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審決分類 審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由)(定型) C08L
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由)(定型) C08L
管理番号 1297641
審判番号 不服2013-23153  
総通号数 184 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2015-04-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-11-27 
確定日 2015-02-09 
事件の表示 特願2009-102629「ガラス繊維強化熱可塑性樹脂組成物」拒絶査定不服審判事件〔平成21年10月1日出願公開、特開2009-221479〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 本願は、国際出願日である平成19年2月6日(先の出願に基づく優先権主張 平成18年2月27日)に出願されたとみなされる特許出願(特願2008-501666号)の一部を新たに特許出願したものであって、その請求項1?5に係る発明は、平成22年1月26日提出の手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1?5に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。
これに対して、平成26年9月16日付けで拒絶理由を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、請求人からは何らの応答もない。
(なお、拒絶理由の内容については、本審決末尾に記載のとおりである。)
そして、この拒絶理由は妥当なものと認められるので、本願は、この拒絶理由によって拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。

<<平成26年9月16日付け拒絶理由>>
1)本件出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で不備であり、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。
2)本件出願の下記の請求項に係る発明は、その優先日前日本国内または外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。


第1.手続の経緯
本願は、平成19年2月6日に出願した特願2008-501666号(優先権主張 平成18年2月27日、以下、「原出願」という。)の一部を平成21年4月21日に新たな特許出願としたものであって、平成22年1月26日に手続補正書が提出され、平成24年10月16日付けで拒絶理由が通知され、同年12月11日に意見書及び手続補正書が提出され、平成25年3月14日付けで再度、拒絶理由が通知され、同年5月16日に意見書及び手続補正書が提出されたが、同年8月23日付けで、平成25年5月16日付けの手続補正の却下の決定がなされるとともに拒絶査定がなされ、これに対して、同年11月27日に拒絶査定不服審判が請求されると同時に手続補正書が提出され、同年12月26日に審判請求書の手続補正書(方式)が提出され、平成26年2月7日付けで前置審査において拒絶理由が通知され、期間内に請求人からの応答がなく、同年6月6日に前置報告がなされたものである。

第2.本願発明の認定
本願の請求項1?5に係る発明(以下、それぞれを「本願発明1」?「本願発明5」という。)は、平成22年1月26日提出の手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1?5に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。

「【請求項1】
熱可塑性樹脂30?90重量部と重量平均ガラス繊維長1.8mm?30mmのガラス繊維70?10重量部を含有する熱可塑性樹脂組成物であって、該熱可塑性樹脂組成物のガラス繊維含有量(W(重量部))と、剪断速度1000sec^(-1)で測定した成形温度での該熱可塑性樹脂組成物の溶融粘度(η)が数式1を満足することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
η(Pa・s) ≧ 2.5 × W(重量部)+25 (数式1)
【請求項2】
ガラス繊維の断面の長径と短径の比が1?1.5であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項3】
熱可塑性樹脂がポリアミド樹脂、ポリアミド66、半芳香族ポリアミド、ポリブチレンテレフタレ-ト、ポリプロピレンのいずれか1種を含んでいることを特徴とする請求項1または2記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項4】
前記ガラス繊維を含有する熱可塑性樹脂組成物がガラス繊維ロービングを用いるプルトルージョン法から得られることを特徴とする請求項1?3記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項5】
前記プルトルージョン法がストランドに撚りをかけながら引き取る方法であることを特徴とする請求項4記載の熱可塑性樹脂組成物。」

第3.拒絶理由
1.1)特許法第36条第6項第2号について
特許請求の範囲の請求項1における「剪断速度1000sec^(-1)で測定した成形温度での該熱可塑性樹脂組成物の溶融粘度(η)」の記載は不明りようである。
すなわち、当該記載自体からは、溶融粘度(η)とは「熱可塑性樹脂30?90重量部と重量平均ガラス繊維長1.8mm?30mmのガラス繊維70?10重量部を含有する熱可塑性樹脂組成物」を、その組成物を成形する温度条件で溶融粘度測定装置で測定したものと読み取れる。一方で、本願明細書の詳細な説明において「成形温度での溶融粘度(η)」は、実施例及び比較例で対比されているものを含めて、熱可塑性樹脂組成物(ペレット)を射出成形機して得られたダンベル試験片を4mm以下の大きさに粉砕し、乾燥したものを溶融粘度測定装置で測定したもの(段落【0030】【0031】)であるとされる。
そうすると、特許請求の範囲の請求項1における「剪断速度1000sec^(-1)で測定した成形温度での該熱可塑性樹脂組成物の溶融粘度(η)」は、その記載自体では、前者のように射出成形前の熱可塑性樹脂(ペレット)についての溶融粘度(η)であると把握できるにもかかわらず、発明の詳細な説明において、熱可塑性樹脂(ペレット)を射出成形した後の試験片の粉砕物の溶融粘度(η)であると定義がなされているため、結果として、当該記載が、そのいずれを意味しているかわからず、不明確である。
請求項1を引用する請求項2?5においても同様である。

2.2)特許法第29条第1項第3号について
(1)刊行物
刊行物A:特開2005-263828号公報(当審において新たに提示する文献)
刊行物B:特開平6-345960号公報(当審において新たに提示する文献)

(2)刊行物の記載事項
本願の優先日前に頒布された刊行物である特開2005-263828号公報(以下、「引用文献A」という。)には、以下の事項が記載されている。

ア.「【特許請求の範囲】
【請求項1】
アジピン酸およびヘキサメチレンジアミンから得られるヘキサメチレンアジパミド単位(a)100重量部とイソフタル酸およびヘキサメチレンジアミンから得られるヘキサメチレンイソフタラミド単位(b)5?100重量部からなるポリアミド樹脂(A)105?200重量部と、長さ方向に整列した繊維長3?30mmの強化繊維(B)5?400重量部からなることを特徴とする成形用長繊維強化ポリアミド樹脂材料。」(特許請求の範囲の請求項1)

イ.「【発明が解決しようとする課題】
本発明は、成形品のそりが少なく、優れた寸法精度、成形品外観、高い衝撃強度、剛性を有する長繊維強化ポリアミド樹脂組成物および成形体を提供することを目的とする。」(段落 【0003】?【0004】)

ウ.「【実施例】
本発明を実施例に基づいて説明する。
(長繊維強化ペレットの製造)
引き抜き成形用含浸ダイを用い、連続するガラス繊維束もしくは炭素繊維束に樹脂を含浸し長繊維強化樹脂ペレットを作製した。
用いたガラスの繊維径は16μm、ペレット長さは7mmにカットした。
・・・
[実施例1]
ポリアミド樹脂にレオナ8002(N66成分 73重量%、N6I成分 27重量%)の共重合体を用い、ガラス繊維が50重量%になるように長繊維強化樹脂ペレットを作製した。該組成物を射出成形により物性測定用のISOダンベル、そり変形および収縮率測定用の平板を得た。
・・・
[比較例1]
ポリアミド樹脂としてN66(旭化成 レオナ1300)を用いた他は実施例1と同様に評価した。
[比較例2]
ポリアミド樹脂としてN66(旭化成 レオナ1300)を用いた他は実施例2と同様に評価した。
・・・
【表1】
(イメージ省略)
」(段落 【0022】?【0033】)

本願の優先日前に頒布された刊行物である特開平6-263828号公報(以下、「引用文献B」という。)には、以下の事項が記載されている。

エ.「【特許請求の範囲】
【請求項1】 ポリアミド樹脂30?60重量部とガラス繊維70?40重量部とからなるガラス繊維強化ポリアミド粒状体の製造方法において、見かけの溶融粘度が1000 sec^(-1)の剪断速度,融点+20℃の温度で測定した時、100?3,000ポイズの範囲にあるポリアミド樹脂を用いてなり、かつ当該ポリアミド樹脂が溶融状態に到達した時点で、長さ1?10mm、平均直径3?15μmの範囲にあるガラス繊維をポリアミド樹脂に配合し、ストランド状に成形した後、冷却・切断することを特徴とするガラス繊維強化ポリアミド粒状体の製造方法。」(特許請求の範囲の請求項1)

オ.「【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、高強度・高剛性で、かつ成形品の光沢性に優れた成形品を得ることのできるガラス繊維強化ポリアミド粒状体の製造方法を提供することを目的とするものである。」(段落 【0004】)

カ.「(実施例1)ナイロン66樹脂(ギ酸粘度VR37)を用いて、池貝鉄工(株)製PCM45φ二軸押出機(設定温度285℃(C_(1) ?C_(8) ),スクリュー回転数60 rpm)のトップフィードに当該樹脂を12kg/hrで供給した。押出機C_(5 )ゾーンでの樹脂温度は295℃であり、溶融状態であった。
このC_(5 )ゾーンより、旭ファイバーグラス(株)製ガラス繊維チップドストランド(03JAFF2A:ガラス繊維長3mm、ガラス繊維径10μm)を18kg/hで供給し、紡口より押し出されたストランドを長さ3 mm ,直径3 mm のぺレット状に切断して、ガラス繊維強化ポリアミド粒状体を得た。押出し状態はサージング発生もなく非常に良好であった。得られたぺレットを上述の方法で評価した。その結果を表1に示す。
(実施例2)トップフィードするナイロン66樹脂を、ギ酸粘度VR22のナイロン66樹脂とした以外は、実施例1と同様の方法でガラス繊維強化ポリアミド粒状体を得た。その結果を表1に示す。
(実施例3)トップフィードするナイロン66樹脂を、ギ酸粘度VR48のナイロン66樹脂とした以外は、実施例1と同様の方法でガラス繊維強化ポリアミド粒状体を得た。その結果を表1に示す。
・・・

」(段落 【0017】?【0023】)

(3)引用文献に記載された発明の認定
引用文献Aの摘示ウの比較例1は、ポリアミド樹脂としてN66(旭化成 レオナ1300)を用いた他は実施例1と同様であるから、引用文献には、
「ガラス繊維が50重量%となるように、引き抜き成形用含浸ダイを用い、連続するガラス繊維束にポリアミド樹脂としてN66(旭化成 レオナ1300)を含浸した、長さ7mmの長繊維強化ペレット」に係る発明(以下、「引用発明A」という。)が記載されていると認める。
また、引用文献Bには、摘示エ?カの記載から、実施例3として
「ギ酸粘度が48のナイロン66を用いて池貝鉄工(株)製PCM45φ二軸押出機のC_(5 )ゾーンより、旭ファイバーグラス(株)製ガラス繊維チップドストランド(03JAFF2A:ガラス繊維長3mm、ガラス繊維径10μm)を18kg/hで供給し、紡口より押し出されたストランドを長さ3 mm ,直径3 mm のぺレット状に切断して、得られたガラス繊維強化ポリアミド粒状体」に係る発明(以下、「引用発明B」という。)が記載されていると認める。

(4)本願発明1について
(4-1)本願発明1と引用発明Aとの対比
本願発明1と引用発明Aとを対比する。
引用発明Aにおける「ポリアミド樹脂」は、本願発明1の「熱可塑性樹脂」に相当する。
引用発明Aにおける「引き抜き成形用含浸ダイを用い、連続するガラス繊維束にポリアミド樹脂を含浸した」成形方法は、当業者の技術常識からみて、ガラス繊維ロービングを用いる引き抜き成形法(プルトルージョン法)といえるから、引用発明Aにおける「長さ7mmの長繊維ペレット」中には、「重量平均ガラス繊維長が7mmのガラス繊維を含有している」といえる。
また、引用発明Aの「長繊維ペレット」は、ガラス繊維とポリアミド樹脂からなるものであることは明らかであり、「ガラス繊維が50重量%となるように」ポリアミド樹脂を含浸させた長繊維ペレットが、熱可塑性樹脂50重量部を含有するものとなることも明らかである。
そうすると、引用発明Aにおける「長繊維ペレット」は、本願発明1の「熱可塑性樹脂50重量部と重量平均ガラス繊維長7mmのガラス繊維50重量部を含有する熱可塑性樹脂組成物」に相当する。
引用発明Aの長繊維ペレットに用いられている樹脂は、本願明細書における実施例1?3で利用されているポリアミド樹脂と同じ商品名の「レオナ1300」であり、ペレットの製造方法は、本願明細書の段落【0021】において好ましい製造方法とされている含浸ダイを用いる方法であり、摘示ウには、引用発明Aのペレットを射出成形した際の成形品の50%重量累積%の繊維長が1.3mmであることが記載されているから、引用発明Aの長繊維ペレットは、本願発明1の「該熱可塑性樹脂組成物のガラス繊維含有量(W(重量部))と、剪断速度1000sec^(-1)で測定した成形温度での該熱可塑性樹脂組成物の溶融粘度(η)」の「η(Pa・s) ≧ 2.5 × W(重量部)+25 (数式1)」を満足する蓋然性が高い。
また、本願明細書の詳細な説明における比較例4においては、引用発明Aで用いられている「レオナ1300」を用いていれば、ガラス繊維長が0.6mmであっても、本願発明1の数式1を満足していることからも、引用発明Aの長繊維ペレットは、本願発明1の数式1を満足していると推認できる。
そうすると、本願発明1と引用発明Aとの間に実質的な相違点を認めることができない。
よって、本願発明1は、引用文献Aに記載された発明である。

(4-2)本願発明1と引用発明Bとの対比
引用発明Bの「ナイロン66」、「ガラス繊維強化ポリアミド粒状体」は、本願発明1の「熱可塑性樹脂」「熱可塑性樹脂組成物」に相当する。
引用発明Bの「ガラス繊維強化ポリアミド粒状体」は、摘示エの記載から、熱可塑性樹脂30?60重量部とガラス繊維70?40重量部を含有する熱可塑性樹脂組成物といえるから、本願発明1の配合量に関して「熱可塑性樹脂30?60重量部とガラス繊維70?40重量部を含有する」点で重複一致している。
引用発明Bのガラス繊維強化ポリアミド粒状体における重量平均ガラス繊維長については、池貝鉄工(株)製PCM45φ二軸押出機のC_(5 )ゾーン(かなり後方の部分)より、3mmの長さのものを投入しているものであることから、ガラス繊維強化ポリアミド粒状体における重量平均ガラス繊維長は1.8mmより大きな値となると推認できる。
引用発明Bのガラス繊維強化ポリアミド粒状体に用いられている樹脂は、本願明細書における実施例1で利用されているポリアミド樹脂のギ酸粘度48と同じギ酸粘度のポリアミド樹脂であり、本願明細書の詳細な説明における比較例4においては、ギ酸粘度48のポリアミド樹脂を用いていれば、ガラス繊維長が0.6mmであっても、本願発明1の数式1を満足していることから、引用発明Bのガラス繊維強化ポリアミド粒状体は、本願発明1の「該熱可塑性樹脂組成物のガラス繊維含有量(W(重量部))と、剪断速度1000sec^(-1)で測定した成形温度での該熱可塑性樹脂組成物の溶融粘度(η)」の「η(Pa・s) ≧ 2.5 × W(重量部)+25 (数式1)」を満足する蓋然性が高い。
そうすると、本願発明1と引用発明Bとの間に実質的な相違点を認めることができない。
よって、本願発明1は、引用文献Bに記載された発明である。

(5)本願発明2について
本願発明2は、本願発明1を「ガラス繊維の断面の長径と短径の比が1?1.5である」点でさらに特定するものであるが、一般的に利用されているガラス繊維の断面の長径と短径の比はほぼ1であることから、引用発明A又は引用発明Bで利用されているガラス繊維は、当該規定を満足する蓋然性が高い。そうすると、この点は新たな相違点とはならない。
そうすると、本願発明2は、引用文献A又は引用文献Bに記載された発明である。

(6)本願発明3について
本願発明3は、本願発明1または2を「熱可塑性樹脂がポリアミド樹脂、ポリアミド66、半芳香族ポリアミド、ポリブチレンテレフタレ-ト、ポリプロピレンのいずれか1種を含んでいる」点でさらに特定するものであるが、引用発明A及び引用発明Bで用いられている熱可塑性樹脂はポリアミド樹脂であるから、この点は新たな相違点とはならない。
そうすると、本願発明3は、引用文献A又は引用文献Bに記載された発明である。

(7)本願発明4について
本願発明4は、本願発明1?3を「前記ガラス繊維を含有する熱可塑性樹脂組成物がガラス繊維ロービングを用いるプルトルージョン法から得られる」点でさらに特定するものであるが、引用発明Aのペレットも同じ方法で得られたものであるから、この点は新たな相違点とはならない。
そうすると、本願発明4は、引用文献Aに記載された発明である。

(8)まとめ
本願発明1?4は、引用文献Aに記載された発明であり、また、本願発明1?3は、引用文献Bに記載された発明であるので、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。
 
審理終結日 2014-12-12 
結審通知日 2014-12-15 
審決日 2014-12-26 
出願番号 特願2009-102629(P2009-102629)
審決分類 P 1 8・ 537- WZF (C08L)
P 1 8・ 113- WZF (C08L)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 岡▲崎▼ 忠一宮 里枝  
特許庁審判長 須藤 康洋
特許庁審判官 大島 祥吾
小野寺 務
発明の名称 ガラス繊維強化熱可塑性樹脂組成物  
代理人 須田 芳國  
代理人 加々美 紀雄  
代理人 酒井 正己  

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