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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 補正却下を取り消す 原査定を取り消し、特許すべきものとする A61B 審判 査定不服 (159条1項、163条1項、174条1項で準用) 補正却下を取り消す 原査定を取り消し、特許すべきものとする A61B |
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管理番号 | 1286212 |
審判番号 | 不服2013-3220 |
総通号数 | 173 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2014-05-30 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2013-02-19 |
確定日 | 2014-04-15 |
事件の表示 | 特願2007-309370「回診用X線撮影装置」拒絶査定不服審判事件〔平成21年 6月18日出願公開、特開2009-131413、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は,平成19年11月29日を出願日とする出願であって,平成23年11月30日付けで拒絶理由が通知され,平成24年1月30日付けで手続補正がなされ、同年4月13日付けで最後の拒絶理由が通知され,同年6月12日付けで手続補正(以下,「本件補正」という。)がなされ、同年11月20日付けで補正の却下の決定がなされ、同日付けで拒絶査定がなされ、平成25年2月19日に拒絶査定不服審判の請求がなされたものである。 第2 本件補正についての補正の却下の決定の当否に対する判断 [結論] 本件補正についてされた補正の却下の決定を取り消す。 [理由] 1 本件補正後の本願発明(下線は補正箇所を示す。) 原審において、平成24年11月20日付けで、同年6月12日付けの手続補正に対しての補正の却下の決定がなされ、審判請求において、上記の補正の却下の決定の適法性が争われているので、その検討を行う。 本件補正により,補正前の特許請求の範囲の請求項1は, 「【請求項1】車輪とこの車輪を回転駆動する電動機と、 前記車輪の回転を制止するブレーキを備え、 走行可能な走行台車にX線撮影装置を架設した回診用X線撮影装置において、 台車の前方に付設され台車の走行に対する障害物を検出したときブレーキ作動の信号を発する障害物検出機と、 走行台車の操作者の操作にてブレーキ作動の信号を発生する操作器と、 前記ブレーキ作動の信号を受けて前記ブレーキを制御するブレーキ制御手段を備え、 前記ブレーキ制御手段は、 障害物検出機の検出により発生する信号を受けたときはブレーキに所定のブレーキ力を作動させ、 操作者が操作した操作器からの信号を受けたときは所定のブレーキ力を作動させ前記車輪がロックしたらロックを解除し再び所定のブレーキ力を作動させるよう前記ブレーキを制御する ことを特徴とする回診用X線撮影装置。」 と補正された。 本件補正は,補正前の請求項1に係る発明を特定するために必要な事項である「障害物検出機の検出により発生する信号を受けてブレーキに所定のブレーキ力を作動させ、 操作者が操作した操作器からの信号を受けて所定のブレーキ力を作動させ前記車輪がロックしたらロックを解除し再び所定のブレーキ力を作動させるよう前記ブレーキを制御する」について「障害物検出機の検出により発生する信号を受けたときはブレーキに所定のブレーキ力を作動させ、 操作者が操作した操作器からの信号を受けたときは所定のブレーキ力を作動させ前記車輪がロックしたらロックを解除し再び所定のブレーキ力を作動させるよう前記ブレーキを制御する」と所定のブレーキ力を作動させる時を限定した補正である。 したがって,本件補正は,特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 そこで,本件補正後の前記請求項1に係る発明(以下「補正発明」という。)が,特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について以下に検討する。 2 引用刊行物およびその記載事項(下線は当審で付与した。) (1)本願の出願前に頒布され,原査定の拒絶の理由に引用された刊行物である特開2000-201914号公報(以下「刊行物1」という。)には,「移動型X線装置」について,図面とともに次の事項が記載されている。 (1-ア) 「【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、移動形X線装置の走行制御に関する。」 (1-イ) 「 【0006】 1本発明による病院内を回診する移動形X線装置の全体の構成を示すブロック図である。図1において、1は移動台車で、2は移動台車1を支持しその向きが一定な2個の固定車輪、3は移動台車1を支持しその向きが変化する自在車輪、4はX線装置が搭載され上下に移動するスライダーを支持する支柱、5はスライダー、6はスライダーとX線装置を繋ぐ支持アーム、7はX線管装置、8はX線を制御する移動台車4内の装置とX線装置7とを結んでいるケーブル、9aはバンバーの前部に固定されている前方向距離検出器、9bはバンバーの横部に固定されている横方向距離検出器、10は2個の固定車輪2の回転量を検出する2個のロータリーエンコーダ、11は2個の固定車輪2を各々独立して駆動する2個のモータ、12は随時距離検出器9とロータリーエンコーダ10の信号を読み取り、走行モータ11の制御を行う演算回路、13は他の物との接触時、又は衝突時移動形X線装置の衝撃を和らげるバネ,ゴム等の緩衝材でなるバンバー、14はハンドルの操作状態を検出するハンドル検出器、15は移動台車1の走行方向,加速,減速を制御する走行ハンドル、16は固定車輪2の走行速度を規制するように走行回路17に制動をかけるブレーキ、17は走行速度を制御する走行回路である。 【0007】上記構成でなる移動形X線装置は、病室内を異動して病室内の患者ベッドサイドにてX線撮影を行えるようになっている。この移動に際しての走行ハンドル15の操作は、前方向に押すと固定車輪2は回転して前進し、引くと逆転して後退するようになっていて、左右独立してハンドルの操作量を変えることで装置の進行方向を変えることができる。右の走行ハンドル15を押すと右の固定車輪2が回転するため左方向に移動台車1は曲がり、左の走行ハンドル15を押すと左の固定車輪2が回転するため右方向に移動台車1は曲がる。走行ハンドル15を握るとブレーキ6は解除され、離すとブレーキが掛る様になっている。上記ハンドル操作により運転操作ができる。 【0008】次に、本発明の特徴とする移動台車の移動速度を制御する手段について説明する。移動台車1のハンドル15を動かすとハンドル検出器14により信号が演算回路12より走行モータ11へ入り始動する仕組みになっている。始動すると、距離検出器9a,9bは常に周囲の所定の範囲の物体との距離を測定しその信号を随時演算回路12へ発信している。またロータリーエンコーダ10は常に走行モータ11の回転量を測定し、その信号を随時演算回路12へ発信している。前方向距離検出器9a、横方向距離検出器9bによりその時々の他の物との距離を、ロータリーエンコーダ10により走行速度を、ハンドル検出器14により走行ハンドル15の操作を検出してその信号を随時演算回路へ送信している。一方演算回路12では随時距離検出器9a,9bとロータリーエンコーダ10及び検出器14の信号を読み取り、その時々他の物との距離と走行の速度を検出しており、または操作者がハンドル15を操作して移動台車1が移動により障害物との距離が40センチメートル以内に近ずくと自動的に検出器9a,9bが検知し、演算回路12の制御により固定車輪2にブレーキ16によりブレーキを掛けて回転速度を落とし、ハンドル操作の時間を稼ぎ障害物と接触または衝突するのを避けることができる。また走行速度が2Km/h以内であれば障害物との距離を20センチメートル以内に近ずくと走行回路17はブレーキ16を動作させ、逆に障害物との距離が20センチメートル以内に近ずくと2Km/h以上にならないように制御して移動形X線装置の他の物との距離と走行速度を一定の値に制限して接触や衝突による被害より移動形X線装置と他の物を守る。」 (1-ウ) 「【0010】 【発明の効果】本発明によれば、移動形X線装置の移動時における移動速度の制限と周囲の物との距離の制限をするようにしたので他の物との接触や衝突を防げる効果がある。」 上記(1-ア)?(1-ウ)の記載と第1図を参照すると,上記刊行物1には, 次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているといえる。 「 2個の固定車輪2を各々独立して駆動する2個のモータ11と、随時前方向距離検出器9aと横方向距離検出器9bとロータリーエンコーダ10の信号を読み取り、走行モータ11の制御を行う演算回路12と、ハンドルの操作状態を検出するハンドル検出器14と、移動台車1の走行方向,加速,減速を制御する走行ハンドル15と、固定車輪2の走行速度を規制するように走行回路17に制動をかけるブレーキ16と、 を備え、 障害物との距離が40センチメートル以内に近ずくと自動的にバンバーの前部に固定されている前方向距離検出器9a、バンバーの横部に固定されている横方向距離検出器9bが検知し、演算回路12の制御により固定車輪2にブレーキ16によりブレーキを掛けて回転速度を落とし、 ハンドル検出器14により走行ハンドル15の操作を検出してその信号を随時演算回路12へ送信しており、走行ハンドル15を握るとブレーキ6は解除され、離すとブレーキが掛る、移動台車1を備えた移動形X線装置」 (2)本願の出願前に頒布され,原査定の拒絶の理由に引用された刊行物である特開平7-298681号公報(以下「刊行物2」という。)には,「回診用X線装置の走行用モーター回路」について,図面とともに次の事項が記載されている。 (2-ア) 「【特許請求の範囲】 【請求項1】 各辺にスイッチング素子を接続したブリッジ回路の一方の対向接続点間に、回診用X線装置を走行させるためのDCモーターを、他方の対向接続点間にモーター駆動電源を、それぞれ接続し、各スイッチング素子をオン・オフ制御することによって前記DCモーターを正方向または逆方向に駆動する装置において、 前記各スイッチング素子に並列にダイオードを接続するとともに、これらスイッチング素子の制御部にパルス発生回路を併せ設け、モーターの付勢を遮断したとき前記スイッチング素子の少なくとも一つ以上を前記パルスによって周期的にオン・オフ制御することにより、モーターの慣性回転に基づく逆起電圧をパルス状に短絡させるようにしたことを特徴とする回診用X線装置の走行用モーター回路。」 (2-イ) 「【0015】 【実施例】本発明の一実施例を、以下、図面に基づいて説明する。 【0016】図1は本発明による回診用X線装置の走行用モーター付勢回路図、図2はそのタイムチャート図を示す。 ・・・ 【0021】ところで、操作者が例えば前方に定速走行している装置を停止・減速させたい場合には停止ボタン等を押すことにより、スイッチング素子駆動回路3が働き、図2に示すように今までオンとなっていたスイッチング素子Q1、Q4をオフとし、同時にパルス発生回路4が働いてパルス信号がスイッチング素子駆動回路3へ送られ、このパルス信号がQ2のオン、オフ信号となる。 【0022】Q1、Q4がオフとなっているので、モーターの駆動電流Iは流れないが、既に図4で説明したようにDCモーター2の両端には逆起電圧が発生するので、Q2がオンとなっている期間は、DCモーター2、Q2、D4(Ib は順方向電流となる)とで形成された閉回路に制動電流Ib が駆動電流Iとは逆方向に流れてDCモーターを減速させる。・・・ 【0026】また、パルス発生回路4のパルスの周期を変化させたり、デューティ比変更回路5によりデューティ比(パルス1周期分におけるオン期間とオフ期間の割合)を変化させることによって制動が開始してから停止するまでの時間t(制動力すなわち制動電流Ib の実効値)を変えることができるので、従来技術のようにスイッチや制動用抵抗の切り換えは不要である。 【0027】さらに、従来技術のように連続的に制動力を与えるのではなく、図2に示すようにQ2がオンしている期間だけ制動力が働き、Q2がオフしている期間はモーターはフリーとなっているので、車輪のタイヤロックなどによるスリップなども防止することができる。」 3 対比・判断 (1)対比 補正発明と引用発明とを対比する。 ア 引用発明の「固定車輪2」と「モータ11」は、それぞれ、補正発明の「車輪」と「電動機」に相当することは明らかでる。 また、引用発明の「ブレーキ16」は、「固定車輪2の走行速度を規制するように走行回路17に制動をかける」のであるから、補正発明の「ブレーキ」に相当する。 イ 引用発明の「前方向距離検出器9a」は、「バンバーの前部に固定されている」のであり、「障害物との距離が40センチメートル以内に近ずくと自動的にバンバーの前部に固定されている前方向距離検出器9a」「が検知し、演算回路12の制御により固定車輪2にブレーキ16によりブレーキを掛けて回転速度を落と」すのであるから、引用発明の「前方向距離検出器9a」は、補正発明の「障害物検出機」に相当する。 また、引用発明の「前方向距離検出器9a」「が検知し、演算回路12の制御により固定車輪2にブレーキ16によりブレーキを掛けて回転速度を落と」すことは,補正発明の「障害物検出機の検出により発生する信号を受けたときはブレーキに所定のブレーキ力を作動させ」ることに相当する。 ウ 引用発明の「走行ハンドル15」は「握るとブレーキ6は解除され、離すとブレーキが掛る」デッドマンタイプのブレーキであるから、補正発明の「走行台車の操作者の操作にてブレーキ作動の信号を発生する操作器」とは、「走行台車の操作者によりブレーキをオンオフする操作機器」の点で共通する。 また、引用発明の「ハンドル検出器14により走行ハンドル15の操作を検出してその信号を随時演算回路12へ送信しており、走行ハンドル15を握るとブレーキ6は解除され、離すとブレーキが掛る」と、補正発明の「操作者が操作した操作器からの信号を受けたときは所定のブレーキ力を作動させ前記車輪がロックしたらロックを解除し再び所定のブレーキ力を作動させるよう前記ブレーキを制御する」とは、「操作者が操作した操作器からの信号を受けたときは所定のブレーキ力を作動させるよう前記ブレーキを制御する」の点で共通する。 エ 引用発明の「演算回路12」は「随時前方向距離検出器9aと横方向距離検出器9bとロータリーエンコーダ10の信号を読み取り、走行モータ11の制御を行う」のであり、「固定車輪2にブレーキ16によりブレーキを掛けて回転速度を落と」す「制御」をするのであるから、補正発明の「ブレーキ制御手段」に相当する。 オ 引用発明の「移動台車1を備えた移動形X線装置」は、補正発明の「走行可能な走行台車にX線撮影装置を架設した回診用X線撮影装置」に相当する。 そうすると,両者は, (一致点) 「車輪とこの車輪を回転駆動する電動機と、 前記車輪の回転を制止するブレーキを備え、 走行可能な走行台車にX線撮影装置を架設した回診用X線撮影装置において、 台車の前方に付設され台車の走行に対する障害物を検出したときブレーキ作動の信号を発する障害物検出機と、 走行台車の操作者によりブレーキをオンオフする操作機器と、 前記ブレーキ作動の信号を受けて前記ブレーキを制御するブレーキ制御手段を備え、 前記ブレーキ制御手段は、 障害物検出機の検出により発生する信号を受けたときはブレーキに所定のブレーキ力を作動させ、 操作者が操作した操作機器からの信号を受けたときは所定のブレーキ力を作動させるよう前記ブレーキを制御する回診用X線撮影装置。」である点で一致し,以下の点で相違するといえる。 (相違点1) 操作機器の操作するブレーキタイプについて、補正発明では「走行台車の操作者の操作にてブレーキ作動の信号を発生する」タイプであるのに対して、引用発明では「握るとブレーキ6は解除され、離すとブレーキが掛る」デッドマンタイプのブレーキである点。 (相違点2) 操作者が操作した操作機器からの信号を受けたときのブレーキの制御について、補正発明では、車輪がロックしたらロックを解除し再び所定のブレーキ力を作動させるのに対して、引用発明では、そのような特定をしていない点。 (2)相違点1についての検討 「操作者の操作にてブレーキ作動の信号を発生する」タイプのブレーキは、例示するまでもなく周知技術であるが、引用発明のデッドマンタイプのブレーキを、該周知の「操作者の操作にてブレーキ作動の信号を発生する」タイプのブレーキに置き換えることには、動機付けがなく、むしろ、デッドマンタイプの持つ安全性を取り除くことになるので、阻害要因があるといえる。 してみると、引用発明と周知技術から、相違点1に記載の本願発明の構成を当業者が容易に想到できたものとはいえない。 (3)相違点2についての検討 刊行物2の上記摘記事項(2-イ)には「【0022】・・・Q2がオンとなっている期間は、DCモーター2、Q2、D4(Ib は順方向電流となる)とで形成された閉回路に制動電流Ib が駆動電流Iとは逆方向に流れてDCモーターを減速させる。・・・【0027】・・・Q2がオンしている期間だけ制動力が働き、Q2がオフしている期間はモーターはフリーとなっているので、車輪のタイヤロックなどによるスリップなども防止することができる。」と記載されており、断続的にブレーキ力を作動させることは記載されているといえるが、車輪がロックしたらロックを解除し再び所定のブレーキ力を作動させることは記載されていない。 さらに、引用発明には、タイヤのロックによるスリップを防止する課題もないので、引用発明に刊行物2記載の事項を採用する動機付けもない。 仮に、引用発明に刊行物2記載の事項を採用したとしても、車輪がロックしたらロックを解除し再び所定のブレーキ力を作動させる構成はないものとなる。 してみると、引用発明と刊行物2記載の事項から、相違点2に記載の本願発明の構成を当業者が容易に想到できたものとはいえない。 また、本願の出願前に頒布され,原査定の拒絶の理由に引用された刊行物である特開2005-323673号公報(以下「刊行物3」という。)記載の発明と対比しても、上記と同様の理由で、補正発明を刊行物3記載の発明、刊行物2記載の発明および周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるということはできない。 (4)作用効果についての検討 上記相違点に係る補正発明の構成によって、補正発明は、明細書【0005】に記載された課題を解決する顕著な作用効果を奏する。 (5)したがって,補正発明は,引用発明,刊行物2、3に記載の事項および周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえないので,特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。 4 まとめ 以上のとおりであるから,本件補正は,特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するものではなく,同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により,却下されるべきものではない。 よって、上記[結論]のとおり、本件補正を却下した補正の却下の決定は取り消すべきものである。 第3 むすび 上記第2のとおり、本件補正を却下した原審における平成24年11月20日付けの補正の却下の決定は取り消されたので、本願の請求項1に係る発明は、平成24年6月12日付手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。 そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2014-03-31 |
出願番号 | 特願2007-309370(P2007-309370) |
審決分類 |
P
1
8・
56-
WYA
(A61B)
P 1 8・ 121- WYA (A61B) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 小田倉 直人 |
特許庁審判長 |
岡田 孝博 |
特許庁審判官 |
森林 克郎 信田 昌男 |
発明の名称 | 回診用X線撮影装置 |
代理人 | 江口 裕之 |
代理人 | 喜多 俊文 |
代理人 | 阿久津 好二 |