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審決分類 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する G06T
管理番号 1284447
審判番号 訂正2013-390152  
総通号数 172 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-04-25 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2013-10-10 
確定日 2014-01-17 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3876463号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第3876463号に係る明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり一群の請求項ごとに訂正することを認める。 
理由 第1 経緯
本件特許第3876463号に係る発明は、平成8年11月18日に特許出願されたものであって、平成18年11月10日に特許権の設定登録がなされ、その後、平成25年10月10日付けで本件審判が請求されたものである。

第2 請求
1 請求の趣旨
本件審判請求の趣旨は、特許第3876463号の明細書を、本件審判請求書に添付した訂正明細書のとおり一群の請求項ごとに訂正することを認める、との審決を求めるというものである。

2 訂正事項
(1)請求項1ないし請求項9からなる一群の請求項に係る訂正
請求項1に「上記経由点の画像データを、空間的に同一面上に配列する」とあるのを「上記経由点の画像データを、該経由点と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、空間的に同一面上に配列する」と訂正する。(請求項1の記載を引用する請求項2ないし請求項9も同様に訂正する)。

(2)請求項10ないし請求項18からなる一群の請求項に係る訂正
請求項10に「経由点の画像データを上記2点間の経路に基づいた順序により、」とあるのを「経由点の画像データを、該経由点と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、上記2点間の経路に基づいた順序により、」と訂正する(請求項10の記載を引用する請求項11ないし請求項18も同様に訂正する)。

第3 当審の判断
1 請求項1ないし請求項9からなる一群の請求項に係る訂正について
(1)請求項1に係る訂正について
ア 訂正の目的
当該訂正事項は、請求項1において、「該経由点と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、」の記載を付加するものであり、「上記経由点の画像データを、空間的に同一面上に配列する」ことを、「該経由点と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、」「空間的に同一面上に配列する」ものであり、「空間的に同一面上に配列する」ものを限定したものと認められる。
したがって、当該訂正事項は、特許請求の範囲の減縮を目的としたものであると認められる。

イ 訂正の適合性
(ア)訂正の範囲
願書に添付した明細書(以下「明細書」ともいう。)には、次の記載がある。

「 【0039】
・・・このステップST10における交差点の選択処理の詳細については後述する。このステップST10にて、上記ルート順に表示される各交差点の拡大画像が選択されると、当該ラリーマップ生成モジュール8では、前記各交差点の拡大図等及びガイダンスに必要な文字列等がレイアウトされたラリーマップを生成する。・・・」

「 【0055】
なお、上記紙21に印刷されるラリーマップ或いは携帯型電子ツールのディスプレイ上に表示されるラリーマップとしては、例えば図5に示すようなものが挙げられる。
【0056】
この図5において、ラリーマップ200は、前記選択された例えば6個の各交差点の拡大画像201?206がルート順にレイアウトされている。各拡大画像には、それぞれルート上で当該交差点が表れる順番を示す番号(ガイド・ポイント・ナンバー:Guide POINT NO.)と、交差点名を示す文字列と、出発地からの距離或いは一つ前の交差点からの距離を示す数字と、進行方向を示す矢印マークとが描画され、さらに必要に応じてランドマークや信号機マーク,道路名等が描画されている。
【0057】
この図5を用いて、より具体的に説明する。例えばガイド・ポイント・ナンバー1(Guide POINT NO.1)の場合、当該ガイド・ポイント・ナンバー1の交差点の拡大地図は、出発地点から4kmのところにある交差点名が「下永谷」と呼ばれる交差点であり、この交差点には信号機とランドマークとしての郵便局がある。また、この交差点においては、図中の下方向から進行してきて、当該交差点で右方向に進路を変更すべきことが表されている。
【0058】
次の交差点は、ガイド・ポイント・ナンバー2(Guide POINT NO.2)として上記ガイド・ポイント・ナンバー1の図の例えば下に配置され、当該交差点の拡大地図は、一つ前の交差点(すなわち上記ガイド・ポイント・ナンバー1の交差点)から3.4kmのところにあり、「平戸」と呼ばれる交差点であり、この交差点には信号機のみがあり、図中の下方向から進行してきて、当該交差点をそのまま直進すべきことが表されている。
【0059】
次の交差点は、ガイド・ポイント・ナンバー3(Guide POINT NO.3)として上記ガイド・ポイント・ナンバー2の図の例えば下に配置され、当該交差点の拡大地図は、一つ前の交差点(上記ガイド・ポイント・ナンバー2の交差点)から5kmのところにあり、「東戸塚入口」と呼ばれる交差点である。この交差点には信号機のみがあり、図中の下方向から進行してきて、当該交差点で右方向に進路を変更すると、ランドマークとしてガソリンスタンドが存在する「中原街道」と呼ばれる道路を進むべきことが表されている。
【0060】
さらに次の交差点は、ガイド・ポイント・ナンバー4(Guide POINT NO.4)として上記ガイド・ポイント・ナンバー1の図の例えば右に配置され、当該交差点の拡大地図は、一つ前の交差点(上記ガイド・ポイント・ナンバー3の交差点)から15kmのところにあり、十字路の右の道が図中下から上の進行方向に対して斜め上方向に配置されている交差点である。この交差点は「川上小学校前」と呼ばれ、当該交差点には信号機のみがあり、図中の下方向から上方向に「中原街道」と呼ばれる道路を進行してきて、当該交差点で斜め右上方向に進路を変更して、「国道1号」と呼ばれる道路を進むべきことが表されている。
【0061】
次の交差点は、ガイド・ポイント・ナンバー5(Guide POINT NO.5)として上記ガイド・ポイント・ナンバー4の図の例えば下に配置され、当該交差点の拡大地図は、一つ前の交差点(上記ガイド・ポイント・ナンバー4の交差点)から20kmのところにあり、この交差点は名称の無いものである。当該交差点にはランドマークとして「交番」が存在し、また、当該交差点の左側は侵入禁止になっていることが表されており、「国道1号」と呼ばれる道路の図中の下方向から上方向に進行してきて、当該交差点で右方向に進路を変更すべきことが表されている。
【0062】
次の交差点は、ガイド・ポイント・ナンバー6(Guide POINT NO.6)として上記ガイド・ポイント・ナンバー5の図の例えば下に配置され、当該交差点の拡大地図は、一つ前の交差点(上記ガイド・ポイント・ナンバー5の交差点)から0.5kmのところにあり、この交差点は「産業道路入口」と呼ばれているT字路の交差点である。この拡大地図には、図中の下方向から上方向に進行してきて、当該交差点を過ぎたところに目的地が存在することが表されている。」

図5の記載、上記記載から、明細書には、経由点である交差点の拡大図とともに、一つ前の交差点からの距離を示す数字が描画されていることが記載されている。「一つ前の交差点からの距離を示す数字」は、「該経由点と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離」といえ、経由点である交差点の拡大図とともに、一つ前の交差点からの距離を示す数字が描画されていることは、「上記経由点の画像データを、該経由点と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、空間的に同一面上に配列する」ことといえる。
したがって、当該訂正事項は、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであると認められる。

(イ)特許請求の範囲の拡張・変更
訂正前の請求項1に係る発明は、「探索されたルート情報を解り易く提供或いは利用することを可能にする」(段落【0006】)ことを目的とし、訂正前の請求項1に係る発明において「上記経由点の画像データを、空間的に同一面上に配列する」を、訂正後の請求項1に係る発明においては、「上記経由点の画像データを、該経由点と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、空間的に同一面上に配列する」としたものであって、「空間的に同一面上に配列する」ものを限定したものであり、訂正前の請求項1に係る発明と同じ目的を達成するものであって、実質上特許請求の範囲の拡張し、又は変更するものではない。

(ウ)独立特許要件
当該訂正が特許請求の範囲の減縮を目的とするものであることは前記のとおりであるところ、訂正後における特許請求の範囲の請求項1に記載される事項により特定される発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。
したがって、訂正後における特許請求の範囲の請求項1に記載されている事項により特定される発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。

(2)請求項2?請求項9に係る訂正について
請求項2、請求項3、請求項6?請求項9に係る発明は、請求項1の記載を引用するものであり、請求項4、請求項5に係る発明は、請求項3の記載を引用するものであって、間接的に請求項1の記載を引用するものであり、請求項2?請求項9に係る訂正は、請求項1に係る訂正を引用することにより訂正されるものであって、請求項2?請求項9の記載自体を訂正するものではない。
上記(1)のとおり、請求項1に係る訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、実質上特許請求の範囲の拡張し、又は変更するものではないから、請求項2?請求項9に係る訂正は、同じ理由により、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、実質上特許請求の範囲の拡張し、又は変更するものではない。
そして、請求項2?請求項9に係る訂正が特許請求の範囲の減縮を目的とするものであることは前記のとおりであるところ、訂正後における特許請求の範囲の請求項2?請求項9に記載されている事項により特定される発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。
したがって、訂正後における特許請求の範囲の請求項2?請求項9に記載されている事項により特定される発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。

(3)まとめ
以上によれば、請求項1ないし請求項9からなる一群の請求項に係る訂正は、特許法第126条第5項ないし第7項までの規定に適合する。

2 請求項10ないし請求項18からなる一群の請求項に係る訂正について
(1)請求項10に係る訂正について
ア 訂正の目的
当該訂正事項は、請求項10において、「、該経由点と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、」の記載を付加するものであり、「経由点の画像データを上記2点間の経路に基づいた順序により、」(空間的に同一面上に配列する)ことを、「該経由点と上記経路と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、」(空間的に同一面上に配列する)ものであり、「空間的に同一面上に配列する」ものを限定したものと認められる。
したがって、当該訂正事項は、特許請求の範囲の減縮を目的としたものであると認められる。

イ 訂正の適合性
(ア)訂正の範囲
明細書の記載は、上記1イ(ア)を援用する。
図5の記載、上記記載から、明細書には、経由点である交差点の拡大図とともに、一つ前の交差点からの距離を示す数字が描画されていることが記載されている。「一つ前の交差点からの距離を示す数字」は、「該経由点と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離」といえ、経由点である交差点の拡大図とともに、一つ前の交差点からの距離を示す数字が描画されていることは、「経由点の画像データを、該経由点と上記経路と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、上記2点間の経路に基づいた順序により、」(空間的に同一面上に配列する)ことといえる。
したがって、当該訂正事項は、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであると認められる。

(イ)特許請求の範囲の拡張・変更
訂正前の請求項10に係る発明は、「探索されたルート情報を解り易く提供或いは利用することを可能にする」(段落【0006】)ことを目的とし、訂正前の請求項10に係る発明において「経由点の画像データを上記2点間の経路に基づいた順序により、」(空間的に同一面上に配列する)を、訂正後の請求項10に係る発明においては、「経由点の画像データを、該経由点と上記経路と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、上記2点間の経路に基づいた順序により、」(空間的に同一面上に配列する)としたものであり、「空間的に同一面上に配列する」ものを限定したものであり、訂正前の請求項10に係る発明と同じ目的を達成するものであって、実質上特許請求の範囲の拡張し、又は変更するものではない。

(ウ)独立特許要件
当該訂正が特許請求の範囲の減縮を目的とするものであることは前記のとおりであるところ、訂正後における特許請求の範囲の請求項10に記載される事項により特定される発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。
したがって、訂正後における特許請求の範囲の請求項10に記載されている事項により特定される発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。

(2)請求項11?請求項18に係る訂正について
請求項11、請求項12、請求項15?請求項18に係る発明は、請求項10の記載を引用するものであり、請求項13、請求項14に係る発明は、請求項12の記載を引用するものであって、間接的に請求項10の記載を引用するものであり、請求項11?請求項18に係る訂正は、請求項10に係る訂正を引用することにより訂正されるものであって、請求項11?請求項18の記載自体を訂正するものではない。
上記(1)のとおり、請求項10に係る訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、実質上特許請求の範囲の拡張し、又は変更するものではないから、請求項11?請求項18に係る訂正は、同じ理由により、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、実質上特許請求の範囲の拡張し、又は変更するものではない。
そして、請求項10?請求項18に係る訂正が特許請求の範囲の減縮を目的とするものであることは前記のとおりであるところ、訂正後における特許請求の範囲の請求項10?請求項18に記載されている事項により特定される発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。
したがって、訂正後における特許請求の範囲の請求項10?請求項18に記載されている事項により特定される発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。

(3)まとめ
以上によれば、請求項10ないし請求項18からなる一群の請求項に係る訂正は、特許法第126条第5項ないし第7項までの規定に適合する。

第4 むすび
以上、本件審判の請求に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書き第1号に揚げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項までの規定に適合する。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
地図情報提供装置及び方法
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データ上の少なくとも2点間の経路上から経由点情報を取り出す情報取出手段と、
上記情報取出手段によって取り出した上記経由点情報に基づいて経由点の画像データを生成する画像生成手段と、
上記画像生成手段によって生成した上記経由点の画像データを上記2点間の経路に基づいた順序に配列する画像配列手段と、
上記画像配列手段によって配列した上記経由点の画像データを出力する制御を行う出力制御手段とを具備し、
上記画像配列手段は、上記経由点の画像データを、該経由点と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、空間的に同一面上に配列する地図情報提供装置。
【請求項2】
上記情報取出手段は、上記経由点情報として交差点情報を取り出す請求項1記載の地図情報提供装置。
【請求項3】
上記画像配列手段は、上記地図データ上の少なくとも2点間の経路に沿った順序で経由点の画像データを配列する請求項1記載の地図情報提供装置。
【請求項4】
上記情報取出手段は、上記地図データ上の少なくとも2点間の最短距離経路計算に基づく経路上に存在する経由点情報を取り出す請求項3記載の地図情報提供装置。
【請求項5】
上記情報取出手段は、上記地図データ上の少なくとも2点間の最短所用時間経路計算に基づく経路上に存在する経由点情報を取り出す請求項3記載の地図情報提供装置。
【請求項6】
上記画像配列手段は、上記画像生成手段によって生成された複数の経由点の画像データから、ユーザによって選択された経由点の画像データを配列する請求項1記載の地図情報提供装置。
【請求項7】
上記画像生成手段は、経由点情報に基づいて生成される画像データに経路情報を付加した画像データを生成する請求項1記載の地図情報提供装置。
【請求項8】
上記出力制御手段は、紙に印刷するための出力制御を行う請求項1記載の地図情報提供装置。
【請求項9】
上記出力制御手段は、他の端末装置にデータを転送するための出力制御を行う請求項1記載の地図情報提供装置。
【請求項10】
情報取出手段と画像生成手段と画像配列手段と出力制御手段とを具備する地図情報提供装置により地図情報を提供する地図情報提供方法であって、
上記情報取出手段が、地図データ上の少なくとも2点間の経路上から経由点情報を取り出す情報取出ステップと、
上記画像生成手段が、上記情報取出ステップによって取り出した経由点情報に基づいて経由点の画像データを生成する画像生成ステップと、
上記画像配列手段が、上記画像生成ステップによって生成した経由点の画像データを、該経由点と上記経路の順序において隣り合う経由点との間の距離とともに、上記2点間の経路に基づいた順序により、空間的に同一面上に配列する画像配列ステップと、
上記画像配列手段が、上記画像配列ステップによって配列した上記経由点の画像データに基づく画像を出力する制御を行う出力制御ステップと
を具備する地図情報提供方法。
【請求項11】
上記情報取出手段は、上記情報取出ステップにおいて、上記経由点情報として交差点情報を取り出す請求項10記載の地図情報提供方法。
【請求項12】
上記画像配列手段は、上記画像配列ステップにおいて、上記地図データ上の少なくとも2点間の経路に沿った順序で経由点の画像データを配列する請求項10記載の地図情報提供方法。
【請求項13】
上記情報取出手段は、上記情報取出ステップにおいて、上記地図データ上の少なくとも2点間の最短距離経路計算に基づく経路上に存在する経由点情報を取り出す請求項12記載の地図情報提供方法。
【請求項14】
上記情報取出手段は、上記情報取出ステップにおいて、上記地図データ上の少なくとも2点間の最短所用時間経路計算に基づく経路上に存在する経由点情報を取り出す請求項12記載の地図情報提供方法。
【請求項15】
上記画像配列手段は、上記画像配列ステップにおいて、上記画像生成ステップによって生成された複数の経由点の画像データから、ユーザによって選択された経由点の画像データを配列する請求項10記載の地図情報提供方法。
【請求項16】
上記画像生成手段は、上記画像生成ステップにおいて、経由点情報に基づいて生成される画像データに経路情報を付加した画像データを生成する請求項10記載の地図情報提供方法。
【請求項17】
上記出力制御手段は、上記出力制御ステップにおいて、紙に印刷するための出力制御を行う請求項10記載の地図情報提供方法。
【請求項18】
上記出力制御手段は、上記出力制御ステップにおいて、他の端末装置にデータを転送するための出力制御を行う請求項10記載の地図情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図情報をプリントアウト或いは表示装置上に表示して使用者に提供する地図情報提供装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、地図表示及びルート探索ソフトを備えるパーソナルコンピュータや、いわゆるナビゲーション装置(カーナビゲーション装置のみならず携帯型ナビゲーション装置をも含む)において例えばルート探索を行い、この探索したルートを他者に提供する場合には、上記探索により得られたルートデータを例えばメモリカードやフロッピィディスク等の媒体に記録し、これら媒体を介して、同じソフトを有するパーソナルコンピュータ或いは同一メーカのナビゲーション装置(互換性のある装置)に供給することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記探索により得られたルートデータは、同じソフトを有するパーソナルコンピュータ或いは同一メーカのナビゲーション装置との間でのみやり取りが可能である。このため、これらソフトを備えないパーソナルコンピュータ或いは他メーカの互換性がないナビゲーション装置では、上記探索したルートデータを利用することはできない。勿論、言うまでもないことであるが、これらパーソナルコンピュータもナビゲーション装置も持たない他者に対しては、上記探索したルートデータを提供することができない。
【0004】
なお、ナビゲーション装置を持っていなくても、例えば同一ソフトを備えた携帯型のパーソナルコンピュータを持っていれば、上記探索したルートの提供を受けることが可能である。しかし、当該携帯型のパーソナルコンピュータをも持たない場合には上述同様に当該探索したルートの提供を受けることができない。このことは、上記探索したルートを他者に提供する場合のみならず、自分自身で利用しようとした場合も同様である。すなわち、いわゆるデスクトップ型のパーソナルコンピュータだけは持っているが、携帯型のパーソナルコンピュータを持っていない場合には、上記探索したルートを自分自身も利用できないことになる。
【0005】
一方、パーソナルコンピュータの各種の地図表示及びルート探索ソフトの中には、上記探索したルートデータをルートガイダンス情報として文章に表し、この文章のルートガイダンス情報をプリントアウトできるものも存在する。このようにルートガイダンス情報をプリントアウトできれば、上述のように同一ソフトを有するパーソナルコンピュータや同一メーカのナビゲーション装置を持っていなくても、また、携帯型のパーソナルコンピュータを持っていなくても、上記他者或いは自分自身は、上記探索したルートの提供を受けることが可能になる。しかしこの場合、上記文章からなるルートガイダンス情報は直感的に解り難く、より解り易いものが望まれている。
【0006】
そこで、本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、パーソナルコンピュータにおいて同一ソフトを備えていなくても、また同一メーカのナビゲーション装置や携帯型のパーソナルコンピュータを持たなくても、探索されたルート情報を解り易く提供或いは利用することを可能にする地図情報提供装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の地図情報提供装置及びその方法は、地図データ上の少なくとも2点間の経路上から経由点情報を取り出し、この取り出した経由点情報に基づいて経由点の画像データを生成し、この生成した経由点の画像データを上記2点間の経路に基づいた順序に配列し、この配列した経由点の画像データを、空間的に同一面上に配列し、この配列した経由点の画像を出力する制御を行うことにより、上述した課題を解決する。
ここで、本発明の地図情報提供装置及びその方法では、地図データ上の少なくとも2点間の最短距離経路計算に基づく経路上、或いは地図データ上の少なくとも2点間の最短所用時間経路計算に基づく経路上に存在する経由点情報として、例えば交差点情報を取り出す。また、本発明の地図情報提供装置及びその方法では、取り出した経由点情報に基づいて、経由点情報に基づいて生成される画像データに経路情報を付加した画像データを生成する。さらに、本発明の地図情報提供装置及びその方法では、上記地図データ上の少なくとも2点間の経路に沿った順序で経由点の画像データを配列する。この際、複数の経由点の画像データから、ユーザによって選択された経由点の画像データを配列することもできる。
【0009】
すなわち本発明によれば、探索した経路上の各交差点の画像を所定のシーケンスでレイアウトして印刷等することにより、パーソナルコンピュータにおいて同一ソフトを備えていなくても、また同一メーカのナビゲーション装置や携帯型のパーソナルコンピュータを持たなくても、探索されたルート情報を解り易く提供できるようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1には、本発明の地図情報提供装置の一実施例の構成を示している。
【0012】
この図1において、各構成要素はメインバスを介して例えばCPU(中央処理装置)からなるコントローラ1に接続されている。以下、これらコントローラ1及び各構成要素について順番に説明する。
【0013】
上記コントローラ1は、例えばハードディスク3に格納されているOS(オペレーティングシステム)及びアプリケーションソフトやROM5に格納されている各種プログラムに応じて動作し、メインバスを介して接続される各構成要素の動作制御等を行う。
【0014】
上記ハードディスク3は、上記OS及びアプリケーションソフトを格納すると共に、テキストデータや画像データ、音声データ、その他の各種ファイルデータの記録及び再生用として設けられている。本実施例の地図情報提供装置では、特に地図のようなデータ量の大きい画像データを記録し再生する際にも使用されている。
【0015】
RAM7は、主にコントローラ1におけるデータ処理の際に、当該データを一時的に格納するワークRAMであり、また、必要に応じて後述する経路計算モジュール等の各部にいて使用するデータをも一時的に格納する。
【0016】
入力装置2は、いわゆるマウスやキーボード或いはタッチスイッチ,ペン入力装置等からなり、使用者からの入力を装置内部にて使用可能なデータに変換するものである。本実施例の地図情報提供装置においては、当該入力装置2から、特に後述するような自動経路探索に必要な出発地,目的地,経由地などの指定ポイントの設定情報や、当該自動経路探索において距離優先か又は時間優先かなどの計算条件の設定情報の入力に使用される。なお、距離優先とは上記自動経路探索時に例えば最も距離が短いルートを探索することであり、時間優先とは上記自動経路探索時に例えば最も時間が短くなるルートを探索することである。
【0017】
ディスクドライブ装置9は、例えばいわゆるCD-ROMディスクやフロッピィディスク等のディスク状記録媒体を駆動すると共に、当該ディスク状記録媒体に記録されているデータの読み込み、さらに当該ディスク状記録媒体が記録可能なものであるときにはデータの書き込み等を行うものである。本実施例においては、上記ディスク状記録媒体としてディジタル地図データが記録されたCD-ROMディスク(以下、地図ディスク30とする)が、当該ディスクドライブ装置9に装填され、この地図ディスク30に記録されているディジタル地図データの読み取りを行う。なお、この地図ディスク30には、地図の画像データだけでなく、地図上の距離や道路の法定制限速度,道路上の信号機の数,道路の車線数,交差点のリストなどの情報、さらには観光ガイドやショッピング用ガイド情報、ルートガイダンス用の音声情報やその他の音情報、文字のテキスト情報等のように、近年のナビゲーション用ディスクに記録されている全ての情報が記録されてなるものである。また、上記ディスク状記録媒体には、上述のCD-ROM等の他に、最近になって実用化されつつあるいわゆるDVD(ディジタル・ビデオ・ディスク)等の光ディスクも含まれる。
【0018】
データ入出力ポート12は、例えばディジタルデータの入出力用の端子のみならず、例えばいわゆるメモリカードのような半導体記憶素子が挿入される挿入部等をも備えてなるものである。本実施例においては、このデータ入出力ポート12によって、例えば上記データ入出力用の端子や上記メモリカードを介したデータの入力及び出力や、いわゆるディスプレイ付きの携帯型電子ツール等に対するデータ入出力等を行う。なお、前記ディジタル地図データは、上記地図ディスク30から供給される場合のみならず、上記データ入出力ポート12を介して例えば通信によって供給される場合もある。
【0019】
表示装置11は、例えばCRT(陰極線管)或いは液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の各種の表示手段のうち何れかが適用されるものであり、後述するようにして生成された画像データやテキストデータに基づいて画像信号を生成し、この画像信号に応じた画像や文字等を表示する。本実施例の地図情報提供装置の表示装置11の表示画面上には、主として地図画像や文字等が表示されることになる。
【0020】
地図ビューイングモジュール14は、本実施例にて使用する地図表示ソフトウェアの基本的な画面として、広域地図を上記表示装置11の表示画面上に表示する。すなわち、上記地図ディスク30から上記広域地図のデータを読み出して上記表示装置11に表示させる。以下、当該広域地図が表示された画面をガイダンスウィンドウと呼ぶことにする。このガイダンスウィンドウ上では、前記入力装置2の例えばマウスによって前記出発地や目的地等の情報を設定したり、地図をスクロールしたり、ズーム(拡大/縮小)することができる。
【0021】
発音装置13では、例えばコントローラ1にて生成された音データからアナログの音信号を生成し、スピーカから発音する。
【0022】
経路計算モジュール4では、上記地図ディスク30から読み出された前記距離情報や法定制限速度,信号機の数,車線数,一方通行や侵入禁止情報などの各種パラメータを参照し、自動経路探索において上記入力装置2から入力された前記時間優先か又は距離優先の何れかの計算条件パラメータに基づいて、最適なルートを計算する。もちろん、このような自動車用のルートのみならず、歩行する人間用,走行する自転車用などの最適なルートを計算することもできる。この場合は、上記地図ディスク30から人間の歩行速度や自転車の走行速度などのパラメータを参照することになる。また、これら人間や自転車用のルートを求める場合には、自動車が通ることのできないルートを求めることも可能となる。
【0023】
ナビゲーションガイダンス生成モジュール6では、上記経路計算モジュール4にて計算されたルートデータに基づき、当該ルートのナビゲーションガイダンスに必要な全ての情報を生成する。具体的にいうと、当該ナビゲーションガイダンス生成モジュール6では、上記地図ディスク30内に記録された地図データ等を参照しながら、上記経路計算モジュール4にて計算されたルートデータに基づいて、当該ルートのナビゲーションガイダンスに必要な各交差点の拡大図(交差点の形状等),目印になるランドマーク,信号機,進行方向を示す矢印,侵入禁止等の道路標識などの描画データと、ルートのガイダンスに必要なガイダンス情報とを生成する。さらに、このナビゲーションガイダンス生成モジュール6では、前記広域地図が表されたガイダンスウィンドウ上に、さらにポップアップされる交差点の拡大図表示用のウィンドウ(以下、ナビゲーションウィンドウと呼ぶ)を形成して上記表示画面上に表示するための情報を生成する。すなわちこのときのナビゲーションガイダンス生成モジュール6では、先に生成した各交差点の拡大図やランドマーク等の描画データと上記ガイダンス情報とを参照しながら、ルート順に表れる各交差点毎の上記ナビゲーションウィンドウに表示するための情報を構成する。なお、上記ガイダンス情報とは、例えば、交差点の位置情報(おおよその位置),交差点名,交差点間の距離,道路の名称,それぞれの分岐点における進むべき方向,地図上に表示されるランドマークを表す文字などのテキスト情報や、これらを音声にてガイダンスする場合の合成音声情報などからなる。上記各交差点の拡大地図等の描画データとガイダンス情報は、一旦RAM7或いはハードディスク3に格納される。
【0024】
ラリーマップ生成モジュール8では、上記ナビゲーションガイダンス生成モジュール6から供給された情報に基づいて、前記広域地図が表されたガイダンスウィンドウ上に前記ナビゲーションウィンドウをポップアップして表示すると共に、上記各交差点の拡大図等が、ルートナビゲーションに必要か否かを選択する際に使用するアイコンを表示するための情報をも生成して表示する。さらに、当該ラリーマップ生成モジュール8では、上記アイコンにてルートナビゲーションに必要であるとして選択された各交差点の拡大図と、これらのルートガイダンスに必要な文字列とを、見やすいようにレイアウトした画像を生成すると共に、上記各交差点のガイダンスのために特に必要な追加情報としてルート順に表れる各交差点の所在地名,一つ前の交差点名などのテキスト情報を生成する。ここで、上記各交差点の拡大図等及びガイダンスに必要な文字列等がレイアウトされた画像とは、目的地にまで到達するのに必要として上記選択された各交差点の拡大地図が、ルート順に見やすいようにレイアウトされると共に、各交差点に対応したガイダンスのための前記追加情報等の文字列が記入された画像である。このようにレイアウトされた画像を、以下、ラリーマップと呼ぶことにする。このラリーマップは、例えば日本工業規格(JIS)の紙の大きさの規格である例えばA4サイズを縦方向として印刷することを前提として作成される。
【0025】
印刷モジュール10では、上記ラリーマップ生成モジュール8にて生成されたラリーマップのデータから、当該ラリーマップを例えば上記A4サイズの紙に縦方向に印刷するための印刷データを生成する。
【0026】
プリンタ20は、上記印刷モジュール10から供給された印刷データに基づいて、上記A4サイズの紙21に縦方向に上記ラリーマップを印刷する。
【0027】
次に、上述した図1の構成を有する地図情報提供装置においては、上記自動経路探索からラリーマップの生成及び印刷までの動作を、図2に示すフローチャートの流れに沿って実現している。
【0028】
この図2に示すフローチャートにおいて、ステップST1では、前記地図ビューイングモジュール14が前記表示装置2に前記広域地図を表示する。
【0029】
次のステップST2では、前記ガイダンスウィンドウとして表示されている広域地図を用い、上記入力装置2から前記距離優先か又は時間優先かなどの計算条件の設定入力を行うと共に、自動経路探索に必要な前記出発地,目的地,経由地などの指定ポイントの設定入力を行う。
【0030】
ステップST3では、上記計算条件が計算条件パラメータとして、また上記指定ポイントが緯度経度データとして、前記経路計算モジュール4に送られる。
【0031】
ステップST4では、上記経路計算モジュール4において、上記計算条件パラメータと緯度経度データとを用いて最適な経路データ(ルートデータ)を抽出する。なお、ここで使用する経路データとは、具体的には経路(ルート)上の各交差点のリストからなるものである。
【0032】
ステップST5では、上記抽出された最適なルートデータ(すなわちルート上の各交差点のリストデータ)を前記ナビゲーションガイダンス生成モジュール6に転送する。
【0033】
ステップST6では、上記ナビゲーションガイダンス生成モジュール6において、上記経路計算モジュール4にて計算された最適なルートデータに基づき、当該ルートのナビゲーションに必要な全ての情報を生成する。すなわち、当該ナビゲーションガイダンス生成モジュール6では、上記地図ディスク30内に記録された地図データ等を参照し、上記経路計算モジュール4から得られた最適なルートの各交差点のリストの中から、特にナビゲーションガイダンスに必要な各交差点の選定を行い、各選択した交差点の拡大図,目印になるランドマーク,信号機,進行方向を示す矢印,侵入禁止等の道路標識などの描画データと、ルートのガイダンスに必要な前記ガイダンス情報とを抽出する。また、このステップST6では、上記ナビゲーションガイダンス生成モジュール6において、前記ナビゲーションウィンドウ表示を行うための情報をも生成する。
【0034】
ステップST7では、上記ナビゲーションウィンドウ生成モジュール6にて選定された交差点のリストデータ及び上記ガイダンスに必要なデータ、ナビゲーションウィンドウ表示用のデータ等がラリーマップ生成モジュール8に転送される。
【0035】
ステップST8では、上記ラリーマップ生成モジュール8において、上記ナビゲーションに必要として選定された各交差点のリストデータ及び上記ガイダンスに必要なガイダンス情報に応じて、ルート順に表れる各交差点毎のガイダンスに必要な前記追加情報を収集する。
【0036】
ステップST9では、前記ガイダンスウィンドウ上に上記ナビゲーションウィンドウを表示する。
【0037】
ここで、図3には、前記表示装置11の表示画面100上に、前記ガイダンスウィンドウ101と上記ナビゲーションウィンドウ102とが表示された一例を示す。すなわちこの図3において、例えばガイダンスウィンドウ101は、表示画面100上にポップアップされたものであり、このガイダンスウィンドウ101内には前記広域地図と目的地までの緯度及び経度を示す数字列120が表示されている。上記ナビゲーションウィンドウ102は、当該ガイダンスウィンドウ101上にさらにポップアップされたものであり、このナビゲーションウィンドウ102内には、ルート順に表される各交差点の内の一つの交差点の拡大地図106が表示されている。また、このナビゲーションウィンドウ102の交差点の拡大地図106内には例えば「交番」のランドマーク108が表示され、さらに道路の名称(この例では「国道1号」の文字列112)と、侵入禁止の道路標識マーク109と、進行方向を示す矢印マーク110も表示されている。当該拡大地図106外には、次の交差点までの情報として例えば「産業道路入り口まで500m」というような当該交差点から次の交差点までの距離情報が表示され、道路の名称として例えば「国道1号」の文字が表示され、交差点名(図3の例では当該交差点の名称が無いため「名称無し」となっている)の文字が表示され、目的地までの距離として例えば「0.6km」の文字が表示されている。
【0038】
また、このナビゲーションウィンドウ102内には、当該交差点の拡大図等がルートナビゲーションに必要か否かを選択する際に使用する前記アイコンとして、当該交差点の拡大地図106を選択するか否かを指示するためのアイコン105と、次の交差点に対応するナビゲーションウィンドウの表示に進むことを指示するアイコン104と、前の交差点に対応するナビゲーションウィンドウの表示に戻ることを指示するアイコン103も表示されている。これらアイコン103,104,105上に例えばマウスカーソルを移動させてクリックすることにより、各アイコンに対応する指示が行われることになる。
【0039】
すなわち、図2のステップST10では、当該地図情報提供装置の使用者が操作する入力装置2からの操作情報が供給され、上記ラリーマップ生成モジュール8において、上述したようにルート順に順番に上記ナビゲーションウィンドウ内に表示される各交差点の拡大画像について、各交差点の拡大画像データ及びガイダンス情報が、目的地に辿り着くまでの経路を知るために必要なものであるか否かの選択と当該選択された交差点の登録とが行われる。したがって、必要でないときには当該交差点の登録は行わないことになる。このステップST10における交差点の選択処理の詳細については後述する。このステップST10にて、上記ルート順に表示される各交差点の拡大画像が選択されると、当該ラリーマップ生成モジュール8では、前記各交差点の拡大図等及びガイダンスに必要な文字列等がレイアウトされたラリーマップを生成する。なお、ラリーマップの画像は、上記表示画面上に表示される場合もあるが、必ずしも表示されなくてもよい。
【0040】
次のステップST11では、上記ラリーマップの画像を印刷するか、又は当該ラリーマップの画像データを例えばディスプレイ付き携帯型電子ツールへ出力するか否かの判断を行う。
【0041】
ここで入力装置2から印刷すべき旨の入力がなされたときには、ステップST12において上記ラリーマップの画像データが印刷モジュール10に送られ、ここで印刷データが生成される。
【0042】
ステップST13では、この印刷データがプリンタ20へ転送される。
【0043】
ステップST14では、当該印刷データに応じた印刷がプリンタ20にて行われ、前記A4サイズの紙21にラリーマップとしてプリントアウトされる。
【0044】
一方、ステップST11にてデータ出力を行う旨の判断がなされたときには、ステップST15において上記ラリーマップの画像データがデータ入出力ポート12へ転送される。
【0045】
ステップST16では、上記データ入出力ポートから上記ラリーマップの画像データが出力され、例えばディスプレイ付きの携帯型電子ツール等へ転送される。
【0046】
これにより、その後、ステップST17に示すように当該携帯型電子ツールのディスプレイ上にラリーマップを表示することが可能となる。
【0047】
ここで、上記図2のフローチャートのステップST10における選択処理は、図4のフローチャートのような手順で行われる。
【0048】
この図4のフローチャートにおいて、ステップST20では交差点数として変数Nが設定され、ステップST21ではカウント値Cが1に初期化される。
【0049】
ステップST22では、カウント値Cが交差点数の変数Nより大きいか否かの判断が行われ、このステップST22にてノーと判断したときにはステップST23に進む。
【0050】
ステップST23では、前記交差点のリストデータ及び前記ガイダンス情報に基づいて、上記カウント値Cに対応する交差点の拡大画像データ及びガイダンス情報すなわち最初から数えてC番目となる交差点の拡大画像データ及びガイダンス情報が、前記RAM7或いはハードディスク3から読み出される。
【0051】
ステップS24では、前記入力装置2からの入力に基づいて、このC番目の交差点の拡大画像データ及びガイダンス情報が、目的地に辿り着くまでの経路を知るために必要なものであるか否かの選択が行われる。
【0052】
このステップST24においてノーと判断した場合にはステップST26に進み、このステップST26において上記カウント値Cを1増加(インクリメント)してステップST22に戻り、次の交差点についてのデータの処理に移る。
【0053】
一方、ステップST24にてイエスと判断したときには、ステップST25に進み、このステップST25において当該交差点に関するデータが上記ラリーマップに必要なものであるとして登録する。なお、このラリーマップのデータの登録は、具体的には前記RAM7或いはハードディスク3に格納することにより行う。その後は、ステップST22に戻る。
【0054】
上述のような処理が行われ、最終的に上記ステップST22にてイエスと判断したときには、図2のフローチャートのステップST11へ進む。
【0055】
なお、上記紙21に印刷されるラリーマップ或いは携帯型電子ツールのディスプレイ上に表示されるラリーマップとしては、例えば図5に示すようなものが挙げられる。
【0056】
この図5において、ラリーマップ200は、前記選択された例えば6個の各交差点の拡大画像201?206がルート順にレイアウトされている。各拡大画像には、それぞれルート上で当該交差点が表れる順番を示す番号(ガイド・ポイント・ナンバー:Guide POINT NO.)と、交差点名を示す文字列と、出発地からの距離或いは一つ前の交差点からの距離を示す数字と、進行方向を示す矢印マークとが描画され、さらに必要に応じてランドマークや信号機マーク,道路名等が描画されている。
【0057】
この図5を用いて、より具体的に説明する。例えばガイド・ポイント・ナンバー1(Guide POINT NO.1)の場合、当該ガイド・ポイント・ナンバー1の交差点の拡大地図は、出発地点から4kmのところにある交差点名が「下永谷」と呼ばれる交差点であり、この交差点には信号機とランドマークとしての郵便局がある。また、この交差点においては、図中の下方向から進行してきて、当該交差点で右方向に進路を変更すべきことが表されている。
【0058】
次の交差点は、ガイド・ポイント・ナンバー2(Guide POINT NO.2)として上記ガイド・ポイント・ナンバー1の図の例えば下に配置され、当該交差点の拡大地図は、一つ前の交差点(すなわち上記ガイド・ポイント・ナンバー1の交差点)から3.4kmのところにあり、「平戸」と呼ばれる交差点であり、この交差点には信号機のみがあり、図中の下方向から進行してきて、当該交差点をそのまま直進すべきことが表されている。
【0059】
次の交差点は、ガイド・ポイント・ナンバー3(Guide POINT NO.3)として上記ガイド・ポイント・ナンバー2の図の例えば下に配置され、当該交差点の拡大地図は、一つ前の交差点(上記ガイド・ポイント・ナンバー2の交差点)から5kmのところにあり、「東戸塚入口」と呼ばれる交差点である。この交差点には信号機のみがあり、図中の下方向から進行してきて、当該交差点で右方向に進路を変更すると、ランドマークとしてガソリンスタンドが存在する「中原街道」と呼ばれる道路を進むべきことが表されている。
【0060】
さらに次の交差点は、ガイド・ポイント・ナンバー4(Guide POINT NO.4)として上記ガイド・ポイント・ナンバー1の図の例えば右に配置され、当該交差点の拡大地図は、一つ前の交差点(上記ガイド・ポイント・ナンバー3の交差点)から15kmのところにあり、十字路の右の道が図中下から上の進行方向に対して斜め上方向に配置されている交差点である。この交差点は「川上小学校前」と呼ばれ、当該交差点には信号機のみがあり、図中の下方向から上方向に「中原街道」と呼ばれる道路を進行してきて、当該交差点で斜め右上方向に進路を変更して、「国道1号」と呼ばれる道路を進むべきことが表されている。
【0061】
次の交差点は、ガイド・ポイント・ナンバー5(Guide POINT NO.5)として上記ガイド・ポイント・ナンバー4の図の例えば下に配置され、当該交差点の拡大地図は、一つ前の交差点(上記ガイド・ポイント・ナンバー4の交差点)から20kmのところにあり、この交差点は名称の無いものである。当該交差点にはランドマークとして「交番」が存在し、また、当該交差点の左側は侵入禁止になっていることが表されており、「国道1号」と呼ばれる道路の図中の下方向から上方向に進行してきて、当該交差点で右方向に進路を変更すべきことが表されている。
【0062】
次の交差点は、ガイド・ポイント・ナンバー6(Guide POINT NO.6)として上記ガイド・ポイント・ナンバー5の図の例えば下に配置され、当該交差点の拡大地図は、一つ前の交差点(上記ガイド・ポイント・ナンバー5の交差点)から0.5kmのところにあり、この交差点は「産業道路入口」と呼ばれているT字路の交差点である。この拡大地図には、図中の下方向から上方向に進行してきて、当該交差点を過ぎたところに目的地が存在することが表されている。
【0063】
その他、当該ラリーマップには、当該ラリーマップを作成した作成日と、出発地の名称と目的地の名称も記入されている。
【0064】
なお、前記図3のナビゲーションウィンドウ102上に表示された交差点の拡大地図は、この図5の交差点拡大画像205が表示された場合の例を示している。
【0065】
上述したように、本発明実施例の地図情報提供装置においては、ルートナビゲーションに必要な各交差点の拡大地図及びガイダンス情報を、ルート順に見やすくレイアウトしたラリーマップを紙にプリントアウト或いは携帯型電子ツールのディスプレイ上に表示するようにしている。したがって、同一の地図表示及び探索ソフトを備えない環境であっても、使用者が上記ラリーマップ(印刷物等)を携帯することにより、目的地までの移動が可能となり、利用範囲を大きく拡大することができ、従来のカーナビゲーションシステムには不可能なパーソナルコンピュータアプリケーションならではの機能を実現可能となる。また、ラリーマップは交差点の拡大地図を中心にしてその情報を構成しているため、文字情報だけのものよりも、より直感的にユーザに情報を提供できる。
【0066】
なお、前述したラリーマップは一例であり、より見やすいレイアウトであれば、図5に示したレイアウト以外のものを使用することは勿論可能である。さらに、前記ガイダンスウィンドウに表示する広域地図や、ナビゲーションウィンドウ及びラリーマップ上に描画される交差点の拡大地図も、前述した例以外のものを使用することができ、例えばいわゆる鳥瞰図のように斜め上方から見おろすように表すことも可能である。さらに、表示や描画される地図は、より実物に近い立体画像からなる地図とすることも可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明においては、地図データ上の少なくとも2点間の経路上から経由点情報を取り出し、この取り出した経由点情報に基づいて経由点の画像データを生成し、この生成した経由点の画像データを上記2点間の経路に基づいた順序に配列し、この配列した経由点の画像データを、空間的に同一面上に配列し、この配列した経由点の画像データを出力する制御を行うことにより、パーソナルコンピュータにおいて同一ソフトを備えていなくても、また同一メーカのナビゲーション装置や携帯型のパーソナルコンピュータを持たなくても、探索されたルート情報を解り易く提供或いは利用可能となっている。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2014-01-08 
出願番号 特願平8-306790
審決分類 P 1 41・ 851- Y (G06T)
最終処分 成立  
前審関与審査官 村松 貴士  
特許庁審判長 渡邊 聡
特許庁審判官 小池 正彦
渡辺 努
登録日 2006-11-10 
登録番号 特許第3876463号(P3876463)
発明の名称 地図情報提供装置及び方法  
代理人 鮫島 正洋  
代理人 鮫島 正洋  
代理人 和田 祐造  
代理人 溝田 宗司  
代理人 溝田 宗司  
代理人 和田 祐造  
代理人 小栗 久典  
代理人 小栗 久典  
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