅かに大きなテーパ状の外周面20aを有し、このテーパ状外周面20aを有し、このテーパ状外周面20aを係止鍔部12に圧入することにより、摩擦係合し得るようになっている」とされており、さらに、「このようなテーパ面による摩擦係合の代わりに、ねじ込み式あるいはバヨネット式に固定するようにしてもよい」とも記されている。 そして、記載事項(カ)では「第4図に示したように、・・・吸塵パイプ15を吸塵ホース6内に押し込み・・・ホースエンド部材11の係止鍔部12に摩擦部材20を・・・固定する。」とされている。 そうすると、記載事項(ア)の「吸塵ホース」は、収納時に、パイプ体15bの先端部に固定する、ホースエンド部材11の係止鍔部12を含むものといえる。 (サ)記載事項(ア)の「電気掃除機の吸塵ホース装置」は、記載事項(キ)の「この考案」のものであるので、伸縮自在な吸塵ホースの内側または外側に、複数のパイプ体からなる伸縮自在な吸塵パイプを嵌挿し、これら吸塵ホースと吸塵パイプを押し縮めた状態で一体化して収納できるようにしたものともいえる。 すると、刊行物1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が開示されているものということができる。 「パイプ径が互いに異なる複数のパイプ体15a,15bを順次継ぎ合わせて伸縮自在に構成され使用時には吸塵ホース6の先端に連結されかつ収納時にはこの吸塵ホースの内側または外側に嵌挿可能な多段式の吸塵パイプと、 パイプ体15a,15bを吸塵ホース6内に押し込んで吸塵ホース6内に吸塵パイプ15を収納する、可撓性を有しかつ軸線方向に伸縮可能な吸塵ホース6と、を備え、 吸塵ホース6は、収納時に、パイプ体15bの先端部に固定する、ホースエンド部材11の係止鍔部12を含み、 伸縮自在な吸塵ホースの内側または外側に、複数のパイプ体からなる伸縮自在な吸塵パイプを嵌挿し、これら吸塵ホースと吸塵パイプを押し縮めた状態で一体化して収納できるようにした電気掃除機の吸塵ホース装置。」 (2)原査定の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である実公昭44-16145号公報(以下「刊行物2」という。)には、伸縮自在とした電気掃除機等に使用する伸縮ホースに関し、図面とともに、次の技術的事項が記載されている。 (ア)「本考案は上記の欠点を除去し、自然状態では伸長しているホースを収納時は内部気圧を減圧してホースを長さ方向に縮小して簡単に収納出来る様にしたものである。」(第1頁左欄第28-31行) (イ)「ホース収納筒6の他端は一段と径の大きい鍔部7を有している。一方接続パイプ側のホース収納筒2の開放端に近い外周部には、1個または複数個の係止爪3が接着その他の適当な方法で取りつけられており、ホース5が収納された際、ホース5の有する伸長力によつてホースが再び延びない様先端パイプ側のホース収納筒6の開放端側鍔部7が第2図のように係合する様になつている。」(第1頁右欄第14-22行) (ウ)第1図、及び第2図には、一端がホース収納筒2に取りつけられ、他端部が揺動する桿状の係止爪3が記載されている。 そして、「係止爪3」は、係合して固定する機能、すなわち錠止機能を有したものであり、さらに、図示された係止爪3の様な、端部が揺動する桿状部材は、一般にレバーと称されるものであるので、係止爪3は、錠止レバーといえる。 すると、刊行物2には、次の構成が開示されているものということができる。 「電気掃除機等に使用する伸縮ホースを長さ方向に縮小して収納するために使用される、 先端パイプ側のホース収納筒6とホース収納筒2とを係止して固定する錠止レバー」(以下「刊行物2記載の構成」という。) (3)原査定の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である実公昭49-30445号公報(以下「刊行物3」という。)には、電気掃除機用ホースに関し、図面とともに、次の技術的事項が記載されている。 (ア)「本考案の電気掃除機用ホースは自然状態で伸長しているホースを収納時は内部を減圧してその長さ方向に収縮させ、ホース外部に設けられたネツト状の収納袋に収納可能としたゝめ使用後の格納が非常に便利となるものである。」(第1頁左欄第29-34行) (イ)「ホース5は・・・自然状態では、第1図に示す様に伸長しており、収納時は内部を減圧する等により、第2図に示す様にその長さ方向に収縮可能となつている。・・・2は合成樹脂或は糸等で形成された円筒状のホース収納用ネツトで、・・・他端は、・・・リング6に接着その他の適当な方法で装着されている。リング6・・・の外周には、ホース収納時、ホースの有する伸長力によつてホースが再び伸長しない様先端パイプ4の鍔部4aに係合する1個又は複数個の係止爪3が接着その他の適当な方法で取りつけられている。」(第1頁右欄第2-24行) (ウ)第1図、第2図、及び第3図には、一端が円筒状のホース収納用ネツト2のリング6に取りつけられ、他端部が揺動する桿状の係止爪3が記載されている。 そして、「係止爪3」は、係合して固定する機能、すなわち錠止機能を有したものであり、さらに、図示された係止爪3の様な、端部が揺動する桿状部材は、一般にレバーと称されるものであるので、係止爪3は、錠止レバーといえる。 すると、刊行物3には、次の構成が開示されているものということができる。 「電気掃除機等に使用する伸縮ホースを長さ方向にに収縮させ収納するために使用される、 円筒状のホース収納用ネツト2の端部と先端パイプ4とを係止して固定する錠止レバー」(以下「刊行物3記載の構成」という。) 3.本願発明と引用発明との対比 (1)両発明の対応関係 (a)引用発明の「複数のパイプ体15a,15b」は、本願発明の「複数のチューブ」に相当する。 そして、引用発明の「パイプ径が互いに異なる複数のパイプ体15a,15bを順次継ぎ合わせて伸縮自在に構成され」たものは、最も縮めた状態では、刊行物1の記載事項(カ)の「第4図に示した」状態ように、互いに内部で入れ子になるものであるので、本願発明の「互いに内部で入れ子になるように寸法づけられた」ものに相当する。 また、引用発明の「複数のパイプ体15a,15b」を「使用時には吸塵ホース6の先端に連結されかつ収納時にはこの吸塵ホースの内側」に「嵌挿可能」としたことは、その「使用時」に対応する刊行物1の記載事項(エ)の「第2図に示した」掃除を行う際の状態が、パイプ体15a,15b、及び吸塵ホース6が相対的に伸ばされた位置関係となっており伸張位置といえるものであり、その「収納時」に対応する刊行物1の記載事項(カ)の「第4図に示した」縮めた状態が、「吸塵パイプ15を吸塵ホース6内に押し込」んだ位置関係となっており格納位置といえるものであり、かつ、パイプ体15a,15bは、上記第2図の位置から第4図の位置に動き得るものであるので、本願発明の「伸張位置と格納位置との間で可動である」ことに相当する。 そうすると、引用発明の「パイプ径が互いに異なる複数のパイプ体15a,15bを順次継ぎ合わせて伸縮自在に構成され使用時には吸塵ホース6の先端に連結されかつ収納時にはこの吸塵ホースの内側または外側に嵌挿可能な多段式の吸塵パイプ」は、本願発明の「伸張位置と格納位置との間で可動であるように互いに内部で入れ子になるように寸法づけられた複数のチューブ」に相当する。 (b)引用発明の「吸塵ホース」は、「可撓性を有しかつ軸線方向に伸縮可能な」ものであるものの、塵埃の輸送に用いる長い中空円筒であって、管、すなわち「チューブ」といえるものである。 そして、引用発明の「吸塵ホース」は、「パイプ体15a,15bを吸塵ホース6内に押し込んで吸塵ホース6内に吸塵パイプ15を収納する」ものであり、「内に・・・収納」することは内部に格納することと同義であるので、本願発明の「複数の前記チューブが内部に格納される格納チューブ」に相当する。 (c)さらに、引用発明の「パイプ体15a,15bを吸塵ホース6内に押し込んで吸塵ホース6内に吸塵パイプ15を収納する」ことは、刊行物1第4図のパイプ体15a,15bを吸塵ホース6内に押し込んだ状態のパイプ体15a,15bの位置が、刊行物1第2図のパイプ体15a,15bの位置に対して吸塵ホース6内に後退した位置といえるものであり、また、「吸塵ホース6内に吸塵パイプ15を収納」した位置が、格納位置といえるものであるので、本願発明の「複数の前記チューブが前記格納チューブ内に後退して前記格納位置に位置し得る」ことに相当する。 (d)引用発明の「吸塵ホース」が「収納時に、パイプ体15bの先端部に固定する、ホースエンド部材11の係止鍔部12」を含むことと、本願発明の「前記格納チューブ」が、「複数の前記チューブが後退した時に該チューブのうちの最小径のチューブと係合するように作動する錠止レバー」を含むこととは、 前者の「パイプ体15b」が、刊行物1第2図?第4図で最小径に記載され、後者の「最小径のチューブ」に相当するものであるので、両者は、 「格納チューブ」が、複数の前記チューブが後退した時に該チューブのうちの最小径のチューブに固定できる構成を含む点で共通する。 (e)引用発明の「吸塵ホースと吸塵パイプを押し縮めた状態で一体化して収納できるようにした」ことは、その「押し縮めた状態」が、「収納」する位置、すなわち格納位置であって、その「吸塵ホースと吸塵パイプを押し縮めた状態で一体化」することは、一緒にして保持することでもあり、かつ、該一体化は、前記(d)の「固定」によってなされるものであるので、本願発明の「これにより、複数の前記チューブを前記格納位置に一緒にして保持するように構成されている」ことに相当する。 (f)引用発明の「電気掃除機の吸塵ホース装置」は、本願発明の「家庭電気器具用ワンド」に相当する。 (2)両発明の一致点 「伸張位置と格納位置との間で可動であるように互いに内部で入れ子になるように寸法づけられた複数のチューブと、 複数の前記チューブが内部に格納される格納チューブであって、複数の前記チューブが前記格納チューブ内に後退して前記格納位置に位置し得る、前記格納チューブと、を備え、 前記格納チューブは、複数の前記チューブが後退した時に該チューブのうちの最小径のチューブに固定できる構成を含み、 これにより、複数の前記チューブを前記格納位置に一緒にして保持するように構成されている家庭電気器具用ワンド。」 (3)両発明の相違点 本願発明は、格納チューブが「複数の前記チューブが後退した時に該チューブのうちの最小径のチューブと係合するように作動する錠止レバーを含」むのに対して、引用発明は「収納時に、パイプ体15bの先端部に固定する、ホースエンド部材11の係止鍔部12を含」むものの、固定が「係合するように作動する錠止レバー」で行われるものでない点。 4.本願発明の容易推考性の検討 (a)刊行物2記載の構成の「先端パイプ側のホース収納筒6とホース収納筒2とを係止して固定する錠止レバー」、及び刊行物3記載の構成の「円筒状のホース収納用ネツト2の端部と先端パイプ4とを係止して固定する錠止レバー」と、本願発明の「複数の前記チューブが後退した時に該チューブのうちの最小径のチューブと係合するように作動する錠止レバー」とは、筒状体同士を係止して固定する錠止レバーである点で共通するものである。 さらに、刊行物2,3記載の構成の係止爪3のような、端部が揺動する桿状の係止部材(錠止レバーに相当するもの)は、他にも、特開平11-32952号公報第1図、特開平6-62989号公報【図14】等にも示されている様に、固定部材の構成として、周知慣用である。 (b)そして、刊行物1の記載事項(ウ)の前段や、第2?4図に示されている固定部材の構成は、「テーパ面による摩擦係合」を用いたものであるものの、同記載事項(ウ)の後段で「テーパ面による摩擦係合の代りに、ねじ込み式あるいはバヨネット式に固定するようにしてもよい」と、固定部材の具現化構成が置換可能なものであることも示唆されている。 (c)そうすると、引用発明の収納時に、パイプ体15bの先端部に固定する部材を具現化する構成として、相違点に係る発明特定事項とすることは当業者が容易に想到し得たことである。 (d)そして、本願発明の作用効果は、引用発明、及び周知慣用技術から当業者であれば予測できた範囲のものである。 したがって、本願発明は、引用発明、及び周知慣用技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。 5.むすび 以上のとおり、本願発明は、引用発明、及び周知慣用技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、他の請求項について検討するまでもなく、本願は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 そうすると、本願は拒絶されるべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2011-06-22 |
結審通知日 | 2011-06-28 |
審決日 | 2011-07-12 |
出願番号 | 特願2007-230350(P2007-230350) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(A47L)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 五十嵐 康弘 |
特許庁審判長 |
森川 元嗣 |
特許庁審判官 |
長浜 義憲 中川 真一 |
発明の名称 | 家庭電気器具用ワンド組立体 |
代理人 | 実広 信哉 |
代理人 | 志賀 正武 |
代理人 | 渡邊 隆 |
代理人 | 村山 靖彦 |