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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 C12M |
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管理番号 | 1265591 |
審判番号 | 不服2010-23467 |
総通号数 | 156 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2012-12-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2010-10-19 |
確定日 | 2012-11-20 |
事件の表示 | 特願2009-170421「マルチカラーリアルタイムPCR用の改良されたシステム」拒絶査定不服審判事件〔平成21年10月15日出願公開,特開2009-232871,請求項の数(3)〕について,次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は,特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は,平成21年7月21日(遡及出願 平成16年4月1日,パリ条約による優先権主張 2003年4月4日欧州特許庁(EP),2003年7月1日欧州特許庁(EP),2003年8月7日欧州特許庁(EP))の特許出願であって,その請求項1?3に係る発明は,平成22年2月22日付け手続補正書による補正後の特許請求の範囲の請求項1?3に記載された事項により特定されるとおりのものであると認められるところ,そのうち請求項1に係る発明(以下,「本願発明」という。)は,次のとおりのものである。 「【請求項1】 --蛍光化合物を含む反応容器の方に光を放射し得る少なくとも1つの光源、 -反応容器から光を受容するように配置され、光繊維束に伝達するために該光を均一に分布させ得る光パイプ を含む励起ユニット; -少なくとも5つの別個の蛍光検出実体を含む検出ユニット、該検出実体の各々は、互いに少なくとも25nm異なる中央検出波長を有する; -少なくとも5つの複数の光繊維束、該束の各々は、光パイプからの均一に分布した光を受容するように配置され、該光を該蛍光検出実体に伝達する; -加熱および冷却するための手段;ならびに -反応混合物を含むための複数の反応容器 を含んでなる、少なくとも5つの異なる標識をされたFRETハイブリダイゼーションプローブ対の最大蛍光発光を同時に検出するためのリアルタイムPCR機器であって、該複数の検出実体が、少なくとも5つの異なる蛍光化合物の最大蛍光発光を同時に検出し得、該励起ユニットおよび検出ユニットは、別々のハウジングに位置する、リアルタイムPCR機器。」 これに対して,原査定の拒絶理由に引用されたいずれの文献にも,本願発明の以下の構成については記載されておらず,示唆もない。 「…反応容器から光を受容するように配置され、光繊維束に伝達するために該光を均一に分布させ得る光パイプを含む励起ユニット;…少なくとも5つの複数の光繊維束、該束の各々は、光パイプからの均一に分布した光を受容するように配置され、該光を該蛍光検出実体に伝達する;…該励起ユニットおよび検出ユニットは、別々のハウジングに位置する」 そして,本願発明は,上記構成を備えることにより,「(a)全ての検出チャネルへの光の均一な分布、(b)検出ユニットを移動させずに励起ユニットを反応容器に対して正確に配置できること、(c)必要なダイクロイックミラーの数が最小になる」といった本願明細書の段落【0091】及び【0133】等に記載の作用効果を奏し得るものであるといえる。 そうしてみると,本願については,原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって,結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2012-11-08 |
出願番号 | 特願2009-170421(P2009-170421) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(C12M)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 横田 倫子 |
特許庁審判長 |
岡田 孝博 |
特許庁審判官 |
福田 聡 後藤 時男 |
発明の名称 | マルチカラーリアルタイムPCR用の改良されたシステム |
代理人 | 細田 芳徳 |