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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 F16C |
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管理番号 | 1272304 |
審判番号 | 不服2012-9501 |
総通号数 | 161 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2013-05-31 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2012-05-23 |
確定日 | 2013-04-04 |
事件の表示 | 特願2007-149278「精密加工機の有限転がり案内」拒絶査定不服審判事件〔平成20年12月18日出願公開、特開2008-303908〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯・本願発明 本願は、平成19年6月5日の出願であって、平成24年2月21日付けで拒絶査定がなされ(発送日:同年2月24日)、これに対し、同年5月23日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、その審判の請求と同時に手続補正がなされたものである。 そして、上記補正は、拒絶査定において明りょうでないとされた記載の釈明を目的とするものである。 本願の請求項1ないし3に係る発明は、平成24年5月23日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載されたとおりのものと認められるところ、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、次のとおりである。 「【請求項1】 精密加工機のテーブルまたはサドルである移動体を案内する転がり案内であって、円筒コロ列が複数並列に配列された精密加工機の有限転がり案内において、 前記移動体の荷重がかかる任意の円筒コロ列が、隣の円筒コロ列に対して半ピッチずれた配列になっており、各円筒コロが左右隣り同士で同じ位相にならないようにしたことを特徴とする精密加工機の有限転がり案内。」 第2 刊行物 (1)刊行物1 これに対して、原査定の拒絶の理由に引用され、本願出願前に頒布された特開2001-165160号公報(以下「刊行物1」という。)には、「直線案内装置」に関して、図面(特に、図6参照)とともに、次の事項が記載されている。 ア 「【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は直線案内装置に関し、特に有限軌道転がり直線案内装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、固定側ステージの案内面と移動側ステージの案内面との間にローラ、ニードルローラ(針状コロ)、ボール等の転動体を転動可能に保持して移動側ステージを1方向へ案内する有限軌道転がり直線案内装置が知られている。 【0003】例えば光学機器では、この有限軌道転がり直線案内装置と、リニアエンコーダ等の位置読取装置と、送りねじ等の送り機構とを組み合わせて測長ステージ装置を構成し、被検物と光学測定機の被検物検出装置とを相対移動させて、移動量を読み取り、座標、寸法等の測定をしている。 【0004】また、工作機械や各種製造装置、検査装置等では、この有限軌道転がり直線案内装置が位置決めステージに利用されている。 【0005】次に、従来の直線案内装置を説明する。 【0006】図6は従来の直線案内装置を説明する図であって、図6(a)は平面図(移動部材を2点鎖線で示す)、図6(b)は正面図である。 【0007】この直線案内装置は、平行なV側案内面511とフラット側案内面512とを有する固定側ステージ510と、平行なV側案内面521とフラット側案内面522とを有し、V側案内面511,521及びフラット側案内面512,522同士がそれぞれ対向するように配置される移動側ステージ520と、V側案内面511,521間及びフラット側案内面512,522間を転動する複数のニードルローラ531,541と、ニードルローラ531,541を転動可能に保持するリテーナ530,540とを備えている。 【0008】リテーナ530,540は、ニードルローラ531,541同士の相互干渉やV側案内面511,521及びフラット側案内面512,522からのずれ、脱落を防ぐため、ニードルローラ531,541を一定方向に保持している。 【0009】また、固定側ステージ510にはニードルローラ531,541のV側案内面511,521及びフラット側案内面512,522からのリテーナ530,540の脱落を防止するための制限部材560が設けられている。 【0010】この直線案内装置は、図6(b)に示すように水平状態で使用され、V側案内面511,521が移動側ステージ520の水平、垂直方向の移動を規制し、フラット側案内面512,522が移動側ステージ520の垂直方向の移動を規制するので、移動側ステージ520は特定の方向に直線運動することができる。」 イ 図6には、複数のニードルローラ531,541が移動側ステージ520の移動方向であるY方向に直線状に列をなして配列されることが示されている。 これらの記載事項及び図面の図示内容を総合すると、刊行物1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。 「移動側ステージ520を案内する直線案内装置であって、ニードルローラ531,541の列が配列された工作機械の有限軌道転がり直線案内装置。」 (2)刊行物2 同じく、原査定の拒絶の理由に引用され、本願出願前に頒布された特開平3-270844号公報(以下「刊行物2」という。)には、「スライドテーブル機構」に関して、図面(特に、第1図?第3図、第5図参照)とともに、次の事項が記載されている。 ア 「〔発明が解決しようとする課題〕 (略) 一方、前記ケージつきローラは、テーブル自体及びテーブルに負荷される荷重を考慮して、その径、長さ、数量等の条件が決定されるが、前記従来例によれば径に対して長さが大なローラが使用されていたためにスキューを生じやすく、この点からもテーブルの円滑な移動が損なわれるという問題もある。 そこでこの発明は、前記従来技術の問題点に着目してなされたものであって、構造が簡単で且つテーブル移動の円滑性を確保することができるスライドテーブル機構を提供することを目的としている。」(第2頁左上欄8行?右上欄11行) イ 「〔課題を解決するための手段〕 (略) さらに、前記ケージつきローラの複数の列は、隣接するローラ列の相互間において一方の列の各ローラの列方向の位置を他方の列の各ローラの間に位置付け、且つ隣接する各列のローラの軌道を一部において重ね、もって各ローラを千鳥状に配列することもまた好適である。」(第2頁右上欄12行?左下欄18行) ウ 「〔作用〕 (略) さらに、前記ケージつきローラを前記千鳥状に配列すると、隣接する各列のローラの軌道が一部において重なるために、断面V形軌道面及び平面状軌道面がローラの長さ寸法の幅をもって摩耗することがなく、幅方向に平均して摩耗することになる。」(第2頁左下欄19行?第3頁左上欄1行) エ 「〔実施例〕 第1図はスライドテーブル機構の断面図であり、第2図は第1図の一部を省略した平面図であって、その構造は、ベッド1に対して、上面に図示しない工作機械等を搭載するテーブル2が載置されており、・・・(略)・・・ ねじ軸3の左右において、ベッド1には、実質的にベッド1の一部をなすベッド側レースプレート11,12がボルト固定され、またボールねじ用ナット4の左右において、テーブル2下面には、実質的にテーブル2の一部をなすテーブル側レースプレート13,14がボルト固定され、対向する前記レースプレート11,13の対向面で平面状軌道面15を構成し、同じく対向する前記レースプレート12,14で断面V形軌道面16を構成している。前記平面状軌道面15と断面V形軌道面16にはケージつきローラ17を介在させて、これによりテーブル2自体の荷重とテーブル2に搭載される機器の荷重をベッド1に支持させ、且つベッド1に対するテーブル2の移動を可能にしている。 前記ケージつきローラ17は径と長さを同一又はこれに近くしたものを用い、これをケージ18に2列に組込んで、2つのローラにより従来の1つのローラ分の荷重を支持するように構成している。」(第3頁左上欄2行?左下欄12行) オ 「ローラは複数の列としているために個々のローラの長さが前記のように短くても荷重を充分に支持できる。 かくしてテーブル2にはボールねじ用ナット4からの振動の伝達がなく且つケージつきローラ17におけるスキューも生じないから、テーブル2の円滑な移動を確保することができる。」(第4頁左上欄15行?右上欄1行) カ 「前記ケージつきローラ17は、テーブル2及びこれに搭載される機器の荷重に応じて列数を任意に設定するものであり、第3,4図の例では3列にしている。さらに、第5図の例ではローラ17を千鳥状、すなわち3列のローラ17の列を、隣接するローラ列の相互間において一方の列の各ローラ17の列方向の位置を他方の列の各ローラ17の間に位置付け、且つ隣接する各列のローラ17の軌道を一部において重ねて構成している。同図におけるWが軌道の重なり部分である。これによって、各列のローラ17の軌道が個別に分離されて形式されず、平面状軌道面15及び断面V形軌道面16が平均して摩耗することになるため耐久性に富む。」(第4頁右上欄11行?左下欄4行) キ 第2図に関する上記記載事項エの「ケージつきローラ17は・・・これをケージ18に2列に組込んで、2つのローラにより従来の1つのローラ分の荷重を支持するように構成している。」との記載、及び第3図に関する上記記載事項カの「ケージつきローラ17は、テーブル2及びこれに搭載される機器の荷重に応じて列数を任意に設定するものであり、第3,4図の例では3列にしている。」との記載からみて、ローラ17の列とは、転動方向(第2図では紙面の上下方向、第3図では紙面の左右方向)に直線状に配列した一群の複数のローラ17を指すことは明らかである。 そして、それを前提として、上記記載事項イの「前記ケージつきローラの複数の列は、隣接するローラ列の相互間において一方の列の各ローラの列方向の位置を他方の列の各ローラの間に位置付け、且つ隣接する各列のローラの軌道を一部において重ね、もって各ローラを千鳥状に配列する」との記載、上記記載事項カの「第5図の例ではローラ17を千鳥状、すなわち3列のローラ17の列を、隣接するローラ列の相互間において一方の列の各ローラ17の列方向の位置を他方の列の各ローラ17の間に位置付け、且つ隣接する各列のローラ17の軌道を一部において重ねて構成している。」との記載、及び第5図を合わせみると、第5図には、以下の事項が記載されていると認める。 5列のローラ17の列が並列に配列され、各ローラ17の列が隣接するローラ17の列に対して、一方の列の各ローラの列方向の位置を他方の列の各ローラの間の略中央に位置付け、且つ隣接する各列のローラ17の軌道を一部において重ねること。 (3)刊行物3 同じく、原査定の拒絶の理由に引用され、本願出願前に頒布された特開2000-320551号公報(以下「刊行物3」という。)には、「ベアリングにおける保持器の構造」に関して、図面(特に、図1?図3、図5参照)とともに、次の事項が記載されている。 ア 「【0005】 【発明の実施の態様】次に、本発明にかかるベアリングにおける保持器の構造の一つの実施の態様を示し、添付の図面に基づいて説明する。図1にベアリング1を示し、このベアリング1は、円筒形状の外筒2とこの外筒2内壁に嵌入装着された保持器3とを有し、この保持器3に多数の転動体4(以下、ローラ部材4)を組み込む構成として、ガイド軸5外周に、相対的に移動可能に装着している。この場合、ローラ部材4は、中間部を膨出させた形状を有している。かかるローラ部材4を介してガイド軸5に隙間なく接するように、ガイド軸5の外周面の長手方向に、複数のスプライン6が刻設されている。 【0006】前記保持器3は薄肉状の円筒体であり、内径を、ガイド軸5の外径より大とすると共に、外径を外筒2の内径に比較して小としている。また保持器3は、複数のピース7によって、分割可能な組立て構造体としている(図2参照)。これらピース7には、多数のローラ部材4を保持するための保持穴8が形成されている。また、前記ピース7は、肉厚が前記ローラ部材4の径に比較して薄く、ガイド軸5側に面する側、並びに外筒2に面する側双方にローラ部材4が露出するように保持されている。前記保持穴8は、長手方向を保持器3外周方向に指向させると共に、ローラ部材4の転動方向を保持器3外周に直交する方向、すなわち保持器の長手方向に指向させるようにしている。また、前記保持穴8は、ピース7の内外径側から、保持穴8において回転自在な状態で、ローラ部材4を抱え込むように形成されている。・・・(略)・・・そして保持器3は、複数のピース7によって円筒状に組立て保持するために、ピース7の上下、および中間部に、ピース7長手方向に直交する方向、すなわち保持器3外周方向に形成した係合溝9に、線状部材10によって巻き付けて固定している(図3参照)。」 イ 「【0012】さらに本発明にかかるベアリングにおける保持器の構造は、図5に示すように、保持穴8が、一定の規則でずれるように設定することもできる。 【0013】このように構成すれば、ガイド軸5に対して、保持器3が相対的に移動する際、ガイド軸5外周に、保持器3のローラ部材4が接触する際の衝撃を平均化して、和らげることができ、微小振動を抑えることで、ローラ部材4等の接触箇所の耐久性も向上させることができる。」 第3 対比 本願発明と引用発明とを対比すると、後者の「移動側ステージ520」は前者の「移動体」に相当し、以下同様に、「ニードルローラ531,541の列」は「円筒コロ列」に、「直線案内装置」はニードルローラを転動させて移動側ステージをY方向へ案内するものであるから「転がり案内」に、「有限軌道転がり直線案内装置」は「有限転がり案内」にそれぞれ相当する。 したがって、両者は、 「移動体を案内する転がり案内であって、円筒コロ列が配列された有限転がり案内。」 である点で一致し、以下の点で相違している。 〔相違点1〕 本願発明は、「精密加工機のテーブルまたはサドルである」移動体を案内する「精密加工機」の有限転がり案内であるのに対し、 引用発明は、移動側ステージ520を案内する「工作機械」の有限軌道転がり直線案内装置である点。 〔相違点2〕 本願発明は、円筒コロ列が「複数並列に」配列され、「前記移動体の荷重がかかる任意の円筒コロ列が、隣の円筒コロ列に対して半ピッチずれた配列になっており、各円筒コロが左右隣り同士で同じ位相にならないようにした」のに対し、 引用発明は、かかる発明特定事項を備えていない点。 第4 当審の判断 そこで、各相違点について検討する。 (1)相違点1について 本願の出願前に、工作機械において、テーブルやサドルなどの移動体の案内に有限型ころがり案内を用い、精密加工機の案内機械要素として利用することは、周知(例えば、特開2002-227837号公報の段落【0002】参照。)である。 そうすると、引用発明の「移動側ステージ520」を「精密加工機のテーブルまたはサドル」とし、同「工作機械」を「精密加工機」として用いることは、当業者が容易に想到したことである。 (2)相違点2について 本願発明の「円筒コロ列が複数並列に配列され、前記移動体の荷重がかかる任意の円筒コロ列が、隣の円筒コロ列に対して半ピッチずれた配列になっており、各円筒コロが左右隣り同士で同じ位相にならないようにした」に関して、本願明細書には、第1実施例を示す図2について「リテーナ18の片面に円筒コロ20が配設され、全部で左右2列配列になっている。左右の配列相互の関係は、一方の円筒コロ20の配列に対して、他方の円筒コロ20の配列は半ピッチだけずれている関係にあること」(段落【0016】)、同図5について「左右の円筒コロ20の配列で、半ピッチずつ位相がずれていれば、図5に示すように、乗り上げるタイミングがずれる」こと(段落【0023】)、及び第2実施例を示す図6について「一つの転がり案内ユニット16において、片側2列の円筒コロ列を設け、それぞれ隣合う円筒コロ列同士が半ピッチずれる」こと(段落【0025】)が記載されている。 一方、刊行物2には、5列のローラ17の列が並列に配列され、各ローラ17の列が隣接するローラ17の列に対して、一方の列の各ローラの列方向の位置を他方の列の各ローラの間の略中央に位置付け、且つ隣接する各列のローラ17の軌道を一部において重ねること(上記第2(2)キ)が記載されている。 ここで、「一方の列の各ローラの列方向の位置を他方の列の各ローラの間の略中央に位置付ける」ことが、任意のローラ17の列が、隣のローラ17の列に対して半ピッチずれた配列になっており、各ローラ17が左右隣り同士で同じ位相にならない構成となることは、本願出願時の技術水準(例えば、特開2006-250293号公報の【背景技術】を述べた段落【0002】の「図1に示す様に、上記各円筒ころ1、1の軸方向(図1の左右方向)と直交する方向(図1の上下方向)に隣り合う各円筒ころ1、1同士で、軸方向の位相を凡そ半ピッチずつずらせて、千鳥状に配置している。」との記載参照)からみて明らかである。 そうすると、刊行物2に記載された、5列のローラ17の列が並列に配列され、各ローラ17の列が隣接するローラ17の列に対して、一方の列の各ローラの列方向の位置を他方の列の各ローラの間の略中央に位置付けることは、本願発明の「円筒コロ列が複数並列に配列され」「任意の円筒コロ列が、隣の円筒コロ列に対して半ピッチずれた配列になっており、各円筒コロが左右隣り同士で同じ位相にならない」ことに相当するといえる。 また、刊行物2の「ローラ17の列」は「荷重を充分に支持できる」(上記第2(2)オ)ものであるから、本願発明の「前記移動体の荷重がかかる」「円筒コロ列」に相当する。 そして、刊行物2には、「工作機械等を搭載するテーブル2」を対象とし(上記第2(2)エ)、「テーブル移動の円滑性を確保」すること(上記第2(2)ア及びオ)、「2列に組込んで、2つのローラにより従来の1つのローラ分の荷重を支持するように構成」すること(上記第2(2)エ)、軌道面を平均して摩耗させることによって耐久性を高めること(上記第2(2)カ)が記載されており、いずれも引用発明の工作機械の有限軌道転がり直線案内装置において要請される事項であるから、引用発明に刊行物2に記載された事項を適用しようとする動機付けは十分にある。 そうしてみると、引用発明に刊行物2に記載された事項を適用して、相違点2に係る本願発明の発明特定事項とすることは、当業者が容易に想到し得たことである。 (3)効果について 刊行物3には、上記第2(3)ア及びイ並びに図5からみて、長手方向に直線状に配列した一群の複数のローラ部材4からなるローラ部材4の列を複数並列に配列し、各ローラ部材4の列を隣接するローラ部材4の列に対してずらして配列することで、ガイド軸5に対して、保持器3が相対的に移動する際、ガイド軸5外周に、保持器3のローラ部材4が接触する際の衝撃を平均化して、和らげることができ、微小振動を抑えることが記載されているといえる。 そして、刊行物3の当該記載に照らせば、引用発明に刊行物2に記載された事項を適用したものは、「移動側ステージ520」が「ニードルローラ531,541の列」に乗り上げる衝撃を平均化して、微小振動を抑えることが予測でき、その結果として、「乗り上げるタイミングがずれることによって、うねりの振幅を小さく」(本願明細書段落【0023】)するものとなる。 そうすると、本願発明が奏する効果は、引用発明、刊行物2に記載された事項、及び刊行物3に記載された事項、並びに前記周知事項から、当業者が予測できる範囲内のものであって、格別なものでない。 したがって、本願発明は、引用発明、刊行物2に記載された事項、及び刊行物3に記載された事項、並びに前記周知事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。 第5 むすび 本願発明は、引用発明、刊行物2に記載された事項、及び刊行物3に記載された事項、並びに前記周知事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 したがって、本願のその他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶をすべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2013-02-06 |
結審通知日 | 2013-02-08 |
審決日 | 2013-02-19 |
出願番号 | 特願2007-149278(P2007-149278) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(F16C)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 増岡 亘 |
特許庁審判長 |
森川 元嗣 |
特許庁審判官 |
窪田 治彦 冨岡 和人 |
発明の名称 | 精密加工機の有限転がり案内 |
代理人 | 永井 浩之 |
代理人 | 磯貝 克臣 |
代理人 | 森 秀行 |
代理人 | 堀田 幸裕 |
代理人 | 岡田 淳平 |
代理人 | 勝沼 宏仁 |