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審決分類 審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない。 C08F
管理番号 1292293
審判番号 不服2013-12902  
総通号数 179 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-11-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-07-05 
確定日 2014-09-24 
事件の表示 特願2008-522853「混合アルファオレフィンフィード由来の潤滑剤」拒絶査定不服審判事件〔平成19年1月25日国際公開、WO2007/011832、平成21年4月9日国内公表、特表2009-514991〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯

本願は、平成18年7月14日(パリ条約による優先権主張 2005年7月19日及び2006年6月2日 いずれもアメリカ合衆国(US))を国際出願日とする特許出願であって、平成20年3月19日に手続補正書が提出され、平成23年12月26日付けで拒絶理由が通知され、平成24年5月21日に意見書とともに手続補正書が提出されたが、平成25年2月26日付けで拒絶査定がなされ、それに対して、同年7月5日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正書が提出され、同年8月9日付けで前置報告がなされ、それに基づいて当審で同年9月6日付けで審尋がなされ、平成26年3月10日に回答書が提出されたものである。



第2 本願発明

本願の請求項1?18に係る発明は、平成25年7月5日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲、明細書(以下、「本願明細書」という。)及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1?18に記載された事項により特定されるとおりのものであって、そのうち、請求項15に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、以下のとおりのものである。

「分枝の長さが平均で、2.1?12の範囲にある少なくとも2タイプの分枝を含み、
(a)質量分析法で測定されるランダム性係数が0.7?1.4;
(b)最小化後Diff係数が、NMRで測定されるSααメチレンピークの0.3未満;
(c)Mn=200?50,000;
(d)Mw=200?80,000;
(e)MWD=1?5;
(f)流動点10℃未満;
(g)100℃での動粘度=2?500cSt;および
(h)VIが100以上
から選択されるパラメータの少なくとも1つをさらに特徴とする、ランダム液体ポリアルファオレフィン。」

なお、上記「分枝の長さが平均で、2.1?12の範囲にある」は、「分枝の長さが平均で、炭素数2.1?12の範囲にある」の意味であると解される。その理由は、以下のとおりである。
本願発明におけるランダム液体ポリアルファオレフィンに関し、モノマーであるα-オレフインの種類について、本願明細書では、「フィードの平均炭素数は、少なくとも4.1が好ましい。平均炭素数の上限は、フィードの重要な特徴ではない(『基本的にランダムな液体ポリマー』としての生成物の特徴により、比較的自然に限定されることになる)ものの、有用な上限として、C_(20)?C_(24)アルファオレフィン、C_(18)もしくはC_(16)もしくはC_(14)または以下に本明細書で示す他の好ましい上限を挙げることができる。本明細書で使用する場合、平均炭素数とは、フィードにおけるC_(3)?C_(30)アルファオレフィンの平均炭素数をいう。他の好ましい実施形態では、上述の実施形態のいずれか、そうでなけば、本明細書で説明されているように、平均炭素数が炭素原子約4.1?14、一層好ましくは炭素原子が5を上回り12未満、一層好ましくは炭素原子が5.5を上回り11未満であってもよい、混合フィードを選択することになる。」(段落0035)と記載されており、また、分枝の長さについて、同じく、「本発明は、実施形態において、分枝の長さが平均で少なくとも2.1であり、2.1?12までの幅があり、好ましくは3?11、一層好ましくは4?10、一層好ましくは4.5?9.5、一層好ましくは5?9、一層好ましくは5.5?8.5、一層好ましくは6?8および最も好ましくは7?8の、少なくとも2タイプの分枝を含むことを特徴とする、液体ポリアルファオレフィン組成物を提供するものである。」(段落0143)と記載されている。
ここで、モノマーであるα-オレフインの末端の炭素-炭素の二重結合部分が主鎖に組み込まれ、分枝は当該α-オレフィンの残りの部分により形成されることから、当該共重合体の分枝の炭素数は、当該α-オレフィンの総炭素数から2を減じたものとなることは明らかである。
そして、上記のとおり、フィードにおける平均炭素数の炭素原子数と分枝の長さの数値とを対比すれば、フィードでの「炭素原子約4.1?14」は分枝の長さの炭素数「約2.1?12」に相当し、この数値範囲はまさに本願発明における分岐の長さ「2.1?12」と重複一致するものである。
そうすると、本願発明における「分枝の長さ」の数値は、「炭素数」で表現したものであると解するのが最も自然である。



第3 原査定の拒絶理由の概要

原査定の拒絶理由の理由1の概要は、請求項15に係る発明は、引用文献3(特開昭63-57615号公報)に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができないというものを含むものである。



第4 当審の判断

1.刊行物:特開昭63-57615号公報(平成23年12月26日付けの拒絶理由通知書における引用文献3。以下、単に「引用例」という。)

2.引用例の記載事項
本願の優先日前に日本国内において頒布された引用例には、次の事項が記載されている。

ア 「炭素原子数3?20のα-オレフインから誘導された液状α-オレフイン系ランダム共重合体であって、
(a)1種のα-オレフインから誘導された繰返し単位の含有率が1?99モル%の範囲にあり、
(b)135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.005?0.4dl/gの範囲にあり、
(c)ゲルパーミエイシヨンクロマトグラフイ(GPC)で求めた分子量分布(Mバー(審決注:Mに上付きバーであるが表記できないので、Mバーと表記する。以下同じ。)w/Mバーn)が3.0以下であり、
(d)^(13)C-NMRスペクトルにおいて共重合体主鎖中の隣接した2個の3級炭素原子間に2個の連続したメチレン連鎖に基くシグナルが観測されず、
そして
(e)沃素価が0?85の範囲にある、
ことを特徴とする液状α-オレフイン系ランダム共重合体。」(特許請求の範囲請求項1)

イ 「(A)共役π電子を有する基を配位子としたジルコニウムハイドライド化合物、および
(B)アルミノオキサン
から成る触媒の存在下に、2種又は2種以上の炭素原子数3?20のα-オレフインを共重合せしめることを特徴とする
(a)1種のα-オレフインから誘導された繰返し単位の含有率が1?99モル%の範囲にあり、
(b)135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.005?0.4d1/gの範囲にあり、
(c)ゲルパーミエイシヨンクロマトグラフイ(GPC)で求めた分子量分布(Mバーw/Mバーn)が3.0以下であり、
(d)^(13)C-NMRスペクトルにおいて共重合体主鎖中の隣接した2個の3級炭素原子間に2個の連続したメチレン連鎖に基くシグナルが観測されず、
そして
(e)沃素価が0?85の範囲にある、
炭素原子数3?20のα-オレフインから誘導された液状α-オレフイン系ランダム共重合体の製造法。」(特許請求の範囲請求項2)

ウ 「本発明の方法において、重合反応系に供給される原料は2種又は2種以上の炭素原子数3?20のα-オレフインの混合物である。重合原料であるα-オレフインの混合物中の1種のα-オレフインの割合は1?99モル%、好ましくは3?97モル%、よりこのましくは5?95モル%の範囲にある。
本発明の方法において重合原料として使用される炭素数3?20のα-オレフィンとして具体的には、プロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-へキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセンなどが例示できる。」(6頁左下欄7?20行)

エ 「本発明の液状α-オレフイン系ランダム共重合体は通常100?350の粘度指数、240℃以上の引火点、および0℃以下の流動点を示す。
本発明の液状α-オレフイン系ランダム共重合体は、チタン系触媒を用いて得られた共重合体と比較して、分子量分布および組成分布が狭く且つ潤滑油に必要とされる種々の性質において優れている。」(8頁右下欄3?10行)

オ 「[実施例]
次に、本発明の方法を実施例によって具体的に説明する。
実施例1
ジルコニウム触媒の調製
充分に窒素置換した100m1のガラス製フラスコにトルエン30m1とビス(シクロペンタジェニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイドライド2ミリモルを装入しスラリー状にした。それにトルエンで希釈したトリメチルアルミニウム(1M溶液)20ミリモルを室温下で滴下した。滴下終了後、60℃に昇温し1時間反応させた。ビス(シクロペンタジェニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイドライドはトルエンに溶解し溶液は暗示色となった。尚、上記反応は光をしや断して行った。
メチルアルミノオキサンの調製
充分にアルゴンで置換した400mlのガラス製フラスコに塩化マグネシウムの6水和物13.9gとトルエン125mlを装入し、0℃に冷却後、トルエン125mlで希釈したトリメチルアルミニウム250ミリモルを滴下した。滴下終了後、70℃に昇温しその温度で96時間反応させた。反応後、ろ(審決注:さんずいに戸の漢字であるが、表記できないのでひらがなで表記する。)過により固液分離を行い更に、分離液より減圧下にトルエンを除去し白色固体のメチルアルミノオキサン7.3gを得た。ベンゼン中での凝固点降下により求められた分子量は1910であり、該アルミノオキサンのm値は31であった。尚、重合時には前記アルミノオキサンをトルエンに再溶解して用いた。
重合
2l連続重合反応器を用いて、精製トルエンを0.25l/hr、メチルアルミノオキサンをアルミニウム原子換算で2.5ミリグラム原子/hr、前記で調製したジルコニウム触媒をジルコニウム原子換算でl×10^(-2)ミリグラム原子/hrの割合で連続的に供給し、重合反応器内において同時にプロピレンを75l/hr、ヘキセン-1を0.25l/hrの割合で連続的に供給し、重合温度50℃、常圧、滞留時間2時間及びポリマー濃度37g/lとなる条件下に重合を行った。生成したポリマー溶液を重合反応器より連続的に抜き出し、少量のメタノールを添加することにより重合を停止した。そのポリマー溶液に多量の水を加え水洗する操作を4回繰り返した。その後ポリマー溶液よりトルエンを除去することにより無色透明な液状ポリマーを得た。さらに、この液状ポリマーを130℃で12時間減圧(150mmHg)乾燥した。この液状ポリマーは、プロピレン含量10モル%、[η]0.01dl/g、Mバーw/Mバーnl.80、100℃での動粘度5.8cst、粘度指数138、屈折率1.4586および沃素価58であつた。
得られた共重合体の^(13)C-NMRスペクトルには、共重合体主鎖中の隣接した2個の3級炭素原子間に2個の連続したメチレン連鎖に基づくシグナルは観測されなかった。単位ジルコニウム当りの活性は1850g-ポリマー/ミリグラム原子-Zrであつた。
実施例2?11
表1に示した条件下に重合を行った以外は実施例1と全く同様に行った。なお、得られた共重合体の^(13)C-NMRスペクトルには実施例1と同様2個の連続したメチレン連鎖に基づくシグナルは観測されなかった。結果を表2に示した。

」(8頁右下欄16行?10頁左上欄)

3.引用例に記載された発明
引用例には、摘示アより、「炭素原子数3?20のα-オレフインから誘導された液状α-オレフイン系ランダム共重合体であって、
(a)1種のα-オレフインから誘導された繰返し単位の含有率が1?99モル%の範囲にあり、
(b)135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.005?0.4dl/gの範囲にあり、
(c)ゲルパーミエイシヨンクロマトグラフイ(GPC)で求めた分子量分布(Mバーw/Mバーn)が3.0以下であり、
(d)^(13)C-NMRスペクトルにおいて共重合体主鎖中の隣接した2個の3級炭素原子間に2個の連続したメチレン連鎖に基くシグナルが観測されず、
そして
(e)沃素価が0?85の範囲にある、
ことを特徴とする液状α-オレフイン系ランダム共重合体」が記載されている。
ここで、摘示イ及びウから、当該液状α-オレフイン系ランダム共重合体が、2種又は2種以上の炭素原子数3?20のα-オレフインの混合物を共重合せしめることにより得られるものであることも記載されている。
そうすると、引用例には、次のとおりの発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているといえる。

「2種又は2種以上の炭素原子数3?20のα-オレフインの混合物を共重合せしめることにより得られる液状α-オレフイン系ランダム共重合体であって、
(a)1種のα-オレフインから誘導された繰返し単位の含有率が1?99モル%の範囲にあり、
(b)135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.005?0.4dl/gの範囲にあり、
(c)ゲルパーミエイシヨンクロマトグラフイ(GPC)で求めた分子量分布(Mバーw/Mバーn)が3.0以下であり、
(d)^(13)C-NMRスペクトルにおいて共重合体主鎖中の隣接した2個の3級炭素原子間に2個の連続したメチレン連鎖に基くシグナルが観測されず、
そして
(e)沃素価が0?85の範囲にある、
液状α-オレフイン系ランダム共重合体」

4.対比
本願発明と引用発明とを対比する。
引用発明における「液状α-オレフイン系ランダム共重合体」は、本願発明における「ランダム液体ポリアルファオレフィン」に該当する。
そして、引用発明における「液状α-オレフイン系ランダム共重合体」は、「2種又は2種以上の炭素原子数3?20のα-オレフインの混合物を共重合せしめることにより得られる」ものであることから、当該共重合体中には、それらの原料モノマーである各α-オレフインに由来する分枝をそれぞれ有するものであり、原料モノマーである各α-オレフインに応じてそれらの分枝の形は異なるものとなり、結局のところ、少なくとも2タイプの分枝を含むものとなることは明らかである。
そうすると、本願発明と引用発明とは、以下の点で一致し、以下の点で一応相違するといえる。

<一致点>
「少なくとも2タイプの分枝を含む、ランダム液体ポリアルファオレフィン」

<相違点1>
本願発明では、「分枝の長さが平均で、2.1?12の範囲にある」と規定しているのに対し、引用発明では特に規定していない点。

<相違点2>
本願発明では、「(a)質量分析法で測定されるランダム性係数が0.7?1.4;
(b)最小化後Diff係数が、NMRで測定されるSααメチレンピークの0.3未満;
(c)Mn=200?50,000;
(d)Mw=200?80,000;
(e)MWD=1?5;
(f)流動点10℃未満;
(g)100℃での動粘度=2?500cSt;および
(h)VIが100以上
から選択されるパラメータの少なくとも1つをさらに特徴とする」と規定しているのに対し、引用発明では特に規定していない点。

5.相違点についての判断
○相違点1について
引用例において、得られる共重合体の分枝の炭素数は、第2 で述べたとおり、モノマーであるα-オレフィンの総炭素数から2を減じたものとなるところ、引用例の実施例7?11においては、モノマー1として「4-メチルペンテン-1」または「ヘキセン-1」を用い、かつ、モノマー2として「ヘキセン-1」または「デセン-1」を用いているから、これらの実施例においては、モノマー1由来の分枝の炭素数は「4」であり、モノマー2由来の分枝の炭素数は「4」または「8」である。そうすると、モノマー1とモノマー2との共重合割合がどうであれ、その共重合体の分枝の長さの平均が、炭素数2.1?12の範囲にあることは明らかである。
さらに附言すると、引用例の他の実施例においても、いずれもその共重合体の分枝の長さの平均が、炭素数2.1?12の範囲にあることが計算される。例えば、実施例1では、モノマー1として「プロピレン」(モノマー1由来の分枝の炭素数は「1」)を用い、かつ、モノマー2として「ヘキセン-1」(モノマー2由来の分枝の炭素数は「4」)を用い、これらをモノマー1が10モル%となる割合で共重合しているから、その共重合体の分枝の長さの平均は、1×0.1+4×0.9=3.7と計算され、この値は、2.1?12の範囲にある。
してみると、引用発明は、相違点1において規定する分枝の長さの平均について、本願発明と重複する態様を包含するものである。
したがって、相違点1は実質的な相違点ではない。

○相違点2について
引用例には、実施例1?11として、表2(摘示オ)が示されており、表2には、
(ア)Mバーw/Mバーnが1.77?1.91であるもの、
(イ)100℃動粘度(cst)が3.5?7.1であるもの、
(ウ)粘度指数が135?184であるもの、
が記載されている。
そして、引用例における「(ア)Mバーw/Mバーn」は、本願発明における「(e)MWD」に該当し、その数値範囲も、引用例における「1.77?1.91」は、本願発明における「1?5」との範囲と重複一致している。
また、引用例における「(イ)100℃動粘度(cst)」は、本願発明における「(g)100℃での動粘度」に該当し、その数値範囲も、引用例における「3.5?7.1」は、本願発明における「2?500cSt」との範囲と重複一致している。
さらに、引用例における「(ウ)粘度指数」は、本願発明における「(h)VI」に該当し、その数値範囲も、引用例における「135?184」は、本願発明における「100以上」との範囲と重複一致している。
そうすると、引用例における実施例1?11においては、本願発明における「(e)MWD=1?5;
(g)100℃での動粘度=2?500cSt;および
(h)VIが100以上」の3つのパラメータを同時に満たすものであるから、本願発明で規定する「(a)質量分析法で測定されるランダム性係数が0.7?1.4;
(b)最小化後Diff係数が、NMRで測定されるSααメチレンピークの0.3未満;
(c)Mn=200?50,000;
(d)Mw=200?80,000;
(e)MWD=1?5;
(f)流動点10℃未満;
(g)100℃での動粘度=2?500cSt;および
(h)VIが100以上
から選択されるパラメータの少なくとも1つをさらに特徴とする」を当然に満たしている。
してみると、引用発明は、相違点2において規定する点について、本願発明と重複する態様を包含するものである。
したがって、相違点2は実質的な相違点ではない。

6.小括
以上のとおりであるから、本願発明と引用発明とに相違点は存在しない。
よって、本願発明は、引用発明と同一である。



第5 むすび

以上のとおり、本願の請求項15に係る発明は、その優先日前に頒布された特開昭63-57615号公報に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。
したがって、他の請求項について検討するまでもなく、原査定の拒絶の理由1は妥当なものであるので、本願は、その理由により拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2014-04-23 
結審通知日 2014-04-30 
審決日 2014-05-13 
出願番号 特願2008-522853(P2008-522853)
審決分類 P 1 8・ 113- Z (C08F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 阪野 誠司中島 芳人  
特許庁審判長 田口 昌浩
特許庁審判官 大島 祥吾
小野寺 務
発明の名称 混合アルファオレフィンフィード由来の潤滑剤  
代理人 山崎 行造  

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