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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G01N
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G01N
管理番号 1281974
審判番号 不服2012-19841  
総通号数 169 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-01-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-09-20 
確定日 2013-11-18 
事件の表示 特願2007- 97011「有精卵検査における自動式兼手動式の検卵装置」拒絶査定不服審判事件〔平成20年10月23日出願公開、特開2008-256424〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成19年4月3日の出願(特願2007-97011号)であって、平成23年10月31日付けで拒絶理由が通知され、同年12月21日付けで意見書が提出されるとともに、同日付けで手続補正がなされ、平成24年8月23日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、同年9月21日に拒絶査定不服審判の請求がなされ、同時に手続補正がなされたものである。
その後、当審において平成25年4月17日付けで前置報告書の内容について請求人に事前に意見を求める審尋をなし、同年6月13日付けで回答書が提出された。

第2 平成24年9月21日付けの手続補正についての補正の却下の決定

[補正の却下の決定の結論]
平成24年9月21日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1 本件補正について
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1に係る発明は、平成23年12月21日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載の、

「インフルエンザ用ワクチン及び動物用ワクチンの製造に必要な発育有精卵を検卵する孵卵機から引き出した発育有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ検卵作業に搬送する卵投入部と、前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている発育有精卵を下部から押し上げ上下に移動して発育有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の発育有精卵を1列置きに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と発育有精卵の判別及び発育有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記第1次検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵及び発育異常卵排出部と、前記無精卵及び発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質な発育有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた発育有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再確認して発育鶏卵の検査精度を高める第2次検査部と、前記第2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、前記検卵装置に画像で検卵処理する画像処理システムと画像で検卵処理する画像処理用カメラとを付設しかつ前記システムとカメラを介して検卵部でライトアップしたのち画像処理にて良否判定を行い、該良否判定による不良品を自動的に取り出して卵内血管の発育状態と活力とを人の目視により確認可能とし、かつ複数卵の発育状態を離れた位置で手動操作により画像判定を可能にしたことを特徴とする有精卵検査における自動式兼手動式の検卵装置。」が

「インフルエンザ用ワクチン及び動物用ワクチンの製造に必要な発育有精卵を検卵する孵卵機から引き出した発育有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ検卵作業に搬送する卵投入部と、前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている発育有精卵を下部から押し上げ上下に移動して発育有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の発育有精卵を1列置きに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵発育と発育有精卵の判別及び発育有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記第1次検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵及び発育異常卵排出部と、前記無精卵及び発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質な発育有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた発育有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再確認して発育鶏卵の検査精度を高める第2次検査部と、前記第2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、前記検卵装置に画像で検卵処理する画像処理システムと画像で検卵処理する画像処理用カメラとを付設しかつ前記システムとカメラを介して検卵部でライトアップしたのち画像処理にて良否判定を行い、該良否判定による不良品を自動的に取り出して卵内血管の発育状態と活力とを人の目視により確認可能とし、かつ複数卵の発育状態を離れた位置で手動操作により画像判定を可能にし、更に前記検卵装置において操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示しかつ手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択して原点復帰を行い起動/停止画面に切り替え、更に前記検卵装置においてエッグトレーに収納されている検査用卵36個の全部に光を当てずに1列毎に光を当て鮮明に卵の内部が見えるように卵検視部構成し、かつ検卵済の発育検査用卵を手動式の卵進行スイッチで操作できるように構成し、更に卵進行ストップ用センサーを手元のストップ用スイッチで操作できるように構成してなることを特徴とする有精卵検査における自動式兼手動式の検卵装置。」と補正された。(下線は補正箇所を示す。)

そして、上記の本件補正による請求項1の補正は、本件補正前の「検卵装置」の判定、表示及び操作のための構成について、「操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示しかつ手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択して原点復帰を行い起動/停止画面に切り替え、更に前記検卵装置においてエッグトレーに収納されている検査用卵36個の全部に光を当てずに1列毎に光を当て鮮明に卵の内部が見えるように卵検視部構成し、かつ検卵済の発育検査用卵を手動式の卵進行スイッチで操作できるように構成し、更に卵進行ストップ用センサーを手元のストップ用スイッチで操作できるように構成してなる」のものであることを特定する補正事項からなり、特許請求の範囲のいわゆる限定的減縮を目的とする補正であるといえる。
すなわち、本件補正における請求項1に係る発明の補正は、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる事項を目的とするものである。

2 独立特許要件違反についての検討
そこで、次に、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に係る発明(以下「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反しないか)について検討する。

(1)引用例
ア 原査定の拒絶の理由に引用され、本願の出願前に頒布された刊行物である特開2005-204627号公報(以下「引用例1」という。)には、次の事項が記載されている。(なお、下記「イ 引用例1に記載された発明の認定」に直接関与する記載に下線を付した。)

「【0001】
本発明は、インフルエンザ用ワクチン及び動物用ワクチンなどの製造原料に使用されている鶏卵の検索方法に関するが、詳しくは有精卵と発育無精卵とを選別するとともに有精卵の優良卵と発育異常卵との選別を可能にした有精卵自動検索装置に関するものである。」

「【0004】
このような従来の問題点を解決するところに本発明が解決しようとする課題を有する。すなわち、本発明は発育しつつある有精卵の卵殻に光を当てて卵内の血管の発育状態及び活力を確認することは従来と変わらないが、ハロゲンランプの強い光を複数の卵に同時に当て離れた位置から見ることにより、複数の卵の発育状態を比較ができるとともに確実に優良な発育卵と不良卵を複数の作業員でもって確認することができる。その結果、従業員の学習ができるので作業員の職人化を防止することがきるとともに誰れにでも検卵作業の交替がきることになる。特に、1個つづ判断するものではなく複数の卵を同時に比較検査することが可能となるので、従来方法よりも判断レベルが向上することでワクチン製法上、品質及び有効率向上を図ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記の如き課題を解決するために開発したものであって、インフルエンザ用ワクチン及び動物用のワクチンの製造に必要な有精卵を検卵する装置において、孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する検卵投入部と、前記検卵投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する検卵整列部と、前記検卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵と発育異常卵排出部と、前記発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部と、から構成されることを特徴とする有精卵自動検卵装置の提供にある。
【0006】
また前記の卵投入部がテーブル上に固定されているカバー上にレールを敷設しかつ該レールの外側にローラ支柱を固定し該ローラ支柱間にローラを配設してなるローラ軸を取付けなり更に前記カバーにカバーパイプ用の穴を設けかつ該穴を介してパイプの上下移動を可能にしてなる有精卵自動検卵装置であり、また前記の卵整列部にロッドレスシリンダーを介してシャットを上下移動させカバーパイプ内のパイプを上下に移動してなる有精卵自動検卵装置であり、また前記の第1次及び第2次の検査部に先端に吸着ペットを有するスリーブを6分岐ライトガイドに内設しかつ該ライトガイドに照光式ボタンスイッチを付設してなる有精卵自動検卵装置であり、また前記の無精卵と発育異常卵排出部及び優良卵供給部に吸着パットを有するパット用ベースを隔壁ジョイント用ベースを介してシリンダジョイント用ベースに吸着してなる有精卵自動検卵装置である。
【0007】
また前記の卵取出部にセンサー取付板に付設されているセンサーを介してスナップピンを作動し次工程に待機してなる有精卵自動検卵装置である、更に前記から構成される有精卵自動検卵装置において操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示し、ついで手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択し、ついで原点復帰を行い起動/停止画面に切り替えかつ自動運転継続後に停止する有精卵自動検卵装置の提供にあり、また前記の作動操作においてトレー供給部画面・ピッチ送部画面・NG排出部画面・異常表示画面・装置状態画面・モニター画面を手動操作してなる有精卵自動検卵装置の提供にある。」

「【0014】
以下、図面によって本発明の実施例について説明する。
【0015】
図1乃至図5は本発明の有精卵自動検卵装置を示したものであり、1はその有精卵自動装置本体である。この有精卵自動装置本体1は、卵投入部と卵整列部と検査部と卵取出部とに大別できるが、具体的には光照射部2と空気圧表示部3と卵吸引排出部4と光照射部5と卵持上部6とから構成され、更にエッグトレー7と検卵部8と卵持上部卵座9と卵排出開リフター部10と卵吸引部11とから構成されている。なお、12は卵検視部、13は卵進行用スイッチ、14に卵自動供給用スペース、15は卵進行ストップ用センサー、16は載置台、17はパレットすべり止め、18はローラ、19はエアーパイプ、20は卵吸引用エアーパイプ、21は卵吸引部、22は吸引卵廃棄部である。
【0016】
図6乃至図11は本発明装置の要部を示したものであり、図6は検査部の拡大正面部であり、図7は検査部の拡大斜視図であり、図8は卵投入部の拡大正面図であり、図9は卵整列部の拡大斜視図であり、図10は卵整列部の拡大正面図であり、図11は卵排出部の側面図である。図中23はリフター用エアシリンダー、24はリフト用シリンダー、25はスタートボタン、26は補給用リフトアーム、27はリフター、28はケーブル受台である。
【0017】
図12乃至図16は本発明装置の他の実施例を示したものであって、図1に示した本発明装置に画像処理システムを付設したものである。すなわち、有精卵自動検卵装置本体31に画像処理システムWと、画像処理用カメラYを取り付けたものである。この画像処理システムWを付設することによって、検卵部でライトアップしたのち画像処理による良否判定を行うことができるので次工程で不良品を自動的に取り出すことができる。更に、卵内血管の発育状態と活力が確認可能となり、また複数卵の発育状態の比較と離れた位置での画像判定学習が可能となるので作業員の無人化ができる。また、従来方法よりも判断レベルが上がりワクチン製造での品質と有効向上が図れるなどの効果が得られる。なお、図中32は光照射部、33は空気圧表示部、34と35は卵吸引廃出部である。
【0018】
次に本発明の画像通信システムに用いられる見出しシートについて説明すれば、まず境界部43は左右上下に関して非対称となっている。すなわち、左縁には中央近くに2つの近接した太いコード・バーがあるのに対し右縁には上端近くに1本の太いコード・バーと垂直に置かれた短いコード・バーがあり、下端近くに1本の太いコード・バーと垂直に置かれた短いコード・バーがある。上縁と下縁の区別は、コード・バーと上縁のハッシュマークとの隔たりをコード・バーと下縁のハッシュマークとの隔りより小さくすることでなされる。見出しシート10の裏面のハッシュマーク境界線は表の面と同じであり、同一のコード・バーが同様に配置されている。そこで、見出しシート42の配置具合にかかわらず最初にスキャンされる意味ある情報は必ずハッシュマークの境界線43になる。したがって、システムはハッシュマークの走査が行われたことをもって、そのシートを見出しシート42であると固定することができる。つまり、最初走査される(先行縁)が例えば左縁となるような配置をもって適正な配置とする。この左縁の固定は、走査装置にコード・バーを読み取らせることによって直ちに行なわれる。そして、見出しシート42の配置が悪い場合には走査装置によりそれぞれ右縁のコード・バーの検出、あるいは上下のハッシュマークの境界線43にコード・バーがないことが調べられるので配置ミスも直にち判明されることになる。一方、適正配置の場合には後縁(右縁)コード・バーの検出により見出しシート43の走査が完了したことがわかる。また、見出しシート43の配置具合が悪い場合には配置間違いであることを表わす信号を出力させ、そのシートは除外するように構成されている。
【0019】
また見出しシート42のデータ領域は基本的には2つの部分から成る。1つは送る側を固定する領域で、もう一つは送り先を固定する領域である。この各データ領域には、人が見てすぐわかるようにするため言語等によって記載される領域が設けられている。またデータ領域では、その物理的位置が光学走査により読み取られこのようにすることにより、ペンや鉛筆で記入した卵領域のみがデータとして認知されることになる。また視覚認識用の領域には、手書きかタイプ打ちにより視覚情報を記入する。この視覚情報は、ファクシミリ伝送システム41の画像通信の一部として伝送され受信側で再生される。なお、図中43はトレイ、44はセパレータ、45はシート送装置、46はコンベアベルト、47はゲート、48は取出装置、49はキャスター、50は収集ピン、51は周期制御装置番号、52は記憶装置、53はインターフェイス、54はアンテナ及びTは書類である。
【0020】
次に、図17により通信図線を利用した卵選別の遠隔監視システムについて説明すれば、卵の物理的特徴検出装置が正常に稼動しているか否かの判断を行い、その結果異常があると判断された場合は次のような対応がなされる。まず、検出装置が稼動を停止したことを示す情報や、稼動はしているが故障している蓋然性が高いと判断される情報など重要度の高い異常があると判断される情報が得られた場合には「重度の異常」と判断される。この場合には、直ちに電話回線70の通信回線を通じて異常の内容がメンテナンスを担当する業者の監視センター71のコンピュータ72に送信される。これにより、専門知識を有する技術部員による迅速な復旧が可能となる。また「重度の異常」と判断された場合には、同時に選別装置制御ユニットに対して緊急の停止信号が発せられ選別装置全体の稼動を停止させる。次に重要度の低い異常があると判断される情報、あるいは少しでも異常があると疑われる情報が得られると「軽度の異常」と判断される。この場合には、異常の内容が直ちにメンテナンスを担当する業者の監視センナー71のコンピュータ72に送信されるのではなく異常の発生時刻とその内容が客先の制御装置のメモリーに記憶され、定められた周期または監視センター71側からの呼出しに応じて電話回線70の通信回線を通じて、前記記憶内容がメンテナンスを担当する業者の監視センター71のコンピュータ72に送信される。この場合、異常の重要度は低いので選別装置の稼動は停止されることなく続行される。なお、図中61は計量器、62は分配放出制御器、63はシャッタ、64は境界卵重設定器、65はメモリー、66は判定装置、67はデータ送信、68は被選別群情報入力装置、69は被選別群情報である。
【0021】
このように構成してなる本発明装置は、孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する卵投入部と、前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵と発育異常卵排出部と、前記無精卵と発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成されており、更に検卵投入部がテーブル上に固定されているカバー上にレールを敷設しかつ該レールの外側にローラ支柱を固定し該ローラ支柱間にローラを配設してなるローラ軸を取付けなり更に前記カバーにカバーパイプ用の穴を設けかつ該穴を介してパイプの上下移動を可能にしてなり、また卵整列部にロッドレスシリンダーを介してシャットを上下移動させカバーパイプ内のパイプを上下に移動してなり、また第1次及び第2次の検査部に先端に吸着ペットを有するスリーブを6分岐ライトガイドに内設しかつ該ライトガイドに照光式ボタンスイッチを付設してなり、また無精卵と発育異常卵排出部及び優良卵供給部に吸着パットを有するパット用ベースを隔壁ジョイント用ベースを介してシリンダジョイント用ベースに吸着してなり、また卵取出部にセンサー取付板に付設されているセンサーを介してスナップピンを作動し次工程に待機してなる有精卵自動検卵装置である。
【0022】
更に前記構成される有精卵自動検卵装置において、操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示し、ついで手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択し、ついで原点復帰を行い起動/停止画面に切り替えかつ自動運転継続後に停止するように構成されるとともに、前記作動操作においてトレー供給部画面・ピッチ送部画面・NG排出部画面・異常表示画面・装置状態画面・モニター画面を手動操作してなる有精卵自動検卵装置である。
【0023】
なお、エッグトレー7には検査用卵Sが36個づつ投入され卵受卵台車により移動するように構成されており、また卵持上卵座の検査用卵Sは空気圧で持ち上げられるように構成されており、前記エッグトレー7に収納されている検査用卵Sは36個全部に光を当てずに1列毎に光を当てることで鮮明に卵の内部が見えるように卵検視部12は構成されている。また検卵済の検査用卵Sは手動式の卵進行スイッチ13で操作できるように構成されている。また卵自動供給用又スペース14では良質な卵を補充できるように構成されている。また卵進行ストップ用センサー15は手元のストップ用スイッチで操作できるように構成されている。また光照射部3はハロゲン・ランプを用いている。また卵持上用卵座6は、検査用卵Sを1?3回程度持ち上げ繰り返すことで正常な位置で制止するように構成されている。また空気圧表示板3は、検査部で廃棄用卵の信号発信を受けて卵を吸引するように構成されている。」

「【図1】



「【図2】



「【図3】



「【図12】



イ 引用例1に記載された発明の認定
上記記載を総合すれば、引用例1には、
「インフルエンザ用ワクチン及び動物用のワクチンの製造に必要な有精卵を検卵する装置において、孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する検卵投入部と、前記検卵投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する検卵整列部と、前記検卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記ハロゲン・ランプの上にあるスイッチボタンを押して除去する検卵上の電源を切りかつ前記ハロゲン・ランプを遮光した後に排出部へ情報を伝達する第2次検査部と、前記第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵と発育異常卵排出部と、前記発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部と、前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部と、から構成される有精卵自動検卵装置において、
有精卵自動検卵装置本体に画像処理システムと、画像処理用カメラを取り付けたものであり、この画像処理システムを付設することによって、検卵部でライトアップしたのち画像処理による良否判定を行うことができるので次工程で不良品を自動的に取り出すことができ、更に、卵内血管の発育状態と活力が確認可能となり、また複数卵の発育状態の比較と離れた位置での画像判定学習が可能となり、
更に前記から構成される有精卵自動検卵装置において操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示し、ついで手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択し、ついで原点復帰を行い起動/停止画面に切り替え、
エッグトレーに収納されている検査用卵Sは36個全部に光を当てずに1列毎に光を当てることで鮮明に卵の内部が見えるように卵検視部は構成され、また検卵済の検査用卵は手動式の卵進行スイッチで操作できるように構成され、また卵自動供給用又スペースでは良質な卵を補充できるように構成され、また卵進行ストップ用センサーは手元のストップ用スイッチで操作できるように構成されている手動操作してなる有精卵自動検卵装置。」の発明(以下「引用発明」という)が記載されているといえる。

(2)本願補正発明と引用発明との対比
ア 対比
本願補正発明と引用発明とを対比する。
(ア)引用発明の「インフルエンザ用ワクチン及び動物用のワクチンの製造に必要な有精卵を検卵する装置において、孵卵機から引き出した台車から有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ移動させて検卵作業に搬送する検卵投入部と、前記検卵投入部から搬送されたトレーに入っている有精卵を下部から押し上げ上下に移動して有精卵の歪み位置を正常に整列する検卵整列部と、前記検卵整列部で数列に並んだ数十個の有精卵を1列おきに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て更に無精卵と有精卵の判別及び有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部」が、本願補正発明の「インフルエンザ用ワクチン及び動物用ワクチンの製造に必要な発育有精卵を検卵する孵卵機から引き出した発育有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ検卵作業に搬送する卵投入部と、前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている発育有精卵を下部から押し上げ上下に移動して発育有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の発育有精卵を1列置きに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵発育と発育有精卵の判別及び発育有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部」に相当する。

(イ)引用発明の「第1次及び第2次の検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵と発育異常卵排出部と、前記発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質の有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再検査する第2次検査部」が、本願補正発明の「前記第1次検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵及び発育異常卵排出部と、前記無精卵及び発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質な発育有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた発育有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再確認して発育鶏卵の検査精度を高める第2次検査部」に相当する。

(ウ)引用発明の「前記2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部」が、本願補正発明の「前記第2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部」に相当する。

(エ)引用発明の「有精卵自動検卵装置本体に画像処理システムと、画像処理用カメラを取り付けたものであり、この画像処理システムを付設することによって、検卵部でライトアップしたのち画像処理による良否判定を行うことができるので次工程で不良品を自動的に取り出すことができ、更に、卵内血管の発育状態と活力が確認可能となり、また複数卵の発育状態の比較と離れた位置での画像判定学習が可能」となることと、本願補正発明の「前記検卵装置に画像で検卵処理する画像処理システムと画像で検卵処理する画像処理用カメラとを付設しかつ前記システムとカメラを介して検卵部でライトアップしたのち画像処理にて良否判定を行い、該良否判定による不良品を自動的に取り出して卵内血管の発育状態と活力とを人の目視により確認可能とし、かつ複数卵の発育状態を離れた位置で手動操作により画像判定を可能に」することとは、「前記検卵装置に画像で検卵処理する画像処理システムと画像で検卵処理する画像処理用カメラとを付設しかつ前記システムとカメラを介して検卵部でライトアップしたのち画像処理にて良否判定を行い、該良否判定による不良品を自動的に取り出して卵内血管の発育状態と活力とを確認可能とし、かつ複数卵の発育状態を離れた位置での画像判定を可能に」する点で一致する。

(オ)引用発明の「有精卵自動検卵装置において操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示し、ついで手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択し、ついで原点復帰を行い起動/停止画面に切り替え」ることが、本願補正発明の「検卵装置において操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示しかつ手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択して原点復帰を行い起動/停止画面に切り替え」ることに相当する。

(カ)引用発明の「エッグトレーに収納されている検査用卵Sは36個全部に光を当てずに1列毎に光を当てることで鮮明に卵の内部が見えるように卵検視部は構成され、また検卵済の検査用卵は手動式の卵進行スイッチで操作できるように構成され、また卵自動供給用又スペースでは良質な卵を補充できるように構成され、また卵進行ストップ用センサーは手元のストップ用スイッチで操作できるように構成されている」ことが、本願補正発明の「エッグトレーに収納されている検査用卵36個の全部に光を当てずに1列毎に光を当て鮮明に卵の内部が見えるように卵検視部構成し、かつ検卵済の発育検査用卵を手動式の卵進行スイッチで操作できるように構成し、更に卵進行ストップ用センサーを手元のストップ用スイッチで操作できるように構成してなる」ことに相当する。

(キ)引用発明の「手動操作してなる有精卵自動検卵装置」が、本願補正発明の「有精卵検査における自動式兼手動式の検卵装置」に相当する。

イ 一致点
よって、本願補正発明と引用発明は、
「インフルエンザ用ワクチン及び動物用ワクチンの製造に必要な発育有精卵を検卵する孵卵機から引き出した発育有精卵の入ったトレーを取出用パレットに乗せ検卵作業に搬送する卵投入部と、前記卵投入部から搬送されたトレーに入っている発育有精卵を下部から押し上げ上下に移動して発育有精卵の歪み位置を正常に整列する卵整列部と、前記卵整列部で数列に並んだ数十個の発育有精卵を1列置きに下部の卵座で持ち上げかつハロゲン・ランプの光に押し当て、更に無精卵発育と発育有精卵の判別及び発育有精卵内の血管の発育状態を確認する第1次検査部と、前記第1次検査部の情報を受けて無精卵と発育異常卵とを吸引して廃棄卵入れに移動する無精卵及び発育異常卵排出部と、前記無精卵及び発育異常卵排出部の情報を受けかつ空いた部分へ検卵済みの良質な発育有精卵を自動供給する優良卵供給部と、前記優良卵供給部から供給されてきた発育有精卵を再度検卵して検卵ミスが無いように再確認して発育鶏卵の検査精度を高める第2次検査部と、前記第2次検査終了後に卵を検卵機に戻して次工程に待機させておく卵取出部とから構成される有精卵自動検卵装置において、前記検卵装置に画像で検卵処理する画像処理システムと画像で検卵処理する画像処理用カメラとを付設しかつ前記システムとカメラを介して検卵部でライトアップしたのち画像処理にて良否判定を行い、該良否判定による不良品を自動的に取り出して卵内血管の発育状態と活力とを確認可能とし、かつ複数卵の発育状態を離れた位置での画像判定を可能にし、更に前記検卵装置において操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示しかつ手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択して原点復帰を行い起動/停止画面に切り替え、更に前記検卵装置においてエッグトレーに収納されている検査用卵36個の全部に光を当てずに1列毎に光を当て鮮明に卵の内部が見えるように卵検視部構成し、かつ検卵済の発育検査用卵を手動式の卵進行スイッチで操作できるように構成し、更に卵進行ストップ用センサーを手元のストップ用スイッチで操作できるように構成してなる有精卵検査における自動式兼手動式の検卵装置。」
の発明である点で一致し、次の各点で相違する。

ウ 相違点
(ア)相違点1
「良否判定による不良品を自動的に取り出して卵内血管の発育状態と活力とを確認可能」とすることについて、本願補正発明においては「人の目視により」確認可能としているのに対し、引用発明においてはその点が明確でない点。

(イ)相違点2
「複数卵の発育状態を離れた位置での画像判定」をすることについて、本願補正発明においては「手動操作により」画像判定をするものであるのに対し、引用発明においてはその点が明確でない点。

(3)当審の判断
ア 上記の各相違点について検討する。
(ア)相違点1について
引用発明には「エッグトレーに収納されている検査用卵Sは36個全部に光を当てずに1列毎に光を当てることで鮮明に卵の内部が見えるように卵検視部は構成され」という特定事項があり、この特定事項から、引用発明においても、卵内血管の発育状態と活力とを「人の目視により」確認可能とする技術思想を備えるものといえる。
したがって、上記相違点1は、引用発明自体が備える技術思想を「良否判定による不良品を自動的に取り出し」た際にも適用することによって容易に想到し得ることにすぎず、上記相違点1は実質的に引用発明に特定されている事項といえるから、実質的な相違点ということができない。

(イ)相違点2について
「複数卵の発育状態を離れた位置での画像判定」を「手動操作により」することは、例えば、原査定の拒絶理由において引用した特開2001-286827号公報にも記載されているように周知の技術である。(特に【0019】の「この様に本実施形態による画像検査装置は、検査対象物を格子状に区分されたパレットに搭載して画像を撮像し、このパレット画像内の不良品を操作者がタッチパネルによって指示することにより、廃棄ロボットが該当の不良品を廃棄する様に動作する。」の記載参照。)
よって、引用発明に上記の周知技術を適用して上記相違点2に係る本願補正発明の発明特定事項を得ることは、当業者が容易になし得たことである。

イ 本願補正発明の奏する作用効果
そして、本願補正発明によってもたらされる効果は、引用発明及び周知技術から当業者が予測し得る程度のものである。

ウ まとめ
以上のとおり、本願補正発明は、引用発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

3 むすび
したがって、本願補正発明は特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるということができないから、本件補正は、特許法第17条の2第6項で準用する同法第126条第7項の規定に違反するものであり、同法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

第3 本願発明について
1 本願発明
本件補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成23年12月21日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりのものである。(上記「第2 平成24年9月21日付けの手続補正についての補正の却下の決定」の「1 本件補正について」の記載参照。)

2 引用例
原査定の拒絶の理由に引用された引用例の記載事項及び引用発明については、上記「第2 平成24年9月21日付けの手続補正についての補正の却下の決定」の「2 独立特許要件違反についての検討」の「(1)引用例」に記載したとおりである。

3 対比・判断
上記「第2 平成24年9月21日付けの手続補正についての補正の却下の決定」の「1 本件補正について」に記載したように、本願発明の「検卵装置」の判定、表示及び操作のための構成について、「操作パネルの電源ポタンをONにして操作パネルのメインメニュー画面を表示しかつ手動操作を作動し手動操作画面を表示して希望の手動操作エリアを選択して原点復帰を行い起動/停止画面に切り替え、更に前記検卵装置においてエッグトレーに収納されている検査用卵36個の全部に光を当てずに1列毎に光を当て鮮明に卵の内部が見えるように卵検視部構成し、かつ検卵済の発育検査用卵を手動式の卵進行スイッチで操作できるように構成し、更に卵進行ストップ用センサーを手元のストップ用スイッチで操作できるように構成してなる」のものであることを特定して限定したものが本願補正発明である。
そうすると、本願発明の発明特定事項をすべて含み、本願発明をさらに限定したものに相当する本願補正発明が、上記「第2 平成24年9月21日付けの手続補正についての補正の却下の決定」の「2 独立特許要件違反についての検討」の「(2)本願補正発明と引用発明との対比」及び「(3)当審の判断」において記載したとおり、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様に、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

4 むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、その余の請求項に係る発明について論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2013-09-12 
結審通知日 2013-09-17 
審決日 2013-10-04 
出願番号 特願2007-97011(P2007-97011)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G01N)
P 1 8・ 575- Z (G01N)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 豊田 直樹  
特許庁審判長 森林 克郎
特許庁審判官 藤田 年彦
三崎 仁
発明の名称 有精卵検査における自動式兼手動式の検卵装置  
代理人 唐木 浄治  

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