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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 F16C
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 F16C
管理番号 1302236
審判番号 不服2014-7064  
総通号数 188 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2015-08-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-04-16 
確定日 2015-06-17 
事件の表示 特願2010-511503「相互回転可能な要素間に介在可能なブレーキ装置」拒絶査定不服審判事件〔平成20年12月18日国際公開、WO2008/151678、平成22年9月16日国内公表、特表2010-530941〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2007年12月20日(パリ条約による優先権主張外国庁受理:2007年6月13日、伊国(IT))を国際出願日とする出願であって、平成25年12月11日付け(発送日:12月17日)で拒絶査定がなされ、これに対して、平成26年4月16日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに、その審判の請求と同時に手続補正がなされたものである。さらに、平成26年8月12日に上申書が提出された。

第2 平成26年4月16日付けの手続補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
平成26年4月16日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1.補正後の本願発明
平成26年4月16日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)により、特許請求の範囲の請求項1は、
「相互回転可能な要素どうしの間に介在させることができるブレーキ装置(1)であって、
第1要素に対して一体的に連結された第1本体(2)と、第2要素と一体的に回転しかつ前記第1本体(2)に回転可能に係合することのできる第2本体(10)と、相互回転の際に前記第1本体(2)に対する前記第2本体(10)の並進運動を付与するための並進運動用手段(20,22)とを備え、
前記本体どうしの間の相互回転の際に少なくとも1つの所定方向において前記並進運動に対抗するために、前記第1本体(2)と前記第2本体(10)との間で相互に作用する弾性変形手段(31)がさらに設けられ、
前記並進運動用手段(20,22)はねじ付き部分(20)を備え、そのねじ付き部分(20)は、前記第1本体(2)によって画定され、かつ、前記第2本体(10)の内部に形成された空洞で画定されたねじ付き座部(22)に係合することができ、
前記第2本体(10)および前記弾性変形手段(31)は、前記第1本体(2)に接しており、かつ、前記第1本体(2)に対して摩擦を生じさせている
、ことを特徴とするブレーキ装置(1)。」
と補正された。
なお、下線は補正箇所であり、請求人が付したとおりである。

本件補正は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「第2本体及び弾性変形手段」について、これらが「第1本体に接しており、かつ、第1本体に対して摩擦を生じさせている」ことを限定するものであり、かつ、補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるので、特許法第17条の2第5項第2号に規定された特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで、本件補正後の請求項1に記載された発明(以下「本願補正発明」という。)が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について、以下に検討する。

2.引用刊行物とその記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された、本願の優先権主張日前に日本国内において頒布された特開平11-82586号公報(以下「刊行物」という。)には、「回動体の調速装置」に関し、図面(特に図7、8参照)とともに、次の事項が記載されている。
以下、下線は当審で付与するものである。

ア.「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器の蓋や便器の座板等の回動体が過度な速度で回動することを防止する調速装置に関する。」

イ.「【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の調速装置は、構造が比較的複雑であり、大型化とコストアップが避けられないという問題があった。
【0005】そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、小型で、簡易かつ安価な回動体の調速装置を提供することを目的とする。」

ウ.「【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)…(略)…
【0014】図3において、蓋縁部12の左端面からは調速装置を構成する回動軸たるネジ棒3が突出しており、このネジ棒3の矩形ブロック状の基部31は蓋縁部12内に位置している。ネジ棒3は、軸受け金具5の円形頭部51の中央に形成された雌ネジ部52に結合され、軸受け金具5は頭部51を除く矩形ブロック状の本体が、炊飯器1本体の後端上部の側縁に形成された軸受け部(後述)内に位置している。そして、上記ネジ棒3の外周には皿バネ6が嵌装されている。この詳細を図4に示す。」

エ.「【0015】図4において、ネジ棒3は基部31の外周に形成した溝32のうち上下の部分を、蓋縁部12に形成した凹所121の凸壁122に一致させて、紙面垂直方向より凹所121内に挿入し固定されている。一方、軸受け金具5も本体外周に形成した溝53のうち上下の部分を、炊飯器1本体の軸受け部16に形成した凹所161の凸壁162に一致させて、紙面垂直方向より凹所161内に挿入し固定されている。ネジ棒3は軸受け金具5の雌ネジ部52に結合しており、ネジ棒3の周囲に配設された皿バネ6は、その小径開口が基部31端面の円形段付部33に嵌装されて位置決めされるとともに、拡開する周壁の先端に形成されたフランジ部61が軸受け金具5の頭部51に接近してこれに平行に位置している。なお、ネジ棒3の外周に形成された雄ネジ部34および軸受け金具5の雌ネジ部52の螺旋は、図4の矢印方向へ回転した場合にネジ棒3が雌ネジ部52内へ進入するように形成されている。」

オ.「【0018】(第2実施形態)図7に示すように、基部31と軸受け金具5との間にコイルバネ7を設ける構造としても良い。蓋11が開放方向へ回動してネジ棒3が軸受け金具5の雌ネジ部52内に進入すると、図8に示すように、基部31が軸受け金具5の方向へ接近して、これらの間に位置するコイルバネ7が圧縮変形させられる。この時のコイルバネ7の弾発力により、ネジ棒3が雌ネジ部52内へ進入する際に大きな抵抗を受けるようになり、この結果、蓋11の回動速度が低減させられる。この場合、蓋11が開放方向へ回動を開始すると同時にコイルバネ7は圧縮変形を始めるが、コイルバネ7のバネ力を適当に調整しておけば、蓋11の開放行程の後半部でのみ実質的な減速作用が発揮されるようにできる。」

カ.「【0024】なお、上記各実施形態では、ネジ棒に雄ネジ部を形成し、軸受け金具に雌ネジ部を形成したが、これを逆にして、ネジ棒に雌ネジ部を形成し、軸受け金具に雄ネジ部を形成しても良い。」(1?4行)

キ.「【0025】なお、本発明の適用対象は炊飯器の蓋に限らないことはもちろんであり、従来技術で示した便器の蓋や便座、収納箱の蓋等、自重ないし付勢力によって回動する回動体を広く含むものである。」

上記記載事項ウ?オ、及び図示内容を総合して、本願補正発明に則って整理すると、刊行物には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「炊飯器1本体と蓋11との間に設けられる回動体の調速装置であって、
蓋縁部12から調速装置を構成する回動軸たるネジ棒3が突出し、炊飯器1本体の後端上部の側縁に形成された軸受け部内に軸受け金具5が位置し、
ネジ棒3の雄ネジ部34は、軸受け金具5の円形頭部51の中央に形成された雌ネジ部52に結合され、
ネジ棒3の基部31と軸受け金具5との間にコイルバネ7を設け、
蓋11が回動してネジ棒3が軸受け金具5の雌ネジ部52内に進入すると、ネジ棒3の基部31が軸受け金具5の方向へ接近して、これらの間に位置するコイルバネ7が圧縮変形させられ、コイルバネ7の弾発力により、ネジ棒3が雌ネジ部52内へ進入する際に大きな抵抗を受けるようになり、蓋11の回動速度が低減させられる、回動体の調速装置。」

3.対比
本願補正発明と引用発明とを対比する。
a.引用発明の「炊飯器1本体」は、その機能、構造からみて、本願補正発明の「第1要素」に相当し、同様に、「蓋11」は「第2要素」に、「軸受け金具5」は「第1本体」に、「ネジ棒3」は「第2本体」に、「コイルバネ7」は「弾性変形手段」に、それぞれ相当する。
なお、請求項2においては、第1要素が「衛生設備」である点が特定されているが、刊行物には、記載事項キとして列記したように「本発明の適用対象は炊飯器の蓋に限らないことはもちろんであり、従来技術で示した便器の蓋や便座、収納箱の蓋等、自重ないし付勢力によって回動する回動体を広く含む」との記載もあり、具体的特定のない本願補正発明の「第1要素」を炊飯器本体に相当させる点に、何ら問題はない。
b.引用発明の「ネジ棒3の雄ネジ部34と軸受け金具5の雌ネジ部52」とは、その機能、構造からみて、本願補正発明の「ねじ付き部分20とねじ付き座部22」に相当するから、引用発明も「並進運動手段」を備えていることは明らかである。
c.本願補正発明の「ねじ付き座部(22)」は、「第2本体の内部に形成された空洞で画定された」と特定されるものであり、且つ、第2本体は、第2要素と一体的に回転するものである。
すなわち、本願補正発明においては、第2要素と一体的に回転する第2本体の「空洞」にねじ付き座部が画定されている(本願の図1、2参照)。
他方、引用発明においては、ネジ棒3が結合する軸受け金具5(雌ネジ部が画定された空洞であることは図7、8から明らかである。)は、炊飯器1本体に設けられている。
d.本願補正発明の「第2本体(10)および弾性変形手段(31)は、第1本体(2)に接しており、かつ、第1本体(2)に対して摩擦を生じさせている」という特定事項について、検討する。
当該特定事項は、審判請求時の補正により追加されたものであるところ、請求人は、当該補正の根拠について、「これらの補正は、原明細書における〔0019〕?〔0022〕の記載および図1?6の記載などに基づいている。」(審判請求書4頁7?8行)と記載している。
しかしながら、段落【0019】?【0022】には、上記特定事項を覗わせる記載はなく、又、本願明細書の他の記載を参酌しても、上記特定事項を覗わせる記載はないから、結局、上記特定事項は、図1?6、特に図2において、第2本体であるブッシュ11と弾性変形手段である弾性変形型本体31とが、第1本体2に接していること、すなわち、当該図面の記載のみを根拠としているといわざるを得ず、そして、第1本体に接していることを理由に、摩擦を生じさせていると特定しているものと解される。
他方、刊行物にも、軸受け金具とコイルばねがネジ棒に接しているとの明文の記載はない。
しかしながら、刊行物の図7、8をみると、軸受け金具5とコイルバネ7とはネジ棒3に接しているから、本願補正発明と同様に、引用発明においても、それらが接しているということができ、本願補正発明と同様に、摩擦を生じさせているといえる。
してみると、上記特定事項は、引用発明が備えているといえる。
e.本願補正発明の「ブレーキ装置」と引用発明の「回動体の調速装置」とは、その機能等からみて、同義である。

以上の点からみて、本願補正発明と引用発明とは、
[一致点]
「相互回転可能な要素どうしの間に介在させることができるブレーキ装置であって、
第1要素に対して一体的に連結された第1本体と、第2要素と一体的に回転しかつ前記第1本体に回転可能に係合することのできる第2本体と、相互回転の際に前記第1本体に対する前記第2本体の並進運動を付与するための並進運動用手段とを備え、
前記本体どうしの間の相互回転の際に少なくとも1つの所定方向において前記並進運動に対抗するために、前記第1本体と前記第2本体との間で相互に作用する弾性変形手段がさらに設けられ、
前記並進運動用手段は、ねじ付き部分とねじ付き座部とを備え、
前記第2本体および前記弾性変形手段は、前記第1本体に接しており、かつ、前記第1本体に対して摩擦を生じさせている
、ブレーキ装置。」
である点で一致し、次の点で相違する。
[相違点]
並進運動用手段が備えるねじ付き部分とねじ付き座部とが、本願補正発明では、「ねじ付き部分は、前記第1本体によって画定され、かつ、前記第2本体の内部に形成された空洞で画定されたねじ付き座部」であるのに対して、引用発明では、ねじ付き部分(雄ネジ部)は第2本体(ネジ棒)によって画定され、ねじ付き座部(雌ネジ部)は、第1本体(軸受け金具)内の空洞に画定されたものである点。

4.判断
(1)相違点について
刊行物には、「ネジ棒に雄ネジ部を形成し、軸受け金具に雌ネジ部を形成したが、これを逆にして、ネジ棒に雌ネジ部を形成し、軸受け金具に雄ネジ部を形成しても良い。」(記載事項カ)と記載されている。
すなわち、相互回転可能な要素どうしにおいて、回転軸とその軸受け部(空洞)とは、回動しない側(第1要素、炊飯器1本体)と回動する側(第2要素、蓋11)のどちらに設けても同様に作動するものであり、且つ、回転軸と軸受け部とを逆に設けることを妨げる特段の事情もないから、刊行物の記載事項カに基づいて、刊行物記載の軸受け部を蓋側に、ネジ棒を本体側に設けて、上記相違点の構成とすることは、当業者が容易に想到し得ることである。

(2)作用効果について
そして、本願補正発明による効果も、引用発明及び刊行物記載の技術事項から当業者が予測し得た程度のものにすぎない。

(3)まとめ
したがって、本願補正発明は、引用発明及び刊行物記載の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるので、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

なお、請求人は、平成26年8月12日付けの上申書において、補正案A、Bを提示しているので、当該補正案について、検討する。
A.補正案Aについて
補正案Aは、本願補正発明の審判請求時の補正事項に代えて、「前記第1本体(2)は、当接面が設けられた連結用本体部(3)へ結合されており、前記弾性変形手段は、前記連結用本体部(3)の前記当接面に接触した前記第2本体(10)によって押されてブレーキ作用を生じさせる摩擦力を発生するように構成されている」という特定事項を追加しようというものである。
まず、「第1本体(2)は、当接面が設けられた連結用本体部(3)へ結合されて」いる点について検討するに、刊行物には、ネジ棒3の基部31にバネ部材が嵌装される円形段付部33が設けられており(上記記載事項エ参照)、当該円形段付部33が突出している面は、図7に記載のとおり、コイルバネ7が当接する面であるから、刊行物には、補正案Aに係る当接面が記載されており、弾性変形手段が当接する「当接面」を追加しても、その発明に進歩性があるとはいえない。
次に、「前記弾性変形手段は、前記連結用本体部(3)の前記当接面に接触した前記第2本体(10)によって押されて」いる点について検討するに、弾性変形手段が第2本体(10)によって押される点は理解できるが、「連結用本体部(3)の前記当接面に接触した前記第2本体(10)」は、意味不明である。すなわち、当接面と第2本体との間には、弾性変形手段、リングが介在しており(本願の図2、3参照)、第2本体が当接面に接触していないことは明らかであるから、上記下線部の記載は明細書の記載と整合しておらず、当該補正事項により何を特定しているのかわからない。
B.補正案Bについて
補正案Bは、本願補正発明の上記審判請求時の補正事項に代えて、「前記第1本体(2)は、当接面が設けられた連結用本体部(3)へ結合されており、前記弾性変形手段は、前記連結用本体部(3)の前記当接面に接触した前記第2本体(10)によって押されてブレーキ作用を生じさせる摩擦力を発生するように構成されており、
前記連結用本体部(3)は、前記第1要素へ固定することのできるピン(5)の特定輪郭の頭部を挿入することができる座部(4)を画定している」という特定事項を追加しようというものである。
上記の内、前段の補正事項については、上記Aに記載したとおりである。
後段の「前記連結用本体部(3)は、前記第1要素へ固定することのできるピン(5)の特定輪郭の頭部を挿入することができる座部(4)を画定している」という特定事項は、原審における拒絶理由通知に示した刊行物4に記載される技術事項であるから、当該特定事項を追加しても、その発明に進歩性があるとはいえない。
以上のとおりであるから、補正案A又はBを採用したとしても、その発明に進歩性は認められない。

5.むすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
1.本願発明
本件補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1ないし16に係る発明は、平成25年7月24日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1ないし16に記載された事項により特定されるとおりのものと認められるところ、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、次のとおりのものである。
「相互回転可能な要素間に介在可能なブレーキ装置(1)であって、
第1要素に対して一体的に連結された第1本体(2)と、第2要素と一体的に回転しかつ前記第1本体(2)に回転可能に係合することのできる第2本体(10)とを備え、相互回転の際に前記第1本体(2)に対する前記第2本体(10)の並進運動を付与するために並進運動用手段を備え、
前記本体どうしの間の相互回転の際に少なくとも1つの所定方向において前記並進運動に対抗するために、前記第1本体(2)と前記第2本体(10)との間で相互に作用する弾性変形手段がさらに設けられ、
前記並進運動用手段はねじ付き部分(20)を備え、そのねじ付き部分は、前記第1本体(2)によって画定され、かつ、前記第2本体(10)の内部に形成された空洞で画定されたねじ付き座部(22)に係合することができる、ことを特徴とするブレーキ装置(1)。」

2.引用刊行物とその記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物の記載事項は、上記第2、2に記載したとおりである。

3.対比・判断
本願発明は、上記第2で検討した本願補正発明から、「第2本体及び弾性変形手段」についての限定事項を省いたものである。
そうすると、本願発明の発明特定事項をすべて含む本願補正発明が、上記第2、3及び4に記載したとおり、引用発明及び刊行物記載の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明及び刊行物記載の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

4.まとめ
したがって、本願発明は、引用発明及び刊行物記載の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第4 むすび
以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2015-01-19 
結審通知日 2015-01-20 
審決日 2015-02-03 
出願番号 特願2010-511503(P2010-511503)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (F16C)
P 1 8・ 121- Z (F16C)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 増岡 亘  
特許庁審判長 島田 信一
特許庁審判官 森川 元嗣
中川 隆司
発明の名称 相互回転可能な要素間に介在可能なブレーキ装置  
代理人 野河 信太郎  

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