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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) H04N
管理番号 1309980
審判番号 不服2014-5200  
総通号数 195 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-03-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-03-19 
確定日 2016-01-13 
事件の表示 特願2010-541488「アプリケーション・エンハンスメント・トラック」拒絶査定不服審判事件〔平成21年 7月16日国際公開、WO2009/088743、平成23年 3月24日国内公表、特表2011-509602〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2008年(平成20年)12月22日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2008年1月2日、米国)を国際出願日とする国際特許出願であって、手続の概要は以下のとおりである。

拒絶理由通知 :平成24年11月 2日(起案日)
手続補正 :平成25年 5月13日
拒絶理由通知(最後) :平成25年 6月14日(起案日)
手続補正 :平成25年10月17日
拒絶査定 :平成25年11月15日(起案日)
拒絶査定不服審判請求 :平成26年 3月19日
拒絶理由(当審) :平成27年 1月 9日(起案日)
手続補正 :平成27年 7月13日

第2 本願発明
本願の請求項10に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成27年7月13日付けの手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項10に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
((A)ないし(E)は当審で付与した。以下構成要件(A)、構成要件(B)等という。)

【請求項10】
(A)再生用メディアファイルの復号化方法であって、
(B)圧縮コンテンツと、前記圧縮コンテンツのサブセットであり、キーフレームではない前記圧縮コンテンツにおけるフレームに対応する少なくとも1つのキーフレームを含む添付のアプリケーション・エンハンスメント・トラックとを含むメディアファイルを取得する過程と、
(C)前記圧縮コンテンツを再生する過程と、
(D)ビジュアル検索速度に比例したレートで、前記圧縮コンテンツの直近に再生された部分により決定される位置から、前記アプリケーション・エンハンスメント・トラックのフレームを復号化する過程と、
(E)を含む方法。

第3 刊行物の記載事項
(a)特開平11-275576号公報の記載事項
当審における拒絶の理由の通知において引用された特開平11-275576号公報(以下、「刊行物1」という。)には、図面と共に以下の事項が記載されている。

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像伝送方法,画像処理方法,画像処理装置,及びデータ記憶媒体に関し、特に、複数のフレームからなる画像に対応する符号化されたデジタル画像データを伝送する方法、デジタル画像データに対する符号化処理を行う方法及び装置、符号化されたデジタル画像データに対する復号化処理を行う方法及び装置、並びに、コンピュータによるデジタル画像データの符号化処理及び復号化処理を行うためのプログラムが記録されたデータ記憶媒体に関するものである。

【0010】次に、複数のフレーム(ピクチャ)から構成される動画像に対応する圧縮画像データ(ビットストリーム)の構造について簡単に説明する。図10(a) は1つの動画像に対応する画像データ(動画データ)を模式的に示している。上記1つの動画像は、複数のフレーム(ピクチャ)からなり、上記動画データDは、上記各フレームに対応するフレームデータP(1) ?P(n) (nは自然数)を含んでいる。また、図10(b) は、上記動画データDを構成する各フレームデータP(1) ?P(n) に上記フレーム内符号化処理を施して得られる画面内圧縮画像データDaの構造を示している。
【0011】この画面内圧縮画像データDaは、各フレームに対応するフレーム符号化データPa(1)?Pa(n)と、各フレームに共通するデータからなるヘッダHaとを含んでいる。ここでは、各フレームは、フレーム内符号化処理が施されたIピクチャとなっている。なお、MPEG4では、上記ヘッダHはVOL(Video Object Layer)と呼ばれている。
【0012】また、図10(c) は、上記動画データDを構成する各フレームデータP(1) ?P(n) のうちの所定のものに上記フレーム内符号化処理を、その他のものに対してフレーム間符号化処理を施して得られる画面間圧縮画像データDbの構造を示している。
【0013】なお、上記フレーム間符号化処理は2種類ある。その1つは、符号化処理の対象となっている被処理フレームの符号化処理を、その前のフレームを参照して行う順方向予測符号化処理である。もう1つは、符号化処理の対象となっている被処理フレームの符号化処理を、その前後のフレームを参照して行う双方向予測符号化処理である。
【0014】上記画面間圧縮画像データDbは、各フレームに対応するフレーム符号化データPb(1)?Pb(n)と、各フレームに共通するデータからなるヘッダHbとを含んでいる。ここでは、上記動画像の最初のフレームのみフレーム内符号化処理が施されたIピクチャとなっており、その他のフレームは、上記フレーム間符号化処理として順方向予測符号化処理が施されたPピクチャあるいは双方向予測符号化処理が施されたBピクチャとなっている。
【0015】ところで、上記画面内圧縮画像データDaは、動画像を構成する全てのフレームに対して、他のフレームを参照しないフレーム内符号化処理を施して得られたものであるため、符号化効率はあまり高くないが、各フレームに対するランダムな再生(復号化)処理に適したものとなっている。つまり、上記画面内圧縮画像データDaでは、どの画面(フレーム)からでも直ちに復号化処理を開始して画像再生を行うことができるという長所がある。特に、圧縮画像データの編集性(圧縮画像データを編集する際の処理のしやすさ)は、他のフレームのデータに依存しない符号化処理により得られる画面内圧縮画像データの方が、他のフレームのデータに依存する符号化処理により得られる画面間圧縮画像データに比べて優れている。
【0016】一方、上記画面間圧縮画像データDbは、動画像を構成するほぼ全てのフレームに対して、他のフレームを参照するフレーム間符号化処理を施して得られたものであるため、符号化効率は高い反面、各フレームに対するランダムな再生(復号化)処理に適していない。つまり、上記画面間圧縮画像データDbでは、PピクチャあるいはBピクチャとしてのフレームから復号化処理を開始する場合、復号化処理が開始されるフレーム以前の独立して復号化可能なフレームまで遡って復号化処理を施す必要がある。これは、該復号化処理が開始されるフレームが他のフレームを参照して符号化処理が施されたものであるからである。
【0017】例えば、画面内圧縮画像データDaでは、1時間に相当する動画像の最後方の30秒間に相当するフレーム符号化データPae(1)?Pae(m)(mは自然数)の再生は、その先頭のフレーム符号化データPae(1)から直ちに行うことができる(図10(b) 参照)。
【0018】これに対して、上記画面間圧縮画像データDbでは、1時間に相当する動画像の最後方の30秒間に相当するフレーム符号化データPbe(1)?Pbe(m)(mは自然数)の再生は、その先頭のフレーム符号化データPbe(1)から直ちに行うことができない(図10(c) 参照)。つまり、このデータPbe(1)の再生は、以前の独立して再生可能なデータ(ここでは動画像を構成する最初のフレームに相当するフレーム符号化データPb(1))からフレーム符号化データPbe(1)の直前のフレーム符号化データまでの復号化処理が完了するまで、行うことができない。これは、先頭のフレーム符号化データPbe(1)が他のフレームを参照して符号化されたものであるからである。
【0019】また、上記画面内圧縮画像データDaに対しては、S(自然数)個のフレームをスキップする早送再生処理を行うことができる(図11(a) 参照)。これは、早送再生処理における復号化の対象となるフレーム符号化データPa(1),Pas(1)?Pas(f)(fは自然数)は、画面内符号化処理が施されたIピクチャに対応するものであり、すべて、他のフレームのデータを参照することなく独立して再生できるからである。なお、早送再生処理とは逆の早巻戻し再生処理についても、画面内圧縮画像データDaに対しては、上記早送再生処理と同様に行うことができる。
【0020】一方、上記画面間圧縮画像データDbに対しては、S(自然数)個のフレームをスキップする早送再生処理は実質的には行うことはできない(図11(b) 参照)。これは、早送再生処理における復号化の対象となるフレーム符号化データPbs(1)?Pbs(f)は、画面間符号化処理が施されたPピクチャあるいはBピクチャに対応するものであるためである。つまり、上記フレーム符号化データPbs(1),Pbs(2),Pbs(3),・・・,Pbs(f)の復号化処理は、該各データ以前の全てのフレーム符号化データの復号化処理に要する待ち時間tb1,tb2,tb3,・・・,tbfが経過した後でなければ行うことができない。言い換えると、早送再生処理における復号化の対象となるフレーム符号化データPbs(1)?Pbs(f)の再生時刻は、通常の再生処理における時刻と同一となる。
【0021】この結果、上記画面間圧縮画像データDbに対して早送再生処理を行っても、上記動画像に対する早送再生画像は、フレーム符号化データPbs(1)?Pbs(f)に対する再生静止画像が一定時間毎に順次表示されるものとなってしまう。また、早送再生処理とは逆の早巻戻し再生処理については、画面間圧縮画像データDbに対しては行うことができない。これは、画面間圧縮画像データDbでは、全てのフレーム符号化データに対する復号化処理が完了した後でなければ、最後のフレームに対するフレーム符号化データを再生することができないためである。
【0022】なお、上記圧縮画像データDa,DbのヘッダHa,Hbには、該圧縮画像データが独立再生に適したものであるか否かを示す識別フラグ(独立再生適性フラグ)を含んでいる。そこで、圧縮画像データにおける符号化効率と早送再生処理等に対する適性との間でのトレードオフの課題を解決するために、以下のような対応が取られている。
【0023】その第1の対応策は、図12に示すように、画像データの記憶媒体Mには、1つの動画像に対応する圧縮画像データとして、早送再生処理に適した画面内圧縮画像データDaと、符号化効率の高い,つまり高画質の再生画像が得られる画面間圧縮画像データDbの両方を格納しておくというものである。なお図12中、D1?Dkは、それぞれヘッダH1?Hkを有する他の動画像に対応する圧縮画像データである。ここでは、上記画面内圧縮画像データDaのヘッダHaには、該データDaが独立再生に対する適性が大きいことを示す独立再生適性フラグが含まれている。また画面間圧縮画像データDbのヘッダHbには、該データDbが独立再生に対する適性が小さいことを示す独立再生適性フラグが含まれている。
【0024】この場合、早送再生処理の場合には、上記各圧縮画像データDa及びDbのヘッダHa,Hbにおける独立再生適性フラグに基づいて、上記データ記憶媒体Mからは1つの動画像に対応する圧縮画像データとして画面内圧縮符号化データDaが読み出される。一方、通常再生処理の場合には、上記データ記憶媒体Mからは上記画面間圧縮画像データDbが読み出される。

(b)特開平8-46902号公報の記載事項
当審における拒絶の理由の通知において引用された特開平8-46902号公報(以下、「刊行物2」という。)には、図面と共に以下の事項が記載されている。

【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像蓄積通信装置に関し、より詳細には、センタ蓄積装置において、映像復号手段で受信した符号化映像を逐次復号し、復号された映像フレーム/フィールド(以下、簡単のため、単にフレームと称す)を符号化手段でフレーム内モードのみで符号化して蓄積することにより、早送りなどの特殊作成を可能とする画像蓄積通信装置に関する。

【0010】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明による画像蓄積通信装置の一実施例を説明するための構成図で、図中、1は画像蓄積通信装置、2は第1の画像蓄積部、3は第2の画像蓄積部、4は特殊再生用映像生成部、5は再生制御部、6は再生選択スイッチ、7は通信制御部、8は受信部、9は送信部、10は通信回線、11-1?11-nは端末装置である。
【0011】画像蓄積通信装置1は、受信部8及び送信部9を介して通信回線10と接続され、該通信回線10を介して複数の端末装置11-1?11-nと画像データの通信を行う。第1の画像蓄積部2は、蓄積用のメディアを持ち、前記受信部8で受信した符号化画像データを通信制御部7の指示により保存する。ここで保存されるデータは図3に示すINTER符号化データ31であり、主にフレーム間の差分情報が符号化されているためデータ量は小さいが、早送りや早戻し再生には適さないデータである。
【0012】受信部8からの符号化画像データは特殊再生用映像生成部4にも転送され、ここで特殊再生用映像情報が作成され、第2の画像蓄積部3へ転送される。該第2の画像蓄積部3は、第1の画像蓄積部2と同様に蓄積用のメディアを持ち、前記特殊再生用映像生成部4で生成された映像情報を通信制御部7の指示により保存する。
【0013】第1の画像蓄積部2及び第2の画像蓄積部3に保存された画像データは、再生制御部5により呼び出される。通常再生の時は第1の画像蓄積部2より呼び出され、特殊再生の時は第2の画像蓄積部3よりそれぞれ呼び出される。同時に再生制御部5は再生選択スイッチ6を制御し、送信部9へ転送するデータを切り替える。送信部9は、第1の画像蓄積部2または第2の画像蓄積部3から転送された画像データを通信回線10を介して端末装置11-1?11-nへ送信する。
【0014】図2は、図1における特殊再生用映像生成部の構成図で、図中、21は特殊再生用映像生成部、22は映像復元部、23はINTRA(フレーム内)符号化部、24は特殊再生用映像生成制御部である。映像復元部22は、前記受信部8で受信した符号化画像データを逐次復号化して動画像データを復元する。INTRA符号化部23は、前記映像復元部22で復元された動画像データをフレーム内符号化する。特殊再生用映像生成制御部24は、フレーム内符号化するフレームの選択等、特殊再生用映像生成に関する制御を行う。ここで、INTRA符号化部23の代わりに静止画像符号化など他の符号化手段をもつ符号化部を使用することで、様々な符号化フォーマットに対応することが可能である。
【0015】このような構成にすると、第2の画像蓄積部3に蓄積される画像データは、図3に示すINTRA符号化データ33のように、受信符号化画像データに対してある間隔でフレームを間引いたものになる。フレーム間の差分情報が符号化されているINTER(フレーム間)符号化データ31と比較すると、フレーム当たりのデータ量はINTRA符号化データ33の方が大きくなるが、フレーム単位でデータが独立しているため、どのような順番で呼び出して再生しても表示映像が乱れることはない。このデータを蓄積順に呼び出して送信すると早送り再生になり、逆方向に呼び出して送信すると早戻し再生になる。

以上の記載によれば、刊行物2には、
『早送りなどの特殊作成を可能とする画像蓄積通信装置において、「通常再生の時は第1の画像蓄積部2より呼び出され、特殊再生の時は第2の画像蓄積部3よりそれぞれ呼び出される。」(【0013】)構成であって、第1の画像蓄積部2にはINTER符号化データ31が記憶され(【0011】)、第2の画像蓄積部3には、特殊再生用映像生成部4にて作成された特殊再生用映像情報が蓄積され(【0012】)、特殊再生用映像生成部4で、受信部8で受信した符号化画像データを逐次復号化して動画像データを復元し、映像復元部22で復元された動画像データをフレーム内符号化し、受信符号化画像データに対してある間隔でフレームを間引いたINTRA符号化データ33を生成する(【0012】、【0014】、【0015】)』
ことが記載されているといえる。
したがって、通常再生のためのINTER符号化された画像データに対して、特殊再生のためのINTRA符号化された画像データは、フレームが間引かれた画像であることが開示されている。

(c)特開平11-164307号公報の記載事項
当審における拒絶の理由の通知において引用された特開平11-164307号公報(以下、「刊行物3」という。)には、図面と共に以下の事項が記載されている。(下線は当審で付与した。)

【0001】
【発明の属する技術分野】画像を効率的に伝送、蓄積、表示するため、画像情報をより少ない符号量でディジタル信号にする高能率符号化に係り、特に動画像の画像間予測符号化を行いながら、チャンネル切り替えやランダムアクセス等に対応するものに関する。
【0002】
【従来の技術】<画像間予測符号化でのチャンネル切り替えやランダムアクセス>動画像の高能率符号化において、画像間予測を行うと大幅に少ない符号量で符号化が可能になる。しかし、画像間予測符号化は他フレームまたはフィールド(以下すべてフレームで代表させる) の復号済画像がないと復号が出来ないので、複数チャンネル放送におけるチャンネル切り替えや、蓄積媒体におけるランダムアクセスに対応するため、周期的に画像内で独立に符号化するフレームを設定する。これにより、独立フレームの間隔でチャンネル切り替えやランダムアクセスが可能になる。独立フレームは画像間予測フレームの3倍?10倍の符号量を有するので、頻繁に設定すると機能性は増すが、符号化効率の低下を招く。そこで、通常15フレーム(0.5秒)に1フレーム程度とするのが一般的である。

【0011】( 作 用 )本発明では、周期的に画像内符号化を行う通常の画像間予測符号化により主符号列を得、それとは別に一部のフレームを画像内独立に符号化し、得られた少ない符号量の副符号列を主符号列と多重化することで、主符号化部は通常の符号化装置と同じであり、副符号化も主符号化の画像内符号化と同じ手法なので、復号化装置は符号列の制御以外は通常のものと同じとなる。符号化効率は、主符号化方法を通常と同じとすると、副符号列の分だけ総符号量が増加するが、主符号化の独立フレーム頻度を下げても副符号列により機能が保たれるので、その場合の総符号量は同等かむしろ少なくなる。一方、復号化においては、連続再生では主符号列のみを復号に用い画質等は通常と同等となる。チャンネル切替えやランダムアクセス、高速画像サーチの場合は、副符号列も用いるので、アクセス可能フレームが多数存在することになり反応速度等が改善される。

【0012】
【発明の実施の形態】<実施例の動画像符号化装置>本発明の実施例動画像符号化装置について説明する。図1は、その構成を示したもので、図7の従来例と同一構成要素には同一付番を記してある。図1には、図7と比較して副符号化であるDCT1、量子化器2、可変長符号化器3、符号列バッファ4と符号列スイッチ11が追加されている。実施例において、従来例と異なるのは副符号化処理と2種類の符号列の多重化処理で、主符号化処理は従来例と同じである。
【0013】画像入力端子5から入来する画像信号は、減算器6とDCT1に導かれる。ここで、主符号化処理である減算器6、DCT7、量子化器8、可変長符号化器9、符号列バッファ10、逆量子化器18、逆DCT17、画像メモリ15、画像間予測器14は従来例と同じ動作となる。スイッチ13は機能的には同じだが、多少異なった動作となる。減算器6において、画像間予測器14から与えられる画像間予測信号が減算され、予測残差となってDCT7に与えられる。DCT7は8×8画素単位で離散コサイン変換(DCT)の変換処理を行い、得られた係数を量子化器8に与える。量子化器8は所定のステップ幅で係数を量子化し、固定長の符号となった係数を可変長符号化器9と逆量子化器18に与える。
【0014】可変長符号化器9はジグザグスキャンと呼ばれる順序で、2次元の8×8個の係数を1次元に配列変換し、係数を0の連続数と0以外の係数の値としてハフマン符号で符号化する。この様にして符号列となった画像間予測残差は主符号列として符号列バッファ10に蓄えられる。一方、逆量子化器18及び逆DCT17ではDCT7及び量子化器8の逆処理が行われ、画像間予測残差を再生する。得られた再生画像間予測残差は加算器16で画像間予測信号が加算され再生画像となり、画像メモリ15に与えられる。画像メモリ15に蓄えられている再生画像は、画像間予測器14に与えられる。
【0015】画像間予測器14は、画像間予測信号を作りスイッチ13に与える。画像間予測信号の形成には動き補償処理を用いてもよい。スイッチ13は入力信号に同期して、独立フレームでは0値を選択し、減算器6と加算器16とに与える。この場合、画像間予測は行われず、フレーム内独立処理となる。画像間予測フレームでは予測信号を選択し、減算器6と加算器16とに与えることで、画像間予測符号化が行われる。主符号化での独立フレームの周期は従来例と異なり、30?120フレームに1フレームとする。
【0016】副符号化であるDCT1、量子化器2、可変長符号化器3、符号列バッファ4の動作はDCT7、量子化器8、可変長符号化器9、符号列バッファ10と基本的に同じで、入力画像信号がフレーム内で独立に符号化され、符号列が符号列バッファ4に蓄えられる。このように、処理内容方法は共通であるが、量子化器2のパラメータは主符号化処理と大きく異なる。
【0017】具体的には、図2のように量子化ステップは基本的に粗く、係数毎の重み付けではDC成分(図中左上の端)から離れた係数はかなり大きくする。また、ある程度より上(図中“-”で示した係数)は量子化ステップを極端に大きくし、量子化結果が総て0となるようにする。これは可変長符号化において、スキャンをDCから十数個程度までで打ち切っても実現出来る。これにより、副符号化の再生画像は低い解像度のものとなるが、発生符号量は主符号化の独立フレームの1割程度となる。この様にして得られた符号列は、副符号列として符号列バッファ4に蓄えられる。
【0018】主符号列と副符号列は符号列スイッチ11で切替えられ、主符号化列の画像間予測フレームの隣接部に、そのフレームの副符号列を周期的に挿入する。副符号列を有するフレームは従来例の独立フレームの割合より多くし、4から12フレームに1フレームとする。それ以外のフレームは符号化後に符号列を破棄するか、図1のDCT1の前にスイッチを設け、符号化自体を行わない。また、画像間予測フレームとしてPフレーム(片方向予測)とBフレーム(双方向予測)がある場合は、Pフレームのみを対象とする。Bフレームは画像間予測の参照フレームとして使われず、そこから連続した復号が可能にならないためである。スイッチ14の出力は記録媒体に記録し保存することも行う。
【0019】図5に符号列の作り方を示す。図5において、Iは独立フレーム、Pは片方向予測フレーム、Bは双方向予測フレームの主符号列で、iは副符号列である。図はタイミングを示し、符号列の長さ( 符号量) はフレームで異なる。副符号列と主符号列対応の位置関係は、副符号列挿入の目的により異なり、チャンネル切替え等の機能用なら副を主の後に、符号誤り対策なら副を主の前が好都合となる。
【0020】なぜなら、チャンネル切替え等の場合、副符号列の復号後に連続して次のフレームの主符号列を復号するためである。一方、符号誤り対策の場合は、主符号列を復号しながら誤り時のみ副符号列を使用するので、副符号列を保持するために先に入来した方が好都合なためである。なお、誤り対策に特化した場合は、フレーム単位ではなく、スライス(フレーム内誤り波及の閉じる範囲)とすれば、復号化装置で副符号列を保持するバッファ容量はわずかで済む。
【0021】次に図6にフレーム単位での符号量の様子を示す。副符号列を持つフレームは通常のPフレームより符号量が増加するが、Iフレームと比較すると符号量はかなり少ない。レート(符号化効率)を従来例と比較してみる。画像タイプ毎の平均符号量として、主符号列のIフレームを 600Kbit、Pフレームを 200Kbit、Bフレームを 100Kbit、iフレームを 100Kbitとすると、従来例は図の場合、M(Pフレーム間隔)=2、N(Iフレーム間隔)=8で、符号レートは 6.0Mb/sとなる。それに対して、実施例は図の場合、M=2、N=16、n(iフレーム間隔)=4で 5.8Mb/sとなる。なお、主符号列レートが5.24Mb/s、副符号列レートが0.56Mb/sである。従来例としてMPEG等でより一般的に使われるM=3、N=15を仮定すると、 4.8Mb/sとなるが、それに対応する実施例は、M=3、N=60、n=6で、4.65Mb/sとなる。この場合、独立フレーム周期は 0.5秒から 0.2秒と短くなる。

上記刊行物3の記載によれば、通常の動画像符号化では画像間予測を行うことで符号量を少なくしているが、記録媒体に対するランダムアクセスに対応するため、独立フレームを所定の間隔で設定する従来の技術を前提とし、周期的に画像内符号化を行う通常の画像間予測符号化により主符号列を得、それとは別に一部のフレームを画像内独立に符号化し、得られた少ない符号量の副符号列を主符号列と多重化することで、連続再生では主符号列のみを復号に用い画質等は通常と同等となり、高速画像サーチの場合は、副符号列も用いるので、アクセス可能フレームが多数存在することになり反応速度等が改善されることを実現する技術思想が開示されている。(【0001】、【0002】、【0011】)
そして、主符号化処理により得られた主符号列と副符号化処理により得られた副符号列は符号列スイッチ11で切替えられ、主符号化列の画像間予測フレームの隣接部に、そのフレームの副符号列を周期的に挿入し、記録媒体に記録し保存することも行う(【0013】、【0016】、【0018】等)、ことも開示されている。
したがって、通常再生用の主符号化列と高速画像サーチ等に用いられる副符号化列とを多重化して記録し保存することが開示されているといえる。

第4 刊行物に記載された発明
以上の記載によれば、刊行物1には次の発明(以下、刊行物1発明という。)が記載されている。

a.刊行物1の【0001】の記載をみると、刊行物1に記載された発明は、画像の処理に関する技術を前提としていることは明らかである。
そして、刊行物1の【0019】の記載をみると、「画面内圧縮画像データDaに対しては、S(自然数)個のフレームをスキップする早送再生処理を行うことができる」とあり、早送再生処理は、格納された画像データを復号化して早送再生することであるから、格納された画像データの復号化方法が記載されているといえる。

b.刊行物1の【0022】、【0023】の記載によれば、圧縮画像データにおける符号化効率と早送再生処理等に対する適性との間でのトレードオフの課題を解決するため、画像データの記憶媒体Mには、1つの動画像に対応する圧縮画像データとして、早送再生処理に適した画面内圧縮画像データDaと、符号化効率の高い,つまり高画質の再生画像が得られる画面間圧縮画像データDbの両方を格納しておく、という対応策があることが記載されている。
したがって、早送再生処理を行う前の段階として、1つの動画像に対応する圧縮画像データとして、早送再生処理に適した画面内圧縮画像データDaと、高画質の再生画像が得られる画面間圧縮画像データDbの両方を格納しておく段階があるといえる。

c.【0024】の記載によれば、早送再生処理の場合には、画面内圧縮符号化データDaが読み出され、通常再生処理の場合には、画面間圧縮画像データDbが読み出されることが開示されているから、通常再生処理の場合には、画面間圧縮画像データDbが読み出される段階と、早送再生処理の場合には、画面内圧縮符号化データDaが読み出される段階のそれぞれを有しているといえる。

d.まとめ
以上まとめると、刊行物1に記載された発明(以下「刊行物1発明」という。)として、以下のとおりのものを認定することができる。((a)ないし(e)は当審で付与した。以下構成要件(a)、構成要件(b)等という。)

(a)格納された画像データの復号化方法であって、
(b)1つの動画像に対応する圧縮画像データとして、早送再生処理に適した画面内圧縮画像データDaと、高画質の再生画像が得られる画面間圧縮画像データDbの両方を格納しておく段階と、
(c)通常再生処理の場合には、画面間圧縮画像データDbが読み出される段階と
(d)早送再生処理の場合には、画面内圧縮符号化データDaが読み出される段階と
(e)を含む方法。

第5 対比
本願発明と刊行物1発明とを対比する。

a.本願発明の構成要件(A)と刊行物1発明の構成要件(a)とを対比する。
刊行物1発明の格納された画像データは、再生されることを前提としているから、再生用メディアファイルといえるものであり、刊行物1発明は「再生用メディアファイルの復号化方法で」あるといえる点で、本願発明の構成要件(A)と相違がない。

b.本願発明の構成要件(B)と刊行物1発明の構成要件(b)とを対比する。
刊行物1発明の「高画質の再生画像が得られる画面間圧縮画像データDb」は、圧縮された動画像のデータであるから、本願発明の圧縮コンテンツに対応する。
刊行物1発明の「早送再生処理に適した画面内圧縮画像データDa」は、図12を参酌すると、DaのフレームとDbのフレームとが1対1に対応していることは、当業者であれば普通に理解できることから、圧縮コンテンツであるDbと対応するコンテンツといえる。
本願発明の「キーフレーム」は、本願明細書を参酌すれば【0016】に「キーフレームは、ソース映像からの特定の画像を表示するために必要とされる全てのデータを含む。デルタフレームは、一つ以上の前もって復号化された画像と、これが符号化する画像との間の差分データを含む。」との記載からみて、通常の技術用語であるIフレームに対応することは明らかである。そして、Daの各フレームは全てIフレームから成っており、対応するDbのフレームがIフレームではない(Pフレーム、Bフレーム)場合でもDaはIフレームであるから、Daはキーフレームではない前記圧縮コンテンツにおけるフレームに対応する少なくとも1つのキーフレームを含むコンテンツといえる。
本願発明の「アプリケーション・エンハンスメント・トラック」とは、発明の詳細な説明に「アプリケーション・エンハンスメント・トラック(AET)は、一つ以上のアプリケーションまたはアプリケーション特性の性能を向上させるように符号化されたメディアトラックである。通常、AETはソースコンテンツの1つ以上のトラックを再符号化したものである。ほとんどの場合、AETが含むデータはオリジナルのファイルよりも大幅に少なく、このデータは、エンハンスドアプリケーションまたは機能の1つが実行されているときにユーザ・エクスペリエンスを向上させるために容易にアクセス可能な形態となっている。」(【0027】)と記載されている。
これに対して、刊行物1発明の画面内圧縮符号化データDaは、早送というアプリケーション特性の性能を向上させるために符号化されたメディアの符号列であるといえ、この点で本願発明の「アプリケーション・エンハンスメント・トラック」と対応している。
刊行物1発明では、上記DaとDbとを格納しておく段階を有し、構成要件(c)、(d)のように再生する段階を有するのであるから、格納から再生の間にこれらのコンテンツを取得する過程を有しているといえる。
もっとも、刊行物1発明のDaはDbのフレームと1対1で対応しているから前記圧縮コンテンツのサブセットとはいえず、DaとDbの記録の形態は、それぞれ、関連はしているが、これらを合わせて一つのファイルとしているとはいえないから、「圧縮コンテンツと・・・添付のアプリケーション・エンハンスメント・トラックとを含むメディアファイル」とはいえない点で本願発明と相違する。
以上まとめると、刊行物1発明は、「圧縮コンテンツと、前記圧縮コンテンツに対応し、キーフレームではない前記圧縮コンテンツにおけるフレームに対応する少なくとも1つのキーフレームを含むアプリケーション・エンハンスメント・トラックとを取得する過程」を有する点で、本願発明の構成要件(B)と相違がない。
もっとも、本願発明では、圧縮コンテンツに対応するコンテンツであるアプリケーション・エンハンスメント・トラックが、「圧縮コンテンツのサブセット」であり、メディアファイルが「圧縮コンテンツと・・・添付のアプリケーション・エンハンスメント・トラックとを含むメディアファイル」であるのに対し、刊行物1発明では、圧縮コンテンツに対応するコンテンツであるアプリケーション・エンハンスメント・トラックが、「圧縮コンテンツのサブセット」ではなく、圧縮コンテンツとアプリケーション・エンハンスメント・トラックは有するものの「圧縮コンテンツと・・・添付のアプリケーション・エンハンスメント・トラックとを含むメディアファイル」ではない点で相違する。

c.本願発明の構成要件(C)と刊行物1発明の構成要件(c)とを対比する。
刊行物1発明の「通常再生処理の場合には、画面間圧縮画像データDbが読み出される段階」は、「画面間圧縮画像データDb」が本願発明の圧縮コンテンツに相当するから、本願発明の構成要件(C)と相違がない。

d.本願発明の構成要件(D)と刊行物1発明の構成要件(d)とを対比する。
刊行物1発明の「画面内圧縮符号化データDa」が、アプリケーション・エンハンスメント・トラックといえることは、上記b.のとおりであり、早送再生処理として、画面内圧縮符号化データDaが読み出されれば、上記読み出された画面内圧縮符号化データDaが復号化されることは明らかである。
そして、刊行物1発明の早送は、刊行物1の【0019】の記載をみれば、「S(自然数)個のフレームをスキップする早送再生処理を行うことができる」のであるから、当業者であれば、上記記載から、上記フレームをスキップする「S(自然数)個」の数を適宜の値として、検索速度を上記「S(自然数)個」の数に比例した速度となるように変更することは当然読み取ることできる技術事項である。
したがって、刊行物1発明は、「ビジュアル検索速度に比例したレートで、前記アプリケーション・エンハンスメント・トラックのフレームを復号化する過程」を有しているといえる。
もっとも、本願発明では、上記復号化の過程が、「前記圧縮コンテンツの直近に再生された部分により決定される位置から」であるのに対し、刊行物1発明ではそのような特定がなされていない点で相違する。

e.まとめ(一致点・相違点)
以上まとめると、補正後発明と刊行物1発明とは以下の一致点で一致し相違点で相違する。

(一致点)
再生用メディアファイルの復号化方法であって、
圧縮コンテンツと、前記圧縮コンテンツに対応し、キーフレームではない前記圧縮コンテンツにおけるフレームに対応する少なくとも1つのキーフレームを含むアプリケーション・エンハンスメント・トラックとを取得する過程と、
前記圧縮コンテンツを再生する過程と、
ビジュアル検索速度に比例したレートで、前記アプリケーション・エンハンスメント・トラックのフレームを復号化する過程と、
を含む方法。

(相違点)
相違点1
本願発明では、圧縮コンテンツに対応するコンテンツであるアプリケーション・エンハンスメント・トラックが、「圧縮コンテンツのサブセット」であるのに対し、刊行物1発明では、「圧縮コンテンツのサブセット」ではない点。

相違点2
本願発明では、メディアファイルが「圧縮コンテンツと・・・添付のアプリケーション・エンハンスメント・トラックとを含むメディアファイル」であるのに対し、刊行物1発明では、圧縮コンテンツとアプリケーション・エンハンスメント・トラックは有するものの「圧縮コンテンツと・・・添付のアプリケーション・エンハンスメント・トラックとを含むメディアファイル」ではない点。

相違点3
本願発明では、上記復号化の過程が、「前記圧縮コンテンツの直近に再生された部分により決定される位置から」であるのに対し、刊行物1発明ではそのような特定がなされていない点。

第6 判断
6a.相違点1について
上記刊行物2には、「通常再生のためのINTER符号化された画像データに対して、特殊再生のためのINTRA符号化された画像データは、フレームが間引かれた画像であること」が開示されているといえ、「INTER符号化された画像データ」、「INTRA符号化された画像データ」は、それぞれ、刊行物1発明の「高画質の再生画像が得られる画面間圧縮画像データDb」、「早送再生処理に適した画面内圧縮画像データDa」に対応している。
そして、刊行物2には、「INTRA符号化された画像データ」が「INTER符号化された画像データ」に対して間引かれた画像であることが開示され、刊行物1発明においても、その情報量の削減等の事情により、「高画質の再生画像が得られる画面間圧縮画像データDb」に対して「早送再生処理に適した画面内圧縮画像データDa」を間引こうとすることは当業者であれば普通に考慮することであるから、刊行物1発明に刊行物2に記載された技術事項を適用し、「高画質の再生画像が得られる画面間圧縮画像データDb」に対して「早送再生処理に適した画面内圧縮画像データDa」を間引くことで「高画質の再生画像が得られる画面間圧縮画像データDb」のサブセットとすることは当業者が容易になしえたことであるといえる。

6b.相違点2について
刊行物1発明において、「高画質の再生画像が得られる画面間圧縮画像データDb」、「早送再生処理に適した画面内圧縮画像データDa」は、通常再生と早送再生処理を共に実現するために相互に関連し、いずれも必要なデータであることは明らかである。
このように、相互に関連し共に必要なデータを一つのファイルとして得ることは、当該技術分野では普通に行われており、上記刊行物3にも、通常再生用の主符号化列と高速画像サーチ等に用いられる副符号化列は多重化して記録し保存することが開示されていることを踏まえれば、これら主符号化列と副符号化列とを一つのファイルとして記憶しておくことは当業者であれば普通に想起でき、刊行物1発明の「高画質の再生画像が得られる画面間圧縮画像データDb」、「早送再生処理に適した画面内圧縮画像データDa」を一つのファイルとして取得することは、当業者が容易になしえたことである。

6c.相違点3について
刊行物1発明では、通常再生と早送再生とについて、これらが可能なことのみ記載されているが、当該技術分野において、通常再生と早送再生とが可能と記載されていれば、通常再生を行っている途中で早送り再生に移行することや、逆に早送再生を行っている途中で通常再生に移行することが普通に想定される。
そして、通常再生の途中で早送再生に移行すれば、早送再生は通常再生が行われていたフレームから早送再生が開始されることは普通の構成であり、刊行物1発明において、通常再生の途中で早送再生に移行したとき、通常再生を行っていたフレームの直近のフレームから早送再生を行うことは当然のことであるから、刊行物1発明において相違点3の構成を採用することは当業者が普通になしえたことである。

以上のように、上記各相違点は、当業者が容易に想到し得たものと認められ、本願発明全体としてみても格別のものはなく、その作用効果も、上記各相違点に係る構成の採用に伴って当然に予測される程度のものにすぎず、格別顕著なものがあるとは認められない。

第7 むすび
以上のとおり、本願発明は、刊行物1ないし刊行物3に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、残る請求項1ないし請求項9、請求項11ないし請求項22に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2015-08-11 
結審通知日 2015-08-18 
審決日 2015-09-01 
出願番号 特願2010-541488(P2010-541488)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (H04N)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 岩井 健二  
特許庁審判長 藤井 浩
特許庁審判官 渡邊 聡
豊島 洋介
発明の名称 アプリケーション・エンハンスメント・トラック  
代理人 藤田 和子  
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