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審決分類 |
審判 判定 同一 属さない(申立て不成立) H05B |
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管理番号 | 1283188 |
判定請求番号 | 判定2013-600027 |
総通号数 | 170 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許判定公報 |
発行日 | 2014-02-28 |
種別 | 判定 |
判定請求日 | 2013-06-27 |
確定日 | 2013-12-27 |
事件の表示 | 上記当事者間の特許第4898352号の判定請求事件について、次のとおり判定する。 |
結論 | イ号説明書及びイ号写真に示す「圧空真空成形機(機種番号TFP-TY-1000)は、特許第4898352号の請求項1及び4に記載された発明の技術的範囲に属しない。 |
理由 |
第1 請求の趣旨と手続の経緯 判定請求人の請求の趣旨は、イ号説明書及びイ号写真に示す圧空真空成形機(機種番号TFP-TY-1000)(以下「イ号物件」という。)は、特許第4898352号(以下「本件特許」という。)の請求項1、4に係る発明の技術的範囲に属する、との判定を求めるものであり、証拠方法として甲第1号証?甲第8号証、甲第5の2号証、甲第7の2号証を提出している。 また、本件に係る手続の経緯は、以下のとおりである。 平成18年 8月29日 本件特許に係る特許出願 平成23年 9月 6日 拒絶理由通知書 平成23年11月10日 手続補正書 平成23年11月28日 特許査定 平成24年 1月 6日 本件特許登録 平成25年 6月27日 本件判定請求 平成25年 8月29日 判定請求答弁書 平成25年 9月20日 審尋 平成25年10月23日 審尋回答書 第2 本件特許発明 本件特許発明は、願書に添付した明細書及び図面(以下「特許明細書」という。)の記載からみて、特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載されたとおりのものである。 1.本件特許発明1 請求項1に係る発明(以下「本件特許発明1」という)を構成要件(A)?(F)に分説すると以下のとおりである。 (A)概略矩形状をなす支持板及びこの支持板の一方の面に互いに間隔をあけて立設されている一対の接続端子を有するとともにこれら一対の接続端子の間に帯状ヒータエレメントが前記支持板の一方の面を覆うように配置された輻射ヒータと、この輻射ヒータを碁盤目状に複数配置して固定するフレーム体とを備えた加熱ユニットであって、 (B)前記接続端子は、前記支持板の他方の面から突出する接続部を有し、前記輻射ヒータは、前記接続部が挿通される端子孔を有するブラケットに一列に縦列するように取り付けられ、 (C)複数の前記ブラケットが、並列するように前記フレーム体に固定され、 (D)前記フレーム体に並列するように固定された前記ブラケットの少なくとも一部には、隣接するブラケット側に向けて互いに開口する切欠部が設けられ、 (E)これら切欠部同士を対向配置することにより画成された挿通孔には、被加熱物の加熱状態を検出するセンサのための保護パイプが配置されている (F)ことを特徴とする加熱ユニット。 2.本件特許発明4 請求項4に係る発明(以下「本件特許発明4」という)は、次のとおりである。 「請求項1から請求項3のいずれかに記載の加熱ユニット同士が、それぞれの輻射ヒータが互いに対向するように配置され、これらの加熱ユニットの間に被加熱物である樹脂シートが通過するように構成されていることを特徴とする樹脂シート加熱装置。」 第3 本件特許発明1に対応するイ号物件 1.判定請求人の特定するイ号物件 判定請求人は,判定請求書の6.(4)において,本件特許発明1に対応するイ号物件を、本件特許発明1の分説に合わせ、(a)?(f)に分説して次のように特定している。 (a)概略矩形状をなす支持板及びこの支持板の一方の面に互いに間隔をあけて立設されている一対の接続端子を有するとともにこれら一対の接続端子の間に帯状ヒータエレメントが前記支持板の一方の面を覆うように配置された輻射ヒータ(遠赤外線ヒータ)と、この輻射ヒータを碁盤目状に複数配置して固定するフレーム体とを備えた加熱ユニット(上ヒータ、下ヒータ)であって、 (b)前記接続端子は、前記支持板の他方の面から突出する接続部を有し、前記輻射ヒータは、前記接続が挿通される端子孔を有するブラケットに一列に縦列するように取り付けられ、 (c)複数の前記ブラケットが、並列するように前記フレーム体に固定され、 (d)前記フレーム体に並列するように固定された前記ブラケットの少なくとも一部には、隣接するブラケット側に向けて互いに開口する切欠部が設けられ、 (e)これら切欠部同士を対向配置することにより画成された挿通孔には、被加熱物の加熱状態を検出するセンサー(シート温度表示用放射温度計)のための保護パイプが配置されている (f)ことを特徴とする加熱ユニット 2.判定請求人の主張 判定請求人は、判定請求書及び審尋回答書において、イ号物件を上記1.(a)?(f)に特定する根拠として次のように主張している。 (上ヒータ及び下ヒータ、フレーム体について) (1) 甲5号証の「第7頁及び第8頁に、上ヒータ及び下ヒータが、碁盤目状に複数配置した複数の輻射ヒータ(遠赤外線ヒータ)をフレーム体に固定して構成されることが図示されている。」(判定請求書5頁20?22行) (接続端子、接続部について) (2) 甲第5号証の「第10頁に、個々の輻射ヒータの一対の接続端子が、支持板の他方の面から突出する接続部を有する様子が図示されている。」(判定請求書5頁23?24行) (3) 「甲第5号証の第10頁の図面において、輻射ヒータ65の裏面から一対の接続端子64が間隔を空けて立設しています。」(審尋回答書2頁23?24行) (ブラケット、縦列について) (4) 「甲第7号証に、輻射ヒータ65が固定された部材(ブラケット92)に、圧空真空成形機1の幅方向に平行に延びる複数の隙間Mが存在する様子が示されている(写真2,3) このため、輻射ヒータ65が固定された部材は、複数の板状部材を圧空真空成形機1の幅方向に並べて構成されていると認められる。すなわち、輻射ヒータ65が固定された部材は、フレーム体91に対して並列するようにして固定された複数のブラケット92であると認められる。したがって、各ブラケット92には、複数の輻射ヒータ65が一列に縦列するように取り付けられている。」(判定請求書6頁18?25行) (5) 「輻射ヒータ65の加熱により、輻射ヒータ65が取り付けられているブラケット92は熱膨張します。この熱膨張をブラケット92同士の間の隙間Mで吸収する必要があります。仮に、ブラケット92同士の間に隙間Mがないと、輻射ヒータ65の加熱によりブラケット92が変形して、成形シート2の加熱が不均一になる等の不具合が発生します。 したがって、甲第7号証の写真2,3の隙間Mが、圧空真空成形機1の本体内部4の幅方向の全域に延在することは明らかです。 なお、イ号では、輻射ヒータ65は、ブラケット92に一列又は復列に縦列するように取り付けられています。もっとも、輻射ヒータ65がブラケット92に一列に縦列するように取り付けられたものが存在する以上、構成bは構成要件Bを充足します。」(審尋回答書3頁24?34行) (端子孔について) (6) 「ブラケット92が端子孔を有する点は明らかではない。しかし、輻射ヒータ65をブラケット92に接続するためには、支持板66の他方の面から突出する接続部を挿通するためにの端子孔を設けることは当然に行われるはずである。 したがって、ブラケットには、端子孔が形成されている。」(判定請求書6頁26行?7頁3行) (7) 「輻射ヒータの接続端子は、絶縁碍子等を備えるため、折曲げることができません。このため、甲第5号証の第10頁の図面において、輻射ヒータ65の裏面から接続端子64が立設しています(甲第5の2号証参照)。このような輻射ヒータ65をブラケット92に取り付けるためには、ブラケット92に端子孔を設ける以外には、適当な方法がありません。 また、帯状ヒータエレメント67の発熱の影響を受けない様に、接続端子64に対して電気配線するためには、ブラケット92に遮熱機能を持たせる必要があります。つまり、ブラケット92に設けられた端子孔に接続端子64を挿通し、ブラケット92の裏側(帯状ヒータエレメント67とは反対側の空間)に突出した接続端子64に対して結線させる必要があります。」(審尋回答書4頁2?11行) (被加熱物の加熱状態を検出するセンサのための保護パイプについて) (8) 「甲第5号証の第7頁及び第8頁に、「シート温度表示用放射温度計位置」が記載されている。つまり、被加熱物である成形シートの加熱状態を検出するセンサが存在することが記載されている。 甲第7号証には、複数の輻射ヒータ65の間から突出する円筒形の部材の様子が示されている(写真4)。 センサにより成形シート2の表面温度を測定するためには、成形シート2から発せられる赤外線をセンサで受光する必要がある。したがって、円筒形の部材は、赤外線を通過させるための保護パイプ68であると認められる。」(判定請求書7頁9?19行) (9) 「甲第7号証の写真4及び甲第7の2号証の写真5に示すように、甲第5号証の第7頁及び第8頁の図面の円と同一位置に、円筒形の部材が存在します。」(審尋回答書3頁3?6行) (切欠部、挿通孔について) (10) 「保護パイプ68は、輻射ヒータ65同士の間に配置されている。輻射ヒータ65は、ブラケットに対して縦列するように配置されているので、保護パイプ68は、必然的にブラケット92同士の間に挿通されることは明らかである。 ブラケット92の一部に「切欠部」が設けられる点は不明である。しかし、ブラケット92同士の間に保護パイプ68を挿通するためには、ブラケット92の一部に、隣接するブラケット92側に向けて互いに開口する「切欠部」を設け、この切欠部同士を対向配置して「挿通孔」を設けることは当然に行われるはずである。 したがって、ブラケットの一部に「切欠部」が設けられている。」(判定請求書7頁20行?8頁3行) (11) 「切欠部同士を対向配置することにより画成された「挿通孔」に保護パイプ68が配置される点は不明である。しかし、ブラケット92同士の間に保護パイプ68を挿通するためには、ブラケット92の一部に、隣接するブラケット92側に向けて互いに開口する「切欠部」を設け、この切欠部同士を対向配置して「挿通孔」を設け得ることは当然に行われるはずである。」(判定請求書8頁7?12行) (12) 「温度コントロール用センサは、樹脂シートから発せされる赤外線を受光します。このため、赤外線が通る保護パイプは、ブラケットを上下方向に貫くように配置する必要があります。イ号では、保護パイプ68は、2つのブラケット92の間に配置されています。したがって、2つのブラケット92に切欠部を設け、この切欠部同士を対向配置して挿通孔を設けること以外には、保護パイプ68を2つのブラケット92を上下方向に貫くように配置する適当な方法がありません。」(審尋回答書4頁16?22行) 3.被請求人の主張 被請求人は、判定請求答弁書において、イ号物件について、次のように主張している。 (1) 「判定請求書7頁「dの説明」によれば、「ブラケット92の一部に「切欠部」が設けられる点は不明である。」と述べ、切り欠き部の存在を主張立証していない。」(3頁6?8行) (2) 「同様に、同8頁「eの説明」によれば、「切欠部同士を対向配置することにより画成された「挿通孔」に保護パイプ68が配置される点は不明である。」と、保護パイプの存在が明らかでないことを自認している。」(3頁9?11行) (3) 「請求人は文言上、イ号物件が構成d、eを備えていることを証明しておらず、本件特許発明の技術的範囲に属するとの主張は根拠を欠く。」(3頁16?17行) 4.当審による本件特許発明1の構成要件(A)?(F)に対応するイ号物件の認定 (1) 構成要件(A)、(C)及び(F)に対応するイ号物件の認定 イ号説明書、イ号写真は、本件特許発明1の対応において、不明瞭な部分があるが、判定請求人の主張を参酌して、構成要件(A)、(C)及び(F)に対応するイ号物件の構成は、判定請求人の特定する上記分説(a)、(c)及び(f)のとおりのものと認められる。 (2) 構成要件(B)に対応するイ号物件の認定 甲第7号証の写真3、甲第7の2号証の写真3の2において、判定請求人は、記号「M」で左右の2箇所を指し示している。左側の「M」は、ブラケット92の隙間を指しているが、右側の「M」が指す光の濃淡は、支持板66(写真3の2(審尋回答書))の像がブラケット92に反射したものであることは明らかであり、ブラケット92の隙間であるとは認められない。また、左側の隙間は、支持板66に映っているのに対し、支持板66の右側には、隙間が映っていないことから、右側の隙間の存在を確認することができない。 また、甲第7号証の写真2では、判定請求人は、記号「M」により4箇所を指し示している。 一番手前と一番奥の「M」で示す箇所に隙間が認められるが、その間にある2つの「M」が指す箇所の黒い影は、一番手前と一番奥の「M」で示す隙間とは、明らかに異なるものであり、直ちに同様な隙間であるとは判断できない。さらに、上記一番手前の「M」で示す箇所のさらに手前には、隙間が見当たらない。 以上から、ブラケット92には幅方向に平行に延びる複数の隙間が存在するので、イ号物件の輻射ヒータ65が、ブラケット92に縦列する点は認められるものの、一列に縦列するとまでは認められない。 構成要件(B)の他の部分に対応するイ号物件の構成は、イ号説明書、イ号写真及び判定請求人の主張を参酌して、判定請求人の特定する上記分説(b)のとおりのものと認められる。 (3) 構成要件(D)及び(E)に対応するイ号物件の認定 甲第7号証の写真4及び甲第7の2号証の写真5には、甲第5号証の第7頁及び第8頁の図面の「シート温度表示用放射温度計」が示された位置と同じ位置に、円筒形の部材が突設されていることが看取できる。一般に、赤外線センサー等を用いた放射温度計において、計測の対象物以外からの熱放射の影響(外乱)を遮断するように、赤外線センサーの周りに、保護部材を設けることは慣用されていることから、上記円筒形の部材は、赤外線センサーの周りの保護部材であると理解できる。 ここで、上記円筒形の保護部材68が、ブラケット92を上下方向に貫くように配置されることは、各甲号証に明示されていない。その点について検討すると、赤外線センサーは、保護部材68の内側にあれば、熱放射の外乱を遮断する機能を発揮することが可能であって、ブラケットの裏側に位置しなければならないということはなく、ブラケットの表側に位置する可能性を否定できない。そうすると、保護部材68が必ずブラケット92を上下方向に貫いているということはできない。 そして、円筒形の保護部材68が、ブラケット92を上下方向に貫かない場合は、「隣接するブラケット側に向けて互いに開口する切欠部」及び「切欠部同士を対向配置することにより画成された挿通孔」を設けることも無い。 したがって、イ号物件において、「隣接するブラケット側に向けて互いに開口する切欠部」及び「切欠部同士を対向配置することにより画成された挿通孔」を特定することができない。 (4) まとめ 上記(1)?(3)から、本件特許発明1に対応するイ号物件は、本件特許発明1の分説に合わせて分説して、次のとおりのものと認められる。 (a)概略矩形状をなす支持板66及びこの支持板66の一方の面に互いに間隔をあけて立設されている一対の接続端子64を有するとともにこれら一対の接続端子の間に帯状ヒータエレメント67が前記支持板66の一方の面を覆うように配置された輻射ヒータ65と、この輻射ヒータ65を碁盤目状に複数配置して固定するフレーム体91とを備えた加熱ユニットであって、 (b)前記接続端子64は、前記支持板66の他方の面から突出する接続部を有し、前記輻射ヒータ65は、前記接続端子64が挿通される端子孔を有するブラケット92に縦列するように取り付けられ、 (c)複数の前記ブラケット92が、並列するように前記フレーム体91に固定され、 (e)前記ブラケット92の一部に、シート温度表示用放射温度計のための円筒形の保護部材68が配置されている (f)ことを特徴とする加熱ユニット。 第4 本件特許発明1の構成要件の充足性について 1.構成要件(B)について イ号物件の「接続端子64」、「ブラケット92」及び「輻射ヒータ65」は、その機能からみて本件特許発明1の「接続端子」、「ブラケット」及び「輻射ヒータ」に相当する。 本件特許発明1の輻射ヒータが、「ブラケットに一列に縦列するように取り付けられ」ているのに対し、イ号部件の輻射ヒータ65は、「ブラケット92に縦列するように取り付けられ」ているが、一列である否かが特定できないので、イ号物件は本件特許発明1の構成要件(B)を充足しない。 2.構成要件(D)について 構成要件(D)に対応するイ号物件の構成は特定できない。 したがって、イ号物件は本件特許発明1の構成要件(D)を充足しない。 3.構成要件(E)について イ号物件の「円筒形の保護部材68」は、その機能からみて本件特許発明1の「保護パイプ」に相当する。しかし、構成要件(E)の「切欠部同士を対向配置することにより画成された挿通孔」に対応するイ号物件の構成は特定できない。 したがって、イ号物件は本件特許発明1の構成要件(E)を充足しない。 4. 均等の判断 (1)請求人の主張 判定請求人は、判定請求書6.(6)において、「Dとdの点及びEとeの点に関して、予備的に均等である点について説明する。」、「イ号物件は、請求項1に係る発明の均等の範囲に含まれるものである。」と主張している。 (2)被請求人の主張 被請求人は、判定請求答弁書において、「イ号物件が明確に特定できていないのであるから、均等論侵害においても、イ号物件のどのような構成を、本件発明と対比するのかが不明である。」、「イ号物件の対応部分」がどのようなものであるかを明らかにすることなく、どのようにして、該「対応部分」が請求項1に係る発明の目的を達することができ、同一の作用効果を奏するものであると結論できるのか、全く理解できない。」、「請求人は、構成要件D,Eを追加することで特許査定を得ており、いいかえると該構成要件D,Eを有さない出願当初の請求項1の構成、すなわち切欠部と挿通孔が存在しない構成を放棄する代償として特許査定を得たと捉える。 にも拘わらず、特許査定を得た現時点において、切欠部と挿通孔が存在しない構成をも特許請求の範囲に包含するかのような主張を行うことは、禁反言の法理に反し、許されない。」旨主張している。 (3)当審の判断 構成要件(D)、(E)の「ブラケットの少なくとも一部には、隣接するブラケット側に向けて互いに開口する切欠部」及び「切欠部同士を対向配置することにより画成された挿通孔」に対応するイ号物件の構成が特定できない。 したがって、均等を判断する対象が特定できないので、イ号物件と本件特許発明1との関係において均等論は適用できない。 第5 むすび 以上のように、イ号物件は、少なくとも本件特許発明1の構成要件(B)、(D)及び(E)を充足しないから、構成要件(A)、(C)及び(F)について検討するまでもなく、イ号物件は、本件特許発明1の技術的範囲に属しない。 また、請求項4は、請求項1から請求項3のいずれかを引用している。そして、請求項2又は請求項3は、請求項1を引用しているので、結局、本件特許発明4は、少なくとも本件特許発明1の構成を全て備えるものである。 そして、イ号物件は、本件特許発明1の技術的範囲に属しないので、本件特許発明4の技術的範囲にも属しない。 よって,結論のとおり判定する。 |
判定日 | 2013-12-16 |
出願番号 | 特願2006-232255(P2006-232255) |
審決分類 |
P
1
2・
1-
ZB
(H05B)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 土屋 正志 |
特許庁審判長 |
竹之内 秀明 |
特許庁審判官 |
平上 悦司 前田 仁 |
登録日 | 2012-01-06 |
登録番号 | 特許第4898352号(P4898352) |
発明の名称 | 加熱ユニット及び樹脂シート加熱装置 |
代理人 | 豊栖 康弘 |
代理人 | 豊栖 康司 |
代理人 | 三縄 隆 |
代理人 | 高橋 詔男 |
代理人 | 堀内 正優 |
代理人 | 木谷 弘行 |