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審決分類 審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1299993
審判番号 不服2014-3632  
総通号数 186 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2015-06-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-02-26 
確定日 2015-04-23 
事件の表示 特願2012-102962「入力装置」拒絶査定不服審判事件〔平成24年 9月13日出願公開、特開2012-178170〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯・本願発明
本願は、平成19年6月21日の出願である特願2007-164234号の一部を、平成24年4月27日に新たな特許出願としたものであって、平成25年2月4日付けで拒絶理由が通知され、同年4月15日付けで手続補正がなされたが、同年11月20日付けで拒絶査定がなされ、それに対して、平成26年2月26日に拒絶査定不服審判の請求がなされたものである。
そして、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成25年4月15日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものと認める。
「ユーザの入力の受付範囲を示す有効エリアを表示する表示手段と、
前記表示手段の前面に該表示手段と関連付けて配設されるタッチパネルと、
前記有効エリアに対応する前記タッチパネルへの入力に応じて、前記ユーザが感知できる感知情報を発生する感知情報発生手段と、
前記有効エリア内の中心領域への入力に対しては第1の感知情報を発生し、前記有効エリア内で前記中心領域を除く領域への入力に対しては、前記第1の感知情報とは異なる第2の感知情報を発生するように、前記感知情報発生手段を制御する制御手段と、
を備えている入力装置。」

2.引用例
原査定の拒絶の理由で引用された特開2007-115157号公報(以下「引用例」という。)には、次の記載がある。

a.「【0001】
本発明は、キー操作感覚付与方法及び携帯情報装置に係り、より詳しくは、例えば携帯電話装置等、キー入力機構を有して構成される携帯情報装置の利用者に、振動子の振動によるキー操作感覚を付与するためのキー操作感覚付与方法、及び、このキー操作感覚付与方法を使用して、上記キー操作感覚を利用者認識可能に構成した携帯情報装置に関する。」(【0001】の記載。)

b.「【0021】
[構成]
図1には、一実施形態に係る携帯情報装置である携帯電話装置10の外観構成が正面図にて概略的に示されている。図1に示されるように、この携帯電話装置10は、(a)携帯電話本体11と、(b)電話番号を入力するためのテンキーや、動作モードの切替等の各種指令に関するファンクションキー等、1以上のキー表示領域12A(図では15個のキー表示領域12A)を有して構成された入力操作画面を表示するキー入力用表示部(本発明にいう「表示装置」(「操作入力部」の一部))12と、(c)キー入力用表示部に表示された入力操作画面を視認可能な形態に外設されたデジタル出力が可能なタッチパネル(本発明にいう「操作入力部」の一部)13と、(d)タッチパネル13を振動可能な形態に携帯電話本体11に内設された振動子14と、(e)操作案内、動作状況、受信メッセージ等を表示する画像出力用表示部15と、(f)通話時に通信相手から送られてきた音声信号を再生する通話用スピーカ16と、(g)集音時に音を入力したり、通話時に音声を入力したりするためのマイクロフォン17と、(h)無線基地局との間で無線信号を授受するためのアンテナ18とを備えている。」(【0021】の記載。)(下線は当審で付与。)

c.「【0023】
携帯電話本体11の内部構成は、図2の機能ブロック図にて示されている。図2に示されるように、(i)携帯電話装置10全体の動作を統括制御し、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、デジタル信号処理装置(DSP:Digital Signal Processor)等を備えて構成される制御部21と、(ii)制御部21の制御下で、キー入力用表示部12及び画像出力用表示部15における画像表示に関する信号処理全般を行う画像処理部22と、(iii)制御部21の制御下で、通話用スピーカ16及びマイクロフォン17において放音及び集音される音声に関しての信号処理全般を行う音声処理部23と、(iv)制御部21の制御下で、アンテナ18を介しながら無線基地局との間で無線信号の送受信を行う送受信部24と、(v)フラッシュメモリ等から構成され、制御部21によるデータの読出し及び書込みが可能な記憶部25と、(vi)DAC(Digital to Analog Converter)等により構成され、制御部21の制御下で振動子14を駆動する振動子駆動部(本発明にいう「振動子駆動装置」)26とを備えている。
【0024】
このうち、記憶部25は、(i)キー入力用表示部12に表示すべき所要の入力操作画面に関する表示パターンを記憶する表示パターン記憶領域25Aと、(ii)キー入力用表示部12に表示された入力操作画面のキー表示領域12Aと対応してタッチパネル13に割り付けられるべき1以上の感圧反応領域13A(図1参照;図では15個の感圧反応領域13A)に関する感応領域パターンを記憶する感応領域パターン記憶領域(本発明にいう「感応領域パターン記憶手段」)25Bと、(iii)振動子14の振動に関して、例えば、振幅、波形、継続時間等に関して形態の異なる複数の振動パターンを記憶する振動パターン記憶領域(本発明にいう「振動パターン記憶手段」)25Cとを備えている。
【0025】
また、制御部21は、(i)上記記憶部25の表示パターン記憶領域25Aから表示パターンを読み出す表示パターン読出部21Aと、(ii)上記感応領域パターン記憶領域25Bから感応領域パターンを読み出す感応領域パターン読出部(本発明にいう「感応領域パターン読出手段」)21Bと、(iii)前記タッチパネルの感圧反応領域13Aに対するタッチ操作を検出するタッチ位置検出部(本発明にいう「タッチ位置検出手段」)21Cと、(iv)上記振動パターン記憶領域25Cから振動パターンを読み出す振動パターン読出部(本発明にいう「振動パターン読出手段」)21Dとを備えている。
【0026】
表示パターン読出部21Aは、入力操作画面に関する表示パターンをキー入力表示部12に表示する機能を有する。かかる表示に際して、表示パターン読出部21Aは、携帯電話装置10の電源投入に伴う入力操作画面(初期画面)に関する表示パターン、又は、携帯電話装置10の利用者からタッチパネル13を通じて指定された所定の入力操作画面に関する表示パターンを、記憶部25の表示パターン記憶領域25Aから読み出す。そして、表示パターン読出部21Aは、読み出された表示パターンをキー入力表示部12に表示する。なお、表示パターン読出部21Aは、表示パターン記憶領域25Aから読み出された表示パターンに関する情報を感応領域パターン読出部21Bに通知するようになっている。
【0027】
感応領域パターン読出部21Bは、記憶部25の感応領域パターン記憶領域25Bから読み出し、これをタッチ位置検出部21Cに通知する機能を有する。ここで、感応領域パターン読出部21Bは、表示パターン読出部21Aから通知された上記表示パターンに関する情報に基づき、該当する入力操作画面におけるキー表示領域12Aの配置パターンと対応した感圧反応領域13Aを割り付けられてなる感応領域パターンを、記憶部25の感応領域パターン記憶領域25Bから読み出すようになっている。
【0028】
タッチ位置検出部21Cは、感圧反応領域13A内におけるタッチ操作の局所的位置を検出し、この検出結果を振動パターン読出部21Dに通知する機能を有する。かかる機能の動作は、感応領域パターン読出部21Bから通知された上記感応領域パターンにより定義されるタッチパネル13上の感圧反応領域13Aに対して、携帯電話装置10の利用者によりタッチ操作が行われたときに行われる。
【0029】
振動パターン読出部21Dは、振動パターン記憶領域25Cから対応する振動パターンを読み出し、これを振動子駆動部26に通知する機能を有する。なお、振動パターンの読出しに際して、振動パターン読出部21Dは、タッチ位置検出部21Cから通知された上記タッチ操作の局所的位置についての検出結果に対応する振動パターンを読み出す。
【0030】
振動子駆動部26は、振動パターン読出部21Dから通知された上記振動パターンに応じて振動子14を駆動する機能を有する。
【0031】
なお、上記タッチ位置検出部21Cには、タッチパネル13上の感圧反応領域13Aに対するタッチ操作が、(i)該当する感圧反応領域13Aの周縁部から中心部にかけてのいずれの局所的位置に対して行われたかを識別する機能や、(ii)その感圧反応領域の一端部から他端部にかけてのいずれの局所的位置に対して行われたかを識別する機能等を具備させることができる。そして、上記振動パターン読出部21Dには、タッチ位置検出部21Cで識別されたタッチ操作の局所的位置に応じた振動パターンを、記憶部25の振動パターン記憶領域25Cから読み出す機能を具備させることができる。
【0032】
以上のタッチ位置検出部21C及び振動パターン読出部21Dの機能につき、図3A?図3Cを参照しつつ、詳述する。ここで、図3A?図3Cには、それぞれ、キー入力用表示部12に表示される通話/待受けモード時、シンプルモード時、及び、地図表示モード時の入力操作画面の例が示されている。
【0033】
図3A及び図3Bに示される例においては、キー入力用表示部12に表示された入力操作画面に、発信キー、クリアキー、切断キー、テンキー、割付キー等の複数のキー表示領域12Aが設定されている。このキー入力用表示部12の有効表示面上方に重積して設けられたタッチパネル13には、上記複数のキー表示領域12Aの配置パターンと対応した(合致した)複数の感圧反応領域13Aが割り付けられている。
【0034】
ここで、上記複数のキー表示領域12Aに対応する複数の感圧反応領域13Aに、上述した機能を具備させるには、例えば、テンキーや割付キー等のキー表示領域12Aに対する指定操作時に、該当する感圧反応領域13Aへのタッチ操作がその周縁部寄りの領域に対して行われた場合には、弱い振動がタッチパネル13(振動子14)に得られるよう振幅の小さい振動パターンを当該領域に対応づける。一方、タッチ操作がその中心部寄りの領域に対して行われた場合には、強い振動がタッチパネル13に得られるよう振幅の大きい振動パターンを当該領域に対応づけるとよい。これにより、携帯電話装置10の利用者に、より実際的なキークリック感(平面的ではないキークリック感)を付与することが可能となる。」(【0023】?【0034】の記載。)

d.「【0038】
まず、携帯電話装置10の利用者が、例えば、上述の図3Aや図3Bに示されるキー入力用表示部12上のテンキーや割付キーに関するキー表示領域12Aを指定操作するために、その有効表示面上方のタッチパネル13に割り付けられた該当する感圧反応領域13Aに対してタッチ操作を行った場合を想定する。
【0039】
利用者が上記タッチ操作を行うと、まず、携帯電話装置10の制御部21におけるタッチ位置検出部21Cが、該当する感圧反応領域13Aにおけるタッチ操作の局所的位置を検出し、この検出結果を振動パターン読出部21Dに通知する(本発明にいう「タッチ位置検出工程」)。
【0040】
次に、振動パターン読出部21Dは、タッチ位置検出部21Cから通知された上記タッチ操作の局所的位置についての検出結果が、例えば、該当する感圧反応領域13Aの周縁部寄りの領域であった場合には、記憶部25の振動パターン記憶領域25Cから、当該領域に対応づけられた振幅の小さい振動パターンを読み出し、これを振動子駆動部26に通知する。そして、振動子駆動部26は、振動パターン読出部21Dから通知された振幅の小さい振動パターンに応じて、所要の弱い振動がタッチパネル13に得られるよう振動子14を駆動する(本発明にいう「振動付与工程」)。
【0041】
これに対し、タッチ位置検出部21Cから通知された上記タッチ操作の局所的位置についての検出結果が、例えば、該当する感圧反応領域13Aの中心部寄りの領域であった場合、振動パターン読出部21Dは、記憶部25の振動パターン記憶領域25Cから、当該領域に対応づけられた振幅の大きい振動パターンを読み出し、これを振動子駆動部26に通知する。そして、振動子駆動部26は、振動パターン読出部21Dから通知された振幅の大きい振動パターンに応じて、所要の強い振動がタッチパネル13に得られるよう振動子14を駆動する(本発明にいう「振動付与工程」)。
【0042】
以上の結果、タッチパネル13は、タッチ操作が感圧反応領域13Aの周縁部寄りに行われたときには弱く、中心部寄りに行われたときには強く振動するようになり、これにより、携帯電話装置10の利用者に対し、従前の機械的なキー入力機構におけるそれと類似した、いわば立体的なキークリック感が付与されるようになる。」(【0038】?【0042】の記載。)

これら引用例の記載から、引用例には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているものと認められる。
「携帯電話装置10は、
1以上のキー表示領域12Aを有して構成された入力操作画面を表示するキー入力用表示部12と、
キー入力用表示部に表示された入力操作画面を視認可能な形態に外設されたデジタル出力が可能なタッチパネル13と、
タッチパネル13を振動可能な振動子14と、
携帯電話装置10全体の動作を統括制御する制御部21と、
制御部21の制御下で振動子14を駆動する振動子駆動部26とを備え、
前記タッチパネル13には前記キー入力用表示部12に表示された入力操作画面のキー表示領域12Aと対応して1以上の感圧反応領域13Aが割り付けられ、
前記制御部21は、前記タッチパネルの感圧反応領域13Aに対するタッチ操作を検出するタッチ位置検出部21Cと、振動パターンを読み出す振動パターン読出部21Dとを備え、
タッチ位置検出部21Cは、感圧反応領域13A内におけるタッチ操作の局所的位置を検出し、この検出結果を振動パターン読出部21Dに通知し、
振動パターン読出部21Dは、タッチ位置検出部21Cから通知された上記タッチ操作の局所的位置についての検出結果に対応する振動パターンを読み出し、
前記振動子駆動部26は、振動パターン読出部21Dから通知された上記振動パターンに応じて振動子14を駆動するものであり、
キー入力用表示部12上のキー表示領域12Aを指定操作するために、その有効表示面上方のタッチパネル13に割り付けられた該当する感圧反応領域13Aに対してタッチ操作を行った場合、
タッチ位置検出部21Cが、該当する感圧反応領域13Aにおけるタッチ操作が、該当する感圧反応領域13Aの周縁部から中心部にかけてのいずれの局所的位置に対して行われたかを検出し、
上記タッチ操作の局所的位置についての検出結果が、該当する感圧反応領域13Aの周縁部寄りの領域であった場合には、当該領域に対応づけられた振幅の小さい振動パターンを読み出し、所要の弱い振動がタッチパネル13に得られるよう振動子14を駆動し、
上記タッチ操作の局所的位置についての検出結果が、該当する感圧反応領域13Aの中心部寄りの領域であった場合には、当該領域に対応づけられた振幅の大きい振動パターンを読み出し、所要の強い振動がタッチパネル13に得られるよう振動子14を駆動することにより、
タッチパネル13は、タッチ操作が感圧反応領域13Aの周縁部寄りに行われたときには弱く、中心部寄りに行われたときには強く振動するようになり、これにより、携帯電話装置10の利用者に対し、立体的なキークリック感が付与される、
携帯電話装置10。」

3.対比
本願発明と引用発明を対比すると、次のことがいえる。
(1)引用発明は「キー表示領域12Aを有して構成された入力操作画面を表示するキー入力用表示部12」を有し、「キー表示領域12A」に対応して「タッチパネル13」には「感圧反応領域13A」が割り付けられ、「感圧反応領域13Aに対するタッチ操作」が検出されるものであるから、引用発明の「キー表示領域12A」はユーザの入力の受付範囲を示すものであり、本願発明の「ユーザの入力の受付範囲を示す有効エリア」に相当し、引用発明の「キー入力用表示部12」は本願発明の「ユーザの入力の受付範囲を示す有効エリアを表示する表示手段」に相当する。

(2)引用発明の「タッチパネル13」は「キー入力用表示部に表示された入力操作画面を視認可能な形態に外設され」るものであり、「キー入力用表示部12に表示された入力操作画面のキー表示領域12Aと対応して1以上の感圧反応領域13Aが割り付けられ」るものであるから、本願発明の「前記表示手段の前面に該表示手段と関連付けて配設されるタッチパネル」に相当する。

(3)引用発明は「キー表示領域12A」と対応して割り付けられた「感圧反応領域13A」内におけるタッチ操作の局所的位置を検出して「振動子駆動部26」により「振動子14」を駆動し、「振動子14」の駆動によるタッチパネルの振動により使用者に対しキークリック感が付与されるものであるから、引用発明の「振動子14」及び「振動子駆動部26」は、本願発明の「前記有効エリアに対応する前記タッチパネルへの入力に応じて、前記ユーザが感知できる感知情報を発生する感知情報発生手段」に相当する。

(4)引用発明は、「タッチ操作を行った場合、 タッチ位置検出部21Cが、該当する感圧反応領域13Aにおけるタッチ操作が、該当する感圧反応領域13Aの周縁部から中心部にかけてのいずれの局所的位置に対して行われたかを検出し、」「上記タッチ操作の局所的位置についての検出結果が、該当する感圧反応領域13Aの中心部寄りの領域であった場合には、当該領域に対応づけられた振幅の大きい振動パターンを読み出し、所要の強い振動がタッチパネル13に得られるよう振動子14を駆動する」ものであり、「振動子14」の駆動は、「制御部21の制御下で」「振動子駆動部26」が行うものである。
ここで、引用発明の「感圧反応領域13A」は「キー表示領域12A」と対応して割り付けられたものであり、タッチ操作の局所的位置の検出は、「感圧反応領域13Aの周縁部から中心部にかけてのいずれの局所的位置に対して行われたかを検出」するから、引用発明の「感圧反応領域13Aの中心部寄りの領域」は、本願発明の「有効エリア内の中心領域」に相当する。
また、「所要の強い振動がタッチパネル13に得られるよう振動子14を駆動する」ことは、「第1の感知情報を発生」するといい得ることである。
したがって、引用発明において、「感圧反応領域13Aの中心部寄りの領域」にタッチ操作を検出した場合に、「制御部21」が「振動子駆動部26」を制御して、上記「所要の強い振動」が得られるように「振動子14」を駆動することは、本願発明の「制御手段」が「前記有効エリア内の中心領域への入力に対しては第1の感知情報を発生」するように「前記感知情報発生手段を制御する」ことに相当する。

(5)引用発明は、「上記タッチ操作の局所的位置についての検出結果が、該当する感圧反応領域13Aの周縁部寄りの領域であった場合には、当該領域に対応づけられた振幅の小さい振動パターンを読み出し、所要の弱い振動がタッチパネル13に得られるよう振動子14を駆動」ものである。
ここで、引用発明の「感圧反応領域13A」は「キー表示領域12A」に対応して設けられるものであり、タッチ操作の局所的位置の検出は、「感圧反応領域13Aの周縁部から中心部にかけてのいずれの局所的位置に対して行われたかを検出」するから、「感圧反応領域13A」内のタッチ操作であれば何れの位置へのタッチであってもタッチ操作が検出される必要があることは明らかであることと、「感圧反応領域13Aにおけるタッチ操作の局所的位置」は「中心部寄りの領域」と「周縁部寄りの領域」とに分けられていることを考え合わせれば、「感圧反応領域13Aの周縁部寄りの領域」は、「感圧反応領域13Aの中心部寄りの領域」以外の領域を指すものと認められ、本願発明の「有効エリア内で前記中心領域を除く領域」に相当する。
また、「所要の弱い振動がタッチパネル13に得られるよう振動子14を駆動する」ことは、「第1の感知情報とは異なる第2の感知情報を発生」するといい得ることである。
したがって、引用発明において、「感圧反応領域13Aの周縁部寄りの領域」にタッチ操作を検出した場合に、「制御部21」が「振動子駆動部26」を制御して、上記「所要の弱い振動」が得られるように「振動子14」を駆動することは、本願発明の「制御手段」が「前記有効エリア内で前記中心領域を除く領域への入力に対しては、前記第1の感知情報とは異なる第2の感知情報を発生するように、前記感知情報発生手段を制御する」ことに相当する。

(6)上記(4)、(5)によれば、引用発明の「制御部21」は、本願発明の「前記有効エリア内の中心領域への入力に対しては第1の感知情報を発生し、前記有効エリア内で前記中心領域を除く領域への入力に対しては、前記第1の感知情報とは異なる第2の感知情報を発生するように、前記感知情報発生手段を制御する制御手段」に相当する。

(7)引用発明の「携帯電話装置10」は、「キー入力用表示部12」「タッチパネル13」を有するものであるから、本願発明の「入力装置」ともいい得る。

以上のとおり、引用発明は、本願発明の全ての要件を備えており、本願発明と相違はなく一致する。

したがって、本願発明は、引用例に記載された発明ということができる。

4.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用例に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願は、他の請求項について検討するまでもなく、拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2015-02-18 
結審通知日 2015-02-24 
審決日 2015-03-09 
出願番号 特願2012-102962(P2012-102962)
審決分類 P 1 8・ 113- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 岩崎 志保西谷 明子  
特許庁審判長 和田 志郎
特許庁審判官 山田 正文
白石 圭吾
発明の名称 入力装置  
代理人 杉村 憲司  
代理人 大倉 昭人  
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