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審決分類 審判 査定不服 特17 条の2 、4 項補正目的 特許、登録しない。 C12N
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 C12N
管理番号 1306347
審判番号 不服2014-3697  
総通号数 191 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2015-11-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-02-27 
確定日 2015-10-07 
事件の表示 特願2012-154567「操作された抗-IL-23p19抗体」拒絶査定不服審判事件〔平成24年11月22日出願公開、特開2012-228259〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成20年2月21日(パリ条約による優先権主張 平成19年2月23日 米国)を国際出願日とする特願2009-550920号の一部を、特許法第44条第1項の規定により、平成24年7月10日に新たな特許出願としたものであり、平成25年10月25日付けで拒絶査定されたところ、平成26年2月27日に審判請求がなされ、同日付けで手続補正書が提出された。

第2 平成26年2月27日付けの手続補正についての補正却下の決定[補正却下の決定の結論]
平成26年2月27日付けの手続補正を却下する。
[理由]
1.平成26年2月27日付けの手続補正
この補正は、特許請求の範囲において、補正前の請求項1、
「本願明細書に記載された発明。」を、補正後の請求項1、
「配列番号32?46からなる群から選択される1つまたは複数のCDR配列を含む抗体軽鎖可変ドメインまたはその抗原結合性断片を含む、ヒトIL-23p19に結合する結合性化合物。」にするものである。
この補正は、請求項の削除、及び誤記の訂正には該当せず、また、願書に最初に添付した明細書の記載をみても、補正前の請求項1の発明が本来補正後の請求項1の発明を意味するものであったことが明らかではないから、明りょうでない記載の釈明にも該当しない。
さらに、補正前の請求項1に係る発明は、具体的な発明特定事項が明らかでないものであり、発明特定事項のいずれかを限定した補正であるとはいえないため、特許請求の範囲の減縮にも該当しない。

したがって、本件補正は、特許法第17条の2第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明
平成26年 2月 27日付けの手続補正は、上記のとおり却下されたので、本願請求項1に係る発明は、願書に最初に添付した特許請求の範囲の請求項1に記載された、「本願明細書に記載された発明。」である。

第4 原査定の拒絶理由の概要
原査定の拒絶理由の概要は、請求項1の「本願明細書に記載された発明。」という特定では、明細書中に記載されている膨大な数の発明のどの発明を意図するものであるかについて、当業者が明確に把握出来ないから、特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていないというものである。

第5 当審の判断
本願明細書には、次のような記載がある。
「【0010】
・・(省略)・・
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
配列番号32?46からなる群から選択される1つまたは複数のCDR配列を含む抗体軽鎖可変ドメインまたはその抗原結合性断片を含む、ヒトIL-23p19に結合する結合性化合物。
(項目2)
配列番号15?31からなる群から選択される1つまたは複数のCDR配列を含む抗体重鎖可変ドメインまたはその抗原結合性断片を含む、ヒトIL-23p19に結合する結合性化合物。
・・(省略)・・
(項目42)
免疫抑制剤または抗炎症剤をさらに含む、項目41に記載の医薬組成物。」
つまり、本願明細書には、(項目1)?(項目42)のような、多種多様な発明が記載されている。
そして、本願特許請求の範囲の記載は、本願明細書中の多種多様な発明のうち、どの発明について特許を受けようとしているのか不明であって、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

第6 結語
以上のことから、本願の特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしておらず、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2015-05-08 
結審通知日 2015-05-12 
審決日 2015-05-25 
出願番号 特願2012-154567(P2012-154567)
審決分類 P 1 8・ 537- Z (C12N)
P 1 8・ 57- Z (C12N)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 清水 晋治  
特許庁審判長 今村 玲英子
特許庁審判官 ▲高▼ 美葉子
中島 庸子
発明の名称 操作された抗-IL-23p19抗体  
代理人 坪倉 道明  
代理人 岩瀬 吉和  
代理人 小野 誠  
代理人 城山 康文  
代理人 安藤 健司  
代理人 重森 一輝  
代理人 金山 賢教  
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