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審決分類 |
審判 訂正 (特120条の4,3項)(平成8年1月1日以降) 訂正する A01B 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する A01B 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する A01B 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する A01B |
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管理番号 | 1301807 |
審判番号 | 訂正2015-390023 |
総通号数 | 188 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2015-08-28 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2015-03-11 |
確定日 | 2015-05-01 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第5000051号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第5000051号に係る明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり請求項ごとに訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件訂正審判の請求に係る特許第5000051号(以下「本件特許」という。)の手続の経緯は以下のとおりである。 平成13年 9月 3日:特許出願(特願2001-265939号) 平成24年 5月25日:設定登録(請求項数:4) 平成27年 3月11日:本件審判請求(訂正2015-390023) 第2 審判請求の趣旨及び訂正の内容 本件訂正審判の請求の要旨は、本件特許の願書に添付した明細書を本件審判請求書に添付した訂正明細書のとおり請求項ごとに訂正することを求めるものである(なお、本件審判請求書には、「特許第5000051号の明細書、特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正明細書、特許請求の範囲のとおり請求項ごとに訂正することを認める、との審決を求める。」と記載されているが、本件特許は、明細書からの特許請求の範囲の分離に係る平成14年改正法施行(平成15年7月1日)前の出願であって、特許請求の範囲は明細書の一部であり明細書から独立した書類ではないから、上記のとおり認定した。以下、本件特許の願書に添付した明細書及び図面を、ぞれぞれ「本件特許明細書」及び「本件特許図面」といい、本件特許の願書に添付した明細書又は図面を総称して「本件特許明細書等」という。)。 そして、本件特許の訂正の内容は、以下のとおりである。 1 訂正事項1 本件特許の特許請求の範囲の請求項1に「前記整畦板を連結部材で相互に連結して」とあるのを「隣接する整畦板の境界部分に沿って設けられた連結部材で前記隣接する整畦板を相互に連結することにより、一体の前記整畦ドラムが構成され、」に訂正する。 2 訂正事項2 本件特許の特許請求の範囲の請求項1に「段差部を形成した」とあるのを「段差部を形成し、前記隣接する整畦板のうち、回転方向前側に位置する整畦板の回転方向後側の側縁が、直線状であり、前記連結部材は、前記隣接する整畦板のうち、回転方向前側に位置する整畦板の整畦面の裏面に固定され、回転方向後側に位置する整畦板の整畦面に延在しない」に訂正する。 3 訂正事項3 本件特許の特許請求の範囲の請求項2を削除する。 4 訂正事項4 本件特許の特許請求の範囲の請求項3を削除する。 5 訂正事項5 本件特許の特許請求の範囲の請求項4を削除する。 第3 当審の判断 1 訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び拡張・変更の存否について (1)訂正事項1について ア 訂正事項1は、請求項1において、「整畦板を」「相互に連結」する「連結部材」が、「隣接する整畦板の境界部分に沿って設けられた」ものであること、及び「整畦ドラム」が、「連結部材で隣接する整畦板を相互に連結することにより」、「一体」として「構成され」ることを特定事項として追加するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 イ また、本件特許明細書の発明の詳細な説明には、訂正事項1に関し、以下の記載がある。 「図8(a)、(b)に示す第5実施例の整畦ドラム27は、……整畦ドラム27のドラムの内側において、各整畦板27aの重なり部分27bに沿って設けた2つの連結片27c,27cにより固着している。」(段落【0023】) 上記発明の詳細な説明の記載を踏まえて、本件特許図面の図8(a)、(b)をみると、各整畦板27aの重なり部分27bは、隣接する整畦板27aの境界部分にあって、該境界部分に沿って2つの連結片27c,27cが設けられていることがみてとれる。 よって、訂正事項1は、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内の訂正である。 ウ さらに、訂正事項1は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。 (2)訂正事項2について ア 訂正事項2は、請求項1において、「整畦板」の「回転方向後側の側縁」が、「直線状」であること、及び「連結部材」が、「隣接する整畦板のうち、回転方向前側に位置する整畦板の整畦面の裏面に固定され、回転方向後側に位置する整畦板の整畦面に延在しない」ことを特定事項として追加するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 イ また、本件特許明細書の発明の詳細な説明には、上記(1)イで摘記した事項が記載され、当該記載を踏まえて、本件特許図面の図8(a)、(b)をみると、連結片27cは、隣接する整畦板27aのうち、回転方向前側に位置する整畦板27aの整畦面の裏面に固定され、回転方向後側に位置する整畦27a板の整畦面に延在していないことがみてとれる。 よって、訂正事項2は、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内においてするものである。 ウ さらに、訂正事項2は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。 (3)訂正事項3ないし5について ア 訂正事項3ないし5は、特許請求の範囲の請求項2ないし4を削除するものであって、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 イ 訂正事項3ないし5は、上記アのとおりであるから、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内においてするものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもないことは明らかである。 (4)小括 上記(1)ないし(3)のとおり、訂正事項1ないし5は、特許法第126条第1項ただし書き第1号に掲げる事項を目的とし、同条第5項及び第6項の規定に適合するものである。 2 独立特許要件について 訂正後の特許請求の範囲の請求項1に係る発明(以下「本件訂正発明」という。)が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものか否かについて検討する。 (1)訂正発明 本件訂正後の請求項1に係る発明(以下「訂正発明」という。)は、訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるものと認められるところ、その請求項1の記載は以下のとおりである。 「走行機体の後部に連結装置を介して着脱可能に連結される機枠と、 この機枠に回転自在に設けられ、畦塗り用の泥土を切削して元畦箇所に供給する土盛体と、 この土盛体の後方に位置して、前記土盛体により供給された泥土を回転しながら元畦に塗りつけて、元畦を修復するドラム状の整畦体と、 を有する畦塗り機であって、 前記整畦体は、 回転しながら畦を形成する整畦ドラムを、回転中心から外周側に向けて複数の整畦板を周方向に等間隔に配設して形成し、 各整畦板の基端部は前記回転中心の取付け基部に取付けられ、 隣接する整畦板の境界部分に沿って設けられた連結部材で前記隣接する整畦板を相互に連結することにより、一体の前記整畦ドラムが構成され、 各整畦板の境界部分に段差部を形成し、 前記隣接する整畦板のうち、回転方向前側に位置する整畦板の回転方向後側の側縁が、直線状であり、 前記連結部材は、前記隣接する整畦板のうち、回転方向前側に位置する整畦板の整畦面の裏面に固定され、回転方向後側に位置する整畦板の整畦面に延在しないことを特徴とする畦塗り機。」 (2)刊行物等 請求人は審判請求書において、以下の刊行物及び先願(特許法第29条の2に係る先の出願)を提示した。 刊行物1:特開2001-95307号公報 刊行物2:特開2001-161107号公報 刊行物3:特開2001-148904号公報 刊行物4:特開平10-327603号公報 刊行物5:特開平10-276504号公報 先願 :特願2001-263896号(特開2003-70301号) (3)特許法第29条第2項について ア 上記刊行物1には、「回転整畦体31」の構造に関し、ロータ筒軸31aに複数個の対向配置されたリング材31b及びリング材31b間に間隔を置いて放射状に架設された複数個の桟材31cからなる鼓形状のロータ枠体31dをアーム31eにより取付け、各桟材31cの外周面を圧締面部Kに形成すると共に隣り合う圧締面部K・Kの間を通穴Fとして形成し、各圧締面部Kに回転方向後方位置に圧締面部Kに至る長さの圧締板体Gの基部辺縁部をボルト32により固着することが記載されている(段落【0017】)。 イ 上記刊行物2には、「整畦体16」の構造に関し、「多角円錐状ドラム19からなる」ことが記載されている(段落【0010】) ウ 上記刊行物3には、「畦塗り体34」の構造に関し、側面修復体38は、円錐形状の修復面42を有し、この修復面42には、その縮径側端部から拡径側端部に向かって放射状に複数の取付段部43がそれぞれ形成され、この複数の取付段部43には、この取付段部43に沿って側面修復体38の回転方向の後方側を修復面42より旧畦Bの側面部D側の外方に向かって突出させた複数の修復羽根47がそれぞれ着脱可能に取り付けられていることが記載されている(段落【0025】ないし【0026】)。 エ 上記刊行物4には、「畦塗り体29」の構造に関し、側面修復体31は、円弧状に彎曲され両側縁部をそれぞれ接合縁部41として略扇形状に分割形成され全体として略円錐形状の側面修復体31を形成する複数の側面修復板42を有し、複数の側面修復板42は、支持端板48と、この支持端板48に対向して縮幅端部47から離間した拡幅部49にそれぞれ固着される支持基板50とをそれぞれ有し、支持基板50は、両側縁部に案内突片56がそれぞれ一体に突設され、複数の側面修復板42は、隣接する両案内突片56は互いに連通する取付長孔57に挿通するボルト58及びナット59にてそれぞれ連結されるようになっていることが記載されている(段落【0039】ないし【0044】)。 オ 上記刊行物5には、「畦形成装置41」の構造に関し、円錐回転体43の分割片44はそれぞれほぼ扇型の独立片からなり、表面が円滑な円錐台状からなる分割片取り付け盤45の表面に、分割片44の端部を相互に重複させながらビス46で取り付けることが記載されている(段落【0017】) カ しかし、上記各刊行物のいずれにも、訂正発明の「隣接する整畦板の境界部分に沿って設けられた連結部材で前記隣接する整畦板を相互に連結することにより、一体の前記整畦ドラムが構成され」、「前記連結部材は、前記隣接する整畦板のうち、回転方向前側に位置する整畦板の整畦面の裏面に固定され、回転方向後側に位置する整畦板の整畦面に延在しない」との構成については、記載も示唆もされていない。 そして、訂正発明は、この構成を備えることにより、「複数の整畦板を、複数の連結部材により連結して整畦ドラムを形成したので、複雑な形状の整畦ドラムであっても容易に製造することができる。」(段落【0031】)という明細書に記載された効果を奏するものであるから、訂正発明は、当業者が上記各刊行物に記載された発明に基づいて容易に発明をすることができたものとすることはできない。 (4)特許法第29条の2について ア 上記先願の明細書には図面とともに、「畦塗り手段12」の構造に関し、 側面塗り体19は、畦側面A2を断続的に叩くような土塗り作業を行えるように段差を有して連設された状態で回転中心軸線Xを中心として放射状に位置する複数枚の分割羽根板である作用板21を備えており、各作用板21は略扇形状等の所定形状をなすように一体に形成されたもので、円錐台形状の板支持体であるベース22にボルト23およびナットによって着脱可能に取り付けられていること(段落【0022】ないし【0024】)、各作用板21は、略扇板状の本体板部25を有しており、本体板部25の回転方向後端面全体からは、本体板部25と同じ厚さの略細長板状の突出板部26が突出していること(段落【0025】)、 突出板部26の長手方向一端部には第1切欠部33が切欠き形成され、突出板部26の長手方向他端部近傍には第2切欠部34が切欠き形成されていること(段落【0030】)、 本体板部25の回転方向後端部内面から連結板部35が内方に向って突出し、互いに隣接する作用板21同士がこの連結板部35を介して連結され、この連結により一体となった複数枚の作用板21がベース22に取り付けられていること(段落【0031】)、 互いに一致した連結板部35の第2切欠部34と対応する部分に形成された孔部36、本体板部25の回転方向前端部外端側に形成された第1孔部37およびベース22に形成された孔部に対して一のボルト23が挿通され、かつ、互いに一致した本体板部25の第1切欠部33と対応する回転方向前端部内端側の部分に形成された第2孔部およびベース22に形成された孔部に対して他のボルト23が挿通され、この挿通された各ボルト23の先端側にナットが螺合されることにより、複数枚の作用板21が互いに一体に連結された状態でベース22に固着されること(段落【0032】)、及び ベース22を設けることなく、各作用板21を回転軸17に直接取り付けた構成としてもよいこと(段落【0039】)が記載されている。 イ しかし、上記先願の明細書又は図面には、訂正発明の「前記隣接する整畦板のうち、回転方向前側に位置する整畦板の回転方向後側の側縁が、直線状であり」、「前記連結部材は」、「回転方向後側に位置する整畦板の整畦面に延在しない」との構成については、記載も示唆もされていない。 そして、訂正発明は、この構成を備えることにより、上記(3)カに摘記した効果を奏するものであるから、訂正発明は、先願明細書又は図面に記載された発明と同一であるとすることはできない。 (5)小括 上記(3)及び(4)のとおり、訂正発明は、当業者が刊行物1ないし5に記載された発明に基づいて容易に発明をすることができたとすることはできず、また、先願明細書又は図面に記載された発明と同一であるとすることはできないから、特許法第29条第2項及び同法29条の2の規定に違反するものではなく、他に訂正発明について特許を受けることができないとする理由を発見しないから、特許出願の際独立して特許を受けることができない発明とすることはできない。 第4 むすび 以上のとおりであるから、本件訂正審判の請求に係る訂正事項1ないし5は、特許法第126条第1項ただし書き第1号に掲げる事項を目的とし、同条第5項ないし第7項の規定に適合するものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 畦塗り機 【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、土盛体により切削されて元畦箇所に供給された畦塗り用の泥土を、回転しながら元畦に塗りつけて、元畦を修復するドラム状の整畦体を改良した畦塗り機に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、走行機体の後部に連結装置を介して着脱可能に連結される機枠と、この機枠に回転自在に設けられ、畦塗り用の泥土を切削して元畦箇所に供給する土盛体と、この土盛体の後方に位置して、前記土盛体により供給された泥土を回転しながら元畦に塗りつけて、元畦を修復するドラム状の整畦体(整畦ドラム)とを備えた畦塗り機が周知である。そして、整畦ドラムの泥土を回転しながら元畦に塗りつけ回転しながら畦の内側面を修復する側面修復体は、円錐状の円弧面または円錐状の多段平面を有している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 上記従来の畦塗り機においては、整畦ドラムの側面修復体が円錐状の円弧面または円錐状の多段平面を有しており、しかも偏心回転しながら土盛体により供給された泥土を元畦に塗りつけて畦の内側面を修復するので、土盛体により切削されて元畦箇所に供給される泥土の状態によっては、所望の(十分な)元畦修復が行えない場合がある、という問題点があった。また、整畦ドラムは、円錐状の円弧面または円錐状の多段平面など有しているところから、その形状や製造上、作用等において改良すべき点があった。 本発明は、上記の問題点を解決することを目的になされたものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を特徴としている。 A.走行機体の後部に連結装置を介して着脱可能に連結される機枠と、この機枠に回転自在に設けられ、畦塗り用の泥土を切削して元畦箇所に供給する土盛体と、この土盛体の後方に位置して、前記土盛体により供給された泥土を回転しながら元畦に塗りつけて、元畦を修復するドラム状の整畦体とを有する畦塗り機であって、前記整畦体は、回転しながら畦を形成する整畦ドラムを、回転中心から外周側に向けて複数の整畦板を周方向に等間隔に配設して形成し、各整畦板を相互に連結して各整畦板の境界部分に段差部を形成した。 【0005】 B.上記整畦ドラムの隣接する整畦板は相互に所定の重なりを有し、その重なり部分に垂直段部を形成した。 C.上記複数の整畦板を、複数の連結部材により連結して整畦ドラムを形成した。 【0006】 D.上記複数の連結部材を複数組のもので構成し、そのうちの少なくとも1組のものを整畦板に対し着脱可能とした。 【0007】 【作用】 上記A.?D.の構成により本発明の畦塗り機における整畦体(整畦ドラム)は、以下の作用を行う。 (1).回転しながら畦を形成する整畦ドラムは、回転中心から外周側に向けて複数の整畦板を周方向に等間隔に配設して形成し、各整畦板を相互に連結して各整畦板の境界部分に段差部を形成することで、整畦ドラムは土盛体により供給された泥土を、回転しながら各段差部により間欠的に叩打し、泥土を固めながら元畦に塗りつけ、従来の整畦ドラムに比べ良好な畦を形成する。 【0008】 ▲2▼.整畦ドラムの隣接する整畦板は相互に所定の重なりを有し、その重なり部分に垂直段部を形成することで、土盛体により供給された泥土を、回転しながら各垂直段部により間欠的に叩打しながら泥土を固めて元畦に塗りつけ、良好な畦を形成でき、しかも整畦板の重なり部分により泥土が整畦ドラムの内面側に侵入するのを少なくする。 ▲3▼.複数の整畦板を、複数の連結部材により連結して整畦ドラムを形成することで、整畦ドラムの製造が簡単になる。 【0009】 ▲4▼.複数の連結部材を複数組のもので構成し、そのうちの少なくとも1組のものを整畦板に対し着脱可能とすることで、整畦ドラムの製造が容易となると共に、整畦板が損傷した場合には、その部分の補修が容易に行える。 ▲5▼.複数組の連結部材のうちの少なくとも1組のものを、整畦板に対する固着位置を変更可能とすることで、整畦ドラムの製造が容易となり、整畦板が損傷した場合には補修が容易となる。 【0010】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して具体的に説明する。 図1?図3において、符号1は図示しないトラクタの後部に設けられたトップリンク及び左右一対のロアリンクにより昇降可能に連結され、トラクタのPTO軸から動力を受けて土盛体5及びドラム状の整畦体6を回転駆動し、圃場において土盛体5により畦塗り用の泥土を切削して元畦箇所に供給し、該土盛体5により供給された泥土を整畦体6により元畦に塗りつけて元畦を修復する整畦作業を行う畦塗り機である。この畦塗り機1は、前記トップリンク及びロアリンクに連結されるトップマスト2及びロアリンク連結部3を、機枠4から前方に突出させた左右一対のヒッチフレーム11に設け、土盛体5及びその後方に設けられる整畦体6は、機枠4により連結されて左右方向に配設されている。 【0011】 機枠4は、伝動ケースを兼ねており、土盛体5及び整畦体6に動力を伝達するように連結している。該機枠4の基端部は、左右一対の支持フレーム7に左右回動(昇降)可能に支持され、機枠4を介して土盛体5及び整畦体6を作業位置と非作業位置とに回動するようにしている。機枠4の先端部には、前方に向け土盛体5に動力伝達するための出力軸を内装した伝動ケース8を一体的に設けると共に、後方に向け整畦体6を駆動するための伝動ケース9及び減速機構を内装したデフケース10を一体的に設けている。 【0012】 支持フレーム7は、その先端部に、水平方向の連結軸13を介して左右一対のヒッチフレーム11の基端部が上下回動可能に連結されて前方に向け延出されている。このヒッチフレーム11の両先端部に前記トップマスト2が取付けられ、トラクタに設けられたトップリンクに連結ピンを介して上下回動可能に枢支される。また、ヒッチフレーム11の両基端側に前記ロアリンク連結部3が取付けられ、トラクタに設けられた左右一対のロアリンクに連結ピンを介して上下回動可能に枢支される。そして、トラクタのロアリンクをロアリンク連結部3に連結して畦塗り機1を揚上させたとき、ヒッチフレーム11と機枠4の基端部との間の連結軸13を中心として機枠4、土盛体5、整畦ドラム6等は上下に回動可能となり、畦塗り機1を非作業位置に回動した状態で後述する作業部回動装置19によりトラクタの後部に接近するのを防止する。 【0013】 上記ヒッチフレーム11,11間には、前後方向に入力軸12が軸支されている。この入力軸12の先端部には、トラクタのPTO軸から図示しないユニバーサルジョイント、伝動軸等を介して動力が伝達される。入力軸12の後方に位置する上記機枠4の基端部には、該基端部の垂直面内での回転中心となる回転軸14が前後方向に軸支され、この回転軸14の先端部と入力軸12の後端部との間を図示しないユニバーサルジョイントにより連結し、このユニバーサルジョイントの位置で上下回動可能となっている。回転軸14から動力が機枠4を通って伝動ケース8,9及びデフケース10に伝達され、土盛体5及び整畦体6をそれぞれ駆動する。 【0014】 回転軸14には、入力軸12から回転軸14に伝達される回転動力を接,断するクラッチ(図示せず)が設けられている。このクラッチは、機枠4を介して土盛体5及び整畦体6を作業位置に回動したとき接続され、土盛体5及び整畦体6を非作業位置に回動したとき断たれるように作動する。また、このクラッチは、機枠4の基端部(回転軸14)を中心に土盛体5及び整畦体6を作業位置と非作業位置に回動させたとき、作業位置では動力が接続状態となり、非作業位置では動力が断たれる状態になるように、土盛体5、整畦体6を作業位置と非作業位置に回動させる回動動作と連動して自動的に切換えられる。 【0015】 土盛体5は、図示しないが、ロータリ軸(回転軸14)の軸周に複数本の切削爪と土寄せ板を放射方向に装着すると共に、上側をカバーにより覆い、元畦の一部及び圃場の土壌を切削して元畦に対して畦状に盛り上げる周知のロータリ切削装置からなるものである。また、整畦体6は、図4以下に示すが、その第1の実施例のものは図4(a)、(b)に示すように、偏心回転しながら畦の内側面を形成する整畦ドラム15の外周面に、回転中心から外周側に向けて、その回転方向に後退角を有して螺旋状に捻曲する複数(実施例では8枚)の整畦板15aを周方向に等間隔に形成し、各整畦板15aは、平面視でトロコイド曲線上の点が連続した曲面を有し、整畦ドラム15は、偏心回転しながら各整畦板15aを順に泥土に接して畦の内側面を形成するものである。各整畦板15aは大きさの異なる2枚の正方形状の連結部材15b,15cの各角部により相互(1枚置き)に溶接により連結して各整畦板15aの境界部分に段差部15dを形成し、整畦ドラム15の平面視外周縁を円形に形成している。上記2つの連結部材15b,15cのうち少なくとも連結部材15bは、整畦板15aに対して着脱可能の構成にしてもよいものである。 【0016】 整畦ドラム15の回転中心には、元畦の上面を水平状に修復する円筒形状の上面修復体16が設けられ、この上面修復体16を中心に各整畦板15aが元畦の下方に向かって拡開し、元畦をテーパ状に修復するほぼ円錐形状の側面修復体を形成している。上面修復体16は、外側に向け延長部が取付け可能である。各整畦板15aは、回転軸(上面修復体16の回転中心)に対し傾斜した状態に固定され、また、各整畦板15aはそれぞれ上下に垂直段部を有して連結部材15b15cにより固着されている。各整畦板15aにより形成される側面修復体及び上面修復体16の上方は、カバーにより覆われている。 【0017】 上記土盛体5の上側には、土盛量調節装置17が設けられている。また、整畦ドラム15の上側には、機枠4を介して土盛体5及び整畦体6を作業位置と非作業位置とに回動する際に用いる回動用取っ手18が設けられている。前記ヒッチフレーム11と機枠4との間には、畦塗り機1を機枠4の基端部を中心に回動させて機枠4を介して土盛体5及び整畦体6を作業位置と非作業位置に回動させる際、その回動作動により土盛体5及び整畦体6の前後姿勢を調節可能とした回転ハンドル20を備えた作業部回動装置19が平面視で前後斜め方向に設けられている。機枠4には、接地輪(コールタ)21が上下調節装置21aを介して設けられている。 【0018】 そして、作業者が回動用取っ手18を持って左右方向に回動させることで、機枠4を介して土盛体5及び整畦体6が機枠4の基端部を中心に回動し、土盛体5及び整畦体6を非作業位置あるいは作業位置のいずれかに移動させる。上記機枠4の基端部の外周部には、土盛体5及び整畦体6を作業位置あるいは非作業位置に回動させたとき、それぞれの位置にロックする回動ロック装置4aが設けられている。 【0019】 ヒッチフレーム11と機枠4の先端部との間には、土盛体5及び整畦体6を機枠4の基端部を中心に回動させて、土盛体5及び整畦体6を作業位置あるいは非作業位置に移動させる際に、補助的働きをするガススプリング22が介装されている。このガススプリング22は、機枠4を介して土盛体5及び整畦体6を作業位置から非作業位置に、あるいは非作業位置から作業位置に回動させるとき、土盛体5及び整畦体6を持ち上げるときは軽い力で揚上でき、土盛体5及び整畦体6を下降させるときはその自重により急激に降下しないように弾発作用をする。畦塗り機1には、トラクタに着脱するとき、あるいは移動させたり、収納したりする際に用いるスタンド23が着脱可能に設けられている。 【0020】 上記整畦ドラム15は、上記図4の第1実施例のように、回転中心の取付け基部に、平面視で内端側の幅が狭く、外端側の幅が次第に広くなる複数枚の整畦板15aの基端部を、隣接する整畦板15aが相互に所定の重なりを有するよう取付け、該整畦板15aの重なり部分に、図示しないが折返し部を設けて上下に固着し、前記重なり部分の隙間は内端側が狭く、外端側が広くなるよう、螺旋状の垂直段部を形成してもよいものである。 【0021】 図5(a)、(b)に示す第2実施例の整畦ドラム24は、図4の第1実施例の整畦ドラム15とは、上面修復体16の回転中心と偏心して外周側に向けて、その回転方向後側をわずかに突出させて直線状の後退角を有して複数(8枚)の整畦板24aを周方向に等間隔に配設し、外周縁を非円形に形成したほかは、整畦ドラム15と同様の構成を有している。即ち、整畦ドラム24は、平面視で回転中心から先端側に向けて内端側の幅が狭く、外端側の幅が次第に広くなる直線状の側縁を有する8枚の整畦板24aを、回転方向後側をわずかに突出させて平面視外周縁が非円形になるように設け、各整畦板24aは、隣接する整畦板24aが相互に所定の重なり部分24bを有するよう連結部材24c,24dにより固着している。そして、各整畦板24aの重なり部分24bに、垂直段部24eを形成したものである。 【0022】 図6に示す第3実施例の整畦ドラム25は、8枚の整畦板25aにより重なり部分25bを有して形成されるドラムの内側に、4本の固定杆25cを上面修復体16の回転中心を通って放射方向に延びるようにして配設し、各固定杆25cの両端部を、上面修復体16を挟んで対向する整畦板25a,25aにそれぞれ固着している。そして、各重なり部分25bの回転方向後端部分に段部25dを形成し、ドラムの外周縁は円形をなしている。図7に示す第4実施例の整畦ドラム26は、図4の第1実施例の連結部材15b,15cに代えてドラムの内側に8角形をなす1枚の個体板26bを設けて、この固定板26bの角部を各整畦板26aに固着し、上面修復体16のボス部に取付けている。そして、各整畦板26aの境界部分に螺旋状の垂直段部26cを形成している。 【0023】 さらに、図8(a)、(b)に示す第5実施例の整畦ドラム27は、図5の第2実施例における整畦ドラム24の連結部材24c,24dに代えて、整畦ドラム27のドラムの内側において、各整畦板27aの重なり部分27bに沿って設けた2つの連結片27c,27cにより固着している。そして、各整畦板27aの境界部分に直線状の垂直段部27dを形成したものである。また、図9に示す第6実施例の整畦ドラム28は、図4の第1実施面修復体16を挟んで対向する整畦板25a,25aにそれぞれ固着している。そして、各重なり部分25bの回転方向後端部分に段部25dを形成し、ドラムの外周縁は円形をなしている。図7に示す第4実施例の整畦ドラム26は、図4の第1実施例の連結部材15b,15cに代えてドラムの内側に8角形をなす1枚の個体板26bを設けて、この固定板26bの角部を各整畦板26aに固着し、上面修復体16のボス部に取付けている。そして、各整畦板26aの境界部分に螺旋状の垂直段部26cを形成している。 【0023】 さらに、図8(a)、(b)に示す第5実施例の整畦ドラム27は、図5の第2実施例における整畦ドラム24の連結部材24c,24dに代えて、整畦ドラム27のドラムの内側において、各整畦板27aの重なり部分27bに沿って設けた2つの連結片27c,27cにより固着している。そして、各整畦板27aの境界部分に直線状の垂直段部27dを形成したものである。また、図9に示す第6実施例の整畦ドラム28は、図4の第1実施例の連結部材15b,15cに相当する連結部材28b,28dのうちの連結部材28bに、整畦板28aへの固着位置(角部)に着脱可能の取付け部28cを設けている。そして、取付け部28cにより固着された整畦板28aが損傷して、交換したり、補修したりする場合に取付け部28cを着脱するようにしている。また、この取付け部28cは整畦板に対する固着位置を変更可能であり、任意の整畦板28aに固着できる。 【0024】 このような構成の畦塗り機1においては、トラクタの後部のトップリンクにトップマスト2を、ロアリンクにロアリンク連結部3をそれぞれ連結して、3点リンクにより昇降可能に連結する。トラクタのPTO軸からユニバーサルジョイント、伝動軸を介して入力軸12に動力が伝達される。畦塗り機1が整畦作業を行うときは、土盛体5及び整畦体6を、機枠4の基端部を中心に回動させて非作業位置から作業位置に移動させる。この回動動作は、まずロック装置4aのロックを解除し、作業者が回動用取っ手18を持って回動することにより行われる。このとき、ガススプリング22は、土盛体5、整畦体6を軽く持ち上げ、急激に降下しないように弾発作用する。土盛体5、整畦体6が作業位置に達すると回動ロック装置4aは自動的にロックされる。 【0025】 土盛体5、整畦体6が作業状態に回動する動作と連動して回転軸14のクラッチが自動的に接続状態となる。そして、入力軸12に受けた動力は、ユニバーサルジョイントを介して回転軸14に伝達され、回転軸14から機枠4を通って伝動ケース8,9及びデフケース10に伝達され、土盛体5及び整畦体6をそれぞれ駆動する。そして、トラクタ2の走行と共に、土盛体5及び整畦体6により整畦作業が行われる。土盛体5及び整畦体6の作用深さを調節するときは、トラクタのロアリンクにより畦塗り機1の支持高さを変えることによって行うことができるが、基本的には接地輪21を上下調節装置21aにより上下移動調節することにより行われる。また、回転ハンドル20により作業部回動装置19の前後長さを調節することにより、トラクタに対する畦塗り機1の前後作業姿勢を調節する。 【0026】 土盛体5では切削爪と土寄せ板により元畦の一部及び圃場の土壌を切削して元畦側に対して畦状に盛り上げ、その盛り上げた土壌を整畦体6の整畦ドラム15(あるいは24,25,26,27,28のいずれか)の整畦面が偏心回転して畦法面を叩いて目的とする畦に成形する。また、水平円筒体16により整畦ドラムによって成形された畦の頂部を平らに成形する。 【0027】 畦塗り機1が作業を行わずにトラクタに連結されて路上走行するときは、土盛体5及び整畦体6を、回動用取っ手18により機枠4の基端部を中心に回動させて非作業位置に移動させる。この回動動作は、まずロック装置4aのロックを解除し、作業者が回動用取っ手18を持って上方へ回転することにより行われる。このとき、ガススプリング22は、土盛体5、整畦体6を軽い力で持ち上げて回動し、急激に降下しないように弾発作用する。土盛体5、整畦体6が非作業位置に達すると、回動ロック装置4aにより自動的にロックされ、回転軸14のクラッチが自動的に断状態となる。 【0028】 【発明の効果】 以上説明したように本発明の畦塗り機の整畦ドラムによれば、請求項1?5の構成により以下の作用効果を奏することができる。 【0029】 ▲1▼.整畦体は、回転しながら畦を形成する整畦ドラムを、回転中心から外周側に向けて複数の整畦板を周方向に等間隔に配設して形成し、各整畦板を相互に連結して各整畦板の境界部分に段差部を形成したので、整畦ドラムは土盛体により供給された泥土を、回転しながら各段差部により間欠的に叩打し、泥土を固めながら元畦に塗りつけ、従来の整畦ドラムに比べ良好な畦を形成することができる。特に、土盛体により供給される泥土の土質が悪い場合や含水率が適当でない場合でも、良好な畦を形成することができる。 【0030】 ▲2▼.整畦ドラムの隣接する整畦板は相互に所定の重なりを有し、その重なり部分に垂直段部を形成したので、土盛体により供給された泥土を、回転しながら各垂直段部により間欠的に叩打しながら泥土を固めて元畦に塗りつけ、良好な畦を形成することができる。しかも整畦板の重なり部分により泥土が整畦ドラムの内面側に侵入するのを少なくすることができる。 【0031】 ▲3▼.複数の整畦板を、複数の連結部材により連結して整畦ドラムを形成したので、複雑な形状の整畦ドラムであっても容易に製造することができる。 ▲4▼.複数の連結部材を複数組のもので構成し、そのうちの少なくとも1組のものを整畦板に対し着脱可能としたので、複雑な形状の整畦ドラムの製造が容易となると共に、整畦板が損傷した場合には、その部分の補修や交換を容易に行うことができる。 【0032】 ▲5▼.複数組の連結部材のうちの少なくとも1組のものを、整畦板に対する固着位置を変更可能としたので、複雑な形状の整畦ドラムでも製造が容易となり、整畦板が損傷した場合に、整畦板の補修や交換を容易に行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による畦塗り機の側面図である。 【図2】同平面図である。 【図3】同背面図である。 【図4】整畦体の第1実施例の平面図(a)及び側面図(b)である。 【図5】整畦体の第2実施例の平面図(a)及び側面図(b)である。 【図6】整畦体の第3実施例の平面図である。 【図7】整畦体の第4実施例の平面図である。 【図8】整畦体の第5実施例の平面図(a)及び側面図(b)である。 【図9】整畦体の第6実施例の平面図である。 【符号の説明】 1 畦塗り機 2 トップマスト 3 ロアリンク連結部 4 機枠 4a ロック装置 5 土盛体 6 整畦体 7 支持フレーム 8,9 伝動ケース 10 デフケース 11 ヒッチフレーム 12 入力軸 13 連結軸 14 回転軸 15 第1実施例の整畦ドラム 15a 整畦板 15b,15c 連結部材 15d 段差部 16 上面修復体 17 土盛量調節装置 18 回動用取っ手 19 作業部回動装置 20 回転ハンドル 21 接地輪(コールタ) 21a 上下調節装置 22 ガススプリング 23 スタンド 24 第2実施例の整畦ドラム 24a 整畦板 24b 重なり部分 24c,24d 連結部材 24e 垂直段部 25 第3実施例の整畦ドラム 25a 整畦板 25b 重なり部分 25c 固定杆 25d 段部 26 第4実施例の整畦ドラム 26a 整畦板 26b 個体板 26c 垂直段部 27 第5実施例の整畦ドラム 27a 整畦板 27b 重なり部分 27c,27c 連結片 27d 垂直段部 28 第6実施例の整畦ドラム 28b,28d 連結部材 28c 取付け部 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による畦塗り機の側面図である。 【図2】同平面図である。 【図3】同背面図である。 【図4】整畦体の第1実施例の平面図(a)及び側面図(b)である。 【図5】整畦体の第2実施例の平面図(a)及び側面図(b)である。 【図6】整畦体の第3実施例の平面図である。 【図7】整畦体の第4実施例の平面図である。 【図8】整畦体の第5実施例の平面図(a)及び側面図(b)である。 【図9】整畦体の第6実施例の平面図である。 【符号の説明】 1 畦塗り機 2 トップマスト 3 ロアリンク連結部 4 機枠 4a ロック装置 5 土盛体 6 整畦体 7 支持フレーム 8,9 伝動ケース 10 デフケース 11 ヒッチフレーム 12 入力軸 13 連結軸 14 回転軸 15 第1実施例の整畦ドラム 15a 整畦板 15b,15c 連結部材 15d 段差部 16 上面修復体 17 土盛量調節装置 18 回動用取っ手 19 作業部回動装置 20 回転ハンドル 21 接地輪(コールタ) 21a 上下調節装置 22 ガススプリング 23 スタンド 24 第2実施例の整畦ドラム 24a 整畦板 24b 重なり部分 24c,24d 連結部材 24e 垂直段部 25 第3実施例の整畦ドラム 25a 整畦板 25b 重なり部分 25c 固定杆 25d 段部 26 第4実施例の整畦ドラム 26a 整畦板 26b 個体板 26c 垂直段部 27 第5実施例の整畦ドラム 27a 整畦板 27b 重なり部分 27c,27c 連結片 27d 垂直段部 28 第6実施例の整畦ドラム 28b,28d 連結部材 28c 取付け部 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 走行機体の後部に連結装置を介して着脱可能に連結される機枠と、 この機枠に回転自在に設けられ、畦塗り用の泥土を切削して元畦箇所に供給する土盛体と、 この土盛体の後方に位置して、前記土盛体により供給された泥土を回転しながら元畦に塗りつけて、元畦を修復するドラム状の整畦体と、 を有する畦塗り機であって、 前記整畦体は、 回転しながら畦を形成する整畦ドラムを、回転中心から外周側に向けて複数の整畦板を周方向に等間隔に配設して形成し、 各整畦板の基端部は前記回転中心の取付け基部に取付けられ、 隣接する整畦板の境界部分に沿って設けられた連結部材で前記隣接する整畦板を相互に連結することにより、一体の前記整畦ドラムが構成され、 各整畦板の境界部分に段差部を形成し、 前記隣接する整畦板のうち、回転方向前側に位置する整畦板の回転方向後側の側縁が、直線状であり、 前記連結部材は、前記隣接する整畦板のうち、回転方向前側に位置する整畦板の整畦面の裏面に固定され、回転方向後側に位置する整畦板の整畦面に延在しないことを特徴とする畦塗り機。 【請求項2】(削除) 【請求項3】(削除) 【請求項4】(削除) |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審決日 | 2015-04-22 |
出願番号 | 特願2001-265939(P2001-265939) |
審決分類 |
P
1
41・
841-
Y
(A01B)
P 1 41・ 851- Y (A01B) P 1 41・ 856- Y (A01B) P 1 41・ 854- Y (A01B) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 石川 信也 |
特許庁審判長 |
赤木 啓二 |
特許庁審判官 |
中田 誠 住田 秀弘 |
登録日 | 2012-05-25 |
登録番号 | 特許第5000051号(P5000051) |
発明の名称 | 畦塗り機 |
代理人 | 特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ |
代理人 | 特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ |