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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H01Q
管理番号 1300898
審判番号 不服2014-7925  
総通号数 187 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2015-07-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-04-28 
確定日 2015-05-14 
事件の表示 特願2009-214677「平行2線ループアンテナ及びそれを用いたシステム」拒絶査定不服審判事件〔平成23年 3月31日出願公開、特開2011- 66628〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1 手続の経緯
本願は,平成21年9月16日の出願であって,平成25年10月1日付けの拒絶理由通知に対して,同年12月6日に手続補正がされ,平成26年1月22日付けで拒絶査定がされ,これに対して同年4月28日に審判請求がされたものである。

2 本願発明
本願の請求項5に係る発明(以下「本願発明」という。)は,平成25年12月6日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項5に記載された事項により特定される,次のとおりのものと認める。
「【請求項1】
平行2線により夫々が同大のループを構成するように、平行に同軸に置きループ間の距離が0.1mm?2cmに設置し、両アンテナに給電を行い、
前記ループの間に高透磁率の磁性体板を挟み込むことを特徴とする平行2線ループアンテナ。
【請求項2】
請求項1において、平面形1?6巻ループの夫々を正相(逆相)あるいは零相に励振することを特徴とする平行2線ループアンテナ。
【請求項3】ないし【請求項4】(略)
【請求項5】
請求項1または2において、ループアンテナを支持する支持板をPCB、pi基板あるいはプラスチックフィルムあるいはフィルム基板で構成することを特徴とする平行2線ループアンテナ。」

3 引用文献1の記載と引用発明
(1)引用文献1の記載
原査定の拒絶の理由に引用された,国際公開第2009/066629号(以下「引用文献1」という。)には,図1及び2とともに,次の記載がある。
ア「 【0001】
本発明は、アンテナ素子およびその製造方法に関し、特にRFID(Radio Frequency Identification)システムに用いる装置に用いることができるアンテナ素子、例えばICタグに用いることができるアンテナ素子、リーダー/ライターに用いるアンテナ素子等およびその製造方法に関する。更に、本発明は、そのようなアンテナ素子を有する電子装置、例えば無線タグまたはICタグ(携帯電話であってもよい)およびそれとの送受信に用いるリーダー/ライター等に関する。」

イ「【0009】
上記課題について、発明者らが鋭意検討を重ねた結果、磁性シートおよびその上に配置したアンテナ配線を有して成るアンテナ素子において、磁性シートの両側にアンテナ配線を配置して、これらを電気的に接続して実質的にひとつのアンテナ配線とすることによって、所定のサイズの磁性シートを用いる場合にアンテナ配線の長さをより長くできる、あるいはアンテナ配線が所定長さである場合には、磁性シートのサイズをより小さくできること、そして、この場合に、両側のアンテナ配線を少なくとも部分的に重ねるように構成すると共に、磁性シートとアンテナ配線との間に誘電性フィルムを介在させると、そのような重なり部分でキャパシタンスが発生し、その結果、コンデンサを使用することなく、特定の共振周波数が得られることを見出した。
・・・(中略)・・・
【0022】
このような本発明のアンテナ素子では、その両側にアンテナ配線が存在するが、一方のアンテナ配線、好ましくはその端部は、他方のアンテナ配線、好ましくはその端部に電気的に接続されている。従って、両側のアンテナ配線が1本のアンテナ配線として機能する。このような電気的な接続は、1つの態様では、接続すべき双方のアンテナ配線の所定箇所、例えばその端部が、磁性シートおよび誘電性フィルムを介して重なるように形成し、双方の所定箇所、例えばその端部を接続するようにメッキした貫通孔または導電性充填材(または導電性接着剤)を充填したビアホールを磁性シートおよび誘電性フィルムに形成すればよい。このように接続しないアンテナ配線の他方の端部は、所定の電気要素または電気配線に接続できるように適当に処理するのが好ましい。例えば、アンテナ配線の端部にリード、パッド等を設けてよい。」

ウ「【0024】
本発明のアンテナ素子を構成する磁性シートは、アンテナ素子を形成する場合に常套的に用いられている磁性粉末のような磁性材料およびポリマー材料を含んで成る磁性組成物をシート形状に成形したものであってよい。例えば、そのような材料を混練して押出形成することによって磁性組成物のシートを得ることができ、必要に応じてそれを分割することによってアンテナ素子の磁性シートとして用いることができる。
【0025】
このような磁性材料としては、アンテナ素子におけるアンテナの機能(即ち、受送信機能および/または電力供給機能)を発揮することができるものとして提案されている種々の磁性材料を用いることができる。特に、磁束を収束する機能を有する材料、即ち、透磁率に優れた材料を用いることが望ましい。
・・・(中略)・・・
【0030】
本発明のアンテナ素子を構成する誘電性フィルムには、上述の磁性シートとの組み合わせによって、アンテナ素子におけるアンテナの機能(即ち、受送信機能および/または電力供給機能)を向上させることができるとして提案されている種々のポリマー材料を用いることができる。特に、磁束を収束する機能を有する磁性材料に悪影響を与えない、あるいは好影響を与えるポリマー材料のフィルムを用いることが望ましい。例えば比誘電率が1?8(@1MHz)、好ましくは2?6(@1MHz)であるポリマー材料のフィルムを使用できる。具体的に使用するのが好ましい誘電性フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、PTFE、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリオキシメチレン、メタクリル酸系ポリマー、ナイロン、ポリ塩化ビニル、PBT、ポリイソブチレン、ポリブテン、アニリン樹脂、シリコーン樹脂、ユリヤ樹脂、ポリカーボネート、フェノール樹脂等のポリマー材料のフィルムである。
【0031】
尚、アンテナ配線は、いずれの適当な形状であってもよく、例えば、後で引用する図面に示すようにスパイラル形状(角形のスパイラル形状)である。他の形状、例えばループ(丸形のスパイラル形状)、ヘリカル、モノポール、ダイポール、パッチ、スロット形状等であってもよい。また、アンテナ配線は、後述するように金属箔を加工して形成するのが好ましく、この場合、アンテナ配線の長手方向に垂直な断面は、実質的に非常に薄い矩形となる。当然ながら、アンテナ配線に用いる金属層は、何れの適当な金属によって形成されていてもよく、一般的にアンテナ配線に用いられている金属の層であれば、特に限定されるものではない。」

エ「【0033】
本発明のアンテナ素子の製造方法によって形成される、本発明のアンテナ素子では、誘電性フィルムの表面からアンテナ配線が突出した構造(より詳しくは、非常に薄い長尺の金属薄層が誘電性フィルム上に載っている構造)となる。即ち、誘電性フィルム上に、アンテナ配線の前駆体としての金属箔が積層された状態から、アンテナ配線に対応する部分のみが残るように金属箔を例えばエッチングすることによって、そのような突出した構造となる。尚、そのような構造を、後で引用する図面に示すが、図示した態様では、容易に理解できるようにアンテナ配線の厚さを誇張して示している。
・・・(中略)・・・
【0035】
側面図100に示すように、本発明のアンテナ素子は、中央に位置する磁性シート20、およびその両側に位置する誘電性フィルム30および32を有して成り、誘電性フィルム30および32の露出表面にそれぞれアンテナ配線40および42が配置されている。本発明のアンテナ素子は、磁性シート20ならびにその両側に位置する誘電性フィルム30および32を通って存在する貫通孔50を有して成る。貫通孔50を規定するその内壁は、1つの態様では導電性金属(例えば銅)がメッキされており、このメッキ部分がアンテナ配線40および42を電気的に接続する導電性接続要素として機能する。別の態様では、貫通孔50に導電性材料(例えばハンダ粉末と樹脂との配合物)が充填されており、この充填された導電性材料がアンテナ配線40および42を電気的に接続する導電性接続要素(いわゆるビアホールまたはビア)として機能する。更に別の態様では、貫通孔に銅線を通し、その銅線の端部をアンテナ配線の端部に接続してもよい。
・・・(中略)・・・
【0037】
図1に示した態様では、アンテナ配線40および42が鏡像関係にあるので、上述のように、矢印Aの方向で見た場合も、そして、矢印Bの方向で見た場合も、これらのアンテナ配線はその全長にわたり、また、その全幅にわたって重なっている。尚、図1には、アンテナ配線を他の所定の電気要素と接続するためのパッド52および54も図示している。このパッドは、例えばアンテナ配線を形成する際に、その端部のみをより大きい部分となるように金属箔を加工することによって形成できる。図示した態様では、パッド52および54をアンテナ素子の両側に設けているが、別の態様では、パッド52および54を一方の側に設けてもよい。この場合、アンテナ素子の他方の側のアンテナ配線の端部に貫通孔を設けると共に、該一方の側にパッドを設け、この貫通孔を介して該他方の側のアンテナ配線の端部を該一方の側のパッドに電気的に接続する。尚、貫通孔は、上述のスルーホール(または貫通孔)50と同様に、メッキを施すか、あるいは導電性材料を充填することによって電気的接続要素として機能するように形成する。
【0038】
図2には、図1にて示す線C-C’に沿った断面図を模式的に示す。上側面のアンテナ配線40の部分a1、b1、c1およびd1は、下側面のアンテナ配線42の部分a2、b2、c2およびd2に完全に重なっていることが分かる。」

オ「【0042】
好ましい態様のアンテナ素子の一例として以下のアンテナ素子を例示できる:
磁性シート:
・磁性材料(FP-FT-5M、日立金属株式会社製、成分(EPMA(電子線マイクロアナライザー)による半定量分析,重量%):Fe(77.1)、Si(7.6)、Nb(7.1)、O(4.7)、Cu(2.1)、Cr(1.2)、Ti(0.2)、扁平状磁性フィラー、平均粒径:30-41μm、見かけ密度:0.5-0.7g/cm3、真比重:7.3g/cm3、タップ密度:1.0-1.4g/cm3)
・ポリマー材料(ダイソラック(登録商標)C-130(塩素化ポリエチレン)、ダイソー株式会社製、真密度:1.11g/cm3)
・磁性材料:ポリマー材料=40?60:60?40(体積基準)または81.43?90.80:18.57?9.20(重量基準)、好ましくは44?56:56?44(体積基準)または83.79?89.33:16.21?10.67(重量基準)
これらを混練してプレス成形により磁性シート(厚さ:0.55mm)を得る。
銅箔積層誘電性フィルム(福田金属箔粉工業製、PETフィルム+銅箔(PET付銅箔、商品名:FPC35/25))
・誘電性フィルム:PETフィルム(厚さ:25μm)
・銅箔:電解銅箔(厚さ:35μm)
この銅箔積層誘電性フィルムの銅箔を加工してアンテナ配線を形成する。尚、アンテナ配線の重なりの程度は、長さ方向で90%またはそれ以上、幅方向で85%またはそれ以上とする。」

(2) 引用発明
ア 上記(1)エ,図1及び2によれば,引用文献1には,磁性シート20の両側に位置する誘電性フィルム30及び32の露出表面に配置され,全長及び全幅にわたって重なり,鏡像関係にあるアンテナ配線40及び42を有するアンテナ素子が記載されている。
また,上記(1)ウの[0031]及び図1によれば,引用文献1には,アンテナ配線40及び42は,角形のスパイラル形状であることが記載されている。
そして,上記(1)エ,オ及び図1から,引用文献1には,2つのアンテナ配線の距離は,厚さ0.55mmの磁性シートとその両側に配置される厚さ25μmの誘電性フィルムにより,0.6mmとなることについて記載されていると認められる。
そうすると,上記(1)ウ,エ,オ,図1及び2から,引用文献1には,磁性シート20の両側に位置する誘電性フィルム30及び32の露出表面に配置され,全長及び全幅にわたって重なり,鏡像関係にある角形のスパイラル形状であって,アンテナ配線の距離が0.6mmであるアンテナ配線40及び42を有するアンテナ素子について記載されているということができる。

イ 上記(1)エの[0035],オ及び図1によれば,引用文献1には,アンテナ配線40及び42の間に磁性シート20と誘電性フィルム30及び32を配置するアンテナ素子について記載されている。
そして,上記(1)ウの[0024]及び[0025]によれば,引用文献1には,磁性シートは,透磁率に優れた材料を用いることについて記載されている。
そうすると,上記(1)ウの[0024],[0025],エの[0035],オ及び図1から,引用文献1には,アンテナ配線40及び42の間に,優れた透磁率の磁性シート20と誘電性フィルム30及び32を配置するアンテナ素子について記載されているということができる。

上記ア,イ,図1及び2より,引用文献1には,次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。
「磁性シート20の両側に位置する誘電性フィルム30及び32の露出表面に配置され,全長及び全幅にわたって重なり,鏡像関係にある角形のスパイラル形状であって,アンテナ配線の距離が0.6mmであるアンテナ配線40及び42を有し,アンテナ配線40及び42の間に,優れた透磁率の磁性シート20と誘電性フィルム30及び32を配置するアンテナ素子。」

4 本願発明と引用発明との対比,一致点及び相違点
上記2に記載したとおり,本願発明は,請求項1または請求項2のいずれかを引用するものと認められるので,以下,本願発明は請求項1を引用するものとして検討する。
(1)対比
ア 上記3(2)アより,磁性シート20と誘電性フィルム30及び32が積層され,「アンテナ配線40及び42」が平行に配置されていることは明らかであるから,引用発明における「磁性シート20の両側に位置する誘電性フィルム30及び32の露出表面に配置され」は,本願発明の「平行2線により」に相当するといえる。
また,本願発明における「ループ」とは,枠形の複数巻きのループを含むものであるから,引用発明における「全長及び全幅にわたって重なり,鏡像関係にある,角形のスパイラル形状」は,本願発明の「夫々が同大のループを構成するように,平行に同軸に置き」に相当するといえる。
そうすると,引用発明は,本願発明における「平行2線により夫々が同大のループを構成するように,平行に同軸に置き」に相当する構成を備えるということができる。

イ 引用発明における「アンテナ配線の距離が0.6mm」であることは,本願発明における「ループ間の距離が0.1mm?2cm」を含むものであることは明らかである。
そうすると,引用発明は,本願発明における「ループ間の距離が0.1mm?2cmに設置し」に相当する構成を備えるということができる。

ウ アンテナとして機能させるために,アンテナ線に給電を行うことは技術常識である。
そうすると,引用発明と本願発明は,「両アンテナに給電を行」う点で差異はない。

エ 引用発明における「アンテナ配線40及び42の間」,「優れた透磁率」,「磁性シート」,「配置する」及び「アンテナ素子」は,それぞれ,本願発明の「前記ループの間」,「高透磁率」,「磁性体板」,「挟み込む」及び「平行2線ループアンテナ」に相当するといえる。
そうすると,引用発明は,本願発明における「前記ループの間に高透磁率の磁性体板を挟み込むことを特徴とする平行2線ループアンテナ」構成を備えるということができる。

(2)一致点及び相違点
上記(1)から,本願発明と引用発明との一致点と相違点は,次のとおりである。
[一致点]
「平行2線により夫々が同大のループを構成するように,平行に同軸に置きループ間の距離が0.1mm?2cmに設置し,両アンテナに給電を行い,
前記ループの間に高透磁率の磁性体板を挟み込むことを特徴とする平行2線ループアンテナ。」

[相違点]
本願発明における平行2線ループアンテナは,「ループアンテナを支持する支持板をPCB,pi基板あるいはプラスチックフィルムあるいはフィルム基板で構成」しているのに対し,引用発明におけるアンテナ素子は,「誘電性フィルム30及び32を配置する」ものの,ループアンテナを支持する支持板について明示されていない点。

5 相違点についての検討
上記3(1)イの[0009],エの[0033」及びオによれば,アンテナ配線40及び42は,誘電性フィルムに銅箔を積層した銅箔積層誘電性フィルムの銅箔をエッチングすることにより形成されるから,誘電性フィルムは,キャパシタンスを発生すると共に,アンテナ配線を支持しているものといえる。
また,上記3(1)オによれば,引用発明の「誘電性フィルム」は,PETフィルムであることが記載されているから,引用発明における「誘電性フィルム」は,本願発明の「プラスチックフィルム」に相当するといえる。
そして,本願発明の「ループアンテナを支持する支持板」は,PCB,pi基板あるいはプラスチックフィルムあるいはフィルム基板のいずれかであればよいのであるから,上記相違点に係る構成は,引用発明から当業者が容易に想到し得たものである。

そして,本願発明の作用効果も引用発明から当業者が予測できる範囲のものである。

なお,審判請求書において,請求人は審判請求の理由として,本願の2つのループアンテナ間に誘電性シートを挿入した場合には,より大きな容量のコンデンサが入ることになり,インピーダンスの値が小さくなってしまい十分な磁界が発生しなくなるという問題が発生する旨の主張をしている。
しかしながら,引用文献1は,アンテナ素子をICタグのようなRFIDシステムに用いるものであるから,アンテナ配線40及び42の間に誘電性フィルムを配置していても,必要な磁界は発生しているものと認められる。
したがって,本願発明が,この点で引用発明と効果上の差異があるとは認められないから,上記主張は採用できない。

以上のとおり,本願の請求項5に係る発明(本願発明)は,引用文献1記載の発明(引用発明)に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであり,特許法第29条第2項の規定により,特許を受けることができないものである。

6 結言

したがって,本願の請求項5に係る発明は,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから,その余の請求項について検討するまでもなく,本願は拒絶されるべきものである。

よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2015-03-19 
結審通知日 2015-03-24 
審決日 2015-03-31 
出願番号 特願2009-214677(P2009-214677)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H01Q)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 米倉 秀明  
特許庁審判長 田中 庸介
特許庁審判官 高野 美帆子
山中 実
発明の名称 平行2線ループアンテナ及びそれを用いたシステム  
代理人 丹羽 宏之  

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