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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A23L
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A23L
管理番号 1268731
審判番号 不服2010-22855  
総通号数 159 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-03-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-10-08 
確定日 2013-01-09 
事件の表示 特願2007-503238「食品向け押出加工安定性多価不飽和脂肪酸組成物」拒絶査定不服審判事件〔平成17年 9月29日国際公開、WO2005/089569、平成19年10月25日国内公表、特表2007-529209〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2005年3月9日(パリ条約による優先権主張 外国庁受理 2004年3月18日 (EP)欧州特許庁)を国際出願日とする出願であって、平成22年1月22日付けで拒絶理由が通知され、同年4月26日付けで意見書及び手続補正書が提出されたが、同年6月1日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、同年10月8日付けで拒絶査定不服審判が請求されるとともに手続補正書が提出され、その後、当審において平成23年9月5日付けで審尋がなされ、同年12月6日付けで回答書が提出されたものである。

第2 平成22年10月8日付け手続補正について
1.平成22年10月8日付けの手続補正書による手続補正(以下、「本件補正」という。)の内容
本件補正は、特許請求の範囲についての補正であり、平成22年4月26日付けの手続補正書によって補正された(以下、「本件補正前」という。)下記(1)に示す特許請求の範囲を、下記(2)に示す特許請求の範囲に補正するものである(なお、下線は、補正箇所を示すために当審で付した。)。

(1)本件補正前の特許請求の範囲
「【請求項1】
押出し加工食品を製造するための、架橋されたゼラチンマトリックスに包埋されたPUFAを含むカプセル化粒子形態の組成物の使用であって、
前記架橋されたゼラチンマトリックスが、(1)ゼラチン及び還元糖を含むマトリックス溶液と(2)PUFAとを含有するエマルションを乾燥させた後に熱処理することにより得られる、組成物の使用。
【請求項2】
ビードレット形態の請求項1に記載の組成物の使用。
【請求項3】
前記ゼラチンが魚のゼラチンである、請求項1または2に記載の組成物の使用。
【請求項4】
前記食品がシリアルである、請求項1?3のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項5】
前記PUFAが精製され安定化された魚油の一部である、請求項1?4のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項6】
前記主なPUFAの含有物がEPAおよびDHAである、請求項1?5のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項7】
請求項1?3、5および6のいずれか一項に記載の組成物を含むことを特徴とする押出し加工食品。
【請求項8】
前記食品がシリアルである、請求項7に記載の押出し加工食品。
【請求項9】
それ自体既知の方法で請求項7に記載の押出し加工食品を製造する方法。
【請求項10】
(a)食材、前記架橋されたゼラチンマトリックスに包埋されたPUFAを含むカプセル化粒子、および場合によっては、内部潤滑剤および/またはさらなる成分を押出機に添加するステップと、
(b)これらの成分を該押出機で混合して均一な混合物を得るステップと、
(c)前記混合物を押出して部片に切断するステップと、場合によっては、
(d)前記部片をコーティングおよび/または乾燥させるステップと、
を含む請求項7または8に記載の押出し加工食品を製造する方法。
【請求項11】
(a)シリアル、PUFA含有ビードレット、および場合によっては、内部潤滑剤および/またはさらなる成分をスクリュー押出機に添加するステップと、
(b)これらの成分を該押出機で混合して均一な混合物を得るステップと、
(c)前記混合物を押出して部片に切断するステップと、場合によっては、
(d)前記部片をコーティングおよび/または乾燥させるステップと、
を含む押出し加工シリアルの製造のための請求項10に記載の方法。」

(2)本件補正後の特許請求の範囲
「【請求項1】
押出し加工食品を製造するための、架橋されたゼラチンマトリックスに包埋されたPUFAを含むカプセル化粒子形態の組成物の使用であって、
前記架橋されたゼラチンマトリックスが、(1)ゼラチン及び還元糖を含むマトリックス溶液と(2)PUFAとを含有するエマルションを乾燥させた後に熱処理することにより得られる、組成物の使用。
【請求項2】
ビードレット形態の請求項1に記載の組成物の使用。
【請求項3】
前記ゼラチンが魚のゼラチンである、請求項1または2に記載の組成物の使用。
【請求項4】
前記食品がシリアルである、請求項1?3のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項5】
前記PUFAが精製され安定化された魚油の一部である、請求項1?4のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項6】
前記主なPUFAの含有物がEPAおよびDHAである、請求項1?5のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項7】
請求項1?3、5および6のいずれか一項に記載の組成物を含むことを特徴とする押出し加工食品。
【請求項8】
前記食品がシリアルである、請求項7に記載の押出し加工食品。
【請求項9】
それ自体既知の方法で請求項7に記載の押出し加工食品を製造する方法。
【請求項10】
(a)食材、前記架橋されたゼラチンマトリックスに包埋されたPUFAを含むカプセル化粒子、および場合によっては、内部潤滑剤および/またはさらなる成分を押出機に添加するステップと、
(b)これらの成分を該押出機で混合して均一な混合物を得るステップと、
(c)前記混合物を押出して部片に切断するステップと、場合によっては、
(d)前記部片をコーティングおよび/または乾燥させるステップと、
を含む請求項7または8に記載の押出し加工食品を製造する方法。
【請求項11】
前記押出機がスクリュー押出機であり、
前記ステップ(a)が、シリアル、PUFA含有ビードレット、および場合によっては、内部潤滑剤および/またはさらなる成分を前記押出機に添加するステップである、
押出し加工シリアルの製造のための請求項10に記載の方法。」

2.本件補正の適否
本件補正前の請求項10を引用する請求項11においては、ステップ(a)について、請求項10には「食材、前記架橋されたゼラチンマトリックスに包埋されたPUFAを含むカプセル化粒子、および場合によっては、内部潤滑剤および/またはさらなる成分を押出機に添加するステップ」と記載され、請求項11には「シリアル、PUFA含有ビードレット、および場合によっては、内部潤滑剤および/またはさらなる成分をスクリュー押出機に添加するステップ」と記載され、これらの両記載の関係が必ずしも明確ではなかったところ、本件補正は、請求項11において、「前記押出機がスクリュー押出機」であって「シリアル、PUFA含有ビードレット、および場合によっては、内部潤滑剤および/またはさらなる成分を前記押出機に添加するステップ」に限定することを単に明確化したものである。
したがって、本件補正は明りようでない記載の釈明を目的とするものに該当し、また、新規事項を追加するものでないことは明らかである。
よって、本件補正は、適法な補正である。

以下、上記「1.(2)」において示した、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される発明を、「本願発明」という。

第3 刊行物等から認定される技術事項
1.引用刊行物の記載事項
本願の優先日前に日本国内又は外国で頒布された刊行物である国際公開第2004/014151号(以下、「引用刊行物1」という。原査定の拒絶の理由で「引用文献2」として引用。)及び特開2001-131060号公報(以下、「引用刊行物2」という。原査定の拒絶の理由で「引用文献3」として引用。)には、以下の事項が記載されている。

(1)引用刊行物1(国際公開第2004/014151号。「()」内の当審による仮訳は、パテントファミリーである特表2005-534325号公報に基づくものである。)
(刊1a)「DHA and/or EPA must be encapsulated in an ingestable component forming a closed barrier between DHA and/or EPA and the rest of the product or the atmosphere. Accordingly, encapsulating DHA and/or EPA in a matrix is not sufficient, for the purpose of the present invention. Examples of encapsulation fulfilling the requirements of the present invention are encapsulations in sugar, proteins, fats glycerol, or a mixture of monosaccharides and alcohol such as propanetriol, for example.」(第5ページ第24?30行)
(DHAおよび/またはEPAは、DHAおよび/またはEPAと製品の残余部分との間にまたは雰囲気との間に密閉バリヤを形成する可摂取性成分の中にカプセル化されなければならない。従って、DHAおよび/またはEPAをマトリックスの中にカプセル化するのは本発明の目的のためには不十分である。本発明の要件を満足させるカプセル化の例は、砂糖、たんぱく質、脂肪グリセロール、または、単糖類とたとえばプロパントリオールのようなアルコールとの混合物、の中でのカプセル化である。)

(刊1b)「According to another aspect of the invention, there is a process for making a cereal based food product comprising DHA and/or EPA with no off-taste and odour, even at high concentrations of DHA and/or EPA. Accordingly, DHA and/or EPA is encapsulated by any food grade encapsulation process known by the skilled person. The encapsulation must lead up to an embedded encapsulation wherein exchanges with the other components of the bar and the atmosphere are as reduced as possible.」(第7ページ第34行?第8ページ第1行)
(本発明の別の局面によれば、DHAおよび/またはEPAを高濃度のDHAおよび/またはEPAでさえ異味・異臭なしで含む穀物系食品を製造する方法である。従って、DHAおよび/またはEPAを、当業者に知られている食品級カプセル化方法によってカプセル化する。カプセル化はバーの中のその他成分や雰囲気による交換ができるだけ低減されるところの埋封カプセル化(embedded encapsulation)に導かなければならない。)

(刊1c)「This mix is transported to a mixer for cereal/binder blend. The binder and cereals are then homogeneously mixed and the blend is immediately used for bar forming to minimise fat oxidation, especially of DHA and EPA.」(第8ページ第18?20行)
(このミックスを穀物/結合剤ブレンドのためのミキサーに移す。それから、結合剤と穀物を均質に混合し、そしてこのブレンドを、脂肪酸化特にDHAおよびEPAの酸化を最小にするために直ちにバー成形に使用する。)

(刊1d)「1. Cereal based food product having a water activity between 0.2 and 0.4 and comprising encapsulated DHA and/or EPA and citrus flavour.」(第13ページ第3?4行)
(1. 0.2?0.4の水分活性を有しており、かつ、カプセル化されたDHAおよび/またはEPAと、柑橘類フレーバーとを含んでいる、穀物系食品。)

(刊1e)「Example1」には、「cereal bars」(DHAを含有するシリアルバー)の成分が示されており、「Functional properties」(機能特性)が「Encapsulated DHA (docosahexaenoic acid) source」(カプセル化されたDHA(ドコサヘキサエン酸)源)として、「Fish oil concentrated powder rich in DHA」(DHAに富む魚油濃縮粉末)が含まれている。

(2)引用刊行物2(特開2001-131060号公報)
(刊2a)「【特許請求の範囲】
【請求項1】 脂溶性物質を含有するビードレットを調製する方法であって、
(i)脂溶性物質、ゼラチン、還元剤、並びに場合により抗酸化剤及び/又は保湿剤の水性エマルションを形成し;
(ii)場合により架橋性酵素を添加し;
(iii)エマルションを乾燥粉末に変換し;
(iv)照射に曝すか、又は酵素が存在する場合にはインキュベーションするかのいずれかにより、コーティングされた粒子中のゼラチンマトリックスを架橋する;
ことを特徴とする方法。
【請求項2】 脂溶性物質が、ビタミンA、D、E、K及びこれらの誘導体からなる群から選択される脂溶性ビタミン;カロテノイド、多価不飽和脂肪酸、香料、又は芳香性物質、あるいはこれらの混合物である、請求項1記載の方法。
・・・(略)・・・
【請求項4】 還元剤が、還元糖又は還元糖誘導体である、請求項1?3のいずれか1項記載の方法。」

(刊2b)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂溶性物質を含有するビードレット(beadlet、微小球、直径約200?400μmのビーズ様粒子)を調製する方法に関する。」

(刊2c)「【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】米国特許第4670247号によると、ビタミンA、D、E、K及びこれらの誘導体からなる群から選択される脂溶性物質;カロテノイド、多価不飽和脂肪酸、並びに香料又は芳香性物質を、水、ゼラチン及び糖と共に乳化し、更に得られたエマルションを小滴に変換し、回収用粉末中で小滴を回収して粒子とし、デンプン性の回収用粉末から粒子を分離し、得られた生成物を熱処理して水不溶性ビードレットを生成することによって、脂溶性ビードレットを調製している。選択する脂溶性物質は、好ましくはビタミンA酢酸エステル又はビタミンAパルミチン酸エステルである。糖は、還元糖であり、・・・(略)・・・熱処理により、ゼラチンマトリックスが架橋される。」

(刊2d)「【0011】本明細書で用いる語「照射」は、糖のカルボニル基と、ゼラチン分子の遊離アミノ基との間での反応を誘導する任意の照射源を意味する。適当な照射源は、紫外、可視及び赤外領域から選択される領域における照射をもたらす光源、又はマイクロ波のような電磁波照射源である。
【0012】語「マイクロ波」は、約900MHz?約2.45GHzの範囲の周波数を有する電磁波を意味する。この電磁波は、水などの極性基を有する誘電体によって非常に速やかに吸収され、このような誘電体を約700?約1000ワットでマイクロ波に曝すと、その分子は、高速内部振動に付されて、熱を発生する。
【0013】架橋の過程は、高度に効率的な加熱と架橋効果を提供するマイクロ波による加熱で行うのが好ましい。マイクロ波のエネルギーを適用することによって架橋されるビードレットは、水に不溶性であり、特に押出及びペレット化のような飼料製造工程において高い安定性を有する。」

(刊2e)「【0023】次にエマルションを、公知の方法、例えば、回収用粉末(collecting powder)(例えば米国特許第4670247号に記載されているようなデンプン性粉末)中に噴霧するなどの噴霧乾燥により乾燥する。
・・・(略)・・・
【0026】コーティングされた粒子中のゼラチンマトリックスの架橋は、照射に曝すか、又は酵素が存在する場合にはインキュベーションするかにより開始させる。
【0027】酵素を含有するビードレット組成物に関しては、コーティングされた粒子の架橋は、酵素が安定である温度、例えば最高40℃の温度で酵素をインキュベーションすることによって行う。適当であれば、酵素による架橋過程の後に、米国特許第4670247号に記載されているように加熱処理することができる。」

2.周知文献の記載事項
本願の優先日前に日本国内で頒布された刊行物である特表2002-538846号公報(以下、「周知文献1」という。)、特開平5-68501号公報(以下、「周知文献2」という。)、特開平5-32941号公報(以下、「周知文献3」という。)、特開平6-65062号公報(以下、「周知文献4」という。)、特開昭63-258807号公報(以下、「周知文献5」という。)、特開2000-14332号公報(以下、「周知文献6」という。)、特開2003-55219号公報(以下、「周知文献7」という。)及び特開2002-218942号公報(以下、「周知文献8」という。)には、以下の事項が記載されている。

(1)周知文献1(特表2002-538846号公報)
(周1a)「【0042】
例1
加熱-押出しベースの粒子および/またはフレークを含む即席食品バーの製造では、米粒子、小麦粒子およびコーンフレークは次のように製造する。
加熱-押出し-膨化米ベースの製造
次の組成(部、添加水を除く)を有する混合物を調製する。
米粉 80
結晶糖 4
脱脂粉乳 5.5
塩化ナトリウム 1
炭酸カルシウム 0.5
添加水 18%の水分含量までの
混合物の調製では、粉末は最初に混合して乾燥ミックスを得た。次に乾燥ミックスおよび添加水はエクストルーダで混合した。この方法で得た混合物はスクリュー直径55mmおよび全加工長800mmを有するBC-45H型CLEXTRAL 2軸エクストルーダにより加熱-押出し-膨化した。
加熱-押出しは130℃、80バール下で10秒行ない、2つのかみあうスクリューの回転は300rpmである。この方法で得た加熱した熱可塑性マスは直径3mmの8個の円形開口を有するダイを通して押出した。」

(周1b)「【0046】
即席食品バー
乾燥ミックスは15.6部の加熱-押出し-膨化米ベースの粒子、15.6部の加熱-押出し-膨化小麦ベースの粒子および18部の加熱-押出しコーンベースのフレークを混合して調製した。
この乾燥ミックスはコイルばね型ミキサーにより4部のココナツ脂肪および46.8部のバインダーを混合した。
こうして得たマスは幅3cmおよび高さ1cmの長方形開口を通して押出すことによりバー形に成形し、10cm長さの個々のバーに切断した。
バーはチューイテクスチャー、食欲をそそる味を有し、そのまま食べることができる。これらは栄養的に価値があり、各個々のバーはそれだけで完全な食事を表わす。」

(2)周知文献2(特開平5-68501号公報)
(周2a)「【特許請求の範囲】
【請求項1】 澱粉質を主原料とした膨化食品であって、嵩密度が0.1?0.3g/cm^(3)、吸水率が200?800%であり、しかも吸水時において形状維持性を有することを特徴とする膨化食品。
・・・(略)・・・
【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の膨化食品を製造するにさいし、澱粉質を主原料とする原料を押出機を用いて高圧下に加熱、混練し、減圧下に押し出すことを特徴とする膨化食品の製造方法。」

(周2b)「【0003】最近になり、日本の食生活においても、朝食にシリアル食品が用いられるようになってきている。このシリアル食品は、澱粉質原料を押出機を用いて膨化させたものが多く、・・・(略)・・・」

(周2c)「【0032】本発明の膨化食品は、スナックあるいはシリアル食品としてそのまま、あるいは牛乳等と組み合わせて食することができ、さらに温かいスープ等の食品と組み合わせて主食としてもおいしく食することができる。」

(3)周知文献3(特開平5-32941号公報)
(周3a)「【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の工程:
A.i. ゼラチン
ii. 糖がフルクトース及びグルコースから成る群から選ばれている少くとも1種のものである糖
iii.塩がカルボン酸の水溶性塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウムから成る群から選択された少くとも1種のものである塩
iv. 水及び任意に、
v. 他の付加的成分
を含む水性組成物を製造すること;及び
B.この組成物の水分含有を少くとも3重量%のレベルに維持しながら組成物を加熱すること
から成り、その結果、蛋白質は100℃の水中に置かれたとき少くとも3分間は実質的に水不溶性である程度に交叉結合させることを特徴とする蛋白質を交叉結合させる方法。」

(周3b)「【0018】この“交叉結合されたゼラチン”という語は、一般的に使用されるときは、広範囲に異なる程度に交叉結合されている広範囲の生成物に関する。この交叉結合の効果は、生成物の粘度における単なる増加はもちろんのこと、水に完全に不溶である非常に硬くて、もろい生成物の形成までを包含する。カプセルに被包されたビタミン、医薬品、食品添加物等の分野においては、製造された交叉結合されたマトリクス(Matrix)が沸とう水中で少くとも3分間実質的に不溶である程度に、ゼラチンを交叉結合させることが望ましい。この量以下の交叉結合が得られる場合には、カプセル被包された生成物は、しばしば次の工程(例えば、ペレット化又は押し出し)の間に漏れ出て、カプセルに包まれた生成物等の望ましくない変質を生ずる。」

(周3c)「【0035】本発明で使用できる付加的成分の例は、以下のものを含む:ビタミン、医薬品、フレーバー、芳香剤、食品添加物、写真添加物等。本発明において使用するための何千という可能な付加的な成分がある。付加的成分は交叉結合されたゼラチンマトリクス内でカプセル被包されるか、又は交叉結合されたゼラチンマトリクス内に単にとりこまれる。付加的成分が水性組成物中で不溶であり、そして、加熱工程前に乳濁液が形成されるならば、結果として交叉結合された蛋白質マトリクス内でカプセルに被包された付加的成分となるであろう。もし、付加的成分が水性組成物中で可溶であるならば、結果は、交叉結合されたゼラチン内にとりこまれた付加的成分はマトリクスになるであろう。」

(周3d)「【0037】最も好ましい付加的な成分は、ビタミンA油である。ビタミンA油は、水性組成物中で実質的に不溶であるから、乳化は、交叉結合されたゼラチンマトリクスが沸とう水中で少くとも3分間置かれた時に不溶性であるカプセル化されたビタミンA生成物を製造するために使用できる。これは大変望ましい結果である、というのは、カプセル内に被包されたビタミンA生成物は、ペレット化及び押出成形工程でみられる苛酷な条件(高温、高湿度、高圧及び高剪断力)にかけられる飼料製造に使用できるからである。」

(周3e)「【0066】次いで、この乳濁液を吸着剤としての疎水性澱粉を使用してスプレー凝固させた。次いで、ビタミン-活性小ビーズから過剰の澱粉を分離し、生成物が得られたが、この生成物において、小ビーズの大きさは約105ミクロン?約840ミクロンの範囲であった。得られた生成物を流体床乾燥機内で約8.0重量%の水分まで乾燥させた。次いで、生成物を流体床中で、熱い湿気を帯びた空気で75℃に8時間加熱し、その結果、生成物の水分含量を加熱の過程で6?9重量%の間に維持した。加熱が完了したとき、生成物は4.1%の最終水分含量まで乾燥された。最終生成物は実質的に交叉結合され、沸とう水中で15分間以上実質的に不溶であった。」

(4)周知文献4(特開平6-65062号公報)
(周4a)「【特許請求の範囲】
【請求項1】 1種以上の脂溶性ビタミン及び/又は1種以上のカロチノイドがゼラチンを基剤とするマトリックス中に埋込まれておりかつ
a) 大体において前記脂溶性作用物質、還元糖及び皮膜形成性コロイドとしてのゼラチンを含有する水性分散液を製造し、
b) この分散液を乾燥粉末状ビタミン-及び/又はカロチノイド製剤に変えかつ
c) 前記粉末を60?180℃の温度まで熱硬化させる
ことによって得られる安定な熱水不溶性乾燥粉末・・・(略)・・・」

(周4b)「【0002】
【従来の技術】粉末状ビタミン-及びカロチノイド製剤は一般に公知であって、製薬工業、食品工業及び飼料工業で広範に使用されている。それ故文献には適当な製剤の多数の製造方法が記載されている。」

(周4c)「【0007】乾燥粉末状製剤を食品又は飼料に対する添加物として使用しようとする場合には、このような製剤に対して極めて高い要求が提出される。それというのも該製剤を使用する場合には、不安定なビタミン及びカロチノイドにとって極めて有害な種々の作用、例えば高温、水分、機械的摩擦又は圧力に暴露されるからである。従ってこれまで、熱的及び機械的い著しく安定な製剤を提供する方法を開発する試みが少なかった。」

(周4d)「【0014】これに対して本発明により製造された粉末状製剤は、抜群の安定性及び熱水不溶性によって優れている。こられの特性は、高いゼラチン含分を有するが、アミノ化合物を含有しない粉末と比較しても明らかであり、飼料分野で使用する場合に極めて重要である、それというのもビタミン及びカロチノイド含有粉末はプレミックスにおいて及び加工の場合にはペレット、押出物又は錠剤において化学的、機械的及び/又は熱水作用に暴露されるからである。さらに本発明により得られる粉末の場合には、含有された作用物質の生物有効性が十分に保持されることも挙げねばならない。」

(周4e)「【0041】乾燥粉末の熱硬化は、60?180℃の温度に加熱することによって行われ、この際起こる架橋プロセスは温度が上昇するにつれていよいよ迅速に進行する。好ましくは架橋は70?130℃の温度で5分?3時間の反応時間において行われる。このようにして製造された粉末は煮沸水で不溶であり、ビタミンA-酢酸塩-乾燥粉末を用いる次の安定性試験が示すように優れた安定性を有する。」

(5)周知文献5(特開昭63-258807号公報)
(周5a)「2 特許請求の範囲
1.活性物質、水、ゼラチン及び糖を含有する乳濁液を生成せしめ、該乳濁液を小滴に変え、該小滴を、その個々の微粒子からなる状態が永続的に確立されるまで小滴が相互に分離保持されるようにして、のり状粉末の塊中に捕集し、のり状の捕集粉末から得られる粒子を分離する工程からなり、そして該粒子を約90?約180℃の温度で熱処理することを特徴とする1種もしくはそれ以上の脂溶性ビタミン及び/または1種もしくはそれ以上のカロチノイドを含有する小ビーズ状の調製物の製造方法。」(第1ページ左下欄第4?15行)

(周5b)「高い安定性及び効力に特徴のある小球状におけるビタミンまたはカロチノイドを含有する調製物を提供することが本発明の重要な目的である。更に、その物理的保全を失うことなく、飼料ベレツト化法の温度、水分及び圧力に耐える小球を提供することが目的である。また更に、水に不溶性であり、バイオアベイラビリテイ(bioavailability)を保持し、そしてペレツト化する際にすぐれた安定性を示す調製物を提供することが目的である。
・・・(略)・・・
本発明の方法に従い、熱処理工程が、糖のカルボニル基とゼラチン分子の遊離アミノ部分との間の反応によって、小ビーズのゼラチンマトリツクスを不溶解性にする。生ずる小ビーズは水に不溶性であり、飼料ペレツト化の圧力に対して安定性の増加を示す。この交サ結合法が小ビーズを製造する際に用いられる成分に利用され、組成物に交サ結合剤または添加物を加える必要がない。」(第2ページ右上欄第3行?左下欄第12行)

(6)周知文献6(特開2000-14332号公報)
(周6a)「【特許請求の範囲】
【請求項1】 その製造工程に加熱工程を含む食品であって、マイクロカプセル内に封入した香気揮発性成分を含有することを特徴とする食品。」

(周6b)「【0023】その後、これら飯粒子を型抜きのおにぎり成型機にかけて所謂おむすび型のおにぎりに成型し、このおにぎりを1枚の海苔で巻いた。使用した海苔は八つ切りサイズで、およそ4.5cm×10.5cmである。おにぎりの大きさは1個50gで、サイズは底辺×高さ×厚さ=5cm×5cm×2.5cmである。これに、濃度0.3%のトレハロース水溶液を噴霧して凍結した。マイクロカプセルの機械的強度は充分あり、飯とともにおにぎり成型機にかけても破壊される心配はない。・・・(略)・・・」

(7)周知文献7(特開2003-55219号公報)
(周7a)「【特許請求の範囲】
【請求項1】ヤシ科アブラヤシから抽出されたトコフェロール及びトコトリエノールを含有した油分と、常温でゲル化する水溶性高分子からなる多芯型構造を有するマイクロカプセル。
・・・(略)・・・
【請求項3】 請求項1記載のマイクロカプセルからなる食品用配合剤。」

(周7b)「【0006】また、トコフェロール及びトコトリエノールを含有した油分を芯物質として包含する通常の単芯型マイクロカプセルは、通常芯物質が液状であるためマイクロカプセルの強度が低くなり、安定性に優れたマイクロカプセルが得られない。そのため、このマイクロカプセルを錠剤等に配合しても、打錠時の圧力でマイクロカプセルが破壊され、芯物質として包含されるトコフェロール及びトコトリエノールを含有した油分の保存安定性が悪くなり、また外観も油がしみ出して悪くなるという問題があった。」

(8)周知文献8(特開2002-218942号公報)
(周8a)「【0016】
【発明の実施の形態】マイクロカプセルの膜基材としてはアルギン酸カルシウムが好適である。因みにアルギン酸カルシウムの酸部分であるアルギン酸は、腸内の食物消化を助ける効果が知られている食物繊維の一種である。アルギン酸カルシウムのマイクロカプセルは、適度の強度を持ち、アイスクリーム類に添加する場合に、オーバーラン工程の際の攪拌や、その後の冷凍時の深冷の様な過酷な条件に耐え得るものである。」

3.引用刊行物1に記載された発明
上記「1.」の記載事項(刊1b)(以下、「摘記刊1b」という。(刊1a)及び(刊1c)?(周8a)についても同様。)、摘記刊1d及び摘記刊1eから、以下の事項が明らかである。
・「カプセル化されたDHA」(摘記刊1e)として機能するものの形態は「粉末」(摘記刊1e)であり、当該カプセル化は「埋封カプセル化」(摘記刊1b)のことである。
・上記「粉末」は、「シリアルバー」(摘記刊1e)を製造するために使用されるものである。そして、引用刊行物1には直接的には「カプセル化されたDHAおよび/またはEPA」(摘記刊1d)等を含む「穀物系食品」(摘記刊1d)についての発明が記載されているが、穀物系食品である「シリアルバー」を製造するために、「カプセル化されたDHA」として機能する「粉末」を使用することについての発明としても認識できるものである。
以上の事項を整理すると、引用刊行物1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認める。

「シリアルバーを製造するための、DHAが埋封カプセル化された粉末の使用。」

4.引用刊行物2に記載された技術的事項
摘記刊2aに記載された事項を基に、摘記刊2b、摘記刊2d及び摘記刊2eに記載された事項を総合すると、引用刊行物2には、次の技術的事項が記載されている。

「脂溶性物質を含有する微小球を調製する方法であって、脂溶性物質、ゼラチン、還元剤、並びに場合により抗酸化剤及び/又は保湿剤の水性エマルションを形成し、場合により架橋性酵素を添加し、エマルションを乾燥粉末に変換し、照射に曝すか、又は酵素が存在する場合にはインキュベーションするかのいずれかにより、コーティングされた粒子中のゼラチンマトリックスを架橋する方法であって、上記脂溶性物質が、ビタミンA、D、E、K及びこれらの誘導体からなる群から選択される脂溶性ビタミン;カロテノイド、多価不飽和脂肪酸、香料、又は芳香性物質、あるいはこれらの混合物であり、上記還元剤が、還元糖又は還元糖誘導体であり、上記照射はマイクロ波による加熱が好ましく、上記の酵素が存在する場合のインキュベーションの後に加熱処理することができる、方法。」

第4 対比
本願発明と引用発明とを対比する。
引用発明の「シリアルバー」は、食品であり、「バー成形」(摘記刊1c)されるものであるから、少なくとも「加工食品」である点において、本願発明の「押出し加工食品」と共通する。
引用発明の「DHA」は、PUFA(多価不飽和脂肪酸)の一種である。また、本願発明では「粒子」の大きさについて特定されていないから、引用発明の「粉末」は、本願発明の「粒子形態の組成物」に相当するといえる。
したがって、引用発明の「DHAが埋封カプセル化された粉末」は、カプセルに「包埋されたPUFAを含むカプセル化粒子形態の組成物」である点において、本願発明の「架橋されたゼラチンマトリックスに包埋されたPUFAを含むカプセル化粒子形態の組成物」と共通する。

よって、両者は、次の点で一致する。
<一致点>
加工食品を製造するための、カプセルに包埋されたPUFAを含むカプセル化粒子形態の組成物の使用。

そして、両者は、次の2点(相違点1及び相違点2)で相違する。
<相違点1>
加工食品について、本願発明では「押出し加工食品」であるのに対して、引用発明では、「シリアルバー」である点。

<相違点2>
本願発明では、PUFAを包埋するカプセルが、「架橋されたゼラチンマトリックス」であって、当該「架橋されたゼラチンマトリックス」が、「(1)ゼラチン及び還元糖を含むマトリックス溶液と(2)PUFAとを含有するエマルションを乾燥させた後に熱処理することにより得られる」ものであるのに対して、引用発明では、そのような特定がない点。

第5 相違点についての判断
1.相違点1について
シリアルを押出しによって製造することは、周知文献1(摘記周1a及び摘記周1b参照。)及び周知文献2(摘記周2a?摘記周2c参照。)に記載されるように、本願の優先日前に周知の技術(以下、「周知技術1」という。)であって、「バー」の形態のシリアルの成形を押出しによって行うことも、周知文献1(摘記周1b参照。)に示されている。
そして、引用発明のシリアルバーは「バー成形」(摘記刊1c)されたものであるから、上記周知技術1を考慮して、シリアルバーの成形を押出しによって行うことで相違点1に係る本願発明の発明特定事項とすることは、当業者が適宜なし得た設計事項である。

2.相違点2について
(1)引用刊行物1には、DHAやEPAをカプセル化することの技術的意味について、「DHAおよび/またはEPAを高濃度のDHAおよび/またはEPAでさえ異味・異臭なしで含む穀物系食品を製造する方法である。従って、DHAおよび/またはEPAを、当業者に知られている食品級カプセル化方法によってカプセル化する。カプセル化はバーの中のその他成分や雰囲気による交換ができるだけ低減されるところの埋封カプセル化(embedded encapsulation)に導かなければならない。」(摘記刊1b)と記載されている。
また、引用刊行物1には、カプセル化の例として「砂糖、たんぱく質、脂肪グリセロール、または、単糖類とたとえばプロパントリオールのようなアルコールとの混合物、の中でのカプセル化」(摘記刊1a)と記載されているが、上記のとおり、引用発明ではDHAやEPAからの異味・異臭を防止するためにこれらをカプセル化しているのであるから、当該カプセルはなるべく容易に破壊されないようなものから選定されるべきであることは明らかである。

(2)また、カプセル化した粒子を含有する食品等において、当該粒子が押出しやペレット化のような機械的な作用に対して当該粒子を安定した状態に保つことは、引用刊行物2(摘記刊2d参照。)、周知文献3(摘記周3b及び摘記周3d参照。)、周知文献4(摘記周4b?摘記周4d参照。)、周知文献5(摘記周5b参照。)、周知文献6(摘記周6a及び摘記周6b参照。)、周知文献7(摘記周7a及び摘記周7b参照。)及び周知文献8(摘記周8a参照。)に記載されるように、周知の課題である。
そして、引用発明では、「バー成形」(摘記刊1c)することでシリアルバーを製造しており、同様の機械的作用が加わることは明らかである。
そうしてみると、引用発明において、シリアルバーがバー成形される際には、当該粉末を安定した状態に保つことは、当業者が考慮すべき事項であるといえる。

(3)そして、引用刊行物2には、上記「第3 4.」に示したとおりの技術的事項が記載されている。当該技術的事項における「ゼラチンマトリックスを架橋」することのそもそもの技術的意味は、ある物質が架橋されるとその強度が上がることは一般に技術常識であること、引用刊行物2の「マイクロ波のエネルギーを適用することによって架橋されるビードレットは、水に不溶性であり、特に押出及びペレット化のような飼料製造工程において高い安定性を有する。」(摘記刊2d)との記載、及び引用刊行物2において従来技術として挙げている「米国特許第4670247号」のパテントファミリーである周知文献5の記載(摘記周5b参照。)から、ビードレットすなわち微小球を安定した状態に保つことであると考えられる。

(4)さらに、ビタミン等をカプセル化した粒子を含有する食品等において、カプセルが架橋されたゼラチンマトリックスであり、当該架橋されたゼラチンマトリックスを、ゼラチン及び還元糖を含むマトリックス溶液とビタミン等とを含有するエマルションを乾燥させた後に熱処理することにより得ることは、周知文献3(摘記周3a、摘記周3c及び摘記周3e参照。「交叉結合」は架橋のことである。)、周知文献4(摘記周4a及び摘記周4e参照。)及び周知文献5(摘記周5a及び摘記周5b参照。「交サ結合」は架橋のことである。)に記載されるように、本願の優先日前に周知の技術(以下、「周知技術2」という。)である。

(5)そうしてみると、引用発明において、「当業者に知られている食品級カプセル化方法」(摘記刊1b)について、カプセルを安定した状態に保つために、引用刊行物2に記載されかつ周知技術2でもある技術的事項を適用し、相違点2に係る本願発明の発明特定事項とすることは、当業者が容易になし得たことである。

3.効果について
本願発明を全体としてみても、本願発明により奏されるとされる効果は、引用発明、引用刊行物2に記載された技術的事項、周知技術1及び周知技術2からみて格別なものとはいえない。特に、「魚っぽさ(fishiness)」(本願明細書段落【0035】)等の点で「押出し加工食品、好ましくはシリアルにおいて良好な感覚特性を維持」(本願明細書段落【0001】)するという効果は、カプセルを安定した状態に保つことに起因するものと考えられるから、引用刊行物2に記載された技術的事項もしくは周知技術2から、当業者が予測し得た程度の事項である。

第6 むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明、引用刊行物2に記載された技術的事項、周知技術1及び周知技術2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願は、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2012-08-02 
結審通知日 2012-08-07 
審決日 2012-08-27 
出願番号 特願2007-503238(P2007-503238)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A23L)
P 1 8・ 575- Z (A23L)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 六笠 紀子  
特許庁審判長 鈴木 正紀
特許庁審判官 井上 茂夫
田村 耕作
発明の名称 食品向け押出加工安定性多価不飽和脂肪酸組成物  
代理人 清水 義憲  
代理人 池田 成人  
代理人 山口 和弘  
代理人 城戸 博兒  
代理人 野田 雅一  
代理人 池田 正人  

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