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審決分類 審判 査定不服 1項3号刊行物記載 取り消して特許、登録 C09H
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 C09H
管理番号 1277531
審判番号 不服2013-5948  
総通号数 165 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-09-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-04-03 
確定日 2013-08-27 
事件の表示 特願2007-185855「分解ゼラチン粉末の製造方法および分解ゼラチン粉末」拒絶査定不服審判事件〔平成21年 2月 5日出願公開、特開2009- 24036、請求項の数(5)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1.手続の経緯
本願は、平成19年7月17日の出願であって、平成24年12月28日付けで拒絶理由が通知され、平成25年1月23日に意見書とともに手続補正書が提出されたが、同年2月5日付けで拒絶査定がなされた。これに対し、平成25年4月3日に拒絶査定不服審判が請求されると同時に手続補正書が提出され、同年4月26日付けで前置報告がなされ、それに基いて当審において同年6月3日付けで審尋がなされ、同年8月1日に回答書が提出されたものである。

第2.平成25年4月3日付けの手続補正についての補正の却下の決定
[結論]
平成25年4月3日付けの手続補正を却下する。
[理由]
1.手続補正の内容
平成25年4月3日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)は、本件補正前の特許請求の範囲の請求項1
「パギイ法に基づく平均分子量が10000?30000となるようにゼラチンを加水分解して分解ゼラチンを得たのち、前記分解ゼラチンを含むゾルをゲル化させずに乾燥・粉末化する、分解ゼラチン粉末の製造方法。」
を、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1
「パギイ法に基づく平均分子量が20000を超えて30000以下の範囲となるようにゼラチンを加水分解して分解ゼラチンを得たのち、前記分解ゼラチンを含むゾルをゲル化させずに乾燥・粉末化する、分解ゼラチン粉末の製造方法。」
とする、すなわち、本件補正前の請求項1に記載された「平均分子量が10000?30000」を「平均分子量が20000を超えて30000以下の範囲」とすること(以下「補正事項1」という。)を含むものである。

2.新規事項の有無について
補正事項1は、本願の願書に最初に添付した明細書又は特許請求の範囲(以下、「当初明細書等」という。)に記載されておらず、当初明細書等の記載から自明な事項とも認められず、当初明細書等のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入しないものであると認めるに足りる根拠も見出せない。
したがって、補正事項1を含む本件補正は、当初明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものとはいえないから、特許法第17条の2第3項の規定に違反する。

3.まとめ
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第3項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、上記第2.の結論のとおり決定する。

第3.本願発明について
上記第2.のとおり、平成25年4月3日付けの手続補正は、決定をもって却下されたので、本願の請求項1?5に係る発明は、平成25年1月23日提出の手続補正書によって補正された特許請求の範囲及び明細書の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1?5に記載された事項により特定されるとおりのものであると認められる。
そして、本願については、原査定の理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2013-08-12 
出願番号 特願2007-185855(P2007-185855)
審決分類 P 1 8・ 113- WY (C09H)
P 1 8・ 121- WY (C09H)
最終処分 成立  
前審関与審査官 岡▲崎▼ 忠  
特許庁審判長 田口 昌浩
特許庁審判官 蔵野 雅昭
富永 久子
発明の名称 分解ゼラチン粉末の製造方法および分解ゼラチン粉末  
代理人 特許業務法人深見特許事務所  

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