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審決分類 審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) H01L
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) H01L
管理番号 1307686
審判番号 不服2013-15218  
総通号数 193 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-01-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-08-07 
確定日 2015-11-12 
事件の表示 特願2008-524732「面発光装置及び面発光装置用光源モジュール」拒絶査定不服審判事件〔平成20年 1月17日国際公開、WO2008/007492〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2007年5月2日(優先権主張2006年7月11日、日本国)を国際出願日とする出願であって、出願後の手続の経緯は以下のとおりである。

平成24年10月 2日 拒絶理由通知(同年10月9日発送)
平成24年12月 5日 意見書・手続補正書
平成25年 4月26日 拒絶査定(同年5月7日送達)
平成25年 8月 7日 本件審判請求・手続補正書
平成25年10月 9日 審尋(同年10月15日発送)
平成25年12月13日 回答書
平成26年 7月 9日 拒絶理由通知(同年7月15日発送)
平成26年10月14日 意見書・手続補正書・実験成績証明書(写)
平成26年11月12日 拒絶理由通知(同年11月18日発送)
平成27年 1月16日 意見書・手続補正書
平成27年 3月17日 拒絶理由通知(最後、以下「当審拒絶理由通知」という。)
平成27年 5月25日 意見書・手続補正書

第2 平成27年5月25日付け手続補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
平成27年5月25日付け手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1 補正の概略
本件補正は、補正前の特許請求の範囲(平成27年1月16日付け手続補正により補正された特許請求の範囲)の請求項1に、

「光入射面、前記光入射面と対向する側に形成された光反射面、及び前記光反射面で反射した光を外部に出射する光出射面を有する光方向変換部と、前記光入射面との間に空隙を有して配置され、前記光方向変換部の前記光入射面に光を出射する発光部と、を備えた発光ランプが所定の間隔を有するように配置された複数の光源モジュールを備え、
前記発光ランプの前記光方向変換部の前記光反射面は、前記発光部から出射された光線を前記発光部の中心軸線に対する出射角に応じてそれぞれ異なる方向に全反射する反射点の集合によって形成され、
前記発光ランプの前記光方向変換部の前記光入射面は、前記発光部の前記中心軸線に垂直な平面のみによって形成され、
前記複数の発光ランプから出射された前記異なる方向の光線の混合光を光拡散部材に入射し、前記光拡散部材の光出射面から面状に出射する面発光装置。」

とあるものを、

「光入射面、前記光入射面と対向する側に形成された光反射面、及び前記光反射面で反射した光を外部に出射する光出射面を有する光方向変換部と、前記光入射面との間に所定の距離の空隙を有して配置され、前記光方向変換部の前記光入射面に光を出射する発光部と、を備えた発光ランプが所定の間隔を有するように配置された複数の光源モジュールを備え、
前記発光ランプの前記光方向変換部の前記光反射面は、前記発光部から出射された光線を前記発光部の中心軸線に対する出射角に応じて前記光入射面を含む面から遠ざかる斜め前方、及び前記光入射面を含む面に近づく斜め後方を含む異なる方向に全反射する反射点の集合によって形成され、前記出射角の最大値に対応する直径(D)を有し、
前記発光ランプの前記光方向変換部の前記光入射面は、前記発光部の前記中心軸線に垂直な平面のみによって形成され、
前記複数の発光ランプから出射された前記異なる方向の光線の混合光を光拡散部材に入射し、前記光拡散部材の光出射面から面状に出射する面発光装置。」(当審注:下線は、請求人が補正箇所に付した下線である。)

にする補正を含むものである。
上記請求項1についてする補正は、以下の補正事項からなる。

補正事項ア
発光部の配置に関し、補正前は、「光入射面との間に空隙を有して配置」されるものを、「光入射面との間に所定の距離の空隙を有して配置」されるものにする補正事項。

補正事項イ
集合して光反射面を形成する反射点が、発光部から出射された光線を全反射する方向に関し、補正前は、「前記発光部の中心軸線に対する出射角に応じてそれぞれ異なる方向」を、「前記発光部の中心軸線に対する出射角に応じて前記光入射面を含む面から遠ざかる斜め前方、及び前記光入射面を含む面に近づく斜め後方を含む異なる方向」にする補正事項。

補正事項ウ
光反射面に関し、「前記出射角の最大値に対応する直径(D)を有」するとの特定事項を追加する補正事項。

2 新規事項追加の有無(特許法第17条の2第3項)
補正事項ア乃至ウが、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(以下「当初明細書等」という。)に記載した事項の範囲内においてするものであるか否か検討する。
(1)補正事項ア
願書に最初に添付した明細書には、「【0038】図12(a)に示すように、LED28が光方向変換用光学素子29の光入射面29A側に空隙がほとんど無い程度に接近して配置されている場合は、…。【0039】図12(b)に示すように、LED28と光方向変換用光学素子29の光入射面29Aとの間に空隙がある場合は、入射範囲が広がるため、…。」(当審注:下線は当審が付加した。以下、同様である。)との記載がある。また、図12(a),(b)によれば、請求人が主張するとおり、「図12(a)には、光入射面29AとLED28との間に短い距離の空隙を有する状態が図示され、図12(b)には、光入射面29AとLED28との間に長い距離の空隙を有する状態が図示されてい」る(平成27年5月25日付け意見書「2.(2-2)(a)」参照。)。
以上によれば、補正事項アは、当初明細書等に記載した事項の範囲内においてするものである。

(2)補正事項イ
願書に最初に添付した明細書には、「【0038】…光方向変換用光学素子29に入射した光は、…光反射面29Bで全反射し、側方に向かい、側面の光取出面29Cから出射し、周囲に拡散される。」、「【0045】…LED28から出射した白色光を光方向変換用光学素子29の光入射面29Aに入射させて光反射面29Bで反射し、この光反射面29Bで反射した光を光出射面29Cから斜め前後方向及び側方に出射する。」との記載がある。
してみると、補正事項イは、当初明細書等に記載した事項の範囲内においてするものである。

(3)補正事項ウ
願書に最初に添付した明細書には、「【0033】光反射面29B(漏斗状の外面)の形状は、例えば次に示す光学的シュミレーションによって決定される。先ず、図11に示すように、略円柱状の光学素子形成用素材(PMMA樹脂)aの軸線方向寸法(光方向変換用光学素子29の軸線方向寸法)Lを設定するとともに、その一方側端面に中心軸線O上の点を中心とする仮想円の外径(光反射面29Bの最大外径)Dを設定する。次に、光学素子形成用素材aの他方側端面からその一方側端面に向かって寸法L1(L>L1)離間する仮想面V1上で、予め光学素子形成用素材aの中心軸線O上に配置されたLEDから出射される光線LBを法線bと42.16°(臨界角)以上の角度αをもって全反射させる。この場合、仮想面V1上での光線LBの反射点を集合すると、これら反射点が外径D1(D>D1)の円周に沿って配置される。そして、これら試行を光学素子形成用素材aの一方側端面と平行な任意の仮想面上で繰り返し実施して全ての反射点を集合する。これら反射点の集合によって光反射面29Bが形成される。」との記載がある。
上記記載によれば、光反射面29Bの形状を決定するシミュレーションの手順として、光反射面29Bの最大外径Dを設定することは記載されている。しかしながら、光反射面の最大外径(直径)Dが、「出射角の最大値に対応する」ものであることは、記載されていないし、また、示唆もされていない。
そして、平成27年5月25日付け意見書「3.(3-5)(c)(ii)」によれば、補正事項ウを備えることにより、「発光部から水平に近い方向に出射された光(黄色光)を光入射面で屈折させて光反射面に到達させ、光反射面に到達した光を反射させて斜め後方に出射させることができるため、光方向変換部の中心軸上に黄色光が集光することを抑制することが可能」になるものである。
以上によれば、補正事項ウは、本願当初明細書のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入するものであって、本願当初明細書に記載した事項の範囲内においてしたものとはいえない。よって、特許法第17条の2第3項の規定に違反するものである。

3 本件補正についてのむすび
以上のとおり、本件補正は、上記2(3)の点で特許法第17条の2第3項に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
1 本願発明
本件補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明は、平成27年1月16日付け手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「光入射面、前記光入射面と対向する側に形成された光反射面、及び前記光反射面で反射した光を外部に出射する光出射面を有する光方向変換部と、前記光入射面との間に空隙を有して配置され、前記光方向変換部の前記光入射面に光を出射する発光部と、を備えた発光ランプが所定の間隔を有するように配置された複数の光源モジュールを備え、
前記発光ランプの前記光方向変換部の前記光反射面は、前記発光部から出射された光線を前記発光部の中心軸線に対する出射角に応じてそれぞれ異なる方向に全反射する反射点の集合によって形成され、
前記発光ランプの前記光方向変換部の前記光入射面は、前記発光部の前記中心軸線に垂直な平面のみによって形成され、
前記複数の発光ランプから出射された前記異なる方向の光線の混合光を光拡散部材に入射し、前記光拡散部材の光出射面から面状に出射する面発光装置。」(以下「本願発明」という。)

2 引用する刊行物と引用発明
(1)当審拒絶理由通知で引用した刊行物
特開2006-148132号公報(以下「刊行物1」という。)
特開2005-174796号公報(以下「刊行物2」という。)
特開2005-317480号公報(以下「刊行物3」という。)
特開2005-222903号公報(以下「刊行物4」という。)

(2)引用発明
ア 刊行物1には、以下の記載がある(下線は、当審が付した。以下、同様である。)。
(ア)「【請求項12】
点光源と、
その中心軸から遠ざかる方向に延びる第1及び第2反射面を有し、前記第1及び第2反射面が前記中心軸から遠ざかる方向に延びるとき、それらの間に広くなる所定間隔を有する側面放出器と、を備えることを特徴とする側発光デバイス。

【請求項20】
前記側面放出器は、透明本体を備え、前記第1及び第2反射面は、それぞれ内部全反射面及び反射コーティングを有する面のうち一つを備えることを特徴とする請求項12に記載の側発光デバイス。」

(イ)「【0034】
図3は、本発明の望ましい一実施形態による側発光デバイス10の側面図を概略的に示し、図4A及び図4Bは、図3の側面放出器50を上方及び下方から見た斜視図である。
【0035】
図を参照するに、本発明による側発光デバイス10は、光を発生させる発光デバイス30と、発光デバイス30側から入射された光を側方向に進める側面放出器50とを備えて構成される。
【0036】
ここで、発光デバイス30から出射された光の主進行方向は、実質的に本発明による側発光デバイス10の中心軸Cに該当し、水平軸は、前記中心軸Cに垂直である軸を意味するが、前記側方向は、水平軸に平行またはそれに近接した方向を称す。ここで、前記中心軸Cは、後述するLED 31チップ及び側面放出器50の中心を横切る軸を称す。
【0037】
発光デバイス30は、光を発生させるLED 31チップを備え、このLED 31チップがベース35に配置された状態で側面放出器50と結合される。LED 31チップは、ランバーチアン光を出射する。
【0038】
このとき、LED 31チップと側面放出器50との間は、密着されることが望ましい。このように、LED 31チップと側面放出器50との間を密着させることによって、LED 31チップから発生して側面放出器50内に入る光量を極大化させうる。
【0039】
側面放出器50は、透明材質、例えば、透明プラスチック材質からなる透明本体51を有する。側面放出器50は、入射光を反射させる第1及び第2反射面53,57と、第1及び第2反射面53,57で反射されて入射される光を屈折透過させて側方向に進める屈折透過面55とを備える。側面放出器50の内部に入射される光の範囲は、第2反射面57の中央に位置した入射領域54によって制限される。この入射領域54は、側発光デバイス10の中心軸C上に位置して所定サイズを有する。
【0040】
第1及び第2反射面53,57及び屈折透過面55は、透明本体51上の面である。
【0041】
第1反射面53は、発光デバイス30側から側面放出器50の内部に入射された光を反射させる。図3に示した位置に対して相対的に表現して、発光デバイス30が側面放出器50の下方に位置するとするとき、第1反射面53は、側面放出器50の上面に該当する。第1反射面53は、全体的には入射光を前記中心軸Cから遠ざかる方向に反射させるように、前記中心軸Cを中心とした円錘形の面であることが望ましい。さらに具体的に、第1反射面53は、水平軸に対して上方に傾いた円錘形の面でありうる。このとき、第1反射面53は、平面または凹状の曲面形態でありうる。第1反射面53は、入射される光を反射させうるように、側面放出器50の上面に反射コーティングすることによって得られる面である。
【0042】
発光デバイス30側から側面放出器50の第1反射面53に入射される光のうち、相対的に小さな入射角で入射される光は、第1反射面53で反射されて下方に進む。また、前記入射光のうち相対的に大きい入射角で第1反射面53に入射される光は、第1反射面53で反射された直後に屈折透過面55側に進む。
【0043】
ここで、相対的に小さな入射角で入射される光は、概略的に発光デバイス30側から側面放出器50に入射される光のうち、相対的に中心軸Cに近い領域に入射される光に該当する。また、相対的に大きい入射角で第1反射面53に入射される光は、概略的に発光デバイス30側から相対的に中心軸Cから遠い領域に入射される光に該当する。
【0044】
第2反射面57は、第1反射面53で反射されてその下方に進む光を反射させて屈折透過面55を通じて出射させるためのものであって、透明本体51の第1反射面53と反対側に設けられる。すなわち、第2反射面57は、側面放出器50の発光デバイス30が結合される側に形成される。
【0045】
第2反射面57は、第1反射面53と同様に、側面放出器50の底面に反射コーティングすることによって得られる面でありうる。他の例として、第2反射面57は、内部全反射面となるように形成されてもよい。これは、第1反射面53で反射されて第2反射面57に入射される光の入射角が図3に示した光路l1の例示から分かるように、内部全反射条件を満足できるほどに大きい角度となりうるためである。
【0046】
第2反射面57は、それから反射された光を屈折透過面55側に進めるように、その側発光デバイス10の中心軸Cから遠ざかるほど第1反射面53との間隔が広くなる円錘形の面でありうる。さらに具体的に、第2反射面57は、水平軸に対して下方に傾いた円錘形の面でありうる。すなわち、第1及び第2反射面53,57は、その側発光デバイス10の中心軸Cに垂直である水平軸に対して相互逆方向に傾いた面であり、第1及び第2反射面53,57それぞれは、その側発光デバイス10の中心軸Cを中心とした対称面でありうる。このとき、第2反射面57は、図3に示したように、第1反射面53より傾斜が緩慢に形成されうる。
【0047】
屈折透過面55は、側面放出器50の側面に該当するものであって、入射光を屈折透過させて側方向に進める。屈折透過面55に入射される光は、第1反射面53で反射された直後に進む光及び第1反射面53で反射されて第2反射面57に入射されて進む光となる。
【0048】
屈折透過面55は、側発光デバイス10の中心軸Cに平行でなく、すなわち、前記中心軸Cに対して+方向または-方向に若干チルトされるように形成されることが望ましい。この屈折透過面55が中心軸Cに対してなす角度は、側面放出器50から出射される光の可能な多くの量が側方向に進んで、光を所望するほど広く拡散させうる限度内で多様に設
計されうる。このように、屈折透過面55を中心軸Cに対して平行でなく形成する場合、その側面放出器50のための金型製造をさらに容易にできるという利点がある。その代案として、屈折透過面55は、側発光デバイス10の中心軸Cに平行に形成されてもよい。
【0049】
第1及び第2反射面53,57及び屈折透過面55それぞれは、側面放出器50が発光デバイス30側から入射される光を均一な分布で側方向に進めるように、中心軸Cに対する対称面であることが望ましい。
【0050】
一方、第2反射面57の中心部に位置した面には、発光デバイス30と側面放出器50との結合部としての役割を行う突出部52がさらに備えられうる。突出部52は、入射領域54と共に発光デバイス30側から入射される光の範囲を制限する。突出部52は、入射領域54に対して下方に所定厚さほど延びている。
【0051】
突出部52を備えることによって、側面放出器50の全体厚さを厚くせずとも、発光デバイス30側から側面放出器50の第1反射面53に入射される光の範囲を広くでき、これにより、光をさらに広く拡散させうる。その理由は、次の通りである。
【0052】
すなわち、LED 31チップから出射される光は、四方に広がるので、第1反射面53に入射される光の範囲を広くするには、LED 31チップと第1反射面53との間には、所定の離隔距離が要求される。
【0053】
突出部52がない場合には、光が第1反射面53に所望の広い範囲に入射させるために、LED 31チップと第1反射面53との間の最短距離を、突出部52がある場合に比べて最小限突出部52の厚さほど大きくせねばならない。図3の場合には、LED 31チップが入射領域54に近接しており、入射領域54と第2反射面57とは、同一平面に形成されている。したがって、光を第1反射面53に所望の広い範囲に入射しようとすれば、入射領域54と第1反射面53との間の厚さを厚くせねばならず、それは、側面放出器50の全体厚さを厚くする結果をもたらす。
【0054】
しかし、前記のように、突出部52を備える場合には、第2反射面57が図3及び図4Bに示したように、水平軸に対して下方に傾いた構造であるので、円錘状の第2反射面57がなす空間内に突出部52を形成できるので、側面放出器50の全体厚さを薄くしつつも、光を十分に広い範囲で第1反射面53に入射させうる。」

(ウ)「【0055】
図5は、本発明の他の実施形態による側発光デバイス10’の断面図である。
【0056】
図3及び図4Bでは、第2反射面57が水平軸に対して下方に傾いた円錘状の面であり、突出部52をさらに備える場合を示すが、本発明の他の実施形態による側発光デバイス10’において、側面放出器50’は、図5に示したように、その側発光デバイス10’の中心軸Cに対して垂直である平面状の第2反射面77を備えてもよい。この場合、図5に示したように、前述した突出部52は、なくてもよい。この場合にも、第2反射面77は、第1反射面53’で反射されてその下方に進む光を反射させて屈折透過面55’を通じて出射させる。第2反射面77は、図3の第2反射面57と同様に、側面放出器50’の底面に反射コーティングすることによって得られるか、または内部全反射面となるように形成されうる。それは、前記実施形態の場合と同様に、第1反射面53’で反射されて第2反射面77に入射される光の入射角が、図5に示した光路l2の例示から分かるように、内部全反射条件を満足できるほどに大きい角度となりうるためである。
前記のように構成された本発明による側発光デバイス10または10’は、ほとんどの光を側方向、すなわち、水平軸方向に進めうる。」

(エ)「【0063】
図7は、本発明による側発光デバイス10または10’を2次元アレイとして配置したバックライトユニット100の一実施形態を概略的に示す。図7を参照するに、本発明の一実施形態によるバックライトユニット100は、ベースプレート101にアレイとして配置された複数の側発光デバイス10または10’と、側発光デバイス10または10’の下方に位置して側発光デバイス10または10’から照射される光を拡散反射させる反射拡散板110と、側発光デバイス10または10’の上方に位置して入射光を拡散透過させる透過拡散板140とを備える。

【0073】
ここで、側発光デバイス10または10’の側面放出器50から出射されるほとんどの光は、比較的遠い距離を進んだ後に反射拡散板110に入射する。また、側面放出器50から出射された一部光は、比較的遠い距離を進んで、側発光デバイス10または10’の上方に位置した後述する反射ミラー120に入射されるか、または反射ミラー120より上方に位置した透過拡散板140に入射される。

【0078】
一方、図3の側発光デバイス10の発光デバイス30から出射された光のほとんどは、側面放出器50によって側方向に出射されるが、側面放出器50の第1反射面53が完全全反射面でない場合には、側面放出器50の上方に進む光も一部存在しうる。完全全反射面となるように所定面をコーティングしようとすれば、そのコーティング条件が厳しいため、実質的に第1反射面53は、適正反射率を有する範囲内でコーティング形成される。したがって、図6の出射光度分布によっても分かるように、側面放出器50の上方に直進する光も一部存在しうる。」

(オ)図5は、以下のとおりのものである。

引用発明の認定
上記ア(ウ)に摘記した他の実施形態による側発光デバイス10’を、上記ア(エ)に摘記した2次元アレイとして配置したバックライトユニットを認定するが、他の実施形態による側発光デバイス10’は、一実施形態による側発光デバイス10の第2反射面57に代えて第2反射面77を備えるものであるから、第2反射面57を除き、両者に共通する構成は、上記ア(イ)に摘記した一実施形態による側発光デバイス10に係る記載を参照して認定する。

(ア)上記ア(エ)【0063】によれば、
「ベースプレートにアレイとして配置された複数の側発光デバイスと、前記側発光デバイスの下方に位置して前記側発光デバイスから照射される光を拡散反射させる反射拡散板と、前記側発光デバイスの上方に位置して入射光を拡散透過させる透過拡散板とを備えるバックライトユニット。」
が記載されている。

(イ)上記ア(イ)【0035】、【0037】、【0039】によれば、
「側発光デバイスは、光を発生させる発光デバイスと、発光デバイス側から入射された光を側方向に進める側面放出器とを備えて構成され」、
「発光デバイスは、光を発生させるLEDチップを備え、このLEDチップがベースに配置された状態で側面放出器と結合され」、
「側面放出器は、入射光を反射させる第1及び第2反射面と、第1及び第2反射面で反射されて入射される光を屈折透過させて側方向に進める屈折透過面とを備え」、
「発光デバイス側から側面放出器の第1反射面に入射される光のうち、相対的に小さな入射角で入射される光は、第1反射面で反射されて下方に進み、また、前記入射光のうち相対的に大きい入射角で第1反射面に入射される光は、第1反射面で反射された直後に屈折透過面側に進み」、
「第2反射面は、第1反射面で反射されてその下方に進む光を反射させて屈折透過面を通じて出射させるためのものであ」る。

(ウ)上記ア(ウ)によれば、
「側面放出器は、その側発光デバイスの中心軸Cに対して垂直である平面状の第2反射面を備え」る。

(エ)上記ア(エ)【0073】によれば、
「側発光デバイスの側面放出器から出射されるほとんどの光は、比較的遠い距離を進んだ後に反射拡散板に入射する。また、側面放出器から出射された一部光は、比較的遠い距離を進んで、側発光デバイスの上方に位置した反射ミラーに入射されるか、または反射ミラーより上方に位置した透過拡散板に入射される。」

(オ)以上によれば、刊行物1には、以下の発明が記載されている。
「ベースプレートにアレイとして配置された複数の側発光デバイスと、前記側発光デバイスの下方に位置して前記側発光デバイスから照射される光を拡散反射させる反射拡散板と、前記側発光デバイスの上方に位置して入射光を拡散透過させる透過拡散板とを備えるバックライトユニットであって、
前記側発光デバイスは、光を発生させる発光デバイスと、発光デバイス側から入射された光を側方向に進める側面放出器とを備えて構成され、
前記発光デバイスは、光を発生させるLEDチップを備え、このLEDチップがベースに配置された状態で側面放出器と結合され、
前記側面放出器は、入射光を反射させる第1及び第2反射面と、前記第1及び第2反射面で反射されて入射される光を屈折透過させて側方向に進める屈折透過面とを備え、
前記発光デバイス側から前記側面放出器の前記第1反射面に入射される光のうち、相対的に小さな入射角で入射される光は、前記第1反射面で反射されて下方に進み、また、前記入射光のうち相対的に大きい入射角で前記第1反射面に入射される光は、前記第1反射面で反射された直後に前記屈折透過面側に進み、
前記第2反射面は、前記第1反射面で反射されてその下方に進む光を反射させて前記屈折透過面を通じて出射させるためのものであり、
前記第2反射面は、前記側発光デバイスの中心軸Cに対して垂直である平面状であり、
前記側発光デバイスの前記側面放出器から出射されるほとんどの光は、比較的遠い距離を進んだ後に前記反射拡散板に入射し、また、前記側面放出器から出射された一部光は、比較的遠い距離を進んで、前記側発光デバイスの上方に位置した反射ミラーに入射されるか、または前記反射ミラーより上方に位置した前記透過拡散板に入射される、
バックライトユニット。」(以下「引用発明」という。)

3 対比
(1)本願発明と引用発明を対比する。
ア 引用発明の「側面放出器」が本願発明の「光方向変換部」に相当し、以下同様に、「第1反射面」が「光反射面」に、「屈折透過面」が「光出射面」に、「LEDチップ」が「発光部」に、「側発光デバイス」が「発光ランプ」に、「バックライトユニット」が「面発光装置」に、それぞれ相当する。

イ 引用発明は、発光デバイスが備える「LEDチップが…側面放出器と結合され」、側面放射器に光が入射されるところ、LEDチップと結合する側面放射器の面が、本願発明の光入射面に相当する。そして、上記ア(イ)、(ウ)の記載を踏まえて上記ア(オ)の図5を見ると、LEDチップと結合する側面放射器の面は、LEDチップの中心軸Cに垂直な平面のみであることが理解できる。

ウ 引用発明は、「前記発光デバイス側から前記側面放出器の前記第1反射面に入射される光のうち、相対的に小さな入射角で入射される光は、前記第1反射面で反射されて下方に進み、また、前記入射光のうち相対的に大きい入射角で前記第1反射面に入射される光は、前記第1反射面で反射された直後に前記屈折透過面側に進」むから、前記第1反射面は、前記発光部から出射された光線を前記発光部の中心軸線に対する出射角に応じてそれぞれ異なる方向に反射する反射点の集合によって形成されている。

エ 引用発明は、透過拡散板を備えるバックライトユニットであるところ、透過拡散板からは、面状に光が出射されるものと認められる。

オ 以上によれば、本願発明と引用発明は、
「光入射面、前記光入射面と対向する側に形成された光反射面、及び前記光反射面で反射した光を外部に出射する光出射面を有する光方向変換部と、前記光方向変換部の前記光入射面に光を出射する発光部と、を備えた発光ランプが所定の間隔を有するように配置されて備え、
前記発光ランプの前記光方向変換部の前記光反射面は、前記発光部から出射された光線を前記発光部の中心軸線に対する出射角に応じてそれぞれ異なる方向に反射する反射点の集合によって形成され、
前記発光ランプの前記光方向変換部の前記光入射面は、前記発光部の前記中心軸線に垂直な平面のみによって形成され、
前記複数の発光ランプから出射された前記異なる方向の光線の混合光を光拡散部材に入射し、前記光拡散部材の光出射面から面状に出射する面発光装置。」
の点で一致し、以下の点で相違する。

相違点1:光方向変換部の光入射面と発光部との配置に関し、本願発明では、両者の間に空隙を有するように配置されるのに対し、引用発明ではそのように配置されるのか否か明らかでない点。

相違点2:面発光装置が備える発光ランプに関し、本願発明は、「所定の間隔を有するように配置された複数の光源モジュール」として備えるの対し、引用発明は、そのようなものか否か明らかでない点。

相違点3:光反射面に関し、本願発明は、全反射であるのに対し、引用発明は、そのようなものか否か明らかでない点。

4 判断
以下、上記相違点について検討する。
(1)相違点1について
刊行物1には、上記ア(イ)に摘記したとおり
「【0038】…LED 31チップと側面放出器50との間は、密着されることが望ましい。このように、LED 31チップと側面放出器50との間を密着させることによって、LED 31チップから発生して側面放出器50内に入る光量を極大化させうる。」
との記載がある。該記載は、LEDチップと側面放射器を密着させることが望ましいことを開示するに過ぎないものであって、LEDチップと側面放射器を密着させない態様、すなわち、両者の間に空隙を有する態様を示唆するものと言える。してみると、相違点1は、実質的なものではない。
なお、相違点として判断したとしても、破損や変形を防止する目的で隙間を設けて実装することは、例えば、刊行物2の【0005】に記載されるように、周知の技術手段に過ぎないから、引用発明において上記相違点1に係る本願発明の特定事項を採用することに困難性はない。

(2)相違点2について
はじめに、本願発明の「光源モジュール」の技術的意味について、本願の詳細な説明の記載を参酌して検討する。本願の発明の詳細な説明の【0020】、【0021】の記載によれば、光源モジュールは、ユニット本体と複数の発光ランプで構成され、ユニット本体5は、回路基板等を有し、長尺サイズであり、他のユニット本体に接続しうるものである。そうすると、本願発明の「光源モジュール」は、複数の発光ランプが搭載された長尺サイズの回路基板等であって、他のユニットと接続しうるものを含むものと解される。
上記「光源モジュール」の解釈を踏まえて検討する。複数のLEDを搭載する際に、細長い回路基板等に複数のLEDが等間隔を有するように搭載するとともに、該回路基板を複数接続する技術手段は、例えば、刊行物3又は4に記載されるよう周知の技術手段(刊行物3には、バックライト装置において、発光ダイオードLEDが搭載された配線基板19からなる細長い発光ブロック体と、該発光ブロック体を複数個接続することが開示されている。また、刊行物4には、照明装置において、複数の発光ダイオード素子を搭載した細長い可撓性の基板を互いに接続することが開示されている。)である。そうすると、引用発明において、側発光デバイスを配置する際、上記周知の技術手段を採用し、上記相違点2に係る本願発明の発明特定事項の様に為すことは、当業者が容易に想到し得たことと認められる。

(3)相違点3について
刊行物1には、上記ア(ア)に摘記したとおり、
「【請求項20】…前記第1及び第2反射面は、それぞれ内部全反射面及び反射コーティングを有する面のうち一つを備える」
との記載があり、また、上記ア(エ)に摘記したとおり、
「【0078】 一方、図3の側発光デバイス10の発光デバイス30から出射された光のほとんどは、側面放出器50によって側方向に出射されるが、側面放出器50の第1反射面53が完全全反射面でない場合には、側面放出器50の上方に進む光も一部存在しうる。」
との記載がある。該記載によれば、第1反射面が全反射面であることが記載されていると言える。よって、相違点3は、実質的な相違点ではない。

(4)作用効果について
本願発明が奏する作用効果は、引用発明と上記周知の技術手段に基づいて当業者が容易に予測しうるものであり、格別のものとは認められない。

(5)請求人の主張について
ア 請求人は、平成27年5月25日付け意見書「3.(3-5)」において、参考図3、参考図4を用い、以下のように主張する。

(ア)「…本願発明は、発光むら及び色むらを十分に抑制するとともに、光方向変換部の径方向のサイズを小さくすることを課題としているといえます。」

(イ)「発光部と光方向変換部との間に空隙を設けることにより、スネルの法則により発光部から出射した光を光方向変換部の光入射面で中心軸方向に屈折させることができるので、光方向変換部の径方向のサイズを小さくすることができるという効果を奏します…。」(当審注:下線は当審が付加した。以下、同様である。)

(ウ)「上記課題及び上記課題に関する効果は、刊行物1?4に開示も示唆もされておらず、引用発明1及び刊行物2?4に記載された技術には、光方向変換部のサイズを小さくするという動機付けがないことから、当業者が引用発明1及び刊行物2?4に記載された技術から上記相違点1?3に係る構成に容易に想到することができたものではないと考えます。」

(エ)参考図3、4は、以下のとおりである。

イ 以下、請求人が主張するように「発光部と光方向変換部との間に空隙を設けることにより、…光方向変換部の径方向のサイズを小さくすることができる…」ものなのか否か、LED素子284から出射する光が、光方向変換用光学素子29中をどのように伝搬するのか検討する。

(ア)LED28から出射される光
本願の発明の詳細な説明には、
「【0026】LED28は、図9に示すように、青色光を発する青色LED素子284及びこの青色LED素子284から発する青色光で励起されて黄色光を発する珪酸塩系の蛍光体285を含有する封止樹脂286をパッケージ282で封止してなり、回路基板6の素子搭載側に配置されている。」、
「【0041】LED28は、青色LED素子284から出射された青色で励起されて黄色発光する蛍光体285が混入した封止樹脂286で封止されているので、青色LED素子284から発せられた光が封止樹脂286を通過する方向により、その通過距離が異なるため、出射された光は色が異なる。…」
との記載があり、図9は以下のとおりである。

上記記載によれば、LED28から出射される光とは、LED素子284が発する光、あるいは蛍光体285が発する光が、封止樹脂286中を伝搬して出射される光である。ここで、
n_(0):封止樹脂286の屈折率
θ_(0):封止樹脂286中を伝搬して出射する光の方向と、光方向変換用光学素子29の中心軸の方向とがなす角度
とする。

(イ)光方向変換用光学素子29中を伝搬する光の光路(空隙がない場合)
LED素子284が発する光、あるいは蛍光体285が発する光は、封止樹脂286中を伝搬し、光方向変換用光学素子29との界面で屈折し、光方向変換用光学素子29中を伝搬する。ここで、
n_(2):光方向変換用光学素子29の屈折率
θ_(a):空隙がない場合の光方向変換用光学素子29中を伝搬する光の方向と、光方向変換用光学素子29の中心軸の方向とがなす角度
とする。
スネルの法則により、次の関係が成り立つ。
n_(0)・sin(θ_(0))=n_(2)・sin(θ_(a))
したがって、光方向変換用光学素子29中を伝搬する光の方向が、光方向変換用光学素子29の中心軸の方向となす角度は、
θ_(a)=sin^(-1)(n_(0)/n_(2)・sin(θ_(0)))
である。

(ウ)光方向変換用光学素子29中を伝搬する光の光路(空隙がある場合)
LED素子284が発する光、あるいは蛍光体285が発する光は、封止樹脂286中を伝搬し、空隙との界面で屈折し、空隙中を伝搬する。そして、空隙中を伝搬する光は、光方向変換用光学素子29との界面で屈折し、光方向変換用光学素子29中を伝搬する。ここで、
n_(1):空隙(空気)の屈折率
θ_(1):空隙中を伝搬する光の方向と、光方向変換用光学素子29の中心軸の方向とがなす角度
θ_(b):空隙がある場合の光方向変換用光学素子29中を伝搬する光の方向と、光方向変換用光学素子29の中心軸の方向とがなす角度
とする。
スネルの法則により、次の関係が成り立つ。
n_(0)・sin(θ_(0))=n_(1)・sin(θ_(1))
n_(1)・sin(θ_(1))=n_(2)・sin(θ_(b))
両式によれば、
n_(0)・sin(θ_(0))=n_(1)・sin(θ_(1))=n_(2)・sin(θ_(b))
であるから、光方向変換用光学素子29中を伝搬する光の方向が、光方向変換用光学素子29の中心軸の方向となす角度は、
θ_(b)=sin^(-1)(n_(0)/n_(2)・sin(θ_(0)))
である。

(エ)上記(イ)、(ウ)によれば、θ_(a)=θ_(b)であるから、光方向変換用光学素子29中を伝搬する光の方向が、光方向変換用光学素子29の中心軸の方向となす角度は、空隙の有無にかかわらず、一定である。光路の概略を図示すると、以下のとおりである。

空隙がある場合は、光方向変換用光学素子の中心軸から遠ざかる方向に空隙中を光が伝搬する。そうすると、空隙がある場合の光方向変換部の径方向光のサイズは、空隙がない場合の光方向変換部の径方向光のサイズと比較して、空隙中を伝搬する光の水平距離だけ、大きくする必要があるものと解される。
請求人が示す参考図3、参考図4によれば、空隙がある場合の空隙中を伝搬する光の角度(参考図3参照)と、空隙がない場合の光方向変換用光学素子29中を伝搬する光の角度(参考図4参照)がほぼ同じ角度に描かれている。空隙と光方向変換用光学素子は屈折率が異なる(本願の発明の詳細な説明の【0029】によれば、空隙(空気)の屈折率は1、光方向変換用光学素子29の屈折率は1.49である。)にもかかわらず、これらの参考図では、それぞれの媒質中を伝搬する光の角度がほぼ同じ角度であることから、LED素子284から出射する光の角度が、参考図3の場合と参考図4の場合とで相違しているものと解さざるを得ない。空隙を設けたことによる作用効果を理解するには、空隙の有無の点を除いて同じ条件で比較する必要があるところ、LED素子284から出射する光の角度が相違しているとすれば、参考図3と参考図4に基づいて、空隙を設けたことによる作用効果を理解することは困難である。
したがって、発光部と光方向変換部との間に空隙を設けることにより、光方向変換部の径方向のサイズを小さくすることができる旨の請求人の上記主張は、採用することができない。

(6) 小括
以上のとおり、本願発明は、当業者が引用発明と上記周知の技術手段に基づいて容易に発明をすることができたものと認める。

第4 むすび
したがって、本願発明は、当業者が引用発明と上記周知の技術手段に基いて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2015-07-13 
結審通知日 2015-07-14 
審決日 2015-09-30 
出願番号 特願2008-524732(P2008-524732)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (H01L)
P 1 8・ 561- WZ (H01L)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 瀬川 勝久  
特許庁審判長 吉野 公夫
特許庁審判官 小松 徹三
星野 浩一
発明の名称 面発光装置及び面発光装置用光源モジュール  
代理人 平田 忠雄  
代理人 遠藤 和光  

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