ポートフォリオを新規に作成して保存 |
|
|
既存のポートフォリオに追加保存 |
|
PDFをダウンロード |
審決分類 |
審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由)(定型) G06K 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由)(定型) G06K 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由)(定型) G06K |
---|---|
管理番号 | 1267925 |
審判番号 | 不服2010-26854 |
総通号数 | 158 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2013-02-22 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2010-11-29 |
確定日 | 2012-12-26 |
事件の表示 | 特願2000-592744「電子形式で記憶された規格および法典のための読取り機」拒絶査定不服審判事件〔平成12年 7月13日国際公開、WO00/41086、平成14年11月19日国内公表、特表2002-539510〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
本願は、1999年12月29日(パリ条約による優先権主張外国庁受理1998年12月30日、仏国)を国際出願日とする出願であって、その請求項に係る発明は、特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。 これに対して、平成24年3月26日付けで,下記[備考]欄の内容の拒絶理由を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、請求人からは何らの応答もない。 そして、上記の拒絶理由は妥当なものと認められるので、本願は、この拒絶理由によって拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 [備考] ・平成24年3月26日付けの拒絶理由通知の内容は,以下のとおり。 「A この出願の下記の請求項に係る発明は,その出願前日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて,その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。 記 (引用文献等については引用文献等一覧参照) ・請求項1-4 ・引用文献1-4 [備考] 1.請求項1 ケースと,表示手段と,ユーザインターフェース手段と,処理手段と,ケースから取り外すことが可能で,ユーザによって照会され得るテキスト情報およびグラフィカル情報を記憶するために数メガバイトのメモリサイズを有するメモリカードとを含む,「電子形式でのテキスト情報及びグラフィック情報の記憶及び検索のための装置」は,例えば,引用例1ないし3に記載されているように周知である。 電子装置において,処理手段を,「IPPと組み合わされた8ビットプロセッサ」とすることは,周知の技術手段である。 電子装置による検索において,英字入力により検索すること,テーマ別の情報を検索すること,及びユーザの命令に応じて表示される情報を選択することは,常とう手段である。例えば,引用例1,2には,英入力のキーボードが記載されており,英字入力により検索可能である。また,引用例2には,辞書モードを選択することが記載されており,各辞書は,テーマ別の情報にほかならない。 メモリカードと処理手段とを,例えばI2C型内部通信バスのような,多重化されたアドレスバスで接続することは,例えば,引用例4(6頁22行?27行)に記載されているように,周知の技術手段である。 請求項1の発明は,例えば,引用例1ないし3に記載された周知の電子装置において,上記周知の技術手段及び常とう手段を寄せ集めたにすぎないものであり,当業者が容易に想到し得たものである。 2.請求項2 プリンタポートを有する装置は,例えば,引用例1に記載されているように,周知であり,当業者が適宜付加し得る構成である。 3.請求項3 データを,テキストのみの形式で記憶することは,周知技術であり,当業者が適宜採用し得る構成である。 4.請求項4 装置の動作は,当業者が適宜設計できる事項であり,装置の動作開始時にメモリカードからデータを読み込むこと,キーボードからのデータ入力の有無や入力信号がない時間を検出すること,キーボードから信号が入力されるまで所定の画面を表示すること,条件により所定の状態に遷移する構成とすること,検索において,キーの操作によりメニューの走査,グラフィカル情報へのアクセス,情報へのアクセス等を実行すること,キーボードにより,順方向・逆方向にページをスクロールすること,リストからアイテムを選択することは,いずれも,電子装置における常とう手段である。 上記引用例1ないし3に記載された装置において,これらの常とう手段を採用することに技術的困難性はない。 B この出願は,明細書,特許請求の範囲及び図面の記載が下記の点で不備のため,特許法36条4項及び6項2号に規定する要件を満たしていない。 記 1.特許請求の範囲の請求項4に記載された以下の事項の技術的意義が不明である。 (1)「広告スクリーンまたは他の情報を含んだグラフィカルモードのデータベース」 (請求項1には,装置が「広告スクリーンまたは他の情報を含んだグラフィカルモードのデータベース」を有することは特定されておらず,また,発明の詳細な説明にも,当該構成については形式的な記載はあるものの,実質的に記載されていない。) (2)「すべてのイメージが表示されるまで,またはキーボード押下げが検出されない限り,グラフィカル表示を維持する」 (「グラフィカル表示」とは何か不明である。また,「イメージが表示」と「グラフィカル表示」の関係が不明である) (3)「キーストロークの処理中(ステップ5),一連の階層メニューを走査して,(ステップE3への戻り)グラフィカル情報へのアクセス,あるいは様々な記憶済み情報へのアクセス(ステップE6)を可能にし,また,選択された一組の情報の中で特定のページへのアクセス(ステップE7)を可能にするステップ」 (「キーストロークの処理中」,「一連の階層メニュー」が何か不明である。) 2.発明の詳細な説明の記載では,上記1に対応する事項の技術的意義が不明であり,また,本願装置により,請求項4に記載された各ステップがどのように実現されるのか,その具体的な方法が開示されておらず,当業者が請求項4に係る発明を実施できる程度に記載されているとはいえない。 [付記] 補正する場合は,新規事項の追加とならないように留意されたい。 拒絶の理由が新たに発見された場合には拒絶の理由が通知される。 引用文献等一覧 1.特開平1-292463号公報 2.特開平6-203063号公報 3.特開平6-89310号公報 4.国際公開第97/02873号」 |
審理終結日 | 2012-07-25 |
結審通知日 | 2012-07-31 |
審決日 | 2012-08-13 |
出願番号 | 特願2000-592744(P2000-592744) |
審決分類 |
P
1
8・
536-
WZF
(G06K)
P 1 8・ 537- WZF (G06K) P 1 8・ 121- WZF (G06K) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 村田 充裕 |
特許庁審判長 |
西山 昇 |
特許庁審判官 |
殿川 雅也 酒井 伸芳 |
発明の名称 | 電子形式で記憶された規格および法典のための読取り機 |
代理人 | 特許業務法人川口國際特許事務所 |
代理人 | 特許業務法人川口國際特許事務所 |
代理人 | 特許業務法人川口國際特許事務所 |
代理人 | 特許業務法人川口國際特許事務所 |