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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04Q
審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 H04Q
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04Q
審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 H04Q
管理番号 1253183
審判番号 不服2010-687  
総通号数 148 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2012-04-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-01-13 
確定日 2012-03-08 
事件の表示 特願2005-157457「リモートコントローラ及びコマンド送信方法」拒絶査定不服審判事件〔平成18年12月 7日出願公開、特開2006-333348〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続きの経緯
本願は、平成17年5月30日の出願であって、原審において平成21年10月6日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成22年1月13日に審判請求がなされるとともに、同日付けで手続補正がなされ、平成23年7月20日付けの当審よりの審尋に対して、同年9月26日に回答書が提出されたものである。


第2 平成22年1月13日付けの手続補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
平成22年1月13日付けの手続補正を却下する。

[理由]
(1) 補正の内容
上記手続補正(以下、「本件補正」という。)は、補正前の平成21年8月10日付けの手続補正の特許請求の範囲の請求項1に記載された、

「【請求項1】
キーの押下操作に応じたオン状態又はオフ状態を検出する検出部と、
上記検出部により上記キーが押下操作されたときに供給されるキー信号に基づいて上記オン状態を検出した場合、その検出結果に基づいて所定ビット数でなるオンコードを複数個生成するオンコード生成部と、
上記検出部により上記キーが押下操作されなくなった時点で途絶える上記キー信号に基づき、上記オン状態に続いて上記オフ状態を検出した場合、その検出結果に基づいて所定ビット数でなるオフコードを少なくとも1個生成するオフコード追加生成部と、
上記オフコードを上記オンコードに対して付加することにより、複数個の上記オンコードと少なくとも1個の上記オフコードとがそれぞれ所定時間間隔で連続した送信コマンドを生成する送信コマンド生成部と、
上記送信コマンドを所定の近距離無線通信方式によりコマンド受信対象へ無線送信する送信部と
を具え、
上記送信コマンド生成部は、上記キーが連続して複数回押下操作されたときでも、上記検出部による上記オン状態の検出結果と上記オフ状態の検出結果に従って、上記キーの押下操作タイミングに拘わらず複数個の送信コマンドを連続して生成する
リモートコントローラ。」
という発明(以下、「本願発明」という。)を、

「【請求項1】
キーの押下操作に応じたオン状態又はオフ状態を検出する検出部と、
上記検出部により上記キーが所定時間以下で押下操作されたときに供給されるキー信号に基づいて上記オン状態を検出した場合、その1回の検出結果に基づいて所定ビット数でなるオンコードを複数個生成し、又は上記キーに対する押下操作が上記所定時間を超える場合、当該押下時間に応じた個数の上記オンコードを複数個生成するオンコード生成部と、
上記検出部により上記キーが押下操作されなくなった時点で途絶える上記キー信号に基づき、上記オン状態に続いて上記オフ状態を検出した場合、その検出結果に基づいて所定ビット数でなるオフコードを少なくとも1個生成するオフコード追加生成部と、
上記オフコードを複数個の上記オンコードに対して付加することにより、複数個の上記オンコードと少なくとも1個の上記オフコードとがそれぞれ所定時間間隔で連続した送信コマンドを生成する送信コマンド生成部と、
上記送信コマンドを所定の近距離無線通信方式によりコマンド受信対象へ無線送信する送信部と
を具え、
上記送信コマンド生成部は、上記キーが上記所定時間以下で連続して複数回押下操作されたときでも、又は上記キーが上記所定時間を超えて連続して押下操作され続けたときでも、上記検出部による上記オン状態の検出結果と上記オフ状態の検出結果に従って、上記キーの押下操作タイミングに拘わらず上記送信コマンドを連続して生成する
リモートコントローラ。」
という発明(以下、「補正後の発明」という。)に補正することを含むものである。


(2) 補正の適否
上記本件補正は、本願発明の「上記送信コマンド生成部は、上記キーが連続して複数回押下操作されたときでも、上記検出部による上記オン状態の検出結果と上記オフ状態の検出結果に従って、上記キーの押下操作タイミングに拘わらず複数個の送信コマンドを連続して生成する」を、
補正後の発明の「上記送信コマンド生成部は、上記キーが上記所定時間以下で連続して複数回押下操作されたときでも、又は上記キーが上記所定時間を超えて連続して押下操作され続けたときでも、上記検出部による上記オン状態の検出結果と上記オフ状態の検出結果に従って、上記キーの押下操作タイミングに拘わらず上記送信コマンドを連続して生成する」とすることを含むものである。
しかしながら、補正事項である「又は上記キーが上記所定時間を超えて連続して押下操作され続けたときでも、・・・・・・、上記キーの押下操作タイミングに拘わらず上記送信コマンドを連続して生成する」ことについては、当初明細書等に何ら示されていない。
すなわち、本願明細書には、
「【0046】
(2-2)リモコンキーが1回だけ長く押下操作された場合の送信コマンド
また図3に示すように、リモコンキー2が長い時間押下操作され続けたことによるON/OFF検出部3からの検出結果S2A及びS2Bに基づいて生成される送信コマンドS5は、リモコンキー2が押下操作されている時間だけ約50[msec]程度の間隔で連続して生成されるオンコードS3(この場合、6個)に対して必ず1個のオフコードS4が付け加えられており、6個のオンコードS3と1個のオフコードS4とがそれぞれ約50[msec]程度の間隔で連続して送信される。
【0047】
従って、この場合の6個のオンコードS3と1個のオフコードS4とが連続してなる送信コマンド5についても、必ず最後にオフコードS4が付け加えられているため、6個のオンコードS3に続いて付加された最後のオフコードS4によりリモコンキー2に対する連続した状態の押下操作がそこで完結したことをパーソナルコンピュータへ確実に伝達し得るようになされている。」
と、本願図3からも明らかなように、「送信コマンドS5」が1個送信されることが記載されているのみであり、「所定時間を超えて連続して押下操作され続けたとき」に(複数の)「送信コマンドを連続して生成する」ことは記載がない。
また、他にその補正事項に関しての根拠となる記載も当初明細書等にあるとはいえない。
したがって、上記補正事項は、当初明細書等に記載されたものでなく、当初明細書等の記載から自明な事項であるともいえないから、本件補正は、当初明細書等の記載事項の範囲内においてしたものでない。

(3) むすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第3項の規定に違反するので、特許法第159条第1項の規定により読み替えて準用する特許法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

なお、上記補正は、本願発明の「上記キーが連続して複数回押下操作されたときでも」に、補正後の発明の「又は上記キーが上記所定時間を超えて連続して押下操作され続けたときでも」を追加することにより択一的記載の要素を付加するものであり、本願発明を減縮したものでない。
したがって、本件補正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当しない。
また、本件補正は、誤記の訂正、明りょうでない記載の釈明、請求項の削除を目的とするものにも該当しない。
よって、上記手続補正は、平成18年法律第55条改正法の附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項の規定にも違反するので、特許法第159条第1項の規定により読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものでもある。


第3 本願発明について
平成22年1月13日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、という。)は、上記「第2 (1) 補正の内容」において「本願発明」として認定したとおりのものである。


(1)引用例
原審の拒絶理由に引用された実願平5-13128号(実開平6-70340号)のCD-ROM(以下、「引用例」という。)には、「リモートコントロール送受信機」として、図面とともに以下の事項が記載されている。

イ.「【請求項1】 複数の入力キーと、発光素子と、前記入力キーが押圧されたことに応答して対応する信号コードを送信すると共に前記入力キーの全ての押圧が解除された時に終了コードを送信するように前記発光素子の駆動を制御する送信側制御部とを備えたことを特徴とするリモートコントロール送信機。
【請求項2】 請求項1に規定されるリモートコントロール送信機からの送信信号を受信するリモートコントロール受信機において、前記リモートコントロール送信機からの送信信号を感知する受光素子と、この受光素子により感知された信号内に終了コードを検出したことに応答して送信信号の終了を認識する受信側制御部とを備えたことを特徴とするリモートコントロール受信機。」(2頁1欄)

ロ.「 【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば赤外線リモートコントロールに用いられるリモートコントロール送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、赤外線リモートコントロールは、各種の家庭電気製品やゲーム機器等において広く使用されている。この種の赤外線リモートコントロール用の送受信機における送信フォーマットは、例えば16ビットを1ワードとするコード形式で表され、この中に機器コードを表すビット群や機能動作コードを表すビット群が含まれており、テレビジョン受像機におけるチャンネル番号の増加や減少、ボリュームの増減、ゲーム機器の操作等を行うようになっている。
そして、この種の送受信機における出力形式は、図6に示すように例えばあるキーが押圧されてキー入力が行われている間、そのキーに対応するコードデータが1ワードずつ連続的に送信信号として出力され、キーの押圧が解除されると略同時に送信信号の送出を停止するようになっている。
【0003】
ところで、この種の通信系、特に赤外線を送受信用に用いた場合には通信系が非常に不安定であるために1?2ワードのデータが失われることは頻繁に発生する。このため、受信側においては送信信号のデータの終了を、データの受信後に直ちに確定するのではなく、図6に示すように2?3ワードの長さT1(図示例にあっては3ワードに対応)に対応する期間だけ待機してデータ入力が不存在であることを確認してデータの終了を確定するようにし、データ喪失に対抗していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようにデータ終了確認のために2?3ワードの長さに相当する待機期間を設けると、キーの押圧を解除した後に受信側でデータ入力の終了を確認するまでの認識時間に要する時間だけ遅れが大きくなり、特に、この種の通信系を例えばゲーム用に使用した場合等にあっては応答性が悪いために操作性が悪くなり、ゲーム性を損なってしまうという問題点があった。
本考案は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものであり、その目的は、入力キーの押圧が解除された時に終了コードを送信するようにしたリモートコントロール送受信機を提供することにある。」(4?5頁)

ハ.「【0009】
図示するようにリモートコントロール送信機1は、複数の入力キー2A?2Nを有しており、各キーの端子は例えばマイクロコンピュータ等よりなる送信側制御部3へ接続されている。この制御部3は、例えば各キーのオン・オフ状態を取り込む入力ポート4と、上記各キーに対応して予め定められたコードをテーブル化して記憶する記憶部、例えばROM5と、上記入力ポート4からの信号に基づいて上記ROM5を参照することにより対応するコードを呼び出して出力するマイクロプロセッサのごとき処理部6と、上記キーがオン状態からオフ状態に切り換わったことを検知してその旨を上記処理部6に知らせるキーオフ検出部7とを有しており、この処理部6は、上記入力キー2が押圧されるとそれに対応するコードを上記ROM5から呼び出して出力すると共に上記入力キー2が離れた時にキーオフ検出部7からその旨の通知を受けてROM5に記憶されている終了コード、例えば00F(16進数)を出力するようになっている。
この制御部3からの出力は例えば赤外線を発する発光素子8に接続された例えばNPN型の駆動トランジスタ9のベースに接続されており、上記入力キーに対応した信号コードを送信信号Sとして出力するようになっている。尚、図中10は電流制限用の抵抗である。
【0010】
一方、リモートコントロール受信機11は、上記送信機1から赤外線の送信信号Sを感知するための、例えばPINホトダイオードのような受光素子12を有しており、この受光素子12は赤外線検出信号を増幅するための増幅器13、所望の帯域の周波数の信号を通すバンドパスフィルタ14及びこのフィルタを通過した信号と所定の基準値(閾値)とを比較することにより波形整形を行うコンパレータ15に順次接続されている。このコンパレータ15の出力は例えばマイクロコンピュータ等よりなる受信側制御部16へ接続されており、この制御部16は、入力されるべきコードと例えばボリュームの上げ下げ等の機能とを予め対応させてテーブル化して記憶した記憶部、例えばROM17と、上記受光素子12からの信号内に終了コードが存在するか否かを検出する終了コード検出部18と、この検出部18からの終了コード検出信号に基づいて送信信号の終了を認識して上記ROM17を参照しつつ受光素子12からの信号をデコードする例えばマイクロプロセッサ等よりなる処理部19とを有しており、この制御部16により得られた制御信号を各制御対象へ送出するようになっている。」(6?7頁)

ニ.「【0011】
本実施例で使用されるコード形式は、例えば図3に示すようにC0?C7、D0?D7の16ビットにより構成され、発光素子8からの出力波形は例えば図4に示すように表され、最初にヘッダ20を出力した後、上記図3に示すコード形式が所定の間隔を隔てて繰り返し出力される。この場合、ビットC0から次のコードのビットC0までの間が1ワードとなる。また、変調方式は例えばパルス間隔(位置)変調を採用しており、図5に示すようにコード0、1のそれぞれのパルス間隔W1、W2を異ならせている。
また、上記16ビットのコード形式の内、例えばカスタムコードすなわちC0?C7は会社名や使用機器、例えばテレビジョン、ビデオ等を表すコードとして使用され、データコードすなわちD0?D7は機能動作、例えばチャンネルの変更や、ボリュームの増減を指示する制御命令として使用される。」(7頁)

ホ.「【0012】
次に、以上のように構成された本実施例の動作について説明する。
まず、送信機側で複数の入力キー群2A?2Nの内、所定の入力キーが押圧されると、送信側制御部3の処理部6はその入力キーに対応したコードをROM5を参照して呼び出し、これに対応させて駆動トランジスタ9をオンオフさせて発光素子8から信号コードを送信信号として送出する。この信号コードの送出は上記入力キーの押圧がなされている間、連続して行われ、この入力キーの全ての押圧が解除されるとこの解除をキーオフ検出部7が検出し、その旨を処理部6に通知する。すると処理部6は、最後に送出された信号コードの後に例えば00Fにより表される終了コードを付与する。
このような送信方式は図2に表され、所定の入力キーが押されて接触している間は、この入力キーに対応する信号コードS1が連続して送出され、入力キーの全ての押圧が解除されると直ちに終了コードS2が送出される。図示例にあっては信号コードが連続して3回送出された場合を示す。
【0013】
一方、受信機11の受光素子12は上記送信信号Sを感知し、この信号は増幅器13、バンドパスフィルタ14及びコンパレータ15を介して受信側制御部16の処理部19へ入力されてROM17を参照しつつ信号コードをデコードする。この場合、終了コード検出部18は送信信号中に終了コードS2が存在することを確認することによって処理部19はデータの終了を認識する。これによりROM17を参照して得られた制御信号は直ちに後段の制御対象へ送出されることになる。この時の受信機側の認識は図2に示すように表され、終了コードS2が検出されると直ちに認識が終了する。」(7?8頁)

ヘ.「【0014】
このように本実施例においては、入力キーの全ての押圧解除に応じて信号コードの後に付加される終了コードを検出することによってデータの入力を確定するようにしたので、図6に示す従来方式のようにデータの受信後、2?3ワードに対応する期間だけ信号のない事を確認してデータの終了を確定した場合と異なり、受信側での受信データの終了の確定を速く行うことが可能となり、データの認識速度を早くすることができる。
尚、上記実施例にあっては、終了コードとして00Fを用いたがこのコードに限定されないのは勿論であり、また、本実施例の送信側制御部3及び受信側制御部16での動作はソフトウェアによる処理手順を代表的に示したものであり、この手順に従わなくてよいのは勿論である。」(8頁)

ト.「【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のリモートコントロール送信機及びその受信機によれば次のように優れた作用効果を発揮することができる。
入力キーの全ての押圧が解除されたことに応答して終了コードを送信させ、受信側ではこの終了コードを検出することに応じて直ちに信号コードの送信の終了を確定させるようにしたので、従来方式のように数ワードの長さに対応する期間だけ信号の入力が存在しない時に送信の終了を確定した場合と異なり、データ終了の確定を早期に行うことができ、例えばテレビジョンやゲーム機器等の操作性を大幅に向上させることができる。」(9頁)


上記摘記事項及びこの分野における技術常識を考慮すると、
引用例記載の「リモートコントロール送受信機」は、上記イ.、ハ.、図1にあるように、いわゆるリモコンとしてユーザがその「複数の入力キー2A?2N」を押圧操作する「リモートコントロール送信機1」を有しており、
上記ハ.【0009】には、「各キーの端子は例えばマイクロコンピュータ等よりなる送信側制御部3へ接続されている。この制御部3は、例えば各キーのオン・オフ状態を取り込む入力ポート4」を有するとあるから、前記「リモートコントロール送信機1」は、「制御部3」および『入力キーの押圧に応じたオン状態又はオフ状態を取り込む入力ポート4』を有するものである。

また、上記ホ.【0012】には、
「送信機側で複数の入力キー群2A?2Nの内、所定の入力キーが押圧されると、送信側制御部3の処理部6はその入力キーに対応したコードをROM5を参照して呼び出し、これに対応させて駆動トランジスタ9をオンオフさせて発光素子8から信号コードを送信信号として送出する。この信号コードの送出は上記入力キーの押圧がなされている間、連続して行われ、この入力キーの全ての押圧が解除されるとこの解除をキーオフ検出部7が検出し、その旨を処理部6に通知する。すると処理部6は、最後に送出された信号コードの後に例えば00Fにより表される終了コードを付与する。」、
「 このような送信方式は図2に表され、所定の入力キーが押されて接触している間は、この入力キーに対応する信号コードS1が連続して送出され、入力キーの全ての押圧が解除されると直ちに終了コードS2が送出される。図示例にあっては信号コードが連続して3回送出された場合を示す。」とあるから、
前記「リモートコントロール送信機1」の「制御部3」には、入力キーが押圧されたときに前記「入力ポート4」から出力される信号に基づいて、「信号コードS1」を入力キーの押圧がなされている間、複数作成する手段と、入力キーが全て押圧解除されると、これを検出し「終了コードS2」を1個作成する手段があるものと認められ、
上記ニ.図3によれば、これらのコードは、いずれも所定ビット数でなるものと認められるから、
結局、引用例記載の「リモートコントロール送信機1」の「制御部3」は、全体として、
『上記入力ポート4により上記入力キーが押圧されたときに出力される信号に基づいて上記オン状態を取り込んだ場合、入力ポート4からの信号に基づいて所定ビット数でなる信号コードS1を押圧がなされている間に複数個作成する制御部3(信号コード作成部)』と、
『上記入力ポート4により上記入力キーが全て押圧解除されると上記信号に基づき、上記オン状態から上記オフ状態に切り換わったことを検出した場合、切り換わった旨の通知を受けて所定ビット数でなる終了コードS2を1個作成する制御部3(終了コード作成部)』とを具えるものということができる。

また、上記ホ.【0012】および図2の記載によれば、これらのコードは、複数個の「信号コードS1」がそれぞれ所定時間間隔で連続した後に1個の「終了コードS2」が付加された「送信信号S」として作成されていることも認められるから、引用例記載の「リモートコントロール送信機1」の「制御部3」は、全体として、
『上記終了コードS2を上記信号コードS1に対して付加することにより、押圧がなされている間に複数個の上記信号コードS1と1個の上記終了コードS2とがそれぞれ所定時間間隔で連続した送信信号Sを作成する制御部3(送信信号作成部)』をも具えるものである。
そして、例えば上記ハ.【0009】後段から【0010】前段には、
「この制御部3からの出力は例えば赤外線を発する発光素子8に接続された例えばNPN型の駆動トランジスタ9のベースに接続されており、上記入力キーに対応した信号コードを送信信号Sとして出力するようになっている。
(・・・中略・・・)
一方、リモートコントロール受信機11は、上記送信機1から赤外線の送信信号Sを感知するための、例えばPINホトダイオードのような受光素子12を有しており、」とあるから、
前記「送信信号S」は「発光素子8」から「赤外線通信方式」により受信対象である「リモートコントロール受信機11」へ赤外線送信されており、
引用例記載の「リモートコントロール送信機1」は、『上記送信信号Sを赤外線通信方式によりリモートコントロール受信機11へ赤外線送信する発光素子8』をも具えるものである。

したがって、引用例には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が開示されている。

(引用発明)
「入力キーの押圧に応じたオン状態又はオフ状態を取り込む入力ポート4と、
上記入力ポート4により上記入力キーが押圧されたときに出力される信号に基づいて上記オン状態を取り込んだ場合、入力ポート4からの信号に基づいて所定ビット数でなる信号コードS1を押圧がなされている間に複数個作成する制御部3(信号コード作成部)と、
上記入力ポート4により上記入力キーが全て押圧解除されると上記信号に基づき、上記オン状態から上記オフ状態に切り換わったことを検出した場合、切り換わった旨の通知を受けて所定ビット数でなる終了コードS2を1個作成する制御部3(終了コード作成部)と、
上記終了コードS2を上記信号コードS1に対して付加することにより、押圧がなされている間に複数個の上記信号コードS1と1個の上記終了コードS2とがそれぞれ所定時間間隔で連続した送信信号Sを作成する制御部3(送信信号作成部)と、
上記送信信号Sを赤外線通信方式によりリモートコントロール受信機11へ赤外線送信する発光素子8と
を具えるリモートコントロール送信機1」


[周知例]
例えば、原審の拒絶理由に引用された実願平3-97994号(実開平5-41286号)のCD-ROM(以下、「周知例」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。

チ.「【0011】
【実施例】
以下、本考案に係る遠隔操作装置の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案の一実施例となる遠隔操作装置の機能ブロック図である。
図1において、遠隔操作装置10は、ユーザが操作するキー操作部11と、このキー操作部11のキー操作によってどのキーが入力されたかを検出するキー読み取り部12と、このキー読み取り部12によって検出されたキー入力を表示回路13を介して表示する例えばLCD等の表示素子14と、上記キー読み取り部12によって検出されたキー入力が書き込まれるメモリ部15と、上記キー読み取り部12からのキー入力が供給されて、上記メモリ部15のアドレスを制御するメモリ制御部16と、上記メモリ部15に記憶された設定時刻を基準時計17と比較し一致したときの一致出力を送出する設定時刻比較部18と、この設定時刻部比較部18からの一致出力が供給されて上記メモリ部15に記憶された設定データを制御するメモリデータ制御部19と、このメモリデータ制御部19により制御されて上記メモリ部15から読みだされた設定データが供給され、遠隔操作信号を生成する遠隔操作信号エンコーダ20と、この遠隔操作信号エンコーダ20によって生成された遠隔操作信号が供給されてLEDを駆動するLED駆動回路21と、このLED駆動回路21に駆動されて図示しない被制御機器に遠隔操作信号を赤外線等で送信する発光部22とを備える。
【0012】
次に、本考案の一実施例となる遠隔操作装置の動作を説明する。
先ず、ユーザによってキー操作部11のキーが予約のための設定項目にしたがって押圧操作される。押圧操作されたキーがどのような入力なのかをキー読み取り部12が判別しその内容を表示回路13を介して表示素子14が表示する。一方、上記キー読み取り部12で判別されたキー入力データは、メモリ部15に供給されて記憶される。ここで、上記キー入力データがメモリ部15に記憶(書き込まれる)されるためには上記キー入力データがメモリ制御部16にも供給されてメモリ部15のアドレスが指定される。このメモリ部15に記憶されるデータは、例えばVTRの留守番録画予約であれば、テレビ放送のチャンネル、曜日、設定時刻、チャンネル及び商品区別のデータである。これらメモリ部15に供給された各データは、開始時刻と終了時刻に関連付けられて記憶される。そして、開始時刻と終了時刻(両者を合わせて設定時刻とする。)は、設定時刻比較部18により基準時計17の基準時刻と比較されて、一致したときにメモリデータ制御部19に一致出力を供給する。このメモリデータ制御部19は、メモリ部15に制御信号を出力する。この制御信号は、メモリ部15に記憶された各データを読みだすためのアドレス指定を行う。設定時刻に関連付けられて記憶された各データは、上記メモリデータ制御部19によりアドレス指定されて読みだされ、遠隔操作信号エンコーダ20に供給され、各キーデータコードに応じた遠隔操作信号がLED駆動回路21を介して発光部22供給され、この発光部22から被制御機器に送信される。」(8頁8行?9頁19行)

リ.「【0013】
本考案に係る遠隔操作装置は、一つの会社(メーカ)の一つの機器(カテゴリ)だけを遠隔操作するだけでなく複数の会社(メーカ)の複数の機器(カテゴリ)から所望の被制御機器をキー操作部11のキーの押圧操作により選択することができる。これは、遠隔操作の複数のフォーマットに対応する複数組のキーコードデータが予めメモリ部15等に記憶され、これらの複数フォーマットの内の一つが選択されて押圧操作されたキーに応じたキーコードデータがメモリ部15から読みだされるようにすることで可能である。
【0014】
図2は、上記遠隔操作信号のフォーマットの基本的な構成例を示す波形図である。
図2は、フォーマットの構成が
ガイドパルスG_(P) +データコードD_(C) (7ビット)+カテゴリコードK_(C) (5ビット)
の例である。
【0015】
図2において、ガイドパルスG_(P) の時間長は、2.4msである。このガイドパルスG_(P) の時間長は、各メーカ毎のフォーマットによって異なっており、メーカによっては、ガイドパルスG_(P) のないものもある。データコードD_(C) は、7ビットあり、この例では、「1010101」になっている。このデータコードD_(C) は例えばVTRでいえば、「プレイ」、「ストップ」等の操作を指定するコードである。カテゴリコードK_(C) は、5ビットあり、この例では、「00001」となっている。このカテゴリコードK_(C) は、例えばVTR、TV等の商品を指定するコードである。上記データコードD_(C) とカテゴリコードK_(C) は、メーカ毎に異なるが、それぞれのビット数が異なったメーカで同一であることもある。しかし、データコードD_(C) とカテゴリコードK_(C) との合計ビット数(図2の例では12ビット)は、メーカによって異なる。
【0016】
したがって、フォーマットを構成するガイドパルスG_(P) の時間長とデータコードD_(C) とカテゴリコードK_(C) との合計ビット数とでメーカを判別または確認できる。」(9頁20行?10頁21行)

ヌ.「【0017】
図3は、上記のフォーマットの構成を模式図で表した図であり、A、B、Cの3つのフォーマット構成を示している。A、B、Cフォーマットともそれぞれ異なったガイドパルス時間長を持つガイドパルスG_(P) を先頭にしているがその後に続くデータコードD_(C) とカテゴリコードK_(C) の順番は異なり、さらにそれぞれの反転コードである逆データコードD_(C) * と逆カテゴリコードK_(C) * も異なった順番で配列されている。
【0018】
ここで、本考案に係る遠隔操作装置は、キー操作部11で押圧したキーに応じたフォーマットを持つ遠隔操作信号を例えば3フレーム分繰り返し送信し、そのうちの例えば2フレーム分を受信側である被制御機器が受信できれば遠隔操作が可能となる。」(10頁22行?11頁4行)

(周知技術)
上記周知例のほか、例えば、実願平3-106555号(実開平5-50889号)のCD-ROM(【0026】参照)、特開平5-130680号公報(【0020】参照)、特開平5-122781号公報(【0017】参照)、特開平5-122780号公報(【0014】参照)にもあるように、
「遠隔操作装置において、キー操作部で押圧したキーに応じたフォーマットを持つ遠隔操作信号を例えば3フレーム分繰り返し送信すること」は周知技術である。


(2)対比
本願発明と引用発明を対比する。

まず、引用発明の「入力キー」は、本願発明の「キー」であり、その「押圧」とは、キーを押下する操作であるから、本願発明の「押下操作」であり、
引用発明の(キーのオンオフの)「状態を取り込む」とは、状態を取り込んで検出すると言えるから、本願発明の「状態を検出する」にあたり、
引用発明の(状態を取り込む)「入力ポート4」は、そのような状態検出のための部分であるから、本願発明の「検出部」に相当する。

また、引用発明の「出力される信号」は、信号の受信側からみれば「供給される信号」であって、キーの状態を示す信号であるから、本願発明の「供給されるキー信号」であり、
引用発明の「入力ポート4からの信号」は、「入力ポート4」(検出部)によりキーのオンオフの状態を検出した結果を示しているから、本願発明の「その検出結果」であり、
引用発明の「信号コードS1」は、入力キーが押圧されているオン状態で作成されるコードであるから、本願発明の「オンコード」にあたり、
引用発明の「制御部3(信号コード作成部)」は、該「オンコード」を作成(生成)する部分であるから、本願発明の「オンコード生成部」に相当する。

また、引用発明の「上記入力ポート4により上記入力キーが全て押圧解除されると上記信号に基づき、上記オン状態から上記オフ状態に切り換わったことを検出した場合」において、
入力キーの押圧が全て解除、すなわちキーが押下操作されなくなった時点で、オン状態を示すキー信号は途絶えるのは明らかであり、これに基づき、オン状態に続いてオフ状態となったことが検出されるから、
本願発明の「上記検出部により上記キーが押下操作されなくなった時点で途絶える上記キー信号に基づき、上記オン状態に続いて上記オフ状態を検出した場合」にあたる。
また、引用発明の「切り換わった旨の通知」は、切り換わったことを検出した結果であるから、本願発明の「その検出結果」であり、
引用発明の「終了コードS2」は、入力キーが押圧されていないオフ状態を検出して作成されるコードであるから、本願発明の「オフコード」にあたり、
引用発明の「制御部3(終了コード作成部)」は、該「オフコード」を追加的に作成(生成)する部分であるから、本願発明の「オフコード追加生成部」に相当する。

また、引用発明の「送信信号S」は、前記複数個の「信号コードS1」(オンコード)に1個の「終了コードS2」(オフコード)が付加された一連の信号であって、ユーザがリモコンからの指令(コマンド)を送信するための信号であるから、本願発明の「送信コマンド」であり、
引用発明の「制御部3(送信信号作成部)」は、該送信コマンドを作成(生成)する部分であるから、本願発明の「送信コマンド生成部」に相当する。

そして、引用発明の「赤外線通信方式」は、近距離無線通信方式の一種であるから、本願発明の「所定の近距離無線通信方式」であり、
引用発明の「リモートコントロール受信機11」は、「送信信号S」(送信コマンド)を受信させる対象物であるから、本願発明の「コマンド受信対象」であり、
引用発明の「赤外線送信する発光素子8」において、「赤外線送信」は「無線送信」であり、「発光素子8」は、赤外線(無線)により「送信信号S」(送信コマンド)を送信する部分であるから、本願発明の「無線送信する送信部」であって、
引用発明の「リモートコントロール送信機1」は、本願発明の「リモートコントローラ」である。

したがって、両者は、以下の点で一致ないし相違する。

(一致点)
「キーの押下操作に応じたオン状態又はオフ状態を検出する検出部と、
上記検出部により上記キーが押下操作されたときに供給されるキー信号に基づいて上記オン状態を検出した場合、その検出結果に基づいて所定ビット数でなるオンコードを生成するオンコード生成部と、
上記検出部により上記キーが押下操作されなくなった時点で途絶える上記キー信号に基づき、上記オン状態に続いて上記オフ状態を検出した場合、その検出結果に基づいて所定ビット数でなるオフコードを少なくとも1個生成するオフコード追加生成部と、
上記オフコードを上記オンコードに対して付加することにより、上記オンコードと少なくとも1個の上記オフコードとがそれぞれ所定時間間隔で連続した送信コマンドを生成する送信コマンド生成部と、
上記送信コマンドを所定の近距離無線通信方式によりコマンド受信対象へ無線送信する送信部と
を具える、
リモートコントローラ。」

(相違点1)
「オンコード生成部」で生成され、「送信コマンド生成部」において「オフコード」を付加される「オンコード」に関し、本願発明は「複数個」であるのに対し、引用発明は「押圧がなされている間に複数個」である点。
(相違点2)
本願発明は、「上記送信コマンド生成部は、上記キーが連続して複数回押下操作されたときでも、上記検出部による上記オン状態の検出結果と上記オフ状態の検出結果に従って、上記キーの押下操作タイミングに拘わらず複数個の送信コマンドを連続して生成する」のに対し、引用発明はその時の動作が明らかでない点。

(3)判断
まず、相違点1の「複数個」の「オンコード」について検討する。
そもそも、引用発明も「押圧がなされている間」ではあるが「複数個」の「信号コード」を作成・送信するものではあるが、念のため検討すると、
一般に通信の信頼性向上などのために、同一の信号を複数回反復送信することは、通信技術における周知の慣用手段であって、特に「リモートコントローラ」(遠隔操作装置)の分野においても、上記周知例ほかにあるように、「遠隔操作装置において、キー操作部で押圧したキーに応じたフォーマットを持つ遠隔操作信号を例えば3フレーム分繰り返し送信すること」は周知技術である。
この周知技術を引用発明へ適用することを妨げる理由はないから、引用発明において、「押圧がなされている間」に限らず、「信号コードS1」(オンコード)を常に複数個作成し、送信するようになすのは、当業者が容易に想到し得ることであり、相違点1は格別のものではない。

つぎに、相違点2の「複数個の送信コマンド」の連続生成について検討する。
引用発明の「リモートコントロール送信機1」においても、1つの送信コマンドの送信は有限時間内に終了して、次の入力キー操作が可能となるのは当然のことであるから、ある程度以上の時間間隔で「入力キーが連続して複数回押下操作されたとき」には、「入力ポート4」(検出部)により入力キーのオン状態と上記オフ状態が検出され、その検出結果に従って、「複数個の送信コマンドを連続して生成」することとなるのは自明なことである。
キーの連続操作をどれだけ短い時間間隔まで許容するか、換言すればどれだけ高速なキー入力を可能とするかは、当業者が必要に応じ定め得る設計的事項に過ぎないから、充分に高速なキーの連続操作を許容する設計とすれば、実質的に入力キーのオン状態と上記オフ状態の検出結果に忠実に従って、「キーの押下操作タイミングに拘わらず」に複数個の送信コマンドを連続して生成することとなるのも当然の結果である。
したがって、本願発明が「上記送信コマンド生成部は、上記キーが連続して複数回押下操作されたときでも、上記検出部による上記オン状態の検出結果と上記オフ状態の検出結果に従って、上記キーの押下操作タイミングに拘わらず複数個の送信コマンドを連続して生成する」とした相違点2も格別のことではない。

そして、本願発明の作用効果も、引用発明および周知技術から当業者が予測できる範囲のものである。

なお、仮に本件補正が新規事項を含まず、本願発明を減縮するものであって、上記「第2 平成22年1月13日付けの手続補正についての補正却下の決定」において述べた理由によっては却下されないものであるとしても、
補正後の発明の、「又は上記キーに対する押下操作が上記所定時間を超える場合、当該押下時間に応じた個数の上記オンコードを複数個生成する」との補正事項は、上記引用発明において「信号コードS1を押圧がなされている間に複数個作成する」構成と実質的に同じことであり、
また、補正後の発明の、「上記キーが上記所定時間を超えて連続して押下操作され続けたときでも、上記検出部による上記オン状態の検出結果と上記オフ状態の検出結果に従って、上記キーの押下操作タイミングに拘わらず上記送信コマンドを連続して生成する」との補正事項も、上記相違点2の判断において述べたような「複数個の送信コマンド」の連続生成を、キーの連続押下操作に適用したものにすぎないから、当業者であれば容易に想到し得たものであって、独立して特許を受けることができないものであるから、補正却下の結論に変わりはない。

また、審判請求人は、当審よりの審尋に対する回答書において、
「上記キーが上記所定時間を超えて連続して押下操作され続けたとき、上記押下時間に応じた個数のオンコードと少なくとも1個の上記オフコードとからなる1個の上記送信コマンドを生成する」との補正事項を含む補正案を提示もするが、
本補正事項も、上記に述べたように、引用発明において「信号コードS1を押圧がなされている間に複数個作成する」構成と同じことであり、補正案の発明も引用発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであって、審決の結論に変わりはない。


(4)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-12-27 
結審通知日 2012-01-10 
審決日 2012-01-23 
出願番号 特願2005-157457(P2005-157457)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H04Q)
P 1 8・ 575- Z (H04Q)
P 1 8・ 561- Z (H04Q)
P 1 8・ 572- Z (H04Q)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 米倉 秀明戸次 一夫  
特許庁審判長 石井 研一
特許庁審判官 菅原 道晴
遠山 敬彦
発明の名称 リモートコントローラ及びコマンド送信方法  
代理人 田辺 恵基  

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