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審決分類 審判 査定不服 4項1号請求項の削除 特許、登録しない。 A62B
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A62B
管理番号 1302674
審判番号 不服2014-12226  
総通号数 188 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2015-08-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-06-26 
確定日 2015-06-29 
事件の表示 特願2009-295254「花粉防止用マスク」拒絶査定不服審判事件〔平成22年12月 9日出願公開、特開2010-274102〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成21年12月25日(優先権主張同年4月30日)の出願であって、平成25年9月10日付けで拒絶理由が通知され、同年12月27日に意見書及び手続補正書が提出され、平成26年1月6日に意見書が提出されたが、同年3月5日付けで拒絶査定がされ、同年6月26日に拒絶査定に対する審判請求がされるとともに同時に特許請求の範囲を補正する手続補正書が提出されたものである。

第2 平成26年6月26日付けの手続補正について
1 平成26年6月26日付けの手続補正の内容
平成26年6月26日に提出された手続補正書による手続補正(以下、「本件補正」という。)は、特許請求の範囲についての補正であって、本件補正により補正される前の(すなわち、平成25年12月27日に提出された手続補正書により補正された)下記(1)に示す特許請求の範囲の記載を下記(2)に示す特許請求の範囲の記載へ補正するものである。

(1)本件補正前の特許請求の範囲
「【請求項1】
平均繊維径20μm?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層と、この不織布または織布層に積層された平均繊維径1nm?1000nmのナノファイバー不織布層とを備え、前記ナノファイバー不織布層の坪量が0.005g/m^(2)?0.500g/m^(2)であることを特徴とする花粉防止用マスク。
【請求項2】
平均繊維径1μm?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層と、この不織布または織布層に積層された平均繊維径1nm?1000nmのナノファイバー不織布層とを備え、前記ナノファイバー不織布層の坪量が0.005g/m^(2)以上0.01g/m^(2)未満であることを特徴とする花粉防止用マスク。
【請求項3】
通気度が100cc/cm^(2)・sec以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の花粉防止用マスク。
【請求項4】
請求項1?3のいずれか一つに記載の花粉紡糸用マスクの製造方法であって、
ポリビニルアルコール(PVA)に対し、水とエタノールとを混合した溶媒を加えて振動撹拌して溶解し、4質量%?6質量%のPVA溶解液を作成し、このPVA溶解液を電界紡糸することでナノファイバー不織布層を、前記マイクロファイバー不織布または織布層に積層することを特徴とする花粉防止用マスクの製造方法。」

(2)本件補正後の特許請求の範囲
「【請求項1】
平均繊維径20μm?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層と、この不織布または織布層に積層された平均繊維径1nm?1000nmのナノファイバー不織布層とを備え、前記ナノファイバー不織布層の坪量が0.005g/m^(2)?0.500g/m^(2)であることを特徴とする花粉防止用マスク。
【請求項2】
平均繊維径1μm?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層と、この不織布または織布層に積層された平均繊維径1nm?1000nmのナノファイバー不織布層とを備え、前記ナノファイバー不織布層の坪量が0.005g/m^(2)以上0.01g/m^(2)未満であることを特徴とする花粉防止用マスク。
【請求項3】
通気度が100cc/cm^(2)・sec以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の花粉防止用マスク。」

2 本件補正の目的及び適否
本件補正は、本件補正前の特許請求の範囲の請求項4を削除したものであるから、特許法第17条の2第5項第1号に規定する請求項の削除を目的とするものに該当する。
したがって、本件補正は、適法なものである。

第3 本願発明
本願の特許請求の範囲の請求項1ないし3に係る発明は、本件補正により補正された特許請求の範囲並びに願書に最初に添付した明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載された事項により特定されるとおりのものであると認められるところ、特許請求の範囲の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、上記第2 1(2)の【請求項1】のとおりである。

第4 引用文献の記載等
1 引用文献1の記載等
1-1 引用文献1の記載
原査定の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に日本国内において頒布された刊行物である特開2008-188082号公報(以下、「引用文献1」という。)には、「マスク」に関して、概ね次の記載がある(以下、順に、「記載1a」及び「記載1b」という。)。

1a 「【請求項1】
鼻口を覆う被覆体と、この被覆体に配設された装着用部材とを有し、
前記被覆体が、無機多孔質物質を含み、平均繊維径1?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層と、この不織布または織布層に積層された、平均繊維径1nm以上1000nm未満のナノファイバー不織布層と、を備えることを特徴とするマスク。」(【特許請求の範囲】の【請求項1】)

1b 「【0009】
本発明のマスクを構成する被覆体は、無機多孔質物質を含むマイクロファイバー不織布または織布層と、ナノファイバー不織布層とを備えているから、マイクロファイバー不織布または織布層で、空気中の細菌、ウイルス、真菌等を吸着し、これらを死滅・不活性化させる効果と、ナノファイバー不織布層で、空気中からこれらウイルス等を捕集・除去する効果とを併せ持つ。
また、ナノファイバー不織布層は撥水性が高く、大気圧下において、空気や水蒸気は通過させる一方、有機溶剤、消毒用アルコール液、血液、体液等の液体は浸透させないという効果を有する。
したがって、本発明のマスクは、粉塵、ハウスダスト、SPMや花粉等の微小な有害粒子を除去し得るだけでなく、空気中に浮遊するウイルス等や、血液、吐瀉物等に含まれる各種の細菌、ウイルス、真菌などに起因する各種の感染症への罹患を防止できる。
さらに、不織布を複数積層した従来のマスクに比べ、薄いナノファイバー不織布層を採用することで軽量化でき、しかも通気性が良好になるため、長時間作業しても蒸れが少なく、装着感が良好になる。」(段落【0009】)

1-2 引用文献1の記載事項
記載1a及び1bから、引用文献1には、次の事項が記載されていると認める(以下、順に、「記載事項1c」及び「記載事項1d」という。)。

1c 記載1aによると、引用文献1には、平均繊維径1?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層と、この不織布または織布層に積層された、平均繊維径1nm以上1000nm未満のナノファイバー不織布層とを備えるマスクが記載されている。

1d 記載1b及び記載事項1cによると、引用文献1には、花粉防止用のマスクが記載されている。

1-3 引用発明
記載1a及び1b並びに記載事項1c及び1dを整理すると、引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認める。

「平均繊維径1?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層と、この不織布または織布層に積層された平均繊維径1nm以上1000nm未満のナノファイバー不織布層とを備える花粉防止用マスク。」

2 引用文献2の記載等
2-1 引用文献2の記載
原査定の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に日本国内において頒布された刊行物である特開2006-289209号公報(以下、「引用文献2」という。)には、「高捕集効率と低圧力損失とを兼ね備えたフィルター」に関して、図面とともに概ね次の記載がある(なお、下線は当審で付したものである。以下、順に、「記載2a」ないし「記載2c」という。)。

2a 「【請求項1】
繊維径が5000?20000nmの繊維で構成され、かつ不織布平面軸に対する繊維軸角度が40?140度である繊維を50?80重量%含有する不織布(A)の層と、繊維径が1?500nmの繊維で構成されるナノファイバー不織布(B)の層とが少なくとも2層以上積層してなる、高捕集効率と低圧力損失とを兼ね備えたフィルター。
・・・(略)・・・
【請求項3】
不織布(A)の目付が10?250g/m^(2)であり、ナノファイバー不織布(B)の目付が0.01?1.0g/m^(2)である、請求項1または2に記載の高捕集効率と低圧力損失とを兼ね備えたフィルター。」(【特許請求の範囲】の【請求項1】ないし【請求項3】)

2b 「【0009】
本発明のフィルターは、特定の繊維軸配向を有する不織布と、ナノファイバーより構成される不織布とが積層されており、かかる構造により、高捕集効率でありながら圧力損失が増大しないため、エアフィルターやマスクなどの用途に好適に使用することができる。」(段落【0009】)

2c 「【0019】
また、本発明においては、ナノファイバー不織布(B)の目付けは0.01?1.0g/m^(2)であることが好ましく、0.05?0.7g/m^(2)であることがより好ましい。目付けが0.01g/m^(2)未満では、不織布(A)表面に一様にナノファイバーを被覆するのが難しくなる傾向にあり、一方、1.0g/m^(2)を超えると、圧力損失が高くなる傾向にある。」(段落【0019】)

2-2 引用文献2記載の技術
「5000?20000nm」は「5μm?20μm」のことであるから、記載2aないし2c及び図面を整理すると、引用文献2には、次の技術(以下、「引用文献2記載の技術」という。)が記載されていると認める。

「繊維径が5μm?20μmのマイクロファイバー不織布層と、この不織布層に積層された繊維径1nm?500nmのナノファイバー不織布層とを備えたマスクに使用するフィルターにおいて、前記ナノファイバー不織布層の目付けを、圧力損失が高くならないように、0.01g/m^(2)?1.0g/m^(2)にすること。」

第5 対比
本願発明と引用発明を対比する。

引用発明における「平均繊維径1?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層」は、「平均繊維径」が「1μm?100μm」の「マイクロファイバー不織布または織布層」のことであるから、本願発明における「平均繊維径20μm?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層」と、「平均繊維径が100μm以下のマイクロファイバー不織布または織布層」という限りにおいて、一致する。
また、引用発明における「平均繊維径1nm以上1000nm未満のナノファイバー不織布層」は、本願発明における「平均繊維径1nm?1000nmのナノファイバー不織布層」と、「平均繊維径1nm以上のナノファイバー不織布層」という限りにおいて、一致する。

したがって、本願発明と引用発明は、以下の点で一致する。

「平均繊維径が100μm以下のマイクロファイバー不織布または織布層と、この不織布または織布層に積層された平均繊維径1nm以上のナノファイバー不織布層とを備える花粉防止用マスク。」

そして、以下の点で相違又は一応相違する。

1 相違点1
「平均繊維径が100μm以下のマイクロファイバー不織布または織布層」に関して、本願発明においては、「平均繊維径20μm?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層」であるのに対して、引用発明においては、「平均繊維径1?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層」である点(以下、「相違点1」という。)。

2 相違点2
「平均繊維径1nm以上のナノファイバー不織布層」に関して、本願発明においては、「平均繊維径1nm?1000nmのナノファイバー不織布層」であるのに対して、引用発明においては、「平均繊維径1nm以上1000nm未満のナノファイバー不織布層」である点(以下、「相違点2」という。)

3 相違点3
本願発明においては、「ナノファイバー不織布層」の「坪量」が「0.005g/m^(2)?0.500g/m^(2)である」のに対し、引用発明においては、「ナノファイバー不織布層」の「坪量」がどの程度であるか不明な点(以下、「相違点3」という。)。

第6 相違点1ないし3に対する判断
そこで、相違点1ないし3について、以下に検討する。

1 相違点1について
引用発明における「1?100μm」という数値範囲は、「20μm?100μm」という数値範囲を包含することから、相違点1は、実質的な相違点とはいえない。
仮に、相違点1が実質的な相違点であるとしても、本願発明における「20μm」という数値は、請求人が、審判請求書において、「図面2?図面4において、適当に4個ずつのマイクロファイーバー(当審注:「マイクロファイバー」の誤記である。)繊維径を求めた(参考図1?参考図3の矢印(A)?矢印(D))。なお、図中に細い糸のように見えるものは、ナノファイバー不織布である。
図面右下のスケールバー(50μm)の長さと比較すると、それぞれ20.9,17.8、32.2,20.9,25.8,16.1,19.3,17.7,40.0,30.0,16.2及び15.0μmであった。ここから平均値と標準偏差とを求めると、22.7±7.4μmとなる。このことより、マイクロファイバー不織布層または織布層の平均繊維径が20μmとすることは新規事項ではない。」(なお、下線は当審で付したものである。)と述べるように、「適当に・・・求めた」マイクロファイバー繊維径の平均値と標準偏差から導き出したものに過ぎず、臨界的意義は認められないことから、引用発明において、相違点1に係る本願発明の発明特定事項を想到することは、当業者であれば容易に想到し得たことである。

2 相違点2について
引用発明における「1nm以上1000nm未満」という数値範囲は、「1nm?1000nm」という数値範囲に包含されることから、相違点2は、実質的な相違点とはいえない。
仮に、相違点2が実質的な相違点であるとしても、本願発明における「1000nm」という数値には、臨界的意義は認められないことから、引用発明において、「1000nm」という数値を含むようにして、相違点2に係る本願発明の発明特定事項を想到することは、当業者であれば容易に想到し得たことである。

3 相違点3について
花粉防止用マスクは、人が鼻口を覆うように着用するものであるから、息苦しさを感じないような通気性を確保することは、当業者が当然考慮すべき事項であり、引用発明においても同様である。
また、マイクロファイバー不織布層にナノファイバー不織布層を積層したマスクにおいて、圧力損失が高くならないように、即ち通気性が低くならないように、ナノファイバー不織布層の目付け(本願発明における「坪量」に相当する。)を、0.01g/m^(2)?1.0g/m^(2)(本願発明における「0.005g/m^(2)?0.500g/m^(2)」と「0.01g/m^(2)?0.500g/m^(2)」で重なる。)にすることが、引用文献2記載の技術として、示されている。
したがって、引用発明において、息苦しさを感じないような通気性を確保するために、引用文献2記載の技術を適用し、相違点3に係る本願発明の発明特定事項とすることは、当業者であれば容易に想到し得たことである。

4 効果について
そして、本願発明を全体としてみても、本願発明により、引用発明及び引用文献2記載の技術からみて、格別顕著な効果が奏されるともいえない。

5 請求人の主張について
5-1 請求人は、審判請求書において、「(ii)また、引用文献1では、無機多孔質物質を含むことが必須の構成要件とされており、「平均繊維径1?100μmのマイクロファイバー不織布または織布層と、この不織布または織布層に積層された、平均繊維径1nm以上1000nm未満のナノファイバー不織布層」のみでは、所定の効果を得ることができない。
これに対し、本願発明の構成によれば、無機多孔質物質を含むことなく、所定の平均繊維径を持つマイクロファイバー不織布または織布層と、所定の平均繊維径を持つナノファイバー不織布とを備えるだけで、息苦しさがなく、かつ花粉防止効果が充分な花粉防止用マスクを提供できる。」旨主張するが、特許請求の範囲の請求項1には、マイクロファイバー不織布または織布層が無機多孔質物質を含まないものであることは記載されておらず、請求人の上記主張は、特許請求の範囲の請求項1の記載に基づかないものであり、採用できない。

5-2 請求人は、審判請求書において、「(iv)引用文献2は、高捕集効率と低圧力損失とを兼ね備えたフィルターに関するものである。・・・(略)・・・このように、引用文献2と本願発明とは、目標とする作用、効果が大きく異なっている。本願発明の請求項1?3のように平均繊維径と坪量とを規定することにより、引用文献2に開示された発明の構成と、本願発明の構成とは、明確に異なっている。」旨主張するが、上記第4 2 2-1の記載2bのとおり、引用文献2に開示されたものは、マスクなどの用途の好適に使用することができるものであるから、本願発明と目標とする作用、効果が大きく異なっているとはいえず、請求人の上記主張は採用できない。

5-3 請求人は、審判請求書において、「(v)また、引用文献2の0028段には、不織布(A)上に直接積層するようにナノファイバー不織布(B)を成形した後に、170℃の熱風処理機で熱処理をし、不織布(A)とファイバー不織布(B)とを熱融着させることによって、2層からなるフィルターを作製する旨の記載がある。
これに対し、本願発明の花粉防止用マスクでは、第0011段?第0015段に記載のように、不織布層の表面に直接にナノファイバーを吹き付けるだけで、マイクロファイバー不織布または織布層と、この不織布または織布層に積層された平均繊維径1nm?1000nmのナノファイバー不織布層とが製造できる。このように、製造工程において、大きな相違があるのは、引用文献2に開示された発明と本願発明の構成とが明らかに相違することを示している。」旨主張するが、 特許請求の範囲の請求項1には、ナノファイバー不織布層の製造工程は記載されておらず、請求人の上記主張は、特許請求の範囲の請求項1の記載に基づかないものであり、採用できない。
仮に、特許請求の範囲の請求項1に、ナノファイバー不織布層の製造工程が記載されていたとしても、引用文献1(段落【0026】等を参照。)には、本願明細書に記載されたナノファイバーの作製方法と同様の電解紡糸法によりナノファイバー不織布層を積層することが記載されているので、引用発明において、引用文献2記載の技術を適用して、当業者が本願発明を容易に想到し得たことに変わりはない。

5-4 請求人は、審判請求書において、「(vi)更に、引用文献2には、「目付けが0.01g/m^(2)未満では、不織布(A)表面に一様にナノファイバーを被覆するのが難しくなる傾向にある」との記載が認められる(第0019段)。
これに対し、本願発明の請求項1に記載の発明では、「ナノファイバー不織布層の坪量が0.005g/m^(2)以上0.01g/m^(2)未満」であるとの限定がなされている。この数値範囲は、引用文献2では、否定的な記載がなされているところであるため、当業者は、引用文献2から本願発明を容易に行えたとは言えないと考える。」旨主張するが、 特許請求の範囲の請求項1の記載は、上記第2 1(2)の【請求項1】のとおりであり、本願発明における「ナノファイバー不織布層の坪量」についての限定は、「0.005g/m^(2)?0.500g/m^(2)」であって、「0.005g/m^(2)以上0.01g/m^(2)未満」ではないので、請求人の上記主張は、特許請求の範囲の請求項1の記載に基づかないものであり、採用できない。

第7 むすび
したがって、本願発明は、引用発明及び引用文献2記載の技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないので、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2015-03-10 
結審通知日 2015-03-31 
審決日 2015-04-14 
出願番号 特願2009-295254(P2009-295254)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A62B)
P 1 8・ 571- Z (A62B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 小原 一郎水野 治彦  
特許庁審判長 中村 達之
特許庁審判官 金澤 俊郎
加藤 友也
発明の名称 花粉防止用マスク  
代理人 小林 洋平  

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