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審決分類 審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 C02F
審判 査定不服 特17 条の2 、4 項補正目的 特許、登録しない。 C02F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 C02F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 C02F
管理番号 1250818
審判番号 不服2009-2439  
総通号数 147 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2012-03-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-02-05 
確定日 2012-01-16 
事件の表示 特願2003-414936「浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置」拒絶査定不服審判事件〔平成17年 6月30日出願公開、特開2005-169310〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成15年12月12日の出願であって、平成20年2月29日付けで拒絶理由が通知され、平成20年4月11日付けで意見書及び手続補正書が提出され、平成20年12月22日付けで拒絶査定され、平成21年2月5日付けで拒絶査定不服審判の請求がなされ、平成21年3月9日付けで手続補正書が提出されたものであり、その後、平成23年7月13日付けで特許法第164条第3項に基づく報告を引用した審尋を通知され、平成23年9月11日付けで回答書が提出されている。

2.平成21年3月9日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成21年3月9日付けの手続補正を却下する。
[理由]
平成21年3月9日付けの手続補正(以下、必要に応じて「本件補正」という。)により、特許請求の範囲は次のとおりに補正された。
【請求項1】
送風機と、浄化槽内の汚水中に空気を散気する散気装置と、該散気装置に前記送風機から送風される空気を導く送気配管とを有する浄化槽用送風装置を備えた浄化槽において、
前記送気配管に接続されて、前記送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなったとき、及び第2の気圧よりも高くなったとき、いずれの場合にも気圧異常信号を出力する、気圧センサを備えた浄化槽及び浄化槽用送風装置の1つの異常検出装置であって、
前記第1の気圧は、前記浄化槽が有する放流口から正常に放流水が放流されている場合における前記散気装置の水深に応じて生じる前記送気配管内の気圧よりも低い気圧であり、
前記第2の気圧は、前記正常に放流水が放流されている場合における前記散気装置の水深に応じて生じる前記送気配管内の気圧よりも高い気圧であり、
前記気圧センサを備えた1つの異常検出装置は、前記送気配管から分岐されて、この送気配管より高い位置にある配管に設けられ、当該異常検出装置は当該送気配管より高い位置に設けられていることを特徴とする浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置。
【請求項2】
前記放流口から正常に前記放流水が放流されている場合における前記放流口近辺の前記放流管の水深が、前記放流管の内径の20?30パーセントであることを特徴とする請求項1に記載の浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置において、
前記1つの異常検出装置は、前記第1の気圧よりも低くなったとき、前記第2の気圧よりも高くなったとき、これらのいずれの場合も同じ共通する気圧異常信号を出力し、
前記気圧異常信号が出力されたことによって、
前記送風機の電気的な異常、前記送風機の送気異常、前記送気配管の空気漏れ、前記散気装置の目詰まり、前記浄化槽の漏水、前記放流口の閉塞および前記放流口に接続された放流管の閉塞の何れか若しくはすべてを検出することができる浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置。

上記補正は、以下の補正事項を含むものである。
補正事項ア:本件補正前の請求項1に記載の「前記送気配管に接続されて、前記送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなったときに又は第2の気圧よりも高くなったときに気圧異常信号を出力する気圧センサを備えた浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置であって」を、「前記送気配管に接続されて、前記送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなったとき、及び第2の気圧よりも高くなったとき、いずれの場合にも気圧異常信号を出力する、気圧センサを備えた浄化槽及び浄化槽用送風装置の1つの異常検出装置であって」とする補正事項
補正事項イ:請求項1に「前記気圧センサを備えた1つの異常検出装置は、前記送気配管から分岐されて、この送気配管より高い位置にある配管に設けられ、当該異常検出装置は当該送気配管より高い位置に設けられている」なる記載を付加する補正事項
補正事項ウ:請求項3に「前記1つの異常検出装置は、前記第1の気圧よりも低くなったとき、前記第2の気圧よりも高くなったとき、これらのいずれの場合も同じ共通する気圧異常信号を出力し、」なる記載を付加する補正事項

(1)新規事項の付加について
補正事項イについて、願書に最初に添付された明細書、特許請求の範囲又は図面(以下、「当初明細書等」という。)に記載された事項の範囲内においてするものであるか、以下に検討する。
補正事項イは、請求項1に、「気圧センサを備えた1つの異常検出装置」が「送気配管から分岐され」た配管に設けられているという発明特定事項、及び、「気圧センサを備えた1つの異常検出装置」が、「送気配管より高い位置にある配管に設けられ」、「送気配管より高い位置に設けられている」という発明特定事項を付加するものである。
そこで、「気圧センサを備えた1つの異常検出装置」が、「送気配管より高い位置にある配管に設けられ」、「送気配管より高い位置に設けられている」ことについて、当初明細書等の記載を検討する。
当初明細書には、段落【0014】?【0016】に「異常検出装置30」について記載があり、「図2に示す異常検出装置30は第1の気圧センサ31及び第2の気圧センサ32を有して、配管23aを介し送気配管23に接続されている。」との記載があるものの、「配管23a」と「送気配管23」との位置関係及び「異常検出装置30」と「送気配管23」との位置関係については、何らの記載もない。
確かに、当初図面の【図1】には、「異常検出装置30」が設けられた「配管23a」が「送気配管23」から上方に分岐するように描かれ、「送気配管23」の上方に「異常検出装置30」が描かれていることが見て取れる。しかし、この【図1】は、当初明細書の段落【0011】に記載のとおり「本発明に係る浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置の一実施形態を説明する」ための図であり、「浄化槽10」、「送風装置20」、即ち「送風機21」、「送気配管23」及び「散気装置22」、「異常検出装置30」並びに「警報装置40」の接続関係を精々示すものであり、それらの位置関係まで示すものであるとは直ちに認められないから、この【図1】から、「配管23a」と「送気配管23」との位置関係及び「異常検出装置30」と「送気配管23」との位置関係を読み取ることはできない。
よって、当初明細書等には、「気圧センサを備えた1つの異常検出装置」が、「送気配管より高い位置にある配管に設けられ」、「送気配管より高い位置に設けられている」ことが記載されているとは認められない。
そして、当初明細書等の記載をさらに検討しても、「気圧センサを備えた1つの異常検出装置」が、「送気配管より高い位置にある配管に設けられ」、「送気配管より高い位置に設けられている」ことが自明である、或いは、そのことを当業者であれば理解できるとする根拠となる何らの記載を見出すこともできない。
そうすると、補正事項イは、当初明細書等すべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入しないものではないから、補正事項イは特許法第17条の2第3項の規定に違反する。

(2)補正の目的について
補正事項イは上記(1)において検討したとおり、特許法第17条の2の第3項の規定を満足していないが、仮に同条同項の規定を満足しているとして以下に検討する。
補正事項アは、本件補正前の請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「前記送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなったときに又は第2の気圧よりも高くなったときに気圧異常信号を出力する」ことを、「前記送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなったとき、及び第2の気圧よりも高くなったとき、いずれの場合にも気圧異常信号を出力する」ことに限定すると共に異常検出装置が「1つの」ものであることを特定するものであり、補正事項ウは、本件補正前の請求項3に記載された発明を特定するために必要な事項である「気圧異常信号」を、「前記第1の気圧よりも低くなったとき、前記第2の気圧よりも高くなったとき、これらのいずれの場合も同じ共通する」ものに限定するものであるから、いずれも、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮に該当するものであると認められる。
しかし、補正事項イは、本件補正前の請求項1に記載された発明が異常検出装置の設置位置について何らの特定も無いにもかかわらず、請求項1に、「気圧センサを備えた1つの異常検出装置」が「送気配管から分岐され」た配管に設けられているという発明特定事項、及び、「気圧センサを備えた1つの異常検出装置」が、「送気配管より高い位置にある配管に設けられ」、「送気配管より高い位置に設けられている」という発明特定事項を新たに付加するものであるから、この補正事項イは、本件補正前の請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項を限定するものであるとは認められない。
そして、補正事項イが、請求項の削除、誤記の訂正、明りょうでない記載の釈明のいずれかを目的とするものでもないことは明らかである。
よって、補正事項イは、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項に規定するいずれかの事項を目的とするものではない。

(3)本件補正後の請求項1に記載された発明について
仮に、補正事項イが、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当するとして、本件補正後の請求項1に記載された発明(以下、「本件補正発明」という。)について、特許出願の際独立して特許を受けることができるものか、以下に検討する。
(3-1)刊行物に記載された事項
原査定の拒絶の理由に引用された、本願出願前に頒布された刊行物である特開2002-254093号公報(以下、「刊行物1」という。)には、図面と共に次の事項が記載されている。
(ア)「【請求項1】 汚水を処理する汚水処理槽と、
この汚水処理槽内汚水中に少なくとも1台のブロワ-から供給される空気を汚水中に噴出する一系統の散気管とを備えた汚水処理装置であって、
更に、前記散気管の入口側圧力の異常を検出する圧力センサーを備えたことを特徴とする汚水処理装置。」(特許請求の範囲 請求項1)
(イ)「【請求項6】 前記1または複数個の圧力センサーにより散気管の入口側圧力の異常が検出されたときに作動する異常対策装置を更に備えていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の汚水処理装置。
【請求項7】 前記異常対策装置は警報装置であることを特徴とする請求項6記載の汚水処理装置。
【請求項8】 前記汚水処理槽は、汚水に2価の金属イオンを溶出する少なくとも一対の電極を備えた電解槽であり、前記異常対策装置は、前記電極への電力の供給を全て停止する制御盤であることを特徴とする請求項7記載の汚水処理装置。」(特許請求の範囲 請求項6?8)
(ウ)「【従来の技術】従来の汚水処理装置には散気管が種々の目的で用いられている。例えば、特開平10-192869号公報に記載の合併処理浄化槽を見ると、第1?第5の五つの散気管が用いられている。第1散気管は、接触ばっ気槽内に用いられているものであって、接触ばっ気槽を好気状態に維持して、処理水を好気性微生物により好気分解すると共に、硝酸菌や亞硝酸菌の働きによりアンモニア性窒素を硝酸性や亞硝酸性の窒素に分解するものである。第2散気管は、同じく接触ばっ気槽内に用いられているものであって、接触材に付着し増殖して徐々に厚くなった生物膜を剥離するものである。第3散気管は、接触ばっ気槽底部と第1嫌気濾床槽上部を連通する第1返送管に配設されたものでエアーリフトポンプを構成している。第4散気管は、沈殿槽と分水量装置の流入管とを連通する返送管内に配置されたもので、これもエアーリフトポンプを構成している。また、第5散気管は、溶出槽(電解槽)内に配設されたもので、電極から溶出した2価の鉄イオンを3価の鉄イオンに酸化するための空気を供給している。なお、この電解槽における散気管は、この他次のような機能を有する。すなわち、電極の陰極からは水素ガスが発生するので、槽内の水素ガス濃度を低下させる。電極の表面を洗浄する。3価の鉄イオンが汚水中のオルトリン酸と反応して生成される難溶性のリン酸化合物を浮遊させて次の工程に排出させるなどの機能を有する。
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の汚水処理装置において、散気管はそれぞれ重要な機能を備えた装置として多用されているが、故障に対する備えについては、未だ全く検討されていない。
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、散気管の故障を検知できるようにした汚水処理装置を提供することにある。」(段落【0002】?【0004】)
(エ)「【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明に係る汚水処理装置は、処理する汚水処理槽と、この汚水処理槽内汚水中に少なくとも1台のブロワ-から供給される空気を汚水中に噴出する一系統の散気管とを備えた汚水処理装置であって、更に、前記散気管の入口側圧力の異常を検出する圧力センサーを備えたものである。また、本発明に係る汚水処理装置は、汚水を処理する汚水処理槽と、この汚水処理槽内汚水中に1台のブロワ-から供給される空気を汚水中に噴出する散気管を複数系統備えた汚水処理装置であって、更に、前記散気管の系統毎に、この散気管の入口側圧力の異常を検出する圧力センサーを備えているものしてもよい。ここで、汚水処理槽とは、前述の接触ばっ気槽や電解槽を含む汚水処理装置における汚水を貯めて処理する全ての槽をいう。また、散気管の入口側圧力の異常とは、正常運転とみなし得る圧力範囲を超える高い圧力や、この圧力範囲以下の低い圧力をいう。また、上記のように形成すると、ブロワーの故障や散気管における空気噴出孔の目詰まり等により、汚水中に供給される空気量が不足するような場合を全て検出することができる。」(段落【0005】)
(オ)「各電極ユニット列5の下方部には、2本の散気管25が一系統を成す散気装置としてそれぞれ配置されている(図3、図4参照)。この2本の散気管25の先端部は連絡管28により連絡されている。この散気管25は、外部のブロワー80と接続するための連絡配管26、27を電解槽の長辺をなす側壁の一方の壁、即ち、対向する一対の対向壁の一方の壁に沿って立ち上げ(図3、図5参照)、中蓋3の上端部の切り欠き37(図4、図5参照)から外部に導出している。そして、中央側の立ち上げ管26がブロワー80に接続され、反中央側の立ち上げ管27の先端には盲栓29が取り付けられていることにより、中央よりの立ち上げ管26から両散気管25に空気を供給している。更に、2列の電極ユニット列5それぞれに対応して設けられている上記構成の散気装置は、図3に示すようにそれぞれ別々のブロワー80に連絡配管81を介し接続されている。なお、切り欠き37は、この図4及び図5に図示されている上端部に対向する面の上端部のも対称的に設けられている。また、散気管25は前述のように、タンク本体1のリブ19に設けられた切り欠き19aに嵌め込まれて取り付けられている。従って、散気管25の向きを変えて取り付けると、ブロワー80との連絡配管81を前記図示の対向面側で行うこともできる。」(段落【0024】)
(カ)「一方、圧力センサー75は、散気管25の空気噴出口が目詰まりを起こし、ブロワー80の吐出側の圧力が異常に上昇し、汚水中に空気が供給されないような場合、あるいは、ブロワー80としてダイヤフラム式のものを使用しているような場合であって、ブロワー80を構成するダイヤフラムが破損したような場合、つまり、ブロワー80の吐出側の圧力が異常に低く汚水中に空気が供給されないような場合を異常圧力として検出する。なお、圧力センサー75は、図3または図5に示すように、圧力導入管76,77を介して散気管25をブロワー80に接続している連絡配管81に接続されている。」(段落【0028】)
(キ)「次に、図9により電極ユニットの制御回路を説明する。なお、図9には一方の電極ユニット列5のみが示されている。しかし、実際には、他方の電極ユニット列5も同様に接続されるが、簡略化のため示されていない。図9に示すように、1列の電極ユニット列5に配列された8個の電極ユニット51は、二つの中継ターミナルボックス6を介し、更に、制御盤8を経由して電源9に接続されている。そして、制御盤8には二つの蓋スイッチ71及び二つの圧力センサー75のON、OFF情報が入力されている。いずれか一方の蓋スイッチ71により上蓋4の開放が検知されたとき、あるいはいずれか一方の圧力センサー75の作動により散気管25から空気が正常に供給されていないことが検知されたときに、電極ユニット51の電源回路をOFFするように構成されている。つまり、本実施の形態において、圧力センサー75が散気管25の入口側圧力の異常を検出したときに作動する異常対策装置は、電極ユニット51への電力の供給を停止する制御盤8がこれに該当する。なお、78は制御回路用電線である。」(段落【0029】)
(ク)「また、本実施の形態では、散気管25の入口側圧力の異常を検出する圧力センサー75を備えているので、ブロワー80の故障や散気管25における空気噴出孔の目詰まり等により、汚水中に供給される空気量が不足するような場合を全て検出することができる。即ち、電極ユニット51の作動中に、前述のような理由により散気管25の系統に異常が発生して、電解槽C内でばっ気が正常に行われなくなった場合には、圧力センサー75が作動し、異常対策装置として制御盤8が作動して電極ユニット列5への電力の供給が切断される。この場合、電極がそのまま運転継続されると、電解反応が引き続きほぼ正常に継続されることにより、陰極から発生する水素ガス濃度が上昇して爆発の危険が生ずる。また、槽内汚水の対流、ばっ気による電極表面部の清浄を行うことができなくなるため、汚泥の排出が困難となり、電極板51a間がショートするなどのリスクも発生する。しかしながら、本実施の形態においては、異常対策手段としての制御盤8により電極ユニット列5の電源回路が切断されるので、このような危険を回避することができる。」(段落【0037】)

(3-2)対比・判断
刊行物1には、記載事項(ア)に「汚水を処理する汚水処理槽と、この汚水処理槽内汚水中に少なくとも1台のブロワ-から供給される空気を汚水中に噴出する一系統の散気管とを備えた汚水処理装置であって、更に、前記散気管の入口側圧力の異常を検出する圧力センサーを備えた」「汚水処理装置」が記載されており、記載事項(イ)には、記載事項(ア)に記載された「汚水処理装置」が、「前記1または複数個の圧力センサーにより散気管の入口側圧力の異常が検出されたときに作動する異常対策装置を更に備えている」ことが記載されている。
そして、記載事項(エ)には、「散気管の入口側圧力の異常とは、正常運転とみなし得る圧力範囲を超える高い圧力や、この圧力範囲以下の低い圧力をいう」との記載があり、記載事項(カ)には、さらに具体的に、「圧力センサー75は、散気管25の空気噴出口が目詰まりを起こし、ブロワー80の吐出側の圧力が異常に上昇し、汚水中に空気が供給されないような場合、あるいは、ブロワー80としてダイヤフラム式のものを使用しているような場合であって、ブロワー80を構成するダイヤフラムが破損したような場合、つまり、ブロワー80の吐出側の圧力が異常に低く汚水中に空気が供給されないような場合を異常圧力として検出する」ことが記載されている。そして、記載事項(エ)には、記載事項(ア)に記載された「汚水処理装置」について「ブロワーの故障や散気管における空気噴出孔の目詰まり等により、汚水中に供給される空気量が不足するような場合を全て検出することができる」との記載があるから、記載事項(ア)に記載された「汚水処理装置」の「圧力センサー」は、これ1つで前記散気管の入口側圧力が「正常運転とみなし得る圧力範囲を超える高い圧力」であること及び「この圧力範囲以下の低い圧力」であることの両方を検出するものであることは明らかである。
さらに、記載事項(キ)には、「制御盤8には・・・圧力センサー75のON、OFF情報が入力されている」こと、「圧力センサー75が散気管25の入口側圧力の異常を検出したときに作動する異常対策装置は、・・・制御盤8がこれに該当する」ことが記載されていることからみて、「圧力センサー75」は「異常対策装置」を作動させるON、OFF情報を送出するものであることは明らかである。
また、記載事項(オ)には、「散気管25は、外部のブロワー80と接続するための連絡配管26、27を電解槽の長辺をなす側壁の一方の壁・・・に沿って立ち上げ・・・外部に導出している」こと、「中央側の立ち上げ管26がブロワー80に接続され、反中央側の立ち上げ管27の先端には盲栓29が取り付けられていることにより、中央よりの立ち上げ管26から両散気管25に空気を供給している」ことが記載され、記載事項(カ)には、「圧力センサー75は、・・・圧力導入管76,77を介して散気管25をブロワー80に接続している連絡配管81に接続されている」ことが記載されているから、記載事項(ア)に記載された「汚水処理装置」の「圧力センサー」は、「圧力導入管76,77」を介して「散気管25」を「ブロワー80」と接続する「連絡配管26」、「連絡配管81」に接続されることは明らかである。
そして、記載事項(ク)に「散気管25の入口側圧力の異常を検出する圧力センサー75を備えているので、ブロワー80の故障や散気管25における空気噴出孔の目詰まり等により、汚水中に供給される空気量が不足するような場合を全て検出することができる」と記載されているとおり、記載事項(ア)に記載された「汚水処理装置」は、「圧力センサー」により「ブロワーの故障や散気管における空気噴出孔の目詰まり等により、汚水中に供給される空気量が不足するような場合を全て検出する」ものであることは明らかであるから、この「圧力センサー」に着目して上記記載を整理すると、刊行物1には、次の発明(以下、「刊行1発明」という。)が記載されているといえる。
「汚水を処理する汚水処理槽と、この汚水処理槽内汚水中に少なくとも1台のブロワーから供給される空気を汚水中に噴出する一系統の散気管とを備えた汚水処理装置に備えられ、
圧力導入管を介して散気管をブロワーと接続する連絡配管に接続されて、前記散気管の入口側圧力が正常運転とみなし得る圧力範囲を超える高い圧力であること及びこの圧力範囲以下の低い圧力であることの両方を検出して異常対策装置を作動させるON、OFF情報を送出する1つの圧力センサーであって、ブロワーの故障や散気管における空気噴出孔の目詰まり等により、汚水中に供給される空気量が不足するような場合を全て検出する圧力センサー。」

そこで、本願補正発明と刊行1発明とを対比すると、刊行1発明の「ブロワー」、「散気管」、「連絡配管」は、それぞれ、本願補正発明の「送風機」、「散気装置」、「送気配管」に相当する。そして、刊行1発明の「汚水処理装置」と本願補正発明の「浄化槽」は、「汚水処理装置」である点で共通し、また、刊行1発明の「ブロワー」、「散気管」、「連絡配管」を併せたものは、「汚水処理装置用送風装置」といえるものであり、本願補正発明の「浄化槽用送風装置」とは「汚水処理装置用送風装置」である点で共通する。
また、刊行1発明の「前記散気管の入口側圧力」は、本願補正発明の「前記送気配管内の気圧」に相当し、刊行1発明の「正常運転とみなし得る圧力範囲を超える高い圧力であること」を検出したときは、「正常運転とみなし得る圧力範囲」の上限の気圧よりも高くなったときに他ならないから、本願補正発明の「第2の気圧よりも高くなったとき」とは、「第2の所定の気圧よりも高くなったとき」である点で共通する。同じく、刊行1発明の「この圧力範囲以下の低い圧力であること」を検出したときは、「正常運転とみなし得る圧力範囲」の下限の気圧よりも低くなったときに他ならないから、本願補正発明の「第1の気圧よりも低くなったとき」とは、「第1の所定の気圧よりも低くなったとき」である点で共通する。
そして、刊行1発明の「異常対策装置を作動させるON、OFF情報を送出する」ことは、「気圧異常信号を出力する」ことに他ならない。
さらに、刊行1発明の「圧力センサー」は、「圧力導入管を介して散気管をブロワーと接続するための連絡配管に接続され」たものであるから、「前記送気配管から分岐され」た「配管に設けられ」たものであることは明らかであり、送気配管内の気圧を測定するための「気圧センサ」を備えたものであることも明らかである。
そして、刊行1発明の「圧力センサー」は、「ブロワーの故障や散気管における空気噴出孔の目詰まり等により、汚水中に供給される空気量が不足するような場合を全て検出する」ものであるから、「汚水処理装置用送風装置の異常検出装置」といえるものである。

してみると、両者は、
「送風機と、汚水処理装置内の汚水中に空気を散気する散気装置と、該散気装置に前記送風機から送風される空気を導く送気配管とを有する汚水処理装置用送風装置を備えた汚水処理装置において、
前記送気配管に接続されて、前記送気配管内の気圧が第1の所定の気圧よりも低くなったとき、及び第2の所定の気圧よりも高くなったとき、いずれの場合にも気圧異常信号を出力する、気圧センサを備えた汚水処理装置用送風装置の1つの異常検出装置であって、
前記気圧センサを備えた1つの異常検出装置は、前記送気配管から分岐された配管に設けられている汚水処理装置用送風装置の異常検出装置」
で一致し、次の点で相違する。

相違点a:本願補正発明は、「第1の所定の気圧」が、「第1の気圧」であって、「前記浄化槽が有する放流口から正常に放流水が放流されている場合における前記散気装置の水深に応じて生じる前記送気配管内の気圧よりも低い気圧」であり、また、「第2の所定の気圧」が、「第2の気圧」であって、「前記正常に放流水が放流されている場合における前記散気装置の水深に応じて生じる前記送気配管内の気圧よりも高い気圧」であるのに対し、刊行1発明は「第1の所定の気圧」が「正常運転とみなし得る圧力範囲」の下限の気圧であり、「第2の所定の気圧」が「正常運転とみなし得る圧力範囲」の上限の気圧である点
相違点b:本願補正発明は、「前記気圧センサを備えた1つの異常検出装置」が、「この送気配管より高い位置にある」配管に設けられ、「当該送気配管より高い位置」に設けられているのに対し、刊行1発明はかかる特定がない点。
相違点c:本願補正発明は、「浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置」であるのに対し、刊行1発明は「汚水処理装置用送風装置の異常検出装置」である点

そこでまず、相違点aについて検討する。
散気装置を備えた汚水処理装置は、導入口から汚水を導入し放出口から放流水を放流しながら汚水処理槽内に予め定めた所定の水位に汚水を保持し、その汚水を処理するに充分な量の空気を散気装置から供給して汚水処理を行うように設計されるものである。しかし、汚水の発生量は常に同じでないため、汚水処理装置が格別の異常なく正常に運転されている場合でも、汚水処理槽内の汚水の水位は予め定めた所定の水位を中心としてその上下に変動し、それに伴い汚水処理槽内の散気装置の水深は変動し、汚水を処理するに充分な量の空気を汚水に供給するために必要な送気配管内の気圧も散気装置の水深に応じて変動する。よって、散気装置を備えた汚水処理装置は、このような変動を許容してこのような変動に対応できるよう設計されているのが現実である。
そして、刊行1発明は、汚水処理槽内の汚水の水位が許容できる範囲内にあり、汚水処理装置が格別の異常なく正常に運転されていると認められる場合の送気配管内の気圧の変動範囲を「正常運転とみなし得る圧力範囲」とし、送気配管内の気圧がこの範囲の上限の気圧より高い気圧であるとき及びこの範囲の下限の気圧より低い圧力であるとき気圧異常信号を出力するものである。
これに対し、本願補正発明は、汚水処理槽が有する放流口から正常に放流水が放流され、汚水処理槽内に予め定めた所定の水位に汚水が保持されている場合における散気装置の水深に応じて生じる送気配管内の気圧を正常気圧とした場合、この正常気圧より低い、汚水処理装置の運転に異常が生じたと判断すべき気圧を第1の気圧とし、正常気圧より高い、汚水処理装置の運転に異常が生じたと判断すべき気圧を気圧を第2の気圧として、送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなったとき及び第2の気圧よりも高くなったときに気圧異常信号を出力するものである。
してみると、刊行1発明の「正常運転とみなし得る圧力範囲」の下限の気圧は、本補正発明の「第1の気圧」と同じものであり、また、「正常運転とみなし得る圧力範囲」の上限の気圧は本願補正発明の「第2の気圧」と同じものであり、相違点aに係る本願補正発明の発明特定事項と相違点aに係る刊行1発明の発明特定事項との間に実質的な違いを見出すことはできない。
よって、相違点aは、実質的な相違点であるとは認められない。

次に、相違点bについて検討する。
異常検出装置を送気配管より高い位置にある配管に設けるか、送気配管より低い位置にある配管に設けるか、また、異常検出装置を送気配管より高い位置に設けるか、低い位置に設けるかは、汚水処理槽の位置、送風機の位置等に応じて当業者が適宜定め得る設計的事項にすぎない。

最後に、相違点cについて検討する。
刊行物1の記載事項(ウ)には、例として、第1、第2散気管を具備する接触ばっ気槽、第5散気管を具備する溶出槽(電解槽)を備えた合併処理浄化槽を例として挙げて従来の汚水処理装置の問題点が記載され、刊行物1の記載事項(ア)に記載された汚水処理装置の発明は、この従来の汚水処理装置の問題点に着目してなされたものであることが記載されている。
そして、記載事項(エ)には、記載事項(ウ)の記載を受けて「汚水処理槽とは、前述の接触ばっ気槽や電解槽を含む汚水処理装置における汚水を貯めて処理する全ての槽をいう」との記載もある。
してみれば、刊行1発明の「汚水処理装置用送風装置の異常検出装置」を「浄化槽用送風装置」の異常検出に適用し、「浄化槽用送風装置の異常検出装置」とすることは、当業者が容易に想到し得ることである。
そして、その際、浄化槽に漏水が発生すると、浄化槽内の汚水の水位が低下し、その結果、送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなれば気圧異常信号が出力されること、また、浄化槽の放流口や放流管が閉塞すると、浄化槽内の汚水の水位が上昇し、その結果、送気配管内の気圧が第2の気圧よりも高くなれば気圧異常信号が出力されることは明らかであるから、刊行1発明の「汚水処理装置用送風装置の異常検出装置」を、「浄化槽」自体の異常の検出にも適用し「浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置」とすることは、当業者が必要に応じて適宜為し得ることである。

そして、本件補正後の明細書及び図面の記載を検討しても、異常検出装置を、送気配管より高い位置にある配管に設け、送気配管より高い位置に設けるようにしたことにより、また、「汚水処理装置用送風装置の異常検出装置」を「浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置」としたことにより、さらには、これらを組み合わせたことにより、当業者が予測し得ない格別顕著な効果が奏されたものとは認められない。

したがって、本願補正発明は、刊行物1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(4)むすび
以上のとおり、補正事項イを含む本件補正は、特許法第17条の2第3項の規定に違反し、仮に、そうでないとしても、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものであり、また、仮に、そうでないとしても、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

(5)補正案について
請求人は、平成23年9月11日付けの回答書において、特許請求の範囲の補正案を提示している。
この補正案は、平成21年3月9日付けの手続補正における補正事項イの代わりに、請求項1に「前記送気配管から分岐されて、この送気配管より高い位置にある配管に、前記気圧センサを備えた1つの異常検出装置が設けられ、しかも当該異常検出装置は上記送気配管からも高い位置に設けられている」なる記載を付加するものである。
しかし、補正案により請求項1に付加される記載は、文章の順序が違うだけで補正事項イにより請求項1に付加された記載と実質的に同じ内容である。
そして、補正事項イについては上述したとおりであって、補正案による補正も当初明細書等のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入しないものではなく、仮に、そうでないとしても、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項に規定するいずれかの事項を目的とするものでもなく、また、仮に、そうでないとしても、補正案の請求項1に記載された発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。
よって、補正の機会を与える必要を認めない。

3.本願発明について
(1)本願発明
平成21年3月9日付けの手続補正は前記2.のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明1」という。)は、平成20年4月11日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される以下のとおりのものである。
【請求項1】 送風機と、浄化槽内の汚水中に空気を散気する散気装置と、該散気装置に前記送風機から送風される空気を導く送気配管とを有する浄化槽用送風装置を備えた浄化槽において、
前記送気配管に接続されて、前記送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなったときに又は第2の気圧よりも高くなったときに気圧異常信号を出力する気圧センサを備えた浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置であって、
前記第1の気圧は、前記浄化槽が有する放流口から正常に放流水が放流されている場合における前記散気装置の水深に応じて生じる前記送気配管内の気圧よりも低い気圧であり、
前記第2の気圧は、前記正常に放流水が放流されている場合における前記散気装置の水深に応じて生じる前記送気配管内の気圧よりも高い気圧であることを特徴とする浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置。

(2)引用刊行物
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物である刊行物1及びその記載事項は、前記2.(3-1)に記載したとおりである。

(3)対比・判断
本願発明1は、前記2.で検討した本願補正発明に関し、「前記送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなったとき、及び第2の気圧よりも高くなったとき、いずれの場合にも気圧異常信号を出力する」ことを「前記送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなったときに又は第2の気圧よりも高くなったときに気圧異常信号を出力する」ことに拡張すると共に異常検出装置が「1つの」ものであるとの特定を除き、さらに、異常検出装置の設置位置についての「前記気圧センサを備えた1つの異常検出装置は、前記送気配管から分岐されて、この送気配管より高い位置にある配管に設けられ、当該異常検出装置は当該送気配管より高い位置に設けられている」という特定を除いたものである。
してみると、本願発明1の発明特定事項のうち「前記送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなったとき、及び第2の気圧よりも高くなったとき、いずれの場合にも気圧異常信号を出力する」ことを「前記送気配管内の気圧が第1の気圧よりも低くなったときに又は第2の気圧よりも高くなったときに気圧異常信号を出力する」ことに限定し、異常検出装置が「1つの」ものであることを特定し、さらに異常検出装置の設置位置についての上記の特定を付加したものに相当する本願補正発明が、前記2.(3-2)に記載したとおり、刊行物1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願補正発明と同様の理由により、本願発明1も、刊行物1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(4)むすび
以上のとおり、本願発明1は、刊行物1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、その余の請求項に係る発明について論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-11-18 
結審通知日 2011-11-22 
審決日 2011-12-05 
出願番号 特願2003-414936(P2003-414936)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (C02F)
P 1 8・ 57- Z (C02F)
P 1 8・ 121- Z (C02F)
P 1 8・ 561- Z (C02F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 中澤 登櫛引 明佳中村 敬子  
特許庁審判長 木村 孔一
特許庁審判官 斉藤 信人
國方 恭子
発明の名称 浄化槽及び浄化槽用送風装置の異常検出装置  
代理人 若原 誠一  
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