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審決分類 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する A63F
管理番号 1293900
審判番号 訂正2014-390121  
総通号数 181 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2015-01-30 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2014-08-25 
確定日 2014-10-10 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5489315号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第5489315号に係る明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件特許第5489315号(以下「本件特許」という。)は、平成19年4月4日に出願した特願2007-98676号の一部を平成25年5月31日に新たな特許出願としたものであって、その請求項1に係る発明(以下「本件特許発明」という。)は、平成26年3月7日にその特許権の設定の登録がなされ、同年8月25日に本件訂正審判の請求がなされ、同年9月12日付けで手続方式指令書が通知され、同年9月19日付けで手続補正書が提出されたものである。

第2 審判請求の趣旨及び訂正の内容
本件審判請求の趣旨は、平成26年9月19日付けの手続補正書において補正された審判請求書によれば、本件特許の明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものである。
そして、本件特許の訂正の内容は、次のとおりである。

1 訂正事項1
本件特許の特許請求の範囲の請求項1(以下「本件請求項1」という。)の「前記大当り判定手段は、前記表示装置における複数の表示領域のうちの第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記大当り遊技状態に移行すると判定する確率と、前記表示装置における複数の表示領域のうちの第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記大当り遊技状態に移行すると判定する確率とを同一の確率とし、」との記載を、「前記大当り判定手段により前記表示装置における複数の表示領域のうちの第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記大当り遊技状態に移行すると判定する確率と、前記表示装置における複数の表示領域のうちの第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記大当り遊技状態に移行すると判定する確率と、を同一の確率とし、」に訂正する。

2 訂正事項2
本件請求項1の「前記中当り判定手段は、前記第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、前記第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率よりも高確率とし、かつ、前記第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を前記確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における前記大当り判定手段が大当りと判定する確率より高い確率で決定し、前記第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を前記確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における前記大当り判定手段が大当りと判定する確率より低い確率で決定する、ことを特徴とする遊技機。」との記載を、「前記中当り判定手段により前記第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、前記第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率よりも高い確率とし、かつ、前記第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、前記確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における前記大当り判定手段が大当りと判定する確率より高い確率とし、前記第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、前記確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における前記大当り判定手段が大当りと判定する確率より、0を含む低い確率とする、ことを特徴とする遊技機。」に訂正する。

3 訂正事項3
本件特許の明細書の【0007】の記載を「上記課題を解決した本発明に係る遊技機は、遊技球が転動可能な遊技領域を備える遊技盤と、遊技盤の遊技領域に設けられ、遊技球が通過可能な第1始動領域及び第2始動領域と、始動領域を遊技球が通過したことに基づいて、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な大当り遊技状態に移行するか否かを判定する大当り判定手段と、大当り判定手段によって大当り遊技状態に移行すると判定された場合に、遊技状態を大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行判定手段と、始動領域を遊技球が通過したことに基づいて、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利であり、かつ大当り遊技状態とは異なる遊技状態である中当り遊技状態に移行するか否かを判定する中当り判定手段と、中当り判定手段によって中当り遊技状態に移行すると判定された場合に、遊技状態を中当り遊技状態に移行させる中当り遊技状態移行判定手段と、遊技球が入賞容易となる入賞容易状態と、遊技球が入賞困難となる入賞困難状態とに変位可能な可変入賞装置と、大当り遊技状態に移行した際、可変入賞装置を入賞困難状態から入賞容易状態に変移させ、所定条件が成立したときに入賞容易状態から入賞困難状態に変移させる制御を行わせる大当り遊技状態制御手段と、中当り遊技状態に移行した際、可変入賞装置を入賞困難状態から入賞容易状態に変移させ、所定条件が成立したときに入賞容易状態から入賞困難状態に変移させる制御を行わせる中当り遊技状態制御手段と、複数の始動領域にそれぞれ対応する複数の表示領域を備え、大当り判定手段による判定結果および中当り判定手段による判定結果を識別情報によって表示領域に表示する表示装置と、表示領域における識別情報の表示状況に応じて、変動開始条件が成立しているか否かを判定する変動開始判定手段と、始動領域を遊技球が通過した際、変動開始判定手段によって変動開始条件が未成立であると判定された場合に、識別情報の変動開始を、通過した始動領域の種類ごとに所定の上限保留数まで保留する保留手段と、大当り判定手段による判定結果および中当り判定手段による判定結果に基づいて、表示領域に表示される識別情報の変動表示を制御する表示制御手段と、大当り判定手段によって大当り遊技状態に移行すると判定した場合に、表示領域に表示する大当り表示の種類を決定する大当り表示決定手段と、大当り遊技状態に移行する際、大当り表示決定手段によって決定される大当り表示の種類に基づいて、大当り遊技状態制御手段によって制御される大当りの種類として、第1大当りと、第1大当りよりも有利度合いの低い第2大当りと、を含む複数種類の大当りの中から決定する大当り種別決定手段と、大当り遊技状態が終了した後に、大当り表示決定手段によって決定される大当り表示の種類に基づいて、通常遊技状態よりも大当り判定手段によって大当り遊技状態に移行すると判定される確率が向上する確率変動遊技状態に移行させる確率変動遊技状態移行手段と、中当り遊技状態が終了した後の演出態様と、第2大当りが決定された際の大当り遊技状態が終了した後の演出態様との相違を認識困難な状態とする演出制御手段と、を備え、大当り判定手段により表示装置における複数の表示領域のうちの第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて大当り遊技状態に移行すると判定する確率と、表示装置における複数の表示領域のうちの第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて大当り遊技状態に移行すると判定する確率と、を同一の確率とし、確率変動遊技状態移行手段は、第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて大当り遊技状態に移行した後に確率変動遊技状態に移行させる確率と、第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて大当り遊技状態に移行した後に確率変動遊技状態に移行させる確率と同一の確率とし、大当り表示決定手段は、第1表示領域における識別情報の表示結果が大当り表示となる場合に、第2表示領域における識別情報の表示結果が大当り表示となる場合よりも、第1大当りとなる表示の導出を低確率で決定し、中当り判定手段により第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて中当り遊技状態に移行すると判定する確率よりも高い確率とし、かつ、第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における大当り判定手段が大当りと判定する確率より高い確率とし、第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における大当り判定手段が大当りと判定する確率より、0を含む低い確率とする。」に訂正する。

第3 当審の判断
1 訂正事項1について
訂正前の請求項1の「大当り判定手段は、・・・同一の確率とし」との記載によると、大当り判定手段は、2種類の判定確率を同一の値にするものと解される。
一方、訂正前の請求項1の他の箇所の「前記始動領域を遊技球が通過したことに基づいて、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な大当り遊技状態に移行するか否かを判定する大当り判定手段」との記載によると、大当り判定手段が、大当り遊技状態に移行するか否かを判定するものと定義されている。そうすると、訂正前の請求項1の記載は、大当り判定手段の内容について矛盾を含み不明瞭であった。
そして、訂正前の請求項1における「前記大当り判定手段は、」を「前記大当り判定手段により」と訂正することは、大当り遊技状態に移行すると判定するものが大当り判定手段であるとすることで、大当り判定手段についての上記定義との間で整合を図るものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

したがって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものである。

また、訂正前の請求項1の「前記大当り遊技状態に移行すると判定する確率とを同一の確率とし」との記載を、「前記大当り遊技状態に移行すると判定する確率と、を同一の確率とし」と訂正することは、訂正前の請求項1の他の箇所の「前記大当り遊技状態に移行すると判定する確率と、」との記載との間で整合を図るものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

そして、訂正事項1は、本件特許明細書、特許請求の範囲又は図面(以下「本件特許明細書等」という。)に記載した事項、もしくは、記載した事項から自明の事項であり、本件特許明細書等の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものであるから、訂正事項1は、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内においてするものであり、特許法第126条第5項の規定に適合する。
また、訂正事項1は、構成要件の削除、請求項の追加、実施例の追加ではなく、また、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合する。

2 訂正事項2について
訂正前の請求項1の「前記中当り判定手段は、前記第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、前記第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率よりも高確率とし」との記載は、上記1において検討したことと同様に、中当り判定手段についての不明瞭な記載を含むものであり、訂正により、中当り判定手段についての定義との間で整合を図るものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

そして、訂正前の請求項1の「高確率」を「高い確率」とする訂正、同じく、「前記第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を前記確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における前記大当り判定手段が大当りと判定する確率より高い確率で決定し」を「前記第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、前記確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における前記大当り判定手段が大当りと判定する確率より高い確率とし」とする訂正は、それぞれ、訂正前の請求項1の記載と他の箇所の記載との間で整合を図るものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

また、訂正前の請求項1の「前記大当り判定手段が大当りと判定する確率より低い確率で決定する」との記載は、「低い確率」がどのような値を含むものか明らかでないため、訂正前の請求項1の記載は不明瞭であった。
そして、訂正前の請求項1における「低い確率」を「0を含む低い確率」と訂正することは、低い確率がどのような値を含む確率であるのかを明らかにするものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

また、訂正前の請求項1の「低い確率で決定する」を「低い確率とする」とする訂正は、訂正前の請求項1の記載と他の箇所の記載との間で整合を図るものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

したがって、訂正事項2は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものでもある。
そして、本件特許発明の「第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて中当り遊技状態に移行すると判定する確率」が「0」を含むことについて、発明の詳細な説明に「第2始動入賞口スイッチ9Sが遊技球を検出した場合の中当り遊技状態に移行する確率は1/3000とされている。このほか、第2始動入賞口スイッチ9Sが遊技球を検出した場合の中当り遊技状態に移行する確率を0とする(中当り遊技状態には移行しない)こともできる。」(【0168】)という記載がある。このように、訂正事項2は、本件特許明細書等に記載した事項、もしくは、記載した事項から自明の事項であり、本件特許明細書等の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものであるから、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内においてするものであり、特許法第126条第5項の規定に適合する。

3 訂正事項3について
訂正事項1?2は、上記1?2において検討したように訂正の要件を満たすものである。
そうすると、本件特許の明細書において、訂正の要件を満たす訂正事項1?2に対応して、それぞれ、その内容に整合させる訂正を行う訂正事項3は、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
したがって、訂正事項3は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

また、上記1?2において検討したように、訂正事項3は、特許法第126条第5項及び同第6項の規定に適合する。

第4 むすび
以上のとおりであるから、本件訂正審判の請求に係る訂正事項1?3は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第5項及び同第6項の規定に適合するものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
遊技機
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
弾球遊技機であるパチンコ機、スロットマシンなどの遊技機においては、多くの賞球を得ることができる大当り遊技状態と、賞球を得る機会の少ない通常遊技状態とを備えるものが知られている。大当り遊技状態にあるときには、賞球をより多く得やすくなることから、遊技者は、通常遊技状態から大当り遊技状態に移行することを目指して遊技を行い、興味を増大させるものである。したがって、大当り遊技状態に移行するか否かは、遊技者にとって非常に大きな興味対象となる。
【0003】
また、この種のパチンコ遊技機にとして、大当り遊技状態への移行判定を行うために、第1特別図柄と第2特別図柄を備えた弾球遊技機がある(たとえば、特開2006-055263号公報)。この弾球遊技機では、第1特別図柄と第2特別図柄のそれぞれにおいて可変表示を行い、いずれかの特別図柄が大当り表示態様となることにより、大当り遊技状態に移行するというものである。この弾球遊技機では、2種類の特別図柄を設けることにより、特別図柄の可変表示の機会を増大させることができ、このため演出効果および大当りへの期待感を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-055263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に開示された弾球遊技機では、2つの特別図柄を設けているものの、この2つの特別図柄について可変表示が共通するとともに、その演出内容や遊技性までも共通するものとされている。このため、2つの特別図柄(識別情報)を備えているにも係わらず、演出内容や遊技性の多様化の観点に乏しく、遊技の興趣の向上を十分に図ることができないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の課題は、複数の識別情報を備える遊技機における複数の識別情報のそれぞれについて演出内容や遊技性の多様化を図ることにより、遊技の興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決した本発明に係る遊技機は、遊技球が転動可能な遊技領域を備える遊技盤と、遊技盤の遊技領域に設けられ、遊技球が通過可能な第1始動領域及び第2始動領域と、始動領域を遊技球が通過したことに基づいて、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な大当り遊技状態に移行するか否かを判定する大当り判定手段と、大当り判定手段によって大当り遊技状態に移行すると判定された場合に、遊技状態を大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行判定手段と、始動領域を遊技球が通過したことに基づいて、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利であり、かつ大当り遊技状態とは異なる遊技状態である中当り遊技状態に移行するか否かを判定する中当り判定手段と、中当り判定手段によって中当り遊技状態に移行すると判定された場合に、遊技状態を中当り遊技状態に移行させる中当り遊技状態移行判定手段と、遊技球が入賞容易となる入賞容易状態と、遊技球が入賞困難となる入賞困難状態とに変位可能な可変入賞装置と、大当り遊技状態に移行した際、可変入賞装置を入賞困難状態から入賞容易状態に変移させ、所定条件が成立したときに入賞容易状態から入賞困難状態に変移させる制御を行わせる大当り遊技状態制御手段と、中当り遊技状態に移行した際、可変入賞装置を入賞困難状態から入賞容易状態に変移させ、所定条件が成立したときに入賞容易状態から入賞困難状態に変移させる制御を行わせる中当り遊技状態制御手段と、複数の始動領域にそれぞれ対応する複数の表示領域を備え、大当り判定手段による判定結果および中当り判定手段による判定結果を識別情報によって表示領域に表示する表示装置と、表示領域における識別情報の表示状況に応じて、変動開始条件が成立しているか否かを判定する変動開始判定手段と、始動領域を遊技球が通過した際、変動開始判定手段によって変動開始条件が未成立であると判定された場合に、識別情報の変動開始を、通過した始動領域の種類ごとに所定の上限保留数まで保留する保留手段と、大当り判定手段による判定結果および中当り判定手段による判定結果に基づいて、表示領域に表示される識別情報の変動表示を制御する表示制御手段と、大当り判定手段によって大当り遊技状態に移行すると判定した場合に、表示領域に表示する大当り表示の種類を決定する大当り表示決定手段と、大当り遊技状態に移行する際、大当り表示決定手段によって決定される大当り表示の種類に基づいて、大当り遊技状態制御手段によって制御される大当りの種類として、第1大当りと、第1大当りよりも有利度合いの低い第2大当りと、を含む複数種類の大当りの中から決定する大当り種別決定手段と、大当り遊技状態が終了した後に、大当り表示決定手段によって決定される大当り表示の種類に基づいて、通常遊技状態よりも大当り判定手段によって大当り遊技状態に移行すると判定される確率が向上する確率変動遊技状態に移行させる確率変動遊技状態移行手段と、中当り遊技状態が終了した後の演出態様と、第2大当りが決定された際の大当り遊技状態が終了した後の演出態様との相違を認識困難な状態とする演出制御手段と、を備え、大当り判定手段により表示装置における複数の表示領域のうちの第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて大当り遊技状態に移行すると判定する確率と、表示装置における複数の表示領域のうちの第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて大当り遊技状態に移行すると判定する確率と、を同一の確率とし、確率変動遊技状態移行手段は、第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて大当り遊技状態に移行した後に確率変動遊技状態に移行させる確率と、第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて大当り遊技状態に移行した後に確率変動遊技状態に移行させる確率と同一の確率とし、大当り表示決定手段は、第1表示領域における識別情報の表示結果が大当り表示となる場合に、第2表示領域における識別情報の表示結果が大当り表示となる場合よりも、第1大当りとなる表示の導出を低確率で決定し、中当り判定手段により第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて中当り遊技状態に移行すると判定する確率よりも高い確率とし、かつ、第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における大当り判定手段が大当りと判定する確率より高い確率とし、第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における大当り判定手段が大当りと判定する確率より、0を含む低い確率とする。
【0008】
本発明に係る遊技機においては、複数の始動領域にそれぞれ対応する複数の表示領域を備えており、遊技状態として大当り遊技状態および中当り遊技状態を備えている。ここで、第1表示領域に識別情報(特別図柄)として大当り表示を行う場合に第2表示領域に識別情報として大当り表示を行う場合よりも、第1大当りとなる表示の導出が低確率で決定される。また、第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて中当り遊技状態に移行すると判定する確率が、第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率よりも高確率とされている。このため、複数の識別情報を備える遊技機における複数の識別情報のそれぞれについて演出内容や遊技性の多様化を図ることができ、さらには複数の表示領域に表示される識別情報のそれぞれについて、異なる遊技性が付与されているので、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る遊技機によれば、複数の識別情報を備える遊技機における複数の識別情報のそれぞれについて演出内容や遊技性の多様化を図ることにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機を正面側から示す斜視図である。
【図2】図1に示すパチンコ遊技機の分解斜視図である。
【図3】図1に示すパチンコ遊技機を背面側から示す斜視図である。
【図4】図1に示す遊技盤の正面図である。
【図5】パチンコ遊技機の内部の構成を中心に示すブロック構成図である。
【図6】(a)は特別図柄決定テーブル、(b)は大当り確率と中当り確率を示すテーブル、(c)は大入賞口の開放時間を示す図である。
【図7】電源を投入したあとに主制御回路により繰返し実行されるメイン制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】第1特別図柄制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】第1特別図柄記憶チェック処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】第1特別図柄変動時間管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】第1特別図柄表示時間管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】大当り開始インターバル処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】大入賞口開放前待ち時間管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】大入賞口開放中処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】大当り終了インターバル処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】第1特別図柄ゲーム終了処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】中当り開始処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】中当り実行中処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】中当り終了処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】第2特別図柄制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】第2特別図柄記憶チェック処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】副制御回路により繰返し実行されるサブ制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】特別図柄および装飾図柄の表示態様の時間変化を示す図である。
【図24】特別図柄および装飾図柄の表示態様の他の態様の時間変化を示す図である。
【図25】第2の実施形態に係る遊技盤の正面図である。
【図26】(a)は第2の実施形態に係る特別図柄決定テーブル、(b)は大当り確率と中当り確率を示すテーブル、(c)は大入賞口の開放時間を示す図である。
【図27】第2の実施形態に係る特別図柄および装飾図柄の表示態様の時間変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図1は本発明の第1の実施形態に係るパチンコ遊技機を正面側から示す斜視図、図2は図1に示すパチンコ遊技機の分解斜視図、図3は図1に示すパチンコ遊技機を背面側から示す斜視図、図4は図2に示す遊技盤の正面図である。
【0012】
(遊技機の構成)
図1に示すパチンコ遊技機1は、遊技場(ホール)の所定の設置枠に収容されて設置される外枠2を備えている。外枠2の正面側には、外枠2に対して回動可能に設けられたベースドア(内枠)3が配設され、ベースドア3内には、図2に示す遊技盤4が組み込まれている。また、外枠2の正面には、フロント扉5が設けられている。フロント扉5は、遊技盤4の正面を覆うとともに、ベースドア3の正面側に回動可能に設置されている。
【0013】
また、パチンコ遊技機1には、プリペイドカードなどが挿入されると、当該プリペイドカードの残高に応じて、遊技球が貸し出されるように構成されたカードユニット84が隣接して併設されている。
【0014】
フロント扉5は、その中央の略全域にガラス板5aを備え、その内側の遊技盤4が視認可能な構成とされている。フロント扉5の下部には、カードユニット84のカード返却操作や遊技球の貸し出し(玉貸し)操作等を行う玉貸し操作関連ボタンを有する玉貸し操作パネル28が設けられている。また、この玉貸し操作パネル28には、球貸し操作ボタン28aおよびカード取り出しボタン28bが設けられている。さらに、玉貸し操作パネル28には、キャラクタ選択などの際に用いる選択ボタン20a,20bが設けられている。
【0015】
また、フロント扉5の下側には、外枠2に対して開閉可能な皿パネル6が設置されている。この皿パネル6の正面側には、カードユニット84により貸し出された遊技球および後述する入賞口に入球した場合に払い出される遊技球を受け止める上皿6aと、この上皿6aの満杯時に球出口6dの内方で溢れた遊技球を受け止める下皿6bと、この下皿6bの右側に設けられた発射ハンドル6cと、が配置されている。
【0016】
発射ハンドル6cは、上皿6aに受け止められている遊技球を発射するためのもので、皿パネル6に対して回動自在に設けられ、遊技者は発射ハンドル6cを操作することによりパチンコ遊技を進めることができる。この発射ハンドル6cが遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときに、その回動角度に応じて、発射ハンドル6cの背面側に設けられた発射モータに電力が供給され、遊技球が遊技盤4に順次発射される。
【0017】
図4に示すように、遊技盤4の左側にはガイドレール7が設けられており、ガイドレール7の先端には、遊技球の戻りを防止するストッパ7Aが取り付けられている。また、遊技盤4の前面には、図示しない多数の遊技釘が打ち込まれている。発射ハンドル6cを操作して発射された遊技球は、ガイドレール7により案内され、遊技盤4の上部に移動し、その後、遊技釘等との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤4の下方に向かって流下する。
【0018】
遊技盤4には、遊技球が転動可能であり、遊技球が流下する領域となる遊技領域4a(図2参照)が形成されており、この遊技領域4a内に、遊技球の流下方向を変更させる多数の遊技釘が設けられている。また、図4に示すように、遊技領域4a上において、遊技盤面を左右に仕切る中心線よりも右側上部位置には、遊技球が通過可能であり、かつ入球可能である第1始動入賞口8が設けられており、その中心線上における中央部やや下側の位置に、遊技球が通過可能であり、かつ入球可能である第2始動入賞口9が設けられている。さらに、その中心線の左側であって高さ方向の高い位置およびその中心線を軸とする対称位置には、それぞれ普通領域である普通図柄作動ゲート10が設けられている。
【0019】
さらに、第2始動入賞口9のやや下側位置に可変入賞装置である大入賞口11が設けられ、始動入賞口8,9の側方には、一般入賞口12a?12dが設けられている。また、遊技領域4aの中央部下端部には、アウト口13が設けられている。
【0020】
第1始動入賞口8は、いわゆるチャッカーからなり、遊技球が常時入賞可能とされている。一方、第2始動入賞口9は、一対の羽根9a,9aを具備するいわゆる電動役物(電動チューリップ)と、羽根9a上に配設された通過ゲート9bからなり、一対の羽根9a,9aが閉鎖した状態では、電動役物には通過ゲート9bを通過しない遊技球は入賞不可能となり、電動役物が開放することによって通過ゲート9bを通過しない遊技球が入賞可能となる。ただし、一対の羽根9a,9aが閉鎖した状態で入賞困難となり、電動役物が開放することによって遊技球が入賞容易となる態様とすることもできる。通過ゲート9bに対しては遊技球が常時通過可能であり、通過ゲート9bを通過した遊技球は必ず電動役物に入賞する。
【0021】
第1始動入賞口8には、通過検出手段である第1始動入賞口スイッチ8S(図5)が設けられており、第2始動入賞口9には、第2始動入賞口スイッチ9S(図5)が設けられている。これらの、始動入賞口8,9に遊技球が入賞することにより、始動入賞口スイッチ8S,9Sが遊技球を検出する。始動入賞口スイッチ8S,9Sが遊技球を検出すると、主制御回路30におけるメインCPU31では、大当り判定を行うための大当り判定用乱数値等の抽出を行う。
【0022】
普通図柄作動ゲート10は、遊技球が通過可能とされたいわゆる通過ゲートからなる。普通図柄作動ゲート10には、普通領域通過検出手段である作動ゲートスイッチ10S(図5)が設けられており、普通図柄作動ゲート10を遊技球が通過することにより、作動ゲートスイッチ10Sが遊技球を検出する。作動ゲートスイッチ10Sが遊技球を検出すると、主制御回路30におけるメインCPU31では、普通図柄当り判定用乱数の抽出を行う。このように、普通図柄作動ゲート10は、普通図柄当り判定用乱数を抽出するトリガーとなる通過ゲートとされている。メインCPU31は、普通図柄当り判定用乱数の抽出により普通図柄の当り判定を行い、当り判定に当選した場合に、普通図柄表示部Nに当り普通図柄を表示するとともに、第2始動入賞口9に具備されている1対の羽根9a,9aが所定秒数の間開放する。メインCPU31は、普通当り抽選手段および普通可変入賞装置制御手段を構成し、第2始動入賞口9は、普通可変入賞装置を構成する。また、第2始動入賞口9の羽根9aが開放した状態が、遊技球が入球容易となる入球容易状態となり、羽根9aが閉鎖した状態が、遊技球が入球困難となる入球困難状態となる。
【0023】
大入賞口11は、いわゆるアタッカー式の開閉装置であり、上述した大当り乱数に基づいて大当り判定を行い、特別図柄が大当りの表示結果となり、遊技状態が大当り遊技状態となったときに、閉じているシャッタが所定の態様で開閉する。このシャッタが開いている状態が遊技球を受け入れやすい開状態(入賞容易状態)となり、シャッタが閉じている状態が遊技球を受け入れ難い閉状態(入賞困難状態)となる。大入賞口11は、遊技球が入球(入賞)すると、所定数の遊技球(たとえば15個)が賞球として払出されるトリガーとなる入賞口とされている。また、大入賞口11は、開状態と閉状態との一回の開閉動作を1ラウンドとした開閉動作を行う。ここでの1ラウンド中における開状態としては、1ラウンド中大入賞口11が一定時間開放し続ける状態のほか、1ラウンド中に開閉を断続的または間欠的に継続して、結果として遊技球を受け入れやすくする状態も含むものである。
【0024】
一般入賞口12a?12dは、遊技球が入球(入賞)すると、所定数の遊技球(たとえば10個)が賞球として払出されるトリガーとなる入賞口とされている。これらの一般入賞口12a?12dは、透光性基板15に設けられている。一般入賞口12a?12dは、遊技球が入球(入賞)すると、所定数の遊技球(たとえば10個)が賞球として払出されるトリガーとなる入賞口とされている。
【0025】
アウト口13は、始動入賞口8,9、大入賞口11、一般入賞口12a?12dなどの何れにも入球しなかった遊技球を受け入れるものである。
【0026】
さらに、遊技領域4aの中央位置であり、第2始動入賞口9のやや上方位置には、ステージ14が設けられている。また、ステージ14の上方には、ステージ誘導穴14aが設けられている。ステージ誘導穴14aに入球した遊技球は、遊技盤4の裏面に形成されたステージ誘導ルートを介してステージ14上に案内される。
【0027】
ステージ誘導穴14aに入球しステージ誘導ルートを介して、またはステージ14の下方に設けられた遊技釘にあたって跳ね上がるなどしてステージ14上に乗った遊技球は、ステージ14上において不安定な状態で揺れ、最終的にステージ14から第2始動入賞口9の近辺に向けて落下する。こうして、ステージ14を経由した遊技球は、ステージ14を経由しない遊技球よりも第2始動入賞口9に入賞し易くされている。
【0028】
また、遊技盤4は、透光性を有する透光性基板15からなっている。この透光性基板15は、たとえばポリカーボネートなどの合成樹脂あるいはその他の透明な部材(透光性部材)で形成された透明部を有している。ここで、「透明な部材」とは、その部材を通して対象を視認可能な程度に光透過率が高いものをいう。本実施形態の遊技領域4aはその大半が透明遊技領域となっている。この透光性基板15には、遊技釘が少なくともその先端部を埋設されて固定され、この透光性基板15とフロント扉5のガラス板5aにより形成された領域が遊技領域4aとなっている。
【0029】
また、第2始動入賞口9の側方であって、透光性基板15の裏面側には、遊技球排出路13Aが設けられている。遊技球排出路13Aは、第2始動入賞口9が設けられた中央を頂点として、その側方にいくほど下降する斜面をなしている。第2始動入賞口9に入球した遊技球は、遊技球排出路13Aが設けられた盤面左側に誘導され、遊技球排出路13Aを通って盤面の外側に排出される。遊技球排出路13Aは透光性基板15の裏面側に設けられており、遊技球排出路13Aを通過する遊技球は透光性基板15を介して視認可能とされている。このため、第2始動入賞口9に入球した遊技球の遊技球排出路13Aの通過を視認させることにより、演出効果を高めている。
【0030】
そして、図2に示すように、この透光性基板15の背面側に各種の画像を表示する大画面の表示領域16aを備えた表示装置である液晶表示装置16が配置されている。液晶表示装置16に表示された画像は、透光性基板15の略中央の遊技釘が設けられていない部分と、その周辺の遊技釘が設けられている部分を通して、遊技者がパチンコ遊技機1の正面側から視認できるようになっている。液晶表示装置16は、装飾図柄Dとして大当り遊技状態への移行を示す大当り表示となる大当り図柄や中当り図柄を表示することにより、大当り遊技状態や中当り遊技状態への移行を遊技者に報知する。
【0031】
この表示領域16aには、図4に示すように、装飾図柄Dが表示される。装飾図柄Dは、左右中の3桁の数字列によって構成されており、左中右図柄要素DL,DC,DRを備えている。この装飾図柄Dの表示態様により、大当り判定の結果、大当り遊技状態に移行するか否か、さらには確変大当り遊技状態に移行するか通常大当り遊技状態に移行するかを報知する。また、表示領域16aには、装飾図柄Dの他、第1特別図柄保留図柄H11?H14、第2特別図柄保留図柄H21?H24等が表示される。第1特別図柄保留図柄H11?H14、第2特別図柄保留図柄H21?H24は、始動入賞口8,9に遊技球が入賞していない状態では表示されておらず、第1始動入賞口8および第2始動入賞口9に遊技球が入賞した際に右側に点灯表示される。以後保留図柄が増えるごとに、先に表示された保留図柄が順次左側に移動して点灯表示される。ここで、第2特別図柄保留図柄H21?H24は、第1特別図柄保留図柄H11?H14よりも右側に表示される。
【0032】
さらに、パチンコ遊技機1は、図2に示すように、液晶表示装置16の上方に、所定の遊技状態となったことを遊技者に報知する効果音や音声などを出力するスピーカ18L,18R、図4に示すように、遊技盤4の下部に、所定の遊技状態となったことを所定のパターンで点灯・消灯することによって報知する装飾ランプ19L,19R、上述したカードユニット84により貸し出された遊技球および始動入賞口8,9、大入賞口11、一般入賞口12a?12dにより賞球された遊技球を上皿6aに払い出す払出装置81(図5参照)等を具備している。
【0033】
また、パチンコ遊技機1の背面側には、図3に示すように、大当り遊技状態に移行するか否かを判定する主制御回路30を備える主制御基板21、映像および音声等の演出を制御する副制御回路40を備える副制御基板22、遊技球の払出・発射を制御する払出・発射制御回路80を備える払出・発射制御基板23、電源を供給する電源供給ユニット24、電源スイッチ25、およびバックアップクリアスイッチ26が、それぞれ配置されている。
【0034】
さらに、遊技領域4aの左下部には、図柄表示装置16bが設けられている。図柄表示装置16bには、第1始動入賞口8に入球した遊技球を第1始動入賞口スイッチ8Sが検出して特別図柄を変動表示させる保留球数(第1特別図柄保留個数)を報知する2つの第1特別図柄保留ランプR11,R12および第2始動入賞口9に入球した遊技球を第2始動入賞口スイッチ9Sが検出して特別図柄を変動表示させる保留球数(第2特別図柄保留個数)を報知する2つの第2特別図柄保留ランプR21,R22が設けられている。また、普通図柄作動ゲート10を遊技球が通過して普通図柄を変動表示させる保留球数(普通図柄保留個数)を報知する2つの普通図柄保留ランプr1,r2が設けられている。図柄表示装置16bは、本発明の表示装置を構成し、メインCPU31は表示制御手段および大当り表示決定手段を構成する。
【0035】
また、図柄表示装置16bには、第1始動入賞口8に入球した遊技球を第1始動入賞口スイッチ8Sが検出することによって変動表示される第1特別図柄J1を表示する第1特別図柄表示部および第2始動入賞口9に入球した遊技球を第2始動入賞口スイッチ9Sが検出することによって変動表示される第2特別図柄J2を表示する第2特別図柄表示部が設けられている。さらに、普通図柄作動ゲート10を遊技球が通過することによって変動表示される普通図柄表示部Nが設けられている。
【0036】
特別図柄J1,J2は、大当りか否かの判定の結果を示す図柄であり、いずれも2桁の数字を表示する7セグメントを備えるセグメント表示装置によって構成される。特別図柄J1としては、「00」?「09」および「--」の11種類の図柄が設定されている。また、特別図柄J2としては、「10」?「19」および「--」の11種類の図柄が設定されている。普通図柄表示装置は、特別図柄J1,J2を表示する特別図柄表示部の表示位置の右下方に配置された2つのLEDランプからなる。これらのLEDランプは異なる色で点灯および点滅し、最終的に点灯されたLEDによって普通図柄を表示する。
【0037】
第1特別図柄J1のうち、「00」?「09」が大当り特別図柄、「0A」が中当り図柄、「--」がはずれ図柄となる。大当り特別図柄のうち、「03」「07」は、15R継続確変大当り特別図柄となる。このまた、「03」「07」は、時短付確変大当り特別図柄ともなる。また、「04」「06」は、15R継続通常大当り特別図柄、「00」「01」「09」は、2R継続確変大当り特別図柄、「02」「08」は、2R継続通常大当り特別図柄となる。
【0038】
一方、第2特別図柄J2のうち、「10」?「19」が大当り特別図柄、「1A」が中当り図柄、「--」がはずれ図柄となる。大当り特別図柄うち、「10」は2R継続確変大当り特別図柄、「11」「13」「15」「17」「19」は、15R継続確変大当り特別図柄、「12」「14」「16」「18」は、15R継続通常大当り特別図柄となる。また、15R継続確変大当り特別図柄のうち、「13」「17」は時短付確変大当り特別図柄となる。
【0039】
さらに、普通図柄表示部Nでは、左側のLEDランプが赤く点灯したときにはずれ普通図柄となり、右側のLEDランプが緑色に点灯したときに当り普通図柄となる。
【0040】
表示領域16aに停止表示される装飾図柄Dは、特別図柄J1,J2に対応して停止表示され、その表示態様によって大当り抽選の結果を報知する。第1特別図柄J1が「03」「07」である場合、第2特別図柄J2が「11」「13」「15」「17」「19」である場合には、確変大当り装飾図柄が停止表示される。確変大当り装飾図柄を構成する3つの図柄要素は、いずれも互いに同一種類の奇数とされる。
【0041】
また、第1特別図柄J1が「04」「06」である場合、第2特別図柄J2が「12」「14」「16」「18」である場合には、通常大当り装飾図柄停止表示される。通常大当り装飾図柄を構成する3つの図柄要素は、いずれも互いに同一種類の偶数とされる。さらに、特別図柄J1,J2が「00」「01」「02」「09」「08」「10」「--」である場合には、通常装飾図柄として、上記以外大当り特別図柄以外の特別図柄が停止表示される。
【0042】
図5は、図1?図4に示すパチンコ遊技機1の内部の構成を中心に示すブロック構成図である。パチンコ遊技機1は、上述した主制御回路30、副制御回路40、払出・発射制御回路80、電源供給ユニット24を中心に複数の構成要素を有し、この電源供給ユニット24は、主制御回路30、副制御回路40および払出・発射制御回路80にそれぞれ接続され各々への電力供給が可能とされている。主制御回路30は、1チップマイコンより構成されているメインCPU(Central Processing Unit)31、メインROM(Read Only Memory)32およびメインRAM(Random Access Memory)33を有し、他に初期リセット回路34とコマンド出力ポート35を有している。
【0043】
メインCPU31は、後述するカウントスイッチ11CSなどから遊技球の検出信号を入力する一方、メインROM32に記憶されている制御プログラムにしたがい作動して、パチンコ遊技機1における大当り抽選や、賞球排出といったパチンコ遊技機1全体の動作制御を司り、コマンド出力ポート35を介して副制御回路40に各種のコマンドを送信する。メインCPU31は、大当り抽選の結果や遊技状態の消化などにより、通常遊技状態と通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な大当り遊技状態との間を移行制御している。メインCPU31は、大当り遊技状態移行判定手段、中当り遊技状態移行判定手段、および特定遊技状態制御移行判定手段を構成する。また、メインCPU31は、始動入賞口スイッチ8S,9Sによって遊技球が検出されたことに基づいて、大当り遊技状態または中当り遊技状態に移行するか否かを判定しており、大当り抽選に当選することが、通常遊技状態から大当り遊技状態または中当り遊技状態への移行を行う移行条件となる。
【0044】
また、遊技状態としては、通常遊技状態および大当り遊技状態のほか、通常遊技状態よりも大当り遊技状態に移行しやすい特定遊技状態が設定されている。特定遊技状態としては、時短付確変遊技状態と、時短無確変遊技状態、および時短遊技状態とが設定されている。時短付確変遊技状態は、高確率遊技状態および変動短縮遊技状態によって構成され、時短無確変遊技状態は、高確率遊技状態および非変動短縮遊技状態によって構成される。また、時短遊技状態は、低確率遊技状態および変動短縮遊技状態によって構成され、通常遊技状態は、低確率遊技状態および非変動短縮遊技状態によって構成される。
【0045】
高確率遊技状態は、通常遊技状態(低確率遊技状態)よりも、メインCPU31における大当り抽選の当選確率を高く設定して、大当り遊技状態に移行しやすくしている。また、時短遊技状態では、通常遊技状態(非変動短縮遊技状態)よりも普通図柄の変動時間を短縮する。こうして、第2始動入賞口9の羽根9aを開きやすくし、場合によっては普通図柄の当選確率を高く設定して、さらに第2始動入賞口9の羽根9aを開きやすくして第2始動入賞口9への入賞割合を高めている。
【0046】
メインCPU31は、確変大当り遊技状態が終了した後は遊技状態を確変遊技状態に移行させる。ここで、確変大当りが時短付確変大当りであった場合には、遊技状態を時短付確変遊技状態に移行させ、時短無確変大当りであった場合には遊技状態を時短無確変遊技状態に移行させる。また、通常大当り遊技状態が終了した後は遊技状態を通常遊技状態に移行させる。また、時短無確変大当りまたは通常大当りであっても、時短遊技状態中にその大当りが発生した場合には、その大当りが終了した後に、遊技状態を時短付確変遊技状態または時短遊技状態に移行させる。メインCPU31は、確率変動遊技状態移行手段を構成する。
【0047】
時短付確変遊技状態および時短遊技状態における変動短縮遊技状態は、次に大当り抽選に当選するか、所定回数、たとえば100回の特別図柄の変動表示が終了するまで継続し、100回の特別図柄の変動表示が終了する前に大当り抽選に当選した場合には大当り遊技状態に移行し、100回の特別図柄の変動表示が終了した時点で大当り抽選に当選していない場合には、通常遊技状態に移行する。このように、メインCPU31では、各遊技状態のいずれに移行するかを制御している。さらに、メインCPU31は、時短付確変遊技状態または時短遊技状態に移行すると、特別図柄の変動表示時間を短縮する制御を行う。
【0048】
また、メインROM32には、メインCPU31が実行する制御プログラムと、恒久的なデータが記憶されている。具体的には、図6(a)に示す特別図柄決定テーブルや図示しない変動パターンテーブルなどが記憶されている。メインRAM33は、メインCPU31が作動する際に用いるデータやプログラムが一時的に記憶されるようになっている。このために、メインRAM33には、第1特別図柄に対応する第1特別図柄記憶領域(第1始動記憶領域(0))および4つの第1始動記憶領域(第1始動記憶領域(1)?(4))、第2特別図柄に対応する第2特別図柄記憶領域(第2始動記憶領域(0))および4つの第2始動記憶領域(第2始動記憶領域(1)?(4))がそれぞれ設けられている。これらの特別図柄記憶領域および始動記憶領域には、それぞれ大当り抽選、大当り特別図柄決定抽選、変動パターン決定抽選によって抽出された乱数等のデータが記憶される。特別図柄記憶領域に記憶されたデータに基づいて、大当り判定などが行われる。また、特別図柄記憶領域に記憶されたデータに基づく大当り抽選が終了した後、特別図柄記憶領域に記憶されたデータが消去され、始動記憶領域(1)に記憶されたデータが特別図柄記憶領域に転送され、その他の第2?第4始動記憶領域(2)?(4)に記憶されたデータが、それぞれ1つ若い番号を始動記憶領域に転送される。さらに、メインRAM33には、図柄指定コマンドおよび変動パターンコマンドなどの各種コマンドを副制御回路40に送信するための送信バッファが設けられている。メインRAM33は、本発明の保留手段を構成する。
【0049】
メインCPU31は、大当り抽選および大当り特別図柄抽選を行い、これらの抽選結果を図6(a)に示す特別図柄決定テーブルに参照することにより、大当り遊技状態または中当り遊技状態に移行するか否かを決定する。また、特別図柄抽選の結果決定された特別図柄の種類によって、時短付確変大当り遊技状態、時短無確変大当り遊技状態、通常大当り遊技状態、中当り遊技状態のいずれに移行するかを決定する。また、メインCPU31は、特別図柄抽選の結果に応じて図柄指定コマンドを決定するとともに、変動パターン決定抽選を行う。ここで決定した図柄指定コマンドおよび変動パターン決定抽選によって抽出された変動パターン決定用乱数を変動パターン決定テーブルに参照することにより、特別図柄の変動パターンを決定する。メインCPU31は、特別図柄の種類に応じて、特別図柄J1,J2を決定するとともに、変動パターンに応じて特別図柄J1,J2の変動パターンを決定する。
【0050】
大当り抽選では、大当り遊技状態に移行するための抽選と中当り遊技状態に移行するための抽選を行っている。大当り遊技状態に移行するための抽選では、第1始動入賞口スイッチ8Sおよび第2始動入賞口スイッチ9Sのいずれが遊技球を検出した場合も同様であり、大当り判定用乱数値が抽出されたときが、低確率遊技状態(通常遊技状態または時短遊技状態)の場合には、大当り判定用乱数値が図6(a)における5個のいずれかである場合に「大当り」となって大当り遊技状態に移行し、高確率遊技状態(時短付確変遊技状態または時短無確変遊技状態)の場合には、大当り乱数値が50個のいずれかである場合に「大当り」となって大当り遊技状態に移行する。
【0051】
また、大当り抽選と同時に、大当り特別図柄抽選も同時に行っている。大当り特別図柄抽選では、大当り特別図柄カウンタに設定された「0」?「9」の大当り図柄乱数から一つの大当り図柄用乱数値を抽出する。大当り特別図柄抽選は、遊技球を第1始動入賞口スイッチ8Sが検出した場合と第2始動入賞口スイッチ9Sが検出した場合とで抽選結果が異なる。第1始動入賞口スイッチ8Sが遊技球を検出した際、大当り遊技状態に移行する抽選に当選し、ここで抽出された大当り図柄用乱数値が「0」の場合、大当り特別図柄「00」が決定される。以下、大当り図柄用乱数値が「1」?「9」のいずれかである場合、大当り特別図柄「01」?「09」がそれぞれ決定される。また、第2始動入賞口スイッチ9Sが遊技球を検出した場合に抽出された大当り図柄用乱数値が「0」の場合、大当り特別図柄「10」が決定される。以下、大当り図柄用乱数値が「1」?「9」のいずれかである場合、大当り特別図柄「11」?「19」がそれぞれ決定される。
【0052】
また、中当り遊技状態に移行するための抽選では、第1始動入賞口スイッチ8Sおよび第2始動入賞口スイッチ9Sのいずれが遊技球を検出したかによって、抽選結果が異なる。第1始動入賞口スイッチ8Sが遊技球を検出した場合には、大当り判定用乱数値が60個のいずれかである場合に中当り遊技状態に移行し、第2始動入賞口スイッチ9Sが遊技球を検出した場合には、大当り判定用乱数値が3個のいずれかである場合に「中当り」となって中当り遊技状態に移行する。また、大当り判定用乱数値が、上記のいずれでもない場合に「はずれ」となって、遊技状態が移行することなく通常遊技状態が維持される。
【0053】
また、図6(b)に示すように、大当り遊技状態に移行する確率は、第1始動入賞口スイッチ8Sおよび第2始動入賞口スイッチ9Sのいずれが遊技球を検出した場合でも同様に1/300とされている。また、中当り遊技状態に移行する確率は、第1始動入賞口スイッチ8Sが遊技球を検出した場合と第2始動入賞口スイッチ9Sが遊技球を検出した場合とで異なる。第1始動入賞口スイッチ8Sが遊技球を検出した場合の中当り遊技状態に移行する確率は1/25とされ、第2始動入賞口スイッチ9Sが遊技球を検出した場合の中当り遊技状態に移行する確率は1/500とされている。
【0054】
こうして決定された特別図柄は、第1始動入賞口スイッチ8Sが遊技球を検出した場合には第1特別図柄J1が変動表示および停止表示され、第2始動入賞口スイッチ9Sが遊技球を検出した場合には第2特別図柄J2が変動表示および表示される。なお、大当り特別図柄抽選は、大当り抽選によって大当りと判定された際に行う態様とすることもできる。
【0055】
メインCPU31は、特別図柄抽選の結果に応じて図柄指定コマンドを決定するとともに、変動パターン決定抽選を行う。ここで決定した図柄指定コマンドおよび変動パターン決定抽選によって抽出された変動パターン決定用乱数を変動パターン決定テーブルに参照することにより、特別図柄の変動パターンを決定する。主制御回路30は、メインCPU31で決定した図柄指定コマンドおよび決定した変動パターンに対応する変動パターンコマンドをメインRAM33に設けられた送信バッファにセットする。
【0056】
また、メインCPU31は、第1始動入賞口スイッチ8Sおよび第2始動入賞口スイッチ9Sから検出信号が送信された際、それぞれ第1特別図柄J1および第2特別図柄の変動開始条件の成立を判定する。メインCPU31は、変動開始判定手段を構成する。第1特別図柄J1、第2特別図柄J2、および普通図柄表示部Nにおける普通図柄を変動表示させる。第1特別図柄J1、第2特別図柄J2の変動表示は、メインRAM33における第1特別図柄記憶領域に情報が記憶され、かつ第1特別図柄J1、第2特別図柄J2の変動表示のいずれもが変動表示されていないときに開始される。また、第1特別図柄J1、第2特別図柄J2の変動表示のいずれもが変動表示されていないときには、装飾図柄Dも変動表示されていない状態となる。
【0057】
メインRAM33は、送信バッファにセットされている図柄指定コマンドや変動パターンコマンドなどの各種コマンドをコマンド出力ポート35より、副制御回路40に送信する。初期リセット回路34は、電源投入時にリセット信号をメインCPU31に出力する。このリセット信号により、メインCPU31は制御プログラムの先頭から処理を実行する。
【0058】
また、主制御回路30には、カウントスイッチ11CSをはじめとする各スイッチ等が接続されている。カウントスイッチ11CSは大入賞口11に入賞した遊技球を検出し、検出結果を示す検出信号を主制御回路30に出力する。主制御回路30におけるメインCPU31では、カウントスイッチ11CSから送信された検出信号をカウントし、大入賞口11へ入賞した遊技球の数をカウントする。一般入賞口スイッチ12Sは各一般入賞口12a?12dに入賞した遊技球の検出信号を主制御回路30に出力する。作動ゲートスイッチ10Sは普通図柄作動ゲート10を通過する遊技球の検出信号を主制御回路30に出力する。始動入賞口スイッチ8Sは始動入賞口8に入賞した遊技球の検出信号を主制御回路30に出力する。
【0059】
始動口ソレノイド9Lは第2始動入賞口9に設けられた一対の羽根9a,9aを開閉させ、大入賞口ソレノイド11Lは大入賞口11に設けられたシャッタを開閉させる。バックアップクリアスイッチ26は、電断時等におけるバックアップデータを操作者の操作に応じてクリアする。
【0060】
また、パチンコ遊技機1では、第1始動入賞口スイッチ8Sまたは第2始動入賞口スイッチ9Sが遊技球の入賞を検出して検出信号を送信し、主制御回路30がその検出信号を受信したときに、主制御回路30におけるメインCPU31は、上記の大当り抽選および大当り特別図柄抽選を行う。大当り抽選および大当り特別図柄抽選の結果、通常大当りまたは確変大当りが決定された場合には、遊技状態は通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な大当り遊技状態に移行する。また、中当りが決定された場合には、通常遊技状態および大当り遊技状態とは異なる中当り遊技状態に移行する。中当り遊技状態は、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利ではあるが、大当り遊技状態よりは遊技者にとって不利である。
【0061】
また、メインCPU31は、ラウンド間のインターバル状態にある場合のラウンド間表示コマンド、大当り遊技状態が終了した後の遊技状態を示す大当り終了表示コマンド、および中当り遊技状態が終了した後の遊技状態を示す中当り終了表示コマンドをメインRAM33における送信バッファにセットする。大当り終了表示コマンドとしては、確変コマンド、通常コマンド、時短無確変コマンドが設定されている。
【0062】
また、第1始動入賞口スイッチ8Sから送信された検出信号に基づく大当り抽選および大当り特別図柄抽選の結果を報知する装飾図柄の変動表示が行われている最中には、検出信号を最大4つ保留し、その保留個数に応じて第1特別図柄保留ランプR11,R12を点灯・点滅させる。保留個数が0の場合には、第1特別図柄保留第1ランプR11および第1特別図柄保留第2ランプR12を消灯させる。保留個数が1の場合には、第1特別図柄保留第1ランプR11を点灯させるとともに、第1特別図柄保留第2ランプR12を消灯させる。保留個数が2の場合には、第1特別図柄保留第1ランプR11および第1特別図柄保留第2ランプR12を点灯させる。また、保留個数が3の場合には、第1特別図柄保留第1ランプR11を点滅させるとともに第1特別図柄保留第2ランプR12を点灯させ、保留個数が4の場合には、第1特別図柄保留第1ランプR11および第1特別図柄保留第2ランプR12を点滅させる。さらに、第2始動入賞口スイッチ9Sから送信された検出信号に基づく大当り抽選および大当り特別図柄抽選の結果を報知する装飾図柄の変動表示が行われている最中には、検出信号を最大4つ保留し、その保留個数に応じて第2特別図柄保留ランプR21,R22を点灯・点滅させる。第2特別図柄保留ランプR21,R22の点灯・点滅と保留個数との関係は、第1特別図柄保留ランプR11,R12と保留個数との関係と同一である。また、第1特別図柄保留ランプR11,R12および第2特別図柄保留ランプR21,R22を点灯・点滅させる際には、その点灯・点滅態様に応じた個数に対応する特別図柄保留個数コマンドをメインRAM33における送信バッファにセットする。
【0063】
さらに、大当り抽選の結果がはずれとなった場合には、大入賞口11の開閉制御を行うことはないが、大当りまたは中当りとなった場合には、大入賞口11を開閉制御する。大入賞口11の開閉制御では、大入賞口11の開状態と閉状態との1回の開閉動作を1ラウンドとして、大当り特別図柄に基づいて決定されたラウンド数まで大入賞口11の開閉動作の駆動制御を行う。大当り抽選および大当り図柄決定抽選の結果15R大当りに当選した場合には、本発明の第1上限ラウンド数である15ラウンドの開閉制御が行われ、本発明の第2上限ラウンド数である2R大当りに当選した場合には2ラウンドの開閉制御が行われる。図6(c)に示すように、15ラウンド、2ラウンドの開閉制御において、大入賞口11の開放上限時間は、29.5秒とされている。また、大当り抽選の結果中当りに当選した場合には、1回の大入賞口11の開放制御が行われ、中当り時における大入賞口11の開放上限時間は3秒とされている。メインCPU31は、図6に示すテーブルに基づいて、第1特別図柄が大当り特別図柄となる場合に、第2特別図柄が大当り特別図柄となる場合よりも、15R大当り特別図柄の導出を低確率で決定する。さらに、メインCPU31は、第1特別図柄を中当り特別図柄と判定する確率を、第2特別図柄を中当り特別図柄と判定する確率よりも高確率としている。メインCPU31は、大当り判定手段、中当り判定手段、大当り遊技状態制御手段、および上限ラウンド数決定手段を構成する。
【0064】
副制御回路40は、主制御回路30からコマンドを入力し、その入力したコマンドにしたがい、液晶表示装置16を用いた装飾図柄の可変表示、リーチ演出、予告演出といった演出に必要な制御を行う一方、所定の画像を液晶表示装置16に表示させる。また、副制御回路40は、スピーカ18L、18Rを用いた音声出力による演出や装飾ランプ19L、19Rを用いた点滅表示による演出を行うのに必要な制御も行う。
【0065】
この副制御回路40は、サブCPU41を中心に構成され、サブROM42と、サブRAM43およびコマンド入力ポート48を有し、画像制御回路50と、音声制御回路60、およびランプ制御回路70を有している。
【0066】
サブCPU41は、主制御回路30から入力したコマンドおよび選択ボタン20a,20bからの信号等にしたがいサブROM42に記憶されているプログラムに沿った処理を実行し、画像制御回路50、音声制御回路60およびランプ制御回路70を作動させる。
【0067】
サブROM42には、サブCPU41が実行するプログラムと、恒久的なデータとして、装飾図柄を決定する装飾図柄決定テーブルやリーチ演出などの演出内容を決定する演出内容決定テーブル等が記憶されている。さらに、サブRAM43には、サブCPU41が作動する際に用いるデータやプログラムおよび主制御回路30から送信される図柄指定コマンドおよび変動パターンコマンドなどの各種コマンドを格納するための受信バッファが設けられている。
【0068】
サブCPU41は、装飾図柄決定抽選を行って液晶図柄決定乱数を抽出するとともに、抽出した液晶図柄決定乱数と主制御回路30から送信された図柄指定コマンドを装飾図柄決定テーブルに参照し、装飾図柄Dを決定する。
【0069】
主制御回路30から送信された図柄指定コマンドが15R継続確変大当りに対応する場合には、装飾図柄Dにおける3つの図柄要素として互いに同一種類の奇数を決定する。また、図柄指定コマンドが15R継続通常大当りに対応する場合には、装飾図柄Dにおける3つの図柄要素として互いに同一種類の偶数を決定する。さらに、図柄指定コマンドが中当りに対応する場合には、装飾図柄Dのうち、中右装飾図柄DC,DRとして互いに同一種類の奇数、左装飾図柄DLとして異種類の奇数を決定する。そして、図柄指定コマンドが2R継続確変大当り、2R継続通常大当り、またははずれに対応する場合には、装飾図柄Dとして上記の図柄以外の図柄を決定する。
【0070】
さらに、サブCPU41は、演出内容決定抽選を行って演出内容決定乱数を抽出するとともに、抽出した演出内容決定乱数と主制御回路30から送信された変動パターンコマンドを演出内容決定テーブルに参照し、リーチ演出などの演出内容を決定する。
【0071】
また、サブCPU41は、装飾図柄D、演出内容を液晶表示装置16の表示領域16aに表示させる。その他、サブCPU41は、主制御回路30から送信された特別図柄保留個数コマンドに基づく保留個数に応じて、特別図柄保留図柄H11?H14,H21?H24を液晶表示装置16の表示領域16aに表示させる。サブCPU41は、本発明の表示制御手段および大当り表示決定手段を構成する。
【0072】
画像制御回路50は、VDP(Video Display Processor)51と、D/Aコンバータ52と、初期リセット回路53と、画像データROM(画像記憶手段)54a,54bとを有している。VDP51は、サブCPU41で決定された液晶表示装置16に表示させる内容に応じた画像を形成し、その形成された画像をD/Aコンバータ52に出力する。D/Aコンバータ52はVDP51から出力される画像データをD/A変換して、変換により得られたアナログ信号を液晶表示装置16に出力し、画像を表示させる。初期リセット回路53はサブCPU41からのリセット命令を受けて、VDP51を初期状態に戻す処理を実行する。画像データROM54aには、装飾図柄、キャラクタ、背景などを示す画像のデータ(画像データ)を記憶し、画像データROM54bには、各種画像データを液晶表示装置16に表示させるための画像データを記憶している。VDP51は、サブCPU41から出力される装飾図柄に対応する画像データ等の画像データを画像データROM54a,54bから読み出し、この画像データに基づく図柄等の画像を液晶表示装置16に表示させる。
【0073】
音声制御回路60は、音源IC61と、アンプ(以下「AMP」という)62と、音声データROM63とを有している。音源IC61は、サブCPU41からの指示にしたがい、音声データROM63に記憶されている音声データを用いて音声信号を生成する。AMP62は、音源IC61により生成された音声信号を適切なレベルに増幅し、増幅した音声信号をスピーカ18L、18Rに供給して音声を出力させる。音声データROM63は予告演出、リーチ演出、大当り演出などに用いられる音楽、音声、効果音などのデータ(音声データ)を記憶している。
【0074】
ランプ制御回路70は、装飾ランプ19L、19Rの点滅パターンを示す装飾データを記憶した装飾データROM71と、サブCPU41からの指示にしたがい、装飾データROM71に記憶されている装飾データを用いて装飾ランプ19L、19Rを点滅させるドライブ回路72とを有している。
【0075】
払出・発射制御回路80は、主制御回路30の制御にしたがい払出装置81と、発射ハンドル6cおよび発射モータを有する発射装置82とを作動させて、所定数の遊技球を賞球として払出させるとともに、遊技球を遊技盤4上の遊技領域4aに向けて発射させる。
【0076】
電源供給ユニット24は、副制御回路40、主制御回路30および払出・発射制御回路80への電力供給を行う。
【0077】
(パチンコ遊技機の動作内容)
次に、パチンコ遊技機1の動作内容のうち、主制御回路30および副制御回路40による制御処理の手順について、図7?図21までのフローチャートを参照して説明する。図7は、パチンコ遊技機1において、電源を投入したあとに主制御回路30により繰返し実行されるメイン制御処理の動作手順を示すフローチャート(メインフローチャート)である。
【0078】
(メイン制御処理の動作手順)
図7に示すように、パチンコ遊技機1は、電源投入に伴い主制御回路30のメインCPU31がメイン制御処理を開始し、初期設定処理を行い(S1)、次に、タイマ更新処理を行う(S2)。タイマ更新処理では、待ち時間タイマなどを更新する。続いて、第1特別図柄制御処理を行う(S3)。
【0079】
第1特別図柄制御処理は、図8に示すフローチャートのようにして行われる。特別図柄制御処理を開始すると、まず、液晶表示装置16における図柄の可変表示画像を用いた特別図柄ゲームの状態を示すフラグであり、メインCPU31が後続の各ステップいずれを実行するかを判定するためのデータが設定されている第1制御状態フラグをロードする。
【0080】
次に、第1特別図柄記憶チェック処理(S21)が図9に示すフローチャートの手順に沿って行われる。この第1特別図柄記憶チェック処理を開始すると、メインCPU31は、第1制御状態フラグが第1特別図柄記憶チェック処理を示すデータ“00”である否かを判断する(S41)。その結果、第1制御状態フラグが“00”でなければ第1特別図柄記憶チェック処理を終了する。また、第1制御状態フラグが“00”である場合には、第1特別図柄記憶領域にデータが記憶されている(第1始動記憶数>0)か否かを判断する(S42)。
【0081】
その結果、第1特別図柄記憶領域にデータが記憶されていないと判断した場合には、デモ表示処理を行い(S43)、その後、第1特別図柄記憶チェック処理を終了する。また、第1特別図柄記憶領域にデータが記憶されていると判断した場合には、第2制御状態フラグが第2特別図柄記憶チェック処理を示す“10”であるか否かを判断する(S44)。その結果、第2制御状態フラグが“10”でないと判断した場合には、第1特別図柄記憶チェック処理を終了する。
【0082】
また、第2制御状態フラグが“10”であると判断した場合には、第2特別図柄記憶領域にデータが記憶されている(第2始動記憶数>0)か否かを判断する(S45)。第2特別図柄記憶領域にデータが記憶されていると判断した場合には、そのまま第1特別図柄記憶チェック処理を終了する。こうして、第2特別図柄J2の変動表示を、第1特別図柄J1の変動表示に対して優先させている。また、第2特別図柄記憶領域にデータが記憶されていないと判断した場合には、第1制御状態フラグに第1特別図柄変動時間管理処理を示すデータ“01”をセットする(S46)。
【0083】
第1制御状態フラグに特別図柄変動時間管理を示すデータ“01”をセットしたら、第1始動記憶領域における始動記憶数を1減算するとともに、もっとも若い番号の始動記憶領域(1)におけるデータを特別図柄記憶領域に転送する(S47)。
【0084】
続いて、大当り判定処理を行う(S48)。大当り判定では、大当り判定用乱数カウンタを用いて抽出され第1特別図柄記憶領域に記憶された大当り判定用乱数値を図6(a)に示す特別図柄決定テーブルに参照し、大当りであるか中当りであるかはずれであるかを判定する。
【0085】
それから、大当り判定処理の結果に基づいて、第1特別図柄の決定処理を行う(S49)。第1特別図柄の決定処理では、大当り判定処理の結果が大当りである場合には、特別図柄記憶領域に記憶された大当り特別図柄決定用乱数に基づく大当り特別図柄の決定処理を行い、大当り特別図柄を決定し、中当りである場合には特別図柄として中当り特別図柄「0A」を決定する。また、大当り判定処理の結果がはずれである場合には、特別図柄としてはずれ特別図柄「--」を決定する。メインCPU31は、特別図柄決定処理によって決定された特別図柄に対応する図柄指定コマンドを決定し、メインRAM33における送信バッファにセットする。
【0086】
特別図柄決定処理が済んだら、変動パターン決定処理を行う(S50)。変動パターン決定処理では、大当り図柄決定抽選で決定された図柄指定コマンドおよび変動パターン決定抽選によって抽出された変動パターン決定用乱数を変動パターン決定テーブルに参照することにより、特別図柄の変動パターンを決定し、決定した変動パターンに対応する変動パターンコマンドをメインRAM33における送信バッファにセットする。
【0087】
その後、変動パターン決定処理で決定されたで決定された変動パターンに対応する変動時間を待ち時間タイマ(t)にセットする(S51)。それから、特別図柄記憶領域(始動領域(0))に記憶されたデータをクリアし(S52)、第1特別図柄記憶チェック処理を終了する。
【0088】
図8に示すフローに戻り、第1特別図柄記憶チェック処理が済んだら、第1特別図柄変動時間管理処理を行う(S22)。第1特別図柄変動時間管理処理は、図10に示すフローチャートに沿って行われる。図10に示すように、第1特別図柄変動時間管理処理では、第1制御状態フラグが第1特別図柄変動時間管理処理を示すデータ“01”であるか否かを判断する(S61)。その結果、第1制御フラグが“01”でないと判断した場合には、第1特別図柄変動時間管理処理を終了する。また、第1制御フラグが“01”であると判断した場合には、場合に、ステップS51でセットされた変動時間の待ち時間タイマ(t)が0となったか否かを判断する(SS62)。
【0089】
その結果、待ち時間タイマ(t)が0となっていないと判断した場合には、第1特別図柄変動時間管理処理を終了する。また、待ち時間タイマ(t)が0となっていると判断した場合には、第1制御状態フラグに特別図柄表示時間管理を示すデータ“02”をセットし、図柄停止コマンドをメインRAM33における送信バッファにセットする(S63)。それから、さらに特別図柄変動時間が確定した後の時間に対応する確定後待ち時間(たとえば0.75秒)を待ち時間タイマ(t)にセットする(S64)。こうして、第1特別図柄変動時間管理処理を終了する。
【0090】
図8に示すフローに戻り、第1特別図柄変動時間管理処理が済んだら、第1特別図柄表示時間管理処理を行う(S23)。第1特別図柄表示時間管理処理は、図11に示すフローチャートに沿って行われる。図11に示すように、第1特別図柄表示時間管理処理では、第1制御状態フラグが第1特別図柄表示時間管理処理を示すデータ“02”であるか否かを判断する(S71)。その結果、第1制御状態フラグが“02”でないと判断した場合には第1特別図柄表示時間管理処理を終了する。また、第1制御状態フラグが“02”であると判断した場合には、第1特別図柄変動時間管理処理のステップS64でセットされた確定後待ち時間タイマ(t)が0となったか否かを判断する(S72)。その結果、確定後待ち時間タイマ(t)が0となっていないと判断した場合には、第1特別図柄表示時間管理処理を終了する。また、確定後待ち時間タイマ(t)が0となっていると判断した場合は、ステップS48における大当り判定処理の結果が大当りであったか否かを判断する(S73)。
【0091】
その結果、大当りでないと判断した場合には、ステップS48における大当り判定処理の結果が中当りであったか否かを判断する(S74)。ここで中当りでないと判断した場合には、制御状態フラグに第1特別図柄ゲーム終了処理を示すデータ“07”をセットして(S75)、ステップS79に進む。
【0092】
また、中当りであると判断した場合には、制御状態フラグに中当り開始処理を示すデータ“08”をセットする(S76)。続いて、中当り開始インターバル時間としての待ち時間(たとえば5秒)を待ち時間タイマにセットする(S77)。それから、メインRAM33に中当り開始コマンドをセットし(S78)、ステップS79に進む。
【0093】
次に、時短状態変動回数カウンタが0となっているか否かを判断する(S79)。その結果、時短状態変動回数カウンタが0となっていると判断した場合には、第1特別図柄表示時間管理処理を終了する。また、時短状態変動回数カウンタが0となっていないと判断した場合には、時短状態変動回数カウンタのカウント値を1減算し(S80)、時短状態変動回数カウンタが0となっているか否かを判断する(S81)。
【0094】
ここで、時短状態変動回数カウンタが0となっていると判断した場合には、時短中フラグをクリアするとともに、現在の遊技状態(高確率非変動短縮遊技状態または低確率非変動短縮遊技状態)を示す遊技状態フラグをメインRAM33における送信バッファにセットする(S82)。また、時短状態変動回数カウンタが0となっていないと判断した場合には、そのまま第1特別図柄表示時間管理処理を終了する。
【0095】
また、ステップS73において、大当り判定処理の結果が大当りであったと判断した場合には、時短中フラグが成立している(時短中フラグ=1)か否かを判断する(S83)。その結果、時短中フラグが成立していると判断した場合には、時短中大当りフラグをセットし(S84)、ステップS85に進む。また、時短中フラグが成立していないと判断した場合には、そのままステップS85に進む。
【0096】
続いて、大当りフラグ、大入賞口開放回数カウンタ、遊技状態フラグ、時短中フラグ、および時短状態変動回数カウンタをすべてクリアする(S85)。それから、第1制御状態フラグに大当り開始インターバル管理処理を示すデータ“03”をセットする(S86)。その後、大当り開始インターバル時間としての待ち時間(たとえば5秒)を待ち時間タイマにセットする(S87)。
【0097】
それから、メインRAM33に大当り開始コマンドをセットする(S88)。その後、メインRAM33に大入賞口開放回数上限値データをセットする(S89)。大入賞口開放回数上限値データをセットする際には、ステップS73で判断した大当りが15R継続確変大当り、15R継続通常大当り、2R継続確変大当り、および2R継続通常大当りのいずれであるかを判断し、15R継続確変大当りまたは15R継続通常大当りである場合には、大入賞口開放回数上限値データとして15Rをセットする。また、2R継続確変大当りまたは2R継続通常大当りである場合には、大入賞口開放回数上限値データとして2Rをセットする。大入賞口開放回数上限値データをセットしたら、第1特別図柄表示時間管理処理を終了する。
【0098】
図8に示すフローに戻り、第1特別図柄表示時間管理処理が済んだら、大当り開始インターバル管理処理を行う(S24)。大当り開始インターバル開始処理は、図12に示すフローチャートに沿って行われる。図12に示すように、大当り開始インターバル開始処理では、第1制御状態フラグが大当りインターバル開始処理を示すデータ“03”であるか否かを判断する(S91)。その結果、第1制御状態フラグが“03”でないと判断した場合には、大当り開始インターバル管理処理を終了する。
【0099】
また、第1制御状態フラグが“03”であると判断した場合には、第1特別図柄表示時間管理処理におけるステップS77またはステップS87でセットした待ち時間タイマが0となっているか否かを判断する(S92)。その結果、待ち時間タイマが0となっていない場合には、大当り開始インターバル管理処理を終了する。また、待ち時間タイマが0となっている場合には、第1ラウンドに対応する大入賞口開放中表示コマンドデータをメインRAM33にセットする(S93)。それから、第1制御状態フラグに大入賞口開放中処理を示すデータ“05”をセットする(S94)。続いて、大入賞口入賞カウンタをクリアし(S95)、大入賞口開放時間としての待ち時間(たとえば29.5秒)を待ち時間タイマにセットする(S96)。その後、メインRAM33に大入賞口を開放させるための大入賞口開放中データをセットして(S97)、大当り開始インターバル管理処理を終了する。
【0100】
図8に示すフローに戻り、大当り開始インターバル管理処理が済んだら、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を行う(S25)。大入賞口再開放前待ち時間管理処理は、図13に示すフローチャートに沿って行われる。図13に示すように、大入賞口再開放前待ち時間管理処理では、第1制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示すデータ“04”であるか否かを判断する(S101)。その結果、第1制御状態フラグが“04”でないと判断したときは、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を終了する。
【0101】
また、第1制御状態フラグが“04”であると判断したときは、後に説明する大入賞口開放中処理におけるステップS116でセットされるラウンド間インターバル表示時間としての待ち時間タイマが0となっているか否かを判断する(S102)。その結果、待ち時間タイマが0となっていないと判断した場合には、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を終了する。一方、待ち時間タイマが0となっていると判断した場合には、大入賞口開放回数カウンタのカウント値を1加算する(S103)。
【0102】
続いて、大入賞口開放回数カウンタのカウント値が、ステップS89でセットされた大入賞口開放回数上限値以上となっているか否かを判断する(S104)。その結果、大入賞口開放回数カウンタのカウント値が大入賞口開放回数上限値以上となっていると判断した場合には、最終ラウンド(最終R)に対応する大入賞口開放中表示コマンドデータをメインRAM33にセットする(S105)。一方、入賞口開放回数カウンタのカウント値が大入賞口開放回数上限値以上となっていないと判断した場合には、大入賞口開放回数カウンタでカウントされる大入賞口開放回数xで示されるラウンド(xR)に対応する大入賞口開放中表示コマンドデータをメインRAM33にセットする(S106)。
【0103】
それから、制御状態フラグに大入賞口開放中処理を示すデータ“05”をセットする(S107)。その後、大入賞口11への遊技球の入賞個数をカウントする大入賞口入賞カウンタをクリアし(S108)、大入賞口開放時間としての待ち時間(たとえば29.5秒)を待ち時間タイマにセットする(S109)。その後、メインRAM33に大入賞口を開放させるための大入賞口開放中データをセットして(S110)、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を終了する。
【0104】
図8に示すフローに戻り、大入賞口再開放前待ち時間管理処理が済んだら、大入賞口開放中処理を行う(S26)。大入賞口開放中処理は、図14に示すフローチャートに沿って行われる。図14に示すように、大入賞口開放中処理では、第1制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示すデータ“05”であるか否かを判断する(S111)。その結果、第1制御状態フラグが“05”でないと判断した場合には、大入賞口開放中処理を終了する。
【0105】
また、第1制御状態フラグが“05”であると判断した場合には、大入賞口入賞カウンタのカウント値が9以上となっているか否かを判断する(S112)。その結果、大入賞口入賞カウンタのカウント値が9以上となっていないと判断した場合には、大当り開始インターバル管理処理のステップS96または大入賞口再開放待ち時間管理処理のステップS109でセットした待ち時間タイマが0となっているか否かを判断する(S113)。その結果、待ち時間タイマが0となっていないと判断した場合には、大入賞口開放中処理を終了する。
【0106】
一方、待ち時間タイマが0となっていると判断した場合には、大入賞口を閉鎖させるための大入賞口閉鎖データをセットする(S114)。また、ステップS112において、大入賞口入賞カウンタが9以上となっていると判断した場合にも、大入賞口閉鎖データをセットする(S114)。その後、大入賞口開放回数カウンタのカウント値がステップS89でセットされた大入賞口開放回数上限値以上となっているか否かを判断する(S115)。
【0107】
その結果、大入賞口開放回数カウンタのカウント値が大入賞口開放回数上限値以上となっていないと判断した場合には、ラウンド間インターバル表示時間としての待ち時間(たとえば2秒)を待ち時間タイマにセットする(S116)。その後、第1制御状態フラグに大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示すデータ“04”をセットし(S117)、メインRAM33にラウンド間表示コマンドをセットして(S118)、大入賞口開放中処理を終了する。
【0108】
またステップS115において、大入賞口開放回数カウンタのカウント値が大入賞口開放回数上限値以上となっていると判断した場合には、大当り終了インターバル表示時間としての待ち時間(たとえば5秒)を待ち時間タイマにセットする(S119)。その後、第1制御状態フラグに大当り終了インターバル処理を示すデータ“06”をセットし(S120)、メインRAM33に大当り終了表示コマンドをセットして(S121)、大入賞口開放中処理を終了する。
【0109】
図8に示すフローに戻り、大入賞口開放中処理が済んだら、大当り終了インターバル処理を行う(S27)。大当り終了インターバル処理は、図15に示すフローチャートに沿って行われる。図15に示すように、大当り終了インターバル処理では、第1制御状態フラグが大当り終了インターバル処理を示すデータ“06”であるか否かを判断する(S131)。その結果、制御状態フラグが“06”でないと判断した場合には、大当り終了インターバル処理を終了する。
【0110】
また、第1制御状態フラグが“06”であると判断した場合には、大入賞口開放中処理のステップS119でセットした待ち時間タイマが0となっているか否かを判断する(S132)。その結果、待ち時間タイマが0となっていないと判断した場合には、大当り終了インターバル処理を終了する。一方、待ち時間タイマが0となっていると判断した場合には、第1制御状態フラグに第1特別図柄ゲーム終了処理を示すデータ“07”をセットする(S133)。
【0111】
続いて、ステップS49における特別図柄決定処理で決定された大当り特別図柄が確変大当り特別図柄または時短無確変大当り特別図柄であるか否かを判断する(S134)。その結果、大当り特別図柄が確変大当り特別図柄または時短無確変大当り特別図柄であると判断された場合には、メインRAM33に高確率フラグをセットする(S135)。
【0112】
それから、ステップS49における特別図柄決定処理で決定された大当り特別図柄が時短付確変大当り特別図柄(「03」または「07」)であるか否かを判断する(S136)。その結果、大当り特別図柄が時短付確変大当り特別図柄でないと判断した場合には、時短中大当りフラグが成立しているか否かを判断する(S137)。また、ステップS134で大当り特別図柄が確変大当り特別図柄でないと判断した場合にも、ステップS137における処理を行う。
【0113】
ここで、ステップS136で大当り特別図柄が時短付確変大当り特別図柄であると判断した場合、およびステップS137で時短中大当りフラグが成立していると判断した場合には、メインRAM33に時短中フラグをセットするとともに、時短中大当りフラグをクリアする(S138)。
【0114】
それから、時短状態変動回数カウンタを100にセットする(S139)。その後、高確率中フラグおよび時短中フラグを読み出し(S140)、これらの高確率フラグおよび時短中フラグに対応する遊技状態コマンドをメインRAM33における送信バッファにセットする(S141)。こうして、大当り終了インターバル処理を終了する。
【0115】
図8に示すフローに戻り、大当り終了インターバル処理が済んだら、第1特別図柄ゲーム終了処理を行う(S28)。第1特別図柄ゲーム終了処理は、図16に示すフローチャートに沿って行われる。図16に示すように、第1特別図柄ゲーム終了処理では、第1制御状態フラグが第1特別図柄ゲーム終了処理を示すデータ“07”であるか否かを判断する(S151)。
【0116】
その結果、第1制御状態フラグが“07”でないと判断した場合には、第1特別図柄ゲーム終了処理を終了する。また、第1制御状態フラグが“07”でないと判断した場合には、大当りフラグをクリアし、第1制御状態フラグに第1特別図柄記憶チェック処理を示すデータ“00”をセットする(S152)。こうして、第1特別図柄ゲーム終了処理を終了する。
【0117】
図8に示すフローに戻り、第1特別図柄ゲーム終了処理が済んだら、中当り開始処理を行う(S29)。中当り開始処理は、図17に示すフローチャートに沿って行われる。図17に示すように、中当り開始処理では、第1制御状態フラグが中当り開始処理を示すデータ“08”であるか否かを判断する(S161)。その結果、第1制御状態フラグが“08”でないと判断した場合には、中当り開始処理を終了する。
【0118】
また、第1制御状態フラグが“08”であると判断した場合には、第1特別図柄表示時間管理処理におけるステップS77でセットした待ち時間タイマが0となっているか否かを判断する(S162)。その結果、待ち時間タイマが0となっていないと判断した場合には、中当り開始処理を終了する。
【0119】
一方、待ち時間タイマが0となっていると判断した場合には、中当り実行時間としての待ち時間(たとえば3秒)を待ち時間タイマにセットする(S163)。それから、大入賞口を開放させるための大入賞口開放中(中当り)データをメインRAM33にセットし(S164)、第1制御状態フラグに中当り実行中処理を示すデータ“09”をセットして(S165)、中当り開始処理を終了する。
【0120】
図8に示すフローに戻り、中当り開始処理が済んだら、中当り実行中処理を行う(S30)。中当り実行中処理は、図18に示すフローチャートに沿って行われる。図18に示すように、中当り実行中処理では、第1制御状態フラグが中当り実行中処理を示すデータ“09”となっているか否かを判断する(S171)。その結果、第1制御状態フラグが“09”となっていないと判断した場合には、中当り実行中処理を終了する。
【0121】
また、第1制御状態フラグが“09”となっていると判断した場合には、中当り開始処理におけるステップS163でセットした待ち時間が0となっているか否かを判断する(S172)。その結果、待ち時間タイマが0となっていないと判断した場合には、中当り実行中処理を終了する。
【0122】
一方、待ち時間タイマが0となっていると判断した場合には、中当り終了インターバル表示時間としての待ち時間(たとえば5秒)を待ち時間タイマにセットする(S173)。その後、第1制御状態フラグに中当り終了処理を示すデータ“0A”をセットし(S174)、メインRAM33に中当り終了表示コマンドをセットして(S175)、中当り実行中処理を終了する。
【0123】
図8に示すフローに戻り、中当り実行中処理が済んだら、中当り終了処理を行う(S31)。中当り終了処理は、図19に示すフローチャートに沿って行われる。図19に示すように、中当り終了処理では、第1制御状態フラグが中当り終了処理を示すデータ“0A”となっているか否かを判断する(S181)。その結果、第1制御状態フラグが“0A”となっていないと判断した場合には、中当り終了処理を終了する。
【0124】
また、第1制御状態フラグが“0A”となっていると判断した場合には、中当り実行中処理におけるステップS173でセットした待ち時間が0となっているか否かを判断する(S182)。その結果、待ち時間タイマが0となっていないと判断した場合には、中当り終了処理を終了する。
【0125】
一方、待ち時間タイマが0となっていると判断した場合には、第1制御状態フラグに第1特別図柄ゲーム終了処理を示すデータ“07”をセットする(S183)。こうして、中当り実行中処理を終了する。中当り実行中処理を終了すると、図7に示すステップS3の特別図柄制御処理が終了する。
【0126】
第1特別図柄制御処理が終了したら、続いて第2特別図柄制御処理を行う(S4)。第2特別図柄制御処理は、図20に示すフローチャートの手順に沿って行われる。図20に示すように、第2特別図柄制御処理では、まず、第2特別図柄記憶チェック処理を行う(S201)。第2特別図柄記憶チェック処理は、図21に示す手順に沿って行われる。
【0127】
図21に示すように、第2特別図柄記憶チェック処理では、メインCPU31は、第2制御状態フラグが第2特別図柄記憶チェック処理を示すデータ“10”である否かを判断する(S221)。その結果、第2制御状態フラグが“10”でなければ第2特別図柄記憶チェック処理を終了する。また、第2制御状態フラグが“10”である場合には、第2特別図柄記憶領域にデータが記憶されている(第1始動記憶数>0)か否かを判断する(S222)。
【0128】
その結果、第2特別図柄記憶領域にデータが記憶されていないと判断した場合には、デモ表示処理を行い(S223)、その後、第2特別図柄記憶チェック処理を終了する。また、第2特別図柄記憶領域にデータが記憶されていると判断した場合には、第1制御状態フラグが第1特別図柄記憶チェック処理を示す“00”であるか否かを判断する(S224)。その結果、第1制御状態フラグが“00”でないと判断した場合には、第2特別図柄記憶チェック処理を終了する。また、第1制御状態フラグが“00”であると判断した場合には、第2制御状態フラグに第2特別図柄変動時間管理処理を示すデータ“11”をセットする(S225)。
【0129】
第2制御状態フラグに特別図柄変動時間管理を示すデータ“11”をセットしたら、第2始動記憶領域における始動記憶数を1減算するとともに、もっとも若い番号の始動記憶領域(1)におけるデータを特別図柄記憶領域に転送する(S226)。
【0130】
続いて、大当り判定処理を行う(S227)。大当り判定では、大当り判定用乱数カウンタを用いて抽出され第1特別図柄記憶領域に記憶された大当り判定用乱数値を図6(a)に示す特別図柄決定テーブルに参照し、大当りであるか中当りであるかはずれであるかを判定する。
【0131】
それから、大当り判定処理の結果に基づいて、第2特別図柄の決定処理を行う(S228)。第2特別図柄の決定処理では、大当り判定処理の結果が大当りである場合には、特別図柄記憶領域に記憶された大当り特別図柄決定用乱数に基づく大当り特別図柄の決定処理を行い、大当り特別図柄を決定し、中当りである場合には特別図柄として中当り特別図柄「1A」を決定する。また、大当り判定処理の結果がはずれである場合には、特別図柄としてはずれ特別図柄「--」を決定する。メインCPU31は、特別図柄決定処理によって決定された特別図柄に対応する図柄指定コマンドを決定し、メインRAM33における送信バッファにセットする。
【0132】
特別図柄決定処理が済んだら、変動パターン決定処理を行う(S229)。変動パターン決定処理では、大当り図柄決定抽選で決定された図柄指定コマンドおよび変動パターン決定抽選によって抽出された変動パターン決定用乱数を変動パターン決定テーブルに参照することにより、特別図柄の変動パターンを決定し、決定した変動パターンに対応する変動パターンコマンドをメインRAM33における送信バッファにセットする。
【0133】
その後、変動パターン決定処理で決定されたで決定された変動パターンに対応する変動時間を待ち時間タイマ(t)にセットする(S230)。それから、特別図柄記憶領域(始動領域(0))に記憶されたデータをクリアし(S231)、第2特別図柄記憶チェック処理を終了する。
【0134】
図20に示すフローに戻り、第2特別図柄記憶チェック処理が済んだら、第2特別図柄変動時間管理処理を行い(S202)、続いて第2特別図柄表示時間管理処理を行う(S203)。第2特別図柄変動時間管理処理および第2特別図柄表示時間管理処理は、それぞれ図11、図12に示す第1特別図柄変動時間管理処理および第1特別図柄表示時間管理処理における第1制御状態フラグおよび第1特別図柄をそれぞれ第2制御状態フラグおよび第2特別図柄に置き換えた処理が行われる。
【0135】
続いて、大当り開始インターバル処理(S204)、大入賞口再開放前待ち時間管理処理(S205)、および大入賞口開放中処理(S206)を行う。その後、大当り終了インターバル処理(S207)、および第2特別図柄ゲーム終了処理(S208)を行う。これらの処理は、第1特別図柄制御処理における第1特別図柄を第2特別図柄に置き換え、第1遊技状態を第2遊技状態に置き換えて、第1特別図柄制御処理と同様にして行われる。
【0136】
さらに、中当り開始処理(S209)、中当り実行処理(S210)、および中当り終了処理(S211)を行う。これらの処理についても、第1特別図柄制御処理における第1特別図柄を第2特別図柄に置き換え、第1遊技状態を第2遊技状態に置き換えて、第1特別図柄制御処理と同様にして行われる。こうして、第2特別図柄制御処理を終了する。
【0137】
こうして特別図柄制御処理が終了すると、図7に戻り、普通図柄制御処理を行う(S5)。普通図柄制御処理では、図柄表示装置16bに表示される普通図柄に関する制御を行う。普通図柄制御処理を開始すると、普通図柄制御状態フラグを読出し、そのフラグに応じて普通図柄の変動時間、停止表示された普通図柄を監視する。そして、停止表示された普通図柄が所定の普通当り図柄であるときは羽根9aの開放、閉鎖を示す変数をメインRAM33に記憶して、普通図柄制御処理を終了する。
【0138】
それから、図柄表示装置制御処理を行う(S6)。図柄表示装置制御処理では、第1特別図柄制御処理(S3)、第2特別図柄制御処理(S4)、および普通図柄制御処理(S5)の結果に基づいて、図4に示す特別図柄表示部における特別図柄J1,J2、普通図柄表示部Nなどの可変表示の表示制御を行う。
【0139】
続いて、遊技情報データ生成処理を行う(S7)。遊技情報データ生成処理では、パチンコ遊技機1から図示しないホールコンピュータへの出力信号を生成する。その後、図柄保留個数データ生成処理を行う(S8)。図柄保留個数データ生成処理では、第1特別図柄制御処理制御処理(S3)、第2特別図柄制御処理(S4)、および普通図柄制御処理(S5)において増減する始動記憶領域における特別図柄保留個数および普通図柄保留個数に対応するデータをそれぞれ生成する。図柄保留個数データ生成処理に続いて、ポート出力処理を行う(S9)。ポート出力処理では、第1遊技制御処理(S3)、第2特別図柄制御処理(S4)、および普通図柄制御処理(S5)などで決定される大入賞口11や第2始動入賞口9における羽根9aの開放制御を行う。
【0140】
続いて、入賞口関連コマンド制御処理を行う(S10)。入賞口関連コマンド制御処理では、第1特別図柄制御処理(S3)および第2特別図柄制御処理(S4)でセットされる大当り遊技状態開始コマンドなどに基づく制御を行う。入賞口関連コマンド制御処理が済んだら、記憶・遊技状態コマンド制御処理を行う(S11)。記憶・遊技状態コマンド制御処理では、第1特別図柄制御処理(S3)および第2特別図柄制御処理(S4)でセットされる遊技状態コマンドなどに基づく制御を行う。記憶・遊技状態コマンド制御処理が済んだら、コマンド出力制御処理を行う(S12)。コマンド出力制御処理では、メインRAM33における送信バッファにセットされた各コマンドを副制御回路40に送信する。コマンド出力制御処理が済んだら、ステップS2に戻り、繰返しルーチンが繰り返し行われる。
【0141】
主制御回路30では、上述したメイン制御処理とともに、割込許可フラグが設定されていることを条件に、主として、メイン制御処理で用いられる乱数を更新するため、定期的(たとえば2msごと)にメイン制御処理に割込むシステムタイマ割込処理を行う。
【0142】
(副制御回路の動作手順)
次に、副制御回路40の動作について説明する。副制御回路40では、主制御回路30から送信されたコマンドを受信することにより、図柄制御、音制御、およびランプ制御等を行う。図22は、副制御回路40により繰返し実行されるサブ制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0143】
図22に示すように、サブCPU41では、最初に所定の初期設定処理を行い(S301)、次に乱数更新処理を行う(S302)。続いて、主制御回路30から送信され、受信バッファに格納されている各種コマンドのコマンド解析制御処理を行う(S303)。コマンド解析制御処理では、主制御回路30から図柄指定コマンドが送信された際、図柄指定コマンドを装飾図柄決定テーブルに参照することにより、大当り図柄、中当り図柄、またははずれ図柄といった装飾図柄を決定する。また、主制御回路30から変動パターンコマンドが送信された際、変動パターンコマンドを演出内容決定テーブルに参照することにより、リーチ演出などの演出内容を決定する。
【0144】
また、ラウンド数コマンドが送信された際、送信されたラウンド数コマンドに対応するラウンド数を確認し、カウント数コマンドが送信された際、送信されたカウント数コマンドに対応するカウント数を確認する。さらに、ラウンド間表示コマンドが送信された際、ラウンド間のインターバル状態にあることを確認する。また、大当り終了表示コマンドまたは中当り終了表示コマンドが送信された際、送信された大当り終了コマンドまたは中当り終了表示コマンドに基づいて、大当り遊技状態が終了した後の遊技状態を確認する。コマンド解析処理では、その他主制御回路30から送信されたコマンドがある場合に、そのコマンドに応じた処理を実行する。
【0145】
コマンド解析処理が済んだら、続いて表示制御処理を行う(S304)。表示制御処理では、コマンド解析処理で決定された装飾図柄および表示パターンなどに基づいて、図柄表示制御を行い、続いて背景表示制御処理を行う。
【0146】
その後、音声制御処理を行う(S305)。音声制御処理では、主制御回路30からのコマンドに基づいてスピーカ18L,18Rから発生させる音声に関する音声制御処理を行う。この音声制御処理では、音源IC61は、音声データROM63から音声データを読み出し、音声データを所定の音声信号に変換して、その音声信号をAMP62に供給する。このAMP62は、音声信号を増幅して、スピーカ18L,18Rから音声を発生させる。
【0147】
続いて、ランプ制御処理を行う(S306)。ランプ制御処理では、主制御回路30からのコマンドに基づいて装飾ランプ19L,19Rの点滅に関するランプ制御処理を実行する。このランプ制御処理では、サブCPU41は、装飾データROM71からランプ装飾パターンを読み出し、ドライブ回路72を介して、装飾ランプ19L,19Rを点滅させる。以降ステップS62?ステップS66を繰り返し実行する。
【0148】
以上の構成を有する本実施形態に係るパチンコ遊技機1では、第1始動入賞口8に遊技球が入賞することによって、第1特別図柄J1が変動表示された後に停止表示され、第2始動入賞口9に遊技球が入球することによって、第2特別図柄J2が変動表示された後に停止表示される。また、第1特別図柄J1または第2特別図柄J2の変動表示に合わせて、装飾図柄Dが変動表示される。
【0149】
第1始動入賞口8または第2始動入賞口9に遊技球が入賞すると、図4に示す特別図柄保留図柄H11?H14、H21?H24のうち、図23(a)に示すように、表示領域16aに特別図柄保留図柄H11,H21がそれぞれ点灯表示される。なお、図23および図24では、パチンコ遊技機1における実際の配置とは異なるが、説明のため表示領域16aと特別図柄J1,J2とを合わせて表示している。第1特別図柄保留図柄H11?H14と、第2特別図柄保留図柄H21?H24とでは、第2特別図柄保留図柄H21?H24の方が左側に表示される。この表示により、第2特別図柄保留図柄H21?H24に対応する第2特別図柄J2の方が、第1特別図柄保留図柄H11?H14に対応する第1特別図柄に優先して変動表示されることを示している。
【0150】
この特別図柄保留図柄が表示されている場合には、左側の特別図柄保留図柄に対応して特別図柄J1,J2および装飾図柄Dが変動表示を開始する。図23(a)に続く状態では、図23(b)に示すように、第2特別図柄第1保留図柄H21に対応する第2特別図柄J2および装飾図柄Dが変動表示を開始する。また、第2特別図柄J2および装飾図柄Dの変動表示の開始に合わせて、第2特別図柄第1保留図柄H21は消灯する。
【0151】
この第2特別図柄J2および装飾図柄Dの変動表示が開始して、所定の変動時間を経過した後、図23(c)に示すように、第2特別図柄J2および装飾図柄Dが停止表示される。第2特別図柄J2および装飾図柄Dが停止表示されることにより、大当り判定の結果が報知される。図23(c)に示す例では、大当り抽選の結果がはずれであり、第2特別図柄J2として「--」が停止表示され、装飾図柄Dとしては大当り装飾図柄以外のはずれ装飾図柄が停止表示される。また、第2特別図柄J2および装飾図柄Dの変動表示が開始してから停止表示されるまでの間、第1特別図柄J1は停止表示されたままとなっている。
【0152】
続いて、図23(d)に示すように、第1特別図柄第1保留図柄H11に対応する第1特別図柄J1および装飾図柄Dが変動表示を開始する。また、第1特別図柄J1および装飾図柄Dの変動表示の開始に合わせて、第1特別図柄第1保留図柄H11は消灯する。それから所定の変動時間が経過した後、図23(e)に示すように、また、第1特別図柄J1および装飾図柄Dが停止表示されて、大当り判定の結果が報知される。ここでは、大当り抽選で15R継続確変大当りに当選して、また、第1特別図柄J1として「07」が停止表示され、装飾図柄Dとして「777」が停止表示される。また、15R大当りであることを報知するために演出として「大当り!!」の文字が表示される。
【0153】
また、特別図柄J1,J2に中当り特別図柄が表示される場合、および2R大当り特別図柄が表示される場合には、図24に示す順に表示が行われる。まず、図24(a)に示すように、特別図柄J1,J2および装飾図柄Dが停止表示された状態から、図24(b)に示すように、第1特別図柄J1および装飾図柄Dが変動表示を開始する。このとき、第1特別図柄第3保留図柄H13は消灯し、第1特別図柄第2保留図柄H12および第1特別図柄第1保留図柄H11はそれぞれ右側に移動して表示される。
【0154】
第1特別図柄J1および装飾図柄Dが変動表示を開始して所定時間が経過すると、やがて第1特別図柄J1および装飾図柄Dが停止表示される。このとき図24(c)に示すように、第1特別図柄J1が中当り特別図柄「0A」である場合には、装飾図柄Dとして、中右装飾図柄DC,DRに同一種類の奇数(ここでは「5」)が停止表示される。また、装飾図柄Dと同時に演出として「中当り!」の文字を表示している。この表示により、中当りに当選したことを遊技者に報知することができる。
【0155】
また、第1特別図柄に2R継続確変大当り特別図柄または2R継続通常特別図柄が停止表示される際には、図24(d)に示すように、第1特別図柄J1および装飾図柄Dが変動表示を開始する。続いて、第1特別図柄J1および装飾図柄Dが変動表示を開始して所定時間が経過すると、やがて第1特別図柄J1および装飾図柄Dが停止表示される。このとき図24(e)に示すように、第1特別図柄J1が2R大当り特別図柄「01」である場合には、装飾図柄Dとして、左中装飾図柄DL,DCに同一種類の奇数(ここでは「3」)が停止表示される。このとき、大当り遊技状態が終了した後、確変遊技状態に移行するか通常遊技状態に移行するかは、特別図柄J1,J2の種類によって決定されるが、装飾図柄Dの表示態様は共通とされている。また、装飾図柄Dと同時に演出として「チャンス!」の文字を表示している。こうして、大当り遊技状態が終了した後、確変遊技状態に移行するチャンスであることを、装飾図柄Dによって2R大当り遊技状態に移行したことを認識した遊技者に報知することができる。
【0156】
また、大当り遊技状態が終了し、その大当りが時短付確変大当りであった場合、またはその大当りが時短大当り遊技状態中に発生した場合には、大当り遊技状態が終了した後、遊技状態が時短付確変遊技状態または時短遊技状態に移行する。時短付確変遊技状態または時短遊技状態では、第2始動入賞口9における羽根9aが開放しやすくなり、次の大当りの発生が起こりやすくされている。
【0157】
さらに、本実施形態に係るパチンコ遊技機1では、大当り遊技状態のほかに中当り遊技状態が設定されている。中当り遊技状態では、大入賞口11が最長で3秒間開放するため、大当りよりは少ないものの、賞球の払出を期待することができる。
【0158】
また、図7(b)に示すように、第1特別図柄J1に大当り特別図柄が表示される際、15R大当り特別図柄が表示される割合は40%、2R大当り特別図柄が表示される割合は60%とされている。これに対して、また、第2特別図柄J2に大当り特別図柄が表示される際、15R大当り特別図柄が表示される割合は90%、2R大当り特別図柄が表示される割合は10%とされている。一方、第1特別図柄J1に中当り図柄が表示される確率は1/25であり、第2特別図柄J2に中当り図柄が表示される確率である1/500よりも高く設定されている。
【0159】
このようなラウンド数、中当り確率の振分けから分かるように、第1始動入賞口8に遊技球が入賞して第1特別図柄J1が変動表示される場合、出玉を獲得する機会となる大当り特別図柄および中当り特別図柄は比較的頻繁に表示されるものの、これらの特別図柄が表示された際の平均出玉は少ないものとなる。その一方、第2始動入賞口9に遊技球が入賞して第2特別図柄J2が変動表示される場合、出玉を獲得する機会となる大当り特別図柄および中当り特別図柄が表示される機会が少なくなるが、これらの特別図柄が表示された際の平均出玉は多くなる。
【0160】
したがって、第1始動入賞口8に遊技球が入賞し、第1特別図柄J1が変動表示される場合には、出玉獲得の機会が頻繁に訪れて出玉の変動が少なく、いわゆる遊べる仕様となる。その一方、第2始動入賞口9に遊技球が入賞し、第2特別図柄J2が変動表示される場合には、出玉獲得の機会は少ないものの、一旦その機会に遭遇すると、大量の出玉を獲得する可能性が高い仕様となる。このため、特別図柄J1,J2のそれぞれについて演出内容や遊技性の多様化を図ることができ、さらには特別図柄J1,J2のそれぞれについて、異なる遊技性が付与されるので、遊技者は、その嗜好やそのときの気分によって好みの遊技性によって遊技を行うことができる。したがって、遊技の興趣の向上を図ることができる。
【0161】
また、出玉獲得の機会は少ないものの、一旦その機会に遭遇すると、大量の出玉を獲得する可能性が高い仕様となる第2特別図柄J2を変動表示させる第2始動入賞口9に羽根9aが設けられている。このため、大量獲得に向けて遊技中の際に、特別図柄の変動表示を早期に行うことができ、短時間で多くの出玉獲得の機会を遊技者に対して与えることができる。
【0162】
さらに、第2始動入賞口9に羽根9aが設けられている一方、第2特別図柄J2の変動表示を第1特別図柄の変動表示に優先させて行わせている。このため、時短遊技状態に移行して、第2特別図柄J2の変動が短時間で行われる際、第2特別図柄J2の変動表示が優先される。したがって、保留個数が5個以上となることによる大当り抽選の機会の減少を少なくすることができる。
【0163】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図25は、本発明の第2の実施形態に係るパチンコ遊技機における遊技盤の正面図である。
【0164】
図25に示すように、本実施形態に係るパチンコ遊技機では、遊技領域4a上において、遊技盤面を左右に仕切る中心線上における中央部やや下側の位置に、遊技球が通過可能であり、かつ入球可能である第1始動入賞口8が設けられている。また、第1始動入賞口8の真下位置に、遊技球が通過可能であり、かつ入球可能である第2始動入賞口9が設けられている。
【0165】
第1始動入賞口8は、いわゆるチャッカーからなり、遊技球が常時入賞可能とされている。一方、第2始動入賞口9は、一対の羽根9a,9aを具備する電動役物からなり、羽根9aが開放することにより、遊技球が入賞可能とされている。ただし、一対の羽根9a,9aが閉鎖した状態で入賞困難となり、電動役物が開放することによって遊技球が入賞容易となる態様とすることもできる。
【0166】
さらに、本実施形態では、上記第1の実施形態と比較して、特別図柄決定テーブル、大当り確率、および大当りおよび中当り時における大入賞口11の開放時間が異なっている。メインROM32に記憶される特別図柄決定テーブルでは、図26(a)に示すように、上記第1の実施形態と比較して大当り種別が異なっている。具体的に、第1特別図柄J1としての大当り特別図柄のうち、「01」「03」「05」「07」は、15R継続確変大当り(以下「確変大当り」という)特別図柄、「02」「04」「06」「08」は、15R継続通常大当り(以下「通常大当り」という)特別図柄、「00」「09」は、2R継続確変大当り特別図柄となる。また、「03」「07」は、時短付確変大当り特別図柄ともなる。
【0167】
一方、第2特別図柄J2のうち、「10」?「19」はすべて15継続大当り特別図柄となる。このうち、「11」「13」「15」「17」「19」は、15R継続確変大当り特別図柄、「10」「12」「14」「16」「18」は、15R継続通常大当り特別図柄となる。また、15R継続確変大当り特別図柄のうち、「13」「17」は時短付確変大当り特別図柄となる。
【0168】
また、図26(b)に示すように、大当り遊技状態に移行する確率は、第1始動入賞口スイッチ8Sおよび第2始動入賞口スイッチ9Sのいずれが遊技球を検出した場合でも同様に1/300とされている。また、中当り遊技状態に移行する確率は、第1始動入賞口スイッチ8Sが遊技球を検出した場合と第2始動入賞口スイッチ9Sが遊技球を検出した場合とで異なる。第1始動入賞口スイッチ8Sが遊技球を検出した場合の中当り遊技状態に移行する確率は1/250とされ、第2始動入賞口スイッチ9Sが遊技球を検出した場合の中当り遊技状態に移行する確率は1/3000とされている。このほか、第2始動入賞口スイッチ9Sが遊技球を検出した場合の中当り遊技状態に移行する確率を0とする(中当り遊技状態には移行しない)こともできる。
【0169】
また、大当り抽選および大当り図柄決定抽選の結果15R大当りに当選した場合には、15ラウンドの開閉制御が行われ、2R大当りに当選した場合には2ラウンドの開閉制御が行われる。図26(c)に示すように、中当りの際には、大入賞口11は0.2秒の開放を2回行う。また、15R大当り、2R大当りの際には、大入賞口に対してそれぞれ15ラウンド、2ラウンドの開閉制御を行い、大入賞口11の開放上限時間は、15R大当りの場合に29.5秒、2R大当りの場合に0.2秒とされている。その他の点については上記第1の実施形態と同様である。
【0170】
以上の構成を有する本実施形態におけるパチンコ遊技機においては、上記第1の実施形態と同様、第1始動入賞口8に遊技球が入賞することによって、第1特別図柄J1が変動表示された後に停止表示され、第2始動入賞口9に遊技球が入球することによって、第2特別図柄J2が変動表示された後に停止表示される。また、第1特別図柄J1または第2特別図柄J2の変動表示に合わせて、装飾図柄Dが変動表示される。
【0171】
第1始動入賞口8または第2始動入賞口9に遊技球が入賞すると、上記第1の実施形態と同様に、特別図柄保留図柄H11?H14,H21?H24の表示や装飾図柄Dの変動表示がなされる。また、特別図柄J1,J2に中当り特別図柄が表示される場合、および2R大当り特別図柄が表示される場合には上記第1の実施形態と表示態様が異なる。
【0172】
図27(a)、(b)に示すように、本実施形態では特別図柄J1,J2および装飾図柄Dが停止表示された状態から変動表示を開始し、所定時間が経過すると第1特別図柄J1および装飾図柄Dが停止表示される。ここまでは上記第1の実施形態と同様である。
【0173】
第1特別図柄J1および装飾図柄Dが停止表示される際には、図27(c)に示すように、第1特別図柄J1が中当り特別図柄「0A」である場合には、装飾図柄Dとして、中右装飾図柄DC,DRに同一種類の奇数(ここでは「5」)が停止表示される。また、装飾図柄Dと同時に演出として「チャンス!?」の文字が表示される。
【0174】
一方、図27(e)に示すように、特別図柄J1,J2に2R大当り特別図柄が表示される場合も同様に、装飾図柄Dとして、中右装飾図柄DC,DRに同一種類の奇数(ここでは「3」)が停止表示される。また、装飾図柄Dと同時に「チャンス!?」の文字が表示される。
【0175】
ここで、本実施形態では、中当りと2R大当りとでは、大入賞口11の開放態様が共通し、本発明における「演出態様の相違を困難な状態」とされており、0.2秒開放と2秒閉鎖とを2回繰り返す。こうして、サブCPU41は、中当りと2R大当りとを認識困難とする演出を行っている。また、サブCPU41は、中当り遊技状態が終了した後の演出態様と、2R大当りが終了した後の演出態様との相違を認識困難な状態としている。サブCPU41は、演出制御手段を構成する。
【0176】
サブCPU41が、中当りと2R大当りとを認識困難とする演出を行い、中当り遊技状態が終了した後の演出態様と、2R大当りが終了した後の演出態様との相違を認識困難な状態とすることにより、遊技者は、大入賞口11の開放態様から中当りと2R大当りとを区別するのは困難とされている。なお、「演出態様の相違を困難な状態とする」とは、遊技者が認識した際に相違点を見つけ難い態様をいい、たとえば演出態様を共通化させる態様とすることもできるし、演出内容のごく一部が相違する態様とすることもできる。演出内容のごく一部が相違する態様としては、たとえば図柄の狭い範囲の色が異なる、近似するキャラクタが表示されている、ランプの点灯タイミングがわずかにずれる、発生する音が近似している、などの態様とすることができる。
【0177】
ここで、特別図柄J1,J2に中当り特別図柄または2R大当り特別図柄が停止表示される際には、装飾図柄Dとして、中右装飾図柄DC,DRに同一種類の奇数が停止表示される。このとき、図27(c)(e)に示すように、いずれも「チャンス!?」の文字を停止表示させることにより、報知態様が共通することから、装飾図柄Dの表示態様のみでは、中当りまたは2R大当りのいずれに当選したかは遊技者に報知されないようになっている。したがって、装飾図柄Dを視認して遊技状態に移行する確認する遊技者は、なんらかの当り状態に移行するものの、この当りが中当りであるか2R大当りであるかを認識し難くなっている。したがって、遊技者に対して、当りの種類を推測させることができ、その分遊技の興趣向上に寄与することができる。
【0178】
また、中当り確率については、第1特別図柄J1では1/250、第2特別図柄J2では1/3000とされており、第1特別図柄J1では中当りがしばしば発生する一方で第2特別図柄J2では中当りがほとんど発生しないようになっている。このため、第1特別図柄J1を変動表示させることにより、中当りであるか2R大当りであるかについての高揚感を遊技者に与えることができる。その一方で、第2特別図柄J2では中当りがほとんど発生しない上に2R大当りが選択されることがないので、不要な期待感を与えることなくその分遊技の興趣向上に寄与することができる。
【0179】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記第1の実施形態において、第1特別図柄J1による大当りを15R大当りと2R大当りとしたが、すべて2R大当りとする態様とすることもできる。また、逆に第2特別図柄J2による大当りをすべて15R大当りとする態様とすることもできる。
【0180】
また、上記実施形態では、大当り遊技状態における上限ラウンド数を15Rおよび2Rに設定したが、上限ラウンド数は適宜設定することができる。さらに、上限ラウンド数は2種類としているが、3種類以上とすることもできる。また、上記実施形態では特別図柄を第1特別図柄および第2特別図柄をそれぞれ10種類程度としているが、遊技者に大当りの種類を認識させ難くするために、多数、たとえば100種類の特別図柄(大当り特別図柄)を設定することもできる。
【0181】
さらに、上記実施形態では、第2特別図柄を第1特別図柄に優先して変動表示させているが、その変動順序は特に限定されず、たとえば第1特別図柄を第2特別図柄に優先して変動表示させてもよく、第1特別図柄と第2特別図柄とを交互に変動表示させても良い。あるいは、入賞した順に変動表示させる態様とすることもできる。また、表示装置として、液晶表示装置16を用いているが、表示装置としては7液晶表示装置のほか、CRT、7セグメント、ドット式、EL管など種々の態様のものを用いることができる。
【符号の説明】
【0182】
1…パチンコ遊技機、4…遊技盤、8…第1始動入賞口、8S…第1始動入賞口スイッチ、9…第2始動入賞口、9S…第2始動入賞口スイッチ、11…大入賞口、16…液晶表示装置、16a…表示領域、21…主制御基板、22…副制御基板、30…主制御回路、31…メインCPU、40…副制御回路、41…サブCPU、50…画像制御回路、60…音声制御回路、70…ランプ制御回路、80…払出・発射制御回路。
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が転動可能な遊技領域を備える遊技盤と、
前記遊技盤の遊技領域に設けられ、遊技球が通過可能な第1始動領域及び第2始動領域と、
前記始動領域を遊技球が通過したことに基づいて、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な大当り遊技状態に移行するか否かを判定する大当り判定手段と、
前記大当り判定手段によって大当り遊技状態に移行すると判定された場合に、遊技状態を前記大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行判定手段と、
前記始動領域を遊技球が通過したことに基づいて、前記通常遊技状態よりも遊技者にとって有利であり、かつ前記大当り遊技状態とは異なる遊技状態である中当り遊技状態に移行するか否かを判定する中当り判定手段と、
前記中当り判定手段によって中当り遊技状態に移行すると判定された場合に、遊技状態を前記中当り遊技状態に移行させる中当り遊技状態移行判定手段と、
遊技球が入賞容易となる入賞容易状態と、遊技球が入賞困難となる入賞困難状態とに変位可能な可変入賞装置と、
前記大当り遊技状態に移行した際、前記可変入賞装置を前記入賞困難状態から前記入賞容易状態に変移させ、所定条件が成立したときに前記入賞容易状態から前記入賞困難状態に変移させる制御を行わせる大当り遊技状態制御手段と、
前記中当り遊技状態に移行した際、前記可変入賞装置を前記入賞困難状態から前記入賞容易状態に変移させ、所定条件が成立したときに前記入賞容易状態から前記入賞困難状態に変移させる制御を行わせる中当り遊技状態制御手段と、
前記複数の始動領域にそれぞれ対応する複数の表示領域を備え、前記大当り判定手段による判定結果および中当り判定手段による判定結果を識別情報によって前記表示領域に表示する表示装置と、
前記表示領域における前記識別情報の表示状況に応じて、変動開始条件が成立しているか否かを判定する変動開始判定手段と、
前記始動領域を遊技球が通過した際、前記変動開始判定手段によって変動開始条件が未成立であると判定された場合に、前記識別情報の変動開始を、通過した前記始動領域の種類ごとに所定の上限保留数まで保留する保留手段と、
前記大当り判定手段による判定結果および前記中当り判定手段による判定結果に基づいて、前記表示領域に表示される前記識別情報の変動表示を制御する表示制御手段と、
前記大当り判定手段によって前記大当り遊技状態に移行すると判定した場合に、前記表示領域に表示する大当り表示の種類を決定する大当り表示決定手段と、
前記大当り遊技状態に移行する際、前記大当り表示決定手段によって決定される大当り表示の種類に基づいて、前記大当り遊技状態制御手段によって制御される大当りの種類として、第1大当りと、前記第1大当りよりも有利度合いの低い第2大当りと、を含む複数種類の大当りの中から決定する大当り種別決定手段と、
前記大当り遊技状態が終了した後に、前記大当り表示決定手段によって決定される大当り表示の種類に基づいて、前記通常遊技状態よりも前記大当り判定手段によって大当り遊技状態に移行すると判定される確率が向上する確率変動遊技状態に移行させる確率変動遊技状態移行手段と、
前記中当り遊技状態が終了した後の演出態様と、前記第2大当りが決定された際の前記大当り遊技状態が終了した後の演出態様との相違を認識困難な状態とする演出制御手段と、
を備え、
前記大当り判定手段により前記表示装置における複数の表示領域のうちの第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記大当り遊技状態に移行すると判定する確率と、前記表示装置における複数の表示領域のうちの第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記大当り遊技状態に移行すると判定する確率と、を同一の確率とし、
前記確率変動遊技状態移行手段は、前記第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記大当り遊技状態に移行した後に確率変動遊技状態に移行させる確率と、前記第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記大当り遊技状態に移行した後に確率変動遊技状態に移行させる確率と同一の確率とし、
前記大当り表示決定手段は、前記第1表示領域における識別情報の表示結果が大当り表示となる場合に、前記第2表示領域における識別情報の表示結果が大当り表示となる場合よりも、前記第1大当りとなる表示の導出を低確率で決定し、
前記中当り判定手段により前記第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、前記第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率よりも高い確率とし、かつ、前記第1表示領域に対応する第1始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、前記確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における前記大当り判定手段が大当りと判定する確率より高い確率とし、前記第2表示領域に対応する第2始動領域の遊技球の通過に基づいて前記中当り遊技状態に移行すると判定する確率を、前記確率変動遊技状態が制御されていない通常遊技状態における前記大当り判定手段が大当りと判定する確率より、0を含む低い確率とする、ことを特徴とする遊技機。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2014-10-02 
出願番号 特願2013-116450(P2013-116450)
審決分類 P 1 41・ 853- Y (A63F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 藤脇 昌也西田 光宏  
特許庁審判長 赤木 啓二
特許庁審判官 長崎 洋一
吉村 尚
登録日 2014-03-07 
登録番号 特許第5489315号(P5489315)
発明の名称 遊技機  
代理人 塩澤 克利  
代理人 鹿股 俊雄  
代理人 鹿股 俊雄  
代理人 塩澤 克利  
代理人 瀧本 十良三  
代理人 瀧本 十良三  

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