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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) B05B
管理番号 1273398
審判番号 不服2011-26998  
総通号数 162 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-06-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2011-12-13 
確定日 2013-05-02 
事件の表示 特願2004-216965「樹脂膜形成装置」拒絶査定不服審判事件〔平成18年 2月 9日出願公開、特開2006- 35064〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯・本願発明
本願は、平成16年7月26日の出願であって、平成22年5月12日付けの拒絶理由通知に対して、平成22年7月14日付けで意見書及び手続補正書が提出され、平成23年2月9日付けの最後の拒絶理由通知に対して、平成23年4月18日付けで意見書及び手続補正書が提出されたが、平成23年8月29日付けで上記平成23年4月18日付けの手続補正書による手続補正が却下されるとともに、平成23年8月29日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成23年12月13日付けで拒絶査定に対する審判請求がされると同時に、同日付けで手続補正書が提出され、その後、当審において平成24年6月18日付けの書面による審尋がなされ、平成24年8月20日付けで回答書が提出されたが、平成24年10月30日付けで上記平成23年12月13日付けの手続補正書による手続補正が却下されるとともに、平成24年11月14日付けで拒絶理由が通知され、平成25年1月21日付けで意見書と共に明細書及び特許請求の範囲を補正する手続補正書が提出されたものである。
そして、その請求項1ないし3に係る発明は、上記平成25年1月21日付けの手続補正書によって補正された明細書及び特許請求の範囲並びに出願時に願書に添付された図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載された事項によって特定されるとおりのものであるところ、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は以下のとおりである。

「 【請求項1】
加熱前のネジ部品に対し、気体に混合された状態の樹脂粉体を接触させて、表面に樹脂粉体を付着させる樹脂粉体付着手段と、
該樹脂粉体付着手段によって樹脂粉体が付着されたネジ部品を加熱し、ネジ部品に付着されている樹脂粉体を溶融して、ネジ部品表面に樹脂膜を形成する加熱装置と、
樹脂粉体付着手段によりネジ部品に樹脂粉体を吹き付ける際に飛び散った樹脂粉体を回収する集塵装置とを備える樹脂膜形成装置であって、
前記集塵装置は、
ネジ部品を取り囲むように形成された筐体と、
筐体内に設けられ、筐体内で飛び散った樹脂粉体を吸引する吸引口とを有し、
前記樹脂粉体付着手段は、
ネジ部品へ向けて、周囲の雰囲気に帯電した樹脂粉体が漂うように、気体を単一の方向に、吹き出し速度を遅くして送り出す気体供給手段と、
前記気体供給手段によって供給される気体に、樹脂粉体を供給し混合する粉体混合手段と、
樹脂粉体を帯電させる樹脂粉体帯電手段とを有し、
該粉体混合手段によって粉体が混合された粉体混合気体が、前記筐体の一面に形成された窓を介して、前記筐体の内部に配置されたネジ部品の軸線に対して交差する方向ヘ吹き付けられるとともに、
樹脂粉体が、該樹脂粉体帯電手段により帯電させられた状態で、ネジ部品に対して前記気体供給手段の反対側の側面に回りこんで付着することを特徴とする樹脂膜形成装置。」

2.引用文献1
(1)引用文献1の記載
本願の出願前に頒布され、当審における平成24年11月14日付けの拒絶理由通知において拒絶の理由に引用された刊行物である特開2001-58152号公報(以下、「引用文献1」という。)には、次の記載がある。

(ア)「【請求項1】 ねじ付きファスナの少なくとも選択した部分をフルオロポリマーで被覆する方法であって、
パウダ状のフルオロポリマーをスプレーノズルに供給し、
前記スプレーノズルに高圧ガスを供給し、
前記スプレーノズルからフルオロポリマーパウダ連行ガス流を放出し、
前記ガス流に連行されたパウダのフルオロポリマー粒子が摩擦静電気を帯びるように前記フルオロポリマーパウダに摩擦静電気帯電処理を施し、
前記パウダ連行ガス流内に前記ファスナを位置させて、前記ファスナの前記少なくとも選択された部分に前記フルオロポリマーパウダのコーティングを堆積させ、
前記ファスナを前記フルオロポリマーの融点以上の温度まで加熱して前記パウダを前記ファスナの前記少なくとも選択した部分上に実質的に連続した付着性のフルオロポリマーコーティングとして一体形成する、ステップを含んでなる方法。」(【特許請求の範囲】の【請求項1】)

(イ)「【0009】フルオロポリマーはパウダ状でスプレーノズルへ供給されて、スプレーノズルから放出される個々の粒子が帯電するように摩擦静電気処理を受ける。発明の好ましい形態としては、フルオロポリマーパウダは摩擦静電気で帯電され、ノズルから放出された空気流に連行されてファスナの事前選択された領域に向けられる。このように、ファスナを室温に維持しながらほぼ均一なパウダコーティングをファスナの事前選択された領域に堆積させる。その後、ファスナはフルオロポリマーの融点以上の温度まで加熱され、堆積したパウダが合体(一体化)して連続したフィルムコーティングとなり、冷却されるとファスナの事前選択された領域に付着する。」(段落【0009】)

(ウ)「【0018】ファスナは、よく知られた装置を用いてパウダ流内に位置され、あるいはパウダ流と直交するように搬送される。ここでも適当な実例は米国特許第3,894,509号、第4,120,993号、第4,775,555号、第4,842,890号及び第5,078,083号に説明されている。これらの特許の開示もまた参照のために本明細書に組み入れられる。図示の装置は、周囲にファスナ担持ポスト14を備える水平回転コンベア12を含む。ファスナ担持ポスト14は、好ましくは、アルミニウム、真鍮、鋼、あるいは銅のような高い熱伝導率を有する材料から作られる。更に、上記各ポストは中央に配設した磁石15を格納しており、これによりファスナを適正位置に保持することができる。
【0019】各ファスナ担持ポスト14は回転可能に回転コンベア12に取り付けられており、ポストの下端から延伸するギヤ又はスプロケット16によって駆動される。このギヤは、適当な位置に設けられた可変モータ駆動のタイミングベルト(図示省略)と交わりそれに係合するときに回転し、これにより、ファスナがパウダ流内に位置するときにポストとファスナを回転させる。その他の適当な回転ファスナキャリアの実例が米国特許第4,842,890号、第5,078,083号及び第5,090,355号に開示されている。これらの開示も参照のために本明細書に組み入れられる。」(段落【0018】及び【0019】)

(エ)「【0022】パウダ流のうちのファスナに堆積しない部分を捕捉して再循環させるためにバキューム収集装置を採用することもまた望ましい。典型的に、バキュームノズル42は、図示するように、スプレーノズル10に並べて配設され、パウダ流の断面積よりも多少大きなサイズとされる。」(段落【0022】)

(オ)「【0025】摩擦静電気を帯びた粒子のコーティングによる被覆は、コロナフィールド効果によってではなく、主として連行する空気空間の方向によって決まることが判明した。換言すれば、摩擦電荷はフルオロポリマーが空気連行パウダ流と直接直交するファスナの領域に保持されるように手助けし、一方、パウダ流の形状と、エアナイフを適当に位置させて用いることで、フルオロポリマーコーティングがファスナに付着することが不要な他の領域にパウダが堆積することを最小にする。従って、パウダ流の形状を適正にしかつパウダ流に対してファスナの位置を適正にすることによって、ファスナのほぼ所望の領域のみにフルオロポリマーパウダコーティングを適正に堆積させることができる。一例として、内ねじ付きファスナのコーティングはねじ領域のみに限定され、それ故、ファスナ全体を加熱して堆積したパウダを一体的にすることができる。
‥‥(中略)‥‥
【0027】ファスナは、フルオロポリマーパウダで被覆された後に回転コンベア12によって加熱ステーションに搬送される。ここでも、多くの異なる加熱装置を用いることができるが、誘電加熱コイル44が最も満足できるものであることが判明した。そういったコイルは米国特許第5,306,346号及び第5,632,327号に説明されており、これらの開示は参照のためにここに組み入れられる。誘電加熱はファスナの表面温度を上昇させる。フルオロポリマーはこの表面と直接接触しているため熱伝達により加熱される。その結果、ファスナをフルオロポリマー融点(約華氏580度)よりも若干高い温度まで、あるいは典型的に約華氏600度乃至650度の範囲に加熱するだけでよい。これは、事前にファスナを加熱するフルオロポリマーコーティングに必要とされる温度(典型的に約華氏750度乃至900度)以下である。従って、本発明の方法は、約華氏700度以上に加熱されるとしばしば劣化する亜鉛メッキファスナのようなメッキファスナの場合に特に利点を有する応用例であることがわかる。」(段落【0025】ないし【0027】)

(カ)「【0035】コーティングが完成したファスナはそのねじ付き部に付着したフルオロポリマーフィルムを有する。このフィルムはねじの山と谷の両方において厚みがほぼ均等であり、実質的にピンホールがない。さらに、このコーティングはバインダ、てん料あるいは他の化合物を含まない実質的に純粋なフルオロポリマーコーティングである。本発明によれば、このフィルムは98%以上のフルオロポリマーを含み、残りは二酸化チタンのような着色顔料である。しかしながら、所望とあらば、コーティングの機械的及び/又は化学的特性を高めるためにその他の化合物を加えることもできる。」(段落【0035】)

(2)引用文献1記載の発明
上記(1)(ア)ないし(カ)並びに図1、2及び6の記載からみて、引用文献1には次の発明(以下、「引用文献1記載の発明」という。)が記載されているといえる。

「加熱前のねじ付きファスナに対し、エアに混合された状態のパウダ状のフルオロポリマーを接触させて、表面にフルオロポリマーパウダを付着させるフルオロポリマーパウダ付着手段と、該フルオロポリマーパウダ付着手段によってフルオロポリマーパウダが付着されたねじ付きファスナを加熱し、ねじ付きファスナに付着されているフルオロポリマーパウダを溶融して、ねじ付きファスナ表面にフルオロポリマーコーティングフィルムを形成する加熱手段と、
フルオロポリマーパウダのうちのファスナに付着しないものを捕捉して再循環させるバキューム収集装置を備え、
前記フルオロポリマーパウダ付着手段は、
ねじ付きファスナへ向けて、エアを送り出すエア供給手段と、該エア供給手段によって供給されるエアに、フルオロポリマーパウダを供給し混合するパウダ連行ガス形成手段と、フルオロポリマーパウダを帯電させる摩擦静電気帯電手段とを有し、
前記パウダ連行ガス形成手段によってフルオロポリマーパウダが混合されたパウダ連行ガスがねじ付きファスナの軸線に対して交差する方向ヘ送出され、フルオロポリマーパウダが、摩擦静電気帯電手段により帯電させられた状態で、ねじ付きファスナに対して付着するようになしたフルオロポリマーコーティングフィルム形成装置。」

3. 対比
本願発明と引用文献1記載の発明とを対比すると、引用文献1記載の発明における「ねじ付きファスナ」は、その形状、構造及び機能からみて、本願発明における「ネジ部品」に相当し、以下同様に、「パウダ状のフルオロポリマー」及び「フルオロポリマーパウダ」は「樹脂粉体」に、「エア」は「気体」に、「パウダ連行ガス」は「粉体混合気体」に、「フルオロポリマーパウダ付着手段」は「樹脂粉体付着手段」に、「フルオロポリマーコーティングフィルム」は「樹脂膜」に、「加熱手段」は「加熱装置」に、「エア供給手段」は「気体供給手段」に、「パウダ連行ガス形成手段」は「粉体混合手段」に、「摩擦静電気帯電手段」は「樹脂粉体帯電手段」に、「ねじ付きファスナの軸線に対して交差する方向」は「ねじ部品の軸線に対して交差する方向」に、「フルオロポリマーコーティングフィルム形成装置」は「樹脂膜形成装置」に、それぞれ相当する。
また、引用文献1記載の発明において「捕捉して再循環させる」ことは、その技術的意義からみて、本願発明において「回収する」ことに相当するから、「樹脂粉体のうちネジ部品に付着しないものを回収する回収装置」という限りにおいて、引用文献1記載発明における「フルオロポリマーパウダのうちのファスナに付着しないものを捕捉して再循環させるバキューム収集装置」は、本願発明における「樹脂粉体付着手段によりネジ部品に樹脂粉体を吹き付ける際に飛び散った樹脂粉体を回収する集塵装置」に相当する。

したがって、本願補正発明と引用文献1記載の発明は、
「加熱前のネジ部品に対し、気体に混合された状態の樹脂粉体を接触させて、表面に樹脂粉体を付着させる樹脂粉体付着手段と、
該樹脂粉体付着手段によって樹脂粉体が付着されたネジ部品を加熱し、ネジ部品に付着されている樹脂粉体を溶融して、ネジ部品表面に樹脂膜を形成する加熱装置と、
樹脂粉体のうちネジ部品に付着しないものを回収する回収装置とを備え、
前記樹脂粉体付着手段は、
ネジ部品へ向けて、気体を送り出す気体供給手段と、
前記気体供給手段によって供給される気体に、樹脂粉体を供給し混合する粉体混合手段と、
樹脂粉体を帯電させる樹脂粉体帯電手段とを有し、
該粉体混合手段によって粉体が混合された粉体混合気体が、ネジ部品の軸線に対して交差する方向ヘ吹き付けられるとともに、
樹脂粉体が、該樹脂粉体帯電手段により帯電させられた状態で、付着する樹脂膜形成装置。」
の点で一致し、次の(a)ないし(c)の点で相違する。

(a)「樹脂粉体のうちネジ部品に付着しないものを回収する回収装置」に関し、本願発明においては「樹脂粉体付着手段によりネジ部品に樹脂粉体を吹き付ける際に飛び散った樹脂粉体を回収する集塵装置」であって、「ネジ部品を取り囲むように形成された筐体と、筐体内に設けられ、筐体内で飛び散った樹脂粉体を吸引する吸引口」と、粉体混合気体が吹き付けられる「筐体の一面に形成された窓」を有するものであるのに対し、引用文献1記載の発明においては「フルオロポリマーパウダのうちのファスナに付着しないものを捕捉して再循環させるバキューム収集装置」である点(以下、「相違点1」という。)。

(b)本願発明における気体供給手段は、「周囲の雰囲気に帯電した樹脂粉体が漂うように、気体を単一の方向に、吹き出し速度を遅くして送り出す」ものであるのに対し、引用文献1記載の発明における「エア供給手段」は、「周囲の雰囲気に帯電した樹脂粉体が漂うように、気体を単一の方向に、吹き出し速度を遅くして送り出す」ものであるか不明である点(以下、「相違点2」という。)。

(c)本願発明においては、樹脂粉体帯電手段により帯電させられた状態の樹脂粉体が「ネジ部品に対して気体供給手段の反対側の側面に回りこんで付着する」ものであるのに対し、引用文献1記載の発明においては、摩擦静電気帯電手段により帯電させられた状態のフルオロポリマーパウダがねじ付きファスナに対してパウダ連行ガス形成手段の反対側の側面に回りこんで付着する」ものであるか不明である点(以下、「相違点3」という。)。

4.判断
まず、相違点1について検討する。
「静電粉末塗装を行う装置において、その集塵装置に、被塗膜物を取り囲むように形成された筐体と、筐体内に設けられ、筐体内で飛び散った粉体を吸引する吸引口と、粉体が吹き付けられる筐体の一面に形成された窓を設けること」は、周知技術(以下、「周知技術1」という。例えば、特開平9-276754号公報の段落【0003】及び図1、特開昭56-150448号公報(以下、「引用文献2」という。)の特許請求の範囲の請求項1、第3ページ右下欄第15行ないし第4ページ右上欄第3行及び第1図等参照。)である。

そして、引用文献1記載の発明において、バキューム収集装置に代えて、上記周知技術1を適用することによって、相違点1に係る本願発明の特定事項のようにすることは、当業者が容易に想到することができたことである。

次に、相違点2について検討する。
静電粉末塗装を行う装置において、被塗装物であるネジ部品に対して気体を単一の方向に、吹き出し速度を遅くして送り出すように構成することは、装置設計上、普通に行われている(例えば、米国特許第4656051号明細書(以下、「引用文献3」という。)の第4欄第44ないし第5欄第9行並びに第7及び8図参照。)。また、静電粉末塗装を行う装置において、被塗装物の周囲の雰囲気に帯電した粉体が漂うように構成することも、普通に行われている(例えば、上記引用文献2の第4ページ左上欄第9行ないし右上欄第3行参照。)
したがって、引用文献1記載の発明において、上記相違点2に係る本願発明のような構成とすることは、当業者が容易に想到し得たことである。

さらに、相違点3について検討する。
「静電粉末塗装法において、帯電された樹脂粉体を気体とともにノズルから加熱されていないワイヤー等の被塗装物に対して噴射する際に、樹脂粉体が、被塗装物のノズルに面する表面はもちろん、ノズルに面していない反対側の表面や側面にも到達し、被塗装物の全周表面に付着するように構成すること」は、周知技術(以下、「周知技術2」という。例えば、特公昭38-25010号公報の第3ページ右欄第41行ないし第4ページ右欄第35行及び第22及び23図、上記引用文献3の第1欄第5ないし12行、第5欄第57行ないし第6欄13行及び第8欄第30ないし50行並びに第3ないし5図、第7及び8図等参照)である。また、気体や液体の噴流の中に断面略円形状の物体を置いたときに、その噴流がその物体の略円形状表面に沿って流れる現象は、コアンダ効果として、本件出願の出願前から周知の事項(以下、「周知事項」という。)である。
したがって、引用文献1記載の発明において、上記周知技術2及び周知事項を参酌して、上記相違点3に係る本願発明のような構成とすることは、当業者が容易に想到することができたことである。

そして、本願発明は、全体構成でみても、引用文献1記載の発明並びに周知技術1、周知技術2及び周知事項から予測できる作用効果以上の顕著な作用効果を奏するものでもない。

したがって、本願発明は、引用文献1記載の発明並びに周知技術1、周知技術2及び周知事項から容易に発明することができたものである。

5.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用文献1記載の発明並びに周知技術1、周知技術2及び周知事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2013-02-27 
結審通知日 2013-03-05 
審決日 2013-03-18 
出願番号 特願2004-216965(P2004-216965)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (B05B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 阿部 利英和田 雄二  
特許庁審判長 中村 達之
特許庁審判官 久島 弘太郎
柳田 利夫
発明の名称 樹脂膜形成装置  
代理人 堀 弘  
代理人 堀 弘  

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