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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) H04N 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) H04Q 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) H04W |
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管理番号 | 1273107 |
審判番号 | 不服2011-814 |
総通号数 | 162 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2013-06-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2011-01-13 |
確定日 | 2013-04-17 |
事件の表示 | 特願2006-535524「マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービスのためのスケーラブル符号化」拒絶査定不服審判事件〔平成17年 4月28日国際公開、WO2005/039186、平成19年 4月 5日国内公表、特表2007-508783〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯及び本願発明 1.手続の経緯 本願は,平成16年9月29日(優先権主張 2003年10月14日 米国(US),2004年7月23日 米国(US))を国際出願日とする出願であって,平成22年8月24日付けで拒絶査定され,平成23年1月13日に拒絶査定不服審判の請求と同時に誤訳訂正書の提出がなされ,平成24年4月23日付けで拒絶理由が通知され,同年10月24日付けで意見書とともに手続補正書の提出がなされたものである。 2.本願発明 本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は,平成24年10月24日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項(下線は請求人が付与。)により特定される次のとおりのものである。 【請求項1】 通信チャネル上でマルチキャスト/ブロードキャストする方法であって、 同じコンテンツを複数のストリームに分離することと; 前記同じコンテンツからの複数のストリームを提供することと、 なお、それらの各々は符号化された累積的な情報を含み、それらの内の1つ以上はデコーディング認可レベルに関連付けられており、そして、前記複数のストリームは、階層構造を有し、前記階層構造は、少なくとも、前記複数のストリームの内の第1のストリームに対応する第1のバージョンと、前記第1のストリームに対応する機能強化されたバージョンと、前記複数のストリームの内の第2のストリームとによって特徴付けられており、前記複数のストリームの内の前記第2のストリームは空データを備えない; ネットワーク上で前記複数のストリームをマルチキャスト/ブロードキャストすることと; を備え、 前記複数のストリームの各々は、受信装置による選択的デコーディングのために、別々に符号化され、前記複数のストリームの内の1つ以上のセットは、前記同じコンテンツの前記第1のバージョンと前記機能強化されたバージョンとを形成し、 前記選択的デコーディングは、前記受信装置のコンフィギュレーションに基づいており、そして、前記選択的デコーディングは、前記ストリームに関連付けられた前記デコーディング認可レベルに、少なくとも一部基づいている、 方法。 ただし,本願発明を特定する事項に関し,「マルチキャスト/ブロードキャスト」とは,「マルチキャスティング又はブロードキャスティングの何れかを、或いは両方」を意味し,そして,マルチキャスティング(multicasting)は,ネットワーク内のWCD(無線通信デバイス)の内の選択されたグループにコンテンツを送ることを言い,一方,ブロードキャスティング(broadcasting)は,ネットワーク内の全てのWCDにコンテンツを送ることを言うものとして,本審決では論及する(本願の出願当初の明細書【0022】参照。)。 (当審注 (1)【0022】の記載は,平成24年10月24日付け手続補正書の提出まで,誤訳訂正及び補正はされていない。(2)上記ただし書中の「ブロードキャスティング(broadcasting)」は,明細書【0022】では「ブロードキャッスティング(broadcasting)」と記載されているが,この記載は,正しくは「ブロードキャスティング(broadcasting)」の明らかな誤記である。) 第2 引用刊行物等 平成24年4月23日付け拒絶理由通知で引用された,本願優先権主張日前に頒布された特開平10-336645号公報(平成10年(1998年)12月18日公開。以下「引用刊行物」という。)には,図面とともに次の事項が記載(下線は当審が付与。)されている。 なお,平成24年4月23日付け拒絶理由通知の「2.引用刊行物1」の冒頭に,「当審において引用する特開平10-336654号公報(以下「引用刊行物1」という。)(後略)」と記載されているが,正しくは「当審において引用する特開平10-336645号公報(以下「引用刊行物1」という。)(後略)」であり,該拒絶理由通知の「引用文献番号一覧」には,「1.特開平10-336645号公報(平成10年12月18日公開)」との記載もあり,また,平成24年10月24日付け意見書の【意見の内容】「1.拒絶の理由」において,「刊行物1(特開平10-336645号公報)」として,請求人は,上記拒絶理由に対し,意見を述べている。(下線は当審が付与。) 1 「【請求項5】入力映像信号を、低解像度の第1映像信号と、前記第1映像信号と組み合わせることにより、前記入力映像信号と同一の解像度を得ることが可能となる第2映像信号に分割する分割手段と、 前記第1映像信号を高能率符号化して第1符号化信号を得る第1符号化手段と、 前記第2映像信号を高能率符号化して第2符号化信号を得る第2符号化手段と、 前記第2符号化信号に課金情報を付加し課金付加信号を得る課金情報付加手段と、 前記第1符号化信号と前記課金付加信号とを異なるチャンネルで伝送する伝送手段とを備えることを特徴とする映像信号の伝送装置。 【請求項6】前記伝送手段は、前記第1符号化信号を映像伝送用チャンネルで、前記課金付加信号をデータ伝送用チャンネルで伝送することを特徴とする請求項5記載の映像信号の伝送装置。」 (公報2ページ1?2欄) 2 「【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は映像信号を高能率符号化して伝送する映像信号の伝送装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】現在TV信号の標準高能率圧縮方式としてMPEG2が規格化されている。このMPEG2は比較的低いデータレートで高画質の記録または伝送が可能であることや、様々なデータレートに圧縮可能であることから映像信号の伝送の標準フォーマットとして使用することも検討されている。MPEG2の中には、高解像度の信号と低解像度の信号を両方伝送する方法がある。以下、図面を用いて前記方法を説明する。」 (公報4ページ5欄) 3 「【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の方法では、高解像度の信号の放送を始めた場合に、従来の低解像度の信号対応のデコーダを持っている人には、放送を見ることが出来なくなるという問題点があった。 【0006】本発明は、このような従来の課題を考慮し、低解像度の信号対応のデコーダを持っている人にも、放送を見ることが出来る映像信号の伝送装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】しかるに、本発明の第1の映像信号の伝送装置は、入力映像信号を、低解像度の第1映像信号と、第1映像信号と組み合わせることにより入力映像信号と同一の解像度を得ることが可能となる第2映像信号に分割する分割手段と、第1映像信号を高能率符号化して第1符号化信号を得る第1符号化手段と、第2映像信号を高能率符号化して第2符号化信号を得る第2符号化手段と、第1符号化信号と第2符号化信号とを異なるチャンネルで伝送する伝送手段とを備え、従来のデコーダのみを持つ人にも放送受信が可能となる。」 (公報4ページ6欄) 4 「【0009】また本発明の第3の映像信号の伝送装置は、入力映像信号を、低解像度の第1映像信号と、第1映像信号と組み合わせることにより、入力映像信号と同一の解像度を得ることが可能となる第2映像信号に分割する分割手段と、第1映像信号を高能率符号化して第1符号化信号を得る第1符号化手段と、第2映像信号を高能率符号化して第2符号化信号を得る第2符号化手段と、第2符号化信号に課金情報を付加し課金付加信号を得る課金情報付加手段と、第1符号化信号と課金付加信号とを異なるチャンネルで伝送する伝送手段とを備えることにより、第1の発明の効果に加えて、高解像度の信号を受信する人にのみ料金を課すことが可能となることを特徴とする。」 (公報4ページ6欄) 5 「【0019】 【発明の実施の形態】 (実施の形態1)以下、本発明の第1の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を説明するための図であり、101は映像信号を入力する入力端子、102は入力信号を2種類の信号に分割する分割器、103および104は入力信号を高能率符号化する第1および第2符号化器、105および106は入力信号を伝送する伝送路である第1チャンネルおよび第2チャンネルである。 【0020】以上の構成における動作を以下に説明する。 【0021】入力端子101より入力された映像信号(例えば水平1280画素、垂直720ライン、フレーム周波数60の信号)は、分割器102に出力される。分割器102では入力信号を、本実施の形態では、例えば、入力映像信号を帯域制限フィルタによりダウンコンバートした低解像度の信号である第1映像信号(例えば水平720画素、垂直480ラインフレーム周波数60の信号)と、第1映像信号をアップコンバートして入力映像信号よりひいて得られる第2映像信号に分割する。このようにして得られた2つの信号は、第1映像信号は第1符号化器103で高能率符号化されて伝送路である第1チャンネル105より出力され、第2映像信号は第2符号化器104で高能率符号化されて伝送路である第2チャンネル106より出力される。 【0022】以上のように本実施の形態によると、第1符号化信号と第2符号化信号とを異なるチャンネルで伝送するので、従来のデコーダのみを持つ人にも従来どおりの放送受信が可能となる高解像度信号に対応した放送を行える。 (後略)」 (公報6ページ9?10欄) 6 「【0025】 (前略) (実施の形態3)以下、本発明の第3の実施の形態を図面を用いて説明する。図3は本発明の第3の実施の形態を説明するための図であり、301は映像信号を入力する入力端子、302は入力信号を2種類の信号に分割する分割器、303および304は入力信号を高能率符号化する第1および第2符号化器、305は入力信号に課金情報を付加する課金情報付加器、306および307は入力信号を伝送する伝送路である第1チャンネルおよび第2チャンネルである。 【0026】以上の構成における動作を以下に説明する。 【0027】入力端子301より入力された映像信号は、実施の形態1の場合同様、分割器302で分割され、第1符号化器303および第2符号化器304で高能率符号化され、第1符号化器303の出力は第1チャンネル306に、第2符号化器304の出力は課金情報付加器305に出力される。課金情報付加器305では、課金情報を付加して第2チャンネル307に出力する。 【0028】以上のように本実施の形態によると、第1の実施の形態の効果に加え、第2符号化器の出力に課金情報を付加しているので、従来の放送を見る人には課金無しで、また高解像度の放送を見る人は課金ありで、放送することが可能となる。 (後略)」 (公報6ページ10欄?7ページ11欄) そして,引用例記載の「伝送装置」が,映像信号を伝送用チャネルで伝送し,放送する伝送方法も開示していることは明白である。 以上によれば,引用刊行物には次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。 入力映像信号を,低解像度の第1映像信号と,第1映像信号と組み合わせることにより,入力映像信号と同一の解像度を得ることが可能となる第2映像信号に分割する分割手段と, 前記第1映像信号を高能率符号化して第1符号化信号を得る第1符号化手段と, 前記第2映像信号を高能率符号化して第2符号化信号を得る第2符号化手段と, 前記第2符号化信号に課金情報を付加し課金付加信号を得る課金情報付加手段と, 前記第1符号化信号と課金付加信号とを異なるチャンネルで伝送する伝送手段とを備え, 前記伝送手段は,前記第1符号化信号を映像伝送用チャンネルで,前記課金付加信号をデータ伝送用チャンネルで伝送し, 前記第2符号化信号に課金情報を付加しているので,低解像度の放送を見る人には課金無しで,また高解像度の放送を見る人は課金ありで,放送することが可能となる, 映像信号を高能率符号化して伝送する映像信号の伝送方法。 第3 当審の判断 1.対比 本願発明と引用発明を対比する。 (1) 引用発明における「伝送方法」は,映像信号を伝送用チャネルで伝送し,放送する方法であるから,引用発明と本願発明は,「チャネル上でブロードキャストする方法」である点で共通するといえる。 (2) 引用発明における伝送装置に信号として入力される「映像」は,本願発明の「コンテンツ」に相当し,引用発明では,この映像信号を符号化し,放送するために伝送用チャンネルで伝送することは,符号化映像信号を「ストリーム」として提供することといえる。 そうすると,引用発明の「分割手段」が,入力映像信号を第1映像信号と第2映像信号に分割することは,本願発明における「同じコンテンツを複数のストリームに分離すること」に一致するといえ,また,引用発明は,本願発明の「同じコンテンツからの複数のストリームを提供する」構成を備えているといえる。 (3) 引用発明においては,第1映像信号は,低解像度であって,高能率化符号化されるものである。 一方,第2映像信号は,第1映像信号と組み合わせることにより,入力映像信号と同一の解像度を得ることが可能であって,高能率符号化され,課金情報が付加されるものである。 してみると,引用発明でも,第1映像信号と第2映像信号は,それらが入力映像信号を得るために,組み合わせができるという点で,本願発明と同様,累積的であるといえるものである。 また,高能率符号化された低解像度の第1映像信号に,高能率符号化された第2映像信号を組み合わせることにより,入力映像信号と同一の解像度を得ることができることからみて,低解像度の第1映像信号は,本願発明における「少なくとも、前記複数のストリームの内の第1のストリームに対応する第1のバージョン」と一致し,第2映像信号は,本願発明における「第1のストリームに対応する機能強化されたバージョン」であって,「複数のストリームの内の第2のストリーム」と一致するものである。 よって,伝送用チャネルで伝送される高能率符号化された第1映像と高能率符号化された第2映像信号は,本願発明と同様,「少なくとも、前記複数のストリームの内の第1のストリームに対応する第1のバージョンと、前記第1のストリームに対応する機能強化されたバージョンと、前記複数のストリームの内の第2のストリームとによって特徴付けられる階層構造」を有しているといえるものである。 (4) 引用発明では,高能率符号化された第2映像信号に,課金情報を付加することによって,課金の「無し」または「あり」に基づいて,低解像度の放送,または,高解像度,すなわち,入力映像信号と同一の解像度の放送を,選択的に見ることができるのであり,符号化された信号を映像として見るためには,符号化信号を選択的にデコーディングしなければならないことは技術的に当然である。 これらのことは,以下の事項ア?エを意味しているといえる。 ア 引用発明の「高能率符号化された第2映像信号」が,課金情報を付加されることにより,デコーディング認可レベルに関連付けられること, イ 第1映像信号と第2映像信号が,(a)受信装置による選択的デコーディングのために,別々に符号化されること,(b)同じコンテンツの第1バージョンと機能強化されたバージョンとを,一つのセットとして形成すること, ウ 上記イにおいて,引用発明が意味しているといえる「選択的デコーディング」も,受信装置が,第2符号化信号をデコーディングする構成,設定等のコンフィギュレーションを備えていなければ,高解像度,入力映像信号と同一の解像度の放送を見ることができないのであるから,受信装置のコンフィギュレーションに基づいていること, エ 第2符号化信号は,課金情報を付加され,該課金情報を基に,放送を見る人に,課金があれば,高解像度の放送を見ることを認可できるレベルであるとして,第2符号化信号を当然にデコーディングするのであるから,選択デコーディングが,ストリームに関連付けられたデコーディング認可レベルに,基づいていること。 以上から,本願発明と引用発明は,次の点で,一致,相違する。 [一致点] チャネル上でブロードキャストする方法であって, 同じコンテンツを複数のストリームに分離することと; 前記同じコンテンツからの複数のストリームを提供することと, なお,それらの各々は符号化された累積的な情報を含み,それらの内の1つ以上はデコーディング認可レベルに関連付けられており,そして,前記複数のストリームは,階層構造を有し,前記階層構造は,少なくとも,前記複数のストリームの内の第1のストリームに対応する第1のバージョンと,前記第1のストリームに対応する機能強化されたバージョンと,前記複数のストリームの内の第2のストリームとによって特徴付けられており; を備え, 前記複数のストリームの各々は,受信装置による選択的デコーディングのために,別々に符号化され,前記複数のストリームの内の1つ以上のセットは,前記同じコンテンツの前記第1のバージョンと前記機能強化されたバージョンとを形成し, 前記選択的デコーディングは,前記受信装置のコンフィギュレーションに基づいており,そして,前記選択的デコーディングは,前記ストリームに関連付けられた前記デコーディング認可レベルに,少なくとも一部基づいている, 方法。 [相違点1] 本願発明では,ブロードキャストするチャネルが,「通信チャネル」であるのに対して,引用発明のチャネルは,「伝送用チャネル」であって,通信チャネルか否かが不明である点。 [相違点2] 本願発明では,「複数のストリームのうちの第2のストリームは空データを備えない」ものであるのに対して,引用発明の「複数のストリームのうちの第2のストリーム」では,空データを備えるか否かが不明である点。 [相違点3] 本願発明では,「ネットワーク上で複数のストリームをマルチキャスト/ブロードキャストする」ものであるのに対して,引用発明では,「複数のストリームをブロードキャストする」のが,「ネットワーク上」であるのか否かが不明である点。 2.検討 (1)相違点1及び3について 引用刊行物の記載(上記第2の摘記2の【0002】参照。)によれば,引用発明のチャネルは,TV信号を伝送するための放送信号伝送用チャネルであるとも解されるが,映像信号を符号化し,通信チャネル上で伝送するようにすることは,引用例を提示するまでもなく周知であり,映像コンテンツのブロードキャストを,通信チャネル上で行うようにし,さらに,通信のネットワーク上で行うようにすることは,当業者が容易になしえたことである。 (2)相違点2について 引用刊行物の記載(上記第2の摘記2の【0002】,及び同摘記3の【0005】,【0006】参照。)によれば,引用発明は,高解像度の信号と低解像度の信号を両方伝送した場合であっても,低解像度対応のデコーダを持っている人にも,放送を見ることが出来るようにすることを目的としたものである。 そうすると,本願発明の「第2のストリーム」といえる引用発明の「第2映像信号」に対して,空データを備えないようにするか否かは,当業者が適宜なしうる事項に過ぎない。 そして,本願発明のように構成したことによる効果も,引用発明及び周知技術から予測できる程度のものである。 3.小括 したがって,本願発明(平成24年10月24日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された発明)は,引用発明及び周知技術に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものである。 第4 むすび 以上のとおりであるから,本願発明は,引用発明及び周知技術に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により,特許を受けることができない。 したがって,本願は,他の請求項について論及するまでもなく,拒絶すべきものである。 よって,結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2012-11-16 |
結審通知日 | 2012-11-20 |
審決日 | 2012-12-05 |
出願番号 | 特願2006-535524(P2006-535524) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WZ
(H04W)
P 1 8・ 121- WZ (H04Q) P 1 8・ 121- WZ (H04N) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 中元 淳二、丹治 彰、山中 実 |
特許庁審判長 |
加藤 恵一 |
特許庁審判官 |
近藤 聡 小曳 満昭 |
発明の名称 | マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービスのためのスケーラブル符号化 |
代理人 | 野河 信久 |
代理人 | 河野 哲 |
代理人 | 佐藤 立志 |
代理人 | 峰 隆司 |
代理人 | 岡田 貴志 |
代理人 | 勝村 紘 |
代理人 | 堀内 美保子 |
代理人 | 砂川 克 |
代理人 | 河野 直樹 |
代理人 | 市原 卓三 |
代理人 | 蔵田 昌俊 |
代理人 | 中村 誠 |
代理人 | 白根 俊郎 |
代理人 | 村松 貞男 |
代理人 | 幸長 保次郎 |
代理人 | 福原 淑弘 |
代理人 | 山下 元 |
代理人 | 竹内 将訓 |