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審決分類 |
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 H01R 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H01R 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H01R |
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管理番号 | 1308857 |
審判番号 | 不服2015-5804 |
総通号数 | 194 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2016-02-26 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2015-03-30 |
確定日 | 2015-12-10 |
事件の表示 | 特願2011- 62306「FPCコネクタの製造方法」拒絶査定不服審判事件〔平成24年10月18日出願公開、特開2012-199065〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成23年3月22日に出願したものであって、平成26年10月8日付けの拒絶理由通知に対して、同年12月11日に意見書が提出されたが、同年12月24日付け(発送日:平成27年1月6日)で拒絶査定がされ、これに対して、平成27年3月30日に拒絶査定不服審判の請求がされるとともに、その審判の請求と同時に手続補正がされたものである。 第2 平成27年3月30日付けの手続補正についての補正の却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成27年3月30日付けの手続補正を却下する。 [理由] 1 補正後の本願発明 平成27年3月30日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)は、補正前の特許請求の範囲の請求項1に記載された 「【請求項1】 金型内にゲートから樹脂を注入してキャビティに充填することにより、FPCコネクタを射出成形するFPCコネクタの製造方法であって、 前記ゲートは、前記キャビティの長さ方向の端部と、この端部から前記キャビティの全長の15/100だけ内側の位置との間に、1つのみ配置されていることを特徴とするFPCコネクタの製造方法。」を、 補正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された 「【請求項1】 金型内にゲートから樹脂を注入してキャビティに充填することにより、略直方体形状のコネクタ本体に複数のピン挿通孔が当該コネクタ本体の長さ方向にほぼ直交する方向に貫通する形で互いに平行に形成されたFPCコネクタを射出成形するFPCコネクタの製造方法であって、 前記ゲートは、前記FPCコネクタの形状に対応する前記キャビティの長さ方向の端部と、この端部から前記キャビティの全長の15/100だけ内側の位置との間に、1つのみ配置されていることを特徴とするFPCコネクタの製造方法。」 と補正するものである。 なお、下線は補正箇所であり、請求人が付したとおりである。 本件補正は、発明を特定するために必要な事項である「FPCコネクタ」及び「キャビティ」につき「略直方体形状のコネクタ本体に複数のピン挿通孔が当該コネクタ本体の長さ方向にほぼ直交する方向に貫通する形で互いに平行に形成されたFPCコネクタ」及び「前記FPCコネクタの形状に対応する前記キャビティ」と限定するものであり、かつ、補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 そこで、本件補正後の請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について、以下に検討する。 2 引用刊行物とその記載事項(下線は当審で付与したものである。) (1)原査定の拒絶の理由に引用された、本願の出願前に日本国内において頒布された特開2009-181847号公報(以下、「刊行物1」という。)には、「絶縁体の成型方法、金型構造及び前記成型方法により製造した絶縁体を使用するコネクタ」に関して、図面(特に、【図12】及び【図13】参照)とともに、次の事項が記載されている。 (ア)「【請求項1】 長手方向若しくは奥行き方向を2等分する線に対して、絶縁体が略対称であって、 同一成型条件、同一形状かつ同一材料で、同一大きさ・形状の少なくとも1個以上のピンポイントゲートを用いて製造する絶縁体の成型方法において、 前記ピンポイントゲートを、長手方向若しくは奥行き方向を2等分する線上に設けることなく、かつ、2等分する線上にウェルドライン(樹脂融合部)が発生することがないように配置し、前記絶縁体の反りを防止することを特徴とする絶縁体の成型方法。 (省略) 【請求項3】 前記ピンポイントゲートが1つの場合、前記ゲート位置を長手方向若しくは奥行き方向を2等分する線から偏位させ、前記絶縁体の反りを防止することを特徴とする請求項1記載の絶縁体の成型方法。 (省略) 【請求項16】 請求項1、2または3、4、5、6、7、8の成型方法により成型する前記絶縁体を用いることを特徴とするコネクタ。 【請求項17】 前記絶縁体として、奥行き方向の一方側にフレキシブルプリント基板(FPC)若しくはフレキシブルフラットケーブル(FFC)が挿入される嵌合口を有し、どちらか一方側若しくは両側にコンタクトが挿入・保持される複数の挿入孔を有することを特徴とする請求項16記載のコネクタ。」 (イ)「【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 反りの発生原因には、ウェルドライン(樹脂融合部)の発生位置・・・が考えられる。 (省略) 【0004】 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、ウェルドライン(樹脂融合部)・・・を前記絶縁体の長手方向を2等分する線に現れる(配置する)ことがないようにし、不連続部を前記絶縁体の長手方向を2等分する線からずらすことで・・・反りの低減を図る成型方法と金型構造を提供せんとするものである。」 (ウ)「【0018】 成型条件としては、射出圧が100?140MPaで、射出速度が100?150mm/secで、樹脂温度が280?350℃で、金型温度が80℃で、保持圧力が10MPa?50MPaで、ガラス35%の東レ製のシベラスL304G35Hの材料とし、ピンポイントゲートの形状は丸型とし、径0.2mmで成型した。 (省略)」 (エ)上記記載事項(ア)の「ピンポイントゲート」との記載、「請求項1、・・・3・・・の成型方法により成型する・・・コネクタ」との記載及び「奥行き方向の一方側にフレキシブルプリント基板(FPC)・・・が挿入される嵌合口を有し、どちらか一方側若しくは両側にコンタクトが挿入・保持される複数の挿入孔を有する」との記載、上記記載事項(ウ)並びに【図12】及び【図13】から、金型にピンポイントゲートから樹脂を注入して金型内に充填することにより、略直方体形状のコネクタに複数の挿入孔が当該コネクタの長さ方向にほぼ直交する方向に貫通する形で互いに平行に形成されたFPCコネクタを射出成形するFPCコネクタの成型方法が記載されていると理解できる。 (オ)上記記載事項(ア)の「ピンポイントゲートが1つの場合、前記ゲート位置を長手方向・・・を2等分する線から偏位させ」との記載、「フレキシブルプリント基板(FPC)・・・が挿入される」との記載及び上記記載事項(ウ)から、ピンポイントゲートは、FPCコネクタの形状に対応する金型の長さを2等分する線から偏位させた位置に、1つのみ配置されていることが記載されていると理解できる。 上記記載事項及び上記認定事項並びに【図12】及び【図13】を総合して、本願補正発明に則って整理すると、刊行物1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているものと認められる。 「金型にピンポイントゲートから樹脂を注入して金型内に充填することにより、略直方体形状のコネクタに複数の挿入孔が当該コネクタの長さ方向にほぼ直交する方向に貫通する形で互いに平行に形成されたFPCコネクタを射出成形するFPCコネクタの成型方法であって、 ピンポイントゲートは、FPCコネクタの形状に対応する金型の長さを2等分する線から偏位させた位置に、1つのみ配置されているFPCコネクタの成型方法。」 (2)原査定の拒絶の理由に引用された、本願の出願前に日本国内において頒布された特開2004-193372号公報(以下、「刊行物2」という。)には、「表面実装部品用ケース、表面実装電子部品および表面実装電子部品の製造方法」に関して、【図2】及び【図8】とともに、次の事項が記載されている。 (カ)「【0008】 そこで本発明の目的は、ケース成形時におけるウエルドや歪みの発生を抑え・・・ることにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】 前記目的を達成して課題を解決するため、本発明に係る第一の表面実装部品用ケースは、金型キャビティ内への樹脂注入により成形され、電子部品素子を収容する樹脂ケースであって、樹脂注入のためのゲート口を、当該ケースの長手方向の一端部からケース全長の4分の1の距離隔てた位置と、該一端部からケース全長の3分の1の距離隔てた位置との間に配置するものである。」 (キ)「【0026】 従来の樹脂ケースでは、図8に示すようにゲート口9をケースの端部位置(端壁12aの近傍)に配置していた。このため、ゲート口から注入された樹脂は、ケース長手方向反対側の端壁12bまで長い距離移動しなければならず、天板部分10と側壁部分11を流れる樹脂の速度差による影響が顕著となってウエルドライン7,8が形成され易かった。 【0027】 これに対して、ゲート口を従来に較べ、ケース長手方向の中央寄りに配置した本実施形態のケース構造によれば、ゲート口39から遠方側のケース端壁32bまでの距離を短くすることが出来るから、ウエルドの発生を従来に較べ少なく抑えることが可能となる。 【0028】 尚、「ケース全長の4分の1の距離隔てた位置」としたのは、該位置よりケース中央寄りにゲート口を設ければ、ウエルドの発生を抑制する顕著な効果が得られるからである。一方、「ケース全長の3分の1の距離隔てた位置」としたのは、出来るだけ中央寄りにゲート口を配置した方が樹脂の流動を均一にする点では望ましいが、成形後にケースに残るゲート口の痕跡が、その後の組立工程において邪魔になることがあるからである。 (省略) 【0029】 さらに、本発明のケース構造では、ケース長手方向に延在する帯状の肉厚部41をケース天板30に形成する。この肉厚部41を設けることにより、天板部を流れる樹脂の速度を速めることが可能となる。 (省略)」 (ク)「【0044】 【発明の効果】 以上説明したように本発明によれば、・・・(省略)・・・ケース成形時の樹脂の流れを均一してウエルドやケースの歪みの発生を抑え・・・ることが可能となる。」 上記記載事項及び図示内容を総合すれば、刊行物2には、樹脂注入のための1つのゲート口を、当該ケースの長手方向の一端部からケース全長の4分の1の距離隔てた位置と、該一端部からケース全長の3分の1の距離隔てた位置との間に配置するとケース成形時におけるウエルドや歪み(「反り」に相当すると解される。)の発生を抑えることができること(以下、「刊行物2の記載事項」という。)が記載されていると認められる。 3 対比 本願補正発明と引用発明とを対比する。 引用発明の「金型にピンポイントゲートから樹脂を注入して金型内に充填すること」は、その機能、構造、性質からみて、本願補正発明の「金型内にゲートから樹脂を注入してキャビティに充填すること」に相当し、同様に、引用発明の「挿入孔」、「コネクタ」、「成型方法」は、本願補正発明の「ピン挿通孔」、「コネクタ本体」、「製造方法」に、それぞれ相当する。 また、引用発明の「ピンポイントゲートは、FPCコネクタの形状に対応する金型の長さを2等分する線から偏位させた位置に、1つのみ配置されている」と本願補正発明の「ゲートは、FPCコネクタの形状に対応するキャビティの長さ方向の端部と、この端部からキャビティの全長の15/100だけ内側の位置との間に、1つのみ配置されている」は、「ゲートは、FPCコネクタの形状に対応するキャビティの長さ方向の端部と、キャビティの全長を2等分する位置との間に、1つのみ配置されている」の限りで共通する。 以上の点からみて、本願補正発明と引用発明とは、 [一致点] 「金型内にゲートから樹脂を注入してキャビティに充填することにより、略直方体形状のコネクタ本体に複数のピン挿通孔が当該コネクタ本体の長さ方向にほぼ直交する方向に貫通する形で互いに平行に形成されたFPCコネクタを射出成形するFPCコネクタの製造方法であって、 前記ゲートは、前記FPCコネクタの形状に対応する前記キャビティの長さ方向の端部と、前記キャビティの全長を2等分する位置との間に、1つのみ配置されているFPCコネクタの製造方法。」 である点で一致し、 次の点で相違する。 [相違点] ゲートの位置に関して、本願補正発明では、「キャビティの長さ方向の端部と、この端部からキャビティの全長の15/100だけ内側の位置との間」に配置するのに対して、引用発明では、「金型の長さを2等分する線から偏位させた位置」に配置する点。 4 判断 確かに、引用発明は、1つのピンポイントゲートの位置を金型の長さを2等分する線から偏位させた位置に配置するとのみ特定し、具体的なピンポイントゲートの位置については特定していない。 しかし、引用発明も、ウエルドや歪み(反り)の発生を抑える課題を解決するために、1つのピンポイントゲートの位置を特定するものであって、この点において、刊行物2の記載事項と共通するものである。 そうすると、引用発明おいて、1つのピンポイントゲートの位置を金型の長さを2等分する線から偏位させる場合、刊行物2の記載事項、すなわち金型の端部からの距離を参酌することは当業者が容易に推考できることであり、具体的な端部からの距離の特定は、金型内にゲートから樹脂を注入してキャビティに充填する条件(記載事項(ウ))や金型内における樹脂の流れる流路の断面積(記載事項(キ))を考慮して課題を解決するための数値範囲の最適化であって、当業者の通常の創作能力の発揮にすぎない。 したがって、引用発明において、刊行物2の記載事項を参酌して、1つのピンポイントゲートの位置を特定することは、当業者が適宜なし得ることといえる。 よって、上記相違点に係る発明特定事項とすることは、当業者が引用発明及び刊行物2の記載事項に基いて容易になし得たことである。 (3)作用効果について そして、本願補正発明による効果も、引用発明及び刊行物2の記載事項から当業者が予測し得た程度のものにすぎない。 (4)まとめ したがって、本願補正発明は、引用発明及び刊行物2の記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるので、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 5 特許法第36条第6項第1号の要件充足性について (1)特許法第36条第6項は、「第二項の特許請求の範囲の記載は、次の各号に適合するものでなければならない。」と規定し、その第1号において、「特許を受けようとする発明が発明の詳細な説明に記載したものであること。」と規定している(以下、「サポート要件」という。)。 特許請求の範囲の記載が、サポート要件に適合することを要するとされるのは、特許を受けようとする発明の技術内容を一般的に開示すると共に、特許権として成立した後にその効力の及ぶ範囲を明らかにするという明細書の役割に基づくものである。この制度趣旨に照らすと、明細書の発明の詳細な説明が、出願時の当業者の技術常識を参酌することにより、当業者が当該発明の課題を解決できると認識できる程度に記載されていることが必要である。 (2)これを本願について検討する。 本願補正発明の課題は、ウェルドラインや反りの発生を抑制することである(【0006】)。 発明の詳細な説明には、「FPCコネクタ1の製造方法について説明する」(【0033】)とした上で、「所定の金型を用意する・・・この金型には、上側の金型部にゲート5が1つのみ形成されている。」(【0034】)と記載され、実施例1ないし3及び比較例1、2で金型のゲートの位置のみを変えて反り量が変化することが記載されているに止まり(【0061】ないし【0067】)、金型内にゲートから樹脂を注入してキャビティに充填する条件や金型内における樹脂の流れる流路の断面積については何ら記載がない。 また、金型内にゲートから樹脂を注入してキャビティに充填する条件や金型内における樹脂の流れる流路の断面積が金型内の樹脂の流れに影響を与えることは、出願時の当業者の技術常識であるところ(刊行物1の【0018】、刊行物2の【0029】)、これらについては如何なる条件であったとしても、単に金型のゲートの位置の特定のみで、本願補正発明の課題が解決できるとの出願時の当業者の技術常識があるとはいえない。 そうすると、出願時の当業者の技術常識を参酌しても、金型内にゲートから樹脂を注入してキャビティに充填する条件や金型内における樹脂の流れる流路の断面積の特定がない本願補正発明につき、明細書の発明の詳細な説明が、本願補正発明の課題を解決できると認識できる程度に記載されているとはいえない。 よって、本願は、サポート要件を充足していないというべきである。 6 むすび 以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3 本願発明について 1 本願発明 本件補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明は、本願の出願当初の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される以下のもの(以下、「本願発明」という。)である。 「【請求項1】 金型内にゲートから樹脂を注入してキャビティに充填することにより、FPCコネクタを射出成形するFPCコネクタの製造方法であって、 前記ゲートは、前記キャビティの長さ方向の端部と、この端部から前記キャビティの全長の15/100だけ内側の位置との間に、1つのみ配置されていることを特徴とするFPCコネクタの製造方法。」 2 引用刊行物とその記載事項 原査定の拒絶の理由に引用された、本願の出願前に日本国内において頒布された刊行物1及び2の記載事項並びに引用発明は、上記「第2」の「2」に記載したとおりである。 3 対比・判断 本願発明は、本願補正発明に係る「FPCコネクタ」及び「キャビティ」について限定する前記発明特定事項を省いたものである。 そうすると、本願発明の発明特定事項をすべて含む本願補正発明が、上記「第2」の「3」及び「4」に記載したとおり、引用発明及び刊行物2の記載事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、実質的に同様の理由により、引用発明及び刊行物2の記載事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 また、本願は、上記「第2」の「5」に記載したとおり、サポート要件を満たしていない。 4 まとめ したがって、本願発明は、引用発明及び刊行物2の記載事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 また、本願は、特許請求の範囲の記載が特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。 第4 むすび 以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができないものであるから、他の請求項に係る発明を検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。 また、本願は、特許請求の範囲の記載が特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていないから、本願は拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2015-09-29 |
結審通知日 | 2015-10-07 |
審決日 | 2015-10-22 |
出願番号 | 特願2011-62306(P2011-62306) |
審決分類 |
P
1
8・
537-
Z
(H01R)
P 1 8・ 121- Z (H01R) P 1 8・ 575- Z (H01R) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 前田 仁 |
特許庁審判長 |
冨岡 和人 |
特許庁審判官 |
小関 峰夫 小柳 健悟 |
発明の名称 | FPCコネクタの製造方法 |
代理人 | 佐野 弘 |