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審決分類 審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する H04W
管理番号 1293917
審判番号 訂正2014-390130  
総通号数 181 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2015-01-30 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2014-09-04 
確定日 2014-10-30 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5438153号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第5438153号に係る特許請求の範囲及び明細書を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲及び訂正明細書のとおり訂正することを認める。 
理由 第1.手続の経緯
本件特許第5438153号は、平成21年1月30日(パリ条約による優先権主張 2008年1月31日 米国、2009年1月23日 韓国)に国際出願した特願2009-551643号の一部を平成24年2月28日に新たな特許出願として出願され、平成25年12月20日に設定登録され、平成26年9月4日に本件訂正審判が請求されたものである。



第2.請求の趣旨
本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第5438153号の明細書、特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正明細書、特許請求の範囲のとおり請求項ごと又は一群の請求ごとに訂正することを認める、との審決を求めるものである。



第3.本件訂正の内容
本件訂正の内容は次のとおりである(下線は、請求人が付与)。

訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に「前記構成された状態PDUが前記利用可能な無線リソースの全体サイズに合うように、受信状態変数と最大状態遷移状態変数(Maximum Status transit state variable)を用いて行われ」とあるのを、「前記構成された状態PDUが前記利用可能な無線リソースの全体サイズに合うように、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いて行われ」に訂正する。

訂正事項2
特許請求の範囲の請求項1に「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態遷移状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」とあるのを、「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」に訂正する。

訂正事項3
特許請求の範囲の請求項12に「前記利用可能な無線リソースを用い、受信状態変数と最大状態遷移状態変数(Maximum Status transit state variable)を用いることによって送信可能な数の否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)を選択的に含む段階と、肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)の値を前記最大状態遷移状態変数(VR(MS))のシーケンスナンバーの値に設定する段階と」とあるのを、「前記利用可能な無線リソースを用い、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いることによって送信可能な数の否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)を選択的に含む段階と、肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)の値を前記最大状態送信状態変数(VR(MS))のシーケンスナンバーの値に設定する段階と」に訂正する。

訂正事項4
特許請求の範囲の請求項12に「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態遷移状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」とあるのを、「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」に訂正する。

訂正事項5
特許請求の範囲の請求項13に「受信状態変数と最大状態遷移状態変数(Maximum Status transit state variable)を用いて状態プロトコールデータユニット(状態PDU)を構成し」とあるのを、「受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いて状態プロトコールデータユニット(状態PDU)を構成し」に訂正する。

訂正事項6
特許請求の範囲の請求項13に「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態遷移状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」とあるのを、「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」に訂正する。

そして、上記訂正事項により、特許請求の範囲の記載は次のとおりのものとなる。
なお、下線部が訂正箇所であり、審判請求書に添付された特許請求の範囲の記載のとおりである。

「【請求項1】
移動通信システムで状態情報を送信する方法であって、
複数の無線リンク制御(RLC)データプロトコルデータユニット(PDU)の肯定確認応答(ACK)と否定確認応答(NACK)の少なくとも1つを提供するために用いられる状態プロトコルデータユニット(状態PDU)を構成する段階であって、複数のRLCデータPDUは複数の確認モードデータ(AMD)PDUと複数のAMD PDUの一部を含む段階と、
前記の構成された状態PDUをピアRLCエンティティに送信する段階と、を含み、
前記構成する段階は、利用可能な無線リソースを考慮し、前記構成された状態PDUが前記利用可能な無線リソースの全体サイズに合うように、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いて行われ、
前記状態PDUはシーケンスナンバーを備えた複数のAMD PDUのためのものであり、前記シーケンスナンバーは、前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと、前記受信状態変数のシーケンスナンバーとを含む
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記構成する段階は、
シーケンスナンバーが昇順の否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)エレ
メントを含む段階と、
複数のAMD PDUのどのAMD PDUまで前記状態情報が前記状態PDUに含まれるかを表示する情報を含む段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報は、肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)を参照し、前記ACK_SNは、前記状態PDUにおいて否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)で示されない次に完全には受信しなかったAMD PDUのシーケンスナンバー(SN)に設定されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記NACK_SNエレメントは、前記構成された状態PDUが前記利用可能な無線リソースの全体サイズに合うように、受信していない最初のAMD PDU又は複数のAMD PDUの一部から受信していない特定AMD PDUまでのシーケンスナンバーを昇順に含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記受信していない最初のAMD PDU又は前記受信していない複数のAMD PDUの一部は、2つの連続して受信していない複数のPDU間に存在しないことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記受信していない最初のAMD PDU又は前記受信していない複数のAMD PDUの一部は、2つの連続して受信していない複数のPDU間に存在できることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記利用可能な無線リソースは、下位層によって表示される複数のRLC PDUの全体サイズを参照することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のRLC PDUの全体サイズについての表示を下位層から受ける段階をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記構成する段階は、受信していない最初のAMD PDU又は受信していない複数のAMD PDUの一部の否定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)エレメントを含み、また、受信していない複数の他のAMD PDU又は受信していない複数の他のAMD PDUの一部の少なくとも1つのNACK_SNエレメントを選択的にさらに含むことによって行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記NACK_SNエレメントは、否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)と、選択的にセグメントオフセットスタート(SOstart)及びセグメントオフセットエンド(SOend)と、を有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記状態PDUが部分状態PDUである場合、前記状態PDUが前記部分状態PDUであることを示すインジケータを用いることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
移動通信システムで受信側無線リンク制御(RLC)エンティティが送信側RLCエンティティに状態情報を送信する方法において、
受信側RLCエンティティが、利用可能な無線リソースを考慮して、複数のRLCデータPDUの受信状態に関する情報を含む状態プロトコールデータユニット(状態PDU)を構成する段階と、
前記受信側RLCエンティティが、前記の構成された状態PDUを前記送信側RLCエンティティに送信する段階と、を含み、
前記構成する段階は、
前記利用可能な無線リソースを用い、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いることによって送信可能な数の否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)を選択的に含む段階と、
肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)の値を前記最大状態送信状態変数(VR(MS))のシーケンスナンバーの値に設定する段階と、
前記状態PDUはシーケンスナンバーを備えた複数のAMD PDUのためのものであり、前記シーケンスナンバーは、前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと、前記受信状態変数のシーケンスナンバーと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
移動通信システムの受信側無線リンク制御(RLC)エンティティであって、
利用可能な無線リソースを確認し、
前記利用可能な無線リソースを考慮し、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いて状態プロトコールデータユニット(状態PDU)を構成し、前記利用可能な無線リソースのサイズに合うように前記状態PDUに否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)エレメントを含ませ、肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)の値を設定し、
前記の構成された状態PDUをピアRLCエンティティに送信するように構成されたモジュールを含み、
前記状態PDUはシーケンスナンバーを備えた複数のAMD PDUのためのものであり、前記シーケンスナンバーは、前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと、前記受信状態変数のシーケンスナンバーとを含む、
受信側無線リンク制御(RLC)エンティティ。」



第4.当審の判断

本件訂正における訂正事項1?6が、訂正の要件(特許法第126条に規定する要件)を満たすかについて以下で検討する。

1.訂正事項1及び訂正事項2について
(1)訂正の目的
願書に添付された明細書には、
「【0077】
- VR(MS):Maximum Status transmit state variable
・ この状態変数は、STATUS PDUにHARQ reorderingが完了したRLC Data PDUに関する情報のみを含ませるために使用される。
【0078】
・ 最初に0に設定され、SN=VR(MS)に該当するAMD PDUを受信すると、その次の受信していない最初AMD PDUのSN値に更新される。
【0079】
・ T_reorderingが完了すると、VR(X)以上のAMD PDUのうち受信していない最初のAMD PDUのSN値に更新し、ACK_SNをVR(MS)に設定してSTATUS PDUを構成する。」
と記載されている。
これらの記載に記載によると、VR(MS)は「Maximum Status transmit state variable」であり、これを日本語表記に翻訳すると、「最大状態送信状態変数」となる。
してみると、特許請求の範囲の請求項1の「前記構成された状態PDUが前記利用可能な無線リソースの全体サイズに合うように、受信状態変数と最大状態遷移状態変数(Maximum Status transit state variable)を用いて行われ」との記載は、「前記構成された状態PDUが前記利用可能な無線リソースの全体サイズに合うように、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いて行われ」の誤記であり、同「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態遷移状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」との記載は、「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」の誤記であることは明らかである。
したがって、訂正事項1及び訂正事項2のように訂正することは、特許法第126条第1項ただし書き第2号の誤記の訂正を目的とするものである。

(2)新規事項、及び特許請求の範囲の拡張又は変更
上記「(1)」で摘示したとおり、願書に添付された明細書には、「VR(MS):Maximum Status transmit state variable」なる記載があり、特許請求の範囲の請求項1の「前記構成された状態PDUが前記利用可能な無線リソースの全体サイズに合うように、受信状態変数と最大状態遷移状態変数(Maximum Status transit state variable)を用いて行われ」との記載は、「前記構成された状態PDUが前記利用可能な無線リソースの全体サイズに合うように、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いて行われ」の誤記であり、同「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態遷移状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」との記載は、「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」の誤記であることは明らかであるから、訂正事項1及び訂正事項2のように訂正することは、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてされるものであり、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではない。
したがって、訂正事項1及び訂正事項2の訂正は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合するものである。

(3)独立特許要件
本件特許に係る出願は、拒絶の理由を発見しないとして特許査定されたものであるところ、訂正事項1及び訂正事項2は、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではなく、再度検討しても、訂正後における請求項1に記載された事項により特定される発明が特許を受けることができないとする理由を発見しない。
したがって、訂正事項1及び訂正事項2の訂正の訂正は、訂正後の請求項1に記載された事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであって、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。

(4)小括
以上のとおりであるから、訂正事項1及び訂正事項2の請求項1の一群の請求項に対する訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号(誤記の訂正)に該当し、同条第5項、第6項及び第7項に規定する要件を満たしている。


2.訂正事項3及び訂正事項4について
(1)訂正の目的
上記「1.訂正事項1及び訂正事項2について」の「(1)訂正の目的」に記載したとおり、願書に添付された明細書の段落【0077】?【0079】の記載によれば、特許請求の範囲の請求項12の「前記利用可能な無線リソースを用い、受信状態変数と最大状態遷移状態変数(Maximum Status transit state variable)を用いることによって送信可能な数の否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)を選択的に含む段階と、肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)の値を前記最大状態遷移状態変数(VR(MS))のシーケンスナンバーの値に設定する段階」との記載は、「前記利用可能な無線リソースを用い、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いることによって送信可能な数の否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)を選択的に含む段階と、肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)の値を前記最大状態送信状態変数(VR(MS))のシーケンスナンバーの値に設定する段階」の誤記であり、同「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態遷移状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」との記載は、「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」の誤記であることは明らかである。
したがって、訂正事項3及び訂正事項4のように訂正することは、特許法第126条第1項ただし書き第2号の誤記の訂正を目的とするものである。

(2)新規事項、及び特許請求の範囲の拡張又は変更
上記「(1)」で摘示したとおり、願書に添付された明細書には、「VR(MS):Maximum Status transmit state variable」なる記載があり、特許請求の範囲の請求項12の「前記利用可能な無線リソースを用い、受信状態変数と最大状態遷移状態変数(Maximum Status transit state variable)を用いることによって送信可能な数の否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)を選択的に含む段階と、肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)の値を前記最大状態遷移状態変数(VR(MS))のシーケンスナンバーの値に設定する段階」との記載は、「前記利用可能な無線リソースを用い、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いることによって送信可能な数の否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)を選択的に含む段階と、肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)の値を前記最大状態送信状態変数(VR(MS))のシーケンスナンバーの値に設定する段階」の誤記であり、同「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態遷移状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」との記載は、「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」の誤記であることは明らかであるから、訂正事項3及び訂正事項4のように訂正することは、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてされるものであり、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではない。
したがって、訂正事項3及び訂正事項4の訂正は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合するものである。

(3)独立特許要件
本件特許に係る出願は、拒絶の理由を発見しないとして特許査定されたものであるところ、訂正事項3及び訂正事項4は、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではなく、再度検討しても、訂正後における請求項12に記載された事項により特定される発明が特許を受けることができないとする理由を発見しない。
したがって、訂正事項3及び訂正事項4の訂正の訂正は、訂正後の請求項12に記載された事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであって、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。

(4)小括
以上のとおりであるから、訂正事項3及び訂正事項4の請求項12に対する訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号(誤記の訂正)に該当し、同条第5項、第6項及び第7項に規定する要件を満たしている。


3.訂正事項5及び訂正事項6について
(1)訂正の目的
上記「1.訂正事項1及び訂正事項2について」の「(1)訂正の目的」に記載したとおり、願書に添付された明細書の段落【0077】?【0079】の記載によれば、特許請求の範囲の請求項13の「受信状態変数と最大状態遷移状態変数(Maximum Status transit state variable)を用いて状態プロトコールデータユニット(状態PDU)を構成し」との記載は、「受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いて状態プロトコールデータユニット(状態PDU)を構成し」の誤記であり、同「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態遷移状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」との記載は、「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」の誤記であることは明らかである。
したがって、訂正事項5及び訂正事項6のように訂正することは、特許法第126条第1項ただし書き第2号の誤記の訂正を目的とするものである。

(2)新規事項、及び特許請求の範囲の拡張又は変更
上記「(1)」で摘示したとおり、願書に添付された明細書には、「VR(MS):Maximum Status transmit state variable」なる記載があり、特許請求の範囲の請求項13の「受信状態変数と最大状態遷移状態変数(Maximum Status transit state variable)を用いて状態プロトコールデータユニット(状態PDU)を構成し」との記載は、「受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いて状態プロトコールデータユニット(状態PDU)を構成し」の誤記であり、同「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態遷移状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」との記載は、「前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと」の誤記であることは明らかであるから、訂正事項5及び訂正事項6のように訂正することは、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてされるものであり、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではない。
したがって、訂正事項5及び訂正事項6の訂正は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合するものである。

(3)独立特許要件
本件特許に係る出願は、拒絶の理由を発見しないとして特許査定されたものであるところ、訂正事項5及び訂正事項6は、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではなく、再度検討しても、訂正後における請求項13に記載された事項により特定される発明が特許を受けることができないとする理由を発見しない。
したがって、訂正事項5及び訂正事項6の訂正の訂正は、訂正後の請求項13に記載された事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであって、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。

(4)小括
以上のとおりであるから、訂正事項5及び訂正事項6の請求項13に対する訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号(誤記の訂正)に該当し、同条第5項、第6項及び第7項に規定する要件を満たしている。



第5.むすび
以上のとおり、本件訂正審判の請求は、特許法第126条第1項ただし書き第2号に掲げる事項を目的とし、かつ同条第5項ないし第7項の規定に適合するものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
無線通信システムの状態情報送信方法及び受信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムの無線プロトコルに関し、特に、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)から発展したE-UMTS(Evolved Universal Mobile Telecommunications System)において、受信側が受信したデータの受信状態を送信側に報告する状態情報(STATUS PDU)を送信する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来の移動通信システムであるLTEシステムのネットワーク構造である。LTEシステムは、従来のUMTSシステムから発展したシステムであり、現在3GPPで基礎的な標準化作業が行われている。
【0003】
LTEネットワークは、E-UTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)とコアネットワーク(Core Network:CN)とに分けられる。E-UTRANは、ユーザ装置(User Equipment:UE)、基地局(Evolved NodeB:eNB)、及びネットワークのエンドに位置して外部ネットワークに接続されるアクセスゲートウェイ(Access Gateway:aGW)から構成される。aGWは、ユーザトラフィックを処理する部分と、制御トラフィックを処理する部分とに分けられる。ここで、ユーザトラフィックを処理するaGWと制御トラフィックを処理するaGWとの間の通信のために、新しいインタフェースを用いることができる。1つのeNBには1つ以上のセルが存在する。eNB間には、ユーザトラフィック又は制御トラフィックの伝送のためのインタフェースを使用することができる。コアネットワーク(CN)は、aGW、他のUEのユーザ登録のためのノードなどを含むことができる。また、E-UTRANとCNを区別するためのインタフェースを使用することができる。
【0004】
図2は、3GPP無線アクセスネットワーク標準に準拠した端末とE-UTRANとの間の無線インタフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の制御プレーン構造である。図3は、3GPP無線アクセスネットワーク標準に準拠した端末とE-UTRANとの間の無線インタフェースプロトコルのユーザプレーン構造である。
【0005】
以下、図2及び図3を参照して端末とE-UTRANとの間の無線インタフェースプロトコルの構造を説明する。
【0006】
無線インタフェースプロトコルは、水平的には物理層、データリンク層、及びネットワーク層からなり、垂直的にはデータ情報送信のためのユーザプレーンと制御信号伝達(Signaling)のための制御プレーンに区分される。図2及び図3のプロトコル層は、通信システム分野において公知の開放型システム間相互接続(OSI)モデルの下位3層に基づいてL1(第1層)、L2(第2層)、及びL3(第3層)に区分される。このような無線プロトコル層は、端末とE-UTRANにペア(pair)で存在し、無線区間のデータ送信を管理する。
【0007】
以下、図2の無線プロトコル制御プレーンと図3の無線プロトコルユーザプレーンの各層を説明する。
【0008】
第1層である物理(Physical:PHY)層は、物理チャネル(Physical Channel)を利用して上位層に情報伝送サービスを提供する。PHY層は上位の媒体アクセス制御(Medium Access Control:MAC)層とトランスポートチャネルで接続され、このトランスポートチャネルを介してMAC層とPHY層との間でデータが移動する。ここで、トランスポートチャネルは、チャネルが共有されているか否かによって専用(Dedicated)トランスポートチャネルと共用(Common)トランスポートチャネルに大別される。さらに、異なるPHY層間、すなわち、送信側と受信側のPHY層間では、無線リソースを利用した物理チャネルを介してデータが移動する。
【0009】
第2層には様々な層が存在する。まず、MAC層は、多様な論理チャネルを多様なトランスポートチャネルにマッピングする役割を果たし、また、様々な論理チャネルを1つのトランスポートチャネルにマッピングする論理チャネル多重化の役割を果たす。MAC層は、上位層のRLC層とは論理チャネルで接続され、論理チャネルは、伝送される情報の種類によって制御プレーンの情報を伝送する制御チャネルとユーザプレーンの情報を伝送するトラフィックチャネルに大別される。
【0010】
第2層の無線リンク制御(Radio Link Control:RLC)層は、上位層から受信したデータを分割(Segmentation)及び連結(Concatenation)して下位層が無線区間のデータ送信に適するようにデータサイズを調節する役割を果たす。また、それぞれの無線ベアラ(Radio Bearer:RB)が要求する多様なQoSを保証するために、透過モード(Transparent Mode:TM)、非確認モード(Un-acknowledged Mode:UM)、及び確認モード(Acknowledged Mode:AM)の3つ動作モードを提供する。特に、AMモードで動作するRLC層(以下、AM RLC層という)は、信頼性のあるデータ送信のために自動再送要求(Automatic Repeat Request:ARQ)機能により再送機能を行う。
【0011】
第2層のパケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol:PDCP)層は、IPv4やIPv6などのIPパケットを帯域幅が比較的小さい無線区間で効率的に伝送するために、比較的大きいサイズであるとともに不要な制御情報を含むIPパケットヘッダサイズを小さくするヘッダ圧縮機能を行う。これは、データのヘッダ部分で必須の情報のみを伝送するようにして無線区間の伝送効率を増加させる役割を果たす。
【0012】
第3層の最上部に位置する無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)層は、制御プレーンにおいてのみ定義され、無線ベアラ(Radio Bearer:RB)の設定、再設定、及び解除に関連して論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルの制御を担当する。ここで、RBは、端末とUTRANとの間のデータ送信のために無線プロトコルの第1及び第2層により提供される論理的経路を意味し、一般に、RBの設定とは、特定サービスを提供するために必要なプロトコル層及びチャネルの特性を規定し、それぞれの具体的なパラメータ及び動作方法を設定する過程を意味する。RBは、さらに、SRB(Signaling Radio Bearer)とDRB(Data Radio Bearer)とに分けられ、SRBは、制御プレーンにおいてRRCメッセージを送信する経路として使用され、DRBは、ユーザプレーンにおいてユーザデータを送信する経路として使用される。
【0013】
以下、RLC層について具体的に説明する。RLC層には、前述したように、TM、UM、及びAMの3つモードがあり、TMの場合は、RLCで行う機能がほとんどないので、ここでは、UM及びAMについてのみ説明する。
【0014】
UM RLCは、各PDUにシーケンスナンバー(SN)を含むヘッダを付加して伝送することにより、伝送中に失ったPDUを受信側が認知できるようにする。このような機能により、UM RLCは、ユーザプレーンにおいて、ブロードキャスト/マルチキャストデータの伝送、又はパケットサービス(Packet Service:PS)ドメインの音声(例えば、VoIP)やストリーミングなどのリアルタイムパケットデータの伝送を管理するが、制御プレーンにおいては、セル内の特定端末又は特定端末グループに送信されるRRCメッセージのうち受信応答を必要としないRRCメッセージの送信を管理する。
【0015】
AM RLCは、UM RLCと同様に、シーケンスナンバー(SN)を含むPDUヘッダを付加することによりPDUを形成するが、UM RLCとは異なり、受信側が送信側から伝送されたPDUに対する応答を提供するという点で大きな相違がある。AM RLCにおいて受信側が応答を提供する理由は、正常に受信されていないPDUの再送を受信側が要求できるようにするためであり、この再送機能は、AM RLCの最も重要な特徴である。要するに、AM RLCの目的は、再送の利用によりエラーのないデータ伝送を保証することであり、この目的のためにAM RLCは、一般的にユーザプレーンにおいては、PSドメインのTCP/IPのような非リアルタイムパケットデータ伝送を管理し、制御プレーンにおいては、セル内の特定端末に送信されるRRCメッセージのうち受信応答を必要とするRRCメッセージの送信を管理する。
【0016】
方向性の面では、UM RLCは、単方向通信に利用されるが、AM RLCは、受信側からのフィードバックがあるため、双方向通信に利用される。構造面でも差があるが、UM RLCは、1つのRLCエンティティが送信又は受信の単一タイプの構造となっているが、AM RLCの場合、1つのRLCエンティティに送信機及び受信機の両方が存在する。
【0017】
AM RLCが複雑になる理由は、再送機能のためである。再送を管理するために、AM RLCは、送受信バッファ以外にも再送バッファを備え、フロー制御のための送受信ウィンドウの利用、送信側が受信側のピアRLCエンティティに状態情報を要求するポーリング、受信側が自身のバッファ状態を送信側のピアRLCに報告する状態報告(Status Report)、状態情報を伝送するための状態PDUの構成など、多様な機能を行う。また、このような機能をサポートするために、様々なタイプのプロトコルパラメータ、状態変数、及びタイマーが必要である。状態報告又は状態PDUなどのようにAM RLCからのデータ伝送の制御に利用されるPDUをControl PDUといい、ユーザデータの伝送に利用されるPDUをData PDUという。
【0018】
AM RLCにおいて、RLC Data PDUは、具体的には、AMD PDUとAMD PDU segmentに分かれる。AMD PDU segmentは、AMD PDUに属するデータの一部を有する。LTEシステムにおいては、端末が送信するデータブロックの最大サイズが送信の度に変わる。従って、ある時点で送信側AM RLCエンティティはサイズが200バイトであるAMD PDUを構成して送信した後、受信側AM RLCからNACKを受信して送信側がAMD PDUを再送しようとするとき、実際に送信できるデータブロックの最大サイズが100バイトであると、AMD PDUをそのまま再送することができない。このときに使用されるものがAMD PDU segmentであり、AMD PDU segmentは、該当AMD PDUが小さい単位で分割されたものを意味する。前記過程で、送信側AM RLCエンティティは、AMD PDUをAMD PDU segmentに分割して複数の時間間隔に亘って送信し、受信側AM RLCエンティティは、受信されたAMD PDU segmentからAMD PDUを復元する。
【0019】
正常に受信していない(不完全又は不正確に受信した)データがある場合、受信側AM RLCは、送信側AM RLCからのそのようなデータの再送を要求する。これを状態報告といい、状態報告は、Control PDUの1つであるSTATUS PDUを利用して伝送される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
従来技術において、受信側AM RLCは、状態報告がトリガーされると、VR(R)(例えば、伝送ウィンドウの開始点)からVR(MS)(例えば、伝送ウィンドウの終了点)までの範囲内にあるAMD PDUに関する情報を全てSTATUS PDUに含ませて伝送する。しかしながら、STATUS PDUを伝送する無線リソースがSTATUS PDUより小さい場合、構成されたSTATUS PDUを伝送できなくなる。実際に、特定論理チャネルに対する無線リソースの割り当ては、MACにおいて行われ、MACは、RLCの状況を認知していないので、MACがRLC STATUS PDUの伝送に必要な無線リソースより少なく無線リソースを割り当てることがある。従来技術においては、このような状況を考慮しなかったため、このような状況が発生すると、構成したRLC STATUS PDUを伝送できなくなってデッドロック状態(deadlock situation)になる。
【0021】
従って、本発明の目的は、受信側RLCがSTATUS PDUを送信側RLCに送信するとき、利用可能な無線リソース(available radio resource)がSTATUS PDUのサイズより小さい場合もSTATUS PDUを伝送できるようにし、RLCプロトコルがデッドロック状態になることを防止することにある。このために、本発明においては、ACK_SNの設定方法によって本発明の様々な実施形態を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明の目的を達成するために、移動通信システムで状態情報を送信する方法であって、確認モードデータ(AMD)PDU又はAMD PDUの一部の肯定及び/又は否定確認応答を提供するために用いられる状態プロトコルデータユニット(PDU)を構成する段階と、構成された状態PDUをピアRLCエンティティに送信する段階と、を含み、構成する段階は、構成された状態PDUが利用可能な無線リソースの全体サイズに合うように前記利用可能な無線リソースを考慮して行われることを特徴とする方法を提供する。
【0023】
構成する段階は、シーケンスナンバーの昇順にNACKエレメントを含む段階と、どのAMD PDUまで前記状態情報が前記状態PDUに含まれるかを示す情報を含む段階と、を含む。
【0024】
情報は、ACK_SNを言及し、ACK_SNは、状態PDUにおいてNACK_SNで示されない次に完全に受信しなかったAMD PDUのSNに設定される。
【0025】
NACKエレメントは、構成された状態PDUが利用可能な無線リソースのサイズに合うように、受信していない最初のAMD PDU又はAMD PDUの一部から受信していない特定AMD PDUまでをシーケンスナンバーの昇順に含まれる。
【0026】
受信していないAMD PDU又はAMD PDUの一部は、2つの連続して受信していないPDU間に存在しない。
【0027】
受信していないAMD PDU又はAMD PDUの一部は、2つの連続して受信していないPDU間に存在できるようにする。
【0028】
利用可能な無線リソースは、下位層によって示されるRLC PDUの全体サイズを言及する。
【0029】
RLC PDUの全体サイズについての表示を下位層(MAC)から受ける段階をさらに含む。
【0030】
構成する段階は、受信していない最初のAMD PDU又は受信していないAMD PDUの一部のNACK_SNエレメントを含み、また、受信していない他のAMD PDU又は受信していない他のAMD PDUの一部の少なくとも1つのNACK_SNエレメントをオプションとしてさらに含むことによって行われる。
【0031】
NACK_SNエレメントは、NACK_SNと、オプションとしてのSOstart及びSOendと、を有する。
【0032】
状態PDUが部分状態PDUである場合、状態PDUが部分状態PDUであることを示すインジケータを用いる。
【0033】
本発明の他の態様において、移動通信システムで受信側無線リンク制御(RLC)エンティティが送信側RLCエンティティにデータ(PDU)の状態情報を送信する方法において、受信側RLCエンティティが、利用可能な無線リソースを考慮して、RLCデータPDUの受信状態に関する情報を含むSTATUS PDUを構成する段階と、受信側RLCエンティティが、構成されたSTATUS PDUを送信側RLCに送信する段階とを含み、構成する段階は、利用可能な無線リソースを用いることによって送信可能な数のNACK_SNを選択的に含む段階と、ACK_SNの値をVR(MS)値に設定する段階と、を含むことを特徴とする方法を提供する。
【0034】
本発明の一態様において、移動通信システムの受信側無線リンク制御(RLC)エンティティであって、利用可能な無線リソースを確認し、前記利用可能な無線リソースを考慮してSTATUS PDUを構成し、前記利用可能な無線リソースのサイズに合うように前記STATUS PDUに否定確認応答(NACK)エレメントを含ませ、ACK_SNの値を設定し、前記構成されたSTATUS PDUをピアRLCエンティティに送信するモジュールを含む受信側無線リンク制御(RLC)エンティティを提供する。
【発明の効果】
【0035】
従来技術において、受信側AM RLCは、送信するSTATUS PDUに比べて割り当てられた無線リソースが小さい場合は動作方法が定義されていないため、プロトコルがデッドロック状態になった。本発明においては、無線状態と関係なくプロトコルが安定して動作することができるように、無線リソースが小さい状態であってもSTATUS PDUを伝送できるPartial STATUS PDUを構成する方法を提案する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】従来の移動通信システムであるLTEシステムのネットワーク構造である。
【図2】3GPP無線接続ネットワーク標準に準拠した端末とE-UTRANとの間の無線インタフェースプロトコルの制御プレーン構造である。
【図3】3GPP無線接続ネットワーク標準に準拠した端末とE-UTRANとの間の無線インタフェースプロトコルのユーザプレーン構造である。
【図4】現在LTEシステムにおいて使用されているSTATUS PDUの構造である。
【図5】LTEシステムにおいてSTATUS PDUを構成する例である。
【図6】本発明の第1実施形態として、本発明によるpartial STATUS PDUの構成を示す図である。
【図7】は本発明の第1実施形態として、本発明によるpartial STATUS PDUの構成の他の例を示す図である。
【図8】は本発明の第2実施形態として、本発明によるpartial STATUS PDUの構成を示す図である。
【図9】は本発明の第2実施形態として、本発明によるpartial STATUS PDUの構成の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明は、移動通信システムに適用され、特に、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)から発展したE-UMTS(Evolved Universal Mobile Telecommunications System)に適用される。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の技術的思想が適用できる全ての通信システム及び通信プロトコルに適用できる。
【0038】
本発明は、多様な形態で実現することができ、多様な実施形態を有することができ、特定実施形態を図面に示し、明細書に詳細に説明する。本発明は特定実施形態によって限定されるのではなく、本発明の思想や技術範囲内のあらゆる変更、均等物乃至代替物を含むと理解できるであろう。
【0039】
第1、第2などの序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために使用できるが、前記構成要素は、前記用語により限定されるものではない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるだけである。例えば、本発明の権利範囲から外れない限り、第1構成要素を第2構成要素と称すことができ、同様に第2構成要素を第1構成要素と称すこともできる。「及び/又は」という用語は、複数の関連した記載項目の組み合わせ又は複数の関連した記載の項目のいずれかの項目を含む。
【0040】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」又は「接続」されていると言及されたときは、他の構成要素に直接連結又は接続されている可能性もあるが、その構成要素間にさらに他の構成要素が介在することもある。それに対して、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されているか、「直接接続」されていると言及されたときには、その構成要素間にさらに他の構成要素が存在しないと理解するべきである。
【0041】
本出願において使用した用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであり、本発明を限定するものではない。単数の表現は文脈上明らかに異なる表現を使用しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はそれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はそれらを組み合わせたものの存在又は付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0042】
他の定義がない限り、技術的又は科学的な用語を含めてここで使用される全ての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同様の意味を有する。一般に使用される辞書に定義されている用語は、関連技術の文脈上持つ意味と同じ意味を持つものと解釈されるべきであり、本出願において明らかに定義しない限り、過度に形式的な意味には解釈されない。
【0043】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。添付図面を参照して説明するとき、図面番号に関係なく同一又は対応する構成要素には同一参照番号を付し、これに対する重複する説明は省略する。
【0044】
本発明は、受信側RLCがSTATUS PDUを送信側RLCに送信するとき、利用可能な無線リソース(available radio resource)がSTATUS PDUのサイズより小さい場合もSTATUS PDUを伝送できるようにしてRLCプロトコルがデッドロック状態になることを防止する。このために、本発明の基本概念は、新しいSTATUS PDUを定義し、その定義したSTATUS PDUの構成に応じてACK_SNを設定するというものである。
【0045】
本発明は、既存のSTATUS PDUより小さいSTATUS PDUの構成を定義する。説明の便宜上、そのようなSTATUS PDUをpartial STATUS PDU又はshort STATUS PDUという。しかしながら、本発明において定義するpartial STATUS PDUは、「partial」の辞書の意味に限定されるSTATUS PDUではなく、既存のSTATUS PDUに比べてサイズが小さくて機能の差があることを意味するものである。一方、本発明において定義するSTATUS PDUのタイプを既存のSTATUS PDUと区別するために、既存のSTATUS PDUを第1タイプSTATUS PDU(又は、Normal STATUS PDU)といい、本発明において定義するSTATUS PDUを第2タイプSTATUS PDU(又は、partial STATUS PDU)という。
【0046】
また、本発明は、受信側RLCが既存のSTATUS PDUを現在の無線リソースを用いて送信側RLCに送信できない状況を前提とする。従って、本発明の実施形態は、受信側RLCが利用可能な無線リソースによりSTATUS PDUを伝送できるように、いわゆるpartial STATUS PDUを構成(生成)する方法を提案し、その構成したpartial STATUS PDUを送信側RLCに送信する。
【0047】
以下、本発明において定義する状態PDUの構造及び状態PDUのフィールド、すなわち、ACK_SNフィールド及びNACK_SNフィールドなどを図4及び図5を参照して説明する。
【0048】
図4は、現在LTEシステムで使用されているSTATUS PDUの構造である。図4において、横軸はRLC STATUS PDUの長さであり、8ビット、すなわち、1オクテットである。
【0049】
以下、図4を参照してRLC STATUS PDUの各フィールドについて説明する。
【0050】
1.D/C(Data/Control)フィールド:1ビット
このフィールドは、該当RLC PDUがRLC Data PDUであるかRLC Control PDUであるかを表す。
【0051】
2.CPT(Control PDU Type)フィールド:3ビット
このフィールドは、該当Control PDUのタイプを表す。現在、RLC Control PDUにはSTATUS PDUのみが定義されている。
【0052】
3.ACK_SN(Acknowledgement Sequence Number)
ACK_SNは、下記の2つに定義される。
【0053】
1-1)ACK_SNのタイプは、STATUS PDUが情報を含まない最初のPDUのRLC SNである。
【0054】
1-2)送信側は、このSTATUS PDUを受信すると、受信側のACK_SN-1(図7及び図9の実施形態に適用される)に該当するPDUまでのPDUのうちNACK_SN又はNACK_SN、SOstart、SOendに該当するPDU又はその一部を除いて全て正常に受信したと判断する。このようなACK_SNは、本発明による図6及び図8の実施形態に適用された。
【0055】
2-1)ACK_SNの他のタイプは、STATUS PDUが情報を含む最初のPDUのRLC SNである。
【0056】
2-2)送信側は、このSTATUS PDUを受信すると、受信側のACK_SNに該当するPDUまでのPDUのうちNACK_SN又はNACK_SN、SOstart、SOendに該当するPDU又はその一部を除いて全て正常に受信したと判断する。このようなACK_SNは、本発明による図7及び図9の実施形態に適用された。
【0057】
4.E1(Extension 1):1ビット
これは、今回のNACK_SNエレメント(すなわち、NACK_SN又はNACK_SN、SOstart、SOend)の次に他のNACK_SNエレメントが存在するか否かを表す。
【0058】
5.NACK_SN(Negative Acknowledgement Sequence Number)
これは、受信に失敗したAMD PDU又はAMD PDU segmentのRLC SNである。
【0059】
6.E2(Extension 2):1ビット
これは、今回のNACK_SNに該当するSOstartとSOendフィールドが存在するか否かを表す。
【0060】
7.SOstart(Segment Offset Start) and SOend(Segment Offset End)
これらは、NACK_SNに該当するPDUのうち一部分(segment)のみがNACKである場合に使用される。一部分の最初のバイトはSOstartに該当し、最後のバイトはSOendに該当する。
【0061】
一方、受信側AM RLCは、いつでも状態報告ができるのではなく、特定条件を満たす場合に状態報告をすることができる。このような条件を状態報告トリガー(Status Reporting Trigger)といい、現在のLTEシステムにおいては以下のような2つの条件を使用する。
【0062】
第1の条件は送信側のポーリングである。
【0063】
すなわち、送信側AM RLCは、受信側から状態報告を受信しようとする場合、RLC Data PDUにポールビット(Poll bit)を設定して送信する。受信側AM RLCは、ポールビットが設定されたRLC Data PDUを受信すると状態報告をトリガーする。
【0064】
第2の条件はRLC Data PDUの受信失敗の検出である。
【0065】
すなわち、受信側AM RLCは、HARQ reorderingが終わった後、受信に失敗したRLC Data PDU(すなわち、AMD PDU又はAMD PDU segment)を検出すると、状態報告をトリガーする。
【0066】
また、状態報告がトリガーされると、受信側AM RLCは、受信バッファ状態をSTATUS PDUを用いて送信側に送信するが、このとき、STATUS PDUには受信ウィンドウの開始点に該当するPDU(=VR(R))からHARQ reorderingが終わったPDUのうち最後のPDU(=VR(MS))までの情報を含ませて伝送する。ここで、VR(R)、VR(MS)は、状態変数である。
【0067】
状態変数であるVR(R)、VR(MS)は、受信側AM RLCが管理する状態変数であり、受信ウィンドウ及び状態報告などのために使用される状態変数である。その他にも、受信側AM RLCにはいくつかの状態変数がさらに存在し、以下、このような受信側AM RLCの状態変数について説明する。
【0068】
- VR(R):Receive state variable
・ 順次受信したAMD PDUのうち最後のAMD PDUの次のAMD PDUに該当するSN(Sequence Number)値を保持する。
【0069】
・ 受信側AM RLCが受信していないAMD PDUのうち最初のAMD PDUである。
【0070】
・ 受信ウィンドウの開始点(lower edge)としての役割を果たす。
【0071】
・ 最初に0に設定される。SN=VR(R)に該当するAMD PDUを受信すると、その次の受信していない最初のAMD PDUのSN値に更新される。
【0072】
- VR(MR):Maximum acceptable receive state variable
・ 受信ウィンドウ外にあるAMD PDUのうち最初のAMD PDUのSNの値を保持する。
【0073】
・ 受信ウィンドウの終了点(higher edge)としての役割を果たす。
【0074】
・ VR(R)が更新されるとき、VR(MR)=VR(R)+AM_Window_Sizeのように更新される。
【0075】
- VR(X):T_reordering state variable
・ HARQ reorderingを管理するタイマーであるT_reorderingを駆動させたRLC Data PDUの次のRLC Data PDUに該当するSN値を保持する。
【0076】
・ 受信側AM RLCが駆動中のT_reorderingがない状況でout-of-sequenceであるRLC Data PDUを受信すると、T_reorderingを駆動させ、VR(X)をRLC Data PDUの次のRLC Data PDUのSN値に設定する。
【0077】
- VR(MS):Maximum Status transmit state variable
・ この状態変数は、STATUS PDUにHARQ reorderingが完了したRLC Data PDUに関する情報のみを含ませるために使用される。
【0078】
・ 最初に0に設定され、SN=VR(MS)に該当するAMD PDUを受信すると、その次の受信していない最初AMD PDUのSN値に更新される。
【0079】
・ T_reorderingが完了すると、VR(X)以上のAMD PDUのうち受信していない最初のAMD PDUのSN値に更新し、ACK_SNをVR(MS)に設定してSTATUS PDUを構成する。
【0080】
- VR(H):Highest received state variable
・ 受信側AM RLCが受信したRLC Data PDUのうち最高のSNの次のSN値、すなわち、受信側AM RLCが受信していない最初のRLC Data PDUのSN値を保持する。
【0081】
・ 最初に0に設定され、VR(H)以上のRLC Data PDUを受信すると、前記RLC Data PDUの次のRLC Data PDUのSN値に更新される。
【0082】
図5は、LTEシステムにおいてSTATUS PDUを構成する例である。図5は、LTEシステムのHARQ reorderingを考慮した状態報告トリガーの例に該当する。ただし、説明を簡単にするために、図5においてAMD PDU segmentは考慮していない。図5を参照すると、例えば、t=T1であるとき、VR(R)は0であり、VR(X)は6であり、VR(MX)は0である。図5において各時間tで受信したデータ(AMD PDU)は陰影処理されており(すなわち、received)、受信失敗は陰影処理されていない部分のデータである。
【0083】
- t=T0:初期状態
・ 受信側AM RLCはエンティティ生成後の初期状態である。
【0084】
・ 全ての状態変数は初期値を有する。
【0085】
- t=T1:AMD PDU5の受信
・ Out-of-sequenceであるAMD PDU5を受信すると、VR(X)=6にアップデートし、T_reorderingを駆動させる。
【0086】
・ AMD PDU0は受信されていないため、VR(R)とVR(MS)は0のままである。
【0087】
- t=T2:AMD PDU0の受信
・ VR(R)=VR(MS)に該当するAMD PDUであるAMD PDU0を受信すると、VR(R)とVR(MS)を全て1に更新し、AMD PDU0は上位層に送信する。
【0088】
・ VR(X)=6と変化がなく、T_reorderingは続けて駆動する。
【0089】
- t=T3:AMD PDU6の受信
・ AMD PDU6を受信してもVR(R)、VR(MS)、VR(X)には何の変化もなく、t=T2と同様の状況を維持する。
【0090】
- t=T4:AMD PDU8の受信
・ AMD PDU8を受信してもVR(R)、VR(MS)、VR(X)には何の変化もなく、t=T3と同様の状況を維持する。
【0091】
- t=T5:T_reordering expire
・ T_reorderingが完了すると、まずVR(MS)をVR(X)以上のAMD PDUのうち受信していない最初のAMD PDUであるAMD PDU7に更新する。
【0092】
・ VR(R)=1からVR(MS)=7の間のPDUに関する情報に基づいて図5のようにSTATUS PDUを構成して伝送する。
【0093】
・ 更新されたVR(MS)以上のAMD PDUが受信されている場合、T_reorderingを再開するので、VR(X)=9に更新し、T_reorderingを再開する。
【0094】
図5のようなSTATUS PDUを受信した送信側AM RLCは、以下のように受信バッファ状況を解析する。
【0095】
- 送信に失敗したAMD PDUは1、2、3、4である。
【0096】
- ACK_SN=7であるため、0?6の間のAMD PDUのうちNACKでない0、5、6は送信に成功した。
【0097】
- 送信ウィンドウの開始点に該当する状態変数のVT(A)を0から1に更新する。VT(A)は、次に最初にin-sequenceでACKを受信しなればならないAMD PDUのSNである。
【0098】
図6は、本発明の第1実施形態として、本発明によるpartial STATUS PDUの構成を示す。ただし、図6の実施形態を説明する際に、図5のようにデータが受信されたと仮定し、また、現在利用可能な無線リソースで受信側RLCが2つのNACK_SNエレメントを送信側RLCに送信できることを前提として説明する。すなわち、図5のSTATUS PDUのように、受信側RLCが送信側RLCに送るSTATUS PDUは、図6のIntended STATUS PDUの通りである。しかしながら、受信側RLCは、現在利用可能な無線リソースでこのようなSTATUS PDUを送信側RLCに送信できない状況である。従って、本発明による図6のpartial STATUS PDUを定義する。
【0099】
図6の第1実施形態は、STATUS PDUにVR(MS)までの情報を含ませずに利用可能な無線リソース分だけNACK情報を含めて伝送するものである。要するに、(1)NACK_SNは、順に与えられた無線リソースを超えない程度だけ含め、(2)ACK_SNを必ずVR(MS)に設定するのではなく、VR(R)≦SN≦VR(MS)の間でNACK_SNを含むことのできる任意の値に設定するのである。例えば、任意の値は、図5のようなSTATUS PDUに対して図6の第1実施形態を適用すると、図6のように順に2つのNACK_SNエレメント(すなわち、NACK_SN1及びNACK_SN2)のみをpartial STATUS PDUに含めることができる。
【0100】
以下、図6を参照して、送信側及び受信側AM RLCの動作実施形態についてより詳細に説明する。
【0101】
1.受信側AM RLCがSTATUS PDUを構成するとき、
1-1)受信側AM RLCは、含まれるNACK_SNリストを考慮し、最終STATUS PDUのサイズが与えられた無線リソースより大きくならないようにACK_SNをVR(R)≦SN≦VR(MS)の間の任意の値に設定する。新しく設定するACK_SNの値は、受信側RLCの現在利用可能な無線リソースの能力に依存する。
【0102】
より具体的には、ACK_SNを(STATUS PDUに含められる最後のNACK_SN、すなわち、図6においてNACK_SN2)≦SN≦(STATUS PDUに含めることができない最初のNACK_SN、すなわち、図6においてNACK_SN3)の範囲の値(例えば、図6においてACK_SN=3に設定する)の1つに設定する(すなわち、図6においてACK_SN=3に設定する)。そうすることにより、含めようとするNACK_SNをpartial STATUS PDUに含めることができる。
【0103】
1-2)最初のNACK_SNであるNACK_SN1をVR(R)に設定する。
【0104】
1-3)NACK_SN1<SN≦ACK_SNであるPDUのうち受信していない全てのPDUのSNをSN順にNACK_SNエレメントに設定する(すなわち、図6においてNACK_SN1及びNACK_SN2)。
【0105】
2.送信側AM RLCがpartial STATUS PDUを受信するとき、
2-1)VT(A)≦SN<NACK_SN1であるPDUは送信に成功したと判断する。
【0106】
2-2)NACK_SN1≦SN<ACK_SNであるPDUのうちNACK_SNで表示されたPDUは、送信に失敗したと判断する。
【0107】
2-3)NACK_SN1≦SN<ACK_SNであるPDUのうちNACK_SNで表示されていないPDUは、送信に成功したと判断する。
【0108】
2-4)VT(A)をNACK_SN1に設定する。
【0109】
図6の第1実施形態は、NACK_SNエレメントをSTATUS PDUに含めることができる程度まで順に含めて送信する方法である。例えば、図6において、受信に失敗した4つのNACK_SNエレメント(すなわち、NACK_SN1?NACK_SN4)のうち、現在利用可能な無線リソースで2つのNACK_SNエレメント(すなわち、NACK_SN1及びNACK_SN2)を順に送信するのである。このような本発明の第1実施形態は、送信側が要求する情報を全て受信側が通知することはできないが、現在の無線リソース状況に応じて最大限に状態情報を送信することができるようにする利点がある。ACK_SNをVR(MS)の代わりに任意の値に設定するという違いを除けば、RLCの動作は送信側及び受信側のどちらも従来と同様である。
【0110】
一方、前述した説明において、NACK_SNエレメントは、実際にNACK_SNそのものであってもよく、また、セグメントを考慮したNACK_SN、SOstart、及びSOendからなるセットでもよい。
【0111】
図7は、本発明の第1実施形態であり、本発明によるpartial STATUS PDUの構成の他の例である。図7は、状態PDUを利用可能な無線リソースを考慮して1番目のSTATUS PDUと2番目のSTATUS PDUで受信側RLCエンティティが送信側RLCエンティティに送信する実施形態である。
【0112】
ただし、図7のACK_SNの値は、図6に定義されたものとは異なる実施形態である。
【0113】
すなわち、図7のACK_SNについて説明すると、ACK_SNフィールドは、STATUS PDUが情報を含む最初のPDUのRLC SNを示す。すなわち、送信側は、このSTATUS PDUを受信すると、受信側がACK_SNに該当するPDUまでのPDUのうちNACK_SN又はNACK_SN、SOstart、SOendに該当するPDU又はその一部を除いては全て受信したと判断する。
【0114】
VR(MS)の値(すなわち、VR(MS)=11)と同一の値にACK_SNが設定されない。
【0115】
ACK_SNは、1番目のSTATUS PDUにおいてACK_SN=7(すなわち、NACK_SN3=6の次の値)に設定され、1番目のSTATUS PDUには3つ(これは、現在利用可能な無線リソースのサイズを意味する)の受信していないAMD PDU(すなわち、SNが3、5、6)、すなわち、NACK_SN1=3、NACK_SN2=5、NACK_SN3=6を含む。2番目のSTATUS PDUにおいてACK_SN=9(すなわち、NACK_SN4=8の次の値)に設定され、2番目のSTATUS PDUは、2つ(これは、現在利用可能な無線リソースのサイズを意味する)の受信していないAMD PDU(すなわち、SNが3、5、6、8)、すなわち、NACK_SN1=3、NACK_SN2=5、NACK_SN3=6、NACK_SN4=8を含む。
【0116】
特に、図6及び図7の実施形態を比較すると、図7の場合、ACK_SNに該当するPDUまで受信側が正常に受信したと送信側が判断するが、図6の場合、ACK_SN-1に該当するPDUまで受信側が正常に受信したと送信側が判断する。
【0117】
図8は、本発明の第2実施形態であり、本発明によるpartial STATUS PDUの構成である。特に、図8の第2実施形態は、NACK_SNエレメントのうち一部を含まずにPartial STATUS PDUを構成する方法である。ただし、図8の第2実施形態は、図5のようにデータが受信されたと仮定し、また、現在利用可能な無線リソースで受信側RLCが2つのNACK_SNエレメントを送信側RLCに送信できることを前提として説明する。すなわち、図5のSTATUS PDUのように、受信側RLCが送信側RLCに送信するSTATUS PDUは、図8のIntended STATUS PDUの通りである。しかしながら、受信側RLCは、現在利用可能な無線リソースでこのようなSTATUS PDUの全体を送信側RLCに送信できない状況である。従って、本発明による図8のpartial STATUS PDUを定義する。
【0118】
以下、図8を参照して、送信側及び受信側AM RLCの動作実施形態について説明する。
【0119】
図8の第2実施形態は、STATUS PDUのサイズを利用可能な無線リソースに合わせるために一部のNACK_SNエレメント(NACK_SN又はNACK_SN、SOstart、SOend)をSTATUS PDUに含めずにSTATUS PDUを構成する方法である。ここで、ACK_SNは、従来のようにそのままVR(MS)に設定する。図6の例において、利用可能な無線リソースが小さくてSTATUS PDUがNACK_SNエレメントを2つしか含むことができない場合、図8のようにSTATUS PDUを構成する。
【0120】
本発明の第2実施形態において、送信側及び受信側AM RLCの動作方法は、次の通りである。
【0121】
1.受信側AM RLCがSTATUS PDUを構成するとき、
1-1)ACK_SNをVR(MS)に設定する。
【0122】
1-2)最初のNACK_SNであるNACK_SN1をVR(R)に設定する。
【0123】
1-3)NACK_SN1<SN<ACK_SNであるPDUのうち受信していないPDUのSNを与えられた無線リソースに合うようにいくつか選択し、NACK_SNリストを構成する。図7において、無線リソースが2つのNACK_SNエレメントを利用可能であることを前提としたので、NACK_SN2=3が選択された。
【0124】
2.送信側AM RLCが前記STATUS PDUを受信するとき、
2-1)VT(A)≦SN<NACK_SN1であるPDUは送信に成功したと判断する。
【0125】
2-2)NACK_SN1≦SN<ACK_SNであるPDUのうちNACK_SNで表示されたPDUは送信に失敗したと判断する。
【0126】
2-3)NACK_SN1≦SN<ACK_SNであるPDUのうちNACK_SNで表示されていないPDUは送信に成功したか否かを認知できないと判断する。
【0127】
2-4)VT(A)をNACK_SN1に設定する。
【0128】
本発明による図7の第2実施形態は、ACK_SNを従来のようにVR(MS)に設定(すなわち、図8においてACK_SN=7)して受信側が実際にどのPDUまで受信したのかを送信側に通知するためのものである。また、NACK_SNリストをNACK_SNであるPDUのうちいくつか選択して構成するが、それによる送信側の誤った判断を防止するために、受信側は、STATUS PDUを構成するとき、NACK_SN1を常にVR(R)に設定し、送信側は、NACK_SNで表示されていないPDUが送信に成功したか否かはACKではなく、知らないと判断するものである。
【0129】
ここで、NACK_SN1をVR(R)に設定する理由は、送信側のVT(A)≦SN<NACK_SN1であるPDUを送信に成功したと判断するため、VR(R)でないより大きい値に設定すると、送信ウィンドウの開始点が送信に失敗したPDUより大きいSNに移動して送信に失敗したPDUを再送しなくなるためである。
【0130】
また、送信側がNACK_SN1≦SN<ACK_SNであるPDUのうちNACK_SNで表示されていないPDUが送信に成功したか否かをACKと判断しない理由は、利用可能な無線リソースが小さくてNACK_SNリストに含まれていないNACK_SNをACKと判断しないようにするためである。
【0131】
前述した説明において、NACK_SNエレメントは、実際にNACK_SNそのものでもよく、また、セグメントを考慮したNACK_SN、SOstart、SOendからなるセットでもよい。
【0132】
図9は、本発明の第2実施形態であり、本発明によるpartial STATUS PDUの構成の他の例である。図9の実施形態は、状態PDUを利用可能な無線リソースを考慮して1番目のSTATUS PDUと2番目のSTATUS PDUで受信側RLCエンティティが送信側RLCエンティティに送信する実施形態である。ただし、図9のACK_SNの値は、図8に定義されたものとは異なる実施形態である。図9のACK_SNは、図7で説明されたものと同様である。
【0133】
図9を参照すると、VR(MS)の値(すなわち、VR(MS)=11)がACK_SNの値(すなわち、ACK_SN=11)に設定され、1番目のSTATUS PDUは、3つ(これは、現在利用可能な無線リソースのサイズを意味する)の受信していないAMD PDU(すなわち、SNが3、5、6である)、すなわち、NACK_SN1=3、NACK_SN2=5、NACK_SN3=6を含む。2番目のSTATUS PDUは、2つ(これは、現在利用可能な無線リソースのサイズを意味する)の受信していないAMD PDU(すなわち、SNが8、10である)、すなわち、NACK_SN1=8、NACK_SN2=10を含む。特に、図9及び図8の実施形態を比較すると、図9の場合、ACK_SNに該当するPDUまで受信側が正常に受信したと送信側が判断するが、図8の場合、ACK_SN-1に該当するPDUまで受信側が正常に受信したと送信側が判断する。
【0134】
本発明の第3実施形態は、Normal STATUS PDUとPartial STATUS PDUをCPT(Control PDU Type)フィールドで区別して伝送する方法である。ここで、Normal STATUS PDUにおいて、「Normal」とは、辞書の意味に限定されるのではなく、本発明において定義されたpartial STASUS PDUと区別するために使用された用語である。
【0135】
RLC Control PDUのヘッダには3ビットのCPTフィールドが存在して該当control PDUの種類を通知する役割を果たす。しかしながら、現在は、STATUS PDUは1種類しか定義されておらず、従って、CPT=000の場合にのみ使用され、残りの値は使用していない。すなわち、本発明の第3実施形態は、一例としてCPT=000である場合、Normal STATUS PDUを示し、CPT=001である場合、partial STATUS PDUを示し、CPTフィールドを活用することができる。
【0136】
本発明の第3実施形態は、control PDUの種類としてPartial STATUS PDUを追加してCPTフィールドにこれを区別して使用する方法である。すなわち、無線リソースが十分である場合、従来のNormal STATUS PDUを送信し、無線リソースがNormal STATUS PDUより小さい場合は、Partial STATUS PDUを送信する。送信側ではcontrol PDUを受信すると、CPTフィールドを利用して受信したcontrol PDUがNormal STATUS PDUであるかPartial STATUS PDUであるかを判別してそれに応じて動作する。
【0137】
一方、送信側がネットワークである場合、受信したSTATUS PDUがNormalであるかPartialであるかを認知することが重要である。その理由は、端末の送信無線リソースをネットワークが割り当てるためである。すなわち、ネットワークが端末からPartial STATUS PDUを受信すると、端末に割り当てられた無線リソースが足りないと判断し、次の割り当てにはさらに多くのリソースを割り当てるなどの効果的な動作ができるためである。
【0138】
一方、CPTフィールドを利用する第3の実施形態は、本発明の第1実施形態及び第2実施形態に適用することもできる。すなわち、本発明の第1実施形態のPartial STATUS PDUに第3実施形態のCPTフィールドを使用すると、CPTフィールド(例えば、CPT=001に設定された場合)が含まれるpartial STATUS PDUを受信した送信側は、受信側無線リソースが足りなくてNACK_SN(すなわち、受信側の受信に失敗したPDU)を全てpartial STATUS PDUに含めることはできなかったと判断(分析)することができる。従って、その後の送信側は、受信に失敗したPDUを再送するとき、効果的に対応することができる。
【0139】
また、本発明の第2実施形態のPartial STATUS PDUに第3実施形態のCPTフィールドを使用すると、NACK_SN(すなわち、受信側の受信に失敗したPDU)を全てpartial STATUS PDUに含めることはできなかったと送信側がCPTフィールドの設定された値により判断(分析)できる。特に、このような場合、送信側は、NACK_SNで表示されていないPDUが送信に成功したたか否かを認知できないと判断し、該当PDUをバッファに続けて保存しておかなければならない。
【0140】
本発明による受信装置は、本発明の第1実施形態及び第2実施形態において説明したSTATUS PDUを構成するモジュールを含むことを特徴とする。
【0141】
本発明による受信装置のモジュールは、現在利用可能な無線リソースを確認し、その利用可能な無線リソースを考慮してSTATUS PDUを構成する。モジュールは、STATUS PDUにその利用可能な無線リソースのサイズに合うようにNACKエレメントを含め、ACK_SNの値を設定する。ここで、モジュールは、ACK_SNを設定するとき、本発明の第1実施形態と第2実施形態のように設定する。
【0142】
モジュールは、前述したように利用可能な無線リソースを考慮して構成したSTATUS PDUをピアRLCエンティティに送信する。
【0143】
以上、本発明による受信装置は、前述した構成要素以外に本発明の技術的思想を実現するために必要なソフトウェア及びハードウェア、例えば、出力装置(ディスプレイ、スピーカなど)、入力装置(キーパッド、マイクなど)、メモリ、送受信部(RFモジュール、アンテナなど)を基本的に含む。このような構成要素に関する詳細な説明は、本発明の技術分野における通常の知識を有する者にとって明らかであるため、省略する。
【0144】
前述した例示的な方法は、ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせで実現することができる。例えば、前記例示的な方法又はその手順の少なくともいくつかは、記憶媒体(例えば、端末機の内部メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスクなど)に格納することができ、プロセッサ(例えば、移動端末機内部のマイクロプロセッサ)により実行することができるソフトウェアプログラム内のコード又はコマンドで実現することもできる。
【0145】
本発明は、図面に示す実施形態を参照して説明されたが、単なる例示にすぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば多様な代案、変更、変形が可能であることを理解できるであろう。従って、本発明の技術的保護範囲は添付された特許請求の範囲の技術的思想により決定されるべきである。
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信システムで状態情報を送信する方法であって、
複数の無線リンク制御(RLC)データプロトコルデータユニット(PDU)の肯定確認応答(ACK)と否定確認応答(NACK)の少なくとも1つを提供するために用いられる状態プロトコルデータユニット(状態PDU)を構成する段階であって、複数のRLCデータPDUは複数の確認モードデータ(AMD)PDUと複数のAMD PDUの一部を含む段階と、
前記の構成された状態PDUをピアRLCエンティティに送信する段階と、を含み、
前記構成する段階は、利用可能な無線リソースを考慮し、前記構成された状態PDUが前記利用可能な無線リソースの全体サイズに合うように、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いて行われ、
前記状態PDUはシーケンスナンバーを備えた複数のAMD PDUのためのものであり、前記シーケンスナンバーは、前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと、前記受信状態変数のシーケンスナンバーとを含む
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記構成する段階は、
シーケンスナンバーが昇順の否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)エレメントを含む段階と、
複数のAMD PDUのどのAMD PDUまで前記状態情報が前記状態PDUに含まれるかを表示する情報を含む段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報は、肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)を参照し、前記ACK_SNは、前記状態PDUにおいて否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)で示されない次に完全には受信しなかったAMD PDUのシーケンスナンバー(SN)に設定されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記NACK_SNエレメントは、前記構成された状態PDUが前記利用可能な無線リソースの全体サイズに合うように、受信していない最初のAMD PDU又は複数のAMD PDUの一部から受信していない特定AMD PDUまでのシーケンスナンバーを昇順に含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記受信していない最初のAMD PDU又は前記受信していない複数のAMD PDUの一部は、2つの連続して受信していない複数のPDU間に存在しないことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記受信していない最初のAMD PDU又は前記受信していない複数のAMD PDUの一部は、2つの連続して受信していない複数のPDU間に存在できることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記利用可能な無線リソースは、下位層によって表示される複数のRLC PDUの全体サイズを参照することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のRLC PDUの全体サイズについての表示を下位層から受ける段階をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記構成する段階は、受信していない最初のAMD PDU又は受信していない複数のAMD PDUの一部の否定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)エレメントを含み、また、受信していない複数の他のAMD PDU又は受信していない複数の他のAMD PDUの一部の少なくとも1つのNACK_SNエレメントを選択的にさらに含むことによって行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記NACK_SNエレメントは、否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)と、選択的にセグメントオフセットスタート(SOstart)及びセグメントオフセットエンド(SOend)と、を有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記状態PDUが部分状態PDUである場合、前記状態PDUが前記部分状態PDUであることを示すインジケータを用いることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
移動通信システムで受信側無線リンク制御(RLC)エンティティが送信側RLCエンティティに状態情報を送信する方法において、
受信側RLCエンティティが、利用可能な無線リソースを考慮して、複数のRLCデータPDUの受信状態に関する情報を含む状態プロトコールデータユニット(状態PDU)を構成する段階と、
前記受信側RLCエンティティが、前記の構成された状態PDUを前記送信側RLCエンティティに送信する段階と、を含み、
前記構成する段階は、
前記利用可能な無線リソースを用い、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いることによって送信可能な数の否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)を選択的に含む段階と、
肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)の値を前記最大状態送信状態変数(VR(MS))のシーケンスナンバーの値に設定する段階と、
前記状態PDUはシーケンスナンバーを備えた複数のAMD PDUのためのものであり、前記シーケンスナンバーは、前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと、前記受信状態変数のシーケンスナンバーと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
移動通信システムの受信側無線リンク制御(RLC)エンティティであって、
利用可能な無線リソースを確認し、
前記利用可能な無線リソースを考慮し、受信状態変数と最大状態送信状態変数(Maximum Status transmit state variable)を用いて状態プロトコールデータユニット(状態PDU)を構成し、前記利用可能な無線リソースのサイズに合うように前記状態PDUに否定確認応答シーケンスナンバー(NACK_SN)エレメントを含ませ、肯定確認応答シーケンスナンバー(ACK_SN)の値を設定し、
前記の構成された状態PDUをピアRLCエンティティに送信するように構成されたモジュールを含み、
前記状態PDUはシーケンスナンバーを備えた複数のAMD PDUのためのものであり、前記シーケンスナンバーは、前記受信状態変数のシーケンスナンバーと前記最大状態送信状態変数のシーケンスナンバーの間の少なくとも1つのシーケンスナンバーと、前記受信状態変数のシーケンスナンバーとを含む、
受信側無線リンク制御(RLC)エンティティ。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2014-10-22 
出願番号 特願2012-41575(P2012-41575)
審決分類 P 1 41・ 852- Y (H04W)
最終処分 成立  
前審関与審査官 ▲高▼須 甲斐田畑 利幸  
特許庁審判長 水野 恵雄
特許庁審判官 吉田 隆之
佐藤 聡史
登録日 2013-12-20 
登録番号 特許第5438153号(P5438153)
発明の名称 無線通信システムの状態情報送信方法及び受信装置  
代理人 青木 篤  
代理人 中村 健一  
代理人 中村 健一  
代理人 鶴田 準一  
代理人 河合 章  
代理人 青木 篤  
代理人 南山 知広  
代理人 河合 章  
代理人 鶴田 準一  
代理人 南山 知広  

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