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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06Q |
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管理番号 | 1306801 |
審判番号 | 不服2014-26759 |
総通号数 | 192 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2015-12-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2014-12-26 |
確定日 | 2015-11-04 |
事件の表示 | 特願2010-195145「電子カルテ装置」拒絶査定不服審判事件〔平成24年 3月15日出願公開、特開2012- 53639、請求項の数(4)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成22年8月31日の出願であって、平成26年9月24日付けで拒絶査定がされ、これに対し、同年12月26日に拒絶査定不服審判の請求がされ、同時に手続補正がされたものである。 第2 平成26年12月26日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)の適否 1.補正の内容 本件補正は、特許請求の範囲を 「 【請求項1】 医療機関において患者の診療情報を入力、記録するとともに、記録した診療情報に基づいて処方箋を発行する電子カルテ装置において、 処方箋の処方情報と、当該患者の投薬歴を参照可能にするための参照用コードとを外部のサーバにアップロードし、日付順に登録して患者毎の投薬歴を構成するようにし、 患者の処方箋の発行に際して、患者自身の端末装置から前記サーバにアクセスして当該患者の前記投薬歴を参照可能にするための前記参照用コードを発行することを特徴とする電子カルテ装置。 【請求項2】 前記参照用コードは当該処方箋に係る患者の識別データとパスワードとを含むものであることを特徴とする請求項1に記載の電子カルテ装置。 【請求項3】 前記参照用コードは当該処方箋の発行の都度生成することを特徴とする請求項1に記載の電子カルテ装置。 【請求項4】 前記参照用コードを前記処方箋とは別に発行する請求項1に記載の電子カルテ装置。」 と補正するものである。(なお、下線は、補正の箇所を示すものとして審判請求人が付加したものである。) 2.補正の適否 本件補正は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「参照用コード」について、「外部のサーバにアップロード」するとの限定を付加するものであって、補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載された発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 また、特許法第17条の2第3項、第4項に違反するところはない。 そこで、本件補正後の前記請求項1?4に記載された発明が特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について以下に検討する。 (1)刊行物の記載事項 (1-1)引用例1の記載について 原査定の拒絶の理由に引用された特開2005-182506号公報には、(以下、「引用例1」という。)には、図面とともに、以下のことが記載されている。(なお、下線は、当審において付与した。以下、同じ。) (ア)「【0008】 本発明の処方箋ダウンロードシステムは、外部薬局における処方箋データの入力処理の効率化と入力発生時に生じる入力ミスの防止を目的にしている。しかも現在の薬事法によって規制されている医療機関が薬局を指定することを避けるために、患者(薬局から見た場合は一般客)が自由に薬局を選べるシステムになっている。本発明では医療機関の処方箋データのみをアクセスすることのできるアクセス情報を患者に渡すことによって、薬局では患者が携えたアクセス情報をもとに処方箋データをダウンロードするシステムにしている。このため、バーコードを使用する場合には、一般に普及している一次元バーコードでもよく、薬局の端末においても取扱やすくなっている(もちろん二次元バーコードでも可)。また処方箋用紙にバーコードを印刷したものだけでなく、磁気診察券や携帯電話の裏面にRFIDを貼った診察券などの形態もとることができ、小量のデータで本発明のアクセス情報が作れる利点をもっている。とくに、携帯電話は一般的になっていて、しかも常時携帯しているものであるから、患者にとっても便利な診察券や処方箋として最適な道具である。 (イ)「【0012】 発明が解決しようとする課題を解決するために、本発明ではコンピュータ通信を使って薬局から医療機関の電子カルテデータベースをアクセスする方法を採り入れている。それにはまず、医療機関で電子処方箋を作成し、該電子処方箋をアクセスするためのアクセス情報を患者に渡す。そのアクセス情報を患者が薬局に持参する。薬局では、患者の持参したアクセス情報をもとに端末から医療機関の電子処方箋を読み、コンピュター通信によって処方箋をダウンロードする。ダウンロードした処方箋に基づいて薬の調合が行われる。 以上が、本発明の概要である。 【0013】 患者が薬局に持参する電子処方箋アクセス情報は以下の媒体に記録する。 ・処方箋にバーコードを印刷したもの。 ・磁気診察券にアクセス情報を記録したもの。 ・携帯電話にRFIDを貼り付けたものを診察券とし、RFIDにアクセス情報を記録したもの。 【0014】 医療機関で作成する電子処方箋は、電子カルテデータベースの一つのテーブルである。この電子カルテデータベースには電子カルテテーブルや検査結果テーブルなどの、患者の医療関係の情報が多数記録されている。コンピュータ通信は一般にインターネットが使われる。このため、電子カルテデータベースが外部から自由アクセスされると、処方箋だけでなく、他の患者情報もアクセスされる恐れがある。そこで、アクセス情報は医療機関で上記の媒体に記録するときに暗号化しておき、アクセス要求があったときには、暗号情報を復号化し、処方箋テーブルのみ薬局に送信するようにする。例えばアクセス情報として、 URL+(処方箋テーブルアクセス情報) の形態で記録するが、()内の情報については暗号化しておく。処方箋テーブルを暗号化することによって、すなわち生のアクセス情報を公開しないことによって、誰でも自由にアクセスすることを避ける。またアクセスの対象は処方箋テーブルのみに限定するようにする。なおURLは医療機関が開示している、インターネットのホームページアドレスである。詳細については実施の形態で説明する。以下では、データベースを“DB”、ホームページを“HP”と記述することもある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 本発明を実施するための最良の形態を図を用いて説明する。図1は本発明を実現するためのハードウェア構成図である。1は医療管理センター、2は診断室、受付、検査室等で、基本的に同じ病院内の各処理部門・処置施設である。医療管理センター1の管理サーバー100と各部門2の端末200とはLANl接続されている。医療管理センターの管理サーバーは各種データベースを管理している。本発明において重要な働きをしているのが電子カルテDB101である。 【0016】 電子カルテDBの構造例が図2である。この構造は担当医情報テーブルTK00の下に複数の患者情報テーブルTK10が作られ、患者情報テーブルの下に複数のカルテ情報テーブルTK110が作られていることを表している。カルテをもとに処方箋が作られるが、一般にカルテ情報テーブルと処方箋テーブルTK111は1対1の関係にある。カルテをもとに様々な検査や処置(治療)が各部門2で行われ、その結果が端末200から入力され、電子カルテDBのカルテ情報テーブルの下付け加えられていく。なお、患者に関する詳細な個人情報は患者DB(その他のDB103の中の一つ)に登録されている。したがって、患者情報テーブルには患者DBへのアクセス情報(患者コード)が登録されていて、患者DBから患者の詳細情報が引き出せる。 (ウ)「【0023】 以上の処理をHIPOにまとめたものが図6である。以下、流れに沿って簡単に説明する。 1.診察や検査結果などから担当医師はカルテおよび処方箋を作成する。作成結果は電子カルテDB101に登録される。 2.電子カルテDBに登録された処方箋は、受付あるいは診察室の端末で読み取られて印刷される。このとき、処方箋アクセス情報をバーコード化して処方箋用紙に印刷されるが、管理サーバー100によってアクセス情報は暗号化されている。 3.患者は薬局に行き、処方箋を薬局に提示する。 4.薬局では端末200でダウンロードプログラムを起動し、処方箋用紙220に印刷されているURLバーコードをバーコードリーダーで読み取らせてブラウザより病院の管理サーバー100に接続し、ホームページDB(HPDB)102よりホームページを受信して画面表示する。なお、ダウンロードプログラムがインストールされていない場合には、ブラウザでURLは手入力して管理サーバーに接続し、ホームページ(メインホームページ)をアクセスする。 5.処方箋用紙220に印刷されている処方箋アクセス情報バーコードをバーコードリーダーで読み取らせ、管理サーバーに送信する。 6.処方箋アクセス情報を入手した管理サーバーは該情報を復号化して元の形式のカルテコードを得、患者情報DB101の処方箋テーブルを検索し、読み取った処方箋情報を薬局の端末に送信する。 7.処方箋は画面に表示されるとともに、端末の記録媒体に保存される。同時に処方箋の内容から薬の調合、分包を行う。 8.調合・分包された薬は患者(客)に渡される。」 (1-2)引用例1記載の発明について 上記(ア)?(ウ)の記載を参照すると、次のことがいえる。 (あ)上記(ア)の記載から、引用例1に記載された発明は、外部薬局における処方箋データの入力処理の効率化と入力発生時に生じる入力ミスの防止する処方箋ダウンロードシステムである。 (い)上記(イ)【0014】【0015】の記載から、引用例1に記載された発明の、処方箋ダウンロードシステムは、電子カルテデータベースを含み、【0016】の記載から、電子カルテデータベースには、カルテ情報テーブルと処方箋テーブルを含んでおり、【0015】の記載から、管理サーバによって管理されている。さらに、上記(ウ)の記載から、カルテおよび処方箋は、診察や検査結果から担当医師によって電子カルテデータベースに登録されることがわかる。 (う)上記(ア)や(イ)【0012】【0014】および(ウ)の記載から、引用例1に記載された発明は、処方箋テーブルにアクセスするための暗号化された処方箋テーブルアクセス情報を、処方箋を印刷する際に、バーコード化して印刷する。 (え)上記(ア)や(イ)【0012】および(ウ)の記載から、引用例1に記載された発明は、患者が処方箋を薬局に持参し、処方箋に印刷された処方箋テーブルアクセス情報を薬局に提示し、薬局は提示された処方箋テーブルアクセス情報を端末で読み取り、管理サーバに送り、管理サーバは処方箋テーブルアクセス情報を復号化して元のカルテコードを得て、処方箋テーブルを検索し、読み取った処方箋情報を薬局に送信する。 上記(あ)?(え)の事項を踏まえると、引用例1には、実質的に次の発明(以下、「引用例1発明」という。)が記載されているものと認められる。 管理サーバによって管理され、カルテ情報テーブルと処方箋テーブルを含む電子カルテテータベースを含み、診察や検査結果から担当医師によって、カルテおよび処方箋を電子カルテデータベースに登録する、処方箋ダウンロードシステムにおいて、 処方箋を印刷する際に、処方箋テーブルにアクセスするための暗号化された処方箋テーブルアクセス情報をバーコード化して印刷し、 患者が処方箋を薬局に持参し、処方箋に印刷された処方箋テーブルアクセス情報を提示し、 薬局は、端末で、提示された処方箋テーブルアクセス情報を読み取り、管理サーバに送り、 管理サーバは、処方箋テーブルアクセス情報を復号化して元のカルテコードを得て、処方箋テーブルを検索し、読み取った処方箋情報を薬局に送信する、 外部薬局における処方箋データの入力処理の効率化と入力発生時に生じる入力ミスの防止する処方箋ダウンロードシステム。 (2)対比 補正後の請求項1に記載された発明(以下、「本件補正発明」という。)と引用例1発明とを対比する。 (ア)引用例1発明は、診察や検査結果から担当医師によって、カルテおよび処方箋を電子カルテデータベースに登録し、この登録された処方箋を印刷することを行っているから、本件補正発明の、「医療機関において患者の診療情報を入力、記録するとともに、記録した診療情報に基づいて処方箋を発行する電子カルテ装置」と、「医療機関において患者の診療情報を入力、記録するとともに、記録した診療情報に基づいて処方箋を発行する」装置である点で一致する。そうすると、引用例1発明の「処方箋ダウンロードシステム」は、本件補正発明と同じ「電子カルテ装置」であると言える。 (イ)引用例1発明は、処方箋を電子カルテデータベースに登録しており、このことは、本件補正発明の「処方箋の処方情報と、当該患者の投薬歴を参照可能にするための参照用コードとを外部のサーバにアップロード」することと、「処方箋の処方情報をサーバにアップロード」することで共通する。 また、引用例1発明の、処方箋の電子カルテデータベースへの登録は、診察や検査結果から担当医師によってカルテとともに電子カルテデータベースに登録されているから、診察等が行われた時に行われており、結果として日付順に登録が行われていると考えられる。そうすると、引用例1発明の処方箋の電子カルテデータベースへの登録は、「日付順に登録」されている点で、本件補正発明と共通する。そして、電子カルテデータベースに登録された処方箋に関する情報は、本件補正発明の「患者毎の投薬歴を構成する」ことと、「患者毎の投薬に関する情報を構成する」点で共通する。 (ウ)引用例1発明は、処方箋を印刷する際に処方箋テーブルアクセス情報を処方箋に印刷し、薬局の端末から処方箋テーブルアクセス情報を読み取り、管理サーバに送ることにより処方箋情報を得ているから、本件補正発明の「患者の処方箋の発行に際して、患者自身の端末装置から前記サーバにアクセスして当該患者の前記投薬歴を参照可能にするための前記参照用コードを発行する」ことと、患者の処方箋の発行に際して、端末装置からサーバにアクセスして当該患者の投薬に関する情報を参照可能にするための参照用コードを発行する点で一致する。 以上(ア)?(ウ)のことから、本件補正発明と引用例1発明とは、以下の点で一致し、また、相違する。 [一致点] 医療機関において患者の診療情報を入力、記録するとともに、記録した診療情報に基づいて処方箋を発行する電子カルテ装置において、 処方箋の処方情報をサーバにアップロードし、日付順に登録して患者毎の投薬に関する情報を構成するようにし、 患者の処方箋の発行に際して、端末装置から前記サーバにアクセスして当該患者の投薬に関する情報を参照可能にするための参照用コードを発行することを特徴とする電子カルテ装置。 [相違点1] 本件補正発明は、処方情報を「外部のサーバ」にアップロードしているのに対して、引用例1発明は、対応する処方箋情報を電子カルテデータベースに登録しているが、電子カルテデータベースは「外部のサーバ」ではない点。 [相違点2] 本件補正発明は、「当該患者の投薬歴を参照可能にするための参照用コードを外部のサーバにアップロード」する動作を行っているが、引用例1発明は、対応する動作を行っていない点。 [相違点3] 本件補正発明は、「処方情報」をサーバにアップロードし「患者毎の投薬歴」を構成し、「投薬歴」を参照可能としているが、引用例1発明は、「処方情報」に対応する「処方箋情報」をサーバにアップロードしているものの、参照するのは処方情報であって、「投薬歴」ではない点。 [相違点4] 本件補正発明は、「患者自身の端末」からサーバにアクセスしているのに対して、引用例1発明は、薬局の端末からサーバにアクセスしている点。 (3)当審の判断 上記相違点について検討する。 (ア)[相違点1]に関して 外部からアクセスされる情報以外の情報を外部からアクセスされないようにするために、外部からアクセスされる情報を外部のサーバに格納(アップロード)し、外部サーバのみにアクセスが行われるようにし、外部からアクセスされる情報以外の情報を外部のアクセスから守ることは、セキュリティの分野でよく行われている周知技術である。 引用例1発明においても、処方箋情報以外の患者の情報にアクセスされないようにすることは適宜考慮すべき事項であり、引用例1発明において、処方箋情報を外部のサーバに格納(アップロード)することは、当業者が必要に応じ適宜為し得る事項である。 (イ)[相違点2]に関して 本件補正発明の「参照用コード」は、発明の詳細な説明【0032】の記載によると「患者識別データ」と「パスワード」を含むものである。そのため、本件補正発明に「当該患者の投薬歴を参照可能にするための参照用コードとを外部のサーバにアップロードし」とあるように、「参照コード」はサーバにアップロードされている。 それに対して、引用例1発明の「処方箋テーブルにアクセスするための暗号化された処方箋テーブルアクセス情報」にパスワードを含むとの記載は引用例1になく、さらに、引用例1発明において、暗号化された情報を復号するための何らかの情報が必要であるとしても、該復号のための情報をユーザが利用するために、「処方箋テーブルにアクセスするための暗号化された処方箋テーブルアクセス情報」をサーバにアップロードすることが、引用例1発明に接した当業者が容易に為し得たものであるとはいえない。 そうすると、引用例1発明の「処方箋テーブルにアクセスするための暗号化された処方箋テーブルアクセス情報」をサーバにアップロードすることが当業者が容易為し得ることであるとはいえない。 (ウ)[相違点3]に関して 引用例1発明は、薬局における処方箋データの入力処理の効率化と入力発生時に生じる入力ミスの防止を目的に、処方箋情報を取得するためのシステムであるから、「投薬歴」を参照するシステムではない。また、薬局にて病院にある「投薬歴」を参照することが、業務上必要であるとも認められないから、引用例1発明の参照する情報を「処方箋情報」から「投薬歴」とすることが、当業者が適宜為し得る事項であるとはいえない。 (エ)[相違点4]に関して 引用例1発明の、薬局の端末で、処方箋テーブルアクセス情報を読み取り、管理サーバに送り、処方箋情報を得ることを、患者自身が患者自身の端末で行うことに、技術的困難性は認められない。また、処方箋情報の情報は、処方箋として紙に印刷され、患者に渡されることを考慮すると、処方箋情報は、患者に対して秘密にする必要のない情報である。 これらの点を考慮すると、引用例1発明の薬局の端末で、処方箋テーブルアクセス情報を読み取り、管理サーバに送り、処方箋情報を得ることを、患者自身が患者自身の端末で行うことは、患者の希望で適宜為し得る事項である。 (4)小括 上記(ア)?(エ)を総括すると、上記(イ)および(ウ)で述べた点について、当業者が容易に為し得たものということは言えず、本件補正発明は、引用例1発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとは言えない。 また、本件補正発明は、引用例1発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとは言えないから、本件補正発明を引用する、請求項2ないし4に記載された発明についても、同様の理由により、引用例1発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとは言えない。 よって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合する。 第3 むすび 本件補正は上記のとおり、特許法第17条の2第3項ないし第6項の規定に適合するから、本願の請求項1ないし4に係る発明は、本件補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された事項により特定されるとおりのものである。 そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2015-10-20 |
出願番号 | 特願2010-195145(P2010-195145) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(G06Q)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 宮地 匡人 |
特許庁審判長 |
金子 幸一 |
特許庁審判官 |
川崎 優 小田 浩 |
発明の名称 | 電子カルテ装置 |
代理人 | 鷲田 公一 |