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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 F02M
管理番号 1258007
審判番号 不服2011-11203  
総通号数 151 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2012-07-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2011-05-27 
確定日 2012-06-07 
事件の表示 特願2008-552047「排気ガス再循環バルブ」拒絶査定不服審判事件〔平成20年 7月10日国際公開、WO2008/081622〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由
第1 手続の経緯

本件出願は、2007年9月14日(優先権主張2006年12月28日)を国際出願日とする出願であって、平成21年3月12日に国内書面が提出され、平成22年10月13日付けで拒絶理由が通知され、これに対して平成22年12月14日付けで意見書及び手続補正書が提出されたが、平成23年2月21日付けで拒絶査定がなされ、これに対して平成23年5月27日付けで拒絶査定に対する審判請求がなされたものである。

第2 本件発明

本件出願の請求項1及び2に係る発明は、平成22年12月14日付けの手続補正書により補正された明細書及び特許請求の範囲並びに出願当初の図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された事項により特定されるとおりのものと認められ、そのうち、請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、以下のとおりのものと認める。

「エンジンの排気ガスを再循環させる排気ガス再循環通路に設けられるEGRバルブであって、
排気ガス通路の内面の少なくとも一部にポリテトラフルオロエチレン又はセラミックスの皮膜を形成すると共に、バルブロッドの表面の少なくとも排気ガスに曝される部分にニッケル系、チタン系又はクロム系のめっきで皮膜を形成したことを特徴とする排気ガス再循環バルブ。」

第3 刊行物

1.刊行物1

(1)刊行物1の記載事項

原査定の拒絶の理由に引用された、本件出願の優先日前に頒布された刊行物である特開2006-112419号公報(以下、「刊行物1」という。)には、図面とともに、次の事項が記載されている。

a)「【0001】
本発明は、全体として、排気ガス再循環弁、より具体的には、弁ポペットの面及び(又は)弁座の面の何れかに施された膠着防止媒体を有する排気ガス再循環弁装置に関する。・・・・・後略・・・・・」(段落【0001】)

b)「【0002】
現在の連邦及び州の法律は、全体として、車の放出物を制御することを要求している。窒素酸化物(「NOx」)は、制御しなければならない排気ガス放出物の1つである。NOxの形成は、典型的に、高い燃焼温度にて生ずる。最高燃焼温度を低下させて、NOx放出物を減少させる、一般に排気ガス再循環(「EGR」)装置と称される装置が開発されている。この装置の図解概略図は、全体として、図1に示されている。
【0003】
この型式の装置において、排気の一部分は、吸気マニホルドに再循環して戻され、この吸気マニホルドにおいて、排気ガスの一部分は入って来る吸入空気と混合される。この混合体が圧縮され且つ、シリンダ内にて着火されると、燃焼温度は低下し且つ、NOxは減少する結果となる。この装置は、典型的に、吸気マニホルドへの排気ガスの流れを制御するEGR弁(1)から成っている。導管(2)、(3)、(4)は、排気マニホルド(5)、EGR弁(1)、吸気マニホルド(6)間を相互に接続する。図示したこの装置は、電気制御式EGR弁を使用する。エンジン制御装置(「ECU」)(7)は、弁が開き及び(又は)閉じるのを制御する信号を提供する。EGR弁(1)が開き或いは閉じると、該制御装置は、吸気マニホルド(6)への排気ガスの流量を増大又は減少させる。また、該制御装置は、通常、吸気マニホルド内への空気流を制御する絞り弁(8)と、再循環した排気ガスの温度を低下させる排気ガス冷却器(9)とを有している。」(段落【0002】及び【0003】)

c)「【0008】
図2及び図3において、EGR弁は、典型的に、次の要領にて作動する。ECUは、アクチュエータ/弁組立体(10)に対し電気的制御信号を与え、この電気的制御信号により弁ポペット(30)は弁座(50)から持ち上がる。入口と出口との間に十分な圧力差があるならば、排気ガスは、EGR弁を通って流れる。次に、排気ガスは、入口(60)から弁ポペット(30)により弁座(50)を通ってチャンバ(70)に流れ、また、キャビティ(80)内に流れて出口(90)に達する。図示したEGR装置は、排気ガスがEGR弁に到達する前に、排気ガスを冷却する作用可能であるEGR冷却器を採用することを理解すべきである。
【0009】
排気ガス中の成分は、弁の構成要素上に蓄積し、十分な作動力が利用できないならば、これらの構成要素を膠着させるすなわち動きを制限する可能性がある。非限定的な例として、特に、冷却したEGR装置を採用するディーゼルエンジンの通常の作動中、色々な排気ガス成分の過剰な堆積に起因して、EGRポペット弁は閉じた位置において、しばしば弁座に膠着した状態となり、このため、弁は作動不能となる。
【0010】
より具体的には、冷却した排気ガスにて運転する特定のEGR装置(例えば、冷却されたすなわち冷温側EGR装置)は、エンジンが暖機する迄、湿った霧状物質(例えば、ラッカー)を生じさせる傾向となり、この霧状物質は、上述したように、排気ガスが通過して流れるとき、弁ポペット(30)及び弁座(50)上に堆積する。この物質は、排気ガスの高温度(例えば、140℃以上)にて排気ガス中に存在する粉末型式の汚染物質(例えば、煤)と組み合わさる可能性がある。EGR弁が閉じた位置となるよう命令させると、ラッカー、煤又は両者の組み合わせは、硬化し始め、弁座とポペットとの間に「結合部」を形成させるようにする。このことは、エンジンが約20分以上の時間、運転停止された後に生ずることがしばしばである。エンジンが再度、始動され、EGR弁が開くよう命令されると、形成された「結合部」は、EGR弁から利用可能な力及びトルクが結合した膠着力を上廻るのに不十分であるとき、EGR弁が開くのを妨げることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従って、その構成要素の色々な面、特に、弁ポペットの面及び弁座の面の膠着及び(又は)結合を回避することのできる新規且つ、改良されたEGR弁装置が必要とされている。・・・・・後略・・・・・」(段落【0008】ないし【0011】)

d)「【0017】
好ましい実施の形態の以下の説明は、性質上、単に一例にしか過ぎず、本発明の適用例又は用途を制限することを何ら意図するものではない。
本発明の全体的な教示によれば、向き、動作又は目的に関係なく、別の物質と接触する部材の外面に膠着防止媒体が施される。膠着防止媒体の所期の機能は、流体(例えば、排気ガス)中に含まれ又は取り込まれた任意の汚染物質(例えば、ラッカー)又は別の望ましくない物質が膠着防止媒体にて被覆された面に接着、蓄積、接合及び(又は)膠着するのを防止することである。」(段落【0017】)

e)「【0022】
膠着防止媒体をEGR弁の構成要素に施す好ましい方法は、(a)噴霧、(b)浸漬、(c)ブラッシング、(d)めっき、(e)仕上げ被覆と共に一次被覆、(f)電気化学的蒸着、及び(又は)(g)w/サブミクロン寸法の潤滑材粒子が分散した自触媒めっきとすることができるが、これに限定されない。この施工は、独立的な装置にて別個の構成要素上にて行うことができ、又は、これと代替的に、構成要素が完全に又は部分的に互いに組み立てられたならば、行うようにしてもよい。膠着防止媒体は、選んだ物質に依存し且つ、製造メーカの提案に従って空気乾燥させるか、又はこれと代替的に、加熱することにより硬化させることができる。
【0023】
EGR弁の構成要素は、また、膠着防止媒体の耐食性のため、低級スチールから出来たものでもよく、このことは、製品のコストを削減することを可能にする。・・・・・後略・・・・・」(段落【0022】及び【0023】)

f)「【0028】
図10において、本発明の第六の代替的な実施の形態に従って、弁軸部材802の外径部804を包み込む内径部808を有する弁軸のブッシュ部材806と係合し、また、外面812を有する弁座部材810と係合した外径部804を有する弁軸部材802を備えるガソリンエンジンの電磁EGR弁装置800が示されている。非限定的な一例として、本発明の膠着防止媒体814は、外径部804、内径部808及び(又は)外面812に配置することができる。膠着防止媒体814は、例えば、窒化ホウ素、薄い高濃度クロムめっき、パーフルオロアルコキシ(PFA)及びそれらの組み合わせのような、上述した物質の任意のものとすることができる。本発明の膠着防止媒体は、ディーゼルエンジン又はガソリンエンジンを採用する車、並びにこれら型式のエンジン形態の1つを採用するハイブリッド車にて使用することが可能であることを理解すべきである。」(段落【0028】)

(2)上記(1)a)ないしf)及び図面の記載より分かること

イ)上記(1)b)及び図1の記載によれば、「排気の一部分は、吸気マニホルドに再循環して戻され、この吸気マニホルドにおいて、排気ガスの一部分は入って来る吸入空気と混合され」るものであり、「導管(2)、(3)、(4)は、排気マニホルド(5)、EGR弁(1)、吸気マニホルド(6)間を相互に接続」していることから、「導管(2)、(3)、(4)」は、排気ガス再循環通路として機能していることが明らかであるので、EGR弁は、排気ガス再循環通路に設けられるものであることが分かる。

ロ)上記(1)f)及び図10の記載によれば、図10には電磁EGR弁装置800が記載されており、上記イ)とあわせてみると、電磁EGR弁装置800は、排気ガス再循環通路に設けられることが明らかである。

ハ)上記(1)f)及び図10の記載によれば、図10において、弁座部材810の上下に白抜きで描かれる部分は、外面部分812と弁座部材810とが係合及び非係合状態にあるときに閉鎖及び連通されることが明らかであるから、排気ガスが流れる排気ガス通路部分であるといえるので、弁軸部材802のうちブッシュ部材806の下方に描かれている部分の表面は、排気ガスに曝される部分であることが分かる。

ニ)上記(1)e)及びf)並びに図10の記載によれば、弁軸部材802の外径部804に薄い高濃度クロムめっきの膠着防止媒体814が施されていることが分かる。

ホ)上記ハ)及びニ)をあわせてみると、弁軸部材802の表面の少なくとも排気ガスに曝される部分に薄い高濃度クロムめっきの膠着防止媒体814が施されていることが分かる。

(3)刊行物1に記載された発明

したがって、上記(1)及び(2)を総合すると、刊行物1には次の発明(以下、「刊行物1に記載された発明」という。)が記載されていると認められる。

<刊行物1に記載された発明>

「エンジンの排気ガスを再循環させる排気ガス再循環通路に設けられる電磁EGR弁装置800であって、
排気ガス通路を有し、弁軸部材802の表面の少なくとも排気ガスに曝される部分に薄い高濃度クロムめっきで膠着防止媒体814を施した電磁EGR弁装置800。」

2.刊行物2

(1)刊行物2の記載事項

原査定の拒絶の理由に引用された、本件出願の優先日前に頒布された刊行物である特開2002-4953号公報(以下、「刊行物2」という。)には、図面とともに、次の事項が記載されている。

a)「【請求項1】 吸気マニホールド内に排気管からEGRガスを導くEGR通路の一部を、EGR冷却通路としてシリンダヘッド内に形成されたウオータジャケットに隣接して設けた内燃機関において、
前記EGR冷却通路に下方にくぼむ凹部を設けたことを特徴とする内燃機関のEGR通路構造。
【請求項2】 前記EGR冷却通路を前記ウオータジャケット内に突出形成し、
前記EGR冷却通路に前記下方にくぼむ凹部として屈曲部を設け、
前記屈曲部を有した前記EGR冷却通路よりも上方に前記ウオータジャケットの開口部を設けたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のEGR通路構造。
【請求項3】 前記EGR通路の内面に腐蝕防止手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関のEGR通路構造。」(【特許請求の範囲】の【請求項1】ないし【請求項3】)

b)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のEGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)通路に関し、特にシリンダヘッド内を通るEGR通路の構造に関する。」(段落【0001】)

c)「【0016】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の内燃機関のEGR通路構造において、前記EGR通路の内面に腐蝕防止手段を設けたことを特徴とする。
【0017】EGR通路の内面に腐蝕防止手段を設けることで、排気ガス中の水分その他の成分によるEGR通路の腐蝕を抑制することができ、耐久性を向上させることができる。」(段落【0016】及び【0017】)

d)「【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図3に基づいて説明する。図1は、内燃機関Eのシリンダヘッド1を上方から見たEGRシステムの構成図である。
【0019】シリンダヘッド1から延出する排気マニホールド2は、各気筒の排気ポートから延出する複数の排気管が1本に集合されて膨張室2aを形成しており、各排気ポートから排出された排気ガスは、各気筒毎に排気マニホールド2の膨張室2aに流れる。
【0020】この排気マニホールド2の膨張室2aには、排気ガスを一部吸気側へ再循環させるためのEGRパイプ3が接続されており、EGRパイプ3はシリンダヘッド1に延びてEGRバルブ4を介してシリンダヘッド1の一方の側部に接続されている。
【0021】シリンダヘッド1の側部にはEGR冷却通路5が排気マニホールド2側から反対側へ貫通しており、該EGR冷却通路5はウオータジャケット10内に突出形成されている。EGR冷却通路5の内面には超撥水性金属膜が分散メッキされて腐蝕防止の表面処理が施されている。なお腐蝕防止の表面処理としては、超撥水性金属膜のコーティングのほかに、ニッケルメッキを施したり、テフロン(登録商標)加工する等の方法がある。」(段落【0018】ないし【0021】)

(2)刊行物2に記載された発明

したがって、上記(1)からみて、刊行物2には次の発明(以下、「刊行物2に記載された発明」という。)が記載されていると認められる。

<刊行物2に記載された発明>

「EGR通路の内面に腐食防止の表面処理としてテフロン(登録商標)加工する発明。」

第4 対比・判断

本件発明と刊行物1に記載された発明とを対比すると、その構造及び機能又は技術的意義からみて、刊行物1に記載された発明における「電磁EGR弁装置800」、「弁軸部材802」並びに「薄い高濃度クロムめっきで膠着防止媒体814を施した」は、それぞれ、本件発明における「EGRバルブ」及び「排気ガス再循環バルブ」、「バルブロッド」並びに「クロム系のめっきで皮膜を形成した」に相当する。

してみると、本件発明と刊行物1に記載された発明とは、
「エンジンの排気ガスを再循環させる排気ガス再循環通路に設けられるEGRバルブであって、
バルブロッドの表面の少なくとも排気ガスに曝される部分にクロム系のめっきで皮膜を形成した排気ガス再循環バルブ。」
の点で一致し、次の点で相違する。

<相違点>

本件発明においては、「排気ガス通路の内面の少なくとも一部にポリテトラフルオロエチレン又はセラミックスの皮膜を形成する」のに対し、
刊行物1に記載された発明においては、「排気ガス通路」にそのような皮膜が形成されているか否か不明である点(以下、「相違点」という。)。

上記相違点について検討する。

刊行物1に記載された発明における「膠着防止媒体814」の機能は、上記第3の1.(1)e)の「EGR弁の構成要素は、また、膠着防止媒体の耐食性のため、低級スチールから出来たものでもよく」との記載によれば、EGR弁の構成要素である「弁軸部材802」に対して、耐食性、換言すれば、耐腐食性を備えさせるものであることが明らかである。
一方、刊行物2に記載された発明は、上記第3の2.(2)のとおりである。
ここで、上記第3の2.(1)a)の記載によれば、刊行物2に記載された発明における「EGR通路」は、「吸気マニホールド内に排気管からEGRガスを導く」ものであるから、上記第3の2.(1)d)並びに図1及び2の記載に照らせば、「EGR通路」は、「EGRパイプ3」、図2において「EGRバルブ4」の弁体が描かれている部分の下部に描かれている上下の白抜きの室であって、それぞれ矢印の尾部及び頭部が描かれている部分(以下、「排気ガス通路」という。)、「シリンダヘッド1」の「冷却通路5」及び「EGRパイプ6」とからなっていることが明らかである。
そうすると、刊行物2に記載された発明における「EGR通路」は、「排気ガス通路」を包含するものといえる。
また、刊行物2に記載された発明における「表面処理」としての「テフロン(登録商標)加工」は、技術常識に照らせば、「ポリテトラフルオロエチレンの皮膜を形成する」と言い換えることができる。
これらを総合すると、刊行物2に記載された発明から、「排気ガス通路の内面に(腐食防止のために)ポリテトラフルオロエチレンの皮膜を形成する技術。」(以下、「刊行物2に記載された技術」)を導くことができる。
してみると、刊行物1に記載された発明において、刊行物2に記載された技術を付加して上記相違点に係る本件発明の発明特定事項とすることは、刊行物1に記載された発明も、刊行物2に記載された技術も、ともに、EGR弁の構成要素の腐食を防止するための技術であるから、その技術分野及び課題において軌を一にするものであるので、当業者であれば、容易に想到できたことである。

そして、本件発明は、全体としてみても、刊行物1に記載された発明及び刊行物2に記載された技術から予測される以上の格別な効果を奏するものではない。

第5 むすび

以上のとおり、本件発明は、刊行物1に記載された発明及び刊行物2に記載された技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2012-03-28 
結審通知日 2012-04-03 
審決日 2012-04-16 
出願番号 特願2008-552047(P2008-552047)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (F02M)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 島倉 理  
特許庁審判長 伊藤 元人
特許庁審判官 金澤 俊郎
鈴木 貴雄
発明の名称 排気ガス再循環バルブ  
代理人 田澤 英昭  
代理人 濱田 初音  

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