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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G08B
管理番号 1280696
審判番号 不服2012-4912  
総通号数 168 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-12-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-03-15 
確定日 2013-10-23 
事件の表示 特願2007-525685「電子式物品監視に使用される磁気機械式マーカーの非活性化」拒絶査定不服審判事件〔平成18年 2月23日国際公開、WO2006/020527、平成20年 4月 3日国内公表、特表2008-510225〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由
1.手続の経緯

本件出願は、2005年8月5日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2004年8月11日、米国)を国際出願日とする出願であって、平成19年2月7日付けで国内書面並びに明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の翻訳文が提出され、平成22年10月19日付けで拒絶理由が通知され、これに対して平成23年4月4日付けで意見書並びに明細書及び特許請求の範囲について補正する手続補正書が提出されたが、平成23年11月9日付けで拒絶査定がなされ、これに対して平成24年3月15日付けで拒絶査定に対する審判請求がなされ、平成24年4月27日付けで審判請求書の請求の理由の欄を補正する手続補正書(方式)が提出されたものである。

2.本件発明

本件出願の請求項1ないし27に係る発明は、平成23年4月4日付けの手続補正書により補正された明細書及び特許請求の範囲並びに出願当初の図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし27に記載された事項により特定されるものと認められ、そのうち、請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、以下のとおりのものと認める。

「【請求項1】
磁気機械電子式の物品監視(EAS)システムに使用するマーカーであって:
少なくとも1つの共振器と;
前記少なくとも1つの共振器の振動を内部で可能に設けたハウジングと:
前記ハウジングの中に配設され前記少なくとも1つの共振器にバイアス磁界を供給するように構成された少なくとも1つのバイアス磁化素子と:
前記ハウジングの中の配設された少なくとも1つの非磁化バイアス素子と:
を含み、
前記少なくとも1つの共振器、前記少なくとも1つのバイアス磁化素子、および前記少なくとも1つの非磁化バイアス素子が積み重ねられ、前記ハウジングの中に収納されているマーカー。」

3.刊行物に記載された発明

(1)刊行物の記載事項

原査定の拒絶の理由に引用された、本件出願の優先日前に頒布された刊行物である特開平3-27498号公報(以下、「刊行物」という。)には、次の事項が図面とともに記載されている。

a)「[産業上の利用分野]
本発明は一般に周波数分割するトランスポンダを含む存在検出システム、特に予め定められた磁界強度範囲内の磁界の存在しているときに周波数分割する磁気機械的材料の活性ストリップを含むタイプの周波数分割するトランスポンダの消勢に関する。」(第3ページ左上欄第第15行ないし右上欄第1行)

b)「[従来技術]
このタイプの周波数分割トランスポンダは、米国特許第4,727,360号明細書に記載されている。ここに記載されたトランスポンダは、磁化されたときにトランスポンダによって周波数分割を可能にする予め定められた磁界強度範囲内にある磁気機械的材料のストリップをバイアスする磁気機械的材料のバイアスストリップを有する存在・検出・システムタグに含まれている。
[発明の解決すべき課題]
前記明細書の技術によると、ここに記載された周波数分割トランスポンダは磁気材料のバイアスストリップからの消磁によって消勢される。しかしながらバイアスストリップが消磁された後でさえ、磁気機械的材料の活性ストリップは予め定められた磁界強度範囲内にある周囲磁界の存在している場合は依然として周波数分割する。ある位置において、地球磁界の結果である周囲の磁界は予め定められた磁界強度範囲内にある。上記のタイプの周波数分割トランスポンダを含む存在・検出・システムタグは監視区域内で検出される品物への取付けに適用される。監視区域内の周囲磁界が予め定められた磁界強度範囲内にある場合、バイアスストリップが消勢された後でさえ誤った存在検出が生じる。
[課題解決のための手段]
本発明は周波数分割トランスポンダが周囲磁界の強度にかかわらず決定的に消勢されることかできる存在・検出システムタグを提供する。」(第3ページ右上欄第2行ないし左下欄第10行)

c)「[実施例]
第1図および第2図を参照すると、本発明のタグの好ましい実施例は異なる周波数で周波数分割するバッテリィのない運搬可能な第1および第2の周波数分割トランスポンダ12,14を含むコード化されたタグ10である。第1の周波数分割トランスポンダl2は予め定められた磁界強度範囲内にあるように磁気的にバイアスされたとき、第1の予め定められた周波数の周波数分割された商である第2の予め定められた周波数の電磁放射波を放射することによって第1の予め定められた周波数の電磁放射による励起に応答する磁気材料の活性ストリップ12である。
第2の周波数分割トランスポンダ14は予め定められた磁界強度範囲内にあるように磁気的にバイアスされたとき、第3の予め定められた周波数の周波数分割された商である第4の予め定められた周波数の電磁放射波を放射することによって第3の予め定められた周波数の電磁放射による励起に応答する磁気材料の第2の活性ストリップ14である。」(第3ページ右下欄下から2行ないし第4ページ左上欄下から2行)

d)「タグ10はさらに磁気材料の第1および第2のバイアスストリップ16,18を含む。両方のバイアスストリップ16,18は2つの活性ストリップ12,14と同じ平面に位置され、2つの活性ストリップl2,14の間に設けられ、4つのストリップ12,14,16,18は全て同じ方向に向けられている。
磁気材料の第1のバイアスストリップ16は、磁化されたときに予め定められた磁界強度範囲内にあるように磁気材料の第1および第2の活性ストリップをバイアスするために磁気材料の第1およびび第2の活性ストリップ12,14に関連して設けられている。
磁気材料の第2のバイアスストリップ18は予め定められた磁界強度範囲外であり、それによって磁気材料の第1および第2のバイアスストリップ16,18が共に磁化されたとき磁気材料の活性ストリップ12,14が第1および第2の予め定められた周波数の電磁放射による励起に応答して第2および第4の予め定められた周波数の電磁放射波を放射することを阻止するように第1および第2の活性ストリップをさらにバイアスするために磁気材料の第1および第2の活性ストリップ12,14に関連して設けられている。
第1および第2のバイアスストリップ16,18は、第1のバイアスストリップ16が第2のストリップ18を磁化せずに第1および第2のトランスポンダを付勢するように磁化されることができるように異なる磁気特性および異なるディメンションを有する。
タグ10の製造の処理中、第1のバイアスストリップ16は永久磁石上を通過させられることによって磁化される。永久磁石のディメンションは第2のバイアスストリップ18が磁気的な影響を受けないように選択される。通常、永久磁石の幅は第2のバイアスストリップl8が磁気的な影響を受けないことを保証するように制御されている。」(第4ページ左下欄第11行ないし第5ページ左上欄第6行)

e)「第2図を参照すると、タグ10は第1および第2の活性ストリップ12,14を含むための空洞22および24と、第1および第2のバイアスストリップ16,18を含むための空洞26および28を限定するハウジング20を含む。
ハウジング20はペーパーカバー30、ペーパーベース32およびスペーサ34を含む。活性ストリップ12,14はハウジング空洞22,24の内部で拘束されずに自由に振動することができなければならず、それらの各空洞22,24の壁から力学的圧力を与えられてはならない。」(第5ページ左上欄第16行ないし右上欄第6行)

f)「タグ10は第3図の存在検出システムにおいて使用される。このシステムはタグ10、送信機36、検出システム38および磁化装置40を含む。磁気機城的な共振周波数の異なる組合せを有する活性ストリップ12,14の異なる組合せは、コード化されたタグ10を特有のものにするように異なるタグに含まれる。送信機36は監視区域44に送信される信号42を供給する。送信信号41は各活性ストリップ12,l4の特有の磁気機械的共振周波数の2倍の各周波数を含む予め定められた周波数範囲にわたって掃引され、検出システム38は監視区域44中のタグ10の存在を検出するために第1および第2の活性ストリップ12,14の特有の共振周波数の電磁信号46を検出する。」(第5ページ右上欄下から2行ないし左下欄第12行)

g)「トランスポンダ12,14を消勢するために、タグは予め定められた磁界強度範囲外であり、それによって磁気材料の第1および第2のバイアスストリップ16,18が共に磁化されたとき共振周波数の2倍の周波数の電磁放射による励起に応答してそれら特有の磁気機械的共振周波数で電磁放射波を放射することを阻止するように活性ストリップ12,14をさらにバイアスするために第2バイアスストリップl8を永久的に磁化するように磁化装置40によって制御されている。
第1および第2のバイアスストリップ16,18が共に磁化された後、タグ10は第1および第2のバイアスストリップ16,18の両方を消磁し、第1のバイアスストリップ16だけを再磁化することによってその周波数分割モードで動作するように再度付勢されることができる。タグ10はまた第2のバイアスストリップ18だけの消磁によって再付勢されることができる。これは、タグ10が消磁装置中に挿入されたときに第2のバイアスストリップ18の磁化だけを除去するように位置された消磁コイルを有する消磁装置を使用することによって達成されることができる。」(第5ページ左下欄第17行ないし右下欄下から3行)

(2)上記(1)及び図面の記載より分かること

イ)上記(1)a)ないしc)及びf)並びに第3図(FIG.3)によれば、タグ10は、周波数分割トランスポンダを含む存在・検出・システムタグであり、監視区域内で検出される品物への取付けに適用されることから、タグ10は磁気機械電子式の物品監視システムに適用されることが分かる。

ロ)上記(1)c)及びe)並びに第1図(FIG.1)及び第2図(FIG.2)によれば、「第1の周波数分割トランスポンダl2」は「磁気材料の活性ストリップ12」であり、「第2の周波数分割トランスポンダl4」は「磁気材料の活性ストリップ14」であること及び「活性ストリップ12,14はハウジング空洞22,24の内部で拘束されずに自由に振動することができなければならず、それらの各空洞22,24の壁から力学的圧力を与えられてはならない。」ことから、ハウジング20はハウジング空洞22,24を有しており、それらの空洞22,24の内部で周波数分割トランスポンダ12,14の振動を可能にしていることが分かる。

ハ)上記(1)d)における「磁気材料の第1のバイアスストリップ16は、磁化されたときに予め定められた磁界強度範囲内にあるように磁気材料の第1および第2の活性ストリップをバイアスするために磁気材料の第1および第2の活性ストリップ12,14に関連して設けられている」の記載を上記(1)e)の記載とあわせてみると、第1のバイアスストリップ16は、ハウジング20の中に配設され少なくとも1つの周波数分割トランスポンダ12,14にバイアス磁界を供給するように構成されていることが分かる。

ニ)上記(1)d)における「第1および第2のバイアスストリップ16,18は、第1のバイアスストリップ16が第2のストリップ18を磁化せずに第1および第2のトランスポンダを付勢するように磁化されることができるように異なる磁気特性および異なるディメンションを有する。タグ10の製造の処理中、第1のバイアスストリップ16は永久磁石上を通過させられることによって磁化される。永久磁石のディメンションは第2のバイアスストリップ18が磁気的な影響を受けないように選択される。」の記載及び上記(1)g)の記載を上記(1)e)の記載とあわせてみると、第2のバイアスストリップ18はハウジング20の中に配設されており、かつ、磁化されていない、換言すれば、非磁化のままであることが分かる。

ホ)上記ロ)ないしニ)を第2図(FIG.2)とあわせてみると、周波数分割トランスポンダ12,14、第1のバイアスストリップ16、および第2のバイアスストリップ18が、ハウジング20の中に収納されていることが分かる。

(3)刊行物に記載された発明

したがって、上記(1)及び(2)を総合すると、刊行物には次の発明(以下、「刊行物に記載された発明」という。)が記載されている。

<刊行物に記載された発明>

「磁気機械電子式の物品監視システムに適用するタグ10であって:
少なくとも1つの周波数分割トランスポンダ12,14と;
少なくとも1つの周波数分割トランスポンダ12,14の振動を内部で可能に設けたハウジング20と:
ハウジング20の中に配設され少なくとも1つの周波数分割トランスポンダ12,14にバイアス磁界を供給するように構成された少なくとも1つの第1のバイアスストリップ16と:
ハウジング20の中の配設された少なくとも1つの第2のバイアスストリップ18と:
を含み、
少なくとも1つの周波数分割トランスポンダ12,14、少なくとも1つの第1のバイアスストリップ16、および少なくとも1つの第2のバイアスストリップ18が、ハウジング20の中に収納されているタグ10。」

4.対比・判断

本件発明と刊行物に記載された発明とを対比すると、刊行物に記載された発明における「磁気機械電子式の物品監視システム」、「適用」、「タグ10」、「周波数分割トランスポンダ12,14」、「ハウジング20」及び「第1のバイアスストリップ16」は、その機能、構造又は技術的意義からみて、それぞれ、本件発明における「磁気機械電子式の物品監視(EAS)システム」、「使用」、「マーカー」、「共振器」、「ハウジング」及び「バイアス磁化素子」に相当する。
また、刊行物に記載された発明における「第2のバイアスストリップ18」は、上記3.(2)ニ)で述べたとおり、第2のバイアスストリップ18はハウジング20の中に配設されており、かつ、磁化されていない、換言すれば、非磁化のままであることからみて、本件発明における「非磁化バイアス素子」に相当する。

してみると、本件発明と刊行物に記載された発明とは、
「磁気機械電子式の物品監視(EAS)システムに使用するマーカーであって:
少なくとも1つの共振器と;
少なくとも1つの共振器の振動を内部で可能に設けたハウジングと:
ハウジングの中に配設され少なくとも1つの共振器にバイアス磁界を供給するように構成された少なくとも1つのバイアス磁化素子と:
ハウジングの中の配設された少なくとも1つの非磁化バイアス素子と:
を含み、
少なくとも1つの共振器、少なくとも1つのバイアス磁化素子、および少なくとも1つの非磁化バイアス素子が、ハウジングの中に収納されているマーカー。」の点で一致し、以下の点で相違する。

<相違点>

「少なくとも1つの共振器、少なくとも1つのバイアス磁化素子、および少なくとも1つの非磁化バイアス素子」が、「ハウジング」の中に「収納」される形態に関し、
本件発明においては、「積み重ねられ」ているのに対し、
刊行物に記載された発明においては、「積み重ねられ」ているか否か不明である点(以下、「相違点」という。)。

上記相違点について検討する。

磁気機械電子式の物品監視(EAS)システムに使用するマーカーにおいて、マーカーを構成する複数の素子である共振器及びバイアス素子を積み重ねることは、本件出願の優先日前周知の技術(例えば、特開平8-106582号公報[特に、段落【0025】ないし【0029】及び図2]、特開昭58-192197号公報[特に、第4ページ左下欄第16行ないし右下欄第10行、第8ページ左下欄下から2行ないし右下欄第8行及び第9ページ左上欄第13行ないし右上欄第13行並びに第4図(FIG.4)及び第5図(FIG.5)]等参照。以下、「周知技術」という。)である。
してみると、刊行物に記載された発明において、少なくとも1つの周波数分割トランスポンダ12,14、少なくとも1つの第1のバイアスストリップ16、および少なくとも1つの第2のバイアスストリップ18(本件発明における「少なくとも1つの共振器、少なくとも1つのバイアス磁化素子、および少なくとも1つの非磁化バイアス素子」に相当する。)をハウジング20(本件発明における「ハウジング」に相当する。)の中に収納する形態として、周知技術に倣い「積み重ね」ることとして、上記相違点に係る本件発明の発明特定事項とすることは、当業者であれば、容易に想到できたことである。

なお、請求人は、平成24年4月27日付けで提出された手続補正書(方式)により審判請求書の請求の理由の欄の補正を行っており、この補正された審判請求書の請求の理由の欄において、「すなわち、本願請求項1に係る発明は、マーカーを非活性化すると、バイアス磁界を供給するために磁化されていたバイアス磁化素子は消磁される一方、もともと磁化されていない非磁化バイアス素子はそのまま消磁された状態を維持する。
そして、しかる後に、マーカーが磁界にさらされたとき、2つの磁化されていないバイアス素子は共に磁化されることになるので、所定周波数とは異なる周波数で共振することになり、マーカーが再活性化された状態とはならないものである。
一方、引用文献1に記載の発明は、トランスポンダが周囲磁界の強度にかかわらず決定的に消勢されることができるように、トランスポンダ中の2つのバイアスストリップを共に磁化することにより、トランスポンダを消勢(非活性化)する。
これは、引用文献1第3ページ右下欄に、「および第2のバイアスストリップを磁化してタグの周波数分割トランスポンダを消勢する手段を含む存在検出システムを提供する。」との記載から明らかであろう。
すなわち、引用文献1の発明において、トランスポンダは2つのバイアスストリップを共に磁化することによりトランスポンダを消勢するものである。
このように、本願請求項1に係る発明と引用文献1に記載の発明とでは、マーカー又はトランスポンダを非活性化する方法がまったく異なり、したがって2つの発明は、まったく異なる構成のものである。」との主張をしているが、「マーカー」の「非活性化」に関し、「マーカー(のバイアス磁化素子)」を「消磁」して「マーカー」を「非活性化する」との事項は、本件出願の特許請求の範囲の請求項1に記載されておらず、よって、この主張は特許請求の範囲の請求項1の記載に基づかない主張であるので受け入れられない。

そして、本件発明は、全体としてみても、刊行物に記載された発明及び周知技術から予測される以上の格別な効果を奏するものではない。

5.むすび

以上のとおり、本件発明は、刊行物に記載された発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2013-05-10 
結審通知日 2013-05-14 
審決日 2013-06-11 
出願番号 特願2007-525685(P2007-525685)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G08B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 岩谷 一臣八木 誠  
特許庁審判長 伊藤 元人
特許庁審判官 久島 弘太郎
藤原 直欣
発明の名称 電子式物品監視に使用される磁気機械式マーカーの非活性化  
代理人 山崎 行造  

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