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審決分類 審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1287897
審判番号 不服2012-24788  
総通号数 175 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-07-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-12-13 
確定日 2014-05-14 
事件の表示 特願2008-552212「UPnP上でデバイスの機能を予約する方法及び装置」拒絶査定不服審判事件〔平成19年 8月 2日国際公開、WO2007/086652、平成21年 7月 2日国内公表、特表2009-524871〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2007年1月11日(パリ条約による優先権主張2006年1月25日、韓国)を国際出願日とする出願であって、平成23年9月6日付けで拒絶理由が通知され、平成23年12月13日付けで手続補正がなされたが、平成24年8月7日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成24年12月13日に拒絶査定不服の審判が請求されるとともに、同時に手続補正がなされたものである。

第2 平成24年12月13日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成24年12月13日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1.本件補正前及び本件補正後の本願発明
本件補正後の特許請求の範囲の請求項7は、本件補正前の特許請求の範囲の請求項8に対応するものであるところ、本件補正は、
(1)本件補正前の特許請求の範囲の請求項8に「前記発見モジュールが発見した前記デバイスが提供する予約サービス」とあったところを、「前記発見モジュールが発見した前記デバイス及びその埋込デバイスが提供する予約サービス」と限定し、
(2)本件補正前の特許請求の範囲の請求項8に「前記発見モジュールによって発見されたデバイスが所定時間に所定命令を行うことを予約する制御モジュール」とあったところを、「前記発見モジュールによって発見されたデバイス及び/又はその埋込デバイスが所定時間に所定命令を行うことを予約する制御モジュール」と補正するものである。

そこで、本件補正の適否について検討すると、上記(2)の補正は、「制御モジュール」に関して、新たに「前記発見モジュールによって発見されたデバイスの埋込デバイスが所定時間に所定命令を行うことを予約する制御モジュール」についても特許を請求するものであるから、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前(以下、「改正前」という。)の特許法第17条の2第4項第2号(特許請求の範囲の減縮)に掲げる事項を目的とするものではない。
また、本件補正は、改正前の特許法第17条の2第4項第1号(請求項の削除)、第3号(誤記の訂正)及び第4号(明りょうでない記載の釈明)に掲げる事項を目的とするものでもない。

したがって、本件補正は、改正前の特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

なお、仮に、上記(2)の補正が、改正前の特許法第17条の2第4項第2号(特許請求の範囲の減縮)に掲げる事項を目的とするものに該当するとして、本件補正後の請求項7に記載された事項により特定される発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。

本願補正発明は、次のとおりのものである。
「 【請求項7】
ネットワーク上でデバイスを発見し、かつ制御する制御ポイントでの予約装置において、
前記ネットワーク上で前記デバイスを発見する発見モジュールと、
前記発見モジュールが発見した前記デバイス及びその埋込デバイスが提供する予約サービスについての明細を獲得する明細モジュールと、
前記明細モジュールが獲得した予約サービスについての明細に基づき、前記発見モジュールによって発見されたデバイス及び/又はその埋込デバイスが所定時間に所定命令を行うことを予約する制御モジュールと、を備えることを特徴とする装置。」

2.引用例
(引用例1)
原査定の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である、国際公開第2005/041486号(以下、「引用例1」という。)には、図面とともに、次の技術事項が記載されている(なお、引用箇所を示す行数は、各頁左欄外に付された数字に従った。)。
(ア)「Recording of scheduled broadcasts in UPnP
FIELD OF THE INVENTION
The invention relates to, among other things, a method of enabling to establish a connection between multiple UPnP-compliant resources, a UPnP compliant device with a ConnectionManager service, and control software for enabling to establish a connection between multiple UPnP-compliant resources.」(第1頁文頭?第4行)(当審訳:UPnPにおける、予定された放送の記録
発明の技術分野
本発明は、とりわけ、多数のUPnP対応の資源の間で接続を確立することを可能にする方法、接続マネージャ・サービスを備えたUPnP対応の装置、及び、多数のUPnP対応の資源の間で接続を確立することを可能にするソフトウェアに関連します。)

(イ)「UPnP aims at controlling home appliances, including home automation, audio/video, printers, smart phones, etc. UPnP distinguishes between Control Points (CPs) and controlled devices (CDs). CPs comprise, e.g., browsers running on PCs, wireless pads, etc., that enable a user to access the functionality provided by controlled devices. UPnP defines protocols for discovery and control of devices by CPs. 」(第1頁第10?15行)(当審訳:UPnPは、ホームオートメーション、オーディオ/ビデオ、プリンタ、スマートフォンなどを含む家電をコントロールすることを目指します。UPnPは、制御点(CP)と被制御装置(CD)とを区別します。CPは、例えばPC上で走るブラウザ、ワイヤレス・パッドなどからなり、ユーザが、被制御装置によって提供される機能にアクセスすることを可能にします。UPnPは、CPによる、装置の発見と制御のためのプロトコルを定義します。」

(ウ)「A UPnP device has a hierarchy of sub-devices with at the lowest level services. 」(第1頁第23?24行)(当審訳:UPnP装置は、最下位のレベルをサービスとする、サブ装置の階層を有しています。)

(エ)「A ConnectionManager (CM) in UPnP is a service-type that enables modeling of streaming capabilities of AV devices, and binding of those capabilities between devices. Each device that is able to send or receive a stream according to the UPnP AV device model has one instance of the CM service.」(第2頁第27?30行)(当審訳:UPnPにおけるConnectionManager(CM)は、AV装置のストリーミング能力の類型化と、装置間のそれらの能力を結び付けることを可能にするサービス・タイプです。UPnPのAV装置モデルによってストリーミングを送るか受け取ることができる各装置は、CMサービスの1つのインスタンスを有しています。」

(オ)「SUMMARY OF THE INVENTION
The inventors have recognized that the UPnP AV framework only allows recording of live or direct content, i.e., no provisions have been made for scheduled recordings. Hence it is practically not possible within UPnP to prepare in advance for recording a specific television program that will be broadcast sometime in the future. The inventors therefore propose an extension to the current UPnP specification by allowing scheduled recordings.」(第3頁第13?19行)(当審訳:発明の要約
発明者らは、UPnP AVフレームワークが、ライブであるか、または直接のコンテンツの記録のみを許可すること、つまり、予定された記録に対する規定を欠いていることを認識していました。従って、UPnPの範囲内で、今後いつか放送される特定のテレビ番組の記録のために前もって準備することは、実際には可能ではありません。したがって、発明者は、予定された記録を可能にすることによって、現在のUPnP規格を拡張することを提案します。)

(カ)「For the purpose of scheduled recordings a new action is added to the CM, referred to as, for example, "PrepareForDelayedConnection" . This action extends the "PrepareForConnection" in the sense that it can be used for reserving resources (i.e., a tuner and a recording in this case) for a particular time slot in the future. The actual streaming of the content from the tuner (source) to the recorder (sink) will take place in the time slot limited by the "ScheduledStartTime" and the "ScheduledStopTime".」(第3頁第25?31行)(当審訳:予定された記録のために、例えば「PrepareForDelayedConnection」と呼ばれる、新しいアクションが、CMに加えられます。このアクションは、将来の特別の時間帯のために資源(つまり、この場合では、チューナおよびレコーディング)を予約しておく(reserving)ために、それを使用することができるという意味で、「PrepareForConnection」を拡張するものです。チューナ(ソース)からレコーダ(シンク)へのコンテンツの実際のストリーミングは、「ScheduledStartTime」および「ScheduledStopTime」によって制限される時間帯の中で起こるでしょう。」

(キ)「 Note that these are all logical entities. Two or more of these entities can be combined into a single physical device. For instance, a networked A/V Recorder will most likely contain an MS to expose the tuner channels and the locally stored content to the network. In addition, it might contain an MR to playback the recorded content or live broadcasts to an (analog) output of a connected display. Furthermore, it may also contain a CP for control of the MS and the MR.」(第5頁第27?32行)(当審訳:これらがすべて論理的な実体であることに注意してください。これらの実体の2つ以上は単一の物理装置へ組み合わせることができます。例えば、ネットワーク化されたA/Vレコーダは、おそらく、チューナ・チャンネルおよびローカルに格納された内容をネットワークに公表するためのMS(当審注:「MediaServer」の略語。以下同じ。)を包含するでしょう。さらに、それは、記録されたコンテンツまたは生放送を、それに接続されたディスプレイの(アナログ)出力へ再生するために、MR(当審注:「MediaRenderer」の略語。以下同じ)を含んでいることもあるでしょう。更に、それは、さらにMSとMRのコントロール用のCPを含んでいるかもしれません。」

(ク)「Fig. 1 is a block diagram of a system 100 in the invention that illustrates the cooperation of a tuner 102, a recorder 104 and a CP 106 in a UPnP network. CP 106 controls tuner 102 and recorder 104 through invoking UPnP actions 108.」(第5頁第33行?第6頁第1行)(当審訳:図1は、UPnPネットワーク中のチューナ102、レコーダ104およびCP 106の協力を例証する、本発明でのシステム100のブロックダイヤグラムです。UPnPアクション108の起動によって、CP 106は、チューナ102およびレコーダ104を制御します。)

(ケ)「As to the scheduling of resources on either side of the network interconnect, this can be implemented using a simple extension to the UPnP CM service. For this purpose, the inventors have introduced the concept of a delayed or future connection. This enables CMs to reserve their respective resources. The source device, here tuner 102, reserves the tuner channels, and recorder 104 reserves bandwidth to its storage. 」(第6頁第8?12行)(当審訳:ネットワーク相互接続のいずれかの側の資源をスケジューリングすることに関して、これはUPnP CMサービスに対する単純な拡張を使用して実装することができます。この目的のために、本発明者は、遅延した、または将来の、接続の概念を導入しました。CMはこれによってそれぞれの資源を予約することができます。ソース装置、ここではチューナ102、はチューナ・チャンネルを予約し、レコーダ104は、その記憶装置へ帯域を予約します。」

(コ)「An extension of the "PrepareForConnection" action command is needed for setting up future connections in order to make scheduled recordings. For this purpose, a new, possibly vendor-specific, action "PrepareForDelayedConnection" is added to the CM. Fig. 2 is a table listing the arguments of the "PrepareForDelayedConnection" action, additional arguments according to the invention are given in bold characters. 」(第6頁第16?21行)(当審訳:「PrepareForConnection」アクション・コマンドを拡張することが、予定された記録を実行するための将来の接続をセット・アップするのに必要とされます。この目的のために、1つの新しい、恐らくベンダーに特有の、アクション「PrepareForDelayedConnection」がCMに加えられます。図2は「PrepareForDelayedConnection」アクションの引数をリストするテーブルで、本発明による追加の引数が、太字の文字で与えられています。)

(サ)「First, using the Discovery mechanism in UPnP, CP 106 discovers the relevant MSs and/or MRs, e.g., tuner 102 and recorder 104, on network 100. 」(第7頁第24?25行)(当審訳:最初に、UPnPの中で、発見メカニズムを使用して、CP 106はネットワーク100上で、関連性のあるMSおよび/又はMR、例えばチューナ102及びレコーダー104、を発見します。)

(シ)「In steps 410 and 412, the ConnectionManager::PrepareForDelayedConnection() actions initiated by CP 106 informs the MSs of tuner 102 and recorder 104 that an outgoing/incoming connection is about to be scheduled using the specified transfer protocol and data format that has been selected.」(第8頁第5?9行)(当審訳:ステップ410および412において、CP 106によって始められたConnectionManager::PrepareForDelayedConnection()アクションは、チューナ102およびレコーダ104のMSに、指定された転送プロトコルおよび選択されたデータフォーマットを使用した、出/入り接続が予定されていることを通知します。)

(ス)「 Action 420 initiates the actual recording on the AVT service. Note that in this example of scheduled recording, the recording does not start until the ScheduledStartTime commences. 」(第8頁第17?19行)(当審訳:アクション420は、AVTサービス上の実際の記録を開始します。予定された記録のこの例では、ScheduledStartTimeが始まるまで、レコーディングがスタートしないことに注意してください。)

(セ)「Note that the actual recording will take place at the ScheduledStartTime and will continue until the scheduledStopTime.」(第8頁第24?25行)(当審訳:実際のレコーディングが、ScheduledStartTimeで起こり、scheduledStopTimeまで継続するだろうということに注意してください。」

また、引用例1のFig. 2には、新たに拡張されたUPnPアクションの引数をリストするテーブルに、「Argument」、「Direction」及び「relatedStateVariable」の項目が含まれていることが示されている。

上記引用例1記載事項及び図面を総合勘案すれば、引用例1には、次の発明(以下、「引用発明1」という。)が記載されているものと認められる。
「予定された放送の記録を可能にすることによって、現在のUPnP規格を拡張する発明のための制御点(CP)であって、
制御点(CP)は、UPnPにより、被制御装置(CD)と区別され、
制御点(CP)は、例えばPC上で走るブラウザ、ワイヤレス・パッドなどからなり、ユーザが、被制御装置(CD)によって提供される機能にアクセスすることを可能にし、
UPnPは、制御点(CP)による、装置の発見と制御のためのプロトコルを定義し、UPnP装置は、最下位のレベルをサービスとする、サブ装置の階層を有し、
UPnPのAV装置モデルによってストリーミングを送るか受け取ることができる各装置は、ConnectionManager(CM)サービスの1つのインスタンスを有し、
予定された記録のために、例えば「PrepareForDelayedConnection」と呼ばれる新しいアクションが、ConnectionManager(CM)に加えられ、このアクションは、将来の特別の時間帯のために資源(つまり、この場合では、チューナおよびレコーディング)を予約しておく(reserving)ために、それを使用することができるという意味で、「PrepareForConnection」を拡張するものであり、「PrepareForDelayedConnection」アクションの引数をリストするテーブルには、引数として「ScheduledStartTime」および「ScheduledStopTime」が含まれ、
チューナ(ソース)からレコーダ(シンク)へのコンテンツの実際のストリーミングは、「ScheduledStartTime」および「ScheduledStopTime」によって制限される時間帯の中で起こり、
最初に、制御点(CP)106は、UPnPの中で、発見メカニズムを使用して、ネットワーク100上で、例えばチューナ102及びレコーダ104を発見し、
制御点(CP)は、UPnPアクション108の起動によって、チューナ102およびレコーダ104を制御し、
制御点(CP) 106は、ConnectionManager:PrepareForDelayedConnection()アクションを始め、これによりチューナ102およびレコーダ104に、指定された転送プロトコルおよび選択されたデータフォーマットを使用した、出/入り接続が予定されていることを通知し、実際のレコーディングが、ScheduledStartTimeで起こり、scheduledStopTimeまで継続する、
UPnPにおける、予定された放送の記録のための制御点(CP)。」

(引用例2)
本願の優先日前に頒布された、「UPnP^(TM) Device Architecture 1.0、Version 1.0.1, 06 May 2003、UPnP^(TM) Forum.」(インターネット、<URL:http://xml.coverpages.org/UPnP-DA101-20030506.pdf>より入手)(以下、「引用例2」という。)には、、UPnPの規格について、次のとおり記載されている。
(ソ)「2. Description
Description is Step 2 in UPnP^(TM) networking. Description comes after addressing (Step 0) where devices get a network address, and after discovery (Step 1) where control points find interesting device(s). Description enables control (Step 3) where control points send commands to device(s), eventing (Step 4) where control points listen to state changes in device(s), and presentation (Step 5) where control points display a user interface for device(s).
After a control point has discovered a device, the control point still knows very little about the device -- only the information that was in the discovery message, i.e., the device's (or service's) UPnP type, the device's universally-unique identifier, and a URL to the device's UPnP description. For the control point to learn more about the device and its capabilities, or to interact with the device, the control point must retrieve a description of the device and its capabilities from the URL provided by the device in the discovery message.
The UPnP description for a device is partitioned into two, logical parts: a device description describing the physical and logical containers, and service descriptions describing the capabilities exposed by the device. A UPnP device description includes vendor-specific, manufacturer information like the model name and number, serial number, manufacturer name, URLs to vendorspecific Web sites, etc. (details below). For each service included in the device, the device description lists the service type, name, a URL for a service description, a URL for control, and a URL for eventing. A device description also includes a description of all embedded devices and a URL for presentation of the aggregate. This section explains UPnP device descriptions, and the sections on Control, Eventing, and Presentation explain how URLs for control, eventing, and presentation are used, respectively.
Note that a single physical device may include multiple logical devices. Multiple logical devices can be modeled as a single root device with embedded devices (and services) or as multiple root devices (perhaps with no embedded devices). In the former case,there is one UPnP device description for the root device, and that device description contains a description for all embedded devices. In the latter case, there are multiple UPnP device descriptions, one for each root device.」(第22頁第1行?第23頁第2行)(当審訳、なお、下線は、当審にて付与した。:2.ディスクリプション
「ディスクリプション」は UPnP^(TM) ネットワーキングのステップ2です。「ディスクリプション」は、装置がネットワークアドレスを受け取るアドレッシング(ステップ0)の後であって、制御点が興味を持った装置を見つける「発見」(ステップ1)の後にやって来ます。「ディスクリプション」は、コントロール・ポイントが装置にコマンドを送る「コントロール」(ステップ3)、コントロール・ポイントが装置の状態変化を聞く 「イベンティング」(ステップ4)、及び、コントロール・ポイントが装置のためにユーザインタフェースを表示する「プレゼンテーション」(ステップ5)を可能にします。
コントロール・ポイントが装置を発見した後、コントロール・ポイントは、まだほんの少ししか装置について知りません--発見メッセージの中の情報、すなわち、装置の(あるいはサービスの)UPnP タイプ、装置のユニバーサル・ユニーク・ID、そして装置のUPnP ディスクリプションに関するURLだけです。コントロール・ポイントが装置とその能力についてさらに多くを知ること、あるいは、装置と相互作用するために、コントロール・ポイントは、発見メッセージ中で装置によって提供される URL から、その装置とその能力のディスクリプションを検索しなくてはなりません。
装置のための UPnP ディスクリプションは、2つの論理的なパーツに分割されます:つまり、物理的な、そして論理的なコンテナを記述しているデバイス・ディスクリプションと、装置によって提示された能力を記述する、サービス・ディスクリプションです。UPnP デバイス・ディスクリプションは、ベンダー詳細、モデル名と番号のような製造業者インフォメーション、シリアルナンバー、製造業者名、ベンダー特有のウェブサイトなどを含みます(詳細は後述)。装置に含まれているそれぞれのサービスのために、デバイス・ディスクリプションは、サービス・タイプ、名前、サービス・ディスクリプションのための URL 、コントロールのための URL 、及びイベンティングのためのURL の一覧を作成します。デバイス・ディスクリプションは、さらに、すべての埋め込まれた装置と、その集合のプレゼンテーションのためのURLも含んでいます。このセクションは、UPnP デバイス・ディスクリプションを説明し、そしてコントロール、イベンティングとプレゼンテーションのセクションでは、コントロール、イベンティング、そしてプレゼンテーションの各URL が、それぞれどのように使われるかを説明します。
一つの物理装置が、多数の論理的な装置を含むかも知れないことに注意を払ってください。多数の論理的な装置は、複数の埋め込まれた装置(及び、サービス)を備える1つのルート装置として、あるいは、(おそらく、埋め込まれた装置を備えない)多数のルート装置としてモデル化することができます。 前者では、ルート装置として1つの UPnP デバイス・ディスクリプションがあり、そして、そのデバイス・ディスクリプションは、すべての埋め込まれた装置のためのディスクリプションを含みます。 後者では、それぞれのルート装置に対応した、多数の UPnP デバイス・ディスクリプションがあります。)

また、第22頁の図には、コントロール・ポイントが、ルート装置に埋め込まれた装置のサービスについて、サービスのためのUPnPディスクリプションを獲得することが示されている。

(引用例3)
本願の優先日前に頒布された、監修者:阪田史郎、著者:金森重友、齋藤 允、佐野勝大、SIP/UPnP情報家電プロトコル、株式会社秀和システム、2005年2月15日発行、第1版第1刷(以下、「引用例3」という。)には、次の技術事項が記載されている。
(タ)「6.2 UPnPネットワークの構成要素
UPnPデバイスは、複数の機能コンポーネントに分割されており、デバイスもしくはサービスという単位から構成され、入れ子構造を許す〔図6-1 (1)〕。サービスは最少の機能単位であり、状態を表すプロパティ(例えば電灯の明るさ)と、それに対するアクション(例えば明るさの変更)からなる。
ここでは、UPnPネットワークの基本構成単位であるデバイス、サービス、コントロール・ポイントを、図6-2に沿って説明する。

6.2.1 デバイス
UPnPデバイスは「サービス・コンテナ」であり、ネストされた(入れ子になった)デバイスである。例えば図6-1 (2)に示すVCR (ビデオ・カセット・レコーダ)デバイスは、
(1) テープ送りサービス(トランスポート)
(2) チューナー・サービス
(3) クロック・サービス(タイマー)
から構成されている。テレビ/VCRコンボ・デバイスは、いくつかのサービスから構成されているのではなく、ネストされたデバイスと言える。
UPnPデバイスのサービスや埋め込みデバイスが異なれば、UPnPデバイスには異なるカテゴリーが割り当てられる予定である。例えばVCRのサービスは、プリンタのサービスとは異なる。そのため、それぞれ別の作業委員会で特定のデバイス・タイプが提供するサービス・セットを標準化する予定になっている。
この情報はすべて、デバイスがホストするXML形式のデバイス・ディスクリプション文書に保存される。またデバイス・ディスクリプションは、サービス・セットのほか、デバイス名とアイコンなどデバイスに関連したプロパティのリストを含んでいる。」(第217頁第27行?第219頁第7行)

また、引用例3第218頁には、「(2)UPnPデバイスの例」として「ビデオ一体型テレビ」が記載され、ルート・デバイスとしての「ビデオ一体型テレビ」が「電源」と「時計」のサービスを含み、ルート・デバイスとしての「ビデオ一体型テレビ」に埋め込まれた「テレビ」が「チューナー」「映像」「オーディオ」のサービスを含み、ルート・デバイスとしての「ビデオ一体型テレビ」に埋め込まれた「ビデオ(VCR)」が「トランスポート」「チューナー」「タイマー」のサービスを含むことが示されている。

3.対比
本願補正発明と引用発明とを比較する。
引用発明1における「制御点(CP) 106」が、本願補正発明の「制御ポイント」に相当する。
次に、引用発明1において、「最初に、制御点(CP)106は、UPnPの中で、発見メカニズムを使用して、ネットワーク100上で、例えばチューナ102及びレコーダ104を発見」し、「制御点(CP)は、UPnPアクション108の起動によって、チューナ102およびレコーダ104を制御」することが、本願補正発明の「制御ポイント」が「ネットワーク上でデバイスを発見し、かつ制御する」ことに相当する。
次に、引用発明1において「(チューナおよびレコーディング)を予約しておく(reserving)」「制御点(CP) 106」は、「例えばPC上で走るブラウザ、ワイヤレス・パッドなどからな」るから、本願補正発明の「制御ポイントでの予約装置」に相当する。
次に、引用発明1では、「最初に、制御点(CP)106は、UPnPの中で、発見メカニズムを使用して、ネットワーク100上で、例えばチューナ102及びレコーダ104を発見」しているから、引用発明1の「制御点(CP) 106」においてかかる「発見」を行う部分が、本願補正発明の「前記ネットワーク上で前記デバイスを発見する発見モジュール」に相当する。
次に、引用発明1における「チューナ102およびレコーダ104」は、「UPnPのAV装置モデルによってストリーミングを送るか受け取ることができる」装置であるから、「ConnectionManager(CM)」を含むものである。よって、引用発明1の「チューナ102およびレコーダ104」に含まれる、「(チューナおよびレコーディング)を予約しておく(reserving)」ために拡張された「ConnectionManager(CM)サービス」(以下、単に「拡張された「ConnectionManager(CM)サービス」という。」)が、本願補正発明の「予約サービス」に相当する。
次に、引用発明1において、該拡張された「ConnectionManager(CM)サービス」のための「PrepareForDelayedConnection」アクションの引数をリストするテーブルが、本願補正発明の「予約サービスについての明細」に相当する。
そして、引用発明1において、「制御点(CP) 106」が「最初に」「UPnPの中で、発見メカニズムを使用して」発見した「チューナ102及びレコーダ104」についての、該拡張された「ConnectionManager(CM)サービス」のための「PrepareForDelayedConnection」アクションの引数をリストするテーブルと、本願補正発明の「前記発見モジュールが発見した前記デバイス及びその埋込デバイスが提供する予約サービスについての明細」とは、「前記発見モジュールが発見した前記デバイスが提供する予約サービスについての明細」の点で共通する。
次に、引用発明1において、「チューナ(ソース)からレコーダ(シンク)へのコンテンツの実際のストリーミング」と「実際のレコーディング」が、「ScheduledStartTimeで起こり、scheduledStopTimeまで継続する」ことと、本願補正発明の「デバイス及び/又はその埋込デバイスが所定時間に所定命令を行う」こととは、「デバイスが所定時間に所定命令を行う」点で共通する。
次に、引用発明1における「制御点(CP) 106」が、「PrepareForDelayedConnection」アクションの引数をリストするテーブルに基づき、「最初」に、「UPnPの中で、発見メカニズムを使用して」発見された「チューナ102及びレコーダ104」が、「チューナ(ソース)からレコーダ(シンク)へのコンテンツの実際のストリーミング」と「実際のレコーディング」とが「ScheduledStartTimeで起こり、scheduledStopTimeまで継続する」ように、「将来の特別の時間帯のために資源(つまり、この場合では、チューナおよびレコーディング)を予約しておく(reserving)」ための部分と、本願補正発明の「前記明細モジュールが獲得した予約サービスについての明細に基づき、前記発見モジュールによって発見されたデバイス及び/又はその埋込デバイスが所定時間に所定命令を行うことを予約する制御モジュール」とは、「予約サービスについての明細に基づき、前記発見モジュールによって発見されたデバイスが所定時間に所定命令を行うことを予約する制御モジュール」の点で共通する。

すると、本願補正発明と引用発明1とは次の点で一致する。
(一致点)
ネットワーク上でデバイスを発見し、かつ制御する制御ポイントでの予約装置において、
前記ネットワーク上で前記デバイスを発見する発見モジュールと、
前記発見モジュールが発見した前記デバイスが提供する予約サービスについての明細に基づき、前記発見モジュールによって発見されたデバイスが所定時間に所定命令を行うことを予約する制御モジュールと、を備えることを特徴とする装置。

また、両者は次の点で相違する。

<相違点1>
本願補正発明では、制御ポイントでの予約装置が、発見モジュールが発見したデバイスが提供する予約サービスについての明細を「獲得」する「明細モジュール」を備えているのに対し、引用発明1では、「(チューナおよびレコーディング)を予約しておく(reserving)」「制御点(CP) 106」は、発見した「チューナ102およびレコーダ104」に含まれる、拡張された「ConnectionManager(CM)サービス」のための「PrepareForDelayedConnection」アクションの引数をリストするテーブル(デバイスが提供する予約サービスについての明細)を所持しているものの、該「PrepareForDelayedConnection」アクションの引数をリストするテーブルを、「制御点(CP) 106」が「獲得」することについては明示されていない点。

<相違点2>
本願補正発明では、「デバイス」が「埋込デバイス」を有し、「埋込デバイス」についても、「明細モジュール」によってその「予約サービスについての明細」が「獲得」され、「制御モジュール」によって、「所定時間に所定命令を行うこと」が「予約」されているのに対し、引用発明1では、「チューナ102およびレコーダ104」が「埋込デバイス」を有しているか明らかでなく、「制御点(CP) 106」による「発見」、「拡張された「ConnectionManager(CM)サービス」のための「PrepareForDelayedConnection」アクションの引数をリストするテーブルの獲得(「予約サービスについての明細」の「獲得」)、「チューナ(ソース)からレコーダ(シンク)へのコンテンツの実際のストリーミング」と「実際のレコーディング」とが「ScheduledStartTimeで起こり、scheduledStopTimeまで継続する」ように、「将来の特別の時間帯のために資源(つまり、この場合では、チューナおよびレコーディング)を予約しておく(reserving)」こと(「所定時間に所定命令を行うこと」の「予約」)が、「埋込デバイス」についても行われているか、明らかでない点。

4.判断
上記相違点について以下に検討する。
<相違点1>について:
UPnP規格である引用例2の摘記事項(ソ)に「コントロール・ポイントは、発見メッセージ中で装置によって提供される URL から、その装置とその能力のディスクリプションを検索しなくてはなりません。」と記載されているとおり、UPnP規格には、コントロール・ポイントが、発見されたデバイスが提供するサービスについての明細(サービス・ディスクリプション)を獲得することが規定されている。
そして、引用発明1は「UPnP規格を拡張」したものであるから、引用発明1の制御点(CP)が、発見した「チューナ102およびレコーダ104」に含まれる拡張された「ConnectionManager(CM)サービス」のための「PrepareForDelayedConnection」アクションの引数をリストするテーブルを獲得する部分(発見モジュールが発見したデバイスが提供する予約サービスについての明細を「獲得」する「明細モジュール」)を備えていることは、当業者にとって明らかなことである。
よって、相違点1が実質的な相違点でないことは、UPnP規格より、当業者が容易に理解し得たことである。

<相違点2>について:
「タイマー」を、「所定の時間に所定命令を実行」するよう予約するサービスに用いることは、周知の事項である。
また、引用例3第218頁の「UPnPデバイスの例」に示されているように、「タイマー」サービスを、ルート・デバイス(ビデオ一体型テレビ)に埋め込まれたデバイス(ビデオ)のサービスとして構成することは、当業者にとってありふれた設計例の一つに過ぎない。
さらに、引用例2として示したUPnP規格の摘記事項(ソ)には「多数の論理的な装置は、複数の埋め込まれた装置(及び、サービス)を備える1つのルート装置として・・・モデル化することができます。前者では、ルート装置として1つの UPnP デバイス・ディスクリプションがあり、そして、そのデバイス・ディスクリプションは、すべての埋め込まれた装置のためのディスクリプションを含みます。」と規定され、 引用例2第22頁の図には、コントロール・ポイントが、ルート装置に埋め込まれた装置のサービスについて、サービスのためのUPnPディスクリプションを獲得することが例示されている。
そして、引用発明1の「チューナ102」又は「レコーダ104」は、UPnP装置であって、摘記事項(ウ)に記載されているとおり、「最下位のレベルをサービスとする、サブ装置の階層を有」するのであるから、引用発明1において、上記周知の事項、当業者の設計例、UPnP規格に基づき、「チューナ102」又は「レコーダ104」が、「タイマー」サービスをサブ装置(埋込デバイス)のサービスとして備えるようにし、「制御点(CP) 106」が、該「タイマー」サービスのためのディスクリプション(明細)を獲得し、該「タイマー」サービスが「所定時間に所定命令を行う」ことを「予約」するようにして、上記相違点2に係る本願補正発明の構成とすることは、予定された放送の記録を実行するための設計に際し、当業者が適宜なし得たことである。

また、本願補正発明の作用効果も、引用発明1及び周知の事項、当業者の設計例、UPnP規格から、当業者が予測し得たものである。

従って、本願補正発明は、引用発明1及び周知の事項、当業者の設計例、UPnP規格に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

5.本件補正についてのむすび
本件補正は、改正前の特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
また、仮に、本件補正が、改正前の特許法第17条の2第4項第2号(特許請求の範囲の減縮)に掲げる事項を目的とするものであるとしても、本願補正発明は、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるから、本件補正は、改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
1.本願発明
平成24年12月13日付けの手続補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1?18に係る発明は、平成23年12月13日付け手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1?18に記載されたとおりのものであるところ、請求項8に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、次のとおりのもりである。
「【請求項8】
ネットワーク上でデバイスを発見し、かつ制御する制御ポイントでの予約装置において、
前記ネットワーク上で前記デバイスを発見する発見モジュールと、
前記発見モジュールが発見した前記デバイスが提供する予約サービスについての明細を獲得する明細モジュールと、
前記明細モジュールが獲得した予約サービスについての明細に基づき、前記発見モジュールによって発見されたデバイスが所定時間に所定命令を行うことを予約する制御モジュールと、を備えることを特徴とする装置。」

2.引用例
原査定の拒絶の理由で引用された引用例1及びその記載事項は、前記「第2 [理由]2.」に記載したとおりである。

3.対比・判断
本願発明は、
(1)上記「第2 [理由]」で検討した本願補正発明に「前記発見モジュールが発見した前記デバイス及びその埋込デバイスが提供する予約サービス」とあったところを、「前記発見モジュールが発見した前記デバイスが提供する予約サービス」と限定を省き、
(2)本願補正発明に「前記発見モジュールによって発見されたデバイス及び/又はその埋込デバイスが所定時間に所定命令を行うことを予約する制御モジュール」とあったところを「前記発見モジュールによって発見されたデバイスが所定時間に所定命令を行うことを予約する制御モジュール」としたものに相当する。
そこで検討すると、本願発明と引用発明1とは、前記「第2 [理由]3.」で述べた対比を踏まえれば、次の点で一致する。

(一致点)
「ネットワーク上でデバイスを発見し、かつ制御する制御ポイントでの予約装置において、
前記ネットワーク上で前記デバイスを発見する発見モジュールと、
前記発見モジュールが発見した前記デバイスが提供する予約サービスについての明細に基づき、前記発見モジュールによって発見されたデバイスが所定時間に所定命令を行うことを予約する制御モジュールと、を備えることを特徴とする装置。」

また、両者は次の点で相違する。
<相違点>
本願発明では、制御ポイントでの予約装置が、発見モジュールが発見したデバイスが提供する予約サービスについての明細を「獲得」する「明細モジュール」を備えているのに対し、引用発明1では、「(チューナおよびレコーディング)を予約しておく(reserving)」「制御点(CP) 106」は、発見した「チューナ102およびレコーダ104」に含まれる、拡張された「ConnectionManager(CM)サービス」のための「PrepareForDelayedConnection」アクションの引数をリストするテーブル(デバイスが提供する予約サービスについての明細)を所持しているものの、該「PrepareForDelayedConnection」アクションの引数をリストするテーブルを、「制御点(CP) 106」が「獲得」することについては明示されていない点。

そこで、上記相違点について検討すると、前記「第2 [理由]4.」の「<相違点1>について:」で述べたとおり、上記<相違点>が実質的な相違点でないことは、UPnP規格より、当業者が容易に理解し得たことである。

よって、本願発明は、引用例1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

4.むすび
以上のとおり、本願の請求項8に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができないものである。
従って、その余の請求項について論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2013-11-26 
結審通知日 2013-12-03 
審決日 2013-12-18 
出願番号 特願2008-552212(P2008-552212)
審決分類 P 1 8・ 572- Z (G06F)
P 1 8・ 575- Z (G06F)
P 1 8・ 121- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 古河 雅輝  
特許庁審判長 清水 稔
特許庁審判官 小曳 満昭
稲葉 和生
発明の名称 UPnP上でデバイスの機能を予約する方法及び装置  
代理人 伊東 忠重  
代理人 大貫 進介  
代理人 伊東 忠彦  

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