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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) F24F
管理番号 1292404
審判番号 不服2013-11717  
総通号数 179 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-11-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-06-20 
確定日 2014-10-02 
事件の表示 特願2009- 91149号「ヒートポンプ室外機」拒絶査定不服審判事件〔平成22年10月28日出願公開、特開2010-243033号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平21年4月3日の出願であって、平成25年4月30日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成25年6月20日に拒絶査定不服審判が請求されると同時に手続補正がされたものである。
その後、当審において、平成26年4月23日付けで拒絶理由が通知され、平成26年6月26日付けで意見書が提出されたものである。

2.本願発明
本願の特許請求の範囲の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成25年6月20日に手続補正された特許請求の範囲、明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された以下のとおりのものと認める。

「機械室に設けられた圧縮機と、
前記機械室の底板上に設けられた第1防振マウントと、
前記圧縮機の脚部を支持する第2防振マウントと、
前記第1防振マウントに支持され、前記第1防振マウントを取付ける第1防振マウント取付部を有すると共に、前記第2防振マウントを設置する第2防振マウント設置部を前記第1防振マウント取付部よりも低い面に有し、かつ前記第1防振マウント取付部と第2防振マウント設置部が互いに前記圧縮機の軸中心に対して対称、かつ略同一円周上に配置された中間ベースとを備え、
前記底板の前記第1防振マウントを設置する第1防振マウント設置面が前記底板のほぼ全面の高さである標準高さより高なるよう前記底板を形成し、
前記中間ベースの前記第1防振マウント取付部と前記圧縮機の重心との距離が前記第2防振マウント設置部と前記圧縮機の重心との距離より小さいことを特徴とするヒートポンプ装置の室外機。」

3.引用発明
これに対して、当審の拒絶理由に引用された本願出願前に頒布された刊行物である実願平3-64891号(実開平5-10843号)のCD-ROM (以下「引用例1」という。)、特開平5-44963号公報(以下「引用例2」という。)、及び特開平7-19169号公報(以下「引用例3」という。)、には、図面とともに次の事項がそれぞれ記載されている(下線は当審で付与。以下、同様。)。

(1)引用例1について
(1a)「ベース上に圧縮機を弾性支持するものにおいて、前記圧縮機を第1の防振部材を介して取付板に取付けると共に、同取付板を第2の防振部材を介して前記ベースに取付けるようにしてなることを特徴とする圧縮機の防振支持装置。」(【請求項1】)

(1b)「【0002】
【従来の技術】
圧縮機は例えば空気調和機や電気冷蔵庫等にとっては欠くことのできない重要部品である。しかしながら、この圧縮機は一種の回転機器であるが故に振動や騒音の発生源となる。そこで空気調和機や電気冷蔵庫においては、圧縮機とその圧縮機が配置されるベース間にゴムあるいはスプリングを介して弾性支持を行い、これによって圧縮機からの振動を吸収させ、騒音の発生を抑制するようにしている。」

(1c)「【0005】
【作用】
上記の構成であれば、圧縮機からベースに伝達される振動が、先ず圧縮機と取付板間に介装された第1の防振部材によって吸収され、この第1の防振部材によって吸収しきれなかった振動は更に取付板とベース間に介装された第2の防振部材によって吸収されるので、圧縮機に起因する空気調和機等の騒音をより少なくすることができる。」

(1d)「【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1は空気調和機の室外ユニットの概略説明図で、1はベース、2は箱体、3はベース1と箱体2とからなる本体内を熱交換器室4と機械室5とに区画している仕切板で、熱交換器室4には室外側熱交換器6と放熱用のプロペラファン7とが配置され、機械室5には上部に制御装置8が設けられ、下部のベース1に前記制御装置8により制御される圧縮機9が配置されている。」

(1e)「【0007】
ところで、圧縮機9は図2に示すような防振支持装置Aによってベース1に取付けられている。以下、この防振支持装置Aについて説明する。圧縮機9にはその本体を構成しているハウジング10の底部に三方に開いた取付脚11が有り、これら取付脚11の先端部にはそれぞれ防振部材12を係止させるための係止孔が設けられている。防振部材12は例えばリング状のスプリングでもよいが、本実施例では弾性のあるゴムが使用され、その形状は概略円筒形になっている。13は圧縮機9を取付けるための取付板で、その形状は図3の(A)および(B)に示されるように円板状になっており、その円板には前記取付脚11に係止させた防振部材12の孔に対応する三本のボルト14が立設されている。これらのボルト14は防振部材12の孔に挿通された後、先端がナット締めされるようになっている。」

(1f)「【0008】
取付板13には前記三本のボルト14の他に防振部材15を係止させるための係止孔が外周寄りの三箇所に形成されている。これら三箇所の係止孔に係止させる防振部材15は先に説明した防振部材12と同じ形状になっており、また、ベース1にはこれら防振部材15に合わせた三本のボルト16が立設されている。これらのボルト16は防振部材15に挿通された後、先端がナット締めされるようになっている。このような構成であれば圧縮機9は二重に弾性支持されるので、下部の防振部材15は上部の防振部材12で吸収しきれなかった圧縮機9からの振動を吸収することができるわけである。」

(1g)「【0009】
図3の(A)および(B)はそれぞれ取付板13の大きさの違いと防振部材15の取付位置の関係を表しており、圧縮機9が配置される機械室にスペース上の余裕があれば図(A)のように取付板13の径を大きくすると共に、同取付板13の素材を通常の鋼板から鋼板と鋼板との間に粘弾性樹脂をサンドイッチ状に挟んだ制振鋼板に置き換えれば、前記粘弾性樹脂のずり変形によって振動エネルギーが熱エネルギーに変換されるので制振効果が高まり、より一層の騒音防止になる。」

(1h)図3(B)には、取付板13に、防振部材12の取付部位と防振部材15の取付部位とが圧縮機9の中心に対して対称かつ略同一円周上に配置した態様が図示されている。

上記記載事項(1a)?(1g)及び図示内容(1h)を総合すると、引用例1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。

「空気調和機の室外ユニットは、ベース1、箱体2、ベース1と箱体2とからなる本体内を熱交換器室4と機械室5とに区画している仕切板3を有し、機械室5の下部のベース1上に、圧縮機9の底部に三方に開いた取付脚11が弾性支持された、空気調和機の室外ユニットにおいて、圧縮機9の取付脚11を第1の防振部材12を介して取付板13に取付けるとともに、同取付板13を第2の防振部材15を介してベース1に取付け、取付板13に、第1の防振部材12の取付部位と第2の防振部材15の取付部位とが圧縮機9の中心に対して対称かつ略同一円周上に配置されている、空気調和機の室外ユニット。」

(2)引用例2について
(2a)「【0008】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1はこの発明の一実施例による空気調和機の機械室における圧縮機の取付状態を示す斜視図であり、図2は圧縮機と架台の固定部および架台と台枠の固定部の詳細を示す模式図である。これらの図中、図13?図16と同一符号は相当部分を示すので、その説明を省略する。8は圧縮機2が配設される凹部8aを有し、上面に段差が形成された架台で、この架台8は台枠1の取付枠1aに防振ゴム11を介在して支持され、ボルトおよびナット12で取付枠1aに固定されている。そして、この架台8の凹部8aに金属スペーサ9を介して圧縮機2がボルトおよびナット10で据付けられている。」

(2b)「【0010】また、上記架台8の取付枠1aへの取付部分が圧縮機2の取付足2aの部分に相当するから、その取付け間隔が大きいほど圧縮機自身の回動力(励振力)を弱める作用が得られるため、架台8を用いたことで圧縮機2の起動、運転および停止時における前後、左右あるいは回転方向の励振力が減少して配管系への応力集中を弱めることができる。」

(2c)「【0011】実施例2.なお、上記実施例では圧縮機2を架台8に直にボルトおよびナット10で固定した例について示したが、図3に示すように架台8上に制振シート13を敷設し、この上に圧縮機2を据付けることによって圧縮機2の振動をさらに吸収し、この結果、圧縮機2の発する運転音や架台8との接触による騒音ひいては装置全体の運転音の低減が図れる。また、架台8上に制振シート13を敷設する代りに、架台8自体が制振鋼板でできているものでもよい。」

(2d)「【0012】実施例3.図4はこの発明の他の実施例による空気調和機の機械室における圧縮機の取付状態を示す斜視図であり、図5は圧縮機と架台の固定部および架台と台枠の固定部の詳細を示す模式図である。これらの図において、図13?図16と同一符号は相当部分を示すので、その説明を省略する。8は複数の凹部8aおよび凸部8bとを有し上面に段差が形成された架台で、各凹部8aには圧縮機2が金属製スぺーサ9を介してボルトおよびナット10により固定支持されている。11は架台8の凸部8bと台枠1の取付枠1aとの間に介挿される防振部材としての防振ゴムであり、凸部8bと取付枠1aとはこの防振ゴム11を介してボルトおよびナット12により固定されている。」

(2e)「【0013】・・・又、架台8は凹部8aおよび凸部8bを有し、凹部8aにて圧縮機2を固定するとともに凸部8bにて台枠1の取付枠1aに固定されているので、機械強度的にも振動的にも強固となり、且つ圧縮機2の取付高さも低くすることができコンパクト化される。」

(2f)図1?図6には、台枠1の平坦な底板に取付枠1aが設けられ、凹部と凸部とを有する架台8の凹部に圧縮機2の取付足2aを固定し、凸部を取付枠1aに固定した態様が図示されている。

そして、上記記載事項(2a)?(2e)及び図示内容(2f)を総合すると、引用例2には、次の技術的事項を認めることができる。

「圧縮機の取付高さを低くしてコンパクト化するために、架台に凹部と凸部とを設け、台枠の平坦な底板に固定された取付枠に、凸部を固定し、凹部に圧縮機の取付足を固定すること。」([以下「引用例2記載の技術的事項」という。)

(3)引用例3について
(3a)「【0014】前記圧縮機4は、所謂横型のロータリー圧縮機であり、その下面には取付脚部24が設けられている・・・・前記圧縮機4の取付脚部24の四隅には振動吸収装置30を構成するゴム等の上クッション材29が取り付けられており、一方、取付台25には固定具を構成するボルト31・・が四箇所立設されている。そして、このボルト31・・には前記振動吸収装置30を構成するゴム等の下クッション材32が挿通され、その上に同じく振動吸収装置30を構成するコイルバネ33が挿通された後、前記上クッション材29が挿通される。」

(3b)「【0016】一方、取付台25の四隅にはU字状の切り込み25Aが形成されており、この切り込み25Aにはクッションゴム41・・が下方に突出してそれぞれ係合取付され、このクッションゴム41内にはカラー42が挿入されている。そして、このカラー42内にはユニットベース7に下端が螺合するボルト43が挿入され、それによって取付台25はクッションゴム41を介してユニットベース7に固定される。」

(3c)「【0020】尚、このように圧縮機4を振動吸収装置30、取付台25及びクッションゴム41を介してユニットベース7に固定したことにより、圧縮機4の高さが高くなって機械室3内に設置できなくなった場合には、図7の如くユニットベース7に透孔7Aを穿設し、取付台25をこの透孔7A内に落ち込むような形状とすれば良い。」

(3d)図7には、取付台25に凹部と凸部を設け、凹部に振動吸収装置30を配置し、凸部をクッションゴム41を介してユニットベース7に固定した態様が図示されている。

そして、上記記載事項(3a)?(3c)及び図示内容(3d)を総合すると、引用例3には、次の技術的事項を認めることができる。

「圧縮機の高さが高くなるような時は、取付台に凹部と凸部を設け、当該凹部に圧縮機の取付脚部を固定し、凸部をユニットベースに固定すること。」(以下「引用例3記載の技術的事項」という。)

4.対比・判断
本願発明と引用発明とを対比すると、各文言の意味、機能または作用等からみて、後者の「空気調和機の室外ユニット」、「取付脚11」、「ベース1」、「第1の防振部材12」、「取付板13」、「第2の防振部材15」、「第1の防振部材12の取付部位」及び「第2の防振部材15の取付部位」は、それぞれ前者の「ヒートポンプ装置の室外機」、「脚部」、「底板」、「第2防振マウント」、「中間ベース」、「第1防振マウント」、「第2防振マウント設置部」及び「第1防振マウント設置面」にそれぞれ相当する。
また、後者の「空気調和機の室外ユニット」は、「ベース1、箱体2、ベース1と箱体2とからなる本体内を熱交換器室4と機械室5とに区画している仕切板3を有し、機械室5の下部のベース1上に、圧縮機9の底部に三方に開いた取付脚11が弾性支持され」ていることから、後者は、前者同様に「機械室5に設けられた圧縮機9」を有しているといえる。
さらに、後者の「圧縮機9の取付脚を第1の防振部材12を介して取付板13に取付ける」ことは、前者の「第2防振マウント」が「前記圧縮機の脚部を支持する」ことに相当し、後者の「同取付板13を第2の防振部材15を介してベース1に取付け」ることは、前者の「第1防振マウント」が「前記機械室の底板上に設けられ」ることに相当する。

そこで、本願発明の用語を用いて表現すると、両者は次の点で一致する。

(一致点)
「機械室に設けられた圧縮機と、
前記機械室の底板上に設けられた第1防振マウントと、
前記圧縮機の脚部を支持する第2防振マウントと、
前記第1防振マウントに支持され、前記第1防振マウントを取付ける第1防振マウント取付部を有すると共に、前記第2防振マウントを設置する第2防振マウント設置部を有し、かつ前記第1防振マウント取付部と第2防振マウント設置部が互いに前記圧縮機の軸中心に対して対称、かつ略同一円周上に配置された中間ベースとを備える、
ヒートポンプ装置の室外機。」

そして、両者は、次の点で相違する。

(相違点1)
本願発明は、「第2防振マウント設置部を」「第1防振マウント取付部よりも低い面に有し、」「中間ベースの第1防振マウント取付部と圧縮機の重心との距離が第2防振マウント設置部と圧縮機の重心との距離より小さい」とされているのに対して、引用発明は、そのようになっていない点。

(相違点2)
第1防振マウント設置面と底板との関係について、本願発明は、「底板の第1防振マウントを設置する第1防振マウント設置面が」「底板のほぼ全面の高さである標準高さより高なるよう底板を形成し」ているのに対して、引用発明は、そのようになっていない点。

そこで、上記各相違点について検討する。

(相違点1について)
一般に、装置に機械要素を配置するに際して、機械要素の配置を工夫して、高さ方向をコンパクトすることは、周知の課題といえる。
そうすると、引用発明においても圧縮機を機械室に配置するに際して、高さ方向のコンパクト化するために、引用発明の取付板において、引用例2記載の技術的事項や引用例3記載の技術的事項を適用して、圧縮機の取付脚11の取付部となる、第1の防振部材12の取付部位を、第2の防振部材15の取付部位よりも低い面に有するようにすることは、当業者が容易になし得たことである。
そして、そのように第1の防振部材12の取付部位を第2の防振部材15の取付部位よりも低い面に有するようにすると、引用発明は、第1の防振部材12の取付部位と第2の防振部材15の取付部位が互いに圧縮機の軸中心に対して対称、かつ略同一円周上に配置されているので、必然的に取付板の第2の防振部材15の取付部位と圧縮機の重心との距離が、第1の防振部材12の取付部位と圧縮機の重心との距離より小さいものとなる。

なお、請求人は、「中間ベースを用いた2重防振構造体において、中間ベースの第1防振マウント取付部と圧縮機の重心との距離が第2防振マウント設置部と圧縮機の重心との距離より小さくすることで、中間ベースの第1防振マウント取付部と圧縮機の重心との距離Lを小さくすることができ、よって倒れ方向バネ定数Kの減少を実現し、圧縮機全体が傾いて振れ回る振動の固有振動周波数を低下させることができます(ここで、構成Bの対称、かつ略同一円周上の配置により、よりコンパクトな全体構成で距離Lを小さくすることが可能です。)。そして、この固有振動周波数の低下により、中間ベースから底板へ伝達する圧縮機の振動を大きく減衰させることが可能になります。」(審判請求書第5ページ第18?26行)と主張しているが、引用例2の圧縮機を架台の凹部に固定することにより、圧縮機の重心と、圧縮機を支持する架台の支点となる凸部8bとの鉛直方向の距離が小さくなり、圧縮機が揺れる方向の振動を抑えるように作用することは当業者にとって明らかである。このことは、前置報告において示した特開昭63-199938号公報(第3ページ右下欄第2?6行)にも「このようにばね系と機器の重心の高低の差を小さくすることにより、特に水平方向の振動によるモーメント(過大になると転覆モーメントになる)を小さくすることができ、より安定した支持装置が得られる。」と示されている。

以上のことから、相違点1に係る特定事項についての効果が格別であるとも認められない。

(相違点2について)
引用例2における「台枠の平坦な底板」は、図面をみると、「取付枠1a」上に「防振ゴム11」を設置していて(図1、2、4、5等参照。)、本願発明の「底板の第1防振マウントを設置する第1防振マウント設置面が」「底板のほぼ全面の高さである標準高さより高なるよう底板を形成」した態様を示している。
また、底板の防振マウントを設置する設置面を底板のほぼ全面の高さである標準高さより高くなるように形成することは、当審が通知した拒絶理由において示した特開2002-323239号公報(【0025】、図1、図2参照)、実願昭55-138457号(実開昭57-61251号)のマイクロフィルム(第1図参照)、実願昭47-72941号(実開昭49-30913号)のマイクロフィルム(第1図、第2図参照)等にも記載されているように周知の事項である。
したがって、引用発明において、相違点2に係る特定事項とすることは、当業者が容易になし得たことであり、また、そのことによる格別な効果も認められない。

そして、本願発明を全体としてみても、その効果は、引用発明、引用例2に記載の事項及び周知の事項から当業者が予測し得た程度のものであって、格別のものではない。

5.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明、引用例2に記載の事項及び周知の事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるので、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができない。
したがって、本願は、他の請求項について検討するまでもなく拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2014-07-29 
結審通知日 2014-08-05 
審決日 2014-08-19 
出願番号 特願2009-91149(P2009-91149)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (F24F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 渡邉 聡  
特許庁審判長 平上 悦司
特許庁審判官 佐々木 正章
山崎 勝司
発明の名称 ヒートポンプ室外機  
代理人 松井 重明  
代理人 稲葉 忠彦  
代理人 村上 加奈子  
代理人 倉谷 泰孝  

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