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審決分類 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する A63F
管理番号 1286713
審判番号 訂正2013-390233  
総通号数 174 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-06-27 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2013-12-26 
確定日 2014-02-14 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第4999120号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4999120号に係る明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件訂正審判の請求に係る特許第4999120号(以下「本件特許」という。)は、平成15年6月9日に出願した特願2003-164040号の一部を平成21年6月1日に新たな特許出願としたものであって、その請求項1に係る発明は、平成24年5月25日に特許権の設定登録がなされ、平成25年12月26日に本件訂正審判の請求がなされた。

第2 審判請求の趣旨及び訂正の内容
本件訂正審判の請求の要旨は、本件特許の明細書(以下「本件特許明細書」という。)及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正明細書及び訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものである。
そして、本件特許の訂正(以下「本件訂正」という。)の内容は、以下のとおりである。
1 訂正事項1
本件特許の特許請求の範囲の請求項1に「所定個数の遊技球検出があるまで」とあるのを、「所定個数の遊技球の検出があるまで」と訂正する。

2 訂正事項2
本件特許の特許請求の範囲の請求項1に「前記予告演出決定手段(S22?S33,S34?S40)による予告演出の実行中に前記図柄始動手段(24)による遊技球の検出があった場合」とあるのを、「前記予告演出決定手段(S22?S33,S34?S40)によって決定された予告演出を前記予告演出手段(27,85、55,86)が実行中に前記図柄始動手段(24)による遊技球の検出があった場合」と訂正する。

3 訂正事項3
本件特許の特許請求の範囲の請求項1に「その検出に基づく前記予告演出決定手段(S22?S33,S34?S40)により現在実行中の予告演出と異なる他の種類の予告演出を実行しない」とあるのを、「その検出に基づいては、前記予告演出決定手段(S22?S33,S34?S40)によって決定され且つ前記記予告演出手段(27,85、55,86)により現在実行中の予告演出と異なる他の種類の予告演出を実行しない」と訂正する。

4 訂正事項4
本件特許明細書の段落【0012】に「所定個数の遊技球検出があるまで」とあるのを、「所定個数の遊技球の検出があるまで」と訂正する。

5 訂正事項5
本件特許明細書の段落【0012】に「予告演出決定手段による予告演出の実行中に図柄始動手段による遊技球の検出があった場合」とあるのを、「予告演出決定手段によって決定された予告演出を予告演出手段が実行中に図柄始動手段による遊技球の検出があった場合」と訂正する。

6 訂正事項6
本件特許明細書の段落【0012】に「その検出に基づく予告演出決定手段により現在実行中の予告演出と異なる他の種類の予告演出を実行しない」とあるのを、「その検出に基づいては、予告演出決定手段によって決定され且つ記予告演出手段により現在実行中の予告演出と異なる他の種類の予告演出を実行しない」と訂正する。

第3 当審の判断
1 訂正事項1について
(1)訂正の目的の適否
訂正事項1に対応する本件訂正前の請求項1には、「遊技球検出」という表現が用いられていた。ところが、本件訂正前の請求項1の他の記載には、「遊技球の検出」という複数の表現はあったが、「遊技球検出」という表現はなく、本件訂正前の請求項1の記載は、不明瞭なものとなっていた。
このように、訂正事項1は、本件訂正前の請求項1の不明瞭な記載を他の記載事項に整合させて、適正な表現に直すために行うものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
したがって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものである。

(2)訂正が本件特許明細書等に記載した事項の範囲内のものであるか否か
訂正事項1は、本件特許明細書等に記載した事項又は記載した事項から自明の事項であり、本件特許明細書等に記載した事項の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものであるから、訂正事項1は、本件特許の明細書等に記載した事項の範囲内においてするものであり、特許法第126条第5項の規定に適合する。

(3)訂正が実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものであるか否か
上記(1)において検討したように、訂正事項1は、構成要件の削除、請求項の追加、実施例の追加ではなく、また、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではなく、特許法第126条第6項の規定に適合する。

2 訂正事項2について
(1)訂正の目的の適否
訂正事項2に対応する本件訂正前の請求項1には、予告演出決定手段が予告演出を実行することが特定して記載されている。
ところが、本件訂正前の請求項1の他の記載によると、予告演出を行うのが予告演出手段であり、予告演出の実行の有無を決定するのが予告演出決定手段であると定義されている。この定義によると、予告演出決定手段が予告演出を実行するとする、本件訂正前の請求項1の記載は矛盾を含むものとなっていた。
このように、訂正事項2は、矛盾を含む本件訂正前の請求項1の記載を他の記載事項に整合させて、予告演出を行うのが予告演出手段であり、予告演出を決定するのが予告演出決定手段であることを明らかにするために行うものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
したがって、訂正事項2は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものである。

(2)訂正が本件特許明細書等に記載した事項の範囲内のものであるか否か
予告演出を行うのが予告演出手段(27,85、55,86)であること、及び、予告演出の実行の有無を決定するのが予告演出決定手段(S22?S33,S34?S40)であることは、本件特許明細書の段落【0013】、【0057】、【0085】、【0096】、【0127】に記載されている。
したがって、訂正事項2は、本件特許明細書等に記載した事項又は記載した事項から自明の事項であり、本件特許明細書等に記載した事項の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものであるから、訂正事項2は、本件特許の明細書等に記載した事項の範囲内においてするものであり、特許法第126条第5項の規定に適合する。

(3)訂正が実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものであるか否か
上記(1)において検討したように、訂正事項2は、構成要件の削除、請求項の追加、実施例の追加ではなく、また、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではなく、特許法第126条第6項の規定に適合する。

3 訂正事項3について
(1)訂正の目的の適否
まず、訂正事項3の前半部分について検討する。
訂正事項3の前半部分に対応する本件訂正前の請求項1の記載は、文章の区切りが明確でなく不明瞭であった。そこで、訂正事項3の前半部分は、読点を挿入することにより文章の区切りを明らかにするものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
次に、訂正事項3の後半部分について検討する。
訂正事項3の後半部分は、本件訂正前の請求項1の不明瞭な記載を他の記載事項に整合させて、予告演出を行うのが予告演出手段であり、予告演出の実行の有無を決定するのが予告演出決定手段であることを明らかにするために行うものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
したがって、訂正事項3は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものである。

(2)訂正が本件特許明細書等に記載した事項の範囲内のものであるか否か
上記2(2)において検討したとおりであるから、訂正事項3は、本件特許明細書等に記載した事項又は記載した事項から自明の事項であり、本件特許明細書等に記載した事項の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものであるから、訂正事項3は、本件特許の明細書等に記載した事項の範囲内においてするものであり、特許法第126条第5項の規定に適合する。

(3)訂正が実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものであるか否か
上記(1)において検討したように、訂正事項3は、構成要件の削除、請求項の追加、実施例の追加ではなく、また、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではなく、特許法第126条第6項の規定に適合する。

4 訂正事項4?6について
(1)訂正の目的の適否
訂正事項4は、上記1?3の(1)において検討したように訂正の要件を満たすものである。
そうすると、本件特許明細書において、訂正の要件を満たす訂正事項1?3に対応して、それぞれ、その内容に整合させる訂正を行う訂正事項4?6は、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
したがって、訂正事項4?6は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)訂正が本件特許明細書等に記載した事項の範囲内のものであるか否か
上記1?3の(2)において検討したとおりであるから、訂正事項4?6は、本件特許明細書等に記載した事項又は記載した事項から自明の事項であり、本件特許明細書等に記載した事項の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものであるから、訂正事項4?6は、本件特許の明細書等に記載した事項の範囲内においてするものであり、特許法第126条第5項の規定に適合する。

(3)訂正が実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものであるか否か
上記1?3の(3)において検討したとおりであるから、訂正事項4?6は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではなく、特許法第126条第6項の規定に適合する。

第4 むすび
以上のとおりであるから、本件訂正審判の請求に係る訂正事項1?6は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ同条第5及び6項の規定に適合するものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
弾球遊技機
【技術分野】
【0001】
本発明はパチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機に関し、特に保留遊技球を有する場合に、遊技者に有利な状態の予告演出に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、第1種のパチンコ機等の弾球遊技機においては、遊技盤に、普通入賞手段に加えて、普通図柄始動手段(所謂、ゲート手段)や特別図柄始動手段(所謂、電動式チューリップ)、1又は複数の普通図柄を変動表示可能な普通図柄表示手段、複数の特別図柄を変動表示可能な特別図柄表示手段、更に、アタッカーと呼ばれる大入賞口手段(開閉式入賞手段)等を備え、発射手段により遊技盤の遊技領域に発射された遊技球が特別図柄始動手段に入賞した場合、特別図柄表示手段における複数の特別図柄が所定変動時間だけ変動する。
【0003】
このとき、遊技球の特別図柄始動手段への入賞時点で抽選された結果が大当たりの場合、その変動後の停止図柄が特定図柄態様(所謂、「777」等の大当たり図柄態様)となり、大入賞口手段が所定条件に基づいて、設定回数(例えば、16ラウンド)まで開閉動作を繰り返し、遊技者に有利な利益状態である特別遊技が発生する。この場合、大入賞口手段の開放中には、複数の遊技球が入賞可能になり、遊技者に多大の利益が還元される。
【0004】
ところで、普通図柄の変動中にゲート手段を通過した複数の遊技球を順次検出した場合、或いは、特別図柄の変動中に特別図柄始動手段に入賞した複数の遊技球を順次検出した場合には、予め設定された上限保留個数(例えば、4個)を限度に、保留球の各々に関する保留球情報を保留球番号と対応付けて記憶し、図柄変動が終了する毎に、保留球数を1つずつ減らして消化するようにし、最終的に、保留球が無くなるまで図柄変動が繰り返して実行される。ここで、保留球情報には、特別図柄始動手段に入賞した時点で抽選された大当たり判定乱数値や大当たり図柄乱数値等が含まれている。
【0005】
保留球による特別図柄の変動開始時に、この図柄変動に対応する保留球の保留情報に基づいて、大当たり判定乱数値が大当たりの場合だけでなく、外れの場合でも、夫々予め設定された所定の確率で予告演出するようにし、遊技者への大当たりに対する期待感を大いに持たせるようにして、遊技者による弾球遊技を盛り上げるようになっている。例えば、特開2001-157758号には、特別図柄の変動開始に際して、主制御手段は図柄制御手段に対して、変動開始コマンドに続けて、属性情報コマンド、左と中と右の各停止図柄コマンドを送信するとともに、変動停止に際して変動停止コマンドを送信するようにしている。
【0006】
属性情報コマンドに、当たり外れデータ、確率変動データ、変動パターンデータ及び変動時間データに加えて、予告演出に関する予告指示データが含まれている。そのため、属性情報コマンドを受信した図柄制御手段においては、予告指示データで指示される予告演出の有無に基づいて、予告指示データが「1」ならば予告演出を行うが、予告指示データが「0」ならば予告演出を行わないようになっている。このように、予告演出に関する指示データを属性情報コマンドに含ませて図柄制御手段に送信するだけで、図柄制御手段において、予告指示データに基づいて予告演出を行うので、主制御手段側の予告演出に関する制御負荷を軽減させるようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001-157758号(第5?7頁、図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特開2001-157758号に記載の弾球遊技機においては、図柄変動毎の予告指示データによる演出指示だけでは、複数回の図柄変動により大当たりに対する期待度を高めるように、保留球数に応じた予告演出を行うことができず、予告演出効果を十分に発揮できないという問題がある。
【0009】
そこで、保留球が発生する毎に、保留球に関する大当たり判定乱数値又はこれと同等の数値(保留球情報が作成されてから入賞に関する各種の制御が実行されるまでの間に大当たり判定乱数値が更新されていない場合においてその数値)に基づいて予告演出可能に構成した場合、例えば、保留2個目として特別図柄始動手段に入賞した遊技球の大当たり判定乱数値又はこれと同等の数値に関して、遊技者に有利な特別遊技状態が発生することが判定された場合であっても、連続予告を行わないように決定した場合には、予告演出しないように指示できる。
【0010】
しかし、次の保留3個目として特別図柄始動手段に入賞した遊技球の大当たり判定乱数値又はこれと同等の数値に基づいて、特別遊技状態が発生しないことが判定された場合であっても、恰も特別遊技状態が発生するような、所謂ガセ的な予告演出を行うように決定した場合には、予告演出するように指示されることになる。このように、先の保留2個目で特別遊技状態の発生が判定された場合であって予告演出しないように決定された後に、後の保留3個目により、所謂ガセとして連続予告するように決定した場合、ガセの連続予告であるにも関わらず特別遊技状態が発生してしまう不都合が生じ、予告演出の演出性に問題が起こることになる。
【0011】
本発明の目的は、予告演出の禁止状態の徹底化を図り、予告演出の演出性を高められるようにすること、等である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1の弾球遊技機は、図柄始動手段による遊技球の検出に応じて図柄を変動表示する図柄表示手段と、この図柄表示手段に表示される図柄変動後の停止態様が特定態様となる場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生する特別遊技発生手段と、図柄始動手段で検出されて図柄変動に供してない保留遊技球を記憶する保留球記憶手段とを備えた弾球遊技機において、図柄始動手段による遊技球の検出時に特別遊技状態が発生するか否かを判定する判定手段と、判定手段で判定された特別遊技状態の発生を複数回の図柄変動に亙って予告可能な予告演出を行う予告演出手段と、図柄始動手段による遊技球の検出に基づく判定手段の判定結果を加味して予告演出の実行の有無と、予め記憶された複数種類の予告演出の中の何れか1種類の予告演出とを乱数抽選により決定する予告演出決定手段と、判定手段が特別遊技状態の発生を判定した場合、その判定後、所定回数の図柄変動があるまで又は図柄始動手段による所定個数の遊技球の検出があるまで判定手段が特別遊技状態の発生を判定していないにもかかわらず、予告演出決定手段が予告演出を実行するように決定することを禁止する予告演出禁止手段とを備え、予告演出決定手段によって決定された予告演出を予告演出手段が実行中に図柄始動手段による遊技球の検出があった場合、その検出に基づいては、予告演出決定手段によって決定され且つ予告演出手段により現在実行中の予告演出と異なる他の種類の予告演出を実行しないように構成されたことを特徴としている。
【0013】
判定手段により図柄始動手段への遊技球の入賞時に特別遊技状態の発生の有無が判定され、予告演出決定手段により図柄始動手段による遊技球の検出に基づく判定結果を加味して予告演出の実行の有無が乱数抽選により決定されるが、予告演出の実行中に図柄始動手段による遊技球の検出があった場合には、現在実行中の予告演出と異なる他の種類の予告演出は実行されない。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、予告演出の演出性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系のブロック図である。
【図6】主制御手段の制御系の機能ブロック図である。
【図7】特別図柄に関する保留球情報のデータ構造を説明する図表である。
【図8】普通図柄に関する保留球情報のデータ構造を説明する図表である。
【図9】図柄変動決定手段の構成図である。
【図10】大当たり図柄テーブルの設定内容を示す図表である。
【図11】大当たりオフセットテーブルの設定内容を示す図表である。
【図12】外れ左特別停止図柄作成アドレステーブルの設定内容を示す図表である。
【図13】外れ左特別停止図柄作成テーブルの設定内容を示す図表であり、(a)はそのテーブル1の設定内容、(b)はそのテーブル2の設定内容、(c)はそのテーブル3の設定内容、(d)はそのテーブル4の設定内容である。
【図14】外れ右特別停止図柄作成アドレステーブルの設定内容を示す図表である。
【図15】外れ右特別停止図柄作成テーブルの設定内容を示す図表であり、(a)はそのテーブル1の設定内容、(b)はそのテーブル2の設定内容、(c)はそのテーブル3の設定内容、(d)はそのテーブル4の設定内容、(e)はそのテーブル5の設定内容である。
【図16】外れ中特別停止図柄作成アドレステーブルの設定内容を示す図表である。
【図17】外れ中特別停止図柄作成テーブルの設定内容を示す図表であり、(a)はそのテーブル1の設定内容、(b)はそのテーブル2の設定内容、(c)はそのテーブル3の設定内容、(d)はそのテーブル4の設定内容、(e)はそのテーブル5の設定内容、(f)はそのテーブル6の設定内容である。
【図18】変動パターンテーブルの設定内容を示す図表であり、(a)は変動パターンテーブル1の設定内容、(b)は変動パターンテーブル2の設定内容、(c)は変動パターンテーブル3の設定内容・・・である。
【図19】連続判定テーブルの設定内容を示す図表である。
【図20】入賞音コマンドとコマンドの動作内容を対応させた図表である。
【図21】各種の保留球表示コマンドと動作内容を対応させた図表である。
【図22】音声ランプ制御手段及び図柄制御手段の制御系の機能ブロック図である。
【図23】連続予告判定制御のフローチャートの一部である。
【図24】連続予告判定制御のフローチャートの一部である。
【図25】連続予告判定制御のフローチャートの残部である。
【図26】連続フラグ作成制御のフローチャートである。
【図27】特別変動停止態様決定制御のフローチャートの一部である。
【図28】特別変動停止態様決定制御のフローチャートの一部である。
【図29】特別変動停止態様決定制御のフローチャートの一部である。
【図30】特別変動停止態様決定制御のフローチャートの残部である。
【図31】保留表示コマンド設定制御のフローチャートの一部である。
【図32】保留表示コマンド設定制御のフローチャートの残部である。
【図33】保留表示制御のフローチャートである。
【図34】4つの保留球ランプを設けたセンターケースの正面図であり、(a)は1つ目と2つ目の保留球ランプの発光色が「緑」であり、(b)は2つの保留球ランプが「緑」で且つ3つ目の保留球ランプが「黄」であり、(c)は(a)と同様であり、(d)は1つ目の保留球ランプが「緑」で且つ2つ目の保留球ランプが「黄」である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例】
【0017】
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
本実施形態は、パチンコホールの島構造体に設置される、所謂、カード式弾球遊技機と呼ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、その長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチンコ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチンコ機2に電気的に接続されている。
【0018】
図1?図4に示すように、カード式弾球遊技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠3が島構造体(図示略)に取り外し可能に固定されている。前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス扉6と、発射用の遊技球を貯留する球受け皿8の前面板7とが夫々開閉自在にヒンジを介して枢着されている。
【0019】
前枠4の下部には、球受け皿8から溢流し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル11とが設けられている。この発射手段10は、回動操作可能な発射ハンドル11と、この発射ハンドル11を回動操作した回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発射させる発射モータ13(図3、図4参照)などを備えている。球受け皿8の右部には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作パネル14が設けられている。
【0020】
この操作パネル14には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部14aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ14bと、遊技終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ14cとが設けられている。図2に示すように、遊技盤5の外周部には、金属製の外レールと内レールとからなり、遊技球を案内するガイドレール15がほぼ環状に設けられている。
【0021】
このガイドレール15の内側の遊技領域5aには、そのほぼ中央部に位置するセンターケース20と、そのセンターケース20内に設けられたカラーの液晶ディスプレイ21と、複数の普通入賞手段22(この場合、例えば7つ)と、左右の普通図柄始動手段(ゲート手段又は通過手段)23と、特別図柄始動手段(図柄始動兼入賞手段)24と、大入賞口手段(開閉式入賞手段)25等が夫々所定の位置に配設されている。また、センターケース20には、その下部に4つの保留球ランプ26a?26dからなる普通図柄用の保留表示ランプ26と、その上部に4つの保留球ランプ27a?27dからなる特別図柄用の保留表示ランプ27とが夫々設けられている。
【0022】
ここで、遊技領域5aには複数の遊技釘や風車等が設けられているが、図示を省略する。特別図柄始動手段24は開閉可能な左右1対の開閉爪24aを備え、普通電動役物ソレノイド28により開閉爪24aが同時に開閉駆動されるように構成されたものである。また、大入賞口手段25は前方に開放可能な開閉板25aを備え、特別電動役物ソレノイド29により前後方向に開閉駆動されるように構成されたものである。そこで、開閉板25aが前方に開放された場合、遊技球が入賞し易くなり、遊技者に有利な特別遊技状態が発生する。
【0023】
図3、図4に示すように、前枠4の裏側には、その外周部に門形状の遊技盤保持体(所謂、三方枠)35が固定され、遊技盤5とその後側に位置する裏機構板36とが遊技盤保持体35で着脱可能に前枠4に装着されている。この裏機構板36の上側には、外部出力基板38を収容した基板カバー37と、球タンク39と、この球タンク39の球排出口に連結されたタンクレール40とが設けられ、このタンクレール40の下流側端部に接続された払出し/球貸し機構41が裏機構板36の側部に設けられ、裏機構板36の下側には、払出し/球貸し機構41の下流側に接続された払出し球誘導路42が設けられている。
【0024】
それ故、払出し/球貸し機構41から賞球として払出された遊技球又は球貸し用の遊技球は、払出し球誘導路42を経由して球受け皿8に払出される。裏機構板36の略中央部に形成された矩形状開口部36aには、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー43が嵌合している。裏カバー43の後面に装着された基板ケース44の内部には、後側に主制御基板45が配設され、その前側には図柄制御基板46が配設されている。外部出力基板38からは、特別図柄に関する変動回数や停止図柄の情報等、種々の遊技情報がパチンコホールに設けられた図示しない島コンピュータに送信出力される。
【0025】
この図柄制御基板46の前側に配置された液晶ディスプレイ21は、この図柄制御基板46に液晶ドライバ97(図5参照)を介して電気的に接続されている。基板ケース44の下側で裏カバー43に装着された基板ケース47の内部に、音声ランプ制御基板48が設けられている。この基板ケース47の下側で裏機構板36に装着された基板ケース49の内部には、電源基板50と、払出し制御基板51と、外部インターフェース(I/F)制御基板(図5参照)52が夫々設けられている。
【0026】
更に、発射手段10の後側に装着された基板ケース53の内部には、発射制御基板54が設けられている。これら制御基板45?46,48,50?51,54は夫々独立のプリント基板で構成され、電源基板50と発射制御基板54を除くその他の制御基板45,46,48,51の各々には、1チップ集積回路からなるマイクロコンピュータが夫々設けられている。
【0027】
主制御基板45とその他の制御基板46,48,51とは、複数本の信号線でコネクタを介して電気的に接続され、主制御基板45から各制御基板48(46),51に、所定の遊技動作を実行させる種々の制御コマンドを基本的に一方向通信にて送信可能になっている。このように、制御コマンドの一方向通信を採用することで、普通図柄や特別図柄の図柄停止に関する不正を確実に防止できるようになっている。
【0028】
次に、パチンコ機2の制御装置について、図5のブロック図に基づいて説明する。主制御基板45には、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU45aと、ROM45bと、RAM45cと、入出力インターフェース45d,45e等が設けられている。その入出力インターフェース45dに、各普通図柄始動手段23への遊技球の通過を検出する普通図柄始動スイッチ23aと、特別図柄始動手段24への遊技球の入賞を検出する特別図柄始動スイッチ24bが電気的に接続されている。
【0029】
入出力インターフェース45dに、更に、複数の普通入賞手段22への遊技球の入賞を検出する複数の普通入賞スイッチ群22aと、大入賞口手段25の普通入賞領域25bへの遊技球の入賞を検出する普通入賞領域スイッチ25cと、大入賞口手段25の特定入賞領域25d(所謂、Vゾーン)への遊技球の入賞を検出する特定入賞領域スイッチ25eと、普通電動役物ソレノイド28と、特別電動役物ソレノイド29とが夫々接続されている。
【0030】
払出し制御基板51には、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU51aと、ROM51bと、RAM51cと、入出力インターフェース51d等が設けられている。払出し制御基板51は外部I/F制御基板52に直接に接続され、その外部I/F制御基板52は、払出し/球貸し機構41に電気的に接続されている。払出し/球貸し機構41には、遊技球の払出し通路を賞球側と球貸し側とに択一的に切換える切換えソレノイド41aと、払出しモータ41bと、球貸し計数スイッチ41cと、賞球計数スイッチ41d等が接続されている。
【0031】
このように、払出し制御基板51は、主制御基板45から送信される払出しに関する種々の払出し制御コマンドを直接受信可能である。外部I/F制御基板52には、更に、操作パネル14と、カード式球貸し機1と、発射制御基板54とが夫々電気的に接続されている。発射制御基板54にはモータ駆動回路53aが設けられ、発射モータ13はこの発射制御基板54により駆動制御される。音声ランプ制御基板48には、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU48aと、ROM48bと、RAM48cと、入出力インターフェース48d等が設けられている。
【0032】
そして、この音声ランプ制御基板48には、球受け皿8の裏側に設けられたスピーカ55と、確率変動状態が設定されたことを表示する確変状態表示ランプ56と、複数の装飾ランプ群57と、普通図柄用の保留表示ランプ26及び特別図柄用の保留表示ランプ27等が接続されている。そして、この音声ランプ制御基板48は、主制御基板45から送信される音声出力に関する種々の音声制御コマンドやランプ点灯に関する種々のランプ制御コマンドを直接受信可能になっている。
【0033】
図柄制御基板46は、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU46aと、ROM46bと、RAM46cと、入出力インターフェース46d等を備えたものである。そして、この図柄制御基板46には、液晶ドライバ97を介して液晶ディスプレイ21が接続されている。ここで、液晶ディスプレイ21は、3つの特別図柄(左図柄、中図柄、右図柄)を左表示部21aと中表示部21bと右表示部21cに表示するとともに、2つの小型の普通図柄(左図柄、右図柄)を小型の左表示部21dと右表示部21eに表示するのに加えて、各種のキャラクタの動画や吹き出し等の動作を表示可能である。
【0034】
電源基板50には、各制御基板45?46,48,50?52,54と、特別図柄始動手段24に設けた普通電動役物ソレノイド28及び大入賞口手段25に設けた特別電動役物ソレノイド29等の電子部品に複数種類の直流電圧を供給する複数の電源回路(図示略)を設けるだけでなく、電源スイッチ50aと、電源投入後にRAM45c,51cに記憶している遊技情報を全て消去するクリアスイッチ50bと、停電が発生した場合のためのバックアップ電源50c等が設けられている。
【0035】
次に、主制御基板45のROM45bに予め格納した各種の制御プログラムにより、主制御手段60として達成される種々の機能について、図6の機能ブロック図により説明する。
【0036】
主制御基板45上に構成された主制御手段60は、遊技態様や遊技球の挙動に応じた遊技動作の制御、つまり遊技盤5に設けられた各種の入賞手段22,24,25や通過手段23等に設けられた入賞スイッチ22a,24b,25c,25e及び通過検出スイッチ23a等に対するスイッチ信号の入出力に関わる遊技盤5の遊技制御を統括的に行うとともに、後述する音声ランプ制御手段80、図柄制御手段90、払出し制御手段100等に、必要に応じて各種の制御コマンドを順次送信出力するものである。
【0037】
主制御手段60は、乱数発生手段61と、乱数抽出手段62と、保留情報記憶手段63と、乱数判定手段64と、図柄変動決定手段65と、確率変動手段66と、普通利益状態発生手段67と、特別利益状態発生手段68と、コマンド制御手段69と、入賞計数手段70と、連続予告判定手段71と、連続フラグ作成手段72と、保留表示コマンド設定手段73等を備えている。但し、乱数発生手段61と、乱数抽出手段62と、保留情報記憶手段63と、乱数判定手段64と、図柄変動決定手段65とは、特別図柄用及び普通図柄用の両方の機能を兼ね備えている。
【0038】
乱数発生手段61は、普通図柄の当たり抽選のための乱数発生機能と、特別図柄の大当たり抽選のための乱数発生手段とを兼ね備えている。この乱数発生手段61は、所定の微小な更新周期(例えば、約4msec)で、普通図柄用に、例えば当たり判定乱数として「0?9」の数値をサイクリックに繰り返し発生するとともに、特別図柄用に、例えば大当たり判定乱数として「0?299」の数値をサイクリックに繰り返し発生する。即ち、この乱数発生手段61は、大当たり判定乱数(当たり判定乱数)以外に、大当たり図柄乱数(当たり図柄乱数)、変動パターン選択用乱数、外れ特別図柄用乱数1?3等を発生させる。
【0039】
乱数抽出手段62は、普通図柄の乱数抽選のための制御乱数抽出機能と、特別図柄の乱数抽選のための制御乱数抽出機能とを兼ね備えている。それ故、乱数抽出手段62は、乱数発生手段61でサイクリックに発生する普通図柄用の複数の制御乱数のうち、左右何れかの普通図柄始動手段23を遊技球が通過したときの1つの制御乱数を当たり判定乱数値として抽出するとともに、乱数発生手段61でサイクリックに発生する特別図柄用の複数の制御乱数のうち、特別図柄始動手段24に遊技球が入賞したときの1つの制御乱数を大当たり判定乱数値として抽出する。
【0040】
保留情報記憶手段63(これが保留球記憶手段に相当する)は、特別図柄保留情報記憶手段63aと、普通図柄保留情報記憶手段63bとを有する。特別図柄保留情報記憶手段63aは、RAM45cの特別図柄保留情報記憶メモリや特別図柄保留情報記憶制御プログラム等の各種プログラムからなり、特別図柄始動スイッチ24bが検出した遊技球のうち、未だ特別図柄の変動に供していない保留球に関連する特別図柄保留球情報を順次記憶する。即ち、特別図柄保留情報記憶手段63aは、特別図柄始動手段24を遊技球が通過したときに生成された特別図柄用の保留球情報と保留球数とを、変動に供するまで一時的に4組まで記憶することで、特別図柄の図柄変動を保留する。
【0041】
例えば、特別図柄保留情報記憶手段63aに記憶された特別図柄用の保留球情報は、図7に示すように、特別図柄始動手段24への遊技球の入賞時に抽出された大当たり判定乱数値と、大当たり図柄乱数値と、遊技球が特別図柄始動手段24に入賞したときからの経過時間である特別図柄変動短縮タイマ値等からなっている。即ち、特別図柄保留情報記憶手段63aは、保留球情報を受ける毎にその保留球情報を、作動保留番号1、作動保留番号2、・・作動保留番号4まで順次記憶し且つ作動保留番号を1つずつインクリメントする。
【0042】
変動中でなければ、記憶している複数の保留球情報について、作動保留番号1の保留球情報を判定用として作動保留番号0にシフトするとともに、作動保留番号2以降の各保留球情報を1つずつ若い作動保留番号側、つまり下位側の番号(2→1、3→2、4→3)に夫々シフトして上書きすることで、保留球情報の記憶数が減少して空き領域を設ける。
【0043】
一方、普通図柄保留情報記憶手段63bは、RAM45cの普通図柄保留情報記憶メモリや普通図柄保留情報記憶制御プログラム等からなり、普通図柄始動スイッチ23aが検出した遊技球のうち未だ普通図柄の変動に供していない保留球に関連する普通図柄保留球情報を記憶する。即ち、普通図柄保留情報記憶手段63bは、普通図柄始動手段23を遊技球が通過したときに生成された普通図柄用の保留球情報と作動保留球数とを、変動に供するまで一時的に4組まで記憶することで、普通図柄の図柄変動を保留する。
【0044】
例えば、普通図柄保留情報記憶手段63bに記憶された普通図柄用の保留球情報は、図8に示すように、普通図柄始動手段23への遊技球の入賞時に抽出された当たり判定乱数値と、当たり図柄乱数値と、遊技球が普通図柄始動手段23を通過したときからの経過時間である普通図柄変動短縮タイマ値等からなっている。即ち、普通図柄保留情報記憶手段63bは、保留球情報を受ける毎にその保留球情報を、作動保留番号1、作動保留番号2、・・作動保留番号4まで順次記憶し且つ作動保留番号を1つずつインクリメントする。
【0045】
変動中でなければ、記憶している複数の保留球情報について、作動保留番号1の保留球情報を判定用として作動保留番号0にシフトするとともに、作動保留番号2以降の各保留球情報を1つずつ若い作動保留番号側、つまり下位側の番号(2→1、3→2、4→3)に夫々シフトして上書きすることで、保留球情報の記憶数が減少して空き領域を設ける。
【0046】
乱数判定手段64は、普通図柄用判定機能と特別図柄用判定機能とを兼ね備えている。この場合、乱数判定手段64は、普通図柄用の複数の制御乱数「0?9」のうち「0?8」を予め定められた当たり用判定値として設定するとともに、特別図柄用の複数の制御乱数「0?299」のうち、大当たり抽選確率が低確率状態においては、1つの制御乱数(例えば、「211」)だけを予め定められた大当たり判定値として設定している。
【0047】
そこで、乱数判定手段64は、保留情報記憶手段63から供給される普通図柄用の当たり判定乱数値について、普通図柄の変動前の時点で、予め設定されている複数の当たり判定値の何れかと一致した「当たり」、又は一致しない「外れ」の何れであるかを判定する。乱数判定手段64は、更に、保留情報記憶手段63から供給される特別図柄用の大当たり判定乱数値について、特別図柄の変動前の時点で、予め設定されている大当たり判定値と一致した「大当たり」、又は一致しない「外れ(外れリーチを含む)」の何れであるかを判定する。
【0048】
図柄変動決定手段65は、特別図柄の変動パターン及び特別停止図柄を決定するとともに、普通図柄の変動パターン及び普通停止図柄を決定する。それ故、図柄変動決定手段65は、図27?図30に示す特別変動停止態様決定制御の制御プログラムに加えて、図9に示すように、停止図柄決定手段65aと、変動パターン決定手段65b等からなり、特に特別図柄の特別停止図柄や変動パターン番号を特別図柄の変動開始毎に決定する。
【0049】
停止図柄決定手段65aは、遊技球の特別図柄始動手段24への入賞に対応する図柄変動の変動直前に、保留球情報のうちの大当たり図柄乱数値と、連続フラグの値に基づいて、大当たりの場合には大当たり用停止図柄を決定し、外れの場合には外れ用停止図柄(外れリーチ用停止図柄を含む)を決定する。
【0050】
それ故、この停止図柄決定手段65aは、図10に示す大当たり図柄テーブル(T1)と、図11に示す大当たりオフセットテーブル(T2)と、図12に示す外れ左特別停止図柄作成アドレステーブル(T3)と、図13(a)?(d)に示す外れ左特別停止図柄作成テーブル(T4)1?4と、図14に示す外れ右特別停止図柄作成アドレステーブル(T5)と、図15(a)?(e)に示す外れ右特別停止図柄作成テーブル(T6)1?5と、図16に示す外れ中特別停止図柄作成アドレステーブル(T7)と、図17(a)?(f)に示す外れ中特別停止図柄作成テーブル(T8)1?6とを有している。
【0051】
ここで、大当たり図柄テーブル(T1)において、図示していない左特別停止図柄番号と、中特別停止図柄番号と、右特別停止図柄番号とが、特別停止図柄番号と同様の図柄番号として夫々設定されているものである。
【0052】
次に、変動パターン決定手段65bには、図18に示すように、大当たり変動用、リーチ変動用、外れ変動用等のための複数種の変動パターンテーブル1、2、3・・・(T9)が格納されている。これら変動パターンテーブル1、2、3・・・(T9)の各々には、複数種類の変動パターン番号が記憶されている。それ故、変動パターン決定手段65bにより、図柄変動開始直前に、1つの変動パターンテーブルを選択するとともに、その選択された変動パターンテーブルのうちから1つの変動パターン番号を決定する。但し、ここでは各変動パターンのパターン情報は、一般的なので、その詳しい説明は省略する。
【0053】
ところで、前述した乱数判定手段64は、更に、保留情報記憶手段63から供給される大当たり図柄乱数値に基づいて確率変動型の大当たりに関しても判定を行う。確率変動型であると判定した場合には、当該利益状態である特別遊技が終了した後、次回或いは次々回の大当たり迄、或いは所定回数(例えば、100回)だけ特別図柄が変動する迄、大当たりとする特定乱数(大当たり判定値)の数を通常のときよりも多く(例えば、7つ)して、大当たり確率を通常よりも高めるとともに、確率変動手段66に対して確率変動状態を設定するように指令する。
【0054】
このように、確率変動手段66は、確率変動状態を設定した場合、後述する普通利益状態発生手段67に所定の利益を与えるように夫々指示する。これも遊技者に有利な特別遊技状態である。その普通利益状態発生手段67は、確率変動手段66から前述した確率変動指示を受けると、普通図柄が「当たり」になることを条件として、特別図柄始動手段24の普通電動手段20aを通常時の開時間(例えば、約0.5秒)よりも長い時間(例えば、約3秒)開状態にする等して、遊技球が入り易くなるといった利益状態を遊技者に与える。
【0055】
特別利益状態発生手段68は、乱数判定手段64から大当たりの判定結果を受ける、若しくは、特別図柄表示手段31の変動後の停止図柄が大当たり図柄となることを条件に、遊技制御に含まれる所定の利益状態発生ルーチンにより大入賞口手段25の開閉板25aを前述したように開閉作動させる。コマンド制御手段69は、音声ランプ制御手段80に対して、これら普通図柄用と特別図柄用の変動パターン指定コマンドと図柄指定コマンド等、各種の制御コマンドを必要に応じて順次送信する。
【0056】
入賞計数手段70は、普通入賞手段22と、特別図柄始動手段24と、大入賞口手段25に有する特定入賞領域21b及び普通入賞領域21cに入賞する遊技球の数を計数する。そこで、コマンド制御手段69は、その入賞計数手段70で集計した遊技球の入賞個数に基づく遊技球の払出しを指令する払出し指令コマンドを払出し制御手段100に対して送信する。コマンド制御手段69は、更に、遊技球の保留球数に関する保留球表示コマンド、確率変動状態を示す確率変動情報コマンド等、種々の制御コマンドを送信すべき制御手段80,90,100に随時送信出力する。
【0057】
連続予告判定手段71は、図19に示す連続判定テーブル(T10)を有し、遊技球が特別図柄始動手段24に入賞する毎に、後述する連続予告判定制御の制御プログラム(図23?図25)により、入賞音を発生させる入賞音コマンド(図20参照)を出力するか否かを判定するとともに、特別図柄用の4つの保留球ランプ27a?27dからなる保留表示ランプ27を複数色の指定された発光色で発光させる予告演出を複数回の図柄変動に亙って連続的に実行するか否かを判定する。
【0058】
連続フラグ作成手段72は、図26に示す連続フラグ作成制御の制御プログラムにより、後述する特別変動停止態様決定制御において、複数回の図柄変動に亙って連続的にスベリ演出を含む変動パターンを選択するとともに、この図柄変動中は外れ図柄態様を選択させる一方、最後の図柄変動においてリーチ図柄態様を選択させるような連続予告演出を実行する為のフラグを作成する。保留表示コマンド設定手段73は、後述する保留表示コマンド設定制御プログラム(図31?図32参照)により、保留球数に応じて1つ又は複数個の保留球ランプ27a?27dを発光させるに際して、通常の「緑」に代えて、「赤」や「青」等の指定された発光色で発光させることで、連続的な予告演出を行う。
【0059】
即ち、図21に示すように、保留表示ランプ27の各保留球ランプ27a?27dは、「赤」、「青」、「黄」、「水」、「紫」、「白」等の複数色(例えば、6色)のうちの指定された発光色に発光可能に構成されている。そこで、保留球ランプ27a?27dの何れかを、連続予告演出を行わない通常時には、保留球表示コマンド「0」により「緑」の発光色で発光させる一方、保留球表示コマンドの種類を「1?6」の何れかに切換えることで、「赤」、「青」、「黄」、「水」、「紫」、「白」の複数色(例えば、6色)の何れかで発光させることで、連続予告演出が可能である。それ故、遊技者は、何れかの保留球ランプ27a?27dが異なる発光色によって発光するため、大当たりに対する期待感を高めることができる。
【0060】
次に、音声ランプ制御基板48のROM48bに予め格納された制御プログラムにより、演出制御手段としての音声ランプ制御手段80として達成される種々の機能について、図22の機能ブロックにより説明する。
音声ランプ制御基板48上に構成された音声ランプ制御手段80は、主制御手段60から変動パターン指定コマンド等の各種の制御コマンドを受信し、受信した変動パターン指定コマンドに対応する演出パターン情報に基づいて、遊技盤5や前枠4等に設けられた多数の装飾用ランプや演出用ランプ等を含む装飾ランプ群57の発光制御を司るとともに、球受け皿8の裏側に設けられたスピーカ55を駆動して音声制御を司る。
【0061】
音声ランプ制御手段80は、更に、主制御手段60から保留球表示コマンドを受信し、センターケース20に設けた普通図柄用の保留表示ランプ26と特別図柄用の保留表示ランプ27を発光制御する。その為、音声ランプ制御手段80は、コマンド制御手段81と、演出パターン記憶手段82と、演出パターン決定手段83と、乱数発生手段84と、発光制御手段85と、音声制御手段86等を備えている。
【0062】
演出パターン記憶手段82には、変動パターン指定コマンドの各々について、装飾ランプ群57の各ランプの点灯や点滅により発光演出する複数種の発光演出パターン情報と、スピーカ55により音声演出する複数種の音声演出パターン情報が予め格納されている。
【0063】
演出パターン決定手段83は、変動パターン指定コマンドに対応する発光演出パターン情報や音声演出パターン情報を選択するとともに、これら発光演出パターン情報や音声演出パターン情報に複数の情報選択肢が設けられている場合には、乱数発生手段84で発生した所定数の制御乱数のうちの1つを抽出し、この抽出した制御乱数に基づいて1つの情報選択肢を決定する。
【0064】
コマンド制御手段81は、主制御手段60のコマンド制御手段69から変動パターン指定コマンドや図柄指定コマンド等の各種の制御コマンドを受信するとともに、図柄制御手段90のコマンド制御手段91に対して、変動パターン指定コマンドや図柄指定コマンド等、図柄変動に関する制御コマンドを送信可能である。また、コマンド制御手段81は、演出パターン決定手段83での情報選択肢の決定結果に応じて図柄制御手段90へ送信する制御コマンドを変更・追加する機能を有する。
【0065】
発光制御手段85(これが保留表示制御手段に相当する)は、演出パターン決定手段83で決定した発光演出パターン情報から求めた発光制御信号に基づいて、装飾ランプ群57の各装飾ランプを発光制御し、保留球表示コマンドに基づいて4つの普通図柄用保留球ランプ26a?26d及び4つの特別図柄用保留球ランプ27a?27dを夫々発光制御する。また、音声制御手段86は、演出パターン決定手段83で決定した音声演出パターン情報から求めた音声制御信号に基づいてスピーカ55を駆動制御する。
【0066】
次に、図柄制御基板46のROM46bに予め格納された制御プログラムにより、演出制御手段としての図柄制御手段90として達成される種々の機能について、図22のブロック図により説明する。
図柄制御基板46上に構成された図柄制御手段90は、主制御手段60から音声ランプ制御手段80を介して送信されてくる普通図柄用の変動パターン指定コマンド等に基づいて、各表示部21d,21eの普通図柄を変動制御し、指示された普通図柄態様を表示するように変動停止を制御する。
【0067】
図柄制御手段90は、更に、主制御手段60から音声ランプ制御手段80を介して受信した特別図柄用の変動パターン指定コマンド等に基づいて、各表示部21a?21cの特別図柄を変動制御し、指示された特別図柄態様を表示するように変動停止を制御したり、図柄表示手段30の略全画面に背景やキャラクタ等を演出表示させる演出表示制御を実行する。それ故、図柄制御手段90は、コマンド制御手段91と、変動パターン記憶手段92と、変動パターン切換え手段93と、乱数発生手段94と、演出制御手段95と、表示装置制御手段96と、液晶ドライバ97等を備えている。
【0068】
コマンド制御手段91は、音声ランプ制御手段80のコマンド制御手段81から変動パターン指定コマンドや図柄指定コマンドを受信可能になっている。変動パターン記憶手段92には、普通図柄や特別図柄に関して、複数の変動パターン指定コマンドの各々に変動内容(変動時間を含む)を対応づけた図柄変動に関する変動パターン情報が記憶されている。これらの変動パターン情報の幾つかには、右図柄停止時に予告演出の為のスベリ変動をさせるようになっていたり、ノーマルリーチ、スーパーリーチを予告演出可能になっている。
【0069】
変動パターン切換え手段93は、変動パターン指定コマンドに対応する複数種の変動パターン情報を選択するとともに、この変動パターン情報に、複数の情報選択肢が設けられている場合には、乱数発生手段94で発生した所定数の制御乱数のうちの1つを抽出し、この抽出した制御乱数に基づいて1つの情報選択肢を決定する。演出制御手段95は、コマンド制御手段91を介して受信した変動パターン指定コマンドに対応するキャラクタや背景画を読出し、図柄変動の進行に同期させてこれらキャラクタや背景画により演出制御信号を作成する。
【0070】
表示装置制御手段96は、変動パターン切換え手段93から受けた図柄変動に関する種々の図柄表示信号を液晶ドライバ97に送信出力するとともに、演出制御手段95から受けた演出制御信号を液晶ドライバ97に送信出力する。それ故、特別図柄表示手段31の表示部21a?21cおいて特別図柄が変動表示され、普通図柄表示手段32の表示部21d,21eにおいて普通図柄が変動表示されるのに加えて、液晶ディスプレイ21の表示画面の略全体に、各種の演出表示が行われる。
【0071】
液晶ディスプレイ21上に図柄表示手段30が構成され、この図柄表示手段30のうちの特別図柄表示手段31の表示部21a?21cにおいて特別図柄が変動表示され、図柄表示手段30のうちの普通図柄表示手段32の表示部21d,21eにおいて普通図柄が変動表示される。それ故、液晶ディスプレイ21は、3つの特別図柄を変動表示する特別図柄表示手段31と、2つの普通図柄を変動表示する普通図柄表示手段32との両方の表示機能を実現させる図柄表示手段30であるとともに、種々の演出をカラー画像により効果的に演出する演出手段でもある。
【0072】
特別図柄表示手段31においては、特別図柄の変動が停止する場合、乱数判定手段64の判定結果に基づいて、表示部21a?21cには、「7,7,7」等の大当たり図柄態様、「7,6,7」等のリーチ図柄態様、「2,4,6」等の外れ図柄態様の何れかの図柄態様で停止する。更に、図柄表示手段30の全体に亙って、図柄背景を伴う演出表示等の各種の演出表示が行われる。ここで、「7,7,7」等の大当たり図柄態様である停止態様が特定態様に相当する。
【0073】
図22に示すように、払出し制御基板51上に構成された払出し制御手段100は、主制御手段60から払出し制御コマンドを受信し、払出し/球貸し機構41による遊技球の払出し制御を司る。払出し制御手段100は、コマンド制御手段101と、払出し/球貸し制御手段102等からなっており、コマンド制御手段101を介して主制御手段60から受けた払出し指令コマンドに基づいて、払出し/球貸し機構41に対して遊技球の払出しを指令する。
【0074】
ここで、払出し/球貸し制御手段102は、払出し/球貸し機構41から払出しに関するエラーを何ら受信していない場合には、発射許可信号を発射制御手段106に送信するため、遊技者が操作ハンドル11を操作した場合に発射モータ13が発射制御手段106により駆動され、遊技球の発射が可能になっている。基板ケース49の内部には、更に、外部インターフェース制御基板52が収容されており、この外部インターフェース制御基板52上には外部インターフェース手段105が構成されている。
【0075】
発射制御基板54上に構成された発射制御手段106は、発射モータ13を駆動して遊技球の発射制御を司る。ここで、外部出力基板38からは、特別図柄に関する変動回数や停止図柄の情報等が、パチンコホールに設けられた図示しない島コンピュータに送信出力される。
【0076】
次に、主制御手段60の連続予告判定手段71により実行される連続予告判定制御について、図23?図25に示すフローチャートに基づいて説明する。この連続予告判定制御は、連続予告の設定と、入賞音カウンタの設定と、入賞音コマンドバッファの設定と、予告演出禁止カウンタの設定及び更新を行うもので、遊技球が特別図柄始動手段24に入賞したときに保留球情報が作成される毎にコールされて実行される。ここで、図中の符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。
【0077】
この制御が開始されると、先ず、図19に示す連続判定テーブル(T10)に基づいて、判定回数Nが読込まれる(S11)。ここで、連続判定テーブル(T10)には、判定回数「3」と、1つの大当たり判定値と同じ値の連続判定値「211」と、大当たりを所謂ガセ的に演出するための2つの連続判定値「149」,「227」とからなる3つの連続判定値が予め設定されてある。
【0078】
そこで、現在の保留球数が最大個数(4個)以下であって、今回の入賞により作成された保留球情報の大当たり判定乱数値又はこれと同等の数値(保留球情報が作成されてから入賞コマンド作成制御が実行されるまでの間に乱数発生手段61で発生する大当たり判定乱数値が更新されていない場合においてその数値)と、先頭の連続判定値「211」とが比較され(S12)、一致しない場合には(S13:No)、判定回数Nが1つデクリメントされ(S14)、判定回数Nが「0」でない場合には(S15:No)、大当たり判定乱数値又はこれと同等の数値と次の連続判定値とが比較され(S16)、一致しない場合には(S13:No)、S13?S16が繰り返して実行される。
【0079】
ところで、S13において大当たり判定乱数値と連続判定値の何れかとが一致した場合(S13:Yes)、又はS15において判定回数Nが「0」の場合(S15:Yes)であって、予告演出禁止カウンタの値が「0」でない場合には(S17:No)、予告演出禁止カウンタの値が1つデクリメントされる(S18)。ここで、予告演出禁止カウンタは、設定されたカウンタの値に相当する遊技球の入賞回数又は変動回数だけ、特別遊技状態の所謂ガセ的な予告演出を行わないように禁止する禁止状態を設定するためのものである。
【0080】
但し、予告演出禁止カウンタの値は、弾球遊技の開始時には「0」である。ここで、S12とS13等で判定手段が構成され、この判定結果が判定回数Nとなる。ここで、判定回数Nの値が「3」である場合が、今回の遊技球の入賞(連続予告判定制御を実行する原因となった特別図柄始動手段24への入賞)に基づく図柄変動において特別遊技状態(以下、単に遊技者が有利なような状態という)の発生を判定したことを示す。
【0081】
ところで、状態フラグの値として、「0」:低確率状態、「1」:普通図柄の変動時間短縮状態、「2」:高確率状態に設定されている場合に、状態フラグが「1」以外、つまり普通図柄の変動時間短縮状態以外のときで(S19:No)、入賞音カウンタの値が「0」であり(S20:Yes)、しかも判定回数Nが「0」以外のときには(S21:No)、連続カウンタ用乱数値A(0?100)のうちから1つの数値が乱数抽選により抽出される(S22)。
【0082】
乱数抽選の結果、抽出された数値Aが「23>A≧20」であって入賞音による予告演出を行う場合と、数値Aが「A<20」であって変動パターン及び保留表示ランプ27による予告演出を行う場合と、数値Aが「A≧23」であって予告演出を行わない場合の何れであるかを乱数抽選により判定して決定される(S22)。乱数抽選の結果、抽出された数値Aが「23>A≧20」の場合で(S22)、S34?S38の条件が満たされた場合に、入賞音コマンド「D701〔H〕」が出力される。
【0083】
即ち、大当たり状態を示す大当たり中フラグの値が「1」以外であって特別遊技状態でなく(S34:No)、演出カウンタの値が「0」であり(S35:Yes)、予告演出禁止カウンタの値が「0」であり(S36:Yes)、状態フラグの値が「0」であり(S37:Yes)、大当たり判定用乱数値又はこれと同等の数値が連続判定テーブル(T10)の先頭の連続判定値と一致して判定回数Nが「3」であって、特別遊技状態が発生するように判定された場合に限って(S38:Yes)、入賞音カウンタに特別図柄の保留球数が設定され(S39)、入賞音コマンドバッファに入賞音コマンド「D701〔H〕」が設定される(S40)。
【0084】
判定回数Nが「3」であって、今回の遊技球の入賞に基づく図柄変動において特別遊技状態が発生するように判定された場合(S41:Yes)、予告演出禁止カウンタの値として所定の数値である「4」が設定され(S42)、この制御を終了して、メインルーチンにリターンする。このように、特別図柄始動手段24に入賞した際に抽出された大当たり判定乱数値又はこれと同等の数値が遊技者に有利な場合には、コマンド制御手段69から音声ランプ制御手段80に、入賞音コマンドバッファに設定された入賞音コマンド「D701〔H〕」が送信出力される。
【0085】
それ故、音声ランプ制御手段80においては、音声制御手段86により入賞音コマンドに基づいてスピーカ55が駆動され、今回の遊技球が特別図柄始動手段24に入賞した際に、スピーカ55から「ドォーン」という入賞音が発生する。このとき、このような「ドォーン」という入賞音を聞いた遊技者は、大当たりするかもしれない、という期待を持ちながら弾球遊技を大いに楽しむことができる。ここで、音声制御手段86及びスピーカ55等から入賞音発生手段が構成され、この入賞音発生手段は予告演出手段に含まれる。
【0086】
更に、次回に、遊技球が特別図柄始動手段24に入賞した場合、S11?S18が同様に実行された後、状態フラグが「1」以外であって普通図柄の変動時間短縮状態以外のときに(S19:No)、入賞音カウンタの値が「0」でないときには(S20:No)、図25のS40に移行し、入賞音コマンド「D701〔H〕」が同様に送信出力されるため、この入賞に際しても、スピーカ55から「ドォーン」という入賞音が発生する。このように、特別図柄始動手段24に入賞する毎にサウンドによる予告演出が実行されるため、遊技者の大当たりに対する期待度を増大させることができる。ここで、この入賞音コマンド「D701〔H〕」の送信終了の詳細については、後述する連続フラグ作成制御(図26参照)で説明する。
【0087】
次に、連続予告演出を行うための演出カウンタに連続予告演出回数を設定する設定制御を行う場合の設定条件について説明する。先ず、第1設定条件として、少なくとも、前述したように、状態フラグが「1」以外であって(S19:No)、入賞音カウンタの値が「0」であり(S20:Yes)、判定回数Nが「0」でないときに(S21:No)、連続カウンタ用乱数値A(0?100)のうちから抽出された数値Aが「A<20」であって(S22)、しかも判定回数Nが「3」のときに(S26:Yes)、演出カウンタに保留球数が設定される(S27)。
【0088】
或いは、第2設定条件として、入賞音カウンタの値が「0」であり(S20:Yes)、判定回数Nが「0」でないときに(S21:No)、連続カウンタ用乱数値A(0?100)のうちから抽出された数値Aが「A<20」であり(S22)、大当たり中フラグが「1」でなく(S23:No)、予告演出禁止カウンタの値が「0」であり(S24:Yes)、状態フラグの値が「0」のときには(S25:Yes)、判定回数Nが「3」以外であっても、演出カウンタに保留球数が設定される(S27)。即ち、演出カウンタに保留球数が設定されて連続予告される第1設定条件は、今回の遊技球の検出に基づく大当たり判定乱数値が遊技者に有利な場合であり、前記連続予告される第2設定条件は、今回の遊技球の検出に基づく大当たり判定乱数値が遊技者に有利でない場合も含むのである。
【0089】
ところで、S22において抽出された数値Aが「A≧23」の場合には、判定回数Nが「3」の場合(S41:Yes)、予告演出禁止カウンタの値として「4」が設定され(S42)、前述したS27又はS39が実行されないため、予告演出を行わないように予告演出の禁止が決定される。そして、特別図柄始動手段24に4個以上の遊技球が入賞して保留情報記憶手段63に新たに4個の保留球情報が作成されるまでの期間(少なくとも予告演出禁止カウンタの値に「4」を設定する原因となった特別図柄始動手段24への遊技球の入賞に基づく図柄変動が開始されるまでの期間)に亙って、入賞音予告と、後述する保留表示ランプ27による予告演出が禁止される。
【0090】
例えば、保留2個目に、遊技者に有利なような状態(特別遊技状態)の発生が判定されたような場合に、抽出した連続カウンタ用乱数Aが「51」の場合、予告演出の禁止が決定され、予告演出禁止カウンタに「4」が設定されるため、この時点で、遊技球の入賞個数を変数として、つまり保留球情報が4つ分作成されるまで、予告演出が禁止されることになる。
【0091】
このような予告演出禁止状態においては、次の保留3個目の大当たり判定乱数値又はこれに同等の数値が「227」であり、遊技者に有利でないような場合に、乱数抽選した連続カウンタ用乱数Aが「17」であって、保留表示ランプ27による保留ランプ予告又はスピーカ55による入賞音予告を所謂ガセ的に発生させるように決定された場合でも、予告演出禁止カウンタの値が「0」でないため(S24:No)、第2設定条件が成立しなくなる。
【0092】
その結果、所定数の遊技球が特別図柄始動手段24に入賞するか又は所定回数の図柄変動が行われ、予告演出禁止カウンタの値が「0」になるまで、S27において演出カウンタに保留球数が設定されず、予告演出が確実に禁止される。それ故、予告演出の禁止の徹底化を図り、予告演出の演出性を高めることができる。但し、予告演出禁止カウンタの値が「0」以外であっても、保留3個目又は保留4個目に遊技者に有利な特別遊技状態の発生が判定された場合には、S24で「No」と判定され且つS26で「Yes」と判定されるため、演出カウンタに保留球数が設定され、予告演出が実行されるようになる。
【0093】
更に、保留2個目に、遊技者に有利な特別遊技状態の発生が判定されたような場合に、抽出した連続カウンタ用乱数Aが「51」の場合で予告演出の禁止が決定され、予告演出禁止カウンタに「4」が設定された場合に、次の保留3個目の大当たり判定乱数値又はこれに同等の数値が「211」,「149」,「227」の何れかであり、入賞音カウンタの値が「0」であって、しかも抽出した連続カウンタ用乱数Aが「21」であって、入賞音による予告演出を行うような場合でも、予告演出禁止カウンタの値が「0」でないため(S36:No)、入賞音カウンタに保留球数が設定されることはない。
【0094】
次に、保留球ランプ27a?27dを複数の発光色で発光させる保留ランプ予告を行う連続ランプ表示フラグ設定制御について、S28?S33により説明する。ここで、4つの保留球ランプ27a?27dの各々は、多色発光可能なLEDからなり、少なくとも「緑」、「赤」、「青」、「黄」、「紫」、「白」からなる6色に発光可能である。先ず、設定データとして「1」が設定される(S28)。次に、演出カウンタ用乱数値B(0?46)のうちから抽出された数値Bが「B≧30」の場合には(S29)、直ぐにリターンする。抽出された数値Bが「B<25」の場合には(S29)、設定データが「1」の状態でS33に移行する。
【0095】
また、抽出された数値Bが「30>B≧25」の場合には(S29)、設定データとして、抽出した演出カウンタ用乱数値Bが設定され(S30)、この設定データの値は、設定データから「23」を減算した減算結果の値に更新される(S31)。それ故、この時点において、設定データとして、「2?6」の何れかの数値が設定される。次に、判定回数Nが「3」の場合に(S32:Yes)、連続ランプ表示フラグの値として、設定データが設定され(S33)、S41、S42を経てリターンする。
【0096】
このように、前述した第1設定条件又は第2設定条件を満たした場合であって、抽出した演出カウンタ用乱数値Bが所定範囲(30>B)の場合に限って、連続ランプ表示フラグを設定することにより、後述する保留表示コマンド設定制御において、通常時の「緑」に代えて、「赤」や「黄」等の発光色での発光を指示するようになるので、複数回の図柄変動に亙って予告演出を行うことができる。ここで、S22?S33とS34?S40等から予告演出決定手段が構成され、S24,S41?S42等で予告演出禁止手段が構成され、予告演出禁止カウンタが所定期間をカウントするカウント手段に相当する。
【0097】
次に、連続フラグ作成手段72により実行される連続フラグ作成制御について、図26に基づいて説明する。但し、この連続フラグ作成制御は、特別図柄の変動開始に際して、次に説明する特別変動停止態様決定制御(図27?図30参照)の前段階において実行されるものである。
【0098】
この制御が開始されると、先ず演出カウンタの値が判定される(S51)。その判定の結果、演出カウンタの値が「0」の場合(=0)には、連続フラグの値として「0」が設定され(S52)、入賞音カウンタの値が「0」以外のときには(S56:No)、入賞音カウンタの値が1つデクリメントされ(S57)、この制御を終了して、メインルーチンにリターンする。
【0099】
しかし、演出カウンタの値が「1」よりも大きい場合(>1)には、連続予告が途中(外れ)であるため、連続フラグの値として「1」が設定され(S54)、演出カウンタの値が1つデクリメントされ(S55)、S56?S57を経てリターンする。一方、演出カウンタの値が「1」の場合(=1)には、連続予告が最終回(リーチ状態)であるため、連続フラグの値として「2」が設定され(S53)、S55?S57を経てリターンする。
【0100】
その結果、後述する特別変動停止態様決定制御において、連続予告中においては連続フラグの値が「1」に設定されるため、外れ態様の停止図柄及び外れ用の変動パターンテーブルが選択される一方、連続予告の最後においては連続フラグの値が「2」に設定されるため、必ず、リーチ態様の停止図柄及びリーチ変動用の変動パターンテーブルが選択されるようになっている。
【0101】
次に、図柄変動決定手段65により実行される特別変動停止態様決定制御について、図27?図30に基づいて説明する。この特別変動停止態様決定制御は、遊技球の特別図柄始動手段24への入賞に対応する図柄変動が実行される直前であって、乱数判定手段64により大当たりか否かの判定が行われた直後に実行される。
【0102】
この制御が開始されると、先ず、オフセット値として、図柄変動に供する保留球に関する保留球情報に有する大当たり図柄乱数値(0?99)が設定される(S61)。次に、大当たり判定の結果、大当たりであって、大当たりフラグがセットされている場合(大当たりフラグデータ=1)には(S62:Yes)、前述したように、図10に示す大当たり図柄テーブル(T1)には、特別停止図柄番号と同様の左特別停止図柄番号と中特別停止図柄番号と右特別停止図柄番号とが夫々設定されているため、先ず大当たり図柄テーブル(T1)とS61で設定されたオフセット値とに基づいて、左特別停止図柄番号が設定(決定)され(S63)、次に中特別停止図柄番号が設定(決定)される(S64)。
【0103】
次に、右特別停止図柄番号が設定(決定)され(S65)、更に、オフセット値として、特別停止図柄番号が設定される(S66)。次に、大当たりオフセットテーブル(T2)と、S66で設定したオフセット値とに基づいて、格納データが設定される(S67)。次に、状態フラグが「1」であって、普通図柄の変動時間短縮状態のときには(S68:Yes)、格納データに「15」を設定する(S72)。しかし、状態フラグが「1」以外の場合で(S68:No)、しかも連続フラグが「0」以外の場合には(S69:No)、格納データは「2」だけインクリメントされる(S70)。但し、連続フラグが「0」の場合には(S69:Yes)、格納データはそのままである。
【0104】
そして、最終的に、特別図柄停止オフセット値として、S67、S70、S72の何れかで設定された格納データが設定され(S105)、変動パターンテーブル及び変動パターン番号が決定され(S106)、この制御を終了してリターンする。この変動パターンテーブル及び変動パターン番号決定処理においては、図示を省略するが、先ず、図18(a)、(b)、(c)・・・・に示す複数種の変動パターンテーブル1、2、3・・・(T9)のうちから、特別図柄停止オフセットの値「0」、「1」、「2」・・・に対応する何れか1つの変動パターンテーブル1、2、3・・・・が選択される。
【0105】
次に、図示外の変動パターン選択用乱数(0?65)のうちの1つが乱数値として設定され、この乱数値から減算値が順々に減算され、減算結果の数値が負数になったときの変動パターン番号が今回の変動パターンとして決定される。
【0106】
このように、最終的には特別図柄停止オフセット値により変動パターンを選択する選択テーブルを振り分ける場合に、格納データはその振り分け用のデータであり、確率変動型の大当たり変動パターンや非確率変動型の大当たり変動パターンを選択する変動パターンテーブルが、格納データの値に基づいて切換えて選択される。
【0107】
一方、大当たりでない場合には(S62:No)、図28?図30に示すように、状態フラグが「1」でなく、普通図柄の変動時間短縮状態以外のときには(S73:No)、オフセット値として連続フラグの値が設定されるが(S74)、状態フラグが「1」の場合には(S73:Yes)、オフセット値に「3」が設定される(S75)。次に、外れ左特別停止図柄作成アドレステーブル(T3)から、オフセット値に基づいて、外れ左特別停止図柄作成テーブル(T4)1?4の何れかが択一的選択される(S76)。
【0108】
次に、乱数値として、外れ特別図柄作成用乱数1(0?100)のうちから抽出された1つの数値が設定され(S77)、S77で設定された乱数値が、選択された外れ左特別停止図柄作成テーブルに有する先頭の減算値を減算した減算結果の数値に更新され(S78)、S78で更新された乱数値が負数でない場合には(S79:No)、S78で更新された乱数値が、次の減算値を減算した減算結果の数値に更に更新され(S80)、その更新後の乱数値が負数でない場合には(S79:No)、S79?S80が繰り返して実行される。
【0109】
そして、S78又はS80で求められた乱数値が負数になった場合(S79:Yes)、このときの左特別停止図柄番号が設定される(S81)。この場合、設定された左特別停止図柄番号は「0?9」のうちの何れかである。それ故、この時点で左特別停止図柄が決定される。次に、外れ左特別停止図柄作成テーブル(T4)から、乱数値が負数となったときの左特別停止図柄番号に対応するオフセットの値が設定され(S82)、外れ右特別停止図柄作成アドレステーブル(T5)から、S82で設定されたオフセット値に基づいて、外れ右特別停止図柄作成テーブル(T6)1?5の何れかが択一的に選択される(S83)。
【0110】
次に、乱数値として、外れ特別図柄作成用乱数3(0?22)のうちから抽出された1つの数値が設定され(S84)、S84で設定された乱数値が、選択された外れ右特別停止図柄作成テーブルに有する先頭の減算値を減算した減算結果の数値に更新され(S85)、S85で更新された乱数値が負数でない場合には(S86:No)、S85で更新された乱数値が、次の減算値を減算した減算結果の数値に更に更新され(S87)、その更新後の乱数値が負数でない場合には(S86:No)、S86?S87が繰り返して実行される。
【0111】
そして、S85又はS87で求められた乱数値が負数になった場合(S86:Yes)、このときの図柄値が設定される(S88)。次に、図柄値として、S88で設定された図柄値に左特別停止図柄番号が加算され(S89)、加算結果の図柄値が「10」以上の場合には(S90:Yes)、図柄値から「10」を減算した演算結果が新たな図柄値として設定され(S91)、S89又はS91で設定された図柄値が右特別停止図柄番号として設定される(S92)。それ故、この時点で右特別停止図柄が決定される。
【0112】
次に、外れ右特別停止図柄作成テーブル(T6)から、乱数値が負数となったときの図柄値に対応するオフセット値が設定され(S93)、外れ中特別停止図柄作成アドレステーブル(T7)から、S93で設定されたオフセット値に基づいて、外れ中特別停止図柄作成テーブル(T8)1?6の何れかが択一的に選択される(S94)。次に、乱数値として、外れ特別図柄作成用乱数2(0?89)のうちから抽出された1つの数値が設定される(S95)。
【0113】
次に、S95で設定された乱数値が、選択された何れかの外れ中特別停止図柄作成テーブル(T8)に有する先頭の減算値を減算した減算結果の数値に更新され(S96)、S96で更新された乱数値が負数でない場合には(S97:No)、S96で更新された乱数値が、次の減算値を減算した減算結果の数値に更に更新され(S98)、その更新後の乱数値が負数でない場合には(S97:No)、S97?S98が繰り返して実行される。そして、S96又はS98で求められた乱数値が負数になった場合(S97:Yes)、このときの図柄値が設定される(S99)。
【0114】
次に、S99で設定された図柄値に左特別停止図柄番号が加算され(S100)、加算結果の図柄値が「10」以上の場合には(S101:Yes)、図柄値として、図柄値から「10」を減算した数値が新たに設定され(S102)、S100又はS102で求められた図柄値が中特別停止図柄番号として設定される(S103)。それ故、この時点で中特別停止図柄が決定される。その後、外れ中特別停止図柄作成テーブルから、図柄値が負数となったときの図柄値に対応する格納データが設定される(S104)。
【0115】
次に、特別図柄停止オフセット値として、S104で設定された格納データが設定され(S105)、前述したように、S105で設定された特別図柄停止オフセットの値に基づいて、前述したように変動パターンテーブル及び変動パターン番号が決定され(S106)、この制御を終了してリターンする。
【0116】
このように、連続フラグの値が「0」で通常の場合、外れ左特別停止図柄作成テーブル1が選択され、このときのオフセット値が「0」又は「1」であるため、外れ右特別停止図柄作成テーブル「1又は2」が選択されるため、図柄値が「0?9」まで設定されることから、リーチになったりならなかったりする。しかし、連続フラグの値が「1」で連続予告の途中の場合、外れ左特別停止図柄作成テーブル「2」だけが選択され、この場合のオフセット値は「2」であるため、外れ右特別停止図柄作成テーブル「3」だけが選択され、この場合の図柄値は「1」又は「9」であり、必ず外れることになる(リーチにならない)。
【0117】
この場合には、特別図柄停止オフセット値は「12」となり、この値に対応する連続予告途中用の変動パターンテーブルから変動パターンが選択されるため、予告演出(スベリ演出)が行われることとなる。
【0118】
一方、連続フラグの値が「2」で連続予告の最後の場合、外れ左特別停止図柄作成テーブル「3」だけが選択され、この場合のオフセット値は「3」であるため、外れ右特別停止図柄作成テーブル「4」だけが選択され、この場合の図柄値は「0」であり、必ずリーチになる。この場合には、特別図柄停止オフセット値は「13」又は「14」となり、この値に対応する連続予告最後用の変動パターンテーブルから変動パターンが選択されるため、予告演出(スベリ演出)が行われるとともにリーチ変動演出が行われることとなる。
【0119】
次に、主制御手段60の保留表示コマンド設定手段73により実行される保留球数コマンド作成制御について、図31?図32のフローチャートに基づいて説明する。但し、この保留球数コマンド作成制御は、微小時間(例えば、4msec)毎の定期的な割り込み処理として繰り返して実行されるものである。この制御が開始されると、先ず比較値として、S33で設定された連続ランプ表示フラグの値が設定され(S111)、連続ランプ表示フラグの値に「0」が設定(クリア)される(S112)。
【0120】
ここで、特別図柄記憶LEDコマンド判定エリアには、前回にこの保留球数コマンド作成制御が実行された際の保留球数が記憶されている。図21に示すように、特別図柄保留球コマンドバッファ1は、保留表示ランプ27を保留球数(1?4)に応じて通常の「緑」で発光させる保留球表示コマンド0「D0XX〔H〕」を設定する。特別図柄保留球コマンドバッファ2は、保留表示ランプ27を保留球数(1?4)に応じて「赤」で発光させる保留球表示コマンド1「D1XX〔H〕」を設定する。特別図柄保留球コマンドバッファ3は、保留表示ランプ27を保留球数(1?4)に応じて「青」で発光させる保留球表示コマンド2「D2XX〔H〕」を設定する。
【0121】
特別図柄保留球コマンドバッファ4は、保留表示ランプ27を保留球数(1?4)に応じて「黄」で発光させる保留球表示コマンド3「D3XX〔H〕」を設定する。特別図柄保留球コマンドバッファ5は、保留表示ランプ27を保留球数(1?4)に応じて「水」で発光させる保留球表示コマンド4「D4XX〔H〕」を設定する。特別図柄保留球コマンドバッファ6は、保留表示ランプ27を保留球数(1?4)に応じて「紫」又は「白」で発光させる保留球表示コマンド6「D5XX〔H〕」又は「D6XX〔H〕」を設定する。但し、保留球表示コマンドの下位側データ「XX〔H〕」は、保留球数「01?04」に対応する16進数である。
【0122】
次に、S111で設定された比較値の値が「0」の場合、つまり連続予告を行わない場合には(S113:Yes)、比較値として保留球数が新たに設定され(S114)、S114で設定された比較値と、特別図柄記憶LEDコマンド判定エリアに記憶している前回分の保留球数とが一致する場合には(S115:Yes)、リターンする。しかし、これら比較値と前回分の保留球数とが一致しない場合、つまり保留球数が前回と異なる場合には(S115:No)、特別図柄記憶LEDコマンド判定エリアに、S115で設定された比較値が設定され(S116)、比較値が「1」だけインクリメントされ(S117)、特別図柄保留球コマンドバッファ1(D0H)に、S117で設定された比較値が設定され(S118)、この制御を終了してリターンする。
【0123】
その結果、例えば、連続予告しない場合で、保留球数が1個の場合、特別図柄保留球コマンドバッファ1に設定された保留球表示コマンド「D002〔H〕」が音声ランプ制御手段80に送信されるため、1個目の保留球を指示する1つの保留球ランプ27aが「緑」で発光する。また、保留球数が2個に増加した場合、S117で比較値が「1」だけインクリメントされるため、保留球表示コマンド「D003〔H〕」が送信され、1個目と2個目の保留球を指示する2つ目までの保留球ランプ27a,27bが「緑」で同時に発光する。
【0124】
一方、比較値が「0」以外であって、連続予告を行う場合には(S113:No)、特別図柄記憶LEDコマンド判定エリアに保留球数が設定され(S119)、特別図柄保留球コマンドバッファ1(D0H)に記憶している保留球表示コマンド「D0XX〔H〕」がデータ「00〔H〕」によりクリアされる(S120)。次に、比較値(連続ランプ表示フラグの値)の数値が検索され(S121)、比較値が「1」の場合(=1)には、保留球表示コマンド「D1XX〔H〕」のイベント部「XX〔H〕」に保留球数が設定され、保留球表示コマンド「D1XX〔H〕」が特別図柄保留球コマンドバッファ2に設定される(S122)。
【0125】
比較値が「2」の場合(=2)には、保留球表示コマンド「D2XX〔H〕」のイベント部「XX〔H〕」に保留球数が設定され、保留球表示コマンド「D2XX〔H〕」が特別図柄保留球コマンドバッファ3に設定される(S123)。比較値が「3」の場合(=3)には、保留球表示コマンド「D3XX〔H〕」のイベント部「XX〔H〕」に保留球数が設定され、保留球表示コマンド「D3XX〔H〕」が特別図柄保留球コマンドバッファ4に設定される(S124)。比較値が「4」の場合(=4)には、保留球表示コマンド「D4XX〔H〕」のイベント部「XX〔H〕」に保留球数が設定され、保留球表示コマンド「D4XX〔H〕」が特別図柄保留球コマンドバッファ5に設定される(S125)。
【0126】
比較値が「5」の場合(=5)には、保留球表示コマンド「D5XX〔H〕」のイベント部「XX〔H〕」に保留球数が設定され、保留球表示コマンド「D5XX〔H〕」が特別図柄保留球コマンドバッファ6に設定される(S126)。比較値が「6」の場合(=6)には、保留球表示コマンド「D6XX〔H〕」のイベント部「XX〔H〕」に保留球数が設定され、保留球表示コマンド「D6XX〔H〕」が特別図柄保留球コマンドバッファ6に設定される(S127)。その結果、これら特別図柄保留球コマンドバッファ2?6に設定された保留球表示コマンドが音声ランプ制御手段80に送信される。
【0127】
次に、音声ランプ制御手段80の発光制御手段85により実行される保留表示制御について、図33のフローチャートに基づいて説明する。但し、この制御は微小時間毎に繰り返して実行されるものとする。また、特別図柄の保留表示ランプ27の点灯制御に関して説明し、普通図柄の保留表示ランプ26の点灯制御については省略するものとする。ここで、これら保留表示ランプ27と発光制御手段85等により予告演出手段が構成されている。
【0128】
この制御が開始されると、先ず主制御手段60から制御コマンドを受信した場合であって、保留球表示コマンドを受信した場合には(S131:Yes、S132:Yes)、その保留球表示コマンドで指定された保留球ランプ27a?27dを指定色で発光させる(S133)。一方、主制御手段60から変動パターン指定コマンドを受信した場合には(S131:Yes,134:Yes)、保留球ランプ27a?27dの各表示色を1つ保留球数減少側(左方)に1つシフトさせて発光させる(S135)。
【0129】
例えば、図34(a)に示すように、遊技球が特別図柄始動手段24に入賞して保留球数が2個になったときに、連続予告演出しない場合には、受信した保留球表示コマンド0「D003〔H〕」に基づいて、2個目までの保留球ランプ27a,27bが夫々「緑」で同時に発光する。このような発光状態において、遊技球が新たに特別図柄始動手段24に入賞して保留球数が3個に増加した場合に、遊技者に有利な特別遊技状態が発生することが判定された場合であって、連続予告を行う場合に、連続ランプ表示フラグのデータが「3」の場合には、保留球表示コマンド3「D303〔H〕」が音声ランプ制御手段80に新たに送信される。
【0130】
その結果、図34(b)に示すように、1個目と2個目の保留球ランプ27a,27bが夫々「緑」で発光し、更に3個目の保留球ランプ27cについては「黄」で追加発光する。その後、遊技球が特別図柄始動手段24に入賞することなく、次の図柄変動が開始された場合には、保留球数が減少するため、保留球表示コマンド0「D003〔H〕」が音声ランプ制御手段80に新たに送信されるため、図34(c)に示すように、2個目までの2つの保留球ランプ27a,27bが一旦、「緑」で同時に発光する発光状態になる。
【0131】
このとき、音声ランプ制御手段80においては、図柄変動の開始に際して送信される変動パターン指定コマンドにより、「緑」以外の識別可能な発光色「黄」が、1つだけ保留球数の少ない方にシフトするように発光色移動制御が実行されるため、図34(d)に示すように、3個目に発光していた発光色「黄」が2個目の発光色に置き換えられた結果、2個目の保留球ランプ27bが「緑」に代えて「黄」に発光する。即ち、「黄」の表示形態が保留球数の少ない方(左方)に1つシフトされることになる。
【0132】
このように、今回の遊技球の入賞時に作成された大当たり判定乱数値又はこれと同等の値(保留球情報が作成されてから各種の入賞コマンド作成制御が実行されるまでの間に乱数発生手段で発生する大当たり判定乱数値が更新されていない場合においてその値)に基づいて、今回の遊技球の検出(入賞コマンド作成処理を実行する原因となった特別図柄始動手段24による遊技球の検出)に基づく図柄変動において遊技者に有利な状態であって、特別遊技状態が発生するように判定された場合であって、抽出した連続カウンタ用乱数Aが「A≧23」の場合、予告演出を禁止するように決定される。
【0133】
この場合には、予告演出禁止カウンタに所定値「4」が設定されるため、この所定値「4」が解消されるまで、この時点以降における遊技球の入賞による、入賞音演出や保留ランプ予告等の、所謂ガセ的な予告演出の一切を確実に禁止させることができ、ガセ的な演出に惑わされるような演出を回避させることができるため、演出性を高めることができる。
【0134】
次に、前記実施形態の変更形態について説明する。
1〕予告演出禁止カウンタに設定する数値は「4」に限られるものではなく、「1」?「3」等の任意の数値であってもよい。
2〕予告演出禁止カウンタに代えて、所定の予告演出禁止時間(例えば、3?4分)を設定可能な予告禁止タイマであってもよい。
【0135】
3〕これら予告演出禁止カウンタや予告演出禁止タイマに設定する数値を、作動させる毎に乱数抽選にて決定して設定するようにしてもよい。
4〕予告演出禁止カウンタの値を、図柄変動が開始される毎に「1」だけデクリメントするように構成し、予告演出を禁止する期間を、図柄変動の回数を変数として設定するようにしてもよい。この場合には、所定回数の図柄変動が実行されるまでの期間に亙って、所謂ガセ的な連続予告演出を確実に禁止させることができる。
【0136】
5〕前述した実施形態において、音声ランプ制御手段80を、ランプ制御手段と音声制御手段とに別個に構成するようにし、主制御手段60から図柄制御手段90と、ランプ制御手段と、音声制御手段と、払出し制御手段100とに、遊技制御に必要な各種の制御コマンドを個別に送信するように構成してもよい。
【0137】
6〕本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を付加し、本発明を適用することが可能である。更に、パチンコ機に限らず、遊技球やコイン等の各種の遊技媒体を用いるアレンジボール機、雀球遊技機等、種々の弾球遊技機に本発明を適用することが可能である。
【符号の説明】
【0138】
2 パチンコ機(弾球遊技機)
24 特別図柄始動手段
27 保留表示ランプ
27a?27d 保留球ランプ
30 図柄表示手段
55 スピーカ
60 主制御手段
63 保留情報記憶手段
68 特別利益状態発生手段
85 発光制御手段
86 音声制御手段
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
図柄始動手段(24)による遊技球の検出に応じて図柄を変動表示する図柄表示手段(30)と、この図柄表示手段(30)に表示される図柄変動後の停止態様が特定態様となる場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生する特別遊技発生手段(68)と、前記図柄始動手段(24)で検出されて図柄変動に供してない保留遊技球を記憶する保留球記憶手段(63)とを備えた弾球遊技機において、
前記図柄始動手段(24)による遊技球の検出時に特別遊技状態が発生するか否かを判定する判定手段(S12,S13)と、
前記判定手段(S12,S13)で判定された特別遊技状態の発生を複数回の図柄変動に亙って予告可能な予告演出を行う予告演出手段(27,85、55,86)と、
前記図柄始動手段(24)による遊技球の検出に基づく前記判定手段(S12,S13)の判定結果を加味して前記予告演出の実行の有無と、予め記憶された複数種類の予告演出の中の何れか1種類の予告演出とを乱数抽選により決定する予告演出決定手段(S22?S33,S34?S40)と、
前記判定手段(S12,S13)が特別遊技状態の発生を判定した場合、その判定後、所定回数の図柄変動があるまで又は前記図柄始動手段(24)による所定個数の遊技球の検出があるまで前記判定手段(S12,S13)が特別遊技状態の発生を判定していないにもかかわらず、前記予告演出決定手段(S22?S33,S34?S40)が前記予告演出を実行するように決定することを禁止する予告演出禁止手段(S24,S41?S42)とを備え、
前記予告演出決定手段(S22?S33,S34?S40)によって決定された予告演出を前記予告演出手段(27,85、55,86)が実行中に前記図柄始動手段(24)による遊技球の検出があった場合、その検出に基づいては、前記予告演出決定手段(S22?S33,S34?S40)によって決定され且つ前記予告演出手段(27,85、55,86)により現在実行中の予告演出と異なる他の種類の予告演出を実行しないように構成された、
ことを特徴とする弾球遊技機。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2014-02-03 
出願番号 特願2009-131778(P2009-131778)
審決分類 P 1 41・ 853- Y (A63F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 石塚 良一  
特許庁審判長 長崎 洋一
特許庁審判官 瀬津 太朗
吉村 尚
登録日 2012-05-25 
登録番号 特許第4999120号(P4999120)
発明の名称 弾球遊技機  
代理人 岡村 俊雄  
代理人 岡村 俊雄  
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