ポートフォリオを新規に作成して保存 |
|
|
既存のポートフォリオに追加保存 |
|
PDFをダウンロード |
審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04Q 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04Q |
---|---|
管理番号 | 1269193 |
審判番号 | 不服2010-24476 |
総通号数 | 159 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2013-03-29 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2010-10-29 |
確定日 | 2013-01-23 |
事件の表示 | 特願2000-571332「位置依存インターフェースを備える制御システム、携帯制御装置、情報ソース及び位置依存制御方法」拒絶査定不服審判事件〔平成12年 3月30日国際公開、WO00/17737、平成14年 8月13日国内公表、特表2002-525942〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1.手続の経緯 本願は、1999年9月3日(パリ条約による優先権主張外国庁受理1998年9月17日、米国、1998年12月11日、米国、1999年5月13日、米国)を国際出願日とする出願であって、平成22年6月23日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成22年10月29日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同日付けで手続補正がなされたものである。 第2.補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成22年10月29日付けの手続補正を却下する。 [理由] 1.本願発明と補正後の発明 上記手続補正(以下、「本件補正」という。)は補正前の平成21年12月10日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された 「少なくとも一つの可制御器具と、 ユーザが1つ以上のユーザコマンドによって前記少なくとも一つの可制御器具を制御できるようにするユーザインタフェースを有する制御装置と、 前記ユーザインタフェースの制御機能を、前記制御装置に関連する受信した位置パラメータにしたがって変更する情報ソースと を具える制御システム。」 という発明(以下、「本願発明」という。)を、 「複数の可制御器具と、 ユーザが1つ以上のユーザコマンドによって前記複数の可制御器具を制御できるようにするユーザインタフェースを有する携帯制御装置と、 前記ユーザインタフェースの制御機能を、前記携帯制御装置に関連する受信した位置パラメータにしたがって変更する情報ソースと を具える制御システムであって、前記携帯制御装置の位置及び前記携帯制御装置の向きの少なくとも1つを含む前記位置パラメータを決定し、 前記ユーザインタフェースの前記制御機能は、前記複数の可制御器具に属する第1及び第2の可制御器具の内の少なくとも1つを、前記位置パラメータの所定の値により、前記ユーザが制御できるようにする、制御システム。」 という発明(以下、「補正後の発明」という。)に変更することを含むものである。 2.補正の適否 (1)新規事項の有無、補正の目的要件 上記補正は、補正前の「制御装置」を「携帯制御装置」に限定するとともに、全体の構成に「前記携帯制御装置の位置及び前記携帯制御装置の向きの少なくとも1つを含む前記位置パラメータを決定し、前記ユーザインタフェースの前記制御機能は、前記複数の可制御器具に属する第1及び第2の可制御器具の内の少なくとも1つを、前記位置パラメータの所定の値により、前記ユーザが制御できるようにする」という限定を付加することにより、特許請求の範囲を減縮するものである。 したがって、本件補正は、平成14年法律第24号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第3項(新規事項)及び平成14年法律第24号改正附則第2条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号(補正の目的)の規定に適合している。 3.独立特許要件 上記補正は特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるから、上記補正後の発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるのかどうかについて以下に検討する。 (1)補正後の発明 上記「1.本願発明と補正後の発明」の項で「補正後の発明」として認定したとおりである。 (2)引用発明及び周知技術 A.原審の拒絶理由に引用された特開平4-150292号公報(以下、「引用例」という。)には、「水栓機器等のワイヤレスリモコンシステム」に関し、図面とともに以下の事項が記載されている。 イ.「1.水栓機器等の複数の被制御機器に又は該被制御機器が設置されているそれぞれの部屋に該被制御機器の自己の識別信号を発信する送信機を付設し、前記複数の被制御機器に共通のワイヤレスリモコンに前記送信機から発信された識別信号を受信して被制御機器を識別し、当該被制御機器に対応する制御信号を発信する信号識別回路を備えたことを特徴とする水栓機器等のワイヤレスリモコンシステム。 2.ワイヤレスリモコンをスリッパ等の履物本体に組み込み、かつ足の指で操作可能な操作部を該スリッパ等の履物本体に設けたことを特徴とする請求項1記載の水栓機器等のワイヤレスリモコンシステム。」(1頁左下欄、特許請求の範囲第1項?第2項) ロ.「第1図は本発明のシステムの実施例を示す概略図である。図中1はワイヤレスリモコンを内蔵したスリッパ本体、21?23は各部屋A?Cに設置した被制御機器、例えばシャンプー用シャワー装置、台所、トイレ等のバルブ(a)?(c)を識別するための信号を発信する送信機である。 スリッパ本体1には、第2図に示すように親指部に感圧スイッチ2が設けられ、またコントローラ3、送受信機4が内蔵されている。」(2頁右上欄17行目?左下欄5行目) ハ.「次に本実施例の動作について説明する。使用者はA?Cの部屋を行き来し、室内のバルブ(a)?(c)を作動させることができる。各部屋には送信機21?23が設置され、これから各部屋番号を示す識別信号を送信している。スリッパ本体1には送信と受信の2つの機能があり、受信側の機能で使用者が今どの部屋にいるのかを判定することができる。 各部屋の器具(a)?(c)は誤動作防止のため、開閉を指示する信号は (a)・・・01,(b)・・・10,(c)・・・11 のようになっている。 たとえば今使用者が部屋Aに居るとすれば、スリッパ本体1では送信機21の信号を受信し、現在の位置がAと判定するため、使用者がスリッパ本体1の感圧スイッチ2を操作したときは器具(a)に対して「01」の開閉信号を送る。したがって、間違って(b)、(c)が誤動作することがない。」(2頁右下欄20行目?3頁左上欄16行目) ニ.「〔発明の効果〕 以上に述べたように、本発明によれば、使用者は、各部屋に入るか又は被制御機器に近づくという動作だけでその被制御機器を遠隔操作することが可能となり、各機器毎に別々のコントローラを必要とすることがない。また、同一の電波で他の機器が誤動作することがない。」(3頁右上欄1?7行目) 上記引用例の記載及び関連する図面ならびにこの分野における技術常識を考慮すると、上記「各部屋の器具(a)?(c)」は「各部屋A?Cに設置した被制御機器、例えばシャンプー用シャワー装置、台所、トイレ等のバルブ(a)?(c)」(即ち、「複数の可制御器具」)である。また、上記「ワイヤレスリモコン」はリモコン操作者と一体に移動する「スリッパ1」に内蔵される「リモコン(即ち、制御装置)」であり、前記スリッパ1に設けられた「感圧スイッチ2」(即ち、ユーザインタフェース)が足の「親指部」で操作されると当該操作の内容に応じて前記「複数の可制御機具」を例えば「開閉信号」(即ち、1つ以上のユーザコマンド)に基づいて開閉制御できるものである。 また上記「開閉信号」は「スリッパ」の位置(A,B,C)に応じて被制御機器別の信号(01,10,11)に変換されて送出されるのであるから、上記「制御装置」は前記ユーザインタフェース(感圧スイッチ)の制御機能を、前記制御装置を内蔵したスリッパの位置情報(即ち、位置パラメータ)にしたがって被制御機器別の信号に変更して送出する手段を備えている。言い換えれば、前記制御システムは「送信機21の信号を受信し、現在の位置がAと判定するため」の手段(即ち、前記制御装置の位置を含む前記位置パラメータを決定する手段)を備え、また「間違って(b)、(c)が誤動作することがない」(即ち、前記ユーザインタフェースの前記制御機能は、前記複数の可制御器具の内の1つを、前記位置パラメータの所定の値により、前記ユーザが制御できるようにする)ものである。 また上記「ワイヤレスリモコンシステム」は(無線遠隔)制御システムである。 したがって、上記引用例には以下の発明(以下、「引用発明」という。)が開示されている。 (引用発明) 「複数の可制御器具と、 ユーザが1つ以上のユーザコマンドによって前記複数の可制御器具を制御できるようにするユーザインタフェースを有するスリッパに内蔵された制御装置と、 前記ユーザインタフェースの制御機能を、前記スリッパに内蔵された制御装置に関連する受信した位置パラメータにしたがって変更する手段と を具える制御システムであって、前記スリッパに内蔵された制御装置の位置を含む前記位置パラメータを決定し、 前記ユーザインタフェースの前記制御機能は、前記複数の可制御器具の内の1つを、前記位置パラメータの所定の値により、前記ユーザが制御できるようにする、制御システム。」 B.例えば特開平7-193878号公報(以下、「周知例1」という。)又は特開平7-123479号公報(以下、「周知例2」という。)には図面とともに以下の事項が記載されている。 (周知例1) イ.「【請求項3】 室内に配置されている複数の電子機器を、1台のリモコンで制御する電子機器制御方法において、 複数の前記電子機器に、相互に異なるIDを割り当て、 前記電子機器に、前記IDに対応する信号を、前記室内の空間に出力させ、 前記リモコンが前記IDに対応する信号を検出したとき、前記リモコンの表示部に、前記IDに対応する前記電子機器を選択的に動作させるのに必要な情報を表示することを特徴とする電子機器制御方法。」(2頁1欄、請求項3) ロ.「【0032】次に、図6のフローチャートを参照して、その動作について説明する。使用者は、図3に示したリモコン51を所持して、AVルーム1あるいはキッチン2に入る。AVルーム1の室内の空間には、各電子機器の発光部より、赤外線でID信号が出力されている。また、キッチン2においても、その室内の空間には、そこに配置されている電子機器の発光部より、赤外線でID信号が出力されている。従って、使用者がリモコン51を所持して、AVルーム1あるいはキッチン2に入ると、リモコン51は、その室内において出力されているID信号を検出することになる。 【0033】そこで、最初にステップS1において、リモコン51のCPU71は、受光部51Rを介して、ID信号が検出されたか否かを判定する。ID信号が検出されなければ、そのまま待機し、ID信号が検出されたとき、ステップS2に進み、そのID信号に対応する制御信号が、ROM72から読み出され、NVRAM74に既に登録されているか否かが判定される。まだ登録されていなければ、ステップS3に進み、ROM72に記憶されている、ステップS1で検出されたID信号に対応する制御信号を読み出して、NVRAM74に転送し、記憶させる。そしてステップS4に進み、LCD52に、ステップS1で検出した、ID信号に対応する電子機器を選択的に動作させるのに必要な情報を表示させる。」(4頁、5?6欄、段落32?33) (周知例2) イ.「【請求項1】 各種機器を制御するためのコードを記憶し発信することのできるリモコンにおいて、各機器側からリモコンに機器判別信号を発信する手段と、上記機器から発信された機器判別信号を受信する手段と、受信された信号を解読し記憶装置から該当する機器のリモコンコードをリモコンの各ボタンに割り当てる手段を備えたことを特徴とするマルチリモコン。」(2頁1欄、請求項1) ロ.「【0025】次に動作について説明する。図1において、各機器に設置した発光部8から発光した機器判別信号は受光部8により入力される。入力された機器判別信号は制御回路により記憶装置内の機器判別信号により示された情報を読みだし、キーボード6のボタンの設定を行う。後にキーボード6内の任意のボタンを押すと制御したい機器のリモコンコードが記憶装置5より読み出され発光部2より発光される。なお、記憶装置にはあらかじめリモコンコードが格納されているのであるが、そのリモコンコードの格納の仕方、及び格納された制御信号の発光の仕方は特公昭60-254898号公報、特開昭62-186696号公報に記載されている。」(4頁5欄、段落25) 例えば上記周知例1、2に開示されているように「複数の機器を遠隔制御する単一のリモコン装置として携帯型リモコン装置を使用する」こと及び「複数の被制御機器の制御コードを予め記憶手段に記憶させておき、選択された機器の制御コードをリモコンのキーに割り当てる」ことは周知である。 (3)対比 補正後の発明と引用発明を対比すると、引用発明の「スリッパに内蔵された制御装置」と補正後の発明の「携帯制御装置」はいずれも「一体移動型制御装置」である点で一致している。 また、引用発明の(ユーザインタフェースの制御機能を)「変更する手段」と補正後の発明の(ユーザインタフェースの制御機能を)「変更する情報ソース」はいずれも(ユーザインタフェースの制御機能を)「変更する手段」である点で一致している。 また、補正後の発明の「前記携帯制御装置の位置及び前記携帯制御装置の向きの少なくとも1つを含む前記位置パラメータを決定し」という構成はその位置パラメータに「位置及び向き」の少なくとも1つ例えば「位置」を含んでいればよいのであるから、位置のみを含む補正後の発明の構成と引用発明の「前記スリッパに内蔵された制御装置の位置を含む前記位置パラメータを決定し」という構成はいずれも「前記一体移動型制御装置の位置を含む前記位置パラメータを決定し」という構成の点で一致しており、またこの点において両者の間に実質的な差異はない。 また、補正後の発明の「複数の可制御器具に属する第1及び第2の可制御器具の内の少なくとも1つ」をユーザが制御できるという構成と引用発明の「複数の可制御器具の内の1つ」をユーザが制御できるという構成は、いずれも「複数の可制御器具の内の1つ」をユーザが制御できるという構成である点で一致している。 したがって、補正後の発明と引用発明は、以下の点で一致し、また、相違している。 (一致点) 「複数の可制御器具と、 ユーザが1つ以上のユーザコマンドによって前記複数の可制御器具を制御できるようにするユーザインタフェースを有する一体移動型制御装置と、 前記ユーザインタフェースの制御機能を、前記一体移動型制御装置に関連する受信した位置パラメータにしたがって変更する手段と を具える制御システムであって、前記一体移動型制御装置の位置を含む前記位置パラメータを決定し、 前記ユーザインタフェースの前記制御機能は、前記複数の可制御器具の内の1つを、前記位置パラメータの所定の値により、前記ユーザが制御できるようにする、制御システム。」 (相違点1) 「一体移動型制御装置」に関し、補正後の発明は「携帯制御装置」であるのに対し、引用発明は「スリッパに内蔵された制御装置」である点。 (相違点2) (ユーザインタフェースの制御機能を)「変更する手段」に関し、補正後の発明は(ユーザインタフェースの制御機能を)「変更する情報ソース」であるのに対し、引用発明は単に(ユーザインタフェースの制御機能を)「変更する手段」である点。 (相違点3) 「複数の可制御器具の内の1つ」をユーザが制御できるという構成に関し、補正後の発明は「複数の可制御器具に属する第1及び第2の可制御器具の内の少なくとも1つ」をユーザが制御できるという構成であるのに対し、引用発明は「複数の可制御器具の内の1つ」をユーザが制御できるという構成である点。 (4)判断 (4-1)上記相違点1の「一体移動型制御装置」について 例えば上記周知例1、2に開示されているように「複数の機器を遠隔制御する単一のリモコン装置として携帯型リモコン装置を使用する」ことは周知であり、引用発明の制御装置として当該周知の携帯型リモコン装置を採用する上での阻害要因は何ら見あたらないから、当該周知技術に基づいて、引用発明の操作者と一体的に移動する「スリッパに内蔵された制御装置」を補正後の発明のような操作者が携帯する「携帯制御装置」に変更する程度のことは、当業者であれば適宜なし得ることである。 (4-2)上記相違点2の(ユーザインタフェースの制御機能を)「変更する手段」について 同じく例えば上記周知例1、2に開示されているように「複数の被制御機器の制御コードを予め記憶手段に記憶させておき、選択された機器の制御コードをリモコンのキーに割り当てる」技術手段は周知であり、当該周知技術を引用発明に適用する上での阻害要因は何ら見あたらない。そして当該周知技術における記憶手段に記憶された複数の被制御機器の制御コードはいわゆる情報ソースである。したがって、前記周知技術に基づいて、引用発明の(ユーザインタフェースの制御機能を)「変更する手段」を具体的に補正後の発明のように(ユーザインタフェースの制御機能を)「変更する情報ソース」とする程度のことも当業者であれば適宜なし得ることである。 (4-3)上記相違点3の「複数の可制御器具の内の1つ」をユーザが制御できるという構成について 複数の可制御器具の数を二つに限定することや位置検出エリアの広さを二つの器具が識別可能となるように設定する程度のことは当業者であればいかようにも成し得る単なる設計的事項に過ぎないものである。したがって、このような設計的事項に基づいて、引用発明の「複数の可制御器具の内の1つ」をユーザが制御できるという構成を、必要に応じて二つの被制御器具を対象にそれらが位置的に識別できるように構成することにより、補正後の発明のような「複数の可制御器具に属する第1及び第2の可制御器具の内の少なくとも1つ」をユーザが制御できるという構成とする程度のことも当業者であれば適宜なし得ることである。 以上のとおりであるから、補正後の発明は、引用発明及び周知技術に基づいて容易に発明できたものであり、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 4.結語 以上のとおり、本件補正は、補正後の発明が特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるから、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する特許法第126条第5項の規定に適合していない。 したがって、本件補正は、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3.本願発明について 1.本願発明 本件補正は上記のとおり却下されたので、本願発明は上記「第2.補正却下の決定」の項中の「1.本願発明と補正後の発明」の項で「本願発明」として認定したとおりである。 2.引用発明及び周知技術 引用発明及び周知技術は、上記「第2.補正却下の決定」の項中の「3.独立特許要件について」の項中の「(2)引用発明及び周知技術」の項で認定したとおりである。 3.対比・判断 そこで、本願発明と引用発明とを対比するに、本願発明は上記補正後の発明から当該補正に係る限定を省いたものである。 そうすると、本願発明の構成に当該補正に係る限定を付加した補正後の発明が、上記「第2.補正却下の決定」の項中の「3.独立特許要件について」の項で検討したとおり、引用発明及び周知技術に基づいて容易に発明できたものであるから、本願発明も同様の理由により、容易に発明できたものである。 4.むすび 以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものと認められるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2012-08-23 |
結審通知日 | 2012-08-28 |
審決日 | 2012-09-11 |
出願番号 | 特願2000-571332(P2000-571332) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(H04Q)
P 1 8・ 575- Z (H04Q) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 矢島 伸一 |
特許庁審判長 |
竹井 文雄 |
特許庁審判官 |
神谷 健一 新川 圭二 |
発明の名称 | 位置依存インターフェースを備える制御システム、携帯制御装置、情報ソース及び位置依存制御方法 |
代理人 | 伊東 忠彦 |