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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) C12N |
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管理番号 | 1277676 |
審判番号 | 不服2009-15240 |
総通号数 | 165 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2013-09-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2009-08-21 |
確定日 | 2013-08-07 |
事件の表示 | 特願2002-579763「二重特異性抗体とともに使用される新規なペプチド型薬剤の製造および使用」拒絶査定不服審判事件〔平成14年10月17日国際公開、WO02/82041、平成17年 2月10日国内公表、特表2005-503768〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯・本願発明 本願は、平成14年4月3日を国際出願日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2001年4月3日 米国)とする出願であって、その請求項1に係る発明は、平成24年8月15日付手続補正書により補正された明細書の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。 「被検体の組織の治療又は組織の同定のためのキットであって、 (A)標的組織に特異的に結合する少なくとも1のアームと、少なくとも2つのHSGハプテンを含むターゲティング可能なコンジュゲート体に特異的に結合する少なくとも1の別のアーム(ここで、該別のアームは、配列番号2に記載のアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域及び配列番号4に記載されるアミノ酸配列からなる重鎖可変領域からなるHSGハプテンに特異的に結合するアームである。)を有する、二官能性抗体又は抗体フラグメント、及び (B)放射性核種に結合するキレート部分および少なくとも2つのHSGハプテンを含有または担持するキャリア部分を含むターゲティング可能なコンジュゲート体、 を含んでなるキット。」(以下、「本願発明」という。) 2.引用例 これに対して、当審の拒絶の理由で引用文献1として引用された本願優先日前の1997年に頒布された刊行物であるBioconjug.Chem.(1997)Vol.8,No.4,p.526-533(以下、「引用例1」という。)には、 (i)「二官能性抗体を使用してのプレターゲッティングは、癌の検出に成功裏に使用されており、今や放射線免疫治療として注目されている。2価ハプテンの利点は、この流れの中に存在する。放射性ヨウ素による効率的な標識を可能にする2価分子のシリーズが、この新しい技術と共に使用するため設計された。それらはヒスタミン-ヘミスクシン化ハプテンに基づいており、固相ペプチド合成法に基づいて用意された。2つのハプテン基が、1アミノ酸で隔てられたリジン残基の側鎖に付けられていると、あまり立体障害なく、その2価のハプテンへ同時に2つの抗体分子の結合が可能にされた。ハプテンと癌胎児性抗原と対する二官能性抗体は、in vitroで、ハプテンを癌細胞へ特異的に結合させることが示された。これらの実験は、リジン-D-チロシン-リジンという結合鎖を有する2価のハプテンAG3.0が、最良の結合特性を有することを示した。このペプチドは、ヨウ素125を、ヌードマウス中のヒト結腸癌異種移植片に標的化するために使用された。癌における高い取り込みと、高い癌/正常組織比が観察された。このペプチドはしたがって、さらなる開発の良い候補のようである。」(第526頁要約の項第1行?第13行)、と記載され、 (ii)2価のハプテンについては、第527頁の表1に、ヒスタミンスクシニルグリシン基(以下、「HSG」という。)2つとD-チロシン1つを含むペプチドが4種類(AG3.0、AG3.1、AG3.2、AG3.3)、2価のHSGハプテンとしてその構造が示されており、第528頁の図1には、そのうちのAG3.02価HSGハプテンの化学構造式が記載されている。 (iii)二官能性抗体については、第526頁右欄下から第3行?最下行に、「抗HSGモノクローナル抗体(mAb)679.1MC7(IgG_(1κ))は、既に記述されている。(Morelら、1990年)」と記載され、第527頁左欄第13行?第16行に、抗CEA×抗HSG二官能性抗体(BsmAb)の作成について「抗CEA×抗HSGBsmAbは、Glennieらの方法(1987年)に準じ、2つの還元されたFab’断片のo-フェニレンジマレイミドを用いた化学結合によって、準備された。」と記載され、第530頁左欄第16行?第21行には、「抗CEA×抗HSGBsmAbの、^(125)I標識AG3.0をCEA発現細胞にターゲットする能力が、LS174Tヒト結腸直腸悪性腫瘍細胞を用いた結合実験によって研究された。」と記載されている。 また、同じく当審の拒絶の理由で引用文献2として引用された本願優先日前の1998年に頒布された刊行物であるJ. Nucl.Med.(1998)Vol.39,No.5, p.842-849(以下、「引用例2」という。)には、 (iv)「我々は以前、^(131)Iで放射性標識された、ヒト-マウスキメラモノクローナル抗体(MAb)であるキメラL6(ChL6)を使用して、乳癌患者に放射線免疫治療(RIT)を行った。」(第842頁左欄下から第9行?第5行)、 (v)「放射性治療剤^(90)Y-DOTA-peptide-ChL6は、重要な正常組織への放射線量を最小化し、乳癌の治療における治療指数を最適化するために設計された。」(第842頁右欄第5行?第8行)、 (vi)「薬物動態データから計算された線量測定は、^(90)Y-DOTA-peptide-ChL6を用いると、^(131)I-ChL6と比較して、かなりより高い放射線量が癌に送達され、より大きな治療指数が達成できたことを示した。」(第842頁右欄第21行?第25行)、と記載され、第843頁の図1には、^(90)Y-DOTAは、放射性核種である^(90)Yがキレート部分DOTAに結合したものであり、^(90)Y-DOTA-peptide-ChL6とは、^(90)Y-DOTAがペプチドリンカーを介してキメラ抗体-ChL6に共有結合したものであることが示されている。 さらに、同じく当審の拒絶の理由で引用文献3として引用された本願優先日前の1990年に頒布された刊行物であるBr.J.Cancer(1990)Vol.62(Suppl.X)p.21-26(以下、「引用例3」という。)は、「診断と治療のための放射性金属大環状キレート剤」という表題の学術文献であって、 (vii)「二官能性キレート剤によって抗体に金属イオンを安定的に付加させると、これら標的選択的なタンパク質に、金属要素の原子的、物理的、化学的な特性を付与できる。金属、特に放射性核種をモノクローナル抗体に結合させると、その結果、放射線免疫治療剤や他の医学的適用になる。生理学的条件下で高い安定性で放射性イオンを保持できるキレート剤は、非標的細胞に対する過剰な放射線損傷を避けるために必須である。」(第21頁要約の項第2行?第6行)、 (viii)「事実、大環状DOTA構造は、興味ある種々の金属に、これまで研究された他のいかなるキレート剤よりよく結合する。 …(途中省略)… さらに、例えばCo、Cuのような他の金属とのDOTAキレート剤の安定性は、生物学的な系への種々の適用に使用されることが示唆される。」(第25頁右欄第52行?第60行)、と記載されている。 3.対比 上記引用例1記載事項(ii)には、2つのHSGハプテンを持つペプチドである「AG3.0」なる化合物が記載され、上記引用例1記載事項(iii)にある「^(125)I標識AG3.0」とは、2つのHSGハプテンを持つペプチドAG30のチロシン残基に^(125)Iを導入したものであるから、^(125)I標識AG3.0は、本願発明の「(B)放射性核種および少なくとも2つのHSGハプテンを含有または坦持するキャリア部分を含むターゲティング可能なコンジュゲート体」に相当する。また、引用例1記載事項(i)には、「二官能性抗体を使用してのプレターゲッティングは、癌の検出に成功裏に使用されており、今や放射線免疫治療として注目されている。」と記載され、本願発明の「被検体の組織の治療又は組織の同定のため」という技術的課題が記載され、その課題を解決するための手段として、引用例1記載事項(iii)には、CEA発現細胞に特異的に結合する抗CEAモノクローナル抗体と抗HSGモノクローナル抗体のFab’断片を共有結合した、二官能性抗体(BsmAb)により、^(125)I標識AG3.0をCEA発現細胞にターゲティングしたことが記載されているから、2つのFab’断片を結合した該二官能性抗体は、本願発明の「(A)標的組織に特異的に結合する少なくとも1のアームと、少なくとも2つのHSGハプテンを含むターゲティング可能なコンジュゲート体に特異的に結合する少なくとも1の別のアームを有する、二官能性抗体又は抗体フラグメント」に相当する。 そこで、本願発明と引用例1に記載された事項を比較すると、両者は、 「被検体の組織の治療又は組織の同定のためのものであって、 (A)標的組織に特異的に結合する少なくとも1のアームと、少なくとも2つのHSGハプテンを含むターゲティング可能なコンジュゲート体に特異的に結合する少なくとも1の別のアームを有する、二官能性抗体又は抗体フラグメント、及び (B)放射性核種に結合する部分および少なくとも2つのHSGハプテンを含有または担持するキャリア部分を含むターゲティング可能なコンジュゲート体、を含んでなるもの」である点で共通し、以下の2点で相違する。 <相違点1> 二官能性抗体又は抗体フラグメントの、コンジュゲート体に特異的に結合する別のアームが、本願発明では、「配列番号2に記載のアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域及び配列番号4に記載されるアミノ酸配列からなる重鎖可変領域からなるHSGハプテンに特異的に結合するアーム」を有するものであるのに対して、引用例1では、「抗HSGモノクローナル抗体(mAb)679.1MC7(IgG_(1κ))(Morelら、1990年)のFab’断片」を有するものである点。 <相違点2> コンジュゲート体に含まれる放射性核種に結合する部分が、本願発明1では、放射性核種に結合するキレート部分であるのに対して、引用例1では、コンジュゲート体中のアミノ酸の側鎖である点。 4.当審の判断 (1)相違点1について 本願発明の配列番号2及び4とは、本願明細書の図面の簡単な説明の図1及び2の説明と配列番号2及び4を比較すると、抗HSGモノクローナル抗体であるネズミ(マウス)679抗体のFv領域のアミノ酸配列である。 そうすると、引用例1に記載された「抗HSGモノクローナル抗体(mAb)679.1MC7(IgG_(1κ))のFab’断片」も、本願発明と同じマウスモノクローナル679抗体(以下、「m679抗体」という。)のFab’断片であるから、引用例1にも、配列番号2に記載のアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域及び配列番号4に記載されるアミノ酸配列からなる重鎖可変領域からなる、HSGハプテンに特異的に結合するアームを有するm679抗体の抗体フラグメントが記載されているので、上記相違点1は実質的な相違ではない。 そして、5.で後述するように、m679抗体は、本願優先日前入手可能なものであるから、m679抗体は、本願優先日前製造可能なように引用例1に記載されているものと認められる。 (2)相違点2について 上記引用例2記載事項(iv)?(vi)にあるように、引用例2には、抗体のチロシン残基に放射性ヨウ素I131を導入したキメラ抗体より、放射性イットリウムY90に結合するキレート部分であるDOTAをペプチドを介して結合したキメラ抗体を用いた場合、同じ抗体を使用しても乳癌に対する治療効果が高まったことが記載され、また、上記引用例3記載事項(vii)、(viii)にあるように、引用例3には、抗体に放射性核種を含むDOTAを結合させることにより、様々な放射性金属を標的部位に送達可能であることが記載されており、このように、標的細胞特異的モノクローナル抗体を利用した標的細胞への放射性核種の送達の技術分野において、ヨウ素以外の核種を使用し得ること、ヨウ素以外の放射性核種の方が望ましい場面もあり、そのような他の核種を送達する場合にその坦体(キャリア)としてDOTAのようなキレート剤を使用することは、本願優先日前既に周知の手段であった。 このような技術水準の下、引用例1の記載に接した当業者が、放射性ヨウ素をコンジュゲート体のチロシン残基に導入することに代え、放射性ヨウ素以外の放射性核種も結合できるキレート部分をコンジュゲート体に結合させることは、上記周知手段を採用することにより容易になし得たことである。 そして、本願発明において奏される効果については、引用例1の記載及び上記周知手段から予測できない程の格別なものとはいえない。 したがって、本願発明は、引用例1の記載及び上記周知手段から当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 5.審判請求人の主張 審判請求人は、平成24年8月15日付意見書において、 (イ)「679抗体が入手可能であるといえる旨を説示されました。 (2)しかしながら、平成22年(行ケ)第10029号 審決取消請求事件(特許)の知的財産高等裁判所の判例(証拠資料1)に照らして考えると、本願出願人が本願の出願日前に、679抗体を私的財産として所有する意思、すなわち譲渡に応じない意思を表明している以上(平成20年11月5日付意見書における参考資料1及び2の宣誓書を参照願います)、引用例1の学術文献の投稿規定を根拠に投稿したこと自体をもって「分譲、すなわち入手可能な状態にあった」と推定することや、「入手可能な状態にあった」という前提によって「刊行物に記載された発明である」と判断することは明らかな誤りであると思料いたします。 よって、引用例1に679抗体のアミノ酸配列が開示されていない以上、「679抗体」は記載されていないといえます。」、 (ロ)「(6)実際に、出願人が投稿者に含まれる科学技術論文(証拠資料2ないし4)には: 679抗体を含む二重特異性抗体のクリアランス速度は、679抗体を含まない放射標識されたペプチドのクリアランス速度の28ないし175倍となること(証拠資料2)と;679抗体を含む二重特異性抗体でのプレターゲティングによって、二重特異性抗体の腫瘍:血中での比率が1時間で41:1、3時間で137:1となること(証拠資料3)と; 679抗体を含む二重特異性抗体でのプレターゲティングによって、二重特異性抗体の腫瘍:血中での比率が3時間で1000:1となり、679抗体を含まない放射標識されたペプチドが24時間で5:1であるのと比較して顕著に大きいこと(証拠資料4)と; が記載されています。このような効果は引用例1ないし5のいずれの記載からも想到されるものではありません。」、と主張している。 また、平成25年2月1日付回答書において、 (ハ)「しかしながら、文献1、4、5はおろか、文献2、3にも配列番号2及び配列番号4のアミノ酸配列は開示されておりません。 従って、文献1ないし5に具体的なアミノ酸配列が記載されていない以上、製造方法が記載されているとしても、113のアミノ酸残基からなる配列番号2の特定のアミノ酸配列と、118のアミノ酸残基からなる配列番号4の特定のアミノ酸配列とを同定するには莫大なアミノ酸の組合せを考えなければなりませんので、当業者といえども配列番号2及び配列番号4のアミノ酸配列を同定することは不可能です。 以上のことから、本願発明の「配列番号2に記載のアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域及び配列番号4に記載されるアミノ酸配列からなる重鎖可変領域からなる、少なくとも2つのHSGハプテンを含むターゲティング可能なコンジュゲート体に特異的に結合する少なくとも1の別のアーム」は文献1ないし5のいずれにも記載のない格別な技術的特徴といえると思料いたします。」、と主張している。 まず、上記(イ)の主張については、引用例1の学術文献の著者には本願の発明者が含まれておらず、本願の発明者とは異なるイムノテック社の社員が著者であるから、本願の発明者が宣誓書で「本願出願日前においては、679抗体及び該抗体を産生するハイブリドーマは、私的財産として所有されており、本願の出願人であるイムノメディクス社及びその子会社のみが独占的に実施をすることができた物であって、公に入手できる物ではございませんでした。」と宣誓しても、イムノテック社とイミューノメディクス社との関係が不明である以上、意味がない。むしろ、イムノテック社から、本願発明で用いるために実際に審判請求人のイミューノメディクス社に提供されたという事実により、本願優先日前の入手可能性が立証されているともいえる。そして、この点について、当審からの平成24年9月25日付審尋書で審判請求人に説明を求めたが、この点についての回答はなかった。 したがって、引用例1の学術文献には、分譲請求があった場合その求めに応じることを規定した投稿規定が存在するから、分譲請求があればハイブリドーマ等を分譲しなければならないはずであり、ハイブリドーマ及び679抗体は入手可能であったと推定できるものである。 また、当審の拒絶の理由で引用文献4として引用された本願優先日前の1989年4月4日に頒布された刊行物である米国特許第4,818,683号明細書には、ヒスタミン-サクシニル-グリシル-アルブミンを抗原としてネズミを免疫したクローン679の製造方法が記載されており、同じく当審の拒絶の理由で引用文献5として引用された本願優先日前の1990年に頒布された刊行物であるMol.Immunol.(1990)Vol.27,No.10,p.995-1000には、679抗体という名前は記載されていないが、上記引用例1記載事項(iii)にある「抗HSGモノクローナル抗体(mAb)679.1MC7(IgG1κ)は、既に記述されている。(Morelら、1990年)」に該当するMorelらの1990年の学術文献であり、その抗体の製造方法は引用文献4に記載の方法と同じであり、しかも引用文献4の発明者の一人であるMorelが著者の一人であるから、引用文献5で製造された抗体A?Cのうち、いずれかが679抗体に相当するものと推定される。 そうすると、引用例1に記載のm679抗体は、引用文献4、5に記載された方法にしたがって本願優先日前当業者が容易に得ることが可能な抗体の一種であり、配列番号2及び4は、その可変領域のアミノ酸配列を特定したにすぎないから、審判請求人の上記(イ)の主張は採用できない。 また、上記(ロ)の主張中で提示された証拠資料2?4は、本願出願後に頒布された刊行物であり、本願発明の効果として参酌できるとはいえないものであるが、たとえ仮に参酌したとしても、証拠資料2?4には、一方の抗体としてm679抗体を用いた二重特異性抗体のクリアランス速度が優れている特性が記載されているが、上記引用例1には、m679抗体を用いた二重特異性抗体が記載されており、引用例1に記載の二重特異性抗体も同じ特性が内在されていることは明らかであるから、審判請求人の上記(ロ)の主張も採用できない。 さらに、上記(ハ)の主張については、引用例1には、m679抗体の可変領域のアミノ酸配列は開示されていないものの、m679抗体の可変領域を有する抗体又は抗体フラグメントという化学物質が入手可能及び製造可能なように記載されているのは、上記(イ)の主張の項で述べたとおりであり、両者は、化学物質として同一であり用途も同じであり、両者は区別できないから、審判請求人の上記(ハ)の主張も採用できない 6.むすび 以上のとおりであるから、本願請求項1に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、他の請求項に係る発明については検討するまでもなく、本願は拒絶をすべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2013-03-11 |
結審通知日 | 2013-03-12 |
審決日 | 2013-03-25 |
出願番号 | 特願2002-579763(P2002-579763) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WZ
(C12N)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 柴原 直司 |
特許庁審判長 |
鈴木 恵理子 |
特許庁審判官 |
冨永 みどり 六笠 紀子 |
発明の名称 | 二重特異性抗体とともに使用される新規なペプチド型薬剤の製造および使用 |
代理人 | 柏原 三枝子 |