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審決分類 |
審判 査定不服 5項独立特許用件 取り消して特許、登録 G10K 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G10K |
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管理番号 | 1286873 |
審判番号 | 不服2013-16498 |
総通号数 | 174 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2014-06-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2013-08-27 |
確定日 | 2014-05-07 |
事件の表示 | 特願2008-297649「被膜付き吸音材とその製造方法」拒絶査定不服審判事件〔平成22年 6月 3日出願公開、特開2010-122561、請求項の数(3)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成20年11月21日に出願したものであって、手続きの概要は以下のとおりである。 拒絶理由通知 :平成24年 6月19日(起案日) 意見書 :平成24年 8月21日 手続補正 :平成24年 8月21日 拒絶査定 :平成25年 5月21日(起案日) 拒絶査定不服審判請求 :平成25年 8月27日 手続補正 :平成25年 8月27日 第2 平成25年8月27日付けの手続補正の適否 1.本件補正 平成25年8月27日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)は、特許請求の範囲及び明細書についてするもので、特許請求の範囲については、本件補正前に、 「 【請求項1】 ポリオール成分とイソシアネート成分とを含むポリウレタン発泡体原料から形成されたポリウレタン発泡体の少なくとも一表面に被膜を有する被膜付き吸音材において、 前記ポリオール成分がポリエーテルポリオールからなると共に、前記ポリウレタン発泡体原料には官能基を有さないエステル結合を含む化合物として、リン酸エステル化合物およびその誘導体が含まれ、 前記被膜が、前記ポリウレタン発泡体の表面を加熱溶融して形成された加熱溶融被膜からなることを特徴とする被膜付き吸音材。 【請求項2】 前記官能基を有さないエステル結合を含む化合物の添加量が、前記ポリオール成分100重量部に対して3?33重量部であることを特徴とする請求項1に記載の被膜付き吸音材。 【請求項3】 前記ポリウレタン発泡体原料のイソシアネートインデックスが80?110であることを特徴とする請求項1または2に記載の被膜付き吸音材。 【請求項4】 前記ポリウレタン発泡体の密度が10.0?25.0kg/m3(JIS K7222:1999)、歪が1?20%(JIS K6400-4:2004)であることを特徴とする請求項3に記載の被膜付き吸音材。 【請求項5】 ポリオール成分とイソシアネート成分とを含むポリウレタン発泡体原料から形成されたポリウレタン発泡体の少なくとも一表面に被膜を有する被膜付き吸音材の製造方法において、 前記ポリオール成分がポリエーテルポリオールからなると共に、 前記ポリウレタン発泡体原料には官能基を有さないエステル結合を含む化合物として、リン酸エステル化合物およびその誘導体が含まれ、 前記ポリウレタン発泡体原料をスラブ発泡によって発泡硬化させて前記ポリウレタン発泡体を形成し、その後、前記ポリウレタン発泡体を裁断し、 前記裁断されたポリウレタン発泡体の表面に加熱ローラを圧着してポリウレタン発泡体の表面を加熱溶融することにより、前記ポリウレタン発泡体の表面に被膜を形成することを特徴とする被膜付き吸音材の製造方法。」 とあったところを、 本件補正後、 「 【請求項1】 ポリオール成分とイソシアネート成分とを含むポリウレタン発泡体原料から形成されたポリウレタン発泡体の少なくとも一表面に被膜を有する被膜付き吸音材において、 前記ポリオール成分がポリエーテルポリオールからなると共に、前記ポリウレタン発泡体原料には官能基を有さないエステル結合を含む化合物として、リン酸エステル化合物およびその誘導体が含まれ、 前記官能基を有さないエステル結合を含む化合物の添加量が、前記ポリオール成分100重量部に対して3?33重量部であり、 前記ポリウレタン発泡体原料のイソシアネートインデックスが80?110であり、 前記被膜が、前記ポリウレタン発泡体の表面を加熱溶融して形成された加熱溶融被膜からなることを特徴とする被膜付き吸音材。 【請求項2】 前記ポリウレタン発泡体の密度が10.0?25.0kg/m3(JIS K7222:1999)、歪が1?20%(JIS K6400-4:2004)であることを特徴とする請求項1に記載の被膜付き吸音材。 【請求項3】 ポリオール成分とイソシアネート成分とを含むポリウレタン発泡体原料から形成されたポリウレタン発泡体の少なくとも一表面に被膜を有する被膜付き吸音材の製造方法において、 前記ポリオール成分がポリエーテルポリオールからなると共に、 前記ポリウレタン発泡体原料には官能基を有さないエステル結合を含む化合物として、リン酸エステル化合物およびその誘導体が含まれ、 前記官能基を有さないエステル結合を含む化合物の添加量が、前記ポリオール成分100重量部に対して3?33重量部であり、 前記ポリウレタン発泡体原料のイソシアネートインデックスが80?110であり、 前記ポリウレタン発泡体原料をスラブ発泡によって発泡硬化させて前記ポリウレタン発泡体を形成し、その後、前記ポリウレタン発泡体を裁断し、 前記裁断されたポリウレタン発泡体の表面に加熱ローラを圧着してポリウレタン発泡体の表面を加熱溶融することにより、前記ポリウレタン発泡体の表面に被膜を形成することを特徴とする被膜付き吸音材の製造方法。」 とするものである。 上記本件補正の内容は、補正前の請求項1、2及び補正前の請求項1を引用する請求項3については、これを削除するものであり、補正前の請求項2を引用する請求項3については、引用形式で記載された請求項を引用形式ではない記載に改めて補正後の請求項1としたものであって、実質的には補正がなされていないものであり、補正前の請求項4については、補正後の請求項2としたものであって、実質的には補正がなされていないものであり、補正前の請求項5については、発明特定事項である「前記官能基を有さないエステル結合を含む化合物」について「前記官能基を有さないエステル結合を含む化合物の添加量が、前記ポリオール成分100重量部に対して3?33重量部であり」と限定し、「前記ポリウレタン発泡体原料」について「前記ポリウレタン発泡体原料のイソシアネートインデックスが80?110であり」と限定して補正後の請求項3としたものである。 本件補正は、補正前の請求項1、2及び補正前の請求項1を引用する請求項3については、特許法第17条の2第5項第1号に掲げる請求項の削除を目的とするものに該当し、補正前の請求項5については、発明特定事項を限定するものであって、補正前の請求項5に記載された発明と補正後の請求項3に記載された発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 また、特許法第17条の2第3項、第4項に違反するところはない。 そこで、本件補正後の請求項3に係る発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項に規定する要件を満たすか)否かについて、以下検討する。補正後の請求項3に係る発明は、補正後の請求項1に係る発明の構成要件を全て含み、さらに他の限定を付加したものに相当するところ、まず、補正後の請求項1に係る発明(以下「本件補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否かについて、検討する。 2.引用例 原査定の拒絶の理由に引用された特開2006-337886号公報(平成18年12月14日公開、以下「引用例1」という。)には、図面と共に、以下の記載がある。(なお、下線は当審で付与した。) (1)「【0001】 この発明は、吸音材に関し、特にはヘルムホルツ型共鳴器構造を有し、空調用ダクトに好適な吸音材に関する。」 (2)「【0004】 この発明は前記の点に鑑みなされたものであって、良好な吸音性能を有し、かつ厚みを従来よりも薄くすることができ、特に自動車の空調用ダクトに好適な吸音材の提供を目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 請求項1の発明は、基材の表面に積層される吸音材であって、前記基材への積層面から前記吸音材の内方へ窪んだ空所と前記積層面とは反対側の面から前記空所に至る貫通孔と で構成されるヘルムホルツ型共鳴器構造を備え、前記空所部分の体積をV1、前記貫通孔部分の体積をV2、前記吸音材における残りの部分の体積をV3とすると、V1/(V1+V2+V3)=0.2?0.6であることを特徴とする。 【0006】 請求項2の発明は、請求項1において、前記吸音材が繊維体あるいは発泡体からなることを特徴とする。」 (3)「【0012】 前記吸音材20は、フェルト等の繊維体あるいは発泡体の板状体からなる。前記発泡体としては、ポリウレタン発泡体等の多孔質発泡体が、軽量性や扱いやすさの点で好ましい。前記吸音材20は、図2及び図3に示すように、前記空調用ダクト10の壁部13への積層面21から前記吸音材20の内方へ窪んで形成された空所23と、前記積層面21とは反対側の面22から前記空所23に至るように形成された貫通孔24とで構成されるヘルムホルツ型共鳴器構造を備える。なお、前記吸音材20が空調用ダクトの壁部以外の基材に積層される場合、前記積層面21は基材への積層面となる。」 (4)「【0014】 前記空所23の内面及び前記貫通孔24の内面は他部よりも密度が高くされるか、溶融被膜が形成される等により、非通気性が高められるのが好ましい。前記空所23の内面に溶融被膜を有し、かつ前記貫通孔24の内面の密度を高めた吸音材の簡単な製造方法として熱プレス型を用いる方法を示す。すなわち、図4の4-A及び4-Bに示すように、前記空所23に対応する突部33が表面に形成された熱プレス型31で板状のポリウレタン発泡体20Aを熱プレスし、図4の4-Cのように前記突部33に応じた空所23をポリウレタン発泡体20Aの熱プレス面側に形成すると共に、前記空所23の内面を前記突部33の熱により溶融して溶融被膜23Aを形成し、かつ空所23から前記熱プレス面とは反対面25までの部分26を圧縮して密度を高め、その後、図4の4-Dに示すように、前記密度の高い部分26に空所23に至る貫通孔24を打ち抜き加工等で形成することにより、前記吸音材20を容易に得ることができる。熱プレス型31の突部33の温度は、突部33と接する前記ポリウレタン発泡体20Aの表面が溶融して被膜を形成可能な温度とされ、通常は180?220℃が一般的である。」 上記摘示事項及び図面の記載から以下のことがいえる。 (a)引用例1には、発泡体からなる吸音材が記載されている(摘示事項(1)、(2))。 (b)吸音材はポリウレタン発泡体の板状体からなる(摘示事項(3))。 (c)ポリウレタン発泡体の表面は溶融被膜が形成される。溶融被膜は、ポリウレタン発泡体の一方の面を熱プレス型の熱により溶融して形成される(摘示事項(4)、図4)。 以上を総合勘案すると、引用例1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されているものと認める。 「ポリウレタン発泡体の板状体からなる吸音材であって、 ポリウレタン発泡体の表面は溶融被膜が形成され、 溶融被膜は、ポリウレタン発泡体の一方の面を熱プレス型の熱により溶融して形成される吸音材。」 同じく、原査定の拒絶の理由に引用された国際公開第03/020785号(2003年3月13日国際公開、以下「引用例2」という。)には、図面と共に、以下の記載がある。(なお、下線は当審で付与した。) (5)「本発明は、難燃性軟質ポリウレタン発泡体用組成物に関する。」(1頁4行) (6)「本発明の主な目的は、上記した問題を解決できるポリウレタン発泡体用組成物、即ち、ハロゲンを含まない反応型リン酸エステル難燃剤を配合したポリウレタン発泡体用組成物であって、優れた難燃性を有し、かつ耐スコーチ性、耐フォギング性等に優れ、しかも圧縮歪みの少ない優れた特性を有する軟質ポリウレタン発泡体を形成できる難燃性軟質ポリウレタン発泡体用組成物を提供することである。 本発明者は、上記した課題を解決するために鋭意研究した結果、ハロゲンを含有せず、反応性の官能基を含有する特定のリン酸エステルを難燃剤として使用し、これを3級アミン化合物のカルボン酸塩と組み合わせて用いることにより、難燃性、耐スコーチ性、耐フォギング性に優れ、圧縮歪みの少ない良好な特性を有する難燃性軟質ポリウレタン発泡体が得られることを見出し、ここに本発明を完成するに至った。」(3頁2?12行) (7)「本発明の難燃性ポリウレタン発泡体用組成物は、下記の(i)?(vi)の成分を必須の成分として含有するものである。 (i)ポリオール成分, (ii)ポリイソシアネート成分、 (iii)下記(a)?(d)の条件を満足し、且つ少なくとも一個のアルコール性水酸基を含有し、ハロゲンを含有しないリン酸エステル: (a)酸価が2KOHmg/g以下、 (b)25℃における粘度が5Pa・s以下、 (c)水酸基価が5?250KOHmg/g、 (d)重量平均分子量が200?2000、 (iv)3級アミンのカルボン酸塩、 (v)シリコーン整泡剤、並びに (vi)発泡剤。」(4頁13?25行) (8)「ポリオール成分としては、軟質ポリウレタン発泡体の製造に広く一般的に使用されているポリオール成分であるポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリマーポリオールなどを用いることができる。」(4頁29行?5頁2行) (9)「ポリイソシアネート成分の使用量については、特に限定的ではないが、通常、イソシアネートインデックスが90?120程度となる量とすればよく、95?115程度となる量とすることが好ましく、100?110程度となる量とすることがより好ましい。」(7頁6?9行) (10)「本発明のポリウレタン発泡体用組成物には、更に、必要に応じて、形成される発泡体に対して悪影響を及ぼさない範囲内で、反応性の官能基を含まないリン酸エステル(添加型リン酸エステル)を難燃剤として添加しても良い。」(12頁13?15行) (11)「添加型リン酸エステルの使用量は、ポリオール成分100重量部に対して40重量部程度以下とすることが好ましく、0.1?30重量部程度とすることがより好ましい。」(12頁25?27行) 3.対比 そこで、本件補正発明と引用発明とを対比する。 (1)被膜付き吸音材 引用発明の「ポリウレタン発泡体」がポリオール成分とイソシアネート成分とを含むポリウレタン発泡体原料から形成されることは明らかである。引用発明の「ポリウレタン発泡体の一方の面」は「ポリウレタン発泡体の一表面」といえる。 したがって、本件補正発明と引用発明とは、「ポリオール成分とイソシアネート成分とを含むポリウレタン発泡体原料から形成されたポリウレタン発泡体の少なくとも一表面に被膜を有する被膜付き吸音材」である点で一致する。 (2)ポリウレタン発泡体原料 本件補正発明と引用発明とは、「ポリウレタン発泡体原料」について、本件補正発明は、 「前記ポリオール成分がポリエーテルポリオールからなると共に、前記ポリウレタン発泡体原料には官能基を有さないエステル結合を含む化合物として、リン酸エステル化合物およびその誘導体が含まれ、 前記官能基を有さないエステル結合を含む化合物の添加量が、前記ポリオール成分100重量部に対して3?33重量部であり、 前記ポリウレタン発泡体原料のイソシアネートインデックスが80?110であ」 るのに対し、引用発明は、そのような特定がない点で相違する。 (3)被膜 本件補正発明と引用発明とは、「前記被膜が、前記ポリウレタン発泡体の表面を加熱溶融して形成された加熱溶融被膜からなる」点で一致する。 そうすると、本件補正発明と引用発明とは、次の点で一致する。 <一致点> 「ポリオール成分とイソシアネート成分とを含むポリウレタン発泡体原料から形成されたポリウレタン発泡体の少なくとも一表面に被膜を有する被膜付き吸音材において、 前記被膜が、前記ポリウレタン発泡体の表面を加熱溶融して形成された加熱溶融被膜からなることを特徴とする被膜付き吸音材。」の点。 そして、次の点で相違する。 <相違点> 「ポリウレタン発泡体原料」について、本件補正発明は、 「前記ポリオール成分がポリエーテルポリオールからなると共に、前記ポリウレタン発泡体原料には官能基を有さないエステル結合を含む化合物として、リン酸エステル化合物およびその誘導体が含まれ、 前記官能基を有さないエステル結合を含む化合物の添加量が、前記ポリオール成分100重量部に対して3?33重量部であり、 前記ポリウレタン発泡体原料のイソシアネートインデックスが80?110であ」 るのに対し、引用発明は、そのような特定がない点。 4.判断 そこで、上記相違点について検討する。 引用例2には、必須の成分として、 ポリオール成分としてポリエーテルポリオール、 イソシアネートインデックスが100?110程度となる量のポリイソシアネート成分、 少なくとも一個のアルコール性水酸基を含有し、ハロゲンを含有しないリン酸エステル(難燃剤) を含有し、必要に応じて ポリオール成分100重量部に対して0.1?30重量部程度となる量の反応性の官能基を含まないリン酸エステル(添加型リン酸エステル) を難燃剤として添加しても良い難燃性ポリウレタン発泡体用組成物が記載されている。 しかしながら、引用例2の記載からは、反応性の官能基を含まないリン酸エステルを添加することにより、ポリオール成分としてポリエーテルポリオールを用いても、ポリウレタン発泡体の表面に加熱溶融被膜を形成することができるようにする技術思想を窺い知ることができないから、引用例2に記載された難燃性ポリウレタン発泡体用組成物を引用発明に適用する動機付けがあるとはいえない。 したがって、本件補正発明は、引用例1に記載された発明及び引用例2に記載された構成に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。 補正後の請求項3に係る発明は、本件補正発明の構成要件を全て含み、さらに他の限定を付加したものに相当するから、補正後の請求項3に係る発明も、本件補正発明と同様に、引用例1に記載された発明及び引用例2に記載された構成に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。 よって、補正前の請求項5についてする補正は、特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第6項に規定する要件を満たす。 5.本件補正についてのむすび 以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第3項ないし第6項に規定する要件を満たす。 第3 本願発明について 本件補正は上記のとおり、特許法第17条の2第3項ないし第6項に規定する要件を満たすから、本願の請求項1ないし3に係る発明は、本件補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載された事項により特定されるとおりのものである。 そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2014-04-23 |
出願番号 | 特願2008-297649(P2008-297649) |
審決分類 |
P
1
8・
575-
WY
(G10K)
P 1 8・ 121- WY (G10K) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 渡邊 正宏 |
特許庁審判長 |
石井 研一 |
特許庁審判官 |
関谷 隆一 萩原 義則 |
発明の名称 | 被膜付き吸音材とその製造方法 |
代理人 | 吉田 吏規夫 |