• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04L
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04L
管理番号 1294420
審判番号 不服2013-14976  
総通号数 181 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2015-01-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-08-02 
確定日 2014-11-26 
事件の表示 特願2011-502047「データチャネルのACK/NAK送信のコンステレーションサイズを制限するためのスクランブリング及び変調」拒絶査定不服審判事件〔平成21年10月 1日国際公開、WO2009/120848、平成23年 5月19日国内公表、特表2011-516008〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は,2009年3月26日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2008年3月26日 米国,2009年3月25日 米国)を国際出願日とする出願であって,平成25年3月26日付けで拒絶査定がなされ,これに対し,同年8月2日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに同日付けで手続補正がなされたものである。
そして,審査官が作成した平成25年8月29日付け前置報告書を添付した同年9月18日付けの審尋に対し,平成26年3月20日付けで回答書が提出された。


第2 補正却下の決定
[結論]
平成25年8月2日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1 本願発明と補正後の発明
平成25年8月2日付けの手続補正(以下,「本件補正」という。)は,平成24年11月19日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された
「【請求項1】
肯定応答(ACK)に関するユークリッド距離を最大にすることに関する方法であって,
ビットシーケンスを得るための変調オーダー及び,前記ACKのサイズの関数としてACK送信を符号化することと,
前記変調オーダーの関数として2つ以上のビットシーケンスを結合することと,
前記ACK送信及び前記変調オーダーの前記サイズの関数として前記結合したビットシーケンスをスクランブリングすること,前記スクランブリングはデータチャネルに組み込まれた前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する,と
前記少なくとも一つの装置からパケットの受信に応答してACK送信を前記少なくとも一つの装置に送信することと,
を具備する方法。」
という発明(以下,「本願発明」という。)を,
「【請求項1】
肯定応答(ACK)に関するユークリッド距離を最大にすることに関する方法であって,
ビットシーケンスを得るための変調オーダー及び,前記ACKのサイズの関数としてACK送信を符号化することと,
前記変調オーダーの関数として2つ以上のビットシーケンスを結合することと,
前記ACK送信及び前記変調オーダーの前記サイズの関数として前記結合したビットシーケンスをスクランブリングすること,前記スクランブリングは前記ACK送信の前記サイズに基づいてデータチャネルに組み込まれた前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する,前記ACK送信の前記サイズは前記コンステレーションの角が得られるように前記変調オーダーより小さい,と
少なくとも一つの装置からパケットの受信に応答してACK送信を前記少なくとも一つの装置に送信することと,
を具備する方法。」
という発明(以下,「補正後の発明」という。)に変更することを含むものである。
([当審注]:下線部は,補正箇所を示すために平成25年8月2日付け手続補正書に記載されたものを援用している。)

2 補正の適否
(1)新規事項の有無,シフト補正の有無,補正の目的要件
上記補正は,出願当初の明細書,特許請求の範囲又は図面に記載された事項の範囲内において,本願発明の「前記スクランブリングはデータチャネルに組み込まれた前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する」を「前記スクランブリングは前記ACK送信の前記サイズに基づいてデータチャネルに組み込まれた前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する」と限定し,また,ACK送信のサイズについて「前記ACK送信の前記サイズは前記コンステレーションの角が得られるように前記変調オーダーより小さい」との限定を付して,特許請求の範囲を減縮するものである。
したがって,上記補正は,特許法第17条の2第3項及び第4項の規定に適合することは明らかであり,また,同法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

(2)独立特許要件
上記補正は,特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるから,補正後の発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるのか否かについて,以下検討する。

ア 補正後の発明
上記「1 本願発明と補正後の発明」の項の「補正後の発明」のとおりのものと認める。

イ 引用発明及び公知事項
[引用発明]
原査定の拒絶理由に引用された3GPP TS36.212,2008年3月18日,p.20-25,URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.212/36212-820.zip(以下,「引用例1」という。)には,「Multiplexing and channel coding(Release 8)」([当審仮訳]:多重化及びチャネル符号化(リリース8))に関し,図面とともに以下の事項が記載されている。

(ア)「

」(22?23頁)
([当審仮訳]:
5.2.2.6 制御情報のチャネル符号化
データ伝送と多重されるときの制御情報の符号化率は,変調方式及びUL-SCH伝送のために使用される符号化率により与えられる。制御情報のための異なる符号化レートは,その伝送のために異なる数の符号化シンボルを割り当てることによって達成される。
上りリンク共有データチャネルでのデータ伝送と多重化されるとき,HARQ-ACK及びチャネル品質情報のためのチャネル符号化o_(0),o_(1),o_(2),・・・,o_(O-1)は独立して行われる。

HARQ-ACK情報について
- HARQ-ACKが1ビットの情報からなる場合は,すなわち,[o_(0)^(ACK)]の場合は,まず表5.2.2-1に従って符号化される。
- HARQ-ACKが2ビットの情報からなる場合は,すなわち,[o_(1)^(ACK) o_(0)^(ACK)]の場合は,まず表5.2.2-2に従って符号化される。

[編集者からの注:上記「x」は,符号化ビットのスクランブルを実行する際にこの値のビットを違った扱いをする211のプレースホルダである。これは,PUSCHにおけるACK送信のために使用されるコンステレーションサイズをQPSKに制限することを可能にする。]

ビットシーケンスq_(0)^(ACK),q_(1)^(ACK),q_(2)^(ACK),・・・,q_(QACK-1)^(ACK)は,多数の符号化されたHARQ-ACKブロックを連結したものである。ここでQ_(ACK)は全ての符号化されたHARQ-ACKブロックの符号化ビット数の合計である。HARQ-ACK情報に対するチャンネル符号化のベクトルシーケンス出力は,q__(0)^(ACK),q__(1)^(ACK),・・・,q__(Q'ACK-1)^(ACK)と表され,ここで,Q'_(ACK) = Q_(ACK) / Q_(m)であり,以下のように求められる。
(手順の仮訳は省略) )

引用例1の上記記載及び図面並びにこの分野の技術常識を考慮すると,
a HARQ-ACK情報は,1ビットの情報[o_(0)^(ACK)]からなる場合は,表5.2.2-1に従って,Q_(m) が2の場合は[o_(0)^(ACK) x],Q_(m) が4の場合は[o_(0)^(ACK) x x x],Q_(m) が6の場合は[o_(0)^(ACK) x x x x x]と符号化され,2ビットの情報[o_(1)^(ACK) o_(0)^(ACK)]からなる場合は,表5.2.2-2に従って,Q_(m) が2の場合は[o_(1)^(ACK) o_(0)^(ACK)],Q_(m) が4の場合は[o_(1)^(ACK) o_(0)^(ACK) x x],Q_(m) が6の場合は[o_(1)^(ACK) o_(0)^(ACK) x x x x]と符号化されるものである。したがって,ACKのビット数及びQ_(m)に基づいて符号化を行っているといえる。ここで,「Q_(m)」に関して,引用例1の17頁10行に「where Qm is equal to 2 for QPSK, 4 for 16QAM and 6 for 64QAM」([当審仮訳]:ここで,Q_(m)は,QPSKに対しては2,16QAMに対しては4,64QAMに対しては6に等しい。)と記載されていることからも,「Q_(m)」は各変調方式の変調オーダーに対応していることは明らかである。
そして,多数の符号化されたHARQ-ACKブロックを連結してビットシーケンスq_(0)^(ACK),q_(1)^(ACK),q_(2)^(ACK),・・・,q_(QACK-1)^(ACK)を得ており,当該ビットシーケンスはACK送信のビットシーケンスといえる。また,「Q_(ACK)」は全ての符号化されたHARQ-ACKブロックの符号化ビット数の合計であるから,表5.2.2-1,表5.2.2-2に従って符号化された符号化ビットのビットシーケンスを連結していること,すなわち,符号化を行って得たACK送信の2つ以上のビットシーケンスを連結していることは明らかである。
したがって,引用例1には「変調オーダー及びACKのビット数に基づいて符号化を行ってACK送信のビットシーケンスを得ること」及び「2つ以上のビットシーケンスを連結すること」が記載されていると認められる。

b 「編集者からの注」の記載によれば,符号化ビットをスクランブルする際に,符号化ビットに含まれるプレースホルダ「x」に対して「違った扱い」がなされることにより,ACK送信のために使用されるコンステレーションサイズをQPSKに制限することが可能となるのであるから,符号化後のデータであるビットシーケンスをスクランブルしていることは明らかであり,「ビットシーケンスをスクランブルする」ものといえ,また,「前記スクランブルは前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する」ものといえる。

以上を総合すると,引用例1には以下の発明(以下,「引用発明」という。)が記載されていると認める。
「変調オーダー及びACKのビット数に基づいて符号化を行ってACK送信のビットシーケンスを得ることと,
2つ以上のビットシーケンスを連結することと,
ビットシーケンスをスクランブルすること,前記スクランブルは前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する,と
を具備する方法。」

[公知事項1]
同じく原査定の拒絶理由に引用されたMotorola,Control and Data Multiplexing on PUSCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#52 R1-080741,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_52/Docs/R1-080741.zip>,2008年2月6日(以下,「引用例2」という。)には,「Control and Data Multiplexing on PUSCH」([当審仮訳]:PUSCH上での制御情報及びデータの多重化)に関し,図面とともに以下の事項が記載されている。
(イ)「


([当審仮訳]:
1.緒言
アテネでのRAN1#50会議では,アップリンク信号のシングルキャリアの性質を維持するよう,DFTの前に,PUSCH上で制御及びデータを多重化することにおいて進展があった [1]。電力設定,変調方式の選択,及び制御情報のマッピングに関する合意のいくつかは以下のとおり。
(中略)
・ACK/NAKに関して,符号化,スクランブリング及び変調は,ユークリッド距離を最大にすべきである。
○(FDDの場合の)ACK/NAKに関して,PUSCHの変調方式にかかわらず,制御シグナリングに使用される変調シンボルは,符号化された制御情報のせいぜい2ビットで伝送される。
(中略)

2.QPSK変調したPUSCH
PUSCHのためのQPSK変調では,UCI(ACK/NAK,CQI/PMI)もまた,PUSCHのQPSK変調と同じ平均UCIコンステレーション電力を有するQPSK(又は1ビットACK/NAKのためにはBPSK -QPSKコンステレーションの対角上の反対位置の点-)を使用することは分かり易い。(中略)

3.16/64-QAM変調したPUSCH
PUSCHのための高次の16/64-QAM変調では,UCIの変調のためのオプションがいくつかある。
・ユニット電力QPSKコンステレーション
・ユニット電力16/64-QAMコンステレーション(PUSCHと同じ,すべてのコンステレーション位置はほぼ同じ。)
・16/64-QAMのコンステレーションのサブセットから選択して得たQPSK/16QAMに似たコンステレーション(すなわち,コンステレーション制限) )

引用例2の上記記載及び図面並びにこの分野の技術常識を考慮すると,
「PUSCH上で制御情報及びデータを多重化して送信する場合に,
ACK/NAKに関して,符号化,スクランブリング及び変調は,ユークリッド距離を最大にすること,
ACK/NAKに関して,PUSCHの変調方式にかかわらず,制御シグナリングに使用される変調シンボルは,符号化された制御情報のせいぜい2ビットで伝送されること,
QPSK変調では,ACK/NAKもQPSKコンステレーション(又は1ビットACK/NAKのためにはBPSK -QPSKコンステレーションの対角上の反対位置の点-)を使用すること,
16QAMのコンステレーションのサブセットから選択して得たQPSKに似たコンステレーションを使用することにより,コンステレーション制限がなされること。」
は公知であるといえる(以下,「公知事項1」という。)。

[公知事項2]
同じく原査定の拒絶理由に引用されたNokia Siemens Networks, Nokia,ACK/NACK modulation with UL data[online], 3GPP TSG-RAN WG1#50 R1-073657,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_50/Docs/R1-073657.zip>,2007年8月15日(以下,「引用例3」という。)には,「ACK/NACK modulation with UL data」([当審仮訳]:ULデータとともに行うACK/NACKの変調)に関し,図面とともに以下の事項が記載されている。
(ウ)「


([当審仮訳]:
1.緒言
本論文では,LTEの上りリンクで送信される下りリンクACK/NACKについて論じる。UEが,上りリンクデータと,下りリンク伝送に起因するDL ACK/NACK信号との両方を有する場合に集中して論じる。今までのところ,制御情報及びデータはDFTの前に多重化されることが合意されている。この寄与は,上りリンクデータとともに送信される場合のDL ACK/NACKシグナリングの変調方式を提案する。

2.検討
この章では,ACK/NACKシンボルが上りデータシンボルと時間多重化されるときに使用される,ACK/NACKビットのマッピング規則を提示する。当該マッピング規則は,送信されるACK/NACKビットが,データシンボルで使用されるのと同じコンステレーションにマッピングされるものである。ACK/NACK送信のために,最高電力及び最大ユークリッド距離を有するコンステレーション位置が選択される。データシンボルのために16QAM変調が使用される場合のマッピング規則の例を図1に示す。黒丸はACK/NACK送信のための提案されたコンステレーション位置を示している。また,64QAN変調,2ビットのACK/NACK伝送を考慮した,より詳細なマッピング規則は,付録において考察される。

図1 16QAMコンステレーションへの1ビットACK/NACKのマッピング

異なる変調方式による1ビットACK/NACKシグナリングの複素数値変調シンボルx=I+jQへのコンステレーション・マッピングの提案が表1に示される。複素数値は [1]に基づく。

表1 QPSK,16QAM及び64QAMデータ変調での1ビットACK/NACKマッピング

提案されたACK/NACKコンステレーション・マッピングの利点は以下のとおり。
・ACK及びNACK信号が互いに対して最大ユークリッド距離を有するという事実に起因する性能最適化。
・ACK/NACK信号がPARに影響を与えることなく最大電力を使用することができるという事実により最大化されたSNR。
・提案されたマッピングは,1ビットACK/NACK及び2ビットACK/NACKシグナリングの両方に使用することができる。

3.まとめ
この寄与では,ACK/NACKシンボルが上りリンクデータシンボルと時間多重化されるときに使用される,ACK/NACKビットのマッピング規則を提示している。当該マッピング規則は,送信されるACK/NACKビットが,データシンボルで使用されるのと同じコンステレーションにマッピングされるものである。最高電力及び最大ユークリッド距離を有するコンステレーション位置が,ACK/NACK送信のために選択される。

参照
[1] 3GPP TS 36.211 Physical Channels and Modulation

付録
2ビットACK/NACKシグナリングは,例えば,下りリンクで二元符号語MIMO送信が使用されるときに必要とされる。16QAM 及び64QAM変調での2ビットACK/NACKシグナリングのためのコンステレーション・マッピングの提案が,表2及び表3に示される。データに16QAM変調が使用される場合の2ビットACK/NACKマッピングの例が図2に示される。

図2 16QAMコンステレーションへの2ビットACK/NACKマッピング

データ伝送に16QAM変調が使用される場合,ACK/NACKシグナリングビットの対は,表2に従って複素数値変調シンボルx=I+jQにマッピングされる。

表2 16QAMでの2ビットACK/NACKマッピング

64QAM変調の場合,ビットの対は表3に従って複素数値変調シンボルx=I+jQにマッピングされる。

表3 64QAMでの2ビットACK/NACKマッピング )

引用例3の上記記載及び図面並びにこの分野の技術常識を考慮すると,
図1によれば,1ビットACK/NACKは16QAMのコンステレーションの右上及び左下の2つの角にマッピングされ,図2によれば,2ビットACK/NACKは16QAMのコンステレーションの4つの角にマッピングされることがみてとれる。

したがって,
「下りリンク伝送に起因するDL ACK/NACK信号が上りリンクデータと時間多重化されるときに使用される,LTEの上りリンクで送信されるACK/NACKビットのマッピング規則として,
送信されるACK/NACKビットが,データシンボルで使用されるのと同じコンステレーションにマッピングされ,
ACK/NACK送信のために,最高電力及び最大ユークリッド距離を有するコンステレーション位置が選択され,
例えば,1ビットACK/NACKは16QAMのコンステレーションの右上及び左下の2つの角にマッピングされ,2ビットACK/NACKは16QAMのコンステレーションの4つの角にマッピングされること。」
は公知であるといえる(以下,「公知事項2」という。)。

[公知事項3]
同じく原査定の拒絶査定に例示され,審尋に添付した審査官が作成した前置報告書に引用されている3GPP TS36.211,2008年3月20日,p.13,61-63,URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.211/36211-820.zip(以下,「引用例4」という。)には,「Physical Channels and Modulation」([当審仮訳]:物理チャネル及び変調)に関し,図面とともに以下の事項が記載されている。
(エ)「

」(13頁,61?63頁)
([当審仮訳]:
5.3 物理上り共通チャネル
物理上り共通チャネルを代表しているベースバンド信号は,以下のステップの点から定義される。
-スクランブリング
-複素数値シンボルを生成する,スクランブルされたビットの変調
-複素数値シンボルを生成する,プリコーディング変換
-複素数値シンボルのリソース要素へのマッピング
-各アンテナポートのための複素数値である時間領域SC-FDMA信号の生成

図5.3-1 上り物理チャネル処理の概観

5.3.1 スクランブリング
ビットb(0),...,b(M_(bit)-1)のブロックは,変調する前にUE固有のスクランブリング・シーケンスでスクランブルされるべきである。ここで,M_(bit)は一つのサブフレームにおける物理上りリンク共有チャネル上で送信されるビットの数である。その結果,b^(~)(i)=(b(i)+c(i))mod2に従って,スクランブルされたビットb^(~)(0),..., b^(~)(M_(bit)-1)のブロックとなる。ここで,スクランブリング・シーケンス c(i)は,セクション7.2で与えられる。スクランブリング・シーケンスの生成器は,各サブフレームの開始時に C_(init)=n_(RNTI)・2^(14)+[n_(s)/2]・2^(9)+N_(ID)^(cell) に初期化されなければならない。)

引用例4の上記記載及び図面並びにこの分野の技術常識を考慮すると,
「物理上り共通チャネル(PUSCH)における送信において,データをb^(~)(i)=(b(i)+c(i))mod2 (ここでc(i)はスクランブリング・シーケンスであり,C_(init)=n_(RNTI)・2^(14)+[n_(s)/2]・2^(9)+N_(ID)^(cell) )に従ってスクランブルすること。」
は公知であるといえる(以下,「公知事項3」という。)。

また,引用例4の61?63頁には,「7 Generic functions」([当審仮訳]:一般的な機能)として,16QAM,64QAMおけるマッピングとして本願明細書の【表3】,【表4】と同様の表が記載されており,
「16QAMにおいてはb(i+2),b(i+3)ビットが共に「1」であるビットシーケンスはコンステレーションの4角にマッピングされ,64QAMにおいてはb(i+2),b(i+3),b(i+4),b(i+5)ビットが共に「1」であるビットシーケンスはコンステレーションの4角にマッピングされるものであり,b(i+0),b(i+1)ビットの値によりいずれの角かが特定される。」
ことは公知であるといえる(以下,「公知事項4」という。)。

ウ 対比・判断
補正後の発明と引用発明とを対比すると,
(ア)本願明細書の【0023】?【0025】の記載によれば,補正後の発明の「ビットシーケンスを得るための変調オーダー及び,前記ACKのサイズの関数としてACK送信を符号化すること」は,HARQ-ACKのビット数及び変調オーダーに基づいて【表1】,【表2】のように符号化がなされることであり,当該表中の「x」はエスケープ文字列を表すものであるから,引用例1の表5.2.2-1,表5.2.2-2に従った符号化と実質的に差異は無い。
したがって,引用発明の「変調オーダー及びACKのビット数に基づいて符号化を行ってACK送信のビットシーケンスを得ること」は,補正後の発明の「ビットシーケンスを得るための変調オーダー及び,前記ACKのサイズの関数としてACK送信を符号化すること」に相当する。

(イ)本願明細書の【0026】?【0029】の記載によれば,補正後の発明の「前記変調オーダーの関数として2つ以上のビットシーケンスを結合すること」は,【表1】,【表2】のように符号化されたHARQ-ACKブロックが連結されることであり,QPSK変調では,2のセットの中で多重に符号化されたHARQ-ACKブロックの連結を取り,16QAM変調では,4のセットの中で多重に復号化されたHARQ-ACKブロックの連結を取り,さらに,64QAM変調では,6のセットの中で多重に復号化されたHARQ-ACKブロックの連結を取ることである。
他方,引用例1には本願明細書の【数1】?【数5】と実質的に同じ内容が記載されており,それによれば,HARQ-ACK情報が表5.2.2-1,表5.2.2-2に従ってチャンネル符号化され,多数の符号化されたHARQ-ACKブロックが連結されたビットシーケンスq_(0)^(ACK),q_(1)^(ACK),q_(2)^(ACK),・・・,q_(QACK-1)^(ACK)(Q_(ACK)は全ての符号化されたHARQ-ACKブロックの符号化ビット数の合計)が,ベクトルシーケンス出力q__(0)^(ACK),q__(1)^(ACK),・・・,q__(Q'ACK-1)^(ACK) (ここで,Q'_(ACK) = Q_(ACK) / Q_(m) 。)として出力されるものと解される。
そして,上記イの[引用発明]で検討したとおり,「Q_(m)」は,各変調方式の変調オーダーに対応するものである。
そうすると,引用発明における「2つ以上のビットシーケンスを連結すること」は,表5.2.2-1,表5.2.2-2に従って符号化されたビットシーケンスを,変調オーダーに対応するQ_(m)個の符号化ビットからなるベクトルとして多数連結することともいえるから,変調オーダーと相関関係を有することは明らかであり,変調オーダーの関数として行われるものということができる。
したがって,引用発明の「2つ以上のビットシーケンスを連結すること」は,補正後の発明の「前記変調オーダーの関数として2つ以上のビットシーケンスを結合すること」に相当する。

(ウ)補正後の発明の「スクランブリング」なる用語と引用発明の「スクランブル」なる用語とは,表現が異なるのみであって実質的な差異は無い。
また,引用発明は,PUSCHにおけるACK送信のために使用されるコンステレーションサイズをQPSKに制限することを可能にするものであるところ,PUSCHはデータ送信に使用されるものであることは技術常識であり,更に,制御情報とデータとはPUSCH上で多重化され同じコンステレーションを使用することが,公知事項1及び2のとおり,本願の優先日前において周知であったことにも鑑みれば,引用発明のACK送信のために使用されるコンステレーションはデータチャネルに組み込まれたものであることは明らかである。
したがって,補正後の発明の「前記ACK送信及び前記変調オーダーの前記サイズの関数として前記結合したビットシーケンスをスクランブリングすること,前記スクランブリングは前記ACK送信の前記サイズに基づいてデータチャネルに組み込まれた前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する,前記ACK送信の前記サイズは前記コンステレーションの角が得られるように前記変調オーダーより小さい」と,引用発明の「ビットシーケンスをスクランブルすること,前記スクランブルは前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する」とは,以下の相違点2,3は別として,「ビットシーケンスをスクランブリングすること,前記スクランブリングはデータチャネルに組み込まれた前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する」点で差異は無い。

(エ)引用例1は3GPPのE-UTRAにおける多重化及びチャネル符号化に係る規格であり,上記摘記は上りリンク共通チャネルでHARQ-ACKを送信することに関するものであるところ,ACKはある装置からのパケットの受信に応答して当該装置に送信されるものであることは技術常識であるから,引用例1には特に明記はされていないが,ACK送信である以上,引用発明も補正後の発明と同じく「少なくとも一つの装置からパケットの受信に応答してACK送信を前記少なくとも一つの装置に送信すること」なる構成を有していることは明らかである。

以上を総合すると,補正後の発明と引用発明とは,以下の点で一致し,また,相違している。
(一致点)
「ビットシーケンスを得るための変調オーダー及び,前記ACKのサイズの関数としてACK送信を符号化することと,
前記変調オーダーの関数として2つ以上のビットシーケンスを結合することと,
ビットシーケンスをスクランブリングすること,前記スクランブリングはデータチャネルに組み込まれた前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する,と
少なくとも一つの装置からパケットの受信に応答してACK送信を前記少なくとも一つの装置に送信することと,
を具備する方法。」

(相違点1)
補正後の発明は「肯定応答(ACK)に関するユークリッド距離を最大にすることに関する方法」であるのに対して,引用発明は,ACK送信のコンステレーションサイズを制限するものの,肯定応答(ACK)に関するユークリッド距離について明らかでない点。

(相違点2)
「スクランブリング」に関し,補正後の発明は「前記ACK送信及び前記変調オーダーの前記サイズの関数として前記結合したビットシーケンスをスクランブリングする」のに対し,引用発明はスクランブルの具体的内容を明らかにしておらず,引用発明において「前記ACK送信及び前記変調オーダーの前記サイズの関数として」スクランブルすることは明らかでなく,また,スクランブルするビットシーケンスが「結合した」ものか否かも明らかでない点。

(相違点3)
「スクランブリング」に関し,補正後の発明は「前記スクランブリングは前記ACK送信の前記サイズに基づいてデータチャネルに組み込まれた前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する」のに対し,引用発明はスクランブルの具体的内容を明らかにしておらず,引用発明におけるスクランブルがACK送信のサイズに基づくものか否かは明らかでなく,また,補正後の発明において「前記ACK送信の前記サイズは前記コンステレーションの角が得られるように前記変調オーダーより小さい」のに対し,引用発明では当該事項が明らかでない点。

以下,上記各相違点について検討する。
(相違点1)について
公知事項1及び公知事項2のとおり,ACK送信においてACKに関するユークリッド距離を最大にすることは周知といえ,引用発明においても性能最適化を意図して肯定応答(ACK)に関するユークリッド距離を最大にするようにすることは,上記周知の事項に基づいて当業者が容易になし得ることである。

(相違点2)について
a 本願明細書の【0033】?【0051】の記載から,補正後の発明の「前記ACK送信及び前記変調オーダーの前記サイズの関数として前記結合したビットシーケンスをスクランブリングすること」は,HARQ-ACKのビット数が1ビットか2ビットか,変調オーダーが2,4,6のいずれであるかにより,【数6】,【数11】,【数13】,【数15】,【数17】,【数19】のいずれかのように符号化されたビットシーケンスが,それぞれ【数7】,【数12】,【数14】,【数16】,【数18】,【数20】のいずれかとしてスクランブルされることを含むものと認められる。
他方,上記イの[引用発明]で検討したとおり,引用例1には,ACKビット数が1ビットか2ビットか,変調オーダーが2,4,6のいずれであるかにより,表5.2.2-1又は表5.2.2-2に従って符号化された符号化ビットのビットシーケンスをスクランブルすることが記載されている。
そして,引用例1の上記の記載によれば,上記符号化ビットのプレースホルダ「x」は,ACKビットの数,及び各変調方式の変調オーダーに対応するQ_(m)に基づいて決まるものといえ,上記符号化ビットのビットシーケンスをスクランブルする際に,上記プレースホルダ「x」に対応するビットに対して違った扱いをすることにより,PUSCHにおけるACK送信のために使用されるコンステレーションサイズをQPSKに制限することが可能となるものである。
そうすると,引用発明のビットシーケンスのスクランブルは,ACKビットの数及びQ_(m)に基づいて決まる上記プレースホルダ「x」に関係しているといえるから,「ACK送信及び変調オーダーのサイズの関数として」行うものということができる。

b 上記イの[引用発明]で検討したとおり,引用発明は,「2つ以上のビットシーケンスを連結する」こと,「ビットシーケンスをスクランブルする」こと,及び「前記スクランブルは前記ACK通信のコンステレーションサイズを制限する」ことを含むものである。
そして,上記(イ)で検討したとおり,引用発明における「2つ以上のビットシーケンスを連結する」ことは,表5.2.2-1,表5.2.2-2に従って符号化されたビットシーケンスを,変調オーダーに対応するQ_(m)個の符号化ビットからなるベクトルとして多数連結することともいえる。
また,上記aで検討したとおり,引用発明において,符号化ビットの「ビットシーケンスをスクランブルする」際,ACKビットの数,及び変調オーダーに対応するQ_(m)に基づいて決まる,符号化ビットのプレースホルダ「x」に対応するビットに対し,違った扱いをすることにより,PUSCHにおけるACK送信のために使用されるコンステレーションをQPSKに制限することが可能となる。
そうすると,引用発明において,「2つ以上のビットシーケンスを連結」した場合,すなわち,表5.2.2-1,表5.2.2-2に従って符号化されたビットシーケンスを,変調オーダーに対応するQ_(m)個の符号化ビットからなるベクトルとして多数連結した場合でも,上記のベクトル毎に「ビットシーケンスをスクランブルする」ことで,プレースホルダ「x」に対応するビットに対して違った扱いがされ,その結果,PUSCHにおけるACK送信のために使用されるコンステレーションをQPSKに制限できること,すなわち,「ACK通信のコンステレーションサイズを制限」できることは,引用例1の記載に接した当業者には自明な事項である。
以上によれば,引用例1の記載から,引用発明が「結合したビットシーケンスをスクランブリングする」ことを含むことは自明であり,仮にそうでないとしても,引用発明において,「結合したビットシーケンスをスクランブリングする」ことは,当業者が当然に行い得るものである。

c したがって,引用例1の記載より,引用発明は,「前記ACK送信及び前記変調オーダーのサイズの関数として前記結合したビットシーケンスをスクランブリングする」ものといえるから,相違点2は,補正後発明と引用発明との実質的な相違点とはいえない。
また,仮にそうでないとしても,相違点2は,引用例1の記載より,引用発明において当業者が適宜なし得たものというべきである。

(相違点3)について
d 引用例1には,「PUSCHにおけるACK送信のために使用されるコンステレーションサイズをQPSKに制限することを可能にする」と記載されているが,当該記載は「可能にする」というのみであって,QPSK以外を排除するものではない。
そして,1ビット情報は2つのコンステレーション位置(BPSK)により表現することができ,2ビット情報は4つのコンステレーション位置(QPSK)により表現することができることは技術常識であるところ,公知事項1,2のとおり,1ビットACKではBPSKに似たコンステレーション(QPSKコンステレーションの対角上の反対位置の点)を使用し,2ビットACKではQPSKに似たコンステレーションを使用することが本願の優先日以前に知られている。
そうすると,引用発明のスクランブルを「ACK送信のサイズに基づいてデータチャネルに組み込まれたACK送信のコンステレーションサイズを制限する」ようにすることは,公知事項1及び2に基づいて,当業者が容易になし得ることである。

e 相違点1について検討したとおり,引用発明において,ACKに関するユークリッド距離を最大にすることは,公知事項1及び2に基づいて,当業者が容易になし得たものである。
そして,コンステレーションの角が,最大のユークリッド距離を有するコンステレーション位置となることは,当該技術分野ではよく知られていることであり,公知事項2のとおり,引用例3には,1ビットACK/NACKが16QAMのコンステレーションの右上及び左下の2つの角にマッピングされ,2ビットACK/NACKが16QAMのコンステレーションの4つの角にマッピングされることが記載されている。
そうすると,引用発明において,公知事項1及び2に基づいて,ACKに関するユークリッド距離を最大にする際に,ACKをQPSK,16QAM,64QAMの各コンステレーションの角の位置をマッピングすることは,当業者が適宜行い得るものというべきである。
そして,ACK送信に使用されるコンステレーションは,コンステレーションサイズが実質的にBPSK又はQPSKに制限されるのであるから,データ送信に使用されるQPSK,16QAM,64QAMよりの変調オーダー以下であることは明らかである。


なお,補正後の発明は,本願明細書の【数6】,【数11】,【数13】,【数15】,【数17】,【数19】のいずれかのように符号化されたビットシーケンスが,それぞれ【数7】,【数12】,【数14】,【数16】,【数18】,【数20】のいずれかとしてスクランブルされることや,スクランブルが【数9】,【数10】のようになされることまで特定していないが,これらについても以下のとおり特段の困難性は見出せない。
【数9】,【数10】のようなスクランブル処理は,公知事項3のとおり,普通に行われていることにすぎない。また,公知事項4のとおり,16QAMにおいてはb(i+2),b(i+3)ビットが共に「1」であるビットシーケンスはコンステレーションの4角にマッピングされ,64QAMにおいてはb(i+2),b(i+3),b(i+4),b(i+5)ビットが共に「1」であるビットシーケンスはコンステレーションの4角にマッピングされるものであり,b(i+0),b(i+1)ビットによりいずれの角かが特定されることは,当業者に公知の事実である。更に,公知事項1のとおり,ACK/NAKに関する符号化,スクランブリング及び変調が,ユークリッド距離を最大にするものである。そうすると,引用発明の符号化における「x」は符号化ビットのスクランブルを実行する際にこの値のビットを違った扱いをするプレースホルダであることに鑑みれば,符号化ビット「x」のスクランブルの際にこれを「1」とすることによりコンステレーションの角にマッピングしてユークリッド距離を最大にすることは,格別困難な事項ではなく,当業者が容易になし得ることである。


f 以上のとおりであるから,引用発明において,スクランブルを「前記スクランブリングは前記ACK送信の前記サイズに基づいてデータチャネルに組み込まれた前記ACK送信のコンステレーションサイズを制限する」こと,及び「前記ACK送信の前記サイズは前記コンステレーションの角が得られるように前記変調オーダーより小さい」とすることは,いずれも,公知事項1及び2に基づいて,当業者が容易になし得ることである。

そして,補正後の発明の作用効果も,引用発明及び公知事項1ないし4に基づいて当業者が予測できる範囲のものである。

以上のとおり,補正後の発明は,引用発明及び公知事項1ないし4に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

3 結語
したがって,本件補正は,補正後の発明が特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるから,特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので,同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。


第3 本願発明について
1 本願発明
平成25年8月2日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので,本願発明は,上記「第2 補正却下の決定」の項中の「1 本願発明と補正後の発明」の項の「本願発明」のとおりのものと認める。

2 引用発明及び公知事項
引用発明は,上記「第2 補正却下の決定」の項中の「2 補正の適否」の項中の「(2)独立特許要件」の項中の「イ 引用発明及び公知事項」の項で認定したとおりである。

3 対比・判断
そこで,本願発明と引用発明とを対比するに,本願発明は補正後の発明から当該補正に係る限定を省いたものである。
そうすると,本願発明の構成に当該補正に係る限定を付加した補正後の発明が,上記「第2 補正却下の決定」の項中の「2 補正の適否」の項中の「(2)独立特許要件」の項中の「ウ 対比・判断」の項で検討したとおり,引用発明及び公知事項1ないし4に基づいて容易に発明できたものであるから,本願発明も同様の理由により,容易に発明できたものである。

4 むすび
以上のとおり,本願発明は,引用発明及び公知事項1ないし4に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により,特許を受けることができない。

よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2014-06-23 
結審通知日 2014-06-24 
審決日 2014-07-15 
出願番号 特願2011-502047(P2011-502047)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (H04L)
P 1 8・ 121- Z (H04L)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 谷岡 佳彦  
特許庁審判長 河口 雅英
特許庁審判官 山中 実
菅原 道晴
発明の名称 データチャネルのACK/NAK送信のコンステレーションサイズを制限するためのスクランブリング及び変調  
代理人 岡田 貴志  
代理人 峰 隆司  
代理人 砂川 克  
代理人 中村 誠  
代理人 野河 信久  
代理人 蔵田 昌俊  
代理人 堀内 美保子  
代理人 河野 直樹  
代理人 井上 正  
代理人 福原 淑弘  
代理人 赤穂 隆雄  
代理人 井関 守三  
代理人 佐藤 立志  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ