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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06F
管理番号 1309892
審判番号 不服2015-7635  
総通号数 195 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-03-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2015-04-23 
確定日 2016-02-02 
事件の表示 特願2011- 49644「携帯端末装置」拒絶査定不服審判事件〔平成24年 9月27日出願公開、特開2012-185750、請求項の数(10)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成23年3月7日を出願日とする出願であって、平成26年10月22日付けで拒絶理由が通知され、平成27年1月5日付けで手続補正がされ、同年1月20日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、同年4月23日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに手続補正がされたものである。

第2 平成27年4月23日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)の適否
1.補正の内容
本件補正は、補正前の特許請求の範囲の請求項1を、補正後の特許請求の範囲の請求項1に変更する補正事項(以下、「補正事項1」という。)を含むものである。
そして、補正前の請求項1及び補正後の請求項1の各記載は、それぞれ、以下のとおりである。
なお、〈補正後の特許請求の範囲〉における下線は補正箇所を表している。

〈補正前の特許請求の範囲〉
「【請求項1】
表示部と、
前記表示部を制御する表示制御部と、
前記表示部に対する操作を受け付ける受付部と、
報知動作を行う報知部と、
前記報知部を制御する報知制御部と、
前記表示部と異なる位置に配された操作部と、を備え、
前記表示制御部は、前記報知動作時に、操作の対象となる第1オブジェクト画像および第2オブジェクト画像を含むアラーム画面を前記表示部に表示させ、
前記第1オブジェクト画像および前記第2オブジェクト画像のうち何れかのオブジェクト画像を移動させる移動操作が前記受付部により受け付けられたとき、前記報知制御部は、移動されたオブジェクト画像に応じて、前記報知動作を停止させる、または、前記報知動作を停止させるとともに所定の動作を実行する処理を行い、前記表示制御部は、前記アラーム画面を消去し、
前記移動操作が前記受付部に受け付けられる前に前記操作部が操作されると、前記報知制御部は、前記報知動作を停止させ、前記表示制御部は、前記報知動作の停止後も前記アラーム画面を表示させる、
ことを特徴とする携帯端末装置。」

〈補正後の特許請求の範囲〉
「【請求項1】
正面、背面および4つの側面を有するキャビネットと、
前記キャビネットの正面に設けられた表示部と、
前記表示部を制御する表示制御部と、
前記表示部に対する操作を受け付ける受付部と、
報知動作を行う報知部と、
前記報知部を制御する報知制御部と、
前記キャビネットの側面に配されたキーと、を備え、
前記表示制御部は、前記報知動作時に、操作の対象となる第1オブジェクト画像および第2オブジェクト画像を含むアラーム画面を前記表示部に表示させ、
前記第1オブジェクト画像および前記第2オブジェクト画像のうち何れかのオブジェクト画像を移動させる移動操作が前記受付部により受け付けられたとき、前記報知制御部は、移動されたオブジェクト画像に応じて、前記報知動作を停止させる、または、前記報知動作を停止させるとともに所定の動作を実行する処理を行い、前記表示制御部は、前記アラーム画面を消去し、
前記移動操作が前記受付部に受け付けられる前に前記キーが操作されると、前記報知制御部は、前記報知動作を停止させ、前記表示制御部は、前記報知動作の停止後も前記アラーム画面を消去することなく継続して表示させる、
ことを特徴とする携帯端末装置。」

2.本件補正に対する判断
本件補正の内の補正事項1は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「表示部」について「正面、背面および4つの側面を有するキャビネット」の「正面に設けられた」ものとの限定を付加し、「操作部」について「キャビネットの側面に配されたキー」であるとの限定を付加し、また、「報知動作の停止後」も表示される「アラーム画面」について「消去することなく継続して表示」されるものとの限定を付加するものであって、補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載された発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
また、特許法第17条の2第3項、第4項に違反するところはない。
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について、以下に検討する。

2-1.本願補正発明
本願補正発明は、上記「1.」の〈補正後の請求項1〉の欄に転記したとおりのものである。

2-2.特許法第29条第2項の規定の該当性(進歩性)について
(1)引用例の記載事項と引用例記載の発明
原査定で引用された本願出願日前に公開された、"Red Rocket Blogger"、[online]、2010年11月19日、[平成26年10月21日検索]、インターネット<URL:http://redrocketblogger.blogspot.jp/2010/11/iphone.html>(以下、「引用例1」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。
a)「2010年11月19日金曜日
iPhone(審判注:「iPhone」は登録商標。以下、同様。) "スヌーズ" 止め方

中略

iPhoneのスヌーズ機能を設定をしましたが、スヌーズが止まるときと止まらないときがありました。
そこで、どうしたら止まるのかを調べてメモしておきます。


iPhone マニュアル
(http://manuals.info.apple.com/ja_JP/iPhone_iOS4_User_Guide_J.pdf)

中略

「スヌーズ」がオンのときに、アラームが鳴って「スライダー」の「アラーム停止」をスライドさせると「スヌーズ」が止まります。


「スヌーズ」がオンのときに、アラームが鳴って「スヌーズ」をタップすると、アラームはいったん止まり、10分後に再び鳴ります。」

b)「アラーム」及び「スヌーズ」と記載されたダイアログボックスが表示されると共に矢印及び「アラーム停止」と記載されたダイアログボックスが表示されたiphoneの画面が示され、「アラーム」及び「スヌーズ」と記載されたダイアログボックスのスヌーズ部分を青枠で囲むと共に「ここをクリックしアラームを停止するとスヌーズ機能により10分後に再びアラームが鳴る」と記載され、矢印及び「アラーム停止」と記載されたダイアログボックスを青枠で囲むと共に「スライダーでアラームを停止するとスヌーズ機能はキャンセルされる」と記載された図が示されている。

してみると、引用例1には以下の発明(以下、「引用例1記載の発明」という。)が記載されている。
「「アラーム」及び「スヌーズ」と記載されたダイアログボックスが表示されると共に矢印及び「アラーム停止」と記載されたダイアログボックスが表示された画面が表示され、
「アラーム」及び「スヌーズ」と記載されたダイアログボックスのスヌーズ部分をクリックしアラームを停止するとスヌーズ機能により10分後に再びアラームが鳴り、
矢印及び「アラーム停止」と記載されたダイアログボックスのスライダーをスライドさせアラームを停止するとスヌーズ機能はキャンセルされる
iPhone」

原査定で提示された本願出願日前に公開された、"#RyoAnnaBlog",[online]、2010年3月28日、[平成27年1月20日検索]、インターネット<URL:http://ryoanna.hatenablog.com/entry/20100328/1269782449>(以下、「引用例2」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。(下線は、当審で注目した点に付与。以下、同様。)
c)「 2010-03-28
iPhoneのアラームでスヌーズを継続させる方法

中略

そこでアラームが鳴った時のボタンの動きを検証してみた。

まずはこの画面。スリープ状態でアラームが鳴った時の、ポップアップとスライドバーの動きだ。

ポップアップで「スヌーズ」を押せば10分おきのアラームが継続される。画面下部のバーをスライドさせた場合はアラームを停止し、繰り返し設定をしていない場合はアラーム自体もオフになる。繰り返し設定をしている場合は、アラーム自体はオフにならずスヌーズが止まる。これすら理解していなかった。画面を見ればすぐに分かる事なのだが、とにかく朝はアラームを止める事が第一優先だった。

次は本体のスリープボタンとホームボタンの動き。本体の右上にあるスリープボタンはアラームを止めてスヌーズを継続する。ホームボタンは押してもアラームが止まらない。今まで押しても押してもアラームが止まらず、意味もなく焦っていた事があったが、それはホームボタンのせいだった。」

本願出願日前に公開された、iPod/iPhone使用感 アラームとタイマー,物欲日記、[online]、2008年9月17日、[平成27年6月3日検索]、インターネット<URL:http://www.sakurachan.org/blog/2008/09/post_101.html>(以下、「引用例3」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。(審判注:「iPod」は登録商標。以下、同様。)
d)「iPhone/iPod touch(審判注:「iPod touch」は登録商標。)の時計には、アラームとタイマーが装備されている。
今回はこれらの挙動について調べてみた。

・「マナーモードと音声出力」で言及した通り、着信/マナースイッチの設定に関係なく、常にスピーカーからは通知音が出力される。
・音量は「着信音」と共通となっている。そのため、スピーカー出力しないようにするためには、スピーカー出力の着信音を0にする必要がある。当然のことながら、電話着信音もスピーカー出力されなくなる。そりゃ不便だろう常考。
・タイマースタート後も、通知音は変更できる。ちょっとびっくりした。
・通知時刻になると、通知音と共にメッセージが表示される。スリープ状態から遷移する場合は、ロック解除と同様のスライド操作によって解除を行う。非スリープ状態の場合は、メッセージダイアログが表示され、OKボタンを押すか、スリープボタンを押すことで解除できる。また、リモコンの再生ボタンを押すと、iPod再生と同時に通知音とバイブレーターは解除される。が、なぜかメッセージやメッセージダイアログは出たまま解除されない。これって不具合?
・スヌーズ付きアラームの場合、スリープ状態から遷移する場合は、スヌーズボタンとスライド式のアラーム停止の両方が出てくる。非スリープ状態の場合は、どちらもボタン表示である。こちらは慣れてないと、どちらを押せばいいのかちょっと分かりにくい気がする。スリープボタンを押すと、スヌーズボタンを押したことになる。リモコンの再生ボタン操作は、どうやらアラーム停止になってしまうようなので、注意が必要だ。(タイマー同様ダイアログは出たままだが)
・スヌーズ間隔は10分固定のようだ。5分の方がいいなあ。
・非スリープ状態からのメッセージダイアログを出したまま放置すると、スリープ移行時間が近づいて画面が暗くなった後、スリープ移行時間が経過してもスリープに移行しない。15分ほど経つとスリープに移行した。これって仕様?
・その後、スリープを解除すると、タイマーのメッセージダイアログのOKボタンを押してないのに、メッセージダイアログは消えて表示されない。これって不具合?
・スリープ状態から遷移した場合は、リモコンの再生ボタン操作で解除後、放置しているとすぐにまたスリープに移行する。再度スリープを解除すると、メッセージやスヌーズボタンは出たままである。スヌーズボタンは押すとそこからスヌーズ継続になるっぽい。メッセージの場合はともかく、一旦解除されたアラームがスヌーズ継続出来てしまうのはどう考えても不具合だなこりゃ。

日時: 2008年9月17日 10:31 | パーマリンク」

(2)対比
本願補正発明と引用例1記載の発明とを対比する。

ア.引用例1記載の発明の「iPhone」は、本願出願前広く一般に知られた携帯電話であり、「正面、背面および4つの側面を有するキャビネットと、
前記キャビネットの正面に設けられた表示部と、
前記表示部に対する操作を受け付ける受付部と、
報知動作を行う報知部と、
前記キャビネットの側面に配されたキーと、を備え」た「携帯端末装置」であることが、広く知られたものである。
また、引用例1記載の発明の「iPhone」は、「表示部」及び「報知部」を有するのであるから、「表示部を制御する表示制御部」及び「報知部を制御する報知制御部」を有することは明らかである。
よって、引用例1記載の発明は、本願補正発明の「正面、背面および4つの側面を有するキャビネットと、
前記キャビネットの正面に設けられた表示部と、
前記表示部を制御する表示制御部と、
前記表示部に対する操作を受け付ける受付部と、
報知動作を行う報知部と、
前記報知部を制御する報知制御部と、
前記キャビネットの側面に配されたキーと、を備え」た「携帯端末装置」に相当するものである。

イ.引用例1記載の発明の「「アラーム」及び「スヌーズ」と記載されたダイアログボックス」及び「矢印及び「アラーム停止」と記載されたダイアログボックス」は、本願補正発明の「第1オブジェクト画像および第2オブジェクト画像」に相当し、引用例1記載の発明の「「アラーム」及び「スヌーズ」と記載されたダイアログボックスが表示されると共に矢印及び「アラーム停止」と記載されたダイアログボックスが表示された画面」は、「表示部」に表示された「操作の対象となる第1オブジェクト画像および第2オブジェクト画像を含むアラーム画面」に相当する。
そして、引用例1記載の発明の上記画面は、その表示内容から「報知操作時」に表示されるものであり、「表示制御部」により表示されるものであることは明らかであるから、引用例1記載の発明の「「アラーム」及び「スヌーズ」と記載されたダイアログボックスが表示されると共に矢印及び「アラーム停止」と記載されたダイアログボックスが表示された画面が表示され」ることは、本願補正発明の「表示制御部は、前記報知動作時に、操作の対象となる第1オブジェクト画像および第2オブジェクト画像を含むアラーム画面を前記表示部に表示させ」ることに相当する。

ウ.引用例1記載の発明の「矢印及び「アラーム停止」と記載されたダイアログボックスのスライダーをスライドさせアラームを停止するとスヌーズ機能はキャンセルされる」ことは、本願補正発明の「前記第1オブジェクト画像および前記第2オブジェクト画像のうち何れかのオブジェクト画像を移動させる移動操作が前記受付部により受け付けられたとき、前記報知制御部は、移動されたオブジェクト画像に応じて、前記報知動作を停止させる」ことに相当し、引用例1記載の発明の「「アラーム」及び「スヌーズ」と記載されたダイアログボックスのスヌーズ部分をクリックしアラームを停止するとスヌーズ機能により10分後に再びアラームが鳴」ることは、本願補正発明の「前記報知制御部は、」「前記報知動作を停止させるとともに所定の動作を実行する処理を行」うことに相当するといえるから、引用例1記載の発明は、本願補正発明の「前記第1オブジェクト画像および前記第2オブジェクト画像のうち何れかのオブジェクト画像を移動させる移動操作が前記受付部により受け付けられたとき、前記報知制御部は、移動されたオブジェクト画像に応じて、前記報知動作を停止させる、または、前記報知動作を停止させるとともに所定の動作を実行する処理を行」う構成に相当する構成を有するといえる。

したがって、両者は以下の一致点と相違点を有する。

〈一致点〉
「正面、背面および4つの側面を有するキャビネットと、
前記キャビネットの正面に設けられた表示部と、
前記表示部を制御する表示制御部と、
前記表示部に対する操作を受け付ける受付部と、
報知動作を行う報知部と、
前記報知部を制御する報知制御部と、
前記キャビネットの側面に配されたキーと、を備え、
前記表示制御部は、前記報知動作時に、操作の対象となる第1オブジェクト画像および第2オブジェクト画像を含むアラーム画面を前記表示部に表示させ、
前記第1オブジェクト画像および前記第2オブジェクト画像のうち何れかのオブジェクト画像を移動させる移動操作が前記受付部により受け付けられたとき、前記報知制御部は、移動されたオブジェクト画像に応じて、前記報知動作を停止させる、または、前記報知動作を停止させるとともに所定の動作を実行する処理を行う、
携帯端末装置。」

〈相違点1〉
本願補正発明は、「前記第1オブジェクト画像および前記第2オブジェクト画像のうち何れかのオブジェクト画像を移動させる移動操作が前記受付部により受け付けられたとき、」「前記表示制御部は、前記アラーム画面を消去」するものであるのに対し、引用例1記載の発明は、「アラームを停止」させた場合に、「アラーム画面を消去」するとは特定されていない点。

〈相違点2〉
本願補正発明は、「前記移動操作が前記受付部に受け付けられる前に前記キーが操作されると、前記報知制御部は、前記報知動作を停止させ、前記表示制御部は、前記報知動作の停止後も前記アラーム画面を消去することなく継続して表示させる」ものであるのに対して、引用例1記載の発明は、「キー」が操作された場合の動作について特定されていない点。

(3)判断
〈相違点2についての判断〉
引用例2には、「本体の右上にあるスリープボタン」、すなわち、キャビネット側面に配されたキーが操作されると、「アラームを止めてスヌーズを継続する」、すなわち、報知動作を停止させることが記載されているものの、アラームを止めた際の表示部の表示に関しては記載されておらず、「報知動作の停止後も前記アラーム画面を消去することなく継続して表示させる」ことは記載されていない。
また、引用例3には、「リモコンの再生ボタン」、すなわち、キーが操作されると、「アラーム停止」し「ダイアログが出たまま」となる、すなわち、報知動作を停止すると共に報知動作の停止後もアラーム画面を消去することなく継続して表示させることが記載されているといえるものの、引用例3は、本体(キャビネット)とは別に設けられたリモコンの再生ボタンの操作に関するものであり、また、アラーム画面を消去することなく継続して表示させることを不具合と認識したものであるから、引用例3に接した当業者が、引用例1記載の発明に引用例3に記載された技術を適用することについては阻害要因があり、引用例1記載の発明に引用例3に記載された技術を適用することが当業者にとって容易であったとはいえない。
他に、引用例1?3の記載からは、上記相違点2の克服が容易であったといえる根拠を見出すことはできない。

以上のとおりであるから、相違点1について検討するまでもなく、本願補正発明は、引用例1記載の発明及び引用例2、引用例3に記載された技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。
よって、本件補正の補正事項1は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合する。

本件補正のその余の補正事項についても、特許法第17条の2第3項ないし第6項の規定に違反するところはない。

2-3.むすび
以上のとおり本件補正は、特許法第17条の2第3項ないし第6項の規定に適合する。

第3 本願発明について
本件補正は上記のとおり、特許法第17条の2第3項ないし第6項の規定に適合するから、本願の請求項1?10に係る発明は、本件補正により補正された特許請求の範囲の請求項1?10に記載された事項により特定されるとおりのものである。
そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
以上のとおり、本願の請求項1?10に係る発明は、引用例1記載の発明及び引用例2、引用例3に記載された技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとすることができないから、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶するべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2016-01-18 
出願番号 特願2011-49644(P2011-49644)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G06F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 西田 聡子  
特許庁審判長 小曳 満昭
特許庁審判官 山田 正文
千葉 輝久
発明の名称 携帯端末装置  
代理人 芝野 正雅  
代理人 大橋 誠  

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