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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) B31D
管理番号 1275796
審判番号 不服2012-4502  
総通号数 164 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-08-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-03-08 
確定日 2013-06-20 
事件の表示 特願2000-580160「認識ラベル」拒絶査定不服審判事件〔平成12年 5月11日国際公開、WO00/26855、平成14年 9月10日国内公表、特表2002-529269〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本件出願は、1999年10月28日(パリ条約による優先権主張外国庁受理1998年11月2日、ドイツ)を国際出願日とする出願であって、平成23年10月31日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成24年3月8日付けで拒絶査定不服審判の請求がなされ、当審において、平成24年6月12日付けで拒絶理由(以下「当審拒絶理由」という。)が通知され、これに対して平成24年12月12日付けで意見書及び手続補正書が提出されたものである。

2.本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成24年12月12日付けの手続補正により補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものであると認められる。

「光学的識別マークを付与するための認識層、認識層の機械的な安定化を図るための補強層、および認識ラベルを物体に貼着するための接着層を有する、多層構造を備え、物体の表面に貼着し、または物体の回りに貼着する、トランスポンダユニットを備えた認識ラベルであって、
前記補強層(12,46)は、前記トランスポンダユニット(16,41)が配設される基板であり、
前記トランスポンダユニット(16,41)は、チップユニット(17)と、前記補強層(12,46)に直に配設されたアンテナコイル(18,42)とを備え、前記補強層(12,46)と前記接着層(13)との間の境界(21)に沿って配設される
ことを特徴とする認識ラベル。」

3.刊行物の記載事項
(1)当審拒絶理由で引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である特開平8-88586号公報(以下「刊行物1」という。)には、次のa?eの事項が記載されている。

a「【0002】
【従来の技術】無線周波数識別(RF ID) は対象物を識別する多くの識別手法の1つである。RFID システムの核心は情報を運ぶタグにある。タグは基地局から受信された符号化RF信号に応答して動作する。一般に、タグは入射RF信号を基地局に反射する。情報は反射される信号がタグのプログラミングされた情報プロトコルにより変調されるに従って伝送される。」

b「【0016】
【課題を解決するための手段】本発明はロジック、メモリ及び無線周波数回路を有する半導体回路を備える新規の無線周波数(RF)タグである。半導体は基板に取付けられ、そして半導体の接触子により半導体に電気的に接続されたアンテナによりRF信号を受信できる。」

c「【0018】
【実施例】図3は新規のRF ID タグ200 の側面図を示す。チップ210 はフレキシブル基板220 上に設置される。チップ210 は接触子222 に出っ張り225 を有し、基板220に含まれたアンテナ230 に結合される。このパッケージは、内部の熱溶融接着剤250、例えば EVA、及び外部の丈夫な重合体の外部被膜260 から成る、薄型でフレキシブルラミネート層270 で密封される。」

d「【0037】図13は、アンテナ 815、バッテリ 820、及び封筒又は包装物840 に貼られたチップ830 から成る薄型のRFタグ810 を含むRF郵便切手800 を示す。このタグ810 は前述の実施例のどれでもよい。この用法では、タグのカバー (一般に図3の270 及び図4の370)は切手の紙である。薄い紙の間にタグを封入するために接着剤、例えばアクリル樹脂が用いられる。これらの接着剤は図3の層250 及び図4の層350 に対応する。 (1つの側270、370の) 最上面を適切な図形で印刷できるのに対し、最下面は (両側がラミネートされたタグの場合には他方の側270、370の) 感圧接着剤を有する。これは包装物又は手紙の封筒に切手を貼るアクリル樹脂でもある。」

e 図3に、RF-IDタグ200において、チップ210及びアンテナ230を有する回路がフレキシブル基板220上に配設されていること、前記アンテナ230が前記フレキシブル基板220に直に配設されていること、及び前記フレキシブル基板220を両側でラミネートするフレキシブルラミネート層270を有していることが図示されている。

上記a?eから、刊行物1には、次の発明(以下「刊行物1発明」という。)が記載されていると認められる。
「チップ210及びアンテナ230を有する回路が配設され、かつ、前記アンテナ230が直に配設されたフレキシブル基板220と、前記フレキシブル基板220を両側でラミネートするフレキシブルラミネート層270を有し、1つの側のフレキシブルラミネート層270上に図形が印刷され、他方の側のフレキシブルラミネート層270上に包装物又は手紙の封筒に接着するための感圧接着剤を有するRF-IDタグ。」

(2)同じく当審拒絶理由で引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である特表平8-508601号公報(以下「刊行物2」という。)には、次のf?iの事項が記載されている。
f 「図1は、可撓性材料(好ましくは、織物、織布または不織布であるが、合成材料でもよい))からなるストリップ1をほぼ1対1の大きさで示している。ストリップ1上には、熱可塑性、熱接着性または自己接着性の材料からなる第一層12が形成されており、この第一層はストリップ1の上面全体を覆っていることが好ましい。第一層12上には複数の電子式マーキング回路2が第一層に接着するように配置されている。各電子式マーキング回路2は回路20を有し、この回路20の二つの金属通路はコイル21を形成しているワイヤの両端に接続されている。ストリップ1は連続ストリップであり、その上に自動機械がマーキング回路2を一定の間隔で配置して行く。図2以降の図から分かるように、他の層を置き、加熱手段によって付着させることによって、ストリップ1上に回路2を保持し、かつ保護するようにしてもよい。各マーキング装置を個々に使用する際には、ライン10に沿ってストリップを切断し、各マーキング装置を分離すればよい。ここでは、回路20は図面の他の部分と比べて大きなスケールで描かれているが、実際には、この電子回路は小さな寸法であり、その一辺は1mmよりも小さい。コイル21は細いワイヤを複数回巻いたもので、複数の層を形成している。コイルの直径は、1/100mmの数倍のレベルであり、空芯コイルを形成している。すなわち、コアを持っていない。コイル21の形成および二つのワイヤの回路20の通路への半田付けは自動機械上で行うことが好ましい。」(第4頁第25行?第5頁第13行)

g 「図2は、マーキング装置の衣類への取付けと液密状態を確保するために複数の層を有するマーキング装置の実施例も示している。
図1と比較してわかるように、織物または合成材料からなる可撓性バンド1の一部の一方の面は熱接着性の熱可塑性液密コーティング12で覆われており、このコーティング12に本電子式マーキング装置2が取り付けられている。さらに、コーティング12は他の熱接着性熱可塑性層13で覆われている。マーキング装置を衣類11の一部に取り付ける場合には、マーキング装置をそこに置き、熱可塑性層13を衣類11に接触させ、次いで、バンド1のその部分の表面に適当な圧力を加えつつ高温でアイロンをかけ、熱可塑性層12、13を部分的に溶かし、衣類11のその部分に接着させればよい。層12、13を構成する熱可塑性材料、特に、その溶融点の選択は重要である。実際、これらの層の溶融点が、衣類の洗濯またはアイロン掛けの間にその衣類が晒される最高温度よりも高いことが極めて重要である。一方、この溶融点は、上述したように本マーキング装置を衣類に取り付けるときの温度よりも低くなければならない。さらに、これらの熱可塑性層は洗濯に用いられる各種化学製品や洗剤に対しても耐性を有していなければならない。電子式装置2の水分からの防護は、層12、13の液密性、および層12、13が装置2の周囲で溶接されていることによってなされる。熱接着性熱可塑性層の代わりに、自己接着性層を用いてもよい。その場合には、単に圧力を加えるだけでマーキング装置を衣類に取り付けることができる。」(第6頁第19行?第7頁第9行)

h 図1及び図2から、マーキング装置において、コーティング12で覆われた可撓性バンド1の下面と層13の上面、すなわちコーティング12で覆われた可撓性バンド1と層13との互いに対向する面は、電子式マーキング回路2が配設されている箇所の外側の領域において互いに接していることが見て取れ、さらに、電子式マーキング回路2の回路20及びコイル21の下面は層13の上面に接触するよう配設され、またコイル21の上面はコーティング12で覆われた可撓性バンド1の下面と接触するように配設されていることも見て取れる。すなわち、前記電子式マーキング回路2は、互いに接するコーティング12で覆われた可撓性バンド1と層13との間にこれらに挟まれた状態で配設されている。したがって、前記電子式マーキング回路2は、コーティング12で覆われた可撓性バンド1と層13との間の境界に沿って配設されている。

i 上記f?hから、刊行物2には、次の事項が記載されていると認められる。
「接着性のコーティング12で覆われた可撓性バンド1に、回路20とコイル21とを有する電子式マーキング回路2が取り付けられ、接着性の層13により他の物体へ貼着されるマーキング装置であって、前記電子式マーキング回路2を、接着性のコーティング12で覆われた可撓性バンド1と接着性の層13との間の境界に沿って配設したマーキング装置。」


4.対比・判断
本願発明と刊行物1発明とを対比する。
刊行物1発明における「チップ210及びアンテナ230を有する回路」は、入射信号を受信して応答する機能を有するから(上記3.(1)a及びb参照)、本願発明における「トランスポンダユニット」に相当する。そして、刊行物1発明における「チップ210」は、本願発明における「チップユニット(17)」に相当し、刊行物1発明における「アンテナ230」は、アンテナである点で、本願発明における「アンテナコイル(18,42)」と共通する。
刊行物1発明においては、「1つの側のフレキシブルラミネート層270上に図形が印刷され」ているから、前記「1つの側のフレキシブルラミネート層270」は、外部から見えるように設けられている層であることを限度として、本願発明における「光学的識別マークを付与するための認識層」と共通する。
刊行物1発明における「フレキシブル基板220」は、両側のフレキシブルラミネート層270とラミネートされているから、それぞれのフレキシブルラミネート層270の機械的な安定化に寄与していることは明らかであり、本願発明における「認識層の機械的な安定化を図るための補強層」に相当する。
刊行物1発明の「RF-IDタグ」は、多層構造を備えており、物体に貼着される点で、本願発明の「多層構造を備え、物体の表面に貼着し、または物体の回りに貼着する」「認識ラベル」と共通する。
刊行物1発明における「包装物又は手紙の封筒に接着するための感圧接着剤」は、本願発明における「認識ラベルを物体に貼着するための接着層」に相当する。

したがって、本願発明と刊行物1発明は、次の一致点及び相違点(1ないし3)を有する。
[一致点]
外部から見えるように設けられた層、前記層の機械的な安定化を図るための補強層、および認識ラベルを物体に貼着するための接着層を有する、多層構造を備え、物体の表面に貼着し、または物体の回りに貼着する、トランスポンダユニットを備えた認識ラベルであって、
前記補強層は、前記トランスポンダユニットが配設される基板であり、
前記トランスポンダユニットは、チップユニットと、前記補強層に直に配設されたアンテナとを備えた認識ラベル。」

[相違点1]
トランスポンダユニット、補強層及び接着層の位置関係について、本願発明においては、トランスポンダユニット(16,41)は「前記補強層(12,46)と前記接着層(13)との間の境界(21)に沿って配設される」という限定がされているのに対し、刊行物1発明においては、そのような限定がなされていない点。

[相違点2]
外部から見えるように設けられた層が、本願発明においては「光学的識別マークを付与するための認識層」であるのに対し、刊行物1発明においては「図形が印刷され」る「1つの側のフレキシブルラミネート層270」である点。

[相違点3]
アンテナについて、本願発明においては「アンテナコイル」と限定されているのに対し、刊行物1発明においては、そのような限定がされていない点。

上記相違点について検討する。
[相違点1について]
刊行物2には、接着性のコーティング12で覆われた可撓性バンド1に、回路20とコイル21とを有する電子式マーキング回路2(本願発明における「トランスポンダユニット(16,41)」に相当)が取り付けられ、接着性の層13(本願発明における「接着層(13)」に相当)により他の物体へ貼着されるマーキング装置であって、前記電子式マーキング回路2を、接着性のコーティング12で覆われた可撓性バンド1と接着性の層13との間の境界に沿って配設したマーキング装置が記載されている(上記3.(2)i参照)。
刊行物1発明において、物体への接着を、チップ210及びアンテナ230を有する回路が配設されたフレキシブル基板を両側においてラミネートするフレキシブルラミネート層270のどちらの側で行うかは、当業者が適宜に選択し得る事項であり、フレキシブル基板に対してチップ210及びアンテナ230を有する回路が配設された側のフレキシブルラミネート層270の側で物体に接着するよう構成し、前記回路がフレキシブル基板と感圧接着材との間の境界に沿って配設されるように構成して、上記相違点1に係る本願発明の構成とすることは、刊行物2に記載された事項を参照して、当業者が容易に想到し得ることである。

[相違点2について]
無線応答回路チップ及びアンテナを備えた認識ラベルにおいて、バーコード等の光学的識別マークを併せ設けることは当業者が適宜なし得る単なる設計的事項であり(例えば、特開平6-243358号公報(段落0005?0006、図1)参照)、刊行物1発明において、「1つの側のフレキシブルラミネート層270」に、図形を印刷することに加えて又は図形を印刷することに代えて、光学的識別マークを付与して、上記相違点2に係る本願発明の構成とすることは、当業者が容易に想到し得ることである。

[相違点3について]
刊行物1発明において、アンテナの構造は適宜に変更し得るものであることは当業者にとって明らかであり、また、トランスポンダユニットのアンテナとしてアンテナコイルは周知(例えば、刊行物2に記載された「コイル21」(上記3.(2)f)及び特開平8-242116号公報(段落0011)参照)であるから、刊行物1発明におけるアンテナ230をアンテナコイルとして、上記相違点3に係る本願発明の構成とすることは、当業者が容易に想到し得ることである。

そして、本願発明の構成とすることにより、当業者が予期し得ない格別顕著な効果が奏されるとは認められない。

したがって、本願発明は、刊行物1発明及び刊行物2に記載された事項及び周知の技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。


請求人は、平成24年12月12日付け意見書において、次の主張をしている。
「可撓性バンド(1)と接着性の層(13)との間の「境界」とは、可撓性バンド(1)と接着性の層(13)との互いに対向する面が互いに接することによって形成されるものであって、刊行物2の電子式マーキング装置では、このような境界に沿って電子式マーキング回路(2)が配設された構成とはなっておりません。即ち、刊行物2の電子式マーキング装置では、可撓性バンド(1)と接着性の層(13)との間の「境界」ではなく、可撓性バンド(1)と接着性の層(13)との間に形成された空洞内に電子式マーキング回路(2)が配設されております。このため、刊行物2の図2に示されるように、電子式マーキング装置の厚みを抑制しつつ電子式マーキング装置の外面を面一に維持することができません。
従って、刊行物2に記載の発明を刊行物1に記載の発明に適用することができたとしても、チップ(210)及びアンテナ(230)を有する回路は、フレキシブルラミネート層(270)とフレキシブル基板(220)との間に形成される空洞内に配設されることになり、厚みを抑制しつつ認識層を面一に維持した認識ラベルを物体に貼着することができるという本願請求項1に係る発明の作用効果を得ることはできません。」

請求人の上記主張について検討する。
刊行物2において、電子式マーキング回路2は、互いに接するコーティング12で覆われた可撓性バンド1と層13との間にこれらに挟まれた状態で配設されていることから、前記電子式マーキング回路2は、コーティング12で覆われた可撓性バンド1と層13との間の境界に沿って配設されているといえる(上記3.(2)h参照)。
請求人は、「刊行物2の電子式マーキング装置では、可撓性バンド(1)と接着性の層(13)との間の「境界」ではなく、可撓性バンド(1)と接着性の層(13)との間に形成された空洞内に電子式マーキング回路(2)が配設されております。」と主張するが、刊行物2に記載された電子式マーキング装置において、電子式マーキング回路2の回路20及びコイル21の下面は、前記層13の上面に接触するよう配設され、また前記コイル21の上面は接着性のコーティング12で覆われた可撓性バンド1の下面と接触するように配設されているから、前記電子式マーキング回路2が配設された位置は、可撓性バンド1と接着性の層13との間の「境界」にほかならない。
請求人は、刊行物2において、コーティング12と層13との間に、回路20やコイル21の存在しない空間すなわち空洞があることから、電子式マーキング回路2が配設された位置は、可撓性バンド1と接着性の層13との間の「境界」ではないと主張しているとも考えられるが、電子式マーキング回路2の回路20及びコイル21の下面は、前記層13の上面に接触するよう配設され、また前記コイル21の上面は接着性のコーティング12で覆われた可撓性バンド1の下面と接触するように配設されている以上、前記空洞の有無にかかわらず、前記電子式マーキング回路2が配設された位置は、可撓性バンド1と接着性の層13との間の「境界」であるというほかない。
なお、本願の請求項1に記載された事項ではないが、請求人は、トランスポンダユニットが、基板である補強層等に、少なくとも部分的に埋め込まれた状態で配設されるという事項(本願明細書の段落0010、0012、0029、図2、3等)を暗黙の前提としているようにも考えられる。しかしながら、回路を具備した積層体において、回路を基板等の層に少なくとも部分的に埋め込むことによって積層体全体の厚みを薄くすることは周知の技術である(例えば、刊行物1(図4)、特開平10-208003(図3)及び特開平9-511704号公報(第4頁第11?18行、図1))。したがって、仮に前記前提を考慮したとしても、本願発明は刊行物1発明及び刊行物2に記載された事項及び周知の技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであり、また、本願発明の認識ラベルが、厚みの点で、刊行物1発明及び刊行物2に記載された事項及び周知の技術から当業者が予期し得るものに比べて顕著に優れているとは認められない。
さらに、請求人が主張する「認識層を面一に維持した」という点について、本願の請求項1において、認識ラベルの外面を面一とするための構成が特定されているとは認められず、前記点は請求項の記載に基づかない主張であり、本願発明の効果として参酌することはできない。
よって請求人の前記主張は採用できない。

5.まとめ
以上のとおり、本願発明は、刊行物1発明及び刊行物2に記載された事項及び周知の技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願は、拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2013-01-17 
結審通知日 2013-01-23 
審決日 2013-02-05 
出願番号 特願2000-580160(P2000-580160)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (B31D)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 岩崎 晋渡邊 豊英  
特許庁審判長 河原 英雄
特許庁審判官 栗林 敏彦
▲高▼辻 将人
発明の名称 認識ラベル  
代理人 長門 侃二  

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