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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A61B
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A61B
管理番号 1302486
審判番号 不服2014-6231  
総通号数 188 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2015-08-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-04-04 
確定日 2015-06-25 
事件の表示 特願2013-124133「磁気共鳴撮像システム」拒絶査定不服審判事件〔平成25年 9月 5日出願公開、特開2013-173046〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯

本願は、平成19年12月12日に出願した特願2007-321182号(以下「原出願」という。)の一部を平成25年6月12日に新たな特許出願としたものであって、同年9月12日付けで拒絶理由が通知され、これに対して同年11月18日に意見書が提出されるとともに同日付けで手続補正がなされたが、同年12月27日付けで拒絶査定がされ、これに対し、平成26年4月4日に拒絶査定不服審判の請求がされるとともに同日付けで手続補正がなされたものである。

第2 平成26年4月4日付けの手続補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
平成26年4月4日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1 本件補正について

本件補正による特許請求の範囲についての補正は、限定的減縮を目的としているから、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる事項を目的とするものであるといえる。
そこで、次に、本件補正後の特許請求の範囲の請求項8に係る発明(以下「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する特許法第126条第7項の規定に違反しないか)について検討する。

2 本願補正発明

本願補正発明は、平成26年4月4日付け手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項8に記載された次のとおりのものである。

「シリンジのピストンを押し込むピストン駆動機構を有し、シリンジが装着されるシリンジ保持部が一端側に形成されている自動注入器を備え、
他のユニットと無線方式で通信を行うユニットが、前記自動注入器における前記シリンジ保持部とは反対側に一体的に設けられていることを特徴とする、薬液注入装置。」

3 引用例

(1) 原査定の拒絶の理由に引用され、本願の出願前に電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった国際公開第2006/109778号(以下、「引用例1」という。)には、次の事項が記載されている(下線は当審において付加したものである)。

ア 「[0026] [実施の形態の構成]
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。本実施の形態の薬液注入システム1000は、図1ないし図4に示すように、薬液注入装置100、薬液シリンジ200、透視撮像装置であるCTスキャナ300、を有しており、詳細には後述するが、被験者(図示せず)に薬液として造影剤などを注入する。」

イ 「[0028] 薬液シリンジ200は、図5に示すように、シリンダ部材210とピストン部材220からなり、シリンダ部材210にピストン部材220がスライド自在に挿入されている。シリンダ部材210は、円筒形の中空の本体部211を有しており、この本体部211の閉塞した先端面に導管部212が形成されている。」

ウ 「[0035] 本形態の薬液注入装置100は、図4に示すように、注入制御ユニット101と注入実行ヘッド110とが別体に形成されており、その注入制御ユニット101と注入実行ヘッド110とは通信ケーブル102で有線接続されている。注入実行ヘッド110は、装着される薬液シリンジ200を駆動して被験者に薬液を注入し、注入制御ユニット101は、注入実行ヘッド110を動作制御する。このため、図2に示すように、注入制御ユニット101はコンピュータユニット130が内蔵されており、CTスキャナ300の撮像制御ユニット302とも通信ネットワーク304で有線接続されている。」

エ 「[0037] 注入実行ヘッド110は、キャスタスタンド111の上端に可動アーム112で装着されており、図4に示すように、そのヘッド本体113の上面には、薬液シリンジ200が着脱自在に装着される半円筒形の溝状の凹部114が形成されている。この凹部114の前部には、薬液シリンジ200のシリンダフランジ211を着脱自在に保持するシリンダ保持機構116が形成されており、凹部114の後方には、ピストンフランジ221を保持してスライド移動させる薬液注入機構117が配置されている。」

オ 「[0038] シリンダ保持機構116は、凹部114に異形の凹溝として形成されており、シリンダフランジ211が係脱自在に係合する。薬液注入機構117は、超音波モータやDCモータなどの駆動モータ118を駆動源として個々に有しており、ネジ機構(図示せず)などによりピストン部材220をスライド移動させる。また、薬液注入機構117にはロードセル119も個々に内蔵されており、そのロードセル119は、ピストン部材220を押圧する圧力を検出する。」

カ 「[0108] また、上記形態では薬液注入装置100の注入実行ヘッド110と注入制御ユニット101とが別体に形成されていて有線接続されていることを例示したが、例えば、これらが電波や超音波や赤外線などにより無線接続されていることも可能であり、一体に形成されていることも可能である。」

キ 「[図2]



ク 「[図3]



ケ 上記摘記事項キの図2において、符号「110」の部材の一端側に符号「114」の部分が形成されていることが図示されていることと、上記摘記事項エの「注入実行ヘッド110」「には」「凹部114が形成され」なる記載とを踏まえると、上記図2により、「注入実行ヘッド110」の一端側に「凹部114」が形成されていることが開示されていると認める。

(2) 引用例1に記載された発明の認定

上記(1)のアないしケを含む引用例1全体の記載を総合すると、引用例1には、

「薬液注入装置100、薬液シリンジ200、透視撮像装置であるCTスキャナ300、を有し、被験者に薬液として造影剤などを注入する薬液注入システム1000であって、
薬液シリンジ200は、シリンダ部材210とピストン部材220からなり、シリンダ部材210にピストン部材220がスライド自在に挿入され、
薬液注入装置100では、注入制御ユニット101と注入実行ヘッド110とが別体に形成され、
注入実行ヘッド110は、装着される薬液シリンジ200を駆動して被験者に薬液を注入し、注入制御ユニット101は、注入実行ヘッド110を動作制御し、
注入実行ヘッド110には、薬液シリンジ200が着脱自在に装着される凹部114が形成され、凹部114の後方には、薬液注入機構117が配置され、
薬液注入機構117は、駆動モータ118を駆動源として個々に有しており、ピストン部材220をスライド移動させ、
薬液注入装置100の注入実行ヘッド110と注入制御ユニット101とが、無線接続され、
注入実行ヘッド110の一端側に凹部114が形成されている、
薬液注入システム1000。」

の発明(以下「引用発明1」という。)が記載されている。

(3) 本願の出願前に電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった国際公開第2007/050771号(以下、「引用例2」という。)には、次の事項が記載されている(下線は当審において付加したものである)。

ア 「[0076] FIG. 7 illustrates one simple remote control 710 that is sized to fit in an operators hand. The remote control emits a signal from a transmitter 712 that is received at a receiver 708 at the powerhead. Within the powerhead, the signal is converted for use by the motor control circuitry 702 to effect movement of the syringe ram 706 through the motor drive 704. The motor drive 704 and syringe ram 706 operate similar to conventional powerheads except that in addition to receiving input from local controls, the input from the receiver 708 is considered as well. The exemplary remote control 710 includes two buttons 714, 716. One button 714 extends the ram 706 towards the front of the syringe and the other button 716 retracts the ram 706 from the front of the syringe. This particular remote control 710 permits one-handed operation because of its size and button placement.」

「当審仮訳:[0076] 図7は、オペレータの手に適合するような大きさとされた1つの簡単なリモート制御710を例示する。リモート制御は、送信機712から信号を発し、その信号は受信機708で受信される。パワーヘッド内において、モータ制御回路網702で使用するためにその信号は変換されて、モータ駆動704による注射器ラム706の動きを引き起こす。モータ駆動704および注射器ラム706は、従来のパワーヘッドと同様に動作するが、ただしローカル制御からの入力を受信することに加えて、受信機708からの入力も考えられている。例示的なリモート制御710は、2つのボタン714、716を含む。1つのボタン714は、ラム706を注射器の正面の方に延ばし、他のボタン716は、ラム706を注射器の正面から引込める。この特定のリモート制御710は、そのサイズおよびボタン配置により、片手操作を可能にする。」

イ 「


「当審仮訳:


図7」

ウ 上記摘記事項イの図7から見て、上記摘記事項アの「受信機708」は、「パワーヘッド」に一体的に設けられていると認める。

(4) 引用例2に記載された発明の認定

上記(3)のアないしウを含む引用例2全体の記載を総合すると、引用例2には、

「リモート制御710の送信機712から信号を発し、その信号が受信機708で受信され、パワーヘッド内において、その信号は変換されて、シリンジラム706の動きを引き起こすリモート制御において、受信機708がパワーヘッドに一体的に設けられるリモート制御」

の発明(以下「引用発明2」という。)が記載されている。

4 本願補正発明と引用発明1との対比
(1) 対比

ア 引用発明1の「薬液シリンジ200」、「注入実行ヘッド110」及び「薬液注入システム1000」は、それぞれ本願補正発明の「シリンジ」、「自動注入器」及び「薬液注入装置」に相当する。


(ア) 引用発明1では、「薬液注入機構117」が「駆動モータ118を駆動源として」、「シリンダ部材210とピストン部材220」からなる「薬液シリンジ200」の「ピストン部材220をスライド移動させ」ることで、「薬液シリンジ200」が「駆動」されて「被験者に薬液を注入」しているから、「スライド移動」の方向は、「ピストン部材220」を押し込む方向となっている。
よって、上記アを踏まえると、引用発明1の「薬液シリンジ200」の「ピストン部材220」を押し込む「薬液注入機構117」は、本願補正発明の「シリンジのピストンを押し込むピストン駆動機構」に相当する。

(イ) 引用発明1では、「凹部114」に、「薬液シリンジ200が着脱自在に装着される」ことから、上記アを踏まえると、引用発明1の「薬液シリンジ200が」「装着される凹部114」は、本願補正発明の「シリンジが装着されるシリンジ保持部」に相当する。

(ウ) 引用発明1では、「注入実行ヘッド110の一端側に凹部114が形成され」ることから、上記ア及び上記(イ)を踏まえると、引用発明1の、「凹部114」が「一端側に」「形成され」ている「注入実行ヘッド110」は、本願補正発明の「シリンジ保持部が一端側に形成されている自動注入器」に相当する。

(エ) 引用発明1では、「注入実行ヘッド110」に「薬液注入機構117が配置され」ていることから、「注入実行ヘッド110」は「薬液注入機構117」を有する。
よって、上記(ア)ないし(ウ)を踏まえると、引用発明1の、「薬液シリンジ200」の「ピストン部材220」を押し込む「薬液注入機構117」を有し、「薬液シリンジ200が」「装着される凹部114」が「一端側に」「形成され」ている「注入実行ヘッド110」は、本願補正発明の「シリンジのピストンを押し込むピストン駆動機構を有し、シリンジが装着されるシリンジ保持部が一端側に形成されている自動注入器」に相当する。


(ア) 引用発明1において、無線接続が、無線方式で通信を行うユニット間で実現されることは、本願の原出願の出願前における技術常識であるから、引用発明1の、「別体に形成されていて、無線接続されて」いる「注入実行ヘッド110と注入制御ユニット101と」のそれぞれに対応して、当該無線方式で通信を行うユニットが設けられ、これらユニットの間での通信により「無線接続」が実現されることは自明である。
してみると、引用発明1において、「注入制御ユニット101」に対応して設けられる上記ユニット、及び「注入実行ヘッド110」に対応して設けられる上記ユニットは、それぞれ本願補正発明の「他のユニット」、及び「ユニット」に相当する。

(イ) 上記(ア)を踏まえると、引用発明1において、「注入制御ユニット101」に対応して設けられる上記ユニットと無線方式で通信を行うユニットが、「注入実行ヘッド110」に対応して設けられていることは、本願補正発明の「他のユニットと無線方式で通信を行うユニットが、前記自動注入器における前記シリンジ保持部とは反対側に一体的に設けられていること」と、「他のユニットと無線方式で通信を行うユニットが、前記自動注入器に対応して設けられている」点で共通する。

(2) 一致点

よって、本願補正発明と引用発明1とは、
「シリンジのピストンを押し込むピストン駆動機構を有し、シリンジが装着されるシリンジ保持部が一端側に形成されている自動注入器を備え、
他のユニットと無線方式で通信を行うユニットが、前記自動注入器に対応して設けられている、薬液注入装置。」
の発明である点で一致し、次の点で相違する。

(3) 相違点

自動注入器に対応して設けられ、他のユニットと無線方式で通信を行うユニットが、本願補正発明では、自動注入器における前記シリンジ保持部とは反対側に一体的に設けられているのに対し、引用発明1では、上記ユニットをどのように自動注入器に対応して設けるか明らかでない点。

5 当審の判断

(1) 上記相違点について検討する。

ア 引用発明1において、上記自動注入器、すなわち「注入実行ヘッド110」は、そもそも「被験者に薬液として造影剤などを注入する」目的で用いられる。したがって、上記目的における「注入実行ヘッド110」の機能及び作用に対して悪影響、例えば、「注入実行ヘッド110の一端側」に形成されている「凹部114」に「薬液シリンジ200」を装着したり、その「薬液シリンジ200を駆動」したりするときに、「注入実行ヘッド110」に対応する上記ユニットが邪魔すること、をもたらさないような任意の箇所に、「注入実行ヘッド110」に対応する上記ユニットを設けることは、当業者であれば当然考慮すべき事項である。
そして、上記「3」の「(1)」の摘記事項クの図3を参酌すれば、そのような任意の箇所の一例として、「注入実行ヘッド110」における「薬液シリンジ200」とは反対側の箇所が該当することは明らかである。

イ 引用発明2の「リモート制御710の送信機712」と「パワーヘッドに一体的に設けられる」「受信機708」との間の通信は、引用発明1の「注入制御ユニット101」と「注入実行ヘッド110」との間の「無線接続」が「注入実行ヘッド110を動作制御する」ためのものであるのと同じく、「パワーヘッド内において」「注射器ラム706の動きを引き起こす」ためのものであり、引用発明2は、そのような通信を可能とする受信機708の設置について、「パワーヘッドに一体的に設け」るという点を具体化したものである。
よって、当業者であれば、引用発明1において、「注入実行ヘッド110」に対応する上記ユニットの設置について、引用発明2に開示された技術的思想を組み合わせて、「注入実行ヘッド110」に一体的に設けることで具体化することは、容易になしえたことである。

ウ したがって、上記ア及びイを踏まえれば、前記相違点に係る本願補正発明の構成事項は、引用発明1及び引用発明2に基づいて、当業者が容易に想到し得たものである。

(2) 本願補正発明の奏する作用効果

また、引用発明1において、上記ユニットを「注入実行ヘッド110」における「薬液シリンジ200」とは反対側に一体的に設けることの作用効果は、上記任意の箇所として当該反対側が選択されたこと、及び、上記ユニットと「注入実行ヘッド110」とが一体的であることとのそれぞれに応じて、当業者が自明に予測しうるものに過ぎない。
よって、本願補正発明の作用効果は、引用発明1及び引用発明2から、当業者が予測できる範囲のものである。

(3) まとめ

したがって、本願補正発明は、引用発明1及び引用発明2に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

6 むすび

したがって、本件補正後の請求項8に係る発明は、その特許出願の際独立して特許を受けることができないから、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するものである。よって、特許法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

第3 本願発明について

1 本願発明

平成26年4月4日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項8に係る発明(以下「本願発明」という)は、平成25年11月18日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項8に記載された次のとおりのものである。

「シリンジのピストンを押し込むピストン駆動機構を有し、シリンジが装着されるシリンジ保持部が一端側に形成されている自動注入器を備え、
他のユニットと無線方式で通信を行うユニットが、前記自動注入器における前記シリンジ保持部とは反対側に設けられていることを特徴とする、薬液注入装置。」

2 引用例

原査定の拒絶の理由に引用された引用例1、及びその記載事項は上記「第2」の「3」の(1)及び(2)に記載したとおりである。

4 本願発明と引用発明1との対比
(1) 一致点

本願発明は、上記「第2」で検討した本願補正発明から「一体的に」の構成を省いたものである。
よって、本願補正発明と引用発明1とは、
「シリンジのピストンを押し込むピストン駆動機構を有し、シリンジが装着されるシリンジ保持部が一端側に形成されている自動注入器を備え、
他のユニットと無線方式で通信を行うユニットが、前記自動注入器に対応して設けられている、薬液注入装置。」
の発明である点で一致し、次の点で相違する。

(3) 相違点

自動注入器に対応して設けられ、他のユニットと無線方式で通信を行うユニットが、本願発明では、自動注入器における前記シリンジ保持部とは反対側に設けられているのに対し、引用発明1では、上記ユニットをどのように自動注入器に対応して設けるか明らかでない点。

5 当審の判断

(1) 上記相違点について検討する。

上記「第2」の「5」の(1)の「ア」で検討したとおり、引用発明1において、「注入実行ヘッド110」の機能及び作用に対して悪影響をもたらさない任意の箇所に、「注入実行ヘッド110」に対応する上記ユニットを設けることは、当業者であれば当然考慮すべき事項であって、そのような任意の箇所の一例として、「注入実行ヘッド110」における「薬液シリンジ200」とは反対側の箇所が該当することは明らかである。
よって、当該反対側に上記ユニットを設けることは、当業者が容易に想到し得ることである。

(2) 本願発明の奏する作用効果

また、引用発明1において、上記ユニットを「注入実行ヘッド110」における「薬液シリンジ200」とは反対側に設けることの作用効果は、上記任意の箇所として当該反対側が選択されたことに応じて、当業者が自明に予測しうるものに過ぎない。
よって、本願発明の作用効果は、引用発明1から、当業者が予測できる範囲のものである。

(3) まとめ

したがって、本願発明は、引用発明1に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

6 むすび

以上のとおりであるから、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

したがって、その余の請求項に係る発明について論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2015-04-22 
結審通知日 2015-04-28 
審決日 2015-05-11 
出願番号 特願2013-124133(P2013-124133)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A61B)
P 1 8・ 575- Z (A61B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 島田 保  
特許庁審判長 森林 克郎
特許庁審判官 ▲高▼場 正光
渡戸 正義
発明の名称 磁気共鳴撮像システム  
代理人 小野 暁子  
代理人 伊藤 克博  

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