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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A47L
管理番号 1293549
審判番号 不服2013-18393  
総通号数 180 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-12-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-09-24 
確定日 2014-11-06 
事件の表示 特願2008-206249「パッドホルダ」拒絶査定不服審判事件〔平成22年 2月25日出願公開、特開2010- 42057〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成20年8月8日の出願であって、平成25年6月20日付けで拒絶査定がされた。これに対し、同年9月24日に拒絶査定不服審判が請求されると同時に手続補正がされ、その後、当審において平成26年6月4日付けで拒絶理由が通知され、同年8月6日に意見書及び手続補正書が提出されたものである。


第2 本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成26年8月6日の手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項によって特定される次のとおりのものである。

「取付け孔を有する清掃用のパッドを保持するパッドホルダであって、
取付け孔を有し、矩形状の平板であるホルダ本体と、
前記ホルダ本体に当接して配置された前記パッドを、前記取付け孔を介して前記ホルダ本体と一体化させるための締め付け部材とを含み、
前記締め付け部材は、パッド側から挿入されるネジ部材と、
前記ネジ部材に係合するナット部材とを含み、
前記ネジ部材は一定の径を有するヘッド部とヘッド部より小さい径を有するネジ部とを含み、
前記パッド側から挿入されるネジ部材を含む、前記締め付け部材によって前記パッドを前記ホルダ本体と一体化したとき、前記ナット部材によって前記パッドの前記ヘッド部近傍のみが圧縮され、前記ネジ部材のヘッド部は前記パッドの清掃面に突出せず、前記清掃面は平面を維持し、
前記パッドの取付け孔、および、前記パッドホルダの取付け孔は前記パッドの中心に対して対称的に複数設けられる、パッドホルダ。」


第3 引用例
1 当審において平成26年6月4日付けで通知した拒絶の理由に引用され、本願の出願前である昭和61年2月25日に頒布された「米国特許第4571766号明細書」(以下「引用例1」という。)には、次の事項が記載されている。(なお、下線は当審で付した。)

(1)「The present invention relates generally to a surface cleaning device. More particularly, this invention relates to a surface cleaning device for use in cleaning off algae, film and other accumulated deposits from the inside surface of aquarium fish tanks.」(第1欄第6行?第10行)(当審仮訳:本発明は、表面清掃装置に関する。特に、観賞魚の水槽の内側表面から藻類、くもりおよび他の蓄積された堆積物を清掃する際に使用する表面清掃装置に関する。)

(2)「The fastening means must hold the cleaning elements in place on the headpiece. It must function in such a way as to allow fast and easy interchange of the cleaning elements. It must also be durable enough to withstand prolonged use in aquarium water. Additionally, the fastening means must either be on the back of the cleaning element or be recessed below the cleaning surface of the cleaning element in order to avoid scratching the surface of the aquarium. Typical fasteners which are suitable for use in the present invention may include plastic snaps, nut and bolt systems and velcro and the like.」(第3欄第46行?第57行)」(当審仮訳:留め手段は、ヘッドピース上の所定の位置にクリーニング部材を保持する。また、迅速かつ容易なクリーニング部材の交換を可能にする構造でなければならない。さらに、水槽の水内で長時間の使用に耐える十分な耐久性を有しなければならない。加えて、留め手段は、クリーニング部材の背面上に設けるか、または、水槽の表面を傷つけないようにするために、清掃体の清掃面より下に凹んでいる。本発明の使用に適している典型的な留め具は、プラスチックスナップ、ナットとボルトのシステムおよび面ファスナー等を挙げることができる。)

(3)「A cleaning element 11 is attached to the headpiece 15 and contacts the rigid projections 17 protruding from the headpiece. The cleaning element has a hole through the center 9 which allows the fastener 3 to pass through the cleaning element 11 up to the point of the head of the fastener 1. The fastener 3 illustrated in this embodiment is the preferred fishhook design springing pop it type fastener with a slit 7 projecting towards the head of the fastener 1 from the expanded point of the fastener 5.
FIG. 2 illustrates that the fastener 3 passes through the hole 23 in the headpiece 15 and the expanded point 5 of the fastener 3 secures the cleaning element to the headpiece 15. When the headpiece 15 and cleaning element 11 are in place and ready for use the head 1 of the fastener 3 is recessed below the level of the surface of the cleaning element 11. When the cleaning element 11 is in place the rigid projections 17 project into the cleaning element 11 to hold it in position on the headpiece 15. The scraping edge 13 of the headpiece 15 is also seen in side view.」(第4欄第33行?第52行)(当審仮訳:クリーニング部材11は、ヘッドピース15に取り付けられ、ヘッドピースから突出した剛性の突起17に結合している。クリーニング部材は、留め具の頭部1に至るまで、留め具3がクリーニング部材11を貫通することが可能となっている中央の貫通孔9を有していて、本実施の形態で示す留め具3は、好ましくは、釣り針形状であり、留め具の拡張部5から留め具の頭部1に向けてスリット7が形成され、それがパチッと挿入される。
図2は、留め具3が、ヘッドピース15の穴23を通過し、留め具3の拡張部5が、クリーニング部材11をヘッドピース15に適切に固定することを図示している。ヘッドピース15およびクリーニング部材11が所定の位置に配置され、使用できる状態にすると、留め具3の頭部1は、クリーニング部材11の表面のレベルより下に凹んで置かれる。クリーニング部材11が所定の位置にあるときに、剛性の突起17は、ヘッドピース15上の所定の位置に保持するために、クリーニング部材11内に位置している。 ヘッドピース15の擦りエッジ13が側面視できる。)

(4)図1?3から、ヘッドピース15は、クリーニング部材11が当接する部分が矩形で格子状の平らな面である点が、看取できる。

(5)図2には、留め具3は、貫通孔9を貫通し、穴23に挿入する拡張部5に連なる棒状部とこれより大径の頭部1からなり、頭部1がクリーニング部材11の表面の凹所内に入っている点が図示されている。

2 引用例1に記載された発明の認定
これらの記載事項及び図1?3の記載を総合すると、引用例1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。

「留め具3がクリーニング部材11を貫通することが可能となっている中央の貫通孔9を有するクリーニング部材11をヘッドピース15に取り付けた表面清掃装置であって、
穴23を有し、矩形で格子状の平らな面を有するヘッドピース15と、
その拡張部5が、ヘッドピース15の穴23を通過し、ヘッドピース15の矩形で格子状の平らな面に当接するクリーニング部材11を、ヘッドピース15に適切に固定する留め具3とを含み、
留め具3は、貫通孔9を貫通し、穴23に挿入する拡張部分5に連なる棒状部とこれより大径の頭部1からなり、
ヘッドピース15およびクリーニング部材11が所定の位置に配置され、使用できる状態にすると、留め具3の頭部1は、クリーニング部材11の表面のレベルより下に凹み、頭部1がクリーニング部材11の表面の凹所内に入っている表面清掃装置。」

3 当審において平成26年6月4日付けで通知した拒絶の理由に引用され、本願の出願前である昭和57年10月12日に頒布された「実願昭46-47684号(実開昭57-161956号)のマイクロフィルム」(以下「引用例2」という。)には、次の事項が記載されている。

(1)「2.実用新案登録請求の範囲
(イ)取付側スポンジ3と清掃用スポンジ4を貼り合わせ、取付穴7を開ける。
(ロ)円盤状のつばのついた取付ピン5を取付穴7に挿入する。
(ハ)スポンジ保持板1の保持穴2に取付ピン5の頭部を入れ90°回転さす。
以上の構造を持つスポンジ取付方法。」(明細書第1頁 3?10行)

(2)図1の記載から、取付ピン5を取付側スポンジ3と清掃用スポンジ4を貼り合わせたスポンジの中心に対して対称に2つ設けることが看取でき、取付ピンが挿入される取付穴7及び保持穴2は、取付けピン5に対応する位置にそれぞれ設けるものであるから、取付穴7及び保持穴2をスポンジの中心に対して対称に2つずつ設ける点が看取できる。

(3)図1の記載から、パイプ柄8とスポンジ保持板からなるパッドホルダが看取できる。


第4 対比・判断
1 ここで、本願発明と引用発明とを対比する。
(1)引用発明の「クリーニング部材11」、「表面清掃装置」、「ヘッドピース15」、「クリーニング部材11の貫通孔9」、「ヘッドピース15の穴23」、「クリーニング部材11の表面」は、その機能と構造からみて、それぞれ本願発明の「清掃用のパッド」、「パッドホルダ」、「ホルダ本体」、「パッドの取付け孔」、「ホルダ本体の取付け孔」、「清掃面」に相当する。また、引用発明の「留め具3」について、「使用できる状態にすると、留め具3の頭部1は、クリーニング部材11の表面のレベルより下に凹」んでおり、クリーニング部材11をヘッドピース15に締め付け固定しているといえるから、本願発明の「締め付け部材」に相当する。

(2)引用発明の「留め具3がクリーニング部材11を貫通することが可能となっている中央の貫通孔9を有するクリーニング部材11をヘッドピース15に取り付けた表面清掃装置」は、「貫通孔9」を有する「クリーニング部材11」が取り付けられる「ヘッドピース15」を有する「表面清掃装置」であるから、本願発明の「取付け孔を有する清掃用のパッドを保持するパッドホルダ」に相当する。

(3)引用発明の「格子状の平らな面を有するヘッドピース15」と本願発明の「平板であるホルダ本体」とは、共に平らな面を有する限りで一致しているから、引用発明の「穴23を有し、矩形で格子状の平らな面を有するヘッドピース15」と、本願発明の「取付け孔を有し、矩形状の平板であるホルダ本体」とは、「取付け孔を有し、矩形で平らな面を有するホルダ本体」の限りで一致している。

(4)上記(1)のとおり、引用発明の「留め具3」は、クリーニング部材11をヘッドピース15に締め付け固定しているといえ、「ヘッドピース15の穴23を通過」し固定するので、クリーニング部材11を、「ヘッドピース15の穴23」を介してヘッドピース15に一体化させているといえるから、引用発明の「その拡張部5が、ヘッドピース15の穴23を通過し、ヘッドピース15の矩形で格子状の平らな面に当接するクリーニング部材11を、ヘッドピース15に適切に固定する留め具3」は、本願発明の「前記ホルダ本体に当接して配置された前記パッドを、前記取付け孔を介して前記ホルダ本体と一体化させるための締め付け部材」に相当する。

(5)引用発明の留め具3の棒状部は、貫通孔9を貫通し、その後、穴23に挿入するものであるから、クリーニング部材11側から挿入されている。また、引用発明の留め具3はクリーニング部材11をヘッドピース15に固定しているから、引用発明の「留め具3」と本願発明の「ネジ部材」とは、「固定部」である点で共通しており、留め具3の拡張部分5はヘッドピース15の穴23に挿入され、ヘッドピース15に係止しているから、引用発明の「留め具3」と本願発明の「ナット」とは、「係止部」である点で共通している。したがって、引用発明の「留め具3」が、「貫通孔9を貫通し、穴23に挿入する拡張部分5に連なる棒状部とこれより大径の頭部1からな」ることと、本願発明の「締め付け部材」が、「パッド側から挿入されるネジ部材と、前記ネジ部材に係合するナット部材とを含」むこととは、「締め付け部材」が、「パッド側から挿入される固定部と、係止部とを含」む限りで一致する。

(6)引用発明の固定部を有する「留め具3」が「棒状部とこれより大径の頭部1からな」ることは、頭部が一定の径を有し、棒状部が頭部1の径より小さい径を有することであるから、引用発明の「留め具3」が、「棒状部分とこれより大径の頭部1からな」ることと、本願発明の「ネジ部材は一定の径を有するヘッド部とヘッド部より小さい径を有するネジ部とを含」むこととは、「固定部は一定の径を有するヘッド部とヘッド部より小さい径を有する棒状部とを含」む限りで一致する。

(7)引用発明の「ヘッドピース15およびクリーニング部材11が所定の位置に配置され、使用できる状態」とは、留め具3によって、クリーニング部材11をヘッドピース15と一体化した状態といえる。
そして、クリーニング部材11をヘッドピース15と一体化する前の図1の表面が平らなクリーニング部材11が、一体化後に、表面が下に凹んで、留め具3の頭部1がその表面の凹所内に入っている図2の状態となること、及び「留め手段は、・・・水槽の表面を傷つけないようにするために、清掃体の清掃面より下に凹んでいる。」(前記1の(2))の記載を参酌すると、引用発明の「クリーニング部材11の表面のレベルより下に凹み、頭部1がクリーニング部材11の表面の凹所内に入っている」ことは、表面が平面であるクリーニング部材11の表面を、留め具3の拡張部5をヘッドピース15の穴23に係止させることによって頭部1近傍のみを圧縮し、締め付け部材の頭部はクリーニング部材の表面に突出せず、前記表面は平面を維持していることといえるから、引用発明の「ヘッドピース15およびクリーニング部材11が所定の位置に配置され、使用できる状態にすると、留め具3の頭部1は、クリーニング部材11の表面のレベルより下に凹み、頭部1がクリーニング部材11の表面の凹所内に入っている」ことと、本願発明の「パッド側から挿入されるネジ部材を含む、締め付け部材によってパッドをホルダ本体と一体化したとき、ナット部材によってパッドのヘッド部近傍のみが圧縮され、ネジ部材のヘッド部はパッドの清掃面に突出せず、清掃面は平面を維持している」こととは、「パッド側から挿入される固定部を含む、締め付け部材によってパッドをホルダ本体と一体化したとき、係止部によってパッドのヘッド部近傍のみが圧縮され、固定部のヘッド部はパッドの清掃面に突出せず、清掃面は平面を維持している」限りで一致する。

2 一致点・相違点
したがって、両者は、
「取付け孔を有する清掃用のパッドを保持するパッドホルダであって、
取付け孔を有し、矩形状の平らな面を有するホルダ本体と、
前記ホルダ本体に当接して配置された前記パッドを、前記取付け孔を介して前記ホルダ本体と一体化させるための締め付け部材とを含み、
前記締め付け部材は、パッド側から挿入される固定部と、係止部とを含み、
前記固定部は一定の径を有するヘッド部とヘッド部より小さい径を有する棒状部とを含み、
前記パッド側から挿入される固定部を含む、前記締め付け部材によって前記パッドを前記ホルダ本体と一体化したとき、前記係止部によって前記パッドの前記ヘッド部近傍のみが圧縮され、前記固定部のヘッド部は前記パッドの清掃面に突出せず、前記清掃面は平面を維持するパッドホルダ。」

である点で一致し、下記の点で相違する。

(相違点1)
ホルダ本体の矩形で平らな面について、本願発明では、平板であるのに対して、引用発明では、格子状で形成されている点。(以下「相違点1」という。)

(相違点2)
締め付け部材が固定部と係止部とを含む点について、本願発明では、固定部がネジ部を含むネジ部材、係止部がネジ部材に係合するナット部材であるのに対して、引用発明では、固定部が頭部1及び棒状部、係止部が拡張部分5である点。(以下「相違点2」という。)

(相違点3)
パッドの取付け孔、および、パッドホルダの取付け孔の取付位置について、本願発明では、パッドの中心に対して対称的に複数設けているのに対して、引用発明では、中央に1つ設けている点。(以下「相違点3」という。)

3 当審の判断
そこで、上記相違点について検討する。

(相違点1について)
洗浄用具において、スポンジ等のパッドを当接して配置するホルダ本体を平板とすることは周知(例えば、登録実用新案第3032592号公報の塗布用パッド5を平板部7に取り付けた点(【要約】の欄等)、及び特開平8-107873号公報の洗浄用スポンジ7を突起付き平板6に固着した点参照。)である。
そして、引用例1の表面清掃装置と前記周知技術の洗浄用具とは、同様に、パッドとホルダ本体とからなる清掃に用いる用具であるから、引用発明において、前記周知技術のホルダ本体を平板とすることを適用することは、当業者が容易に想到し得たことである。

(相違点2について)
引用例1には、「本発明における使用に適している典型的な留め具は、プラスチックスナップ、ナットとボルトのシステムおよびマジックテープ等を挙げることができる。」(第3の2の(2))と記載されており、留め具にナットとボルトの固定手段を用いることが示唆されている。
そうすると、引用発明において、引用例1の示唆に則って拡張部、棒状部及び頭部に代えて、ナットとボルトの固定手段を用いて具体化するに際して、固定部をボルト、係止部をナットとし、スポンジ側からネジ部を有する部材を挿入しナットで取付板に固定する周知の構造(例えば、米国特許第2732574号明細書の第1欄43行?第2欄15行及び図2のsponge blocks20側からlocking bolt13を挿入してwing nut16でhead plate10に固定する構造、及び実願昭57-95449号(実開昭59-1360号)のマイクロフィルムの明細書第3頁の13行?明細書第5頁の15行、図1及び2のスポンジ体10側からねじ部14cを有する逆T字型部材14を挿入し締付ナット15で後方取付板5に固定する構造。)を参照し、本願発明の上記相違点1に係る構造とすることは当業者が容易に想到し得たことである。

(相違点3について)
引用例2の「スポンジ保持板1」、「スポンジ」、「取付穴7」、「保持穴2」は、その機能及び構造からみて、それぞれ本願発明の「ホルダ本体」、「パッド」、「パッドの取付け孔」、「パッドホルダの取付け孔」に相当するから、引用例2には、パッドの取付け孔、および、パッドホルダの取付け孔を、パッドの中心に対して対称的に複数設けることが記載されているといえる。
そして、引用発明の表面清掃装置と引用例2のスポンジの取付方法とは、パッドをホルダ本体に取り付ける点で軌を一にするものであって、清掃用具においてヘッドピース15とクリーニング素子11とを確実に固定することは、設計上求められる当然の課題であることを考慮すれば、引用発明において、引用例2記載の複数箇所で固定する際の取付けピン5の位置を参照し、パッドの取付け孔、および、パッドホルダの取付け孔を、パッドの中心に対して対称的に複数設け、本願発明の上記相違点3に係る構造とすることは当業者が容易に想到し得たことである。

(作用効果について)
そして,本願発明の奏する作用効果は、引用発明、前記周知技術及び引用例2に記載の事項から予測される範囲内のものにすぎず、格別顕著なものということはできない。


5 まとめ
したがって、本願発明は、引用発明、前記周知技術及び引用例2に記載の事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定より特許を受けることができないものであるから、その他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する
 
審理終結日 2014-09-05 
結審通知日 2014-09-09 
審決日 2014-09-25 
出願番号 特願2008-206249(P2008-206249)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A47L)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 杉山 健一齊藤 公志郎  
特許庁審判長 平上 悦司
特許庁審判官 佐々木 正章
千壽 哲郎
発明の名称 パッドホルダ  
代理人 特許業務法人アイミー国際特許事務所  

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