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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 F23C
管理番号 1285400
審判番号 不服2013-13674  
総通号数 172 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-04-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-07-17 
確定日 2014-03-25 
事件の表示 特願2008- 80397「流動焼却炉」拒絶査定不服審判事件〔平成21年10月15日出願公開、特開2009-236356、請求項の数(5)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成20年3月26日の出願であって、平成24年8月21日付けで拒絶理由が通知され、平成24年10月15日に意見書及び手続補正書が提出されたが、平成25年4月17日付けで拒絶査定がされ、これに対し平成25年7月17日に拒絶査定に対する審判請求がされると同時に、明細書及び特許請求の範囲を補正する手続補正書が提出されたものである。
そして、当審において、平成25年9月2日付けで審査官により作成された前置報告書について、平成25年9月18日付けの書面による審尋を行ったところ、審判請求人は平成25年11月12日に回答書を提出した。

第2 平成25年7月17日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)の適否
1.補正の内容
本件補正は、特許請求の範囲の請求項1に関しては、本件補正により補正される前の(すなわち、平成24年10月15日提出の手続補正により補正された)特許請求の範囲の請求項1の下記(a)を、下記(b)と補正するものであり、明細書に関しては、特許請求の範囲を補正したことに伴い、明細書の記載を特許請求の範囲と整合するように補正したものである。

(a)本件補正前の特許請求の範囲
「 【請求項1】
炉体の下方部分を、空気比が0.7以上、1.0未満の流動用空気を燃料とともに供給して汚泥を流動媒体とともに砂層内で流動させつつ熱分解する熱分解ゾーンとし、その直上部分を空気比が0.1?0.3の二次燃焼用空気のみを供給することにより、局所高温場を形成して熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oを分解する層上燃焼ゾーンとした流動焼却炉であって、砂層の直上部に炉体の中央部まで延びる二次燃焼用空気供給管を配置し、局所高温場を砂層直上部の全面にわたって形成したことを特徴とする流動焼却炉。
【請求項2】
炉体の最上部を、未燃分を完全燃焼させる完全燃焼ゾーンとしたことを特徴とする請求項1記載の流動焼却炉。
【請求項3】
二次燃焼用空気供給管が、基部を炉壁に支持された片持構造であることを特徴とする請求項1記載の流動焼却炉。
【請求項4】
二次燃焼用空気供給管が、両端部を炉壁に支持された両端支持構造であることを特徴とする請求項1記載の流動焼却炉。
【請求項5】
二次燃焼用空気供給管が、井桁状構造であることを特徴とする請求項1記載の流動焼却炉。」

(b)本件補正後の特許請求の範囲の請求項1
「 【請求項1】
炉体の下方部分を、空気比が0.7以上、1.0未満の流動用空気を燃料とともに供給して汚泥を流動媒体とともに砂層内で流動させつつ熱分解する熱分解ゾーンとし、その直上部分を空気比が0.1?0.3の二次燃焼用空気のみを供給することにより、局所高温場を形成して熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oを分解する層上燃焼ゾーンとした流動焼却炉であって、砂層よりも上方であって炉高の1/3を超えない高さに炉体の中央部まで延びる二次燃焼用空気供給管を配置し、局所高温場を砂層直上部の全面にわたって形成したことを特徴とする流動焼却炉。
【請求項2】
炉体の最上部を、未燃分を完全燃焼させる完全燃焼ゾーンとしたことを特徴とする請求項1記載の流動焼却炉。
【請求項3】
二次燃焼用空気供給管が、基部を炉壁に支持された片持構造であることを特徴とする請求項1記載の流動焼却炉。
【請求項4】
二次燃焼用空気供給管が、両端部を炉壁に支持された両端支持構造であることを特徴とする請求項1記載の流動焼却炉。
【請求項5】
二次燃焼用空気供給管が、井桁状構造であることを特徴とする請求項1記載の流動焼却炉。」(下線は、請求人が補正箇所を明示するために付した。)

2.補正の適否
本件補正は、請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「二次燃焼用空気供給管」について、「砂層の直上部に」配置するとしていたものを、「砂層よりも上方であって炉高の1/3を超えない高さに」配置するよう限定するものであって、補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載された発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題は同一であるから、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
また、特許法第17条の2第3項及び第4項に違反するところはない。
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「補正発明」という。)が特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について以下に検討する。

(1)刊行物1の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された特開平5-340509号公報(以下、「刊行物1」という。)には、段落【0001】及び【0011】ないし【0020】並びに図1からみて、1段目燃焼空気2により燃焼する部位(以下、便宜上「1段目燃焼部」という。)、2段目燃焼空気6により燃焼する部位(以下、便宜上「2段目燃焼部」という。)、3段目燃焼空気8により燃焼する部位(以下、便宜上「3段目燃焼部」という。)からなる循環流動層燃焼炉が記載されているということができる。
そうすると、刊行物1には、次の発明(以下、「引用発明1」という。)が記載されているものと認められる。

「流動層燃焼室1の底部を、空気比が0.5ないし0.85の流動層燃焼のための1段目燃焼空気2を石炭4及び石灰石5とともに供給して下水汚泥を流動媒体とともに燃料過濃状態で燃焼させ、アンモニア、シアンなどの窒素含有中間生成物を多量に発生させる一方、NOなどの発生を抑制する1段目燃焼部とし、その上部を空気比が0.2ないし0.5の2段目燃焼空気6を供給し、アンモニア、シアンなどの窒素含有中間生成物をNOにならないように反応させる2段目燃焼部とし、さらにその上部を3段目燃焼空気8を供給する3段目燃焼部とした流動層燃焼炉において、3段目燃焼空気8を供給する供給位置Lを、全高Hに対してL/Hが0.25ないし0.4の範囲となるように設定することにより、COやH_(2)などの未燃分を完全燃焼させ、N_(2)O及びNO_(X)を低減する流動層燃焼炉。」

(2)刊行物2の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された特開昭53-59268号公報(以下、「刊行物2」という。)には、第1ページ右下欄第12及び13行、第2ページ左下欄第3ないし12行、同ページ右下欄第1行ないし第15行、第3ページ右上欄第3行ないし同ページ左下欄第3行及び同ページ同欄第4行ないし第4ページ右上欄第7行並びに図1ないし3からみて、次の発明(以下、「引用発明2」という。)が記載されているものと認められる。

「流動焼却炉1の本体を、空気箱2、流動部3、フリーボード部4から構成し、流動部3において空気比が0.874の流動化空気(一次空気)を重油などの補助燃料ととともに供給して汚泥を酸素不足の状態で部分燃焼させ、可燃部分が熱分解して発生したNH_(3),HCN,CH_(4),H_(2),COその他の未燃分を含む気体に対して、フリーボード部4において酸素濃度を10ないし21%とした二次空気の一部を、二次空気導入管100から流動部3の直上に導入することにより、気体流れの水平断面における未燃ガスの濃度分布を均一にした流動焼却炉。」

(3)刊行物3の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された実願昭63-147274号(実開平2-69219号)のマイクロフィルム(以下、「刊行物3」という。)には、明細書第1ページ第14行ないし第2ページ第6行及び第4ページ第15行ないし第7ページ第16行並びに第1図ないし第7図からみて、次の発明(以下、「引用発明3」という。)が記載されているものと認められる。

「炉本体1の下部に、一次空気を吹き込んで砂を流動させる砂層部2が設けられ、助燃バーナ5によって下水汚泥を燃焼・熱分解し、炉本体1内上部のフリーボード部8で二次空気と混合されて完全燃焼する流動床焼却炉において、二次空気を供給するノズル12,13を片持ち状態又は両持ち状態で設け、フリーボード部8内の中心部を含めて全域に満遍なく二次空気を供給することを可能にし、未燃ガスをフリーボード部8内で確実に完全燃焼させることができる流動床焼却炉。」

(4)対比
補正発明と引用発明1とを対比すると、引用発明1における「流動層燃焼室1の底部」は、その機能、構造及び技術的意義からみて、本願発明における「炉体の下方部分」に相当し、以下同様に、「流動層燃焼のための1段目燃焼空気2」は「流動用空気」に、「石炭4」は「燃料」に、「下水汚泥」は「汚泥」に、「流動媒体」は「流動媒体」に、「燃料過濃状態で燃焼」は「熱分解」に、「2段目燃焼空気」は「二次燃焼用空気」に、「流動層燃焼炉」は「流動焼却炉」にそれぞれ相当する。
そして、引用発明1における1段目燃焼空気2の「空気比が0.5ないし0.85」と、補正発明における流動用空気の「空気比が0.7以上、1.0未満」とは、「0.7ないし0.85」の範囲において共通している。また、引用発明1において下水道汚泥を燃焼させることは、汚泥を熱分解することと同義である。
したがって、「空気比が0.7ないし0.85の流動用空気を燃料とともに供給して汚泥を流動媒体とともに流動させつつ熱分解する熱分解ゾーン」という限りにおいて、引用発明1における「空気比が0.5ないし0.85の流動層燃焼のための1段目燃焼空気2を石炭4及び石灰石5とともに供給して下水汚泥を流動媒体とともに燃料過濃状態で燃焼させ、アンモニア、シアンなどの窒素含有中間生成物を多量に発生させる一方、NOなどの発生を抑制する1段目燃焼部」は、補正発明における「空気比が0.7以上、1.0未満の流動用空気を燃料とともに供給して汚泥を流動媒体とともに砂層内で流動させつつ熱分解する熱分解ゾーン」に相当する。
一方、引用発明1における2段目燃焼空気6の「空気比が0.2ないし0.5」と、補正発明における二次燃焼用空気の「空気比が0.1?0.3」とは、「0.2ないし0.3」の範囲において共通している。また、引用発明における「2段目燃焼部」は、1段目燃焼部という層の上に設けられた燃焼ゾーンであるということができる。
したがって、「空気比が0.2ないし0.3の二次燃焼用空気のみを供給する層上燃焼ゾーン」という限りにおいて、引用発明1における「空気比が0.2ないし0.5の2段目燃焼空気6を供給し、アンモニア、シアンなどの窒素含有中間生成物をNOにならないように反応させる2段目燃焼部」は、補正発明における「空気比が0.1?0.3の二次燃焼用空気のみを供給することにより、局所高温場を形成して熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oを分解する層上燃焼ゾーン」に相当する。

したがって、補正発明と引用発明1とは、以下の<一致点>で一致し、<相違点>で相違する。

<一致点>
「 炉体の下方部分を、空気比が0.7ないし0.85の流動用空気を燃料とともに供給して汚泥を流動媒体とともに流動させつつ熱分解する熱分解ゾーンとし、その上部を空気比が0.2ないし0.3の二次燃焼用空気のみを供給する層上燃焼ゾーンとした流動焼却炉。」

<相違点>
(a)補正発明においては、熱分解ゾーンで、砂層内で汚泥を流動媒体とともに流動させつつ熱分解するのに対し、引用発明1においては、1段目燃焼部で、砂層を形成するか不明である点(以下、「相違点1」という。)。
(b)補正発明においては、層上燃焼ゾーンで、「局所高温場を形成して熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oを分解する」のに対し、引用発明1においては、2段目燃焼部で「アンモニア、シアンなどの窒素含有中間生成物をNOにならないように反応させる」点(以下、「相違点2」という。)。
(c)補正発明においては、「砂層よりも上方であって炉高の1/3を超えない高さに炉体の中央部まで延びる二次燃焼用空気供給管を配置し、局所高温場を砂層直上部の全面にわたって形成した」のに対し、引用発明1においては、2段目燃焼空気6の供給管の構成及び位置についての特定がない点(以下、「相違点3」という。)。

(5)判断
まず、上記相違点1について検討する。
刊行物1の段落【0013】には、同文献に記載された実施例が「循環流動層ボイラ」である旨が示され、実施例においては、少なくとも運転状態において、補正発明のように明確な砂層は形成されないものと認められる。しかし、同文献の段落【0020】に「本発明は、‥‥(中略)‥‥バブリング流動層ボイラや、都市ごみ、下水汚泥、産業廃棄物の流動層燃焼炉にも応用できることは言うまでもない。」と記載されているから、引用発明1を熱分解ゾーンに砂層を有する周知の流動焼却炉に適用することにより、上記相違点1に係る補正発明のように特定することは、当業者が容易に想到することができたことである。

次に、上記相違点2について検討する。
刊行物1の段落【0001】には、同文献に記載された発明が、流動層燃焼におけるN_(2)O,NO_(X)の低減方法に関するものであると記載され、少なくとも本願の明細書の【0001】に記載されたN_(2)Oの発生を抑制しながらN分を含む汚泥を焼却することができる流動焼却炉と共通する技術に係るものであるといえる。
しかし、補正発明においては、「局所高温場を形成して熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oを分解する」ものであって、層上燃焼ゾーンの局所高温場で熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oが分解され減少する(本願の明細書の段落【0018】)ものであるのに対し、引用発明1においては、「アンモニア、シアンなどの窒素含有中間生成物をNOにならないように反応させる」ものであるから、両者は、N_(2)Oの発生を抑制するための機序において異なっている。
これに対し、引用発明2は、フリーボード部において二次空気の一部を流動部3の直上に導入するものではあるが、それによって、気体流れの水平断面における未燃ガスの濃度分布を均一にするものであって、補正発明のように局所高温場を砂層直上部の全面にわたって形成して、熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oを分解するものではなく、それを示唆するものでもない。
また、引用発明3は、二次空気を供給するノズル12,13を設け、砂層部2の上部に設けられたフリーボード部8内の中心部を含めて全域に満遍なく二次空気を供給することを可能にしたものではあるが、それによって、未燃ガスをフリーボード部内で確実に完全燃焼させることができるというものであって、やはり、補正発明のように局所高温場を砂層直上部の全面にわたって形成して、熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oを分解するものではなく、またそれを示唆するものでもない。
したがって、引用発明1において、引用発明2における二次空気の一部を流動層3の直上に導入する構成、または引用発明3における砂層部2の上部に設けられたフリーボード部8で満遍なく二次空気を供給する構成を適用することが可能であったとしても、「局所高温場を形成して熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oを分解する」という補正発明における機序を用いたものにはならない。
したがって、引用発明1ないし3に基づいて、上記相違点2に係る補正発明のように特定することは、当業者が容易になし得たこととであるとはいえない。

最後に、上記相違点3について検討する。
補正発明において、「砂層よりも上方であって炉高の1/3を超えない高さに炉体の中央部まで延びる二次燃焼用空気供給管を配置し」たのは、「局所高温場を砂層直上部の全面にわたって形成」して、熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oを分解するためであるといえる。
これに対し、引用発明1において、「3段目燃焼空気8を供給する供給位置Lを、全高Hに対してL/Hが0.25ないし0.4の範囲となるように設定」したことは、3段目燃焼空気8の下部で供給される2段目燃焼空気6の供給位置も、少なくとも全高Hの0.25ないし0.4の範囲に設けることを意味する。
しかし、上記したように、引用発明1ないし3は、局所高温場を砂層直上部の全面にわたって形成して、熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oを分解するものとはいえないから、引用発明1に示された2段目燃焼空気6の供給位置に、引用発明2における二次空気導入管100、又は引用発明3における二次空気を供給するノズル12,13を適用することが可能であったとしても、「局所高温場を形成して熱分解ガス中に含まれるN_(2)Oを分解する」という補正発明における機序を用いたものにはならない。
したがって、引用発明1ないし3に基づいて、上記相違点3に係る補正発明のように特定することは、当業者が容易になし得たこととであるとはいえない。

以上のとおりであるから、補正発明は、引用発明1ないし3に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。
よって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合する。

(6)むすび
本件補正は、特許法第17条の2第3項ないし第6項の規定に適合する。

第3 本願発明
本件補正は上記のとおり、特許法第17条の2第3項ないし第6項の規定に適合するから、本願の請求項1ないし5に係る発明は、本件補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし5に記載された事項により特定される上記第2の1.(b)の記載のとおりのものである。
そして、本願の請求項1に係る発明は、上記第2のとおり、引用発明1ないし3に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。
また、本願の請求項2ないし5に係る発明は、請求項1に係る発明の発明特定事項を全て有しているものであるから、同様に、引用発明1ないし3に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。
したがって、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。

よって結論のとおり審決する。
 
審決日 2014-03-11 
出願番号 特願2008-80397(P2008-80397)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (F23C)
最終処分 成立  
前審関与審査官 中村 則夫  
特許庁審判長 中村 達之
特許庁審判官 藤原 直欣
加藤 友也
発明の名称 流動焼却炉  
代理人 綿貫 達雄  
代理人 関根 由布  
代理人 山本 文夫  

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