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審決分類 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する H04M
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する H04M
管理番号 1280225
審判番号 訂正2013-390106  
総通号数 168 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-12-27 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2013-07-23 
確定日 2013-09-20 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3781731号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第3781731号に係る明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを認める。 
理由 第1.手続の経緯
本件審判の請求に係る特許第3781731号の経緯は以下のとおりである。
平成8年3月22日 特願平8-66954号出願(原出願)
平成15年3月14日 本件特許出願(特願2003-69511号)
平成18年3月17日 設定登録
平成25年4月3日 訂正審判請求(訂正2013-390049)
平成25年5月14日 審決(訂正を認める)
平成25年7月23日 本件訂正審判請求

第2.請求の趣旨
本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第3781731号の明細書を審判請求書に添付の訂正明細書のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものである。

第3.本件訂正の内容
本件訂正の内容は、次のとおりである。

1.訂正事項a
特許明細書の特許請求の範囲の請求項1に「前記供給元コンピュータに用意され、前記携帯電話機からの入力に従って順次切り替えて送出される複数の携帯電話機用メニュー表示画面データは、メニュー表示を行うためのツリー状の構造であり、」とあるのを、「前記供給元コンピュータに用意され、前記携帯電話機からの入力に従って順次切り替えて送出される複数の携帯電話機用メニュー表示画面データは、前記新たな機能を有するプログラムのプログラム項目を含むメニュー表示画面が表示されて前記プログラム項目を選択できるようになるまでのメニュー表示を行うためのツリー状の構造であり、」と訂正する。なお、下線部は訂正箇所を示す。

2.訂正事項b
特許明細書の発明の詳細な説明の段落【0009】に「前記供給元コンピュータに用意され、前記携帯電話機からの入力に従って順次切り替えて送出される複数の携帯電話機用メニュー表示画面データは、メニュー表示を行うためのツリー状の構造であり、」とあるのを、「前記供給元コンピュータに用意され、前記携帯電話機からの入力に従って順次切り替えて送出される複数の携帯電話機用メニュー表示画面データは、前記新たな機能を有するプログラムのプログラム項目を含むメニュー表示画面が表示されて前記プログラム項目を選択できるようになるまでのメニュー表示を行うためのツリー状の構造であり、」と訂正する。なお、下線部は訂正箇所を示す。

3.訂正事項c
特許明細書の発明の詳細な説明の段落【0037】に「供給元コンピュータに用意され、前記携帯電話機からの入力に従って順次切り替えて送出される複数の携帯電話機用メニュー表示画面データは、メニュー表示を行うためのツリー状の構造であり、」とあるのを、「供給元コンピュータに用意され、前記携帯電話機からの入力に従って順次切り替えて送出される複数の携帯電話機用メニュー表示画面データは、前記新たな機能を有するプログラムのプログラム項目を含むメニュー表示画面が表示されて前記プログラム項目を選択できるようになるまでのメニュー表示を行うためのツリー状の構造であり、」と訂正する。なお、下線部は訂正箇所を示す。

第2.当審の判断
1.訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び拡張・変更の存否について
(1)訂正事項aについて
訂正事項aは、請求項1に係る発明について、訂正前の「メニュー表示を行うためのツリー状の構造」を「前記新たな機能を有するプログラムのプログラム項目を含むメニュー表示画面が表示されて前記プログラム項目を選択できるようになるまでのメニュー表示を行うためのツリー状の構造」と限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
特許明細書の段落【0014】には、「本装置の特徴として、メモリ部17には、予め格納されているプログラムの他に、新たな機能を実現するために、プログラム供給元のコンピュータ(供給元コンピュータ)から受信したプログラム(機能プログラム)を格納するエリアが設けられており、また、CPU16は、新たにメモリ部7に記憶された機能プログラムに基づいて処理を行うことができるようになっている。」と記載されており、供給元コンピュータに用意されているプログラムは、新たな機能を有するものであるといえる。
特許明細書の段落【0031】?【0034】には、「【0031】
次に、供給元コンピュータ3におけるプログラムの構成について図4を用いて説明する。図4は、供給元コンピュータ3におけるプログラムの構成を示す模式説明図である。図4に示すように、供給元コンピュータ3に用意されているプログラムは、ツリー状となっており、携帯電話機1からの入力に従って、順次表示画面のデータを切り替えて携帯電話機1に送出し、利用者のプログラム選択を促すようになっている。
【0032】
具体的には、「メニュー表示」画面(のプログラム)の下に、「ゲーム」、「情報」、「時間」、「天気」等の各項目の表示画面(のプログラム)があり、「メニュー表示」においては、携帯電話機1では上記各項目が選択候補として表示される。そして、携帯電話機1からデータが入力されると、供給元コンピュータ3は、入力データに対応した表示画面のデータを携帯電話機1に送出するようになっている。
【0033】
例えば、「メニュー表示」プログラムの起動中に携帯電話機1から「1」が入力されると、供給元コンピュータ3の制御部32は、「ゲーム」の表示画面のデータを選択して携帯電話機1に送出する。
【0034】
同様に、「ゲーム」の表示画面においては、携帯電話機1で、次の選択候補である「ゲームA」、「ゲームB」等が表示され、供給元コンピュータ3の制御部32は、携帯電話機1から入力されたデータに対応したプログラムを記憶部33から読み出して、携帯電話機1に送出するものである。」との記載されており、供給元コンピュータに用意されているプログラムは、ツリー状となっており、携帯電話機に送出して利用者のプログラム選択を促すようになっている。そして、携帯電話機の「ゲーム」の表示画面においては、「ゲームA」、「ゲームB」等が選択候補として表示されるものであり、「ゲームA」、「ゲームB」等は新たな機能を有するプログラムのプログラム項目であり、このプログラム項目を選択できるものであるといえる。よって、「メニュー表示を行うためのツリー状の構造」は、「前記新たな機能を有するプログラムのプログラム項目を含むメニュー表示画面が表示されて前記プログラム項目を選択できる」ためのものであるといえる。
したがって、訂正事項aは、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてしたものである。また、この訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(2)訂正事項bについて
訂正事項bは、請求項1を訂正する訂正事項aと整合を図るため【課題を解決するための手段】を訂正しようとするものであり、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
訂正事項bは、訂正事項aと同じく、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてしたものである。また、この訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(3)訂正事項cについて
訂正事項cは、請求項1を訂正する訂正事項aと整合を図るため【発明の効果】を訂正しようとするものであり、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
訂正事項cは、訂正事項aと同じく、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてしたものである。また、この訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

2.独立特許要件について
上記検討のように請求項1に係る訂正事項aは、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。そして、特許請求の範囲の請求項2、3に係る発明は、請求項1を引用するものであるから、訂正後の特許請求の範囲の請求項1ないし3に係る発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものか否かについて検討する。
訂正後の特許請求の範囲の請求項1ないし3に係る発明に対して、特許出願の際に独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。
したがって、訂正後の特許請求の範囲の請求項1ないし3に係る発明は、特許法第126条第7項の規定に適合する。

第3.むすび
したがって、本件審判の請求は、特許法第126条第1項ただし書き第1号又は第3号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
携帯電話機
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話回線を介して指定したプログラムを供給元コンピュータから受信し、前記受信したプログラムを記憶する携帯電話機であって、前記携帯電話回線を介して音声又はデータの送受信を行うアンテナを備えた送受信部と、前記送受信部から受信した信号を音声信号とデータ信号に分別する信号処理部と、前記信号処理部により分別された音声信号を音声出力する音声出力部と、前記信号処理部に音声を入力する音声入力部と、表示部と、前記表示部に表示された表示情報の選択を行う入力部と、受信データを記憶する記憶部と、各部を制御するCPUとを有し、
前記供給元コンピュータから受信するプログラムは、購入時に予め記憶している基本機能及び付加機能とは異なる新たな機能を有するプログラムであって、前記表示部に表示されたメニュー表示画面によって選択されるものであり、
前記供給元コンピュータに用意され、前記携帯電話機からの入力に従って順次切り替えて送出される複数の携帯電話機用メニュー表示画面データは、前記新たな機能を有するプログラムのプログラム項目を含むメニュー表示画面が表示されて前記プログラム項目を選択できるようになるまでのメニュー表示を行うためのツリー状の構造であり、前記メニュー表示画面データのそれぞれは複数の選択候補を含み、前記メニュー表示画面データで表示されるメニュー表示画面は、携帯電話機との交信を行うための画面であって、プログラム選択を促す選択候補の項目を表示する画面であり、
前記CPUは、前記メニュー表示画面データを受信すると前記表示部に受信したメニュー表示画面を表示し、
前記入力部での選択操作により前記供給元コンピュータと交信して受信されるメニュー表示画面データを前記表示部に切り替えて表示し、
前記切り替えて表示されるメニュー表示画面にプログラム項目が表示されて、前記入力部でプログラム項目が選択されると、選択されたプログラム項目を指定するデータを前記送受信部を介して前記供給元コンピュータに送信し、
前記送受信部を介して前記供給元コンピュータから前記選択したプログラム項目を指定するデータに対応したプログラムを受信し、前記記憶部に前記受信したプログラムを格納し、前記入力部の指示に従って前記記憶部に格納されたプログラムを読み出して起動し、前記プログラムに従って動作させる制御を行うことを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
前記記憶部が、購入時に予め格納されている基本機能及び付加機能のプログラムと前記供給元コンピュータから受信した前記プログラムとは異なる新たな機能を有するプログラムを格納するエリアが設けられたことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項3】
供給元コンピュータから受信したプログラムを格納できる専用の記憶部を有することを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機に係り、特に低コストで機能を大幅に拡張することができる携帯電話機及び携帯電話システム及びその処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機は、送話・受話といった電話機としての基本機能の他に、電話帳機能や、自動発呼機能等の付加機能が備えられているものが多い。従来の携帯電話機では、CPUが、予め装置内部のメモリに格納されているプログラムを読み込んで起動することにより、各機能を実現するようになっている。
【0003】
従って、利用者は、携帯電話機を購入する際に、自分が必要とする機能を備えた携帯電話機を選択して購入するようになっていた。
【0004】
また、従来の携帯電話機は、ノート型パソコンを接続して、電話回線を介してデータの送受信を行うこともできるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の携帯電話機では、予め携帯電話機に備えられている機能だけしか実現することができず、機能を追加したり、変更することはできず、不便であるという問題点があった。
【0006】
また、パソコンを接続して新たなプログラムのデータを受信しようとすると、装置が大きくなって携帯性が悪くなるという問題点があった。
【0007】
更に、構内で用いられる無線端末システム等においては、基地局から端末に対して選択的にプログラムを送信するシステムはあるが、携帯電話機に対してプログラムを送信するシステムを開局するには大規模な設備と費用がかかるという問題点があった。
【0008】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、低コストで携帯電話機の機能を容易に拡張することができる携帯電話機及び携帯電話システム及びその処理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、携帯電話機において、携帯電話回線を介して指定したプログラムを供給元コンピュータから受信し、前記受信したプログラムを記憶する携帯電話機であって、前記携帯電話回線を介して音声又はデータの送受信を行うアンテナを備えた送受信部と、前記送受信部から受信した信号を音声信号とデータ信号に分別する信号処理部と、前記信号処理部により分別された音声信号を音声出力する音声出力部と、前記信号処理部に音声を入力する音声入力部と、表示部と、前記表示部に表示された表示情報の選択を行う入力部と、受信データを記憶する記憶部と、各部を制御するCPUとを有し、前記供給元コンピュータから受信するプログラムは、購入時に予め記憶している基本機能及び付加機能とは異なる新たな機能を有するプログラムであって、前記表示部に表示されたメニュー表示画面によって選択されるものであり、前記供給元コンピュータに用意され、前記携帯電話機からの入力に従って順次切り替えて送出される複数の携帯電話機用メニュー表示画面データは、前記新たな機能を有するプログラムのプログラム項目を含むメニュー表示画面が表示されて前記プログラム項目を選択できるようになるまでのメニュー表示を行うためのツリー状の構造であり、前記メニュー表示画面データのそれぞれは複数の選択候補を含み、前記メニュー表示画面データで表示されるメニュー表示画面は、携帯電話機との交信を行うための画面であって、プログラム選択を促す選択候補の項目を表示する画面であり、前記CPUは、前記メニュー表示画面データを受信すると前記表示部に受信したメニュー表示画面を表示し、前記入力部での選択操作により前記供給元コンピュータと交信して受信されるメニュー表示画面データを前記表示部に切り替えて表示し、前記切り替えて表示されるメニュー表示画面にプログラム項目が表示されて、前記入力部でプログラム項目が選択されると、選択されたプログラム項目を指定するデータを前記送受信部を介して前記供給元コンピュータに送信し、前記送受信部を介して前記供給元コンピュータから前記選択したプログラム項目を指定するデータに対応したプログラムを受信し、前記記憶部に前記受信したプログラムを格納し、前記入力部の指示に従って前記記憶部に格納されたプログラムを読み出して起動し、前記プログラムに従って動作させる制御を行うことを特徴としており、購入時に予め記憶されている基本機能及び付加機能のプログラムに加えて受信して格納した、異なる機能を有する新たなプログラムによる機能を実現可能とすることができる。
【0010】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、上記携帯電話機において、前記記憶部が、購入時に予め格納されている基本機能及び付加機能のプログラムと前記供給元コンピュータから受信した前記プログラムとは異なる新たな機能を有するプログラムを格納するエリアが設けられたことを特徴とし、これにより機能を拡張することができる。
【0011】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、上記携帯電話機において、供給元コンピュータから受信したプログラムを格納できる専用の記憶部を有することを特徴としており、機能を拡張することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る携帯電話機及び携帯電話システムは、電話回線に接続されたコンピュータ(制御装置)に様々なプログラムを用意しておき、携帯電話機からコンピュータに電話をかけて、プログラムを指定することにより、コンピュータから電話回線を介して携帯電話機にプログラムを送信するようにしており、低コストで、携帯電話機の機能を容易に拡張することができるようにしている。
【0013】
まず、本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成について図1を用いて説明する。図1は、発明の実施の形態に係る携帯電話機(本装置)の構成ブロック図である。図1に示すように、本装置の基本的な構成は従来の携帯電話機と同様であり、アンテナを備えた送受信部(RF部)11と、送信信号の変調/受信信号の復調及び音声とデータの分別を行う音声信号処理部(Audio Signal Processor;ASP)12と、音声を出力する音声出力部13と、音声を入力する音声入力部14と、送信データの符号化及び受信データの復号化を行うDSP(Digital Signal Processor)15と、送受信の制御及び各機能に伴う処理を行うCPU16と、処理プログラムや受信データ等を格納するメモリ部17と、電話番号等を入力する入力部18と、データを表示する表示部19とから構成されている。
【0014】
本装置の特徴として、メモリ部17には、予め格納されているプログラムの他に、新たな機能を実現するために、プログラム供給元のコンピュータ(供給元コンピュータ)から受信したプログラム(機能プログラム)を格納するエリアが設けられており、また、CPU16は、新たにメモリ部7に記憶された機能プログラムに基づいて処理を行うことができるようになっている。
【0015】
尚、ここでは、メモリ部17は1つとしているが、送信されたプログラムを格納する専用のメモリ部を設けても良い。また、CPU16も、従来と同様の処理を行うCPUとは別に、新たに受信した機能プログラムに基づいて動作を行うCPUを設けても構わない。
【0016】
次に、本発明の実施の形態に係る携帯電話システムの概略構成について図2を用いて説明する。図2は、本システムの概略構成図である。図2に示すように、本システムは、図1に示した携帯電話機1と、携帯電話の通信網を含めた電話回線2と、プログラムを供給する供給元コンピュータ(制御装置)3とから構成されている。
【0017】
更に、供給元コンピュータ3は、電話回線2に対する送受信を行う送受信部31と、携帯電話機との交信に伴う処理を行う制御部32と、携帯電話機の機能を拡張する複数の機能プログラムや、携帯電話機との交信を行うためのメニュー画面やメッセージ等のデータを記憶する記憶部33等を備えている。
【0018】
そして、供給元コンピュータ3は、電話回線2を介して携帯電話機1と交信し、携帯電話機1からの指示に従って、指定された機能プログラムを通信に適したデータに変換して、電話回線2を介して携帯電話機1に送信するものである。
【0019】
また、本システムにおける携帯電話機1は、供給元コンピュータ3に発呼して(電話をかけて)、供給元コンピュータ3との交信を行い、供給元コンピュータ3からのメッセージに従って、所望の機能プログラムを選択指定し、供給元コンピュータ3から送信された機能プログラムを格納し、該プログラムに従って動作するものである。
【0020】
ここで、携帯電話機1の受信時の動作について図1及び図2を用いて具体的に説明すると、携帯電話機1の送受信部11において信号を受信すると、受信信号は音声信号処理部12に送出され、音声信号処理部12において復調されて、音声とデータとに分離され、音声は、音声出力部13から出力される。
【0021】
また、供給元コンピュータ3から送られたプログラムのデータは、音声信号処理部12からDSP15に送出され、DSP15において誤り訂正、復号化が行われ、CPU16に送出され、CPU16によってメモリ部17に格納されるようになっている。そして、CPU16は、入力部18からの指示に従ってメモリ部17内のプログラムを読み出して起動し、機能を実現するようになっている。
【0022】
本システムを利用することにより、携帯電話機1は、予め格納されているプログラムの他に、別のプログラムを取り込んで動作することができ、新しい機能を付加し、機能を拡張することができるものである。例えば、株価情報受信のプログラムを受信して格納しておけば、携帯電話から、所望の銘柄の株価情報が得られ、また、天気情報受信のプログラムを格納しておけば、任意の地域の天気情報を得ることができる。
【0023】
次に、本システムにおける携帯電話機1のCPU16と、供給元コンピュータ3の動作について図3を用いて、実際の利用者の操作を交えて具体的に説明する。図3は、携帯電話機1と、供給元コンピュータ3の動作を示す説明図である。図3に示すように、まず、携帯電話機1のCPU16は、入力部18からの入力に従って供給元コンピュータ3を発呼する(102)。供給元コンピュータ3の制御部32は、携帯電話機1からの電話を受けると、接続を確認し(202)、利用者に送信すべきプログラムを選択してもらうためのプログラムメニューを携帯電話機1に送信する(204)。
【0024】
携帯電話機1のCPU16は、受信したプログラムメニューを表示部19に表示する(104)。利用者は、表示部19に表示されたメニューを見てプログラムを選択し、入力部18から入力を行い、CPU16は、入力されたプログラム指定のデータを送受信部11から電話回線2を介して供給元コンピュータ3に送信する(106)。
【0025】
そして、供給元コンピュータ3の制御部32は、プログラム指定のデータを受信すると、指定されたプログラムを記憶部33から読み込んで(206)、「現在携帯電話機に記憶されているプログラムを消去しても良いか」という消去確認メッセージを送信する(208)。
【0026】
これは、携帯性を重視する携帯電話機においては、記憶容量をあまり大きくすることができないため、メモリ部17に記憶されている機能プログラムを古いものから順に消去して、新たに受信したプログラムを書き込むようにしているためである。
【0027】
携帯電話機1のCPU16は、消去確認メッセージを受信すると、表示部19に表示し、入力部18から「OK」が入力された場合には、「OK」のデータを供給元コンピュータ3に送信する(110)。
【0028】
供給元コンピュータ3の制御部32は、「OK」のデータ受信する(210)と、携帯電話機1に対して処理206で読み込んだプログラムを送受信部31に送出し、送受信部31が、プログラムを適切なデータに変換して送信する(212)。
【0029】
そして、携帯電話機1のCPU16は、プログラムを受信する(112)と、メモリ部17に格納し(114)、受信したデータに誤りがないかどうかを確認するためにチェックサムを送信し(116)。供給元コンピュータ3の制御部32は、チェックサムを確認し(214)、誤りがなければ、終了表示のデータを送信する(216)。
【0030】
携帯電話機1のCPU16は、終了表示のデータを受信すると、表示部19に表示し、供給元コンピュータ3との通話を終了する。これにより、携帯電話機1は、新しい機能プログラムの取り込みを完了し、いつでも機能プログラムに従って動作することができるものである。
【0031】
次に、供給元コンピュータ3におけるプログラムの構成について図4を用いて説明する。図4は、供給元コンピュータ3におけるプログラムの構成を示す模式説明図である。図4に示すように、供給元コンピュータ3に用意されているプログラムは、ツリー状となっており、携帯電話機1からの入力に従って、順次表示画面のデータを切り替えて携帯電話機1に送出し、利用者のプログラム選択を促すようになっている。
【0032】
具体的には、「メニュー表示」画面(のプログラム)の下に、「ゲーム」、「情報」、「時間」、「天気」等の各項目の表示画面(のプログラム)があり、「メニュー表示」においては、携帯電話機1では上記各項目が選択候補として表示される。そして、携帯電話機1からデータが入力されると、供給元コンピュータ3は、入力データに対応した表示画面のデータを携帯電話機1に送出するようになっている。
【0033】
例えば、「メニュー表示」プログラムの起動中に携帯電話機1から「1」が入力されると、供給元コンピュータ3の制御部32は、「ゲーム」の表示画面のデータを選択して携帯電話機1に送出する。
【0034】
同様に、「ゲーム」の表示画面においては、携帯電話機1で、次の選択候補である「ゲームA」、「ゲームB」等が表示され、供給元コンピュータ3の制御部32は、携帯電話機1から入力されたデータに対応したプログラムを記憶部33から読み出して、携帯電話機1に送出するものである。
【0035】
本発明の実施の形態に係る携帯電話機及び携帯電話システム及びその処理方法によれば、受信した機能プログラムを記憶するメモリ部17と、受信した機能プログラムを起動するCPU16とを備えた携帯電話機1と、携帯電話機において起動する複数の機能プログラムを蓄積し、電話回線2を介して機能プログラムを供給する供給元コンピュータ3を設けており、携帯電話機1と供給元コンピュータ3とで電話回線2を介して交信し、供給元コンピュータ3が、携帯電話機1に入力されたデータに従って、機能プログラムを特定し、特定された機能プログラムを電話回線2を介して携帯電話機1に送出し、携帯電話機1のCPU16が、供給元コンピュータ3から機能プログラムを受信してメモリ部17に記憶し、該機能プログラムを起動するようにしているので、携帯電話機に予め記憶されているプログラムの他に、新たに機能を付け加えることができ、携帯電話機の機能を容易に拡張することができる効果がある。
【0036】
また、プログラム供給側の供給元コンピュータ3は、既存の電話回線2を利用してプログラムを送信するようにしているので、新たに通信設備を開設する必要はなく、また、通常は、携帯電話機側から発呼するので通信費もかからず、低コストでシステムを実現することができる効果がある。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、携帯電話回線を介して指定したプログラムを供給元コンピュータから受信し、受信したプログラムを記憶する携帯電話機であって、携帯電話回線を介して音声又はデータの送受信を行うアンテナを備えた送受信部と、送受信部から受信した信号を音声信号とデータ信号に分別する信号処理部と、信号処理部により分別された音声信号を音声出力する音声出力部と、信号処理部に音声を入力する音声入力部と、表示部と、表示部に表示された表示情報の選択を行う入力部と、受信データを記憶する記憶部と、各部を制御するCPUとを有し、供給元コンピュータから受信するプログラムは、購入時に予め記憶している基本機能及び付加機能とは異なる新たな機能を有するプログラムであって、表示部に表示されたメニュー表示画面によって選択されるものであり、供給元コンピュータに用意され、前記携帯電話機からの入力に従って順次切り替えて送出される複数の携帯電話機用メニュー表示画面データは、前記新たな機能を有するプログラムのプログラム項目を含むメニュー表示画面が表示されて前記プログラム項目を選択できるようになるまでのメニュー表示を行うためのツリー状の構造であり、前記メニュー表示画面データのそれぞれは複数の選択候補を含み、メニュー表示画面データで表示されるメニュー表示画面は、携帯電話機との交信を行うための画面であって、プログラム選択を促す選択候補の項目を表示する画面であり、CPUは、メニュー表示画面データを受信すると表示部に受信したメニュー表示画面を表示し、入力部での選択操作により供給元コンピュータと交信して受信されるメニュー表示画面データを表示部に切り替えて表示し、切り替えて表示されるメニュー表示画面にプログラム項目が表示されて、入力部でプログラム項目が選択されると、選択されたプログラム項目を指定するデータを送受信部を介して供給元コンピュータに送信し、送受信部を介して供給元コンピュータから選択したプログラム項目を指定するデータに対応したプログラムを受信し、記憶部に受信したプログラムを格納し、入力部の指示に従って記憶部に格納されたプログラムを読み出して起動し、そのプログラムに従って動作させる制御を行う携帯電話機としているので、購入時に予め記憶されている基本機能及び付加機能のプログラムに加えて受信して格納した、異なる機能を有する新たなプログラムによる機能を実現可能とすることができ、機能を拡張して利便性を向上することができる効果がある。
【0038】
本発明によれば、記憶部が、購入時に予め格納されている基本機能及び付加機能のプログラムと供給元コンピュータから受信した、当該プログラムとは異なる新たな機能を有するプログラムを格納するエリアが設けられた上記携帯電話機としているので、予め記憶されているプログラムに加えて受信して格納したプログラムによる機能を実現可能とすることができ、機能を拡張して利便性を向上することができる効果がある。
【0039】
本発明によれば、供給元コンピュータから受信したプログラムを格納できる専用の記憶部を有する上記携帯電話機としており、予め記憶されているプログラムに加えて受信して格納したプログラムによる機能を実現可能とすることができ、機能を拡張して利便性を向上することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯電話機(本装置)の構成ブロック図である。
【図2】本システムの概略構成図である。
【図3】携帯電話機1と、供給元コンピュータ3の動作を示す説明図である。
【図4】供給元コンピュータ3におけるプログラムの構成を示す模式説明図である。
【符号の説明】
1…携帯電話機、2…電話回線、3…供給元コンピュータ、11…送受信部、12…音声信号処理部、13…音声出力部、14…音声入力部、15…DSP、16…CPU、17…メモリ部、18…入力部、19…表示部、31…送受信部、32…制御部、33…記憶部
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2013-09-09 
出願番号 特願2003-69511(P2003-69511)
審決分類 P 1 41・ 851- Y (H04M)
P 1 41・ 853- Y (H04M)
最終処分 成立  
前審関与審査官 梶尾 誠哉  
特許庁審判長 竹井 文雄
特許庁審判官 山本 章裕
矢島 伸一
登録日 2006-03-17 
登録番号 特許第3781731号(P3781731)
発明の名称 携帯電話機  
代理人 大野 聖二  
代理人 井上 義隆  
代理人 鈴木 守  
代理人 飯塚 暁夫  
代理人 井上 義隆  
代理人 市橋 智峰  
代理人 大野 聖二  
代理人 小林 英了  
代理人 大谷 寛  
代理人 鈴木 守  
代理人 飯塚 暁夫  
代理人 小林 英了  
代理人 市橋 智峰  
代理人 大谷 寛  
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